説明

風船ゲ―ト

【課題】遊園地やイベント会場等に設けるゲートやアーチ或はエアー遊具を動きのある華やかなものにする。
【解決手段】透明の大形合成樹脂チューブに静電気防止加工を施し、円形、楕円形、波形等に立設して内部に色風船を多数入れ、下方に送風機を設けて風船を浮遊させる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は遊園地やイベント会場等の催しものの会場に設けられるゲート又はアーチ或はエアー遊具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来遊園地や運動会、展示会等のイベント会場に設けられるゲートやエアー遊具或はアーチは門形の構造体が主で、これに造花や旗などを飾 って華やかに造られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなゲートやアーチ或はエアー遊具等は華やかに飾ら れていても一般には静的であって変化に乏しい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため出願人はこの飾りに動きをもたせることを考え鋭意研究を重ねた結果本考案に到達したものであって、本考案は大形のドーナッツ型や楕円形の透明ビニールチューブの中に多数の色風船を入れ、このチューブの下部に送風機を設けて風船をチューブの中で浮遊させ風船を循環させることによって動きのある華やかなゲートやアーチ或はエアー遊具を造り出すことに成功したものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
添付図面により本考案の実施の形態を説明すると、図はいずれも本考 案の実施例図であって、図1は円形のチューブを示し、図2はアーチ形のチューブであって下を地中に埋入して中央を通路とした実施例である。図3は波形のチューブを示している。
【0006】
【実施例】
添付図面にあってチューブ(1)の形状は円形、長方形、波形と種々示しているがこの形状は自由であって、設置する会場の状況に応じて選定できる。
【0007】
チューブ(1)は透明の厚手のビニール製で風船(2)の摩擦によって生じる静電気を防ぐために帯電防止加工が施してあり、チューブ内で風船(2)が浮遊できるように直径は60cm前後が適当である。
【0008】
チューブ(1)の下部には送風機(3)を設け、チューブ内に風を送り中の風船を矢印のように浮遊させながら流すもので、この送風機(3)は複数基設けてタイマーによって正逆に流れを変化させることによって風船(2)の動きを複雑にすることができる。
【0009】
図1はチューブ(1)を円形のドーナッツ型とし地上に設置しているが下端を地中に埋入して図2のようにゲートとすることもできる。図3は図面上簡略化してチューブを直線で示しているが全体に波形であって送風機(3)を複数設け、それぞれの風の向を変えて風船の動きを複雑にしている。
【0010】
そして風船もまた浮遊によって生じる摩擦によって静電気が起きて破裂するのを防ぐため帯電防止加工をするものとする。
【0011】
【考案の効果】
本考案の風船ゲートは前述のように大形のチューブ内に多数の色風船を浮遊させるためゲート又はアーチ或はエアー遊具等は動的であって美しく楽しい雰囲気をつくることができ会場を華やかに飾ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チューブを円形とした実施例図
【図2】チューブをアーチ形とした実施例図
【図3】チューブを波形とした実施例図
【符号の説明】
(1)…透明のチューブ
(2)…風船
(3)…送風機

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】静電気防止加工を施した大形の透明ドーナッツ型ビニールチューブ(1)内に多数の色風船(2)を入れチューブの下部に送風機(3)を設け、該ドーナッツ型チューブ(1)を地上に置くか或は半地下に埋設するか又はエアー遊具の一部に取付けることを特徴とした風船ゲート。
【請求項2】大形の透明チューブ(1)は楕円形、らせん形、波形、円筒形或はアーチ形等各種形状でよく、送風機(3)は数基設けてタイマーにて正逆流させる請求項1に記載の風船ゲート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】実用新案登録第3068842号(U3068842)
【登録日】平成12年3月1日(2000.3.1)
【発行日】平成12年5月26日(2000.5.26)
【考案の名称】風船ゲ―ト
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平11−9262
【出願日】平成11年10月28日(1999.10.28)
【出願人】(596055350)株式会社浅倉工業 (1)