食器洗い機
【課題】食器洗い機が少人数向けや省スペース化などで小さく軽くなるにつれて、扉体が1枚になり、壁に当てて設置しない場合、扉体を閉じるときに扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しないようにする。
【解決手段】本体1内部に被洗浄物3を収容する洗浄槽2と、洗浄槽2の前面に前面開口部5と、前面開口部5を開閉する扉体6と、洗浄槽2内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホース12と、洗浄槽2から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホース13と、本体1の後下部に少なくとも給水ホース12または排水ホース13を収納する配管収納部16と、本体1の底面に複数の前方アシ7と後方アシ8とを備え、扉体6は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、本体1の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材14を有する。
【解決手段】本体1内部に被洗浄物3を収容する洗浄槽2と、洗浄槽2の前面に前面開口部5と、前面開口部5を開閉する扉体6と、洗浄槽2内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホース12と、洗浄槽2から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホース13と、本体1の後下部に少なくとも給水ホース12または排水ホース13を収納する配管収納部16と、本体1の底面に複数の前方アシ7と後方アシ8とを備え、扉体6は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、本体1の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材14を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンの流し台等の上に置かれる食器を洗浄する卓上型の食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器洗い機の後下部に給排水ホースを収納する空間を有するキッチンの流し台等の上におかれる卓上型の食器洗い機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の食器洗い機は図11〜図13に示すように構成されていた。図11と図12は、従来の食器洗い機の斜視図で、図11は開扉状態、図12は閉扉状態を示す。図13は、従来の食器洗い機の縦断正面図である。以下、その構成について説明する。
【0003】
本体111は前面に開口部112を有するものであり、内部には、その開口部112に連なる内箱113を配設して洗浄槽114が形成される。洗浄槽114の内部には、図13に示すように、食器115を配列する食器かご116を収容すると共に、食器117を載せ置く食器棚118を収容している。また、これら食器かご116及び食器棚118は、洗浄槽114の左右の両内側面部の下部と上部とに設けたレール部119,120上をそれぞれに移動する引き出し式にて、ともに前後に出し入れ可能に設けられている。
【0004】
洗浄槽114内の食器かご116より下方の最下部には、2つの洗浄ノズル121,122が左右に並べてそれぞれ回転可能に設けられている。また、洗浄槽114の底部のほぼ中央には貯水部123を形成しており、この貯水部123と、内箱113の外下方部に配設した洗浄ポンプ124とを吸水パイプ125で接続している。更に、洗浄ポンプ124は、図示しない吐水口を洗浄ノズル121,122に接続パイプ126,127で接続しており、この構造で、洗浄ポンプ124が、洗浄槽114内の水(洗浄水)を貯水部123から吸水パイプ125を通じて吸入し、図示しない吐水口から接続パイプ126,127を通じて洗浄ノズル121,122に圧送するようになっている。
【0005】
洗浄ノズル121,122に圧送された洗浄水は、それら洗浄ノズル121,122の各噴水口121a,122aから噴出されるもので、その噴水の反動によって洗浄ノズル121,122は回転もする。かくして、洗浄水が食器かご116内及び食器棚118上の食器115,117に満遍なく噴射され、食器115,117の洗浄(洗い、すすぎ)が行われる。従って、洗浄ポンプ124及び洗浄ノズル121,122は、食器115,117を洗浄する洗浄手段として機能するものである。
【0006】
また、貯水部123にはフィルタ128を装着しており、これによって、洗浄槽114内の洗浄水に含まれる残滓を取り除くようになっている。更に、貯水部123内にはヒータ129を配設しており、このヒータ129によって、洗浄水の加熱をし、更に、洗浄した食器115,117を乾燥させる折りの洗浄槽114内の空気の加熱をする。
【0007】
なお、洗浄槽114内の水は、図示しない給水弁によって機外から、図示しない給水ホースを通じて洗浄槽114内に供給される。また、洗浄やすすぎが終わった洗浄水は、図示しない排水ホースを通じて洗浄槽114外に排出される。これらの給水ホースと排水ホースは、本体111の後下部に設けられた収納スペース144を通して右又は左に引き出される。さらに、本体111の外下面部の四隅部には脚143が設けられる。
【0008】
また、本体111の前面の開口部112には扉130を設けている。この扉130は、ほぼ矩形状を成すもので、下端部の左右両側端部をヒンジ131により本体111に枢支
することによって、下端部を中心として上下に開閉回動するように設けている。
【0009】
図11において、扉130はヒンジ131により、図示のほぼ水平状態まで開放されて、この状態に保持されるようになっている。なお、食器かご116及び食器棚118は、この扉130の開放状態で前方に引き出され、その折り、食器かご116が扉130の裏面上に載るようになっている。一方、図12において、扉130はヒンジ131により、図示のほぼ垂直状態に閉鎖されて、この状態に保持されるようになっている。
【0010】
扉130の上端部には、扉130の開閉操作のための手掛け部134と、扉130の閉鎖ロック用のハンドル135とが中央部に設けられている。使用者が食器115,117等の被洗浄物を引き出した食器かご116と食器棚118にセットして洗浄槽114に収納し、洗剤を投入した後、扉130の上方にある手掛け部134を押して洗浄槽114の開口部112を閉塞するとともにハンドル135により閉鎖ロックを施し、運転を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2000−262457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来の食器洗い機においては、概ね4人以上の食器を洗浄することを想定しており、本体と洗浄槽の大きさはそれだけの食器を収納できるだけの容積を有し、相応の重量があった。しかしながら、近年、食器洗い機がさらに少人数向けや省スペース化などで小さく軽くなるにつれて、本体の後下部に配管の収納スペースを設けた従来の形態では、背面を壁に完全に当てて設置しない場合、扉体を強く締めると食器洗い機の前が浮いて後に傾き易くなり、扉体を閉める際に食器洗い機を手で支える等の配慮が必要になってきた。
【0013】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、扉体を閉める際、後に傾きにくく、食器洗い機を手で支える等の配慮が不要である食器洗い機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、本体内部に被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の前面に前面開口部と、前記前面開口部を開閉する扉体と、前記洗浄槽内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホースと、前記洗浄槽から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホースと、前記本体の後下部に少なくとも前記給水ホースまたは前記排水ホースを収納する配管収納部と、前記本体の底面に複数の脚部とを備え、前記扉体は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、前記本体の後部に前記本体の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材を有することを特徴とする。
【0015】
これにより、扉体により開口部を閉じる時に扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しないようにすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の食器洗い機は、扉体により前面開口部を閉じる時に扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しないため、食器洗い機を手で支える等の配慮を不要にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の背面図
【図3】本発明の第2の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態における食器洗い機の背面図
【図6】本発明の第4の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図7】本発明の第5の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図8】本発明の第5の実施の形態における食器洗い機の背面図
【図9】本発明の第6の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図10】本発明の第7の実施の形態における食器洗い機の底面図
【図11】従来の食器洗い機の斜視図
【図12】従来の食器洗い機の斜視図
【図13】従来の食器洗い機の縦断正面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1の発明は、本体内部に被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の前面に前面開口部と、前記前面開口部を開閉する扉体と、前記洗浄槽内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホースと、前記洗浄槽から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホースと、前記本体の後下部に少なくとも前記給水ホースまたは前記排水ホースを収納する配管収納部と、前記本体の底面に複数の脚部とを備え、前記扉体は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、前記本体の後部に前記本体の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材を有することを特徴とする食器洗い機である。この構成によって、扉体により前面開口部を閉じるときに扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しない。従って、食器洗い機を手で支える等の配慮を不要にすることができる。
【0019】
第2の発明は、第1の発明において、傾斜防止部材は、本体底面を延長するように構成された食器洗い機で、給水手段、排水手段の配管を接続する際に、傾斜防止部材が作業の邪魔にならないようにできる。
【0020】
第3の発明は、第1または第2の発明において、傾斜防止部材は、本体後部左右両側に設けられた食器洗い機で、扉体の左右どちらかに偏って押し込まれた時でも、本体が回転せず、傾斜しないようにできる。
【0021】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、本体背面より後方に突出するように設けられた食器洗い機で、傾斜防止部材が後方にあるため、傾斜防止の効果を高めることができる。
【0022】
第5の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、本体背面に沿って設けられた食器洗い機で、給水手段、排水手段の配管を本体から後方にはみ出さない様に、配管押さえとすることができる。
【0023】
第6の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、着脱可能に構成され、取り付け部が複数の位置に設けられた食器洗い機で、傾斜防止部材の位置を選択することができ、本体設置位置の選択肢が広がり、傾斜防止部材を外すことにより、本体からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【0024】
第7の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、回転可能として本体側に収容できるように構成された食器洗い機で、傾斜防止部材の位置を選択することができ、本体設置位置の選択肢を広がり、傾斜防止部材を収納することにより、本体からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の要部を示した断面図、図2は同食器洗い機の背面図である。図において、食器洗い機の本体1の内部には、洗浄槽2が設けられており、洗浄槽2の内部には、食器などの被洗浄物3を設置する食器かご4が収容されている。洗浄槽2の前面には前面開口部5が設けられており、前面開口部5を1枚の扉体6により開閉するよう構成されている。扉体6は図1に波線で示すように、下端を支点として前方に開くように構成されている。食器かご4は前面開口部5からスライドして開放した扉体6の上に引き出すことができる。
【0027】
洗浄手段は、洗浄槽2の底部に設けられる2個の洗浄ノズル9を有している(図1では側面視のため1個しか図示していない)。それぞれの洗浄ノズル9の表面には、洗浄水が噴射される噴射口が複数個設けられている。洗浄ノズル9は洗浄槽2の底部に回転自在に設けられ、食器などの被洗浄物3に洗浄水を噴射する。本実施の形態1では、洗浄ノズル9が洗浄槽2の底部に2個設けられているが、洗浄槽2の形状に応じて1個にしても良いし、さらに回転しない固定ノズルを用いても良い。
【0028】
洗浄ポンプ10は、洗浄水を加圧するとともに洗浄ノズル9へ洗浄水を供給して噴射させるもので、洗浄槽2の底面外側に設けられている。洗浄ノズル9から噴射された洗浄水は被洗浄物3を洗浄した後、洗浄ポンプ10に戻ってくるような循環経路となっている。
【0029】
本体1の後下部には空間が設けられ、給水手段として洗浄槽2内に給水を行う給水弁11が洗浄槽2の外壁に取り付けられている。給水弁11には、水を供給する給水ホース12が接続され、給水ホース12は水道(図示せず)に繋がれている。また、洗浄後の水を外に排水する排水手段として、排水ホース13が洗浄槽2から排水ポンプ(図示せず)を通じて接続されている。そして、本体1の後下部の空間は本体1の左右端まで形成され、給水ホース12や排水ホース13を左右いずれかの側方へ引き出すための配管収納部16を構成している。
【0030】
本体1の底面にはゴム製の脚部であるところの前方アシ7及び後方アシ8が設けられ、キッチンの流し台の天板やシンクの上方等に設置された時に、扉体6を開閉したりしてもズレて動かないようになっている。この時、配管収納部16により本体1の底面は本体1の背面までの大きさはなく、後方アシ8は配管収納部16の前側に設けられている。配管収納部16の下方には、本体1から背面近傍位置まで底面を延長するように、略L字形の傾斜防止部材14が設けられ、その先端の下面にはアシゴム15が取り付けられている。
【0031】
以上のように構成された食器洗い機について、図1、図2を用いてその動作と作用を説明する。食器等の被洗浄物3を食器かご4にセットして洗浄槽2に収納し、使用者が洗剤を投入した後、扉体6により洗浄槽2の前面開口部5を閉塞し、運転を開始する。
【0032】
扉体6は本体に密着して洗浄水の漏洩を防止する。扉体6を閉める際には、前方に開放された扉体6の先端を持ち上げ、扉体6を本体1にロックするためにある程度の力で押さえる必要がある。この時、本実施の形態1の構成では扉体6が1つのため、扉体6の上部すなわち食器洗い機の上部を押すことになる。すなわち、本体1の背面が壁に沿うように設置されていない場合には、本体1の前部が浮き上がって後ろに傾斜し易くなる。特に、食器洗い機が少人数用として小型化されてきていると、本体重量のみならず、被洗浄物の量も少なくなり、全体の重量が軽くなって前部が浮き上がりやすくなる。
【0033】
また、本体1の後下部に給水ホース12や排水ホース13を収納する配管収納部16が設けられていると、この状況は顕著になる。このような時、本実施の形態1の構成においては本体1の後下部に略L字形の傾斜防止部材14を備えるため、従来例に示したような後方の脚部より後方で本体1を支えることができる。すなわち、扉体6を閉じるときに扉体6の前面上部を押されても、本体1の前部が浮き上がって後方に傾斜することを抑制することができ、本体1を手で支える等の配慮を不要にすることができる。
【0034】
なお傾斜防止部材は、後方への傾斜を防止するように構成された部材であれば、形状は特に限定するものではない。
【0035】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図である。なお、上記実施の形態1における食器洗い機と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。本実施の形態2は、図3に示すように、傾斜防止部材14を本体底面を延長するように構成したもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0036】
本実施の形態2では、傾斜防止部材を本体底面を延長するように構成したため、傾斜防止の効果を高めることができる。また、給水ホース12と排水ホース13を接続する際に、それぞれのホースを接続するスペースが広く取れ、傾斜防止部材が作業の邪魔にならないようにできる。なお、傾斜防止部材は、必ずしも本体1と一体で構成する必要はなく、また、後方への傾斜を防止するように構成された部材であれば必ずしも底面と面一に構成する必要はない。
【0037】
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図、図5は本発明の第3の実施の形態の食器洗い機の背面図である。本実施の形態3は、図4、図5に示すように、傾斜防止部材14を本体後部左右両側に設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0038】
本実施の形態3では、傾斜防止部材を、本体後部左右両側に設けたもので、扉体の左右どちらかに偏って押し込まれた時でも、本体が回転せず、傾斜しないようにできる。
【0039】
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図である。本実施の形態4は、傾斜防止部材14を本体背面より後方に突出するように設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0040】
本実施の形態4では、傾斜防止部材を、本体背面より後方に突出するように設けたもので、傾斜防止部材14のアシゴム15が本体1の背面より後方にあるため、傾斜防止の効果をより高めることができる。
【0041】
(実施の形態5)
図7は、本発明の第5の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図、図8は本発明の第5の実施の形態の食器洗い機の背面図である。本実施の形態5は、傾斜防止部材14を、本体背面に沿って設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0042】
本実施の形態5では、傾斜防止部材14を、本体1の背面に沿って設けたもので、本体1が後方に傾斜しようとした時の支えが背面位置にあるため、傾斜防止の効果を高めることができる。なお、この構成では、傾斜防止部材14は配管押さえとして作用し、給水ホ
ースと排水ホースを本体から後方にはみ出さない様にすることができる。
【0043】
(実施の形態6)
図9は、本発明の第6の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図である。本実施の形態6は、傾斜防止部材14を着脱可能にし、取り付け部を複数設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0044】
本実施の形態6では、傾斜防止部材14を着脱可能にし、取り付け部を複数設けたもので、傾斜防止部材14の位置を選択することができ、設置場所に応じた取り付けとすることで本体設置位置の選択肢が広がる。また、傾斜防止部材14を外すことにより、本体1からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【0045】
(実施の形態7)
図10は、本発明の第7の実施の形態の食器洗い機の底面図である。本実施の形態7は、傾斜防止部材14を回転可能として本体に収容できるようにしたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0046】
本実施の形態7では、傾斜防止部材14を回転可能として本体に収容できるようにしたもので、設置場所に応じて傾斜防止部材14を回転させて使用する位置を選択することができ、本体設置位置の選択肢が広がる。また、傾斜防止部材14を収納することにより、本体からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、卓上型の食器洗い機だけでなく、食器乾燥機としても有用である。
【符号の説明】
【0048】
1 本体
2 洗浄槽
3 被洗浄物
4 食器かご
5 前面開口部
6 扉体
7 前方アシ
8 後方アシ
9 洗浄ノズル
10 洗浄ポンプ
11 給水弁
12 給水ホース
13 排水ホース
14 傾斜防止部材
15 アシゴム
16 配管収納部
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンの流し台等の上に置かれる食器を洗浄する卓上型の食器洗い機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器洗い機の後下部に給排水ホースを収納する空間を有するキッチンの流し台等の上におかれる卓上型の食器洗い機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の食器洗い機は図11〜図13に示すように構成されていた。図11と図12は、従来の食器洗い機の斜視図で、図11は開扉状態、図12は閉扉状態を示す。図13は、従来の食器洗い機の縦断正面図である。以下、その構成について説明する。
【0003】
本体111は前面に開口部112を有するものであり、内部には、その開口部112に連なる内箱113を配設して洗浄槽114が形成される。洗浄槽114の内部には、図13に示すように、食器115を配列する食器かご116を収容すると共に、食器117を載せ置く食器棚118を収容している。また、これら食器かご116及び食器棚118は、洗浄槽114の左右の両内側面部の下部と上部とに設けたレール部119,120上をそれぞれに移動する引き出し式にて、ともに前後に出し入れ可能に設けられている。
【0004】
洗浄槽114内の食器かご116より下方の最下部には、2つの洗浄ノズル121,122が左右に並べてそれぞれ回転可能に設けられている。また、洗浄槽114の底部のほぼ中央には貯水部123を形成しており、この貯水部123と、内箱113の外下方部に配設した洗浄ポンプ124とを吸水パイプ125で接続している。更に、洗浄ポンプ124は、図示しない吐水口を洗浄ノズル121,122に接続パイプ126,127で接続しており、この構造で、洗浄ポンプ124が、洗浄槽114内の水(洗浄水)を貯水部123から吸水パイプ125を通じて吸入し、図示しない吐水口から接続パイプ126,127を通じて洗浄ノズル121,122に圧送するようになっている。
【0005】
洗浄ノズル121,122に圧送された洗浄水は、それら洗浄ノズル121,122の各噴水口121a,122aから噴出されるもので、その噴水の反動によって洗浄ノズル121,122は回転もする。かくして、洗浄水が食器かご116内及び食器棚118上の食器115,117に満遍なく噴射され、食器115,117の洗浄(洗い、すすぎ)が行われる。従って、洗浄ポンプ124及び洗浄ノズル121,122は、食器115,117を洗浄する洗浄手段として機能するものである。
【0006】
また、貯水部123にはフィルタ128を装着しており、これによって、洗浄槽114内の洗浄水に含まれる残滓を取り除くようになっている。更に、貯水部123内にはヒータ129を配設しており、このヒータ129によって、洗浄水の加熱をし、更に、洗浄した食器115,117を乾燥させる折りの洗浄槽114内の空気の加熱をする。
【0007】
なお、洗浄槽114内の水は、図示しない給水弁によって機外から、図示しない給水ホースを通じて洗浄槽114内に供給される。また、洗浄やすすぎが終わった洗浄水は、図示しない排水ホースを通じて洗浄槽114外に排出される。これらの給水ホースと排水ホースは、本体111の後下部に設けられた収納スペース144を通して右又は左に引き出される。さらに、本体111の外下面部の四隅部には脚143が設けられる。
【0008】
また、本体111の前面の開口部112には扉130を設けている。この扉130は、ほぼ矩形状を成すもので、下端部の左右両側端部をヒンジ131により本体111に枢支
することによって、下端部を中心として上下に開閉回動するように設けている。
【0009】
図11において、扉130はヒンジ131により、図示のほぼ水平状態まで開放されて、この状態に保持されるようになっている。なお、食器かご116及び食器棚118は、この扉130の開放状態で前方に引き出され、その折り、食器かご116が扉130の裏面上に載るようになっている。一方、図12において、扉130はヒンジ131により、図示のほぼ垂直状態に閉鎖されて、この状態に保持されるようになっている。
【0010】
扉130の上端部には、扉130の開閉操作のための手掛け部134と、扉130の閉鎖ロック用のハンドル135とが中央部に設けられている。使用者が食器115,117等の被洗浄物を引き出した食器かご116と食器棚118にセットして洗浄槽114に収納し、洗剤を投入した後、扉130の上方にある手掛け部134を押して洗浄槽114の開口部112を閉塞するとともにハンドル135により閉鎖ロックを施し、運転を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2000−262457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来の食器洗い機においては、概ね4人以上の食器を洗浄することを想定しており、本体と洗浄槽の大きさはそれだけの食器を収納できるだけの容積を有し、相応の重量があった。しかしながら、近年、食器洗い機がさらに少人数向けや省スペース化などで小さく軽くなるにつれて、本体の後下部に配管の収納スペースを設けた従来の形態では、背面を壁に完全に当てて設置しない場合、扉体を強く締めると食器洗い機の前が浮いて後に傾き易くなり、扉体を閉める際に食器洗い機を手で支える等の配慮が必要になってきた。
【0013】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、扉体を閉める際、後に傾きにくく、食器洗い機を手で支える等の配慮が不要である食器洗い機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、本体内部に被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の前面に前面開口部と、前記前面開口部を開閉する扉体と、前記洗浄槽内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホースと、前記洗浄槽から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホースと、前記本体の後下部に少なくとも前記給水ホースまたは前記排水ホースを収納する配管収納部と、前記本体の底面に複数の脚部とを備え、前記扉体は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、前記本体の後部に前記本体の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材を有することを特徴とする。
【0015】
これにより、扉体により開口部を閉じる時に扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しないようにすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の食器洗い機は、扉体により前面開口部を閉じる時に扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しないため、食器洗い機を手で支える等の配慮を不要にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の背面図
【図3】本発明の第2の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図5】本発明の第3の実施の形態における食器洗い機の背面図
【図6】本発明の第4の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図7】本発明の第5の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図8】本発明の第5の実施の形態における食器洗い機の背面図
【図9】本発明の第6の実施の形態における食器洗い機の断面図
【図10】本発明の第7の実施の形態における食器洗い機の底面図
【図11】従来の食器洗い機の斜視図
【図12】従来の食器洗い機の斜視図
【図13】従来の食器洗い機の縦断正面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1の発明は、本体内部に被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の前面に前面開口部と、前記前面開口部を開閉する扉体と、前記洗浄槽内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホースと、前記洗浄槽から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホースと、前記本体の後下部に少なくとも前記給水ホースまたは前記排水ホースを収納する配管収納部と、前記本体の底面に複数の脚部とを備え、前記扉体は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、前記本体の後部に前記本体の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材を有することを特徴とする食器洗い機である。この構成によって、扉体により前面開口部を閉じるときに扉体の前面上部を押されても、食器洗い機が後方に傾斜しない。従って、食器洗い機を手で支える等の配慮を不要にすることができる。
【0019】
第2の発明は、第1の発明において、傾斜防止部材は、本体底面を延長するように構成された食器洗い機で、給水手段、排水手段の配管を接続する際に、傾斜防止部材が作業の邪魔にならないようにできる。
【0020】
第3の発明は、第1または第2の発明において、傾斜防止部材は、本体後部左右両側に設けられた食器洗い機で、扉体の左右どちらかに偏って押し込まれた時でも、本体が回転せず、傾斜しないようにできる。
【0021】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、本体背面より後方に突出するように設けられた食器洗い機で、傾斜防止部材が後方にあるため、傾斜防止の効果を高めることができる。
【0022】
第5の発明は、第1から第3のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、本体背面に沿って設けられた食器洗い機で、給水手段、排水手段の配管を本体から後方にはみ出さない様に、配管押さえとすることができる。
【0023】
第6の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、着脱可能に構成され、取り付け部が複数の位置に設けられた食器洗い機で、傾斜防止部材の位置を選択することができ、本体設置位置の選択肢が広がり、傾斜防止部材を外すことにより、本体からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【0024】
第7の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、傾斜防止部材は、回転可能として本体側に収容できるように構成された食器洗い機で、傾斜防止部材の位置を選択することができ、本体設置位置の選択肢を広がり、傾斜防止部材を収納することにより、本体からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の要部を示した断面図、図2は同食器洗い機の背面図である。図において、食器洗い機の本体1の内部には、洗浄槽2が設けられており、洗浄槽2の内部には、食器などの被洗浄物3を設置する食器かご4が収容されている。洗浄槽2の前面には前面開口部5が設けられており、前面開口部5を1枚の扉体6により開閉するよう構成されている。扉体6は図1に波線で示すように、下端を支点として前方に開くように構成されている。食器かご4は前面開口部5からスライドして開放した扉体6の上に引き出すことができる。
【0027】
洗浄手段は、洗浄槽2の底部に設けられる2個の洗浄ノズル9を有している(図1では側面視のため1個しか図示していない)。それぞれの洗浄ノズル9の表面には、洗浄水が噴射される噴射口が複数個設けられている。洗浄ノズル9は洗浄槽2の底部に回転自在に設けられ、食器などの被洗浄物3に洗浄水を噴射する。本実施の形態1では、洗浄ノズル9が洗浄槽2の底部に2個設けられているが、洗浄槽2の形状に応じて1個にしても良いし、さらに回転しない固定ノズルを用いても良い。
【0028】
洗浄ポンプ10は、洗浄水を加圧するとともに洗浄ノズル9へ洗浄水を供給して噴射させるもので、洗浄槽2の底面外側に設けられている。洗浄ノズル9から噴射された洗浄水は被洗浄物3を洗浄した後、洗浄ポンプ10に戻ってくるような循環経路となっている。
【0029】
本体1の後下部には空間が設けられ、給水手段として洗浄槽2内に給水を行う給水弁11が洗浄槽2の外壁に取り付けられている。給水弁11には、水を供給する給水ホース12が接続され、給水ホース12は水道(図示せず)に繋がれている。また、洗浄後の水を外に排水する排水手段として、排水ホース13が洗浄槽2から排水ポンプ(図示せず)を通じて接続されている。そして、本体1の後下部の空間は本体1の左右端まで形成され、給水ホース12や排水ホース13を左右いずれかの側方へ引き出すための配管収納部16を構成している。
【0030】
本体1の底面にはゴム製の脚部であるところの前方アシ7及び後方アシ8が設けられ、キッチンの流し台の天板やシンクの上方等に設置された時に、扉体6を開閉したりしてもズレて動かないようになっている。この時、配管収納部16により本体1の底面は本体1の背面までの大きさはなく、後方アシ8は配管収納部16の前側に設けられている。配管収納部16の下方には、本体1から背面近傍位置まで底面を延長するように、略L字形の傾斜防止部材14が設けられ、その先端の下面にはアシゴム15が取り付けられている。
【0031】
以上のように構成された食器洗い機について、図1、図2を用いてその動作と作用を説明する。食器等の被洗浄物3を食器かご4にセットして洗浄槽2に収納し、使用者が洗剤を投入した後、扉体6により洗浄槽2の前面開口部5を閉塞し、運転を開始する。
【0032】
扉体6は本体に密着して洗浄水の漏洩を防止する。扉体6を閉める際には、前方に開放された扉体6の先端を持ち上げ、扉体6を本体1にロックするためにある程度の力で押さえる必要がある。この時、本実施の形態1の構成では扉体6が1つのため、扉体6の上部すなわち食器洗い機の上部を押すことになる。すなわち、本体1の背面が壁に沿うように設置されていない場合には、本体1の前部が浮き上がって後ろに傾斜し易くなる。特に、食器洗い機が少人数用として小型化されてきていると、本体重量のみならず、被洗浄物の量も少なくなり、全体の重量が軽くなって前部が浮き上がりやすくなる。
【0033】
また、本体1の後下部に給水ホース12や排水ホース13を収納する配管収納部16が設けられていると、この状況は顕著になる。このような時、本実施の形態1の構成においては本体1の後下部に略L字形の傾斜防止部材14を備えるため、従来例に示したような後方の脚部より後方で本体1を支えることができる。すなわち、扉体6を閉じるときに扉体6の前面上部を押されても、本体1の前部が浮き上がって後方に傾斜することを抑制することができ、本体1を手で支える等の配慮を不要にすることができる。
【0034】
なお傾斜防止部材は、後方への傾斜を防止するように構成された部材であれば、形状は特に限定するものではない。
【0035】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図である。なお、上記実施の形態1における食器洗い機と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。本実施の形態2は、図3に示すように、傾斜防止部材14を本体底面を延長するように構成したもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0036】
本実施の形態2では、傾斜防止部材を本体底面を延長するように構成したため、傾斜防止の効果を高めることができる。また、給水ホース12と排水ホース13を接続する際に、それぞれのホースを接続するスペースが広く取れ、傾斜防止部材が作業の邪魔にならないようにできる。なお、傾斜防止部材は、必ずしも本体1と一体で構成する必要はなく、また、後方への傾斜を防止するように構成された部材であれば必ずしも底面と面一に構成する必要はない。
【0037】
(実施の形態3)
図4は、本発明の第3の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図、図5は本発明の第3の実施の形態の食器洗い機の背面図である。本実施の形態3は、図4、図5に示すように、傾斜防止部材14を本体後部左右両側に設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0038】
本実施の形態3では、傾斜防止部材を、本体後部左右両側に設けたもので、扉体の左右どちらかに偏って押し込まれた時でも、本体が回転せず、傾斜しないようにできる。
【0039】
(実施の形態4)
図6は、本発明の第4の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図である。本実施の形態4は、傾斜防止部材14を本体背面より後方に突出するように設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0040】
本実施の形態4では、傾斜防止部材を、本体背面より後方に突出するように設けたもので、傾斜防止部材14のアシゴム15が本体1の背面より後方にあるため、傾斜防止の効果をより高めることができる。
【0041】
(実施の形態5)
図7は、本発明の第5の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図、図8は本発明の第5の実施の形態の食器洗い機の背面図である。本実施の形態5は、傾斜防止部材14を、本体背面に沿って設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0042】
本実施の形態5では、傾斜防止部材14を、本体1の背面に沿って設けたもので、本体1が後方に傾斜しようとした時の支えが背面位置にあるため、傾斜防止の効果を高めることができる。なお、この構成では、傾斜防止部材14は配管押さえとして作用し、給水ホ
ースと排水ホースを本体から後方にはみ出さない様にすることができる。
【0043】
(実施の形態6)
図9は、本発明の第6の実施の形態の食器洗い機の要部を示した断面図である。本実施の形態6は、傾斜防止部材14を着脱可能にし、取り付け部を複数設けたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0044】
本実施の形態6では、傾斜防止部材14を着脱可能にし、取り付け部を複数設けたもので、傾斜防止部材14の位置を選択することができ、設置場所に応じた取り付けとすることで本体設置位置の選択肢が広がる。また、傾斜防止部材14を外すことにより、本体1からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【0045】
(実施の形態7)
図10は、本発明の第7の実施の形態の食器洗い機の底面図である。本実施の形態7は、傾斜防止部材14を回転可能として本体に収容できるようにしたもので、他の構成は上記実施の形態1と同じである。
【0046】
本実施の形態7では、傾斜防止部材14を回転可能として本体に収容できるようにしたもので、設置場所に応じて傾斜防止部材14を回転させて使用する位置を選択することができ、本体設置位置の選択肢が広がる。また、傾斜防止部材14を収納することにより、本体からの後方への出っ張りがなくなり、包装形態を大きくしなくて済む。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、卓上型の食器洗い機だけでなく、食器乾燥機としても有用である。
【符号の説明】
【0048】
1 本体
2 洗浄槽
3 被洗浄物
4 食器かご
5 前面開口部
6 扉体
7 前方アシ
8 後方アシ
9 洗浄ノズル
10 洗浄ポンプ
11 給水弁
12 給水ホース
13 排水ホース
14 傾斜防止部材
15 アシゴム
16 配管収納部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体内部に被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の前面に開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、前記洗浄槽内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホースと、前記洗浄槽から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホースと、前記本体の後下部に少なくとも前記給水ホースまたは前記排水ホースを収納する配管収納部と、前記本体の底面に複数の脚部とを備え、前記扉体は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、前記本体の後部に前記本体の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材を有することを特徴とする食器洗い機。
【請求項2】
前記傾斜防止部材は、本体底面を延長するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
【請求項3】
前記傾斜防止部材は本体後部左右両側に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗い機。
【請求項4】
前記傾斜防止部材は、本体背面より後方に突出するように設けられたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項5】
前記傾斜防止部材は、本体背面に沿って設けられたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項6】
前記傾斜防止部材は、着脱可能に構成され、取り付け部が複数の位置に設けられたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項7】
前記傾斜防止部材は、回転可能として本体側に収容できるように構成されたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項1】
本体内部に被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の前面に開口部と、前記開口部を開閉する扉体と、前記洗浄槽内に給水を行う時に外部から洗浄水を導く給水ホースと、前記洗浄槽から排水を行う時に外部へ洗浄水を導く排水ホースと、前記本体の後下部に少なくとも前記給水ホースまたは前記排水ホースを収納する配管収納部と、前記本体の底面に複数の脚部とを備え、前記扉体は下端部を支点として上下に開閉するように構成され、前記本体の後部に前記本体の前部が浮き上がって後方に傾くことを防止する傾斜防止部材を有することを特徴とする食器洗い機。
【請求項2】
前記傾斜防止部材は、本体底面を延長するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
【請求項3】
前記傾斜防止部材は本体後部左右両側に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の食器洗い機。
【請求項4】
前記傾斜防止部材は、本体背面より後方に突出するように設けられたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項5】
前記傾斜防止部材は、本体背面に沿って設けられたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項6】
前記傾斜防止部材は、着脱可能に構成され、取り付け部が複数の位置に設けられたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【請求項7】
前記傾斜防止部材は、回転可能として本体側に収容できるように構成されたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の食器洗い機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−111335(P2013−111335A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261419(P2011−261419)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
[ Back to top ]