飲料ディスペンサ
【課題】加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することのできる飲料ディスペンサを提供する。
【解決手段】温水ノズル40及びチューブ14によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができるとともに、チューブ14によって飲料容器10内の飲料を温水タンク30に供給することができるので、チューブ14の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。また、チューブ14は飲料容器10に設けられていることから、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換することにより、チューブ14が新たなチューブ14に交換される。このため、加熱された飲料により加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【解決手段】温水ノズル40及びチューブ14によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができるとともに、チューブ14によって飲料容器10内の飲料を温水タンク30に供給することができるので、チューブ14の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。また、チューブ14は飲料容器10に設けられていることから、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換することにより、チューブ14が新たなチューブ14に交換される。このため、加熱された飲料により加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばミネラルウォーターを収容した飲料容器が着脱自在に装着され、飲料容器から供給されるミネラルウォーターを加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の飲料ディスペンサとしては、飲料を収容した飲料容器と、飲料容器が着脱自在に連結される注入部と、飲料容器から供給される飲料を所定の温度に加熱して貯溜する加熱用貯溜部と、飲料容器から供給される飲料を所定の温度に冷却して貯溜する冷却用貯溜部と、加熱用貯溜部内の飲料を任意に注出可能な第1注出弁と、冷却用貯溜部内の飲料を任意に注出可能な第2注出弁と、注入部から加熱用貯溜部に飲料を流通させる第1流路と、第1流路から冷却用貯溜部に飲料を流通させる第2流路と、加熱用貯溜部から冷却用貯溜部に飲料を流通させる第3流路と、第3流路の途中に設けられ、第3流路内の飲料を冷却用貯溜部側に流通させるポンプとを備え、加熱用貯溜部内で加熱された飲料をポンプによって定期的に循環させることにより、第3流路、冷却用貯溜部、第2流路及び第2流路と加熱用貯溜部との間の第1流路を加熱殺菌し、飲料を衛生的な状態に維持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平6−48488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記飲料ディスペンサでは、加熱殺菌を行うために第3流路及びポンプを必要とするので、構造が複雑になり、製造コストが高くつくという問題点があった。
【0004】
また、加熱殺菌のために冷却用貯溜部内の飲料が定期的に加熱されるので、冷却用貯溜部内の飲料が加熱後に再度冷却された飲料となり、飲料の味が低下するという問題点があった。
【0005】
更に、加熱殺菌の際は冷却用貯溜部内の飲料が加熱されるので、加熱殺菌を行っている間は冷却された飲料を提供することができないという問題点があった。
【0006】
また、加熱殺菌のために冷却用貯溜部内の飲料を一度加熱して冷却する必要があるので、加熱殺菌のために多大なエネルギーを消費するという問題点があった。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することのできる飲料ディスペンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記目的を達成するために、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、貯溜部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えている。
【0009】
これにより、貯溜部内の加熱された飲料は注出弁を介して注出可能であり、飲料容器内の冷却された飲料は注出管を介して注出可能であることから、注出弁及び注出管によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができる。また、注出管の注出口は貯溜部の注入口に移動可能であることから、注出管によって飲料容器内の飲料を貯溜部に供給することができる。即ち、注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、注出管が新たな注出管に交換される。
【0010】
また、本発明は、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、飲料容器に設けられ、貯溜部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えている。
【0011】
これにより、貯溜部内の加熱された飲料は注出弁を介して注出可能であり、飲料容器内の冷却された飲料は第1注出管を介して注出可能であることから、注出弁及び第1注出管によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができ、また、第2注出管によって飲料容器内の飲料を貯溜部に供給することができる。即ち、各注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、各注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、各注出管が新たな注出管に交換される。
【0012】
また、本発明は、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えている。
【0013】
これにより、飲料容器内の冷却された飲料は注出管を介して注出可能であり、注出管の注出口を飲料加熱部の注入口に移動して飲料加熱部の注入口に飲料を供給することにより、飲料加熱部から加熱された飲料を注出可能であることから、注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。また、注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、注出管が新たな注出管に交換される。
【0014】
また、本発明は、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、飲料容器に設けられ、飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えている。
【0015】
これにより、飲料容器内の冷却された飲料は第1注出管を介して注出可能であり、第2注出管から飲料加熱部の注入口に飲料を注出することにより、飲料加熱部から加熱された飲料を注出可能であることから、各注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。また、各注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、各注出管が新たな注出管に交換される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の飲料ディスペンサによれば、注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がなく、また、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、注出管を新たな注出管に交換することができるので、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1乃至図5は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は飲料ディスペンサの一部断面正面図、図2は飲料容器の一部断面正面図、図3はチューブホルダの一部断面正面図、図4はチューブホルダの動作説明図、図5は温水タンクに飲料を供給する際の飲料ディスペンサの一部断面正面図である。
【0018】
本実施形態の飲料ディスペンサは、ミネラルウォーター等の飲料を収容した飲料容器10と、飲料容器10が着脱自在に装着される装着部20と、飲料容器10から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部としての温水タンク30と、温水タンク30内の飲料を注出可能な注出弁としての温水ノズル40と、装着部20に装着された飲料容器10を冷却可能な冷却庫50と、冷却庫50を下方から支持するディスペンサ本体60と、ディスペンサ本体60内に設けられた移動機構70とを備えている。
【0019】
飲料容器10は、飲料を収容した可撓性容器11と、可撓性容器11を覆うように設けられた箱部材12と、可撓性容器11の下端部に設けられ、可撓性容器11の開口部を閉鎖するためのキャップ13と、キャップ13に設けられ、下方に延びるように設けられた注出管としての可撓性のチューブ14とを有する、いわゆるBIB(バッグインボックス)によって構成されている。箱部材12の下端部には上下方向に貫通する貫通孔12aが設けられ、キャップ13が貫通孔12aから下方に突出している。チューブ14の下端は閉鎖されており、図2に示すように下端側の切断位置CLでチューブ14を切断することにより、飲料容器10内の飲料を注出するための注出口14aが形成される。
【0020】
装着部20は冷却庫50内に設けられ、飲料容器10を載置可能な平板状である。装着部20は上下方向に貫通する貫通孔20aを有し、キャップ13が貫通孔20aに上方から挿入されるように飲料容器10を装着部20に載置することにより、飲料容器10が装着部20に装着される。飲料容器10を装着部20に装着すると、チューブ14が垂れ下がる。装着部20は装着する飲料容器10とともに他の飲料容器10を載置可能である。即ち、他の飲料容器10を装着部20に載置することにより、飲料容器10の交換直後から冷却された飲料を注出することができる。他の飲料容器10は箱部材12内に可撓性容器11、キャップ13及びチューブ14を収容している。
【0021】
温水タンク30は両端部を閉鎖された水平方向に延びる円筒形状であり、飲料を加熱するための周知の電熱ヒータ31と、飲料の量を検知可能な周知のフロートスイッチ32とを備え、電熱ヒータ31によって温水タンク30内の飲料を所定の温度に加熱している。温水タンク30は上端部に飲料を注入するための注入口30aを有する。
【0022】
温水ノズル40は温水タンク30の側面に設けられ、下方に延びる注出用パイプ41を有する。温水ノズル40は内部に図示しない開閉弁が設けられ、注出用パイプ41の下方に飲料を注出可能である。
【0023】
冷却庫50は周知の断熱材料からなる箱状の容器であり、冷却庫50内に周知の蒸発器51及び周知の送風機52を有する。送風機52によって蒸発器51に風を送ることにより、冷却された空気が冷却庫50内を循環する。冷却庫50は下端面に上下方向に貫通する貫通孔50aを有し、貫通孔50aには飲料容器10のチューブ14が上下方向に挿通している。
【0024】
ディスペンサ本体60は上端に冷却庫50が固定された箱状の容器であり、下端面に上下方向に貫通する第1貫通孔61及び第2貫通孔62を有する。第1貫通孔61は注出用パイプ41の下方に配置されている。また、各貫通孔61,62の下方にはカップCAを載置するための載置台63がそれぞれ設けられている。
【0025】
移動機構70は、チューブ14の注出口14a側を保持するチューブホルダ71と、一端側にチューブホルダ71が連結されたシャフト72と、シャフト72を傾動可能に支持する傾動機構73とを有する。
【0026】
チューブホルダ71は、チューブ14が挿通するとともに、チューブ14の外周面に当接してチューブ14を保持するホルダ本体71aと、ホルダ本体71aに設けられ、ホルダ本体71a内のチューブ14を径方向に変形させるための開閉機構としての周知のソレノイド71bとを有する。ソレノイド71bによってチューブ14を径方向に変形させることにより、チューブ14の流路を開閉することができる。
【0027】
傾動機構73はシャフト72の他端を支持し、シャフト72の一端側に連結されたチューブホルダ71を温水タンク30の注入口30a側及びディスペンサ本体60の第2貫通孔62側に移動可能である。即ち、チューブホルダ71に保持されたチューブ14の注出口14aを移動機構70によって注入口30aの上方及び第2貫通孔62の上方に移動可能である。
【0028】
このように構成された飲料ディスペンサは、図1に示すように、チューブ14の注出口14aを第2貫通孔62の上方に配置することにより、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器10内の冷却された飲料を注出することができる。また、温水ノズル40により載置台63に載置されたカップCAに温水タンク30内の飲料を注出することができる。
【0029】
ここで、温水タンク30内の飲料が所定の量以下になったことがフロートセンサ32によって検知されると、移動機構70によってチューブ14の注出口14aを温水タンク30の注入口30aの上方に移動し、飲料容器10内の飲料を温水タンク30内に注入することができる(図5参照)。
【0030】
また、飲料容器10内の飲料が無くなった場合は、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換する。新たな飲料容器10は装着部20に載置されている飲料容器10を用いる。飲料容器10の交換は、飲料が無くなった飲料容器10のチューブ14をチューブホルダ71から取外すとともに、飲料容器10を装着部20から取外す。また、新たな飲料容器10の箱部材12内からキャップ13及びチューブ14を取出し、新たな飲料容器10を装着部20に装着する。さらに、新たな飲料容器10のチューブ14の下端側をチューブホルダ70によって保持するとともに、チューブ14の下端側を切断することにより注出口14aを形成する。
【0031】
このように、本実施形態によれば、温水タンク30内の加熱された飲料は温水ノズル40を介して注出可能であり、飲料容器10内の冷却された飲料はチューブ14を介して注出可能であることから、温水ノズル40及びチューブ14によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができる。また、チューブ14の注出口14aは温水タンク30の注入部30aの上方に移動可能であることから、チューブ14によって飲料容器10内の飲料を温水タンク30に供給することができる。即ち、チューブ14の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、チューブ14は飲料容器10に設けられていることから、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換することにより、チューブ14が新たなチューブ14に交換される。このため、加熱された飲料により加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【0032】
また、ソレノイド71bによってチューブ14を径方向に変形させることにより、チューブ14の流路を任意に開閉することができるので、飲料の流路を開閉するための機構が飲料に接触することがなく、飲料を衛生的な状態に維持する上で極めて有利である。
【0033】
尚、本実施形態では、可撓性容器11に別体でキャップ13及びチューブ14を設けたものを示したが、可撓性容器11とキャップ13及びチューブ14とを一体に形成することも可能である。
【0034】
また、本実施形態では、チューブ14を径方向に変形させるソレノイド71bをチューブホルダ71に設け、ソレノイド71bによってチューブ14を径方向に変形させることにより、チューブ14の流路を開閉するようにしたものを示したが、チューブ14を径方向に変形させる複数のソレノイド71bをチューブ14の長さ方向に並設するとともに、各ソレノイド71bをチューブ14に順次押付けることにより、チューブ14内の飲料をチューブ14の長さ方向一方に向かって押し流すようにすることも可能である。
【0035】
図6は本発明の第2の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0036】
本実施形態の飲料ディスペンサは、第1の実施形態と同等の温水タンク30、温水ノズル40、冷却庫50及びディスペンサ本体60と、ミネラルウォーターなどの飲料を収容した飲料容器80と、飲料容器が着脱自在に装着される装着部90とを備えている。
【0037】
飲料容器80は、飲料を収容した可撓性容器81と、可撓性容器81を覆うように設けられた箱部材82と、可撓性容器81の下端部に設けられ、可撓性容器81の開口部を閉鎖するための第1キャップ83及び第2キャップ84と、第1キャップ83に設けられ、下方に延びるように設けられた第1注出管としての第1チューブ85と、第2キャップ84に設けられ、下方に延びるように設けられた第2注出管としての第2チューブ86とを有する。箱部材82の下端部には上下方向に貫通する二つの貫通孔82aが設けられ、各キャップ83,84が各貫通孔82aから下方に突出している。各チューブ85,86の下端は閉鎖されており、第1の実施形態における飲料容器10と同様に各チューブ85,86の下端側を切断することにより、飲料容器80内の飲料を注出するための注出口85a,86aがそれぞれ形成される。
【0038】
装着部90は冷却庫50内に設けられ、飲料容器80を載置可能な平板状である。装着部90は上下方向に貫通する二つの貫通孔90aを有し、各キャップ83,84が各貫通孔90aにそれぞれ上方から挿入されるように飲料容器80を装着部90に載置することにより、飲料容器80が装着部90に装着される。飲料容器80を装着部90に装着すると、各チューブ85,86が垂れ下がる。第1チューブ85の注出口85aは第1開閉機構としての第1チューブホルダ91によってディスペンサ本体60の第2貫通孔62の上方に保持される。第2チューブ86の注出口86aは第2開閉機構としての第2チューブホルダ92によって温水タンク30の注入口30aの上方に保持される。各チューブホルダ91,92は第1の実施形態のチューブホルダ71と同等の構成である。
【0039】
装着部90は装着する飲料容器80とともに他の飲料容器80を載置可能である。即ち、他の飲料容器80を装着部90に載置することにより、飲料容器80の交換直後から冷却された飲料を注出することができる。他の飲料容器80は箱部材82内に可撓性容器81、各キャップ83,84及び各チューブ85,86を収容している。
【0040】
このように構成された飲料ディスペンサは、図6に示すように、第1チューブ85の注出口85aが第2貫通孔62aの上方に配置されていることから、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器80内の冷却された飲料を注出することができる。また、温水ノズル40により載置台63に載置されたカップCAに温水タンク30内の飲料を注出することができる。
【0041】
ここで、温水タンク30内の飲料が所定の量以下になったことがフロートセンサ32によって検知されると、第2チューブ86の注出口86aが温水タンク30の注入口30aの上方に配置されていることから、飲料容器10内の飲料を温水タンク30内に注入することができる。
【0042】
また、飲料容器80内の飲料が無くなった場合は、飲料容器80を新たな飲料容器80に交換する。新たな飲料容器80は装着部90に載置されている飲料容器80を用いる。飲料容器80の交換は、飲料が無くなった飲料容器80の各チューブ85,86を各チューブホルダ91,92から取外すとともに、飲料容器80を装着部90から取外す。また、新たな飲料容器80を装着部90に装着する。さらに、新たな飲料容器80の各チューブ85,86の下端側を各チューブホルダ91,92によって保持するとともに、各チューブ85,86の下端側を切断することにより注出口85a,86aを形成する。
【0043】
このように、本実施形態によれば、温水タンク30内の加熱された飲料は温水ノズル40を介して注出可能であり、飲料容器80内の冷却された飲料は第1チューブ85を介して注出可能であることから、温水ノズル40及び第1チューブ85によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができる。また、第2チューブ86の注出口86aは温水タンク30の注入部30aの上方に配置されていることから、第2チューブ86によって飲料容器80内の飲料を温水タンク30に供給することができる。即ち、各チューブ85,86の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、各チューブ85,86は飲料容器80に設けられていることから、飲料容器80を新たな飲料容器80に交換することにより、各チューブ85,86が新たなチューブ85,86に交換される。このため、加熱された飲料により加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【0044】
尚、本実施形他では、飲料容器80に可撓性の各チューブ85,86を設けたものを示したが、各チューブ85,86が可撓性を有する材料から形成されていない場合でも、本実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0045】
図7及び図8は本発明の第3の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0046】
本実施形態の飲料ディスペンサは、第1の実施形態と同等の飲料容器10、装着部20、冷却庫50、ディスペンサ本体60及び移動機構70と、飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部100とを備えている。
【0047】
飲料加熱部100は、上面を開口した容器状の飲料流通部101と、飲料流通部101の外周面に接触しているヒータ102と、飲料流通部101及びヒータ102の外周面を覆うように設けられたアルミブロック103と、飲料流通部101近傍のアルミブロック103の温度を検出する温度センサ104とを有する。飲料流通部101はステンレス鋼板から成り、下端部に下方に延びる注出口101aを有する。注出口101aはディスペンサ本体60の第1貫通孔61の上方に配置されている。また、飲料流通部101の上面の開口部によって注入口101bが形成されている。ヒータ102は周知の電熱ヒータから成り、温度センサ104の検出結果に応じて飲料流通部101を加熱する。アルミブロック103は飲料流通部101の外周面に接触し、飲料流通部101の温度を所定の温度に保持する。
【0048】
このように構成された飲料ディスペンサは、図7に示すように、チューブ14の注出口14aを第2貫通孔62の上方に配置することにより、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器10内の冷却された飲料を注出することができる。また、図8に示すように、移動機構70によってチューブ14の注出口14aを飲料加熱部100の注入口101bの上方に移動し、飲料加熱部100内に飲料を注入することにより、載置台63に載置されたカップCAに加熱された飲料を注出することができる。
【0049】
このように、本実施形態によれば、飲料容器10内の冷却された飲料はチューブ14を介して注出可能であり、チューブ14の注出口14aを飲料加熱部100の注入口101aの上方に移動して注入口101bに飲料を供給することにより、飲料加熱部100から加熱された飲料を注出可能であることから、チューブ14の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がなく、また、チューブ14は飲料容器10に設けられていることから、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換することにより、チューブ14が新たなチューブ14に交換される。即ち、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【0050】
図9は本発明の第4の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図である。尚、第2及び第3の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0051】
本実施形態の飲料ディスペンサは、第2の実施形態と同等の冷却庫50、ディスペンサ本体60、飲料容器80及び装着部90と、第3の実施形態と同等の飲料加熱部100とを備えている。
【0052】
このように構成された飲料ディスペンサは、図9に示すように、第1チューブ85の注出口85aが第2貫通孔62aの上方に配置されていることから、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器80内の冷却された飲料を注出することができる。また、第2チューブ86の注出口86aを飲料加熱部100の注入口101bの上方に配置するとともに、飲料加熱部100内に飲料を注入することにより、載置台63に載置されたカップCAに加熱された飲料を注出することができる。
【0053】
このように、本実施形態によれば、飲料容器80内の冷却された飲料は第1チューブ85を介して注出可能であり、第2チューブ86から飲料加熱部100の注入口101bに飲料を注入することにより、飲料加熱部100から加熱された飲料を注出可能であることから、各チューブ85,86の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がなく、また、各チューブ85,86は飲料容器80に設けられていることから、飲料容器80を新たな飲料容器80に交換することにより、各チューブ85,86が新たなチューブ85,86に交換される。即ち、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図2】飲料容器の一部断面正面図
【図3】チューブホルダの一部断面正面図
【図4】チューブホルダの動作説明図
【図5】温水タンクに飲料を供給する際の飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図6】本発明の第2の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図7】本発明の第3の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図8】本発明の第3の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図9】本発明の第4の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【符号の説明】
【0055】
10…飲料容器、11…可撓性容器、12…箱部材、13…キャップ、14…チューブ、14a…注出口、20…装着部、30…温水タンク、30a…注入口、31…電熱ヒータ、32…フロートスイッチ、40…温水ノズル、41…注出パイプ、50…冷却庫、51…蒸発器、52…送風機、60…ディスペンサ本体、70…移動機構、71…チューブホルダ、71a…ソレノイド、72…シャフト、73…傾動機構、80…飲料容器、81…可撓性容器、82…箱部材、83…第1キャップ、84…第2キャップ、85…第1チューブ、86…第2チューブ、90…装着部、100…飲料加熱部、101…飲料流通部、101a…注出口、101b…注入口、102…ヒータ、103…アルミブロック、104…温度センサ、CA…カップ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばミネラルウォーターを収容した飲料容器が着脱自在に装着され、飲料容器から供給されるミネラルウォーターを加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の飲料ディスペンサとしては、飲料を収容した飲料容器と、飲料容器が着脱自在に連結される注入部と、飲料容器から供給される飲料を所定の温度に加熱して貯溜する加熱用貯溜部と、飲料容器から供給される飲料を所定の温度に冷却して貯溜する冷却用貯溜部と、加熱用貯溜部内の飲料を任意に注出可能な第1注出弁と、冷却用貯溜部内の飲料を任意に注出可能な第2注出弁と、注入部から加熱用貯溜部に飲料を流通させる第1流路と、第1流路から冷却用貯溜部に飲料を流通させる第2流路と、加熱用貯溜部から冷却用貯溜部に飲料を流通させる第3流路と、第3流路の途中に設けられ、第3流路内の飲料を冷却用貯溜部側に流通させるポンプとを備え、加熱用貯溜部内で加熱された飲料をポンプによって定期的に循環させることにより、第3流路、冷却用貯溜部、第2流路及び第2流路と加熱用貯溜部との間の第1流路を加熱殺菌し、飲料を衛生的な状態に維持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平6−48488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記飲料ディスペンサでは、加熱殺菌を行うために第3流路及びポンプを必要とするので、構造が複雑になり、製造コストが高くつくという問題点があった。
【0004】
また、加熱殺菌のために冷却用貯溜部内の飲料が定期的に加熱されるので、冷却用貯溜部内の飲料が加熱後に再度冷却された飲料となり、飲料の味が低下するという問題点があった。
【0005】
更に、加熱殺菌の際は冷却用貯溜部内の飲料が加熱されるので、加熱殺菌を行っている間は冷却された飲料を提供することができないという問題点があった。
【0006】
また、加熱殺菌のために冷却用貯溜部内の飲料を一度加熱して冷却する必要があるので、加熱殺菌のために多大なエネルギーを消費するという問題点があった。
【0007】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することのできる飲料ディスペンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は前記目的を達成するために、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、貯溜部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えている。
【0009】
これにより、貯溜部内の加熱された飲料は注出弁を介して注出可能であり、飲料容器内の冷却された飲料は注出管を介して注出可能であることから、注出弁及び注出管によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができる。また、注出管の注出口は貯溜部の注入口に移動可能であることから、注出管によって飲料容器内の飲料を貯溜部に供給することができる。即ち、注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、注出管が新たな注出管に交換される。
【0010】
また、本発明は、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、飲料容器に設けられ、貯溜部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えている。
【0011】
これにより、貯溜部内の加熱された飲料は注出弁を介して注出可能であり、飲料容器内の冷却された飲料は第1注出管を介して注出可能であることから、注出弁及び第1注出管によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができ、また、第2注出管によって飲料容器内の飲料を貯溜部に供給することができる。即ち、各注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、各注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、各注出管が新たな注出管に交換される。
【0012】
また、本発明は、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えている。
【0013】
これにより、飲料容器内の冷却された飲料は注出管を介して注出可能であり、注出管の注出口を飲料加熱部の注入口に移動して飲料加熱部の注入口に飲料を供給することにより、飲料加熱部から加熱された飲料を注出可能であることから、注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。また、注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、注出管が新たな注出管に交換される。
【0014】
また、本発明は、着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、飲料容器に設けられ、飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えている。
【0015】
これにより、飲料容器内の冷却された飲料は第1注出管を介して注出可能であり、第2注出管から飲料加熱部の注入口に飲料を注出することにより、飲料加熱部から加熱された飲料を注出可能であることから、各注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。また、各注出管は飲料容器に設けられていることから、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、各注出管が新たな注出管に交換される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の飲料ディスペンサによれば、注出管の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がなく、また、飲料容器を新たな飲料容器に交換することにより、注出管を新たな注出管に交換することができるので、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1乃至図5は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は飲料ディスペンサの一部断面正面図、図2は飲料容器の一部断面正面図、図3はチューブホルダの一部断面正面図、図4はチューブホルダの動作説明図、図5は温水タンクに飲料を供給する際の飲料ディスペンサの一部断面正面図である。
【0018】
本実施形態の飲料ディスペンサは、ミネラルウォーター等の飲料を収容した飲料容器10と、飲料容器10が着脱自在に装着される装着部20と、飲料容器10から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部としての温水タンク30と、温水タンク30内の飲料を注出可能な注出弁としての温水ノズル40と、装着部20に装着された飲料容器10を冷却可能な冷却庫50と、冷却庫50を下方から支持するディスペンサ本体60と、ディスペンサ本体60内に設けられた移動機構70とを備えている。
【0019】
飲料容器10は、飲料を収容した可撓性容器11と、可撓性容器11を覆うように設けられた箱部材12と、可撓性容器11の下端部に設けられ、可撓性容器11の開口部を閉鎖するためのキャップ13と、キャップ13に設けられ、下方に延びるように設けられた注出管としての可撓性のチューブ14とを有する、いわゆるBIB(バッグインボックス)によって構成されている。箱部材12の下端部には上下方向に貫通する貫通孔12aが設けられ、キャップ13が貫通孔12aから下方に突出している。チューブ14の下端は閉鎖されており、図2に示すように下端側の切断位置CLでチューブ14を切断することにより、飲料容器10内の飲料を注出するための注出口14aが形成される。
【0020】
装着部20は冷却庫50内に設けられ、飲料容器10を載置可能な平板状である。装着部20は上下方向に貫通する貫通孔20aを有し、キャップ13が貫通孔20aに上方から挿入されるように飲料容器10を装着部20に載置することにより、飲料容器10が装着部20に装着される。飲料容器10を装着部20に装着すると、チューブ14が垂れ下がる。装着部20は装着する飲料容器10とともに他の飲料容器10を載置可能である。即ち、他の飲料容器10を装着部20に載置することにより、飲料容器10の交換直後から冷却された飲料を注出することができる。他の飲料容器10は箱部材12内に可撓性容器11、キャップ13及びチューブ14を収容している。
【0021】
温水タンク30は両端部を閉鎖された水平方向に延びる円筒形状であり、飲料を加熱するための周知の電熱ヒータ31と、飲料の量を検知可能な周知のフロートスイッチ32とを備え、電熱ヒータ31によって温水タンク30内の飲料を所定の温度に加熱している。温水タンク30は上端部に飲料を注入するための注入口30aを有する。
【0022】
温水ノズル40は温水タンク30の側面に設けられ、下方に延びる注出用パイプ41を有する。温水ノズル40は内部に図示しない開閉弁が設けられ、注出用パイプ41の下方に飲料を注出可能である。
【0023】
冷却庫50は周知の断熱材料からなる箱状の容器であり、冷却庫50内に周知の蒸発器51及び周知の送風機52を有する。送風機52によって蒸発器51に風を送ることにより、冷却された空気が冷却庫50内を循環する。冷却庫50は下端面に上下方向に貫通する貫通孔50aを有し、貫通孔50aには飲料容器10のチューブ14が上下方向に挿通している。
【0024】
ディスペンサ本体60は上端に冷却庫50が固定された箱状の容器であり、下端面に上下方向に貫通する第1貫通孔61及び第2貫通孔62を有する。第1貫通孔61は注出用パイプ41の下方に配置されている。また、各貫通孔61,62の下方にはカップCAを載置するための載置台63がそれぞれ設けられている。
【0025】
移動機構70は、チューブ14の注出口14a側を保持するチューブホルダ71と、一端側にチューブホルダ71が連結されたシャフト72と、シャフト72を傾動可能に支持する傾動機構73とを有する。
【0026】
チューブホルダ71は、チューブ14が挿通するとともに、チューブ14の外周面に当接してチューブ14を保持するホルダ本体71aと、ホルダ本体71aに設けられ、ホルダ本体71a内のチューブ14を径方向に変形させるための開閉機構としての周知のソレノイド71bとを有する。ソレノイド71bによってチューブ14を径方向に変形させることにより、チューブ14の流路を開閉することができる。
【0027】
傾動機構73はシャフト72の他端を支持し、シャフト72の一端側に連結されたチューブホルダ71を温水タンク30の注入口30a側及びディスペンサ本体60の第2貫通孔62側に移動可能である。即ち、チューブホルダ71に保持されたチューブ14の注出口14aを移動機構70によって注入口30aの上方及び第2貫通孔62の上方に移動可能である。
【0028】
このように構成された飲料ディスペンサは、図1に示すように、チューブ14の注出口14aを第2貫通孔62の上方に配置することにより、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器10内の冷却された飲料を注出することができる。また、温水ノズル40により載置台63に載置されたカップCAに温水タンク30内の飲料を注出することができる。
【0029】
ここで、温水タンク30内の飲料が所定の量以下になったことがフロートセンサ32によって検知されると、移動機構70によってチューブ14の注出口14aを温水タンク30の注入口30aの上方に移動し、飲料容器10内の飲料を温水タンク30内に注入することができる(図5参照)。
【0030】
また、飲料容器10内の飲料が無くなった場合は、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換する。新たな飲料容器10は装着部20に載置されている飲料容器10を用いる。飲料容器10の交換は、飲料が無くなった飲料容器10のチューブ14をチューブホルダ71から取外すとともに、飲料容器10を装着部20から取外す。また、新たな飲料容器10の箱部材12内からキャップ13及びチューブ14を取出し、新たな飲料容器10を装着部20に装着する。さらに、新たな飲料容器10のチューブ14の下端側をチューブホルダ70によって保持するとともに、チューブ14の下端側を切断することにより注出口14aを形成する。
【0031】
このように、本実施形態によれば、温水タンク30内の加熱された飲料は温水ノズル40を介して注出可能であり、飲料容器10内の冷却された飲料はチューブ14を介して注出可能であることから、温水ノズル40及びチューブ14によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができる。また、チューブ14の注出口14aは温水タンク30の注入部30aの上方に移動可能であることから、チューブ14によって飲料容器10内の飲料を温水タンク30に供給することができる。即ち、チューブ14の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、チューブ14は飲料容器10に設けられていることから、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換することにより、チューブ14が新たなチューブ14に交換される。このため、加熱された飲料により加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【0032】
また、ソレノイド71bによってチューブ14を径方向に変形させることにより、チューブ14の流路を任意に開閉することができるので、飲料の流路を開閉するための機構が飲料に接触することがなく、飲料を衛生的な状態に維持する上で極めて有利である。
【0033】
尚、本実施形態では、可撓性容器11に別体でキャップ13及びチューブ14を設けたものを示したが、可撓性容器11とキャップ13及びチューブ14とを一体に形成することも可能である。
【0034】
また、本実施形態では、チューブ14を径方向に変形させるソレノイド71bをチューブホルダ71に設け、ソレノイド71bによってチューブ14を径方向に変形させることにより、チューブ14の流路を開閉するようにしたものを示したが、チューブ14を径方向に変形させる複数のソレノイド71bをチューブ14の長さ方向に並設するとともに、各ソレノイド71bをチューブ14に順次押付けることにより、チューブ14内の飲料をチューブ14の長さ方向一方に向かって押し流すようにすることも可能である。
【0035】
図6は本発明の第2の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0036】
本実施形態の飲料ディスペンサは、第1の実施形態と同等の温水タンク30、温水ノズル40、冷却庫50及びディスペンサ本体60と、ミネラルウォーターなどの飲料を収容した飲料容器80と、飲料容器が着脱自在に装着される装着部90とを備えている。
【0037】
飲料容器80は、飲料を収容した可撓性容器81と、可撓性容器81を覆うように設けられた箱部材82と、可撓性容器81の下端部に設けられ、可撓性容器81の開口部を閉鎖するための第1キャップ83及び第2キャップ84と、第1キャップ83に設けられ、下方に延びるように設けられた第1注出管としての第1チューブ85と、第2キャップ84に設けられ、下方に延びるように設けられた第2注出管としての第2チューブ86とを有する。箱部材82の下端部には上下方向に貫通する二つの貫通孔82aが設けられ、各キャップ83,84が各貫通孔82aから下方に突出している。各チューブ85,86の下端は閉鎖されており、第1の実施形態における飲料容器10と同様に各チューブ85,86の下端側を切断することにより、飲料容器80内の飲料を注出するための注出口85a,86aがそれぞれ形成される。
【0038】
装着部90は冷却庫50内に設けられ、飲料容器80を載置可能な平板状である。装着部90は上下方向に貫通する二つの貫通孔90aを有し、各キャップ83,84が各貫通孔90aにそれぞれ上方から挿入されるように飲料容器80を装着部90に載置することにより、飲料容器80が装着部90に装着される。飲料容器80を装着部90に装着すると、各チューブ85,86が垂れ下がる。第1チューブ85の注出口85aは第1開閉機構としての第1チューブホルダ91によってディスペンサ本体60の第2貫通孔62の上方に保持される。第2チューブ86の注出口86aは第2開閉機構としての第2チューブホルダ92によって温水タンク30の注入口30aの上方に保持される。各チューブホルダ91,92は第1の実施形態のチューブホルダ71と同等の構成である。
【0039】
装着部90は装着する飲料容器80とともに他の飲料容器80を載置可能である。即ち、他の飲料容器80を装着部90に載置することにより、飲料容器80の交換直後から冷却された飲料を注出することができる。他の飲料容器80は箱部材82内に可撓性容器81、各キャップ83,84及び各チューブ85,86を収容している。
【0040】
このように構成された飲料ディスペンサは、図6に示すように、第1チューブ85の注出口85aが第2貫通孔62aの上方に配置されていることから、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器80内の冷却された飲料を注出することができる。また、温水ノズル40により載置台63に載置されたカップCAに温水タンク30内の飲料を注出することができる。
【0041】
ここで、温水タンク30内の飲料が所定の量以下になったことがフロートセンサ32によって検知されると、第2チューブ86の注出口86aが温水タンク30の注入口30aの上方に配置されていることから、飲料容器10内の飲料を温水タンク30内に注入することができる。
【0042】
また、飲料容器80内の飲料が無くなった場合は、飲料容器80を新たな飲料容器80に交換する。新たな飲料容器80は装着部90に載置されている飲料容器80を用いる。飲料容器80の交換は、飲料が無くなった飲料容器80の各チューブ85,86を各チューブホルダ91,92から取外すとともに、飲料容器80を装着部90から取外す。また、新たな飲料容器80を装着部90に装着する。さらに、新たな飲料容器80の各チューブ85,86の下端側を各チューブホルダ91,92によって保持するとともに、各チューブ85,86の下端側を切断することにより注出口85a,86aを形成する。
【0043】
このように、本実施形態によれば、温水タンク30内の加熱された飲料は温水ノズル40を介して注出可能であり、飲料容器80内の冷却された飲料は第1チューブ85を介して注出可能であることから、温水ノズル40及び第1チューブ85によって加熱または冷却された飲料を任意に注出することができる。また、第2チューブ86の注出口86aは温水タンク30の注入部30aの上方に配置されていることから、第2チューブ86によって飲料容器80内の飲料を温水タンク30に供給することができる。即ち、各チューブ85,86の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がない。さらに、各チューブ85,86は飲料容器80に設けられていることから、飲料容器80を新たな飲料容器80に交換することにより、各チューブ85,86が新たなチューブ85,86に交換される。このため、加熱された飲料により加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【0044】
尚、本実施形他では、飲料容器80に可撓性の各チューブ85,86を設けたものを示したが、各チューブ85,86が可撓性を有する材料から形成されていない場合でも、本実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
【0045】
図7及び図8は本発明の第3の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図である。尚、第1の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0046】
本実施形態の飲料ディスペンサは、第1の実施形態と同等の飲料容器10、装着部20、冷却庫50、ディスペンサ本体60及び移動機構70と、飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部100とを備えている。
【0047】
飲料加熱部100は、上面を開口した容器状の飲料流通部101と、飲料流通部101の外周面に接触しているヒータ102と、飲料流通部101及びヒータ102の外周面を覆うように設けられたアルミブロック103と、飲料流通部101近傍のアルミブロック103の温度を検出する温度センサ104とを有する。飲料流通部101はステンレス鋼板から成り、下端部に下方に延びる注出口101aを有する。注出口101aはディスペンサ本体60の第1貫通孔61の上方に配置されている。また、飲料流通部101の上面の開口部によって注入口101bが形成されている。ヒータ102は周知の電熱ヒータから成り、温度センサ104の検出結果に応じて飲料流通部101を加熱する。アルミブロック103は飲料流通部101の外周面に接触し、飲料流通部101の温度を所定の温度に保持する。
【0048】
このように構成された飲料ディスペンサは、図7に示すように、チューブ14の注出口14aを第2貫通孔62の上方に配置することにより、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器10内の冷却された飲料を注出することができる。また、図8に示すように、移動機構70によってチューブ14の注出口14aを飲料加熱部100の注入口101bの上方に移動し、飲料加熱部100内に飲料を注入することにより、載置台63に載置されたカップCAに加熱された飲料を注出することができる。
【0049】
このように、本実施形態によれば、飲料容器10内の冷却された飲料はチューブ14を介して注出可能であり、チューブ14の注出口14aを飲料加熱部100の注入口101aの上方に移動して注入口101bに飲料を供給することにより、飲料加熱部100から加熱された飲料を注出可能であることから、チューブ14の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がなく、また、チューブ14は飲料容器10に設けられていることから、飲料容器10を新たな飲料容器10に交換することにより、チューブ14が新たなチューブ14に交換される。即ち、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【0050】
図9は本発明の第4の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図である。尚、第2及び第3の実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。
【0051】
本実施形態の飲料ディスペンサは、第2の実施形態と同等の冷却庫50、ディスペンサ本体60、飲料容器80及び装着部90と、第3の実施形態と同等の飲料加熱部100とを備えている。
【0052】
このように構成された飲料ディスペンサは、図9に示すように、第1チューブ85の注出口85aが第2貫通孔62aの上方に配置されていることから、載置台63に載置されたカップCAに飲料容器80内の冷却された飲料を注出することができる。また、第2チューブ86の注出口86aを飲料加熱部100の注入口101bの上方に配置するとともに、飲料加熱部100内に飲料を注入することにより、載置台63に載置されたカップCAに加熱された飲料を注出することができる。
【0053】
このように、本実施形態によれば、飲料容器80内の冷却された飲料は第1チューブ85を介して注出可能であり、第2チューブ86から飲料加熱部100の注入口101bに飲料を注入することにより、飲料加熱部100から加熱された飲料を注出可能であることから、各チューブ85,86の他に飲料を流通させるための流路を別途設ける必要がなく、また、各チューブ85,86は飲料容器80に設けられていることから、飲料容器80を新たな飲料容器80に交換することにより、各チューブ85,86が新たなチューブ85,86に交換される。即ち、加熱された飲料による加熱殺菌を行うことなく、飲料を常に衛生的な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図2】飲料容器の一部断面正面図
【図3】チューブホルダの一部断面正面図
【図4】チューブホルダの動作説明図
【図5】温水タンクに飲料を供給する際の飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図6】本発明の第2の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図7】本発明の第3の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図8】本発明の第3の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【図9】本発明の第4の実施形態を示す飲料ディスペンサの一部断面正面図
【符号の説明】
【0055】
10…飲料容器、11…可撓性容器、12…箱部材、13…キャップ、14…チューブ、14a…注出口、20…装着部、30…温水タンク、30a…注入口、31…電熱ヒータ、32…フロートスイッチ、40…温水ノズル、41…注出パイプ、50…冷却庫、51…蒸発器、52…送風機、60…ディスペンサ本体、70…移動機構、71…チューブホルダ、71a…ソレノイド、72…シャフト、73…傾動機構、80…飲料容器、81…可撓性容器、82…箱部材、83…第1キャップ、84…第2キャップ、85…第1チューブ、86…第2チューブ、90…装着部、100…飲料加熱部、101…飲料流通部、101a…注出口、101b…注入口、102…ヒータ、103…アルミブロック、104…温度センサ、CA…カップ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、
貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、
貯溜部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、
注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項2】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、
貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、
飲料容器に設けられ、貯溜部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、
第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、
第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項3】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、
飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、
注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項4】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、
飲料容器に設けられ、飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、
第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、
第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項5】
前記各注出管を可撓性の部材から形成した
ことを特徴とする請求項2または4記載の飲料ディスペンサ。
【請求項6】
前記開閉機構を、注出管を径方向に変形させることにより注出管の流路を開閉するように構成した
ことを特徴とする請求項1、3または5記載の飲料ディスペンサ。
【請求項1】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、
貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、
貯溜部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、
注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項2】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料容器から供給される飲料を加熱して貯溜可能な貯溜部と、
貯溜部内の飲料を注出可能な注出弁と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、
飲料容器に設けられ、貯溜部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、
第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、
第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項3】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な可撓性の注出管と、
飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に注出管の注出口を移動可能な移動機構と、
注出管の流路を開閉する開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項4】
着脱自在に装着される飲料入りの飲料容器を備え、飲料容器内の飲料を加熱または冷却して任意に注出可能な飲料ディスペンサにおいて、
前記飲料が内部を通過することにより加熱され、加熱された飲料を所定の位置から注出する飲料加熱部と、
装着された飲料容器を冷却可能な冷却庫と、
飲料容器に設けられ、飲料容器内の飲料を注出可能な第1注出管と、
飲料容器に設けられ、飲料加熱部内に飲料を注入するための注入口に飲料容器内の飲料を注出可能な第2注出管と、
第1注出管の流路を開閉する第1開閉機構と、
第2注出管の流路を開閉する第2開閉機構とを備えた
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。
【請求項5】
前記各注出管を可撓性の部材から形成した
ことを特徴とする請求項2または4記載の飲料ディスペンサ。
【請求項6】
前記開閉機構を、注出管を径方向に変形させることにより注出管の流路を開閉するように構成した
ことを特徴とする請求項1、3または5記載の飲料ディスペンサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2007−112476(P2007−112476A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−305720(P2005−305720)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(000001845)サンデン株式会社 (1,791)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]