説明

風船支持具、及びこれを用いたスティック付きゴム風船若しくはスティック付きフィルム風船

【課題】
いずれの種類の風船であっても、簡単にかつ安定して支持できる風船支持具、これを用いたスティック付きゴム風船及びスティック付きフィルム風船を提供する。
【解決手段】
この風船支持具10は、略円錐状をなして広がった開口部21を有する風船受け部20と、風船受け部22の縮径端部から延出された筒部30とを備え、風船受け部20は、ゴム風船1のガス導入部1aを掛止するための少なくも2つのスリット23、24を有し、筒部30は、その内周の軸方向途中に縮径部31が形成され、縮径部31は、軸方向に隣接する部分がテーパ部22をなしている。ゴム風船のスティックは筒部30下方から、フィルム風船のスティックは風船受け部20の上方から挿入することにより、各種風船を支持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、遊具や宣伝広告等に使用されるゴム風船や、フィルム風船を安定して支持できる風船支持具、及びこれを用いたスティック付きゴム風船若しくはスティック付きフィルム風船に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、子供向けの遊具や宣伝広告用の装飾等として、ゴム風船が用いられている。このゴム風船は、空気やガス等を充填して膨らませた状態で配布等されるので、そのままでは持ちにくく把持し易くするために、風船支持具が用いられている。
【0003】
このような風船支持具として、下記特許文献1には、底部が開口した漏斗状口と、この漏斗状口の底部に一体に設けた筒体と、前記筒体の基端部近傍に設けた取出口と、前記筒体内周面に軸方向に沿って設けた複数のリブとを備える風船支持具が開示されている。そして、ゴム風船を支持する際には、空気等を吹き込んでゴム風船を膨らませた後、筒体の取出し口からガス導入部を抜き出して、筒体周囲に巻き付け固定して、更に、筒体にスティックを差し込むと筒体内のリブによって、スティック端部が押圧されて、スティックが風船支持具に固定されて、ゴム風船を把持し易くしている。
【0004】
上記特許文献1の風船支持具の他にも、以下のような風船支持具が知られている。例えば、風船の底部を受けることが可能なように、上方に開口した形状をなし、その周壁にスリットが設けられた受け部と、この受け部の端部から延出した筒部とで構成された風船支持具が知られている。また、筒部内周は軸方向から見て、前記受け部に向かって次第に縮径するテーパ面となっている。
【0005】
そして、ゴム風船を膨らませた後、ガス導入部をスリットから引き出して、受け部周囲に巻き付け固定し、更に、把持・保持用のスティックを筒部に挿入することにより、筒部内周のテーパ面によって、スティック外周が押圧されるようになるので、スティックが風船支持具に固定されて、ゴム風船を把持し易くなる。
【0006】
また、上述したようなゴム風船でなく、合成樹脂製のフィルム風船も近年多く用いられている。フィルム風船は、2枚の合成樹脂のフィルム周縁部を、ガス導入部を残して熱溶着したものであり、ガス導入部に筒状のスティックを差し込み、このスティックからガス導入部を介して、周縁部を溶着した2枚のフィルム間に空気やガス等を充填して、所定形状に膨らませる。そして、スティック先端とガス導入部とをテープで止め、スティックにフィルム風船を固定する。
【0007】
フィルム風船を、スティックに付けただけでは安定性に欠けるため、この場合も上記ゴム風船と同様な風船支持具が用いられる。フィルム風船用の風船支持具は、ゴム風船用の風船支持具と似通った形状をなしている。すなわち、上方に広がって開口する漏斗状の受け部と、この受け部の下端部から延出された筒部とで構成されている。筒部内周は、軸方向から見て、受け部に向かって次第に拡径するテーパ面をなしている。そして、風船支持具の受け部側から、フィルム風船のスティックを挿入することにより、筒部内周のテーパ面によって、スティック先端のテープで巻いた部分が押圧されて、スティックが風船支持具に固定される。
【特許文献1】実開平4−22997号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1の風船支持具の場合、漏斗状口と筒体とが連通しておらず、スティックを筒体上方から挿入することができないので、ゴム風船を支持することができても、スティック付きフィルム風船を支持することは不可能である。
【0009】
また、上述したテーパ面が形成されたゴム風船用及びフィルム風船用の各風船支持具は、筒部内周のテーパ部の傾斜がそれぞれ逆になっている。そのため、ゴム風船用の風船支持具を用いて、スティック付きフィルム風船を支持しようとすると、スティック上端のテープで巻いた部分が、筒部上端に引っ掛かってしまい挿入することができない。同様に、フィルム風船用の風船支持具を用いてゴム風船を支持しようとすると、筒部の下端部が縮径して狭まった形状をなしているため、スティックを筒部の下端から挿入することはできない。
【0010】
そのため、ゴム風船用の風船支持具と、フィルム風船用の風船支持具とが必要となり、無駄が多くコストが増加するといった問題が生じていた。
【0011】
したがって、本発明の目的は、ゴム風船、フィルム風船といった風船の種類に影響されることなく、いずれの種類の風船であっても、簡単かつ安定して支持することができる風船支持具を提供することにあり、併せて、これを用いたスティック付きゴム風船若しくはスティック付きフィルム風船を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の風船支持具は、略円錐状をなして広がった開口部を有する風船受け部と、該風船受け部の縮径端部から延出された筒部とを備え、前記風船受け部は、広がった開口部周縁から縮径端部方向に伸びる少なくとも2つのスリットを有し、前記筒部は、その内周の軸方向途中に縮径部が形成され、該縮径部は、軸方向に隣接する部分が、テーパ状をなしていることを特徴とする。
【0013】
これによれば、風船支持具の筒部は、内周の軸方向途中に縮径部が形成され、かつ、縮径部に隣接する部分がテーパ状をなしているので、例えば、ゴム風船を支持する場合は、膨らませたゴム風船のガス導入部を、一方のスリットから引き出し、風船受け部及び筒部外周に巻付けた後、再度、引き出したスリットに挿入し、風船受け部内を通して、他方のスリットから引き出して、ゴム風船を風船受け部に固定後、筒部の下方から所定径のゴム風船用スティックを挿入し、スティックの先端部を縮径部に圧入固定することにより、スティックを風船支持具に固定し、簡単かつ安定してゴム風船を支持することができる。
【0014】
また、フィルム風船を支持する場合には、フィルム風船にスティックをテープ巻き等の手段で取付け、このスティックを、風船受け部の上方から筒部に挿入すると、テープ巻き等して拡径した部分が縮径部に圧入されるので、スティックを風船支持具に固定し、簡単かつ安定して、フィルム風船を支持することができる。
【0015】
このように、本発明の風船支持具によれば、ゴム風船、フィルム風船といった風船の種類に影響されることなく、いずれの種類の風船であっても、簡単かつ安定して支持することができるので、風船支持具の共用化が図れ、コストを低減でき、しかも、風船支持具の取り違え等の問題も生じることがなくなる。
【0016】
本発明の風船支持具においては、前記筒部の縮径部の内径は、適用すべきゴム風船用スティックの外径よりも小さく、適用すべきフィルム風船用スティックの外径よりも大きく、かつ、フィルム風船をフィルム風船用スティックにテープ巻きして固定したときのテープ外径よりも小さくなるように形成されていることが好ましい。
【0017】
また、本発明のスティック付きゴム風船は、ゴム風船と、前記風船支持具とを備え、前記ゴム風船を膨らませて、そのガス導入部を、前記風船支持具のスリットに挿入して掛止し、前記風船受け具の筒部の端部からゴム風船用スティックを挿入して、その先端部を前記縮径部に圧入して固定したことを特徴とする。
【0018】
これによれば、簡単な作業でゴム風船を安定して支持可能なスティック付きゴム風船が得られる。
【0019】
更に、本発明のスティック付きフィルム風船は、フィルム風船と、該フィルム風船のガス導入部に先端部をテープ巻きして固定されたフィルム風船用スティックと、前記風船支持具とを備え、前記フィルム風船用スティックを、前記風船支持具の風船受け部側から挿入し、前記テープ巻きされた部分を、前記縮径部内周に圧入して固定したことを特徴とする。
【0020】
これによれば、簡単な作業でフィルム風船を安定して支持可能なスティック付きフィルム風船が得られる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ゴム風船、フィルム風船といった風船の種類に影響されることなく、いずれの種類の風船であっても、簡単かつ安定して支持することができるので、風船支持具の共用化が図れ、コストを低減でき、しかも、風船支持具の取り違え等の問題も生じることがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図1〜5を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【0023】
本発明の風船支持具10は、図3〜6に示されるゴム風船1及びスティック付きフィルム風船2を、安定して支持するためのものである。
【0024】
図3、4に示すゴム風船1は、ガス導入部1aを有しており、このガス導入部1aから、空気、ヘリウムガス等が導入されて所定形状に膨らむようになっている。このゴム風船1は、風船支持具10を介して、ゴム風船用スティック1bが固定可能とされている。なお、このゴム風船用スティック1bは、外径Bで形成されている。
【0025】
また、図5に示すスティック付きフィルム風船2は、2枚の合成樹脂フィルム2aと、この合成樹脂フィルム2aのガス導入部2b上に配置される逆止弁3とで構成される。
【0026】
逆止弁3は、一対の帯状フィルム3a,3aからなり、一方の帯状フィルム3a内面の長手方向途中には、帯状フィルム3a両側の端縁を残して、非溶着部3bが設けられている。この非溶着部3bは、耐熱性の樹脂又はインク等を塗布して形成されている。
【0027】
そして、スティック付きフィルム風船2を形成する際には、逆止弁3の帯状フィルム3aを重ね合わせ、更に、ガス導入部3b上に非溶着部3bが位置し、かつ、逆止弁3の一端部が合成樹脂フィルム2a内部に位置するように、逆止弁3を配置して、この状態で2枚の合成樹脂フィルム2aを重ね合わせる。
【0028】
そして、重ね合わせた合成樹脂フィルム2a周縁を溶着する。この際、逆止弁3には、非溶着部3bが形成されているので、空気やガスを封入することができる通気路が確保される。なお、合成樹脂フィルム2a内部に配置された逆止弁3の一端部も溶着されることはない。
【0029】
更に、ガス導入部2b上の逆止弁3に、筒状のフィルム風船用スティック2cが差し込まれ、ガス導入部2aと、フィルム風船用スティック2cのガス導入部2aに隣接する部分とが、接着テープ2dにより巻きつけられて、ずれたり外れたりしないように固定される。この際、フィルム風船を、フィルム風船用スティック2cにテープ巻きして固定したときのテープ2dの巻き付け部は、外径Dの大きさとされている。
【0030】
そして、フィルム風船用スティック2cから、逆止弁3の非溶着部3bを介して、周縁部を溶着した2枚の合成樹脂フィルム間に、空気やヘリウムガス等を充填されて、所定形状に膨らむようになる。なお、前述したように逆止弁3によって、空気やヘリウムガス等は非溶着部3bを通って充填されるが、充填が終わると、合成樹脂フィルム2a内部の逆止弁3の一端部が、ガス圧により押圧されて閉塞するので、空気、ヘリウムガス等が流出することはない。また、フィルム風船用スティック2cは、外径Cで形成されている。
【0031】
なお、合成樹脂フィルム2aの材質としては、熱溶着可能なフィルムであれば特に限定されず、フィルムからのガス透過により風船の萎みを防止するためガスバリア性を有していることが好ましい。このような熱溶着可能なフィルムとして、ヒートシール層とガスバリア層を含む積層フィルムが例示でき、ヒートシール層は、ポリエチレン、ポリブロピレン等が例示でき、ガスバリア層は、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等が例示できる。これらはフィルム状態に積層しても、表面にコーティングしてもよい。また、アルミニウム等の金属、又は、シリカ、アルミナ等の金属酸化物の蒸着層もガスバリア層として好ましい。また、積層フィルムは3層以上でもよい。
【0032】
上述したゴム風船1及びスティック付きフィルム風船2を、遊具や宣伝広告用に適用すべく安定して支持するために、図1に示す本発明の風船支持具10が用いられることになる。
【0033】
この風船支持具10は、図1(a)に示すように、略円錐状をなして広がった開口部21を有する風船受け部20と、風船受け部20の縮径端部から延出された筒部30とを備えている。
【0034】
また、風船受け部20の周壁には、広がった開口部周縁22から縮径端部に向けて、対向した位置に一対のスリット23,24が形成されている。このスリット23,24は、ゴム風船1のガス導入部1aを引き出し、かつ、掛止する部分となる。また、このスリット23,24は、風船受け部20の拡径端部に向かって広がる方が好ましく、これによりガス導入部1aをより掛止させやすくなる。
【0035】
筒部30は、風船受け部20の縮径端部から延出しており、風船受け部20と筒部30とは連通している。図1(b)に示すように、筒部30の内周における軸方向のほぼ中央が突出して、縮径部31が形成されている。また、この縮径部31に対して軸方向に隣接した部分にはテーパ状に狭まる、テーパ部32,32が形成されている。この縮径部31は、内径Aの大きさとされている。
【0036】
また、筒部30は、図2(a)、(b)に示す形状であってもよい。図2(a)は、縮径部31の最も縮径した部分が所定長さで一定の径とされている。図2(b)は、縮径部31に対して軸方向に隣接した部分が、比較的急傾斜で軸方向に短いテーパ部32,32をなし、テーパ部32,32の先はほぼ同じ径の筒状となっている。
【0037】
以上説明した、風船受け部20と、筒部30とは、合成樹脂等によって一体成形され、風船支持具10を構成している。
【0038】
次に、本発明の風船支持具10の使用方法について説明する。
【0039】
図3、4には、ゴム風船1について適用した場合が示されている。まず、ゴム風船1のガス導入部1aから空気、ヘリウムガス等を導入して、ゴム風船1を膨らませた状態にする。
【0040】
そして、図3(a)に示すように、ガス導入部1aを引っ張って、一方のスリット23から引き出して、図3(b)に示すように、風船受け部20及び筒部30外周に、ガス導入部1aを1巻きほど巻き付ける。
【0041】
次いで、図3(c)に示すように、初めにガス導入部1aを引き出したスリット23に、再度ガス導入部1aを挿入し、更にガス導入部1aを引っ張って、風船受け部20内を通して、他方のスリット24からガス導入部1aを引き出す。この際、ガス導入部1aの先端の口部1cが、風船受け部20の外方に位置するように、ガス導入部1aを引き出しておく。
【0042】
こうして、図3(d)及び図4に示すように、ゴム風船1下方が、風船受け部20の開口部21に支持されて、ゴム風船1が風船支持具10に固定される。
【0043】
そして、ゴム風船用スティック1bを、風船支持具10の筒部30の下端から挿入すると、ゴム風船用スティック1bの外径Bよりも小さく形成された、筒部30の縮径部31の内径Aによって、ゴム風船用スティック1b外周が押圧されて、ゴム風船用スティック1bをガタ付き等を少なくして安定した状態で、風船支持具10に固定し、ゴム風船1を簡単に安定して支持することができる。
【0044】
なお、予め、風船支持具10の筒部30にゴム風船用スティック1bを挿入し、その先端部を縮径部31に圧入固定させて、ゴム風船用スティック1bを風船支持具20に固定しておいてもよい。こうすると、ゴム風船1を上述のように、風船受け具10に固定するだけで、ゴム風船1が風船支持具10を介してゴム風船用スティック1bに支持された状態となるので、配布時の手間を省くことができる。
【0045】
一方、図6には、スティック付きフィルム風船2に、風船支持具10を適用した場合が示されている。
【0046】
この場合、前述したように、スティック付きフィルム風船2は、そのガス導入部2aに差し込まれたフィルム風船用スティック2cから、空気、ヘリウムガス等を充填させて膨らませ、ガス導入部2aとフィルム風船用スティック2c先端部とが、テープ2dにより固定されている。
【0047】
そして、フィルム風船用スティック2cを、風船支持具10の風船受け部20上方から、筒部30に向けて挿入する。この際、筒部30の縮径部31の内径Aは、フィルム風船用スティック2cの外径Cよりも大きく形成されているので、フィルム風船用スティック2cを、ほとんど抵抗を受けることなくスムーズに通過させて、筒部30下端から突出させることができる。更に、フィルム風船とフィルム風船用スティック2cとを固定したテープ2dの巻き付け部の外径Dは、縮径部31の内径Aよりも大きいので、テープ2dの巻き付け部が縮径部31に達すると、その外周が縮径部31内周によって押圧されて固定され、風船受け部20によりスティック付きフィルム風船2の下方が支持される。このように、スティック付きフィルム風船2のフィルム風船用スティック2cを、風船支持具10の風船受け部20上方から、筒部30に向けて挿入するだけで、風船支持具20に、スティック付きフィルム風船2を簡単にかつ安定して支持することができる。
【0048】
なお、スティック付きフィルム風船2をガス等によって膨らませずに、扁平なフィルム状態で、風船支持具10の風船受け部20上方から挿入して、テープ2dの巻き付け部外周を縮径部31に圧入固定させることにより、予め、スティック付きフィルム風船2を、風船支持具10に固定しておいてもよい。こうすると配布する際に、フィルム風船用スティック2cの端部から、ガス等を充填させてフィルム風船を膨らませればよいので、配布時の手間を省くことができる。
【0049】
このように、本発明の風船支持具10によれば、ゴム風船、フィルム風船といった風船の種類に影響されることなく、いずれの種類の風船であっても、簡単にかつ安定して支持することができるので、風船支持具10の共用化が図れ、コストを低減でき、しかも、風船支持具10の取り違え等の問題も生じることがなくなる。
【0050】
また、上記風船支持具10を用いることにより、スティック付きゴム風船及びスティック付きフィルム風船を簡単に得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、例えば、遊具や宣伝広告等に使用されるゴム風船や、フィルム風船を、支持具を介してスティックに取付けたスティック付きゴム風船若しくはスティック付きフィルム風船に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の風船支持具を示しており、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A矢視線における断面図である。
【図2】(a)、(b)は同風船支持具の他の実施形態をそれぞれ示す断面図である。
【図3】同風船支持具を用いて、ゴム風船を固定する作業工程を示しており、(a)は一方のスリットからガス導入部を引き出した状態の斜視図、(b)は引き出したガス導入部を他方のスリットに掛止させた状態の斜視図、(c)はゴム風船を封止して取付けた状態の斜視図である。
【図4】同風船支持具を用いて、ゴム風船を風船支持具に固定させてスティック付きゴム風船とした状態を示す説明図である。
【図5】フィルム風船の分解斜視図である。
【図6】同風船支持具を用いて、スティック付きフィルム風船を風船支持具に支持させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0053】
1 ゴム風船
1a ガス導入部
1b ゴム風船用スティック
1c 口部
2 スティック付きフィルム風船
2a 合成樹脂フィルム
2b ガス導入部
2c フィルム風船用スティック
2d テープ
3 逆止弁
3a 帯状フィルム
3b 非溶着部
10 風船支持具
20 風船受け部
21 開口部
22 開口部周縁
23、24 スリット
30 筒部
31 縮径部
32 テーパ部
A 縮径部の内径
B ゴム風船用スティックの外径
C フィルム風船用スティックの外径
D フィルム風船をフィルム風船用スティックにテープ巻きして固定したときのテープ巻き付け部の外径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略円錐状をなして広がった開口部を有する風船受け部と、
該風船受け部の縮径端部から延出された筒部とを備え、
前記風船受け部は、広がった開口部周縁から縮径端部方向に伸びる少なくとも2つのスリットを有し、
前記筒部は、その内周の軸方向途中に縮径部が形成され、
該縮径部は、軸方向に隣接する部分が、テーパ状をなしていることを特徴とする風船支持具。
【請求項2】
前記筒部の縮径部の内径は、適用すべきゴム風船用スティックの外径よりも小さく、適用すべきフィルム風船用スティックの外径よりも大きく、かつ、フィルム風船をフィルム風船用スティックにテープ巻きして固定したときのテープ外径よりも小さくなるように形成されている請求項1記載の風船支持具。
【請求項3】
ゴム風船と、
請求項1又は2記載の風船支持具とを備え、
前記ゴム風船を膨らませて、そのガス導入部を、前記風船支持具のスリットに挿入して掛止し、
前記風船受け具の筒部の端部からゴム風船用スティックを挿入して、その先端部を前記縮径部に圧入して固定したことを特徴とするスティック付きゴム風船。
【請求項4】
フィルム風船と、
該フィルム風船のガス導入部に先端部をテープ巻きして固定されたフィルム風船用スティックと、
請求項1又は2記載の風船支持具とを備え、
前記フィルム風船用スティックを、前記風船支持具の風船受け部側から挿入し、前記テープ巻きされた部分を、前記縮径部内周に圧入して固定したことを特徴とするスティック付きフィルム風船。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−122170(P2006−122170A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−311828(P2004−311828)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(391044845)伸栄ゴム株式会社 (5)
【Fターム(参考)】