説明

飛び出し自動防止装置

【課題】 前面が開放されている箱で、揺れで、収容されたものが飛び出す弊害を防ぐ装置である。前記の箱の側板に取り付けられる略L字型軌動の中に置かれた転動具が従来のものより円滑に作動し目的達成の為に前記軌道及び転動具の車輪の形状を改良し、合わせてリングを加えたことで目的を達成できる。
【解決手段】 L字状に屈曲された部分の裏面部分のみを直角に屈曲された断面形体がコの字型又はC字型の左右一対の略L字型の並行軌道に、転動可能な球又は車輪を置き、相対する球又は車輪が軸で連結された転動具からなる装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は垂直に設置されている家具として用いられるタンスや食器棚、書架本箱、業務用の商品陳列棚など、前面が開放された箱物の中の収納物品が地震等の揺れにより飛び出し落下散乱するのを自動的に防止する飛び出し防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
家具として床面に垂直に設置される、タンスや食器棚など、あるいは業務用の商品陳列棚や本箱書架など、前面が開放された箱物の棚の収納物品が地震時等の揺れにより飛び出すのを防ぐ為に各棚と棚との中央部の左右にまたがるゴム等の弾力性のある紐を取り付け、落下を防ぐ装置があるが、日常の収納物の出し入れの都度、ゴム紐を引かなければならず、わずらわしく又美観を損ねる。(特許文献1参照)
【0003】
図11に示す装置は本発明者が既に登録したものであるが、前面が開放された箱101の左右両側板40内に一対の断面形状がコの字型又はC字型並行軌道80を設けその中に車輪140を入れその車輪と車輪を軸150で連結した転動具2本110、130を入れて、地震等の揺れにより前記転動具110が前記並行軌道80の垂直部分内を落下し前部と後部の転動具の軸間に幕250を張ることで前記箱内の並行軌道80の天井70面に沿った水平部分の奥部に後部の転動具130を留まらせ、その結果、箱内の上部奥から箱101の底前部に斜めの幕250が障害物となって収納物品240の飛び出しを防止する装置もある。
【特許文献1】特開2002−336067号公報
【特許文献2】実用新案登録第3122492号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2に記載された飛び出し自動防止装置は複数の軸150を配置する場合、糸、紐等で上下の軸に直接繋がれている為、転動中や元の位置に戻すとき、又、幕250の巻き戻しに難しさがあったり、幕250の下部に収納物品240が集積し重力が偏る危険があった。更に前記の並行軌道80の屈曲部90の裏面部分は緩やかなカーブを有する為に直角な角を持つ箱101の外側には取り付けられない等の欠点があった。(11図参照)本発明が解決しようとする課題は、前面が開放された箱が地震等の振動時、取り付けられた略L字型並行軌道内に置かれた転動具が従来の飛び出し自動防止装置よりも車輪の形状を変えスムースに作動して箱の前面に障害物を出現させると共に、前記従来の略L字並行型並行軌道の形状を、改良することによって箱の外部にも取り付けを可能にし内外兼用することにより棚の形体に合わせていろいろの飛び出しを防ぐことが出来る。回転可能なリングを加え事後の復元を楽にした飛び出し自動防止装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決する為になされたものであり、垂直な壁に設置された前面が開放されている箱の左右側板の前面又は側面内部の下部から天井面に渡って取り付けられる地震などの振動により収納物品が飛び出すことを防止する装置であって、L字状に屈曲された部分の裏面部分のみを直角に屈曲された断面形体がコの字型又はC字型の左右一対の略L字型の並行軌道に、転動可能な球又は車輪を置き、相対する球又は車輪が軸で連結された転動具からなる装置である。なお、従来の略L字型並行軌道を用いる飛び出し自動防止装置のL字状部分のカーブでは裏面部分が直角でなく、又そのカーブの径の大小もあり直角な角部を持った箱の外部には取り付けが出来ず箱の内部のみの取り付けであった。本発明は、L字状部分の底面部分のみを直角に屈曲させたので箱の内部にも外側にも前記並行軌道の取り付けが出来、さまざまな形態に応じて取り付け可能にし用途が広がる。
【0006】
また、前記略L字型並行軌道の断面形状がコの字型のとき、前記略L字型並行軌道の底面に沿って低いガード用の突起物を設けると共に前記車輪又は球の外周部に前記突起部に篏合可能な凹溝を設けることで前記の転動具の転動を滑らかにし、前記転動具の軌道よりの外れを防止することが出来る。
【0007】
さらに、前記略L字型並行軌道の天井板に沿った水平部分の並行軌道内底部に凹部又は不連続部を設けることによって、転動前の前記各転動具の待機点とし且つ始動時期を調整可能としても良い。
【0008】
また、前記略L字型並行軌道の水平部分の並行軌道内に転動可能な車輪又は球の直径が他の転動具の車輪又は球の直径よりも大きな転動具を最後部に位置させ、複数本配置すると共に、前記略L字型並行軌道の垂直部分内の一部に車輪又は球の直径が他の転動具の車輪または球の直径よりも大きな前記転動具の通過を阻む関所となる突出部を設ける。そして前記転動具の軸に巻き取りリングと回転可能な吊り下げリングを設け、前記転動具の吊り下げリングと前記転動具の前部及び後部に配置する他の転動具の巻き取りリングを吊紐で順次複数本連結しておき、複数の棚板を持つ箱や棚の中の物品の飛び出し自動防止装置としても良い。
【0009】
なお、複数本の前記転道具の最後部と最前部の配置された転道具の軸間に布、フィルム、網等からなる飛び出し防止幕を設けても良い。なお、複数本の転動具の軸を順次吊紐で連結し幕の前面に配置することで箱の前面を覆った幕のたるみを防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明品の飛び出し自動防止装置を取り付けた箱又は中の収納物品の出し入れは通常どうり何の変化も無く使用でき、地震時に揺れが生じると直ちに自動的に作動して箱又は棚内の収納物品の飛び出しを防止出来る。また箱や棚のそれぞれの形体に応じてバリエーションが展開でき使用の領域を広めた。
【0011】
本発明の飛び出し自動装置では略L字型並行軌道のうちL字状に屈曲された部分の並行軌道底面のみを直角にした為にタンスや食器棚、書架本箱、業務用の商品陳列棚など天井板と側板部や裏板が直角に接合する角部を有するものであっても、各箱の側板内部のみならず天井板から側板に連続させて外側にも取り付けることが出来、箱に対する並行軌道の取り付け部分を内外兼用にした。
【0012】
本発明の飛び出し自動防止装置は、前記の略L字型の軌道のうち断面がコの字型の場合はコの字型軌道の底面に低いガード用の突起部を設けると共に前記に記載の転動具の車輪の外周部に軌道のガードの突起部に嵌合可能な凹溝を設け前記ガードに跨乗させたので軌道からの転動をスムースに出来、且つ脱輪を防ぐ。
【0013】
本発明の、飛び出し自動防止装置は、始動前の転道具を待機させる為に前項に記載の断面形状がコの字型又はC字型の略L字型並行軌道が箱等の天井面に沿って水平に取り付けられる並行軌道の底面のみを厚くした部分に凹部または不連続部分を作ったので、別個に停止具の設置はいらない。前記の凹部又は不連続部分の幅を加減することで各転道具の始動開始時期を調節可能とした。なお上記軌道の底面を厚くすると最後部の転動具の軸に幕を巻きつかせる空間が出来る。
【0014】
本発明の飛び出し自動防止装置では、前記略L字型軌道の水平部分の軌道に置かれた複数本の転動具の中の、最後部に転動具の車輪又は球の直径が他の転動具の車輪又は球よりも大きな車輪又は球を持つ転動具を位置させて、前記略L字型軌道の部分内の一部に、前記最後部の転動具の通過を阻む関所となる突出部を設けて留まらせ、そして前記転動具の軸に巻き取りリングと回転可能な吊り下げリングを設け、転動具の吊り下げリングと前方及び後方に配置する他の転動具の巻き取りリングとを吊紐で繋いで順次複数本連結することで、複数の棚板を持つ書架の場合など各棚と各棚の前面中間にそれぞれの転動具の軸を配置することも出来るなど、自由に転動具を配置出来る。
【0015】
本発明の飛び出し自動防止装置では、前記の略L字型並行軌道の天井面に沿って取り付ける水平部分に前記の複数本の巻き取りリングや回転可能な吊り下げリングを軸に設けた転動具を置き、最後部の転動具の軸と最前部の転動具の軸にフイルム、布、網、等の幕状のものを取り付けた状態で、両転動具が略L字型並行軌道内の垂直部分を落下すると最後部の転動具は軌道を狭めて通過を阻まれた場所に留められる。そのため、最前部の転動具が落下した並行軌道の最下部と最後部の転動具との間に前記の幕が広がって箱の前面が覆い塞がれ箱内の収納物品の飛び出しを防止する。収納物品が軽量の場合はそれでも良いが、重量が大きく多量の場合は、最前部に置かれた転動具と最後部に置かれた転動具の間に置かれた中間の単独又は複数本の転動具は、前記のように最後部の転動具に順次繋がれ吊り下がるため、中間の転動具を幕の前面に配置することで収納物品の一部に集積する重圧を分散することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態を実施例となる図面を参照にしながら説明する。
【実施例1】
【0017】
図1、は、本発明の実施例となる飛び出し自動防止具の取り付け状態を示す部分拡大図である。一対の断面形状がコの字型の並行軌道8はL字状に屈曲された部分の裏面部分9のみが直角に曲折、している。そして略L字型並行軌道8が取り付けられる軌道の天井面7に沿った水平部分の中には図8に示すようにそれぞれ車輪14を入れ、相対する一対の車輪14の接合部分15に軸16が連結した転動具11〜13を置く、その軌道8の底部分に凹部24又は不連結部25を設け転動具11〜13を待機させる。前記並行軌道8はL字状の屈曲部分9も軌道の幅と高さをを並行に保つ様にカーブ10を形成し並行軌道8内の転動具11〜13の転動を円滑にした。(図10参照)。
【0018】


図2(A)、(B)は、前記実施例1の飛び出し自動防止装置を角部が直角な箱の外側にも取り付けた使用例である。図3(A)、(B)は前記略L字型並行軌道を、箱の内側に取り付けた使用例である。一対の車輪14には接合部15が設けられ、その接合部に連結される軸16は、市販のアルミパイプかスチールパイプであり、箱1の内幅にあわせた長さとするが、大きなものでは大型図書館の長尺物の棚5から水屋の一部の小さな棚5からそれぞれ千差万別数限りなくあり、大、中、小の3型の区分位は必要であると思われる。例えば大型の棚に合わせて使用する場合、安全を期せば相当の重力に耐える為に軸16となるパイプの直径もそれなりの大きさが必要とされ、最低10mmを要し肉厚も1mm以上を希望したい。場合によっては長さの調整もかねてパイプの中央部で芯軸で繋ぐことも考えられる。又、略L字型並行軌道8も同等の強度を要求され、ステンレス、アルミ等が考えられるが樹脂もガラス繊維入りなど強度の高い物なら良い。又前記並行軌道8の幅は取り付けられる箱1を構成する側板4の厚さにもよるが通常多くの箱1の側板5の厚みは2cm前後からである為その半分以下であることが好ましい。又車輪14の強度は図9に示すように凹溝部18作った場合、凹溝部の直径が小さくなるので軸16と同程度の直径があれば良い。これにより前面開放の形態の違うさまざまな箱1に取りつけられる本発明の飛び出し自動防止装置を、いろいろな用途で収納物品の飛び出しを防止できる。なお2は床面、3は壁面、6は台輪、を示している。
【実施例2】
【0019】
図4(A)、(B)は、本発明の実施例となる飛び出し自動防止装置を本箱に取り付けた状態を示す側面図と一部分拡大斜視図であり、図9と図10は転動具と並行軌道の関係を示す部分拡大図である。前記に記載された前面が開放された本箱1に取り付けられた断面がコの字型の並行軌道8の天井面7に沿った水平部分に入れられた転動具12、13の各軸16にはそれぞれの役割に適した巻き取りリング21や回転可能な吊下げリング19を設けている。用途によって異なるが、地震等により揺れたとき最初に転動落下する最前部の転動具11の車輪14は直径が小さく、吊下げリング19も巻き取りリング21も持たず並行軌道8垂直部分の最下部の最終点に至り留まる、最後部に置かれた転動具13は回転する吊り下げリング19を備え、側板4前面の並行軌道8の垂直部分の上部で並行軌道8の狭くなった地点23に留まり、吊下げリング19に繋がれた糸、紐、鎖、鋼線,巻バネ等吊紐22を中間に置かれていた転動具12郡のうち一番近い転動具の巻き取りリング21に繋いで転動具12を吊下げる。吊下げられた転動具12がその前部の転動具12を同様に吊下げ、順次複数本連結して吊下げられて、箱1の側板4前面に複数の転動具12郡の軸16を配置する。本箱1の場合、複数の棚5の中間部の前面で各軸16が留まるようにすることで収納された書籍の飛び出しを自動的に防止できる。(図4参照)。
【0020】
図5(A)、(B)は、本発明の使用例となる飛び出し自動防止装置の略L字型並行軌道を箱の棚間にそれぞれ取り付けた例を示している。棚5が側板4の前面いっぱいに突き出ている場合は箱1の内部に前記並行軌道8を上部から下部まで通して取り付けることが出来ない為、分離して取り付け各軸16を障害物とするとよい。
【実施例3】
【0021】
図6(A),(B)は転動具の軸間に幕を設けた例を示している。略L字型並行軌道8の天井面7に沿った軌道内には転道具11と13の2組を入れ、前部の転動具11の車輪14の直径より後部の転動具13の車輪14の直径を大きくしておき、前部の転動具11の軸16に網状の幕27の一端を軸16が自由に回転できるように緩やかに取り付けた。又他の一端を後部の転動具13の軸16に直に密着外れないように取り付け巻きつけて置き、揺れて転動し落下すると前記の前部の転動具11は側板4前部の並行軌道8の垂直部分の最終点まで落ち、後部の転動具13は並行軌道8の垂直部分の上部で通過を阻む突起部23の場所で留まる。それによって転動具13の軸16,と転動具11の軸16間に前記の幕27が箱1の前面上下すべてを覆う。
【実施例4】
【0022】
図7(A)、(B)は、本発明の実施例となる中間の転動具を幕の前面に配置した例を示している。転動具11と略L字型並行軌道8の軌道を狭めた地点23に留まる転動具13の間に単数または複数本の転動具12郡を箱1の天井部分7に沿った略L字型並行軌道8の水平部分内に配置し、各転動具12,13の軸16に回転自由の吊り下げリング19又は巻き取りリング21を取り付ける。そして最前部の転動具11の軸16と最後部の転動具13の軸16との軸間に幕27を取り付け、中間の転動具12郡には幕27を固定しなかった。収納物26が軽量の場合は良いが重く且つ量が多い場合は収納されてる物品26が一気に集中するとその重圧を、幕27の前に中間の転動具12郡の各軸16を配置して抑えることで重力を分散出来る。
【実施例5】
【0023】
図8(A),(B),(C)は本発明の実施例となる略L字型並行軌道とその内部に置かれた転動具の関係断面図である。断面形状がコの字型並行軌道8の底面に沿って低いガード用の突起部17を立ち上げ、前記並行軌道8の底面を転動する転動具11〜13の各車輪14の外周部に前記記載の並行軌道8の底面に立ち上げた前記突起部17に嵌合可能な凹部18の溝を作り、この凹部18を前記突起部17に跨乗させたことにより転動具11〜13が並行軌道8からの脱落を防ぎ且つ転動を円滑にする事も出来る。
【0024】
断面形状がC字型並行軌道の場合は、強度は断面形状がコの字型並行軌道の場合と同等を必要とされるが、C字型並行軌道の形状は転動具の軌道からの脱落の心配がなく、よって軌道の底面に立ち上げるガード用の突起物は必要としない。又、軌道内を転動する転動具は車輪でなく一対の球が軸に結合されて形成される。そのために球の外周部に凹型の溝を設ける必要はない。
【実施例6】
【0025】
図9は、本発明の実施例となる転動具間に吊り紐を取り付ける構成例を詳細に示している。転動具12、13の接合部15にそれぞれの役割に適して巻き取りリング21や回転可能な吊下げリング19を取り付けている。なお、巻き取りリング21のみを付けたり、吊り下げリング19のみを付けたり、両方付けなかったりする場合もある。用途によって異なるが、地震等により揺れたとき最後部に置かれた転動具13は回転する吊り下げリング19を備え、箱1の前面垂直部分上部の並行軌道8を狭められた地点23に留まる、吊下げリング19の穴20に取り付け繋がれた糸、紐、鎖、鋼線,巻バネ等の吊紐22を直前に配置された転動具12の巻き取りリング21に繋いで吊下げる(図9、図10参照)。吊下げられた転動具12がその直前に配置された転動具12を同じ様に吊り紐22で吊下げ、順次複数本連結して吊下げられて、箱1の前面に複数の転動具12郡と転動具13の接合部15に連結された軸16を自由に配置出来る。中間の転動具12郡のうち最初に落ちた転動具12は巻き取りリング21を有するが吊下げリング19の必要は無い。吊紐22の長さを調節することで自由に軸16を箱1の前面に配置でき、本箱1などの場合、複数の棚5間の中間前面部で各軸16を停止させ各棚毎の収納物品26の飛び出しを自動的に防止できる。(図4参照)。回転自由にしたリング19を転動具の接合部分15に取りつけたことで転動具12、13の落下がスムースで又事後の幕27のかたずけ巻取りが楽になる。前記並行軌道8の垂直部分と水平部分の交差するL字状の屈曲部分の裏面部分9のみを直角に屈曲させ、水平部分の底部分を厚くする。又前記の並行軌道8水平部分の底部分のみを厚くすることは最後部に置かれた転動具13の接合部15に連結された軸16に前記の幕27を巻きつける為に軸16の直径と円周と箱1の高さとの関係に巻かれる幕27の長さと厚みで巻回数の関連等があり、必然、天井面7と軸16との空間が計算されねばならない、例えば、箱1の高さが2mでも前記の軌道8水平部分の底の厚みはゴース、オーガンジ等の薄地の生地で巻いてみると直径10mmの軸16で軸16の中芯と天井面の間は10mm強ほどで良く、上記の幕27は薄くて強力なものが良い。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】は本発明の実施例となる並行軌道L字状の屈曲部と車輪を示す説明図。
【図2】(A)は、箱の外側に本発明の並行軌道を取り付けた説明図。 (B)は、図2(A)の一部分拡大斜視図。
【図3】(A)は箱の内部に本発明の並行軌道を取り付けた説明断面図。 (B)は、図3(A)の一部分拡大斜視図。
【図4】(A)は、箱前面の各棚の中間に配置された本発明実施例となる各転動具の説明断面図。 (B)は、図4(A)の上部分の拡大説明斜視図
【図5】(A)は箱内部の棚の各段毎に本発明の並行軌道を取り付け、転動具の軸を配置した説明断面図。 (B)は、図5(A)の部分拡大斜視図。
【図6】(A)は、箱の前面を最後部と最前部の転動具の軸間を幕で覆つた説明断面図。 (B)は、図6(A)の前面拡大斜視図。
【図7】(A)は、箱の前面を覆った幕の前の各転動具の説明断面図。 (B)は、図7(A)の全体説明斜視図。
【図8】(A)は、本発明の実施例となる転動具の車輪と軸の断面図 (B)は、本発明の実施例となるガードを付けたコの字型の並行軌道の断面図。 (C)は、本発明の実施例となる転道具の車輪を、並行軌道内に入れた転動具と軌道の説明断面図。
【図9】は、最後部の転動具が落下停止し前部の転動具を吊り下げている実施例の断面説明図。
【図10】は、転動具を吊り下げ順次連結した実施例の説明図。
【図11】は、従来の飛び出し防止装置の斜視図。
【符号の説明】
【0027】
1 前面が開放されている箱。
2 床面。
3 壁面。
4 箱の側板。
5 箱内の棚板。
6 箱の台輪。
7 箱の天井板。
8 コの字型略L字型並行軌道。
9 並行軌道のL字状屈曲部のみが直角の底面。
10 並行軌道の天井部。
11 略L字型並行軌道の転動方向に対して最前部に置かれた転動具。
12 略L字型並行軌道の転動方向に対して最前部、最後部の転動具の中間に置かれた転動具。
13 略L字型並行軌道の転動方向に対して最後部に置かれた転動具。
14 転動具の車輪。
15 転動具の接合部分。
16 転動具の軸。
17 略L字型並行軌道底面のガード用突起物。
18 略L字型並行軌道底面のガードに嵌合する車輪外周部の凹溝部。
19 転動具の軸に入れた回転可能な吊下げリング。
20 吊下げリングに開けられた穴。
21 転動具の軸の巻き取りリング部分。
22 上下の転動具を繋ぐ吊紐。
23 略L字型並行軌道の軌道内幅の調整ピン。
24 略L字型並行軌道水平部分の底部分の凹部。
25 略L字型並行軌道水平部分の底部分の不連続部。
26 収納物品。
27 網状、フイルム状又は布状の幕。





【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直な壁に設置された前面が開放されている箱の左右両側板の前面又は内部側面下部から天井面に渡って取り付けられる地震などの振動により収納物品が飛び出すのを防止する装置であって、L字状に屈曲された部分の裏面部分のみが直角に屈曲された断面形状がコの字型又はC字型の一対の略L字型並行軌道と前記一対の略L字型並行軌道内を転動可能な対向する車輪または球が軸で連結された転動具からなる飛び出し自動防止装置。
【請求項2】
前記略L字型軌道の断面がコの字型の時、前記略L字型並行軌道の底面に沿って前記転動具の外れを防止する低いガード用の突起部を設けると共に前記車輪または球の外周部に前記突起部に嵌合可能な凹溝を設けた請求項1に記載の飛び出し自動防止装置。
【請求項3】
前記略L字型並行軌道の天井板に沿った水平部分の並行軌道内底部に凹部または不連続部を設けることによって、前記転動具の待機場所とし又始動時期を調節可能とした請求項1又は2に記載の飛び出し自動防止装置。
【請求項4】
前記略L字並行型軌道の天井板に沿った水平部分の軌道内に、転動可能な車輪又は球の直径が他の転動具の車輪又は球よりも大きな転動具を最後部に位置させて複数本配置すると共に、前記略L字型並行軌道の側板の上下に至る垂直部分の軌道内の一部に車輪又は球の直径が他の転動具の車輪又は球よりも大きな前記転動具の通過を阻む関所となる突出部を設け、前記転動具の軸に巻き取りリングと回転可能な吊り下げリングを設け、前記転動具の吊り下げリングと前記転動具の前部及び後部に配置する他の転動具の巻き取りリング間を吊紐で順次複数本連結した請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛び出し自動防止装置。
【請求項5】
前記略L字並行型並行軌道の水平部の軌道内に複数本の前記転動具の最後部にと最前部に配された転動具の軸間に布、フィルム、綱等からなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の飛び出し自動防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−307252(P2008−307252A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−158501(P2007−158501)
【出願日】平成19年6月15日(2007.6.15)
【出願人】(307021667)ウエストルーム有限会社 (4)
【Fターム(参考)】