飲食店プラン提供システム
【課題】
飲食店の売上げを向上させる為に、閑散期や繁忙期など日時やシーンに応じたプランを提供し、それに対する予約を受け付けることで、飲食店の売上げを向上させることを目的とする、飲食店予約支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
飲食店情報記憶手段と、予約情報記憶手段と、飲食店が設定したプランに関する情報を飲食店端末から受信し、飲食店情報記憶手段に記憶するプラン受付手段と、プランの検索条件を利用者端末から受信し、飲食店情報記憶手段から検索条件に一致するプランがあるか否かを検索し、その検索結果を利用者端末に送信するプラン検索手段と、利用者が選択した一のプランに対する予約に関する情報を利用者端末から受信し、予約情報記憶手段に記憶することで予約を登録する予約受付手段と、を有する飲食店プラン提供システムである。
飲食店の売上げを向上させる為に、閑散期や繁忙期など日時やシーンに応じたプランを提供し、それに対する予約を受け付けることで、飲食店の売上げを向上させることを目的とする、飲食店予約支援システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
飲食店情報記憶手段と、予約情報記憶手段と、飲食店が設定したプランに関する情報を飲食店端末から受信し、飲食店情報記憶手段に記憶するプラン受付手段と、プランの検索条件を利用者端末から受信し、飲食店情報記憶手段から検索条件に一致するプランがあるか否かを検索し、その検索結果を利用者端末に送信するプラン検索手段と、利用者が選択した一のプランに対する予約に関する情報を利用者端末から受信し、予約情報記憶手段に記憶することで予約を登録する予約受付手段と、を有する飲食店プラン提供システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店の売上げを向上させる為に、閑散期や繁忙期など日時やシーンに応じたプランを提供し、それに対する予約を受け付けることで、飲食店の売上げを向上させることを目的とする、飲食店予約支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店の売上げはその利用者数に依存する面が大きいが、飲食店を利用する時期は多くの利用者で同様であることが多い。例えば曜日では木曜日や金曜日、時間帯では19時から21時付近は繁忙期と考えられており、飲食店の予約も一杯になり、売上げもある。
【0003】
しかし、繁忙期でない曜日や時間帯、例えば曜日では月曜日や火曜日、時間帯では17時台から19時、21時以降の時間帯は閑散期となることが多く、この時間帯に如何に予約を獲得するかが売上げを向上させる為のポイントとなる。
【0004】
一方で、繁忙期には、いかに客単価の高い予約客を獲得するかが飲食店の売上げを向上させる為のポイントとなる。
【0005】
飲食店は知名度を向上させることにより集客力もあがるので、雑誌やインターネットなどでお店の情報を提供しており、そのようなことを実現するシステムが下記特許文献1乃至特許文献5に開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2002−73773号公報
【特許文献2】特開2002−279262号公報
【特許文献3】特開2003−76907号公報
【特許文献4】特開2003−122996号公報
【特許文献5】特開2004−326500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、これら従来のシステムでは、単に飲食店のメニューや座席数などの情報を提供しているに過ぎない。従ってこのような方法では、知名度を向上させることによって繁忙期に於ける予約の集中を得ることは出来たとしても、飲食店の売上げ向上に寄与する予約客を獲得できるかどうかは不透明である。即ち、閑散期には予約客を、繁忙期には客単価の高い予約客を獲得できるかどうかは不透明である。例えば、利用者が飲食店を利用しようと考えるときは、木曜日や金曜日が多く、且つ、仕事帰りが多いので、上述のような繁忙期での予約を増やすことは出来ようが、もともと飲食店に赴く機会の少ない月曜日や火曜日、時間帯では17時台から19時、21時以降に、予約を促すだけのメリットが利用者にないので、利用者による閑散期の来店の動機付けにはなりにくい。また繁忙期であったとしても、予約客がどのようなメニューを注文するかは事前に分からないので、客単価が高くなるとは限らない。従って単にインターネットなどで飲食店の情報を提供しているだけでは飲食店の売上を効率的に向上させることは出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを飲食店が設定し、それをインターネットなどのネットワークを介して提供することで、飲食店の売上げを向上させうる利用者の来店を促し、それによって飲食店の売上げを効率的に向上させることを可能とする、飲食店プラン提供システムを発明した。
【0009】
請求項1の発明は、利用者が利用する利用者端末に対して、日時やシーンに応じたプランの情報をネットワークを介して提供可能な飲食店プラン提供システムであって、前記飲食店プラン提供システムは、前記飲食店の属性情報と前記飲食店が提供する日時やシーンに応じたプランに関する情報とを記憶する飲食店情報記憶手段と、前記プランに対する利用者からの予約に関する情報を記憶する予約情報記憶手段と、前記飲食店が設定したプランに関する情報を前記飲食店端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶するプラン受付手段と、前記プランの検索条件を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段から前記検索条件に一致するプランがあるか否かを検索し、その検索結果を前記利用者端末に送信するプラン検索手段と、前記利用者が選択した一のプランに対する予約に関する情報を前記利用者端末から受信し、前記予約情報記憶手段に記憶することで予約を登録する予約受付手段と、を有する飲食店プラン提供システムである。
【0010】
本発明のように構成することで、飲食店は閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを提供することが出来る。これによって、閑散期の集客や、繁忙期の客単価の高い利用者が来店することの動機付けとなり、売上げを伸ばすことに繋がる。それにより、飲食店全体の売上げの効率的な向上が図れる。
【0011】
請求項2の発明は、前記飲食店プラン提供システムは、更に、予約済みのプランに対するキャンセル申込の情報を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶する前記プランに関する情報を参照することでキャンセル可能か否かを判定し、キャンセル可能ならば前記予約をキャンセル扱いとしてキャンセルしたことを前記利用者端末に送信し、キャンセル不可能ならばその旨を前記利用者端末に送信する予約内容確認手段、を有する飲食店プラン提供システムである。
【0012】
飲食店の予約をした後に、他の重要な予定が入るなどの理由によって、キャンセルをしたい場合がある。本発明のように構成することで、キャンセルの処理も可能となる。
【0013】
請求項3の発明は、前記飲食店プラン提供システムは、更に、前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記利用者の電子メールアドレスを前記予約情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約の確認の電子メールを送信する予約確認通知手段、を有する飲食店プラン提供システムである。
【0014】
本発明のように、プランの予約が行われた後に、予約の確認を利用者に対して送信すると良い。これにより、利用者はプランの内容を容易に再確認出来、また第三者によるいたずらの予約を防止することが出来るからである。
【0015】
請求項4の発明は、前記予約確認通知手段は、更に、前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記予約が行われたプランを提供する飲食店の電子メールアドレスを前記飲食店情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約があったことの電子メールを送信する、飲食店プラン提供システムである。
【0016】
本発明のように、プランの予約が行われた後に、そのプランを提供する飲食店に対して予約があったことを通知すると良い。飲食店はインターネット以外に電話などでも予約を受け付けており、キャパシティ以上の予約を受け付けてしまうことを防止するためである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを利用者に提供することが出来るので、従来は、予約が入りにくかった閑散期にも利用者が来店する動機付けとなり、飲食店の売上げの向上を見込める。また予約の入りやすい繁忙期であっても、客単価の高いプランを提案することで、客単価の高い利用者が来店することとなる。このような飲食店のプランを提供することで、全体として飲食店の売上の向上に繋げることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の飲食店プラン提供システム1のシステム構成の一例を図1のシステム構成図を用いて説明する。飲食店プラン提供システム1は、インターネット等のネットワーク11を介して、飲食店が利用するコンピュータ端末(飲食店端末9)と、飲食店の利用者が利用するコンピュータ端末(利用者端末10)との間で情報の送受信が可能である。尚、飲食店端末9、利用者端末10は、携帯電話、PHS、PDA等の携帯端末であっても良い。
【0019】
本発明の飲食店プラン提供システム1は、CPUなどの演算処理装置、RAMやハードディスクなどの記憶装置を有するコンピュータ端末(サーバも含む)上でその処理が実現される。飲食店プラン提供システム1を実現するプログラムは、当該コンピュータ端末のハードディスクに記録されており、それが所定の操作がされることによってRAMなどに読み込まれ、その機能(手段)を演算処理装置で実行することで、処理が行われる。そしてその処理に用いる記憶手段として記憶する情報は、データベースやデータファイルなどの各種のファイル保存形式でRAMやハードディスクなどの記憶装置に記憶されており、その処理の際に適宜読み出されることで処理が行われる。また処理結果もRAMやハードディスクなどの記憶装置に書き出され、適宜記憶される。本発明に於ける各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0020】
飲食店プラン提供システム1は、プラン受付手段2と飲食店情報記憶手段3とプラン検索手段4と予約受付手段5と予約情報記憶手段6と予約内容確認手段7と予約確認通知手段8とを有する。
【0021】
プラン受付手段2は、飲食店の担当者が飲食店端末9に入力し、飲食店端末9から送信された、利用者に対して提供する閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランに関する情報をネットワーク11を介して受信し、飲食店情報記憶手段3に記憶する手段である。プランに関する情報としては、そのプランを提供する日時、人数、コースメニュー、価格、プランの提供数(一日あたり何人までプランを予約可能にするか)、キャンセル可能期間(予約日のいつまでだったらキャンセルが可能かを示す期間)の情報がある。
【0022】
閑散期とは、飲食店の利用客が少ない曜日、時間帯を指し、例えば曜日としては月曜日、火曜日、時間帯としては17時から19時、21時以降などが該当するが、利用者が少ない曜日、時間帯であればこれに限定されない。一方、繁忙期とは、飲食店の利用客が多い曜日、時間帯を指し、例えば曜日としては、木曜日、金曜日、時間帯としては19時から21時などが該当するが、利用者の多い時間帯であればこれに限定されない。飲食店が利用者に対して提供するプランは、上述のように、閑散期、繁忙期などの日時やシーンに応じたプランであり、例えば閑散期であれば通常よりも安い料金のプランを提供し、繁忙期であれば通常よりも高い料金(高品質のプランであるため料金が高い)のプランを提供するなどがある。またシーンには、クリスマスイブやバレンタインデーなどのイベントなどがある。
【0023】
飲食店情報記憶手段3は、飲食店の店名、住所、電話番号、電子メールアドレス、最寄り駅、周辺地図、メニュー、平均価格帯などの飲食店の属性に関する情報と、その飲食店が提供するプランに関する情報とを記憶する手段である。
【0024】
プラン検索手段4は、利用者が利用者端末10からプランの検索条件を入力することで、それを受信し、飲食店情報記憶手段3に記憶する情報から該当するプランが存在するかどうかを検索し、その結果を利用者端末10に送信する手段である。
【0025】
予約受付手段5は、利用者が検索の結果、利用しようと思った飲食店のプランの予約を受け付ける手段である。ここで利用者端末10から予約に関する情報を受け付け、予約情報記憶手段6に予約の情報を記憶する。また飲食店情報記憶手段3に、当該予約が一つ入ったこと(プランの提供数が一つ減ること)を記憶する。予約に関する情報には、予約する日時、利用人数、利用するプラン、予約者の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの属性情報がある。また利用目的、要望事項などを含めても良い。
【0026】
尚、予約受付手段5は、予約を受け付けた場合には、予約番号を利用者に対して発行し、それを併せて予約情報記憶手段6に記憶する。
【0027】
予約情報記憶手段6は、予約受付手段5で利用者端末10から受信した予約に関する情報を記憶する手段である。
【0028】
予約内容確認手段7は、予約済みのプランに対して利用者端末10から予約状況の問い合わせ要求を受信することで、その予約に関する情報を予約情報記憶手段6から取得し、それを利用者端末10に対して送信する手段である。また予約済みのプランに対して、キャンセル申込の情報を受け付け、キャンセル可能な場合には当該予約をキャンセル扱いにする手段である。即ち、予約情報記憶手段6に記憶した予約に関する情報を削除したり、キャンセルを示すフラグを立てたりする。またキャンセル扱いにした場合には、飲食店情報記憶手段3に、当該プランに対するキャンセルが一つ入ったこと(プランの提供数が一つ増えること)を記憶する。
【0029】
キャンセルを行うには、利用者端末10から予約番号とメールアドレスなどの属性情報の入力を受け付け、一致する予約に関する情報があるかを検索し、ある場合には、キャンセルが可能か判定し、キャンセル可能な場合には、当該予約をキャンセル扱いとする。またキャンセル不可能な場合には(例えばキャンセル可能期間を過ぎている場合など)、キャンセル出来ないことを利用者端末10に送信する。
【0030】
予約確認通知手段8は、所定のタイミングで、利用者の電子メールアドレスに対して予約したことの確認を通知する電子メールを送信する手段である。これはいたずらを防止するためもある。また予約確認通知手段8は、予約を受け付けた場合には、そのプランを提供する飲食店の電子メールアドレスに対して、電子メールによりプランに対して予約が入ったことを送信すると良い。これらの通知を送信するタイミングとしては、予約が入った直後、所定時間経過後、或いは所定曜日などがある。
【0031】
次に本発明の飲食店プラン提供システム1の処理プロセスの一例を図2のフローチャート及び図1のシステム構成図とを用いて説明する。
【0032】
まず飲食店の担当者は、利用者に対して提供する閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランに於ける、日時、人数、コースメニュー、価格、プランの提供数、キャンセル可能期間を決める。そして飲食店端末9でこれらのプランに関する情報を入力し、それを所定の飲食店プラン提供システム1に送信する。この際に、プランの掲載期間も入力すると良い。ここで提供するプランは、飲食店が閑散期に集客しようと考えた場合には、例えば安い料金のお得なプランを提供出来る。また飲食店が繁忙期の客単価を高くしようと考えた場合には、例えば通常よりも高品質故に高い料金のプランを提供するなどがある(通常は4,000円のプランしか提供していないとすれば、8,000円のプランを提供することで客単価が2倍となる)。
【0033】
プラン受付手段2は、飲食店端末9からプランに関する情報を受信し、それを飲食店情報記憶手段3に記憶することで、プランとして登録する(S100)。
【0034】
このようにして飲食店は閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランの情報を提供し、ネットワーク11を介して利用者が検索可能になる。
【0035】
利用者が何らかのプランを利用しようとした場合、利用者端末10から所定の方法で飲食店プラン提供システム1にアクセスし、図3に示すような検索画面からプランの検索条件を入力する。
【0036】
図3の場合では、業態、予算、ジャンル、飲食店のエリア、日時、利用人数を検索条件として入力し、「検索開始」ボタンを押下することで、この検索条件と検索要求が利用者端末10から飲食店プラン提供システム1に送信される。
【0037】
この検索条件と検索要求をプラン検索手段4で受信することで、この検索条件に該当するプランが存在するかを、飲食店情報記憶手段3から検索する(S110)。
【0038】
そして該当するプランがあった場合には、その結果を図4に示すような検索結果画面をプラン検索手段4から利用者端末10に送信する。この検索結果画面には、そのプランをすぐに予約できるように、予約へのリンクが設けられていると良い。
【0039】
利用者は、この検索結果画面を閲覧することにより、自らの希望するプランがあるかを検討し、必要に応じて詳細な情報を閲覧しながら(詳細情報を閲覧するためのリンクがあると良い)、あるプランに対して予約を行う(S120)。プランの詳細な情報を示す詳細画面の一例を図5に示す。尚、詳細画面を送信するには、上述のリンクを利用者が押下することにより、プラン検索手段4が当該プランに関する情報の詳細を飲食店情報記憶手段3から取得し、それを記載した詳細画面を利用者端末10に送信することで行える。
【0040】
検索結果画面からそのプランを予約する場合には、予約へのリンクを押下することで、予約受付手段5から利用者端末10に対して空き日一覧画面が送信される。例えば利用者がプランAを予約しようと思った場合には、プランAの内容の欄に設けられた「予約」を押下することで空き日一覧画面が利用者端末10に表示される。空き日一覧画面の一例を図6に示す。
【0041】
空き日一覧画面は、利用者が選択したプランの日付毎の余裕を示す情報を記載している画面である。プランに余裕があるかどうかは、飲食店情報記憶手段3に記憶するプランの提供数を参照することで判定できる。上述したように、予約が入った場合には飲食店情報記憶手段3のその日のプランの提供数が一つ減るので、プランの提供数が0になれば満席、それ以外ならば空席ありとして判定できる。
【0042】
利用者は、空き日一覧画面から空席ありとして示されている日付を押下することで、予約受付手段5が利用者端末10に対して予約情報入力画面を送信し、そこに予約に関する情報を入力する。予約情報入力画面の一例を図7に示す。
【0043】
予約情報入力画面の「送信」ボタンを押下することで、入力した予約に関する情報を利用者端末10から飲食店プラン提供システム1に送信する。飲食店プラン提供システム1の予約受付手段5は、利用者端末10から送信された情報を受信し、予約情報記憶手段6に記憶することで、当該利用者によるプランの予約を登録する(S130)。また予約受付手段5は、予約を登録した場合には、予約を識別する予約番号(数字のみならず文字記号なども含む)を利用者に対して発行し、それを予約情報記憶手段6に記憶すると共に、利用者端末10に送信する。この際に図8に示すような予約完了画面を利用者端末10に対して送信すると良い。
【0044】
プランの予約を登録したら、予約受付手段5は、飲食店情報記憶手段3に、当該予約が一つ入ったこと(プランの提供数が一つ減ること)を記憶する。
【0045】
利用者の利用する利用者端末10から、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランに対して予約を受け付けたら、予約確認通知手段8は、予約情報記憶手段6に記憶した利用者の電子メールアドレスを取得し、その電子メールアドレスに対して、予約したことの確認を通知する電子メールを送信する(S140)。これにより、第三者のいたずらによる予約も防止することが出来る。
【0046】
予約確認通知手段8は、所定のタイミングで、飲食店情報記憶手段3に記憶する飲食店の属性情報のうち電子メールアドレスを取得し、また予約情報記憶手段6に記憶する予約に関する情報を取得して、その電子メールアドレスに対して、飲食店が提供するプランに対して新たな予約が入ったことと、予約に関する情報を記載した電子メールを送信すると良い。
【0047】
利用者が予約を行った後に、都合が悪くなった等の理由により、予約したプランへのキャンセルを行いたい場合がある(S150)。このような場合、利用者端末10から所定の方法により飲食店プラン提供システム1にアクセスし、所定の方法により、キャンセルを行うためのキャンセル画面を利用者端末10で表示する。
【0048】
例えば利用者は所定の方法により、図9に示すような予約内容確認画面を利用者端末10で表示し、そこに予約番号と電子メールアドレスを入力する。これを受信した予約内容確認手段7は、その予約番号と電子メールアドレスに一致する予約に関する情報を予約情報記憶手段6に記憶しているかを検索し、あればその予約に関する情報を予約情報記憶手段6から取得して、図10に示すような予約内容一覧画面を利用者端末10に送信する。
【0049】
予約内容一覧画面には、その予約のキャンセルを受け付けるためのボタンが設けられており、利用者がそれを押下することによって、キャンセル申込の情報が利用者端末10から予約内容確認手段7に送信される。
【0050】
これを受信した予約内容確認手段7は、その予約をキャンセルすることが出来るか否かを、飲食店情報記憶手段3のプランに関する情報のキャンセル受付期間に基づいて判定し(S160)、キャンセルが可能な場合には、予約情報記憶手段6に記憶した予約に関する情報を削除したり、キャンセルを示すフラグを立てたりすることで、当該予約をキャンセル扱いとする(S170)。またキャンセル扱いにした場合には、飲食店情報記憶手段3に、当該プランに対するキャンセルが一つ入ったこと(プランの提供数が一つ増えること)を記憶する。
【0051】
キャンセル扱いが完了した場合には、図11に示すようなキャンセル完了画面を予約内容確認手段7は利用者端末10に送信する。
【0052】
一方、キャンセル可能期間でない場合にはキャンセルが行えないので、図12に示すようなキャンセルエラー画面を予約内容確認手段7は利用者端末10に送信する(S180)。
【産業上の利用可能性】
【0053】
上述したような発明によって、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを利用者に提供することが出来るので、従来は、予約が入りにくかった閑散期にも利用者が来店する動機付けとなり、飲食店の売上げの向上を見込める。また予約の入りやすい繁忙期であっても、客単価の高いプランを提案することで、客単価の高い利用者が来店することとなる。このような飲食店のプランを提供することで、全体として飲食店の売上の向上に繋げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図3】検索画面の一例である。
【図4】検索結果画面の一例である。
【図5】詳細画面の一例である。
【図6】空き日一覧画面の一例である。
【図7】予約情報入力画面の一例である。
【図8】予約完了画面の一例である。
【図9】予約内容確認画面の一例である。
【図10】予約内容一覧画面の一例である。
【図11】キャンセル完了画面の一例である。
【図12】キャンセルエラー画面の一例である。
【符号の説明】
【0055】
1:飲食店プラン提供システム
2:プラン受付手段
3:飲食店情報記憶手段
4:プラン検索手段
5:予約受付手段
6:予約情報記憶手段
7:予約内容確認手段
8:予約確認通知手段
9:飲食店端末
10:利用者端末
11:ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店の売上げを向上させる為に、閑散期や繁忙期など日時やシーンに応じたプランを提供し、それに対する予約を受け付けることで、飲食店の売上げを向上させることを目的とする、飲食店予約支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店の売上げはその利用者数に依存する面が大きいが、飲食店を利用する時期は多くの利用者で同様であることが多い。例えば曜日では木曜日や金曜日、時間帯では19時から21時付近は繁忙期と考えられており、飲食店の予約も一杯になり、売上げもある。
【0003】
しかし、繁忙期でない曜日や時間帯、例えば曜日では月曜日や火曜日、時間帯では17時台から19時、21時以降の時間帯は閑散期となることが多く、この時間帯に如何に予約を獲得するかが売上げを向上させる為のポイントとなる。
【0004】
一方で、繁忙期には、いかに客単価の高い予約客を獲得するかが飲食店の売上げを向上させる為のポイントとなる。
【0005】
飲食店は知名度を向上させることにより集客力もあがるので、雑誌やインターネットなどでお店の情報を提供しており、そのようなことを実現するシステムが下記特許文献1乃至特許文献5に開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2002−73773号公報
【特許文献2】特開2002−279262号公報
【特許文献3】特開2003−76907号公報
【特許文献4】特開2003−122996号公報
【特許文献5】特開2004−326500号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、これら従来のシステムでは、単に飲食店のメニューや座席数などの情報を提供しているに過ぎない。従ってこのような方法では、知名度を向上させることによって繁忙期に於ける予約の集中を得ることは出来たとしても、飲食店の売上げ向上に寄与する予約客を獲得できるかどうかは不透明である。即ち、閑散期には予約客を、繁忙期には客単価の高い予約客を獲得できるかどうかは不透明である。例えば、利用者が飲食店を利用しようと考えるときは、木曜日や金曜日が多く、且つ、仕事帰りが多いので、上述のような繁忙期での予約を増やすことは出来ようが、もともと飲食店に赴く機会の少ない月曜日や火曜日、時間帯では17時台から19時、21時以降に、予約を促すだけのメリットが利用者にないので、利用者による閑散期の来店の動機付けにはなりにくい。また繁忙期であったとしても、予約客がどのようなメニューを注文するかは事前に分からないので、客単価が高くなるとは限らない。従って単にインターネットなどで飲食店の情報を提供しているだけでは飲食店の売上を効率的に向上させることは出来ない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを飲食店が設定し、それをインターネットなどのネットワークを介して提供することで、飲食店の売上げを向上させうる利用者の来店を促し、それによって飲食店の売上げを効率的に向上させることを可能とする、飲食店プラン提供システムを発明した。
【0009】
請求項1の発明は、利用者が利用する利用者端末に対して、日時やシーンに応じたプランの情報をネットワークを介して提供可能な飲食店プラン提供システムであって、前記飲食店プラン提供システムは、前記飲食店の属性情報と前記飲食店が提供する日時やシーンに応じたプランに関する情報とを記憶する飲食店情報記憶手段と、前記プランに対する利用者からの予約に関する情報を記憶する予約情報記憶手段と、前記飲食店が設定したプランに関する情報を前記飲食店端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶するプラン受付手段と、前記プランの検索条件を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段から前記検索条件に一致するプランがあるか否かを検索し、その検索結果を前記利用者端末に送信するプラン検索手段と、前記利用者が選択した一のプランに対する予約に関する情報を前記利用者端末から受信し、前記予約情報記憶手段に記憶することで予約を登録する予約受付手段と、を有する飲食店プラン提供システムである。
【0010】
本発明のように構成することで、飲食店は閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを提供することが出来る。これによって、閑散期の集客や、繁忙期の客単価の高い利用者が来店することの動機付けとなり、売上げを伸ばすことに繋がる。それにより、飲食店全体の売上げの効率的な向上が図れる。
【0011】
請求項2の発明は、前記飲食店プラン提供システムは、更に、予約済みのプランに対するキャンセル申込の情報を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶する前記プランに関する情報を参照することでキャンセル可能か否かを判定し、キャンセル可能ならば前記予約をキャンセル扱いとしてキャンセルしたことを前記利用者端末に送信し、キャンセル不可能ならばその旨を前記利用者端末に送信する予約内容確認手段、を有する飲食店プラン提供システムである。
【0012】
飲食店の予約をした後に、他の重要な予定が入るなどの理由によって、キャンセルをしたい場合がある。本発明のように構成することで、キャンセルの処理も可能となる。
【0013】
請求項3の発明は、前記飲食店プラン提供システムは、更に、前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記利用者の電子メールアドレスを前記予約情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約の確認の電子メールを送信する予約確認通知手段、を有する飲食店プラン提供システムである。
【0014】
本発明のように、プランの予約が行われた後に、予約の確認を利用者に対して送信すると良い。これにより、利用者はプランの内容を容易に再確認出来、また第三者によるいたずらの予約を防止することが出来るからである。
【0015】
請求項4の発明は、前記予約確認通知手段は、更に、前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記予約が行われたプランを提供する飲食店の電子メールアドレスを前記飲食店情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約があったことの電子メールを送信する、飲食店プラン提供システムである。
【0016】
本発明のように、プランの予約が行われた後に、そのプランを提供する飲食店に対して予約があったことを通知すると良い。飲食店はインターネット以外に電話などでも予約を受け付けており、キャパシティ以上の予約を受け付けてしまうことを防止するためである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを利用者に提供することが出来るので、従来は、予約が入りにくかった閑散期にも利用者が来店する動機付けとなり、飲食店の売上げの向上を見込める。また予約の入りやすい繁忙期であっても、客単価の高いプランを提案することで、客単価の高い利用者が来店することとなる。このような飲食店のプランを提供することで、全体として飲食店の売上の向上に繋げることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の飲食店プラン提供システム1のシステム構成の一例を図1のシステム構成図を用いて説明する。飲食店プラン提供システム1は、インターネット等のネットワーク11を介して、飲食店が利用するコンピュータ端末(飲食店端末9)と、飲食店の利用者が利用するコンピュータ端末(利用者端末10)との間で情報の送受信が可能である。尚、飲食店端末9、利用者端末10は、携帯電話、PHS、PDA等の携帯端末であっても良い。
【0019】
本発明の飲食店プラン提供システム1は、CPUなどの演算処理装置、RAMやハードディスクなどの記憶装置を有するコンピュータ端末(サーバも含む)上でその処理が実現される。飲食店プラン提供システム1を実現するプログラムは、当該コンピュータ端末のハードディスクに記録されており、それが所定の操作がされることによってRAMなどに読み込まれ、その機能(手段)を演算処理装置で実行することで、処理が行われる。そしてその処理に用いる記憶手段として記憶する情報は、データベースやデータファイルなどの各種のファイル保存形式でRAMやハードディスクなどの記憶装置に記憶されており、その処理の際に適宜読み出されることで処理が行われる。また処理結果もRAMやハードディスクなどの記憶装置に書き出され、適宜記憶される。本発明に於ける各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0020】
飲食店プラン提供システム1は、プラン受付手段2と飲食店情報記憶手段3とプラン検索手段4と予約受付手段5と予約情報記憶手段6と予約内容確認手段7と予約確認通知手段8とを有する。
【0021】
プラン受付手段2は、飲食店の担当者が飲食店端末9に入力し、飲食店端末9から送信された、利用者に対して提供する閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランに関する情報をネットワーク11を介して受信し、飲食店情報記憶手段3に記憶する手段である。プランに関する情報としては、そのプランを提供する日時、人数、コースメニュー、価格、プランの提供数(一日あたり何人までプランを予約可能にするか)、キャンセル可能期間(予約日のいつまでだったらキャンセルが可能かを示す期間)の情報がある。
【0022】
閑散期とは、飲食店の利用客が少ない曜日、時間帯を指し、例えば曜日としては月曜日、火曜日、時間帯としては17時から19時、21時以降などが該当するが、利用者が少ない曜日、時間帯であればこれに限定されない。一方、繁忙期とは、飲食店の利用客が多い曜日、時間帯を指し、例えば曜日としては、木曜日、金曜日、時間帯としては19時から21時などが該当するが、利用者の多い時間帯であればこれに限定されない。飲食店が利用者に対して提供するプランは、上述のように、閑散期、繁忙期などの日時やシーンに応じたプランであり、例えば閑散期であれば通常よりも安い料金のプランを提供し、繁忙期であれば通常よりも高い料金(高品質のプランであるため料金が高い)のプランを提供するなどがある。またシーンには、クリスマスイブやバレンタインデーなどのイベントなどがある。
【0023】
飲食店情報記憶手段3は、飲食店の店名、住所、電話番号、電子メールアドレス、最寄り駅、周辺地図、メニュー、平均価格帯などの飲食店の属性に関する情報と、その飲食店が提供するプランに関する情報とを記憶する手段である。
【0024】
プラン検索手段4は、利用者が利用者端末10からプランの検索条件を入力することで、それを受信し、飲食店情報記憶手段3に記憶する情報から該当するプランが存在するかどうかを検索し、その結果を利用者端末10に送信する手段である。
【0025】
予約受付手段5は、利用者が検索の結果、利用しようと思った飲食店のプランの予約を受け付ける手段である。ここで利用者端末10から予約に関する情報を受け付け、予約情報記憶手段6に予約の情報を記憶する。また飲食店情報記憶手段3に、当該予約が一つ入ったこと(プランの提供数が一つ減ること)を記憶する。予約に関する情報には、予約する日時、利用人数、利用するプラン、予約者の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスなどの属性情報がある。また利用目的、要望事項などを含めても良い。
【0026】
尚、予約受付手段5は、予約を受け付けた場合には、予約番号を利用者に対して発行し、それを併せて予約情報記憶手段6に記憶する。
【0027】
予約情報記憶手段6は、予約受付手段5で利用者端末10から受信した予約に関する情報を記憶する手段である。
【0028】
予約内容確認手段7は、予約済みのプランに対して利用者端末10から予約状況の問い合わせ要求を受信することで、その予約に関する情報を予約情報記憶手段6から取得し、それを利用者端末10に対して送信する手段である。また予約済みのプランに対して、キャンセル申込の情報を受け付け、キャンセル可能な場合には当該予約をキャンセル扱いにする手段である。即ち、予約情報記憶手段6に記憶した予約に関する情報を削除したり、キャンセルを示すフラグを立てたりする。またキャンセル扱いにした場合には、飲食店情報記憶手段3に、当該プランに対するキャンセルが一つ入ったこと(プランの提供数が一つ増えること)を記憶する。
【0029】
キャンセルを行うには、利用者端末10から予約番号とメールアドレスなどの属性情報の入力を受け付け、一致する予約に関する情報があるかを検索し、ある場合には、キャンセルが可能か判定し、キャンセル可能な場合には、当該予約をキャンセル扱いとする。またキャンセル不可能な場合には(例えばキャンセル可能期間を過ぎている場合など)、キャンセル出来ないことを利用者端末10に送信する。
【0030】
予約確認通知手段8は、所定のタイミングで、利用者の電子メールアドレスに対して予約したことの確認を通知する電子メールを送信する手段である。これはいたずらを防止するためもある。また予約確認通知手段8は、予約を受け付けた場合には、そのプランを提供する飲食店の電子メールアドレスに対して、電子メールによりプランに対して予約が入ったことを送信すると良い。これらの通知を送信するタイミングとしては、予約が入った直後、所定時間経過後、或いは所定曜日などがある。
【0031】
次に本発明の飲食店プラン提供システム1の処理プロセスの一例を図2のフローチャート及び図1のシステム構成図とを用いて説明する。
【0032】
まず飲食店の担当者は、利用者に対して提供する閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランに於ける、日時、人数、コースメニュー、価格、プランの提供数、キャンセル可能期間を決める。そして飲食店端末9でこれらのプランに関する情報を入力し、それを所定の飲食店プラン提供システム1に送信する。この際に、プランの掲載期間も入力すると良い。ここで提供するプランは、飲食店が閑散期に集客しようと考えた場合には、例えば安い料金のお得なプランを提供出来る。また飲食店が繁忙期の客単価を高くしようと考えた場合には、例えば通常よりも高品質故に高い料金のプランを提供するなどがある(通常は4,000円のプランしか提供していないとすれば、8,000円のプランを提供することで客単価が2倍となる)。
【0033】
プラン受付手段2は、飲食店端末9からプランに関する情報を受信し、それを飲食店情報記憶手段3に記憶することで、プランとして登録する(S100)。
【0034】
このようにして飲食店は閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランの情報を提供し、ネットワーク11を介して利用者が検索可能になる。
【0035】
利用者が何らかのプランを利用しようとした場合、利用者端末10から所定の方法で飲食店プラン提供システム1にアクセスし、図3に示すような検索画面からプランの検索条件を入力する。
【0036】
図3の場合では、業態、予算、ジャンル、飲食店のエリア、日時、利用人数を検索条件として入力し、「検索開始」ボタンを押下することで、この検索条件と検索要求が利用者端末10から飲食店プラン提供システム1に送信される。
【0037】
この検索条件と検索要求をプラン検索手段4で受信することで、この検索条件に該当するプランが存在するかを、飲食店情報記憶手段3から検索する(S110)。
【0038】
そして該当するプランがあった場合には、その結果を図4に示すような検索結果画面をプラン検索手段4から利用者端末10に送信する。この検索結果画面には、そのプランをすぐに予約できるように、予約へのリンクが設けられていると良い。
【0039】
利用者は、この検索結果画面を閲覧することにより、自らの希望するプランがあるかを検討し、必要に応じて詳細な情報を閲覧しながら(詳細情報を閲覧するためのリンクがあると良い)、あるプランに対して予約を行う(S120)。プランの詳細な情報を示す詳細画面の一例を図5に示す。尚、詳細画面を送信するには、上述のリンクを利用者が押下することにより、プラン検索手段4が当該プランに関する情報の詳細を飲食店情報記憶手段3から取得し、それを記載した詳細画面を利用者端末10に送信することで行える。
【0040】
検索結果画面からそのプランを予約する場合には、予約へのリンクを押下することで、予約受付手段5から利用者端末10に対して空き日一覧画面が送信される。例えば利用者がプランAを予約しようと思った場合には、プランAの内容の欄に設けられた「予約」を押下することで空き日一覧画面が利用者端末10に表示される。空き日一覧画面の一例を図6に示す。
【0041】
空き日一覧画面は、利用者が選択したプランの日付毎の余裕を示す情報を記載している画面である。プランに余裕があるかどうかは、飲食店情報記憶手段3に記憶するプランの提供数を参照することで判定できる。上述したように、予約が入った場合には飲食店情報記憶手段3のその日のプランの提供数が一つ減るので、プランの提供数が0になれば満席、それ以外ならば空席ありとして判定できる。
【0042】
利用者は、空き日一覧画面から空席ありとして示されている日付を押下することで、予約受付手段5が利用者端末10に対して予約情報入力画面を送信し、そこに予約に関する情報を入力する。予約情報入力画面の一例を図7に示す。
【0043】
予約情報入力画面の「送信」ボタンを押下することで、入力した予約に関する情報を利用者端末10から飲食店プラン提供システム1に送信する。飲食店プラン提供システム1の予約受付手段5は、利用者端末10から送信された情報を受信し、予約情報記憶手段6に記憶することで、当該利用者によるプランの予約を登録する(S130)。また予約受付手段5は、予約を登録した場合には、予約を識別する予約番号(数字のみならず文字記号なども含む)を利用者に対して発行し、それを予約情報記憶手段6に記憶すると共に、利用者端末10に送信する。この際に図8に示すような予約完了画面を利用者端末10に対して送信すると良い。
【0044】
プランの予約を登録したら、予約受付手段5は、飲食店情報記憶手段3に、当該予約が一つ入ったこと(プランの提供数が一つ減ること)を記憶する。
【0045】
利用者の利用する利用者端末10から、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランに対して予約を受け付けたら、予約確認通知手段8は、予約情報記憶手段6に記憶した利用者の電子メールアドレスを取得し、その電子メールアドレスに対して、予約したことの確認を通知する電子メールを送信する(S140)。これにより、第三者のいたずらによる予約も防止することが出来る。
【0046】
予約確認通知手段8は、所定のタイミングで、飲食店情報記憶手段3に記憶する飲食店の属性情報のうち電子メールアドレスを取得し、また予約情報記憶手段6に記憶する予約に関する情報を取得して、その電子メールアドレスに対して、飲食店が提供するプランに対して新たな予約が入ったことと、予約に関する情報を記載した電子メールを送信すると良い。
【0047】
利用者が予約を行った後に、都合が悪くなった等の理由により、予約したプランへのキャンセルを行いたい場合がある(S150)。このような場合、利用者端末10から所定の方法により飲食店プラン提供システム1にアクセスし、所定の方法により、キャンセルを行うためのキャンセル画面を利用者端末10で表示する。
【0048】
例えば利用者は所定の方法により、図9に示すような予約内容確認画面を利用者端末10で表示し、そこに予約番号と電子メールアドレスを入力する。これを受信した予約内容確認手段7は、その予約番号と電子メールアドレスに一致する予約に関する情報を予約情報記憶手段6に記憶しているかを検索し、あればその予約に関する情報を予約情報記憶手段6から取得して、図10に示すような予約内容一覧画面を利用者端末10に送信する。
【0049】
予約内容一覧画面には、その予約のキャンセルを受け付けるためのボタンが設けられており、利用者がそれを押下することによって、キャンセル申込の情報が利用者端末10から予約内容確認手段7に送信される。
【0050】
これを受信した予約内容確認手段7は、その予約をキャンセルすることが出来るか否かを、飲食店情報記憶手段3のプランに関する情報のキャンセル受付期間に基づいて判定し(S160)、キャンセルが可能な場合には、予約情報記憶手段6に記憶した予約に関する情報を削除したり、キャンセルを示すフラグを立てたりすることで、当該予約をキャンセル扱いとする(S170)。またキャンセル扱いにした場合には、飲食店情報記憶手段3に、当該プランに対するキャンセルが一つ入ったこと(プランの提供数が一つ増えること)を記憶する。
【0051】
キャンセル扱いが完了した場合には、図11に示すようなキャンセル完了画面を予約内容確認手段7は利用者端末10に送信する。
【0052】
一方、キャンセル可能期間でない場合にはキャンセルが行えないので、図12に示すようなキャンセルエラー画面を予約内容確認手段7は利用者端末10に送信する(S180)。
【産業上の利用可能性】
【0053】
上述したような発明によって、閑散期や繁忙期などの日時やシーンに応じたプランを利用者に提供することが出来るので、従来は、予約が入りにくかった閑散期にも利用者が来店する動機付けとなり、飲食店の売上げの向上を見込める。また予約の入りやすい繁忙期であっても、客単価の高いプランを提案することで、客単価の高い利用者が来店することとなる。このような飲食店のプランを提供することで、全体として飲食店の売上の向上に繋げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図3】検索画面の一例である。
【図4】検索結果画面の一例である。
【図5】詳細画面の一例である。
【図6】空き日一覧画面の一例である。
【図7】予約情報入力画面の一例である。
【図8】予約完了画面の一例である。
【図9】予約内容確認画面の一例である。
【図10】予約内容一覧画面の一例である。
【図11】キャンセル完了画面の一例である。
【図12】キャンセルエラー画面の一例である。
【符号の説明】
【0055】
1:飲食店プラン提供システム
2:プラン受付手段
3:飲食店情報記憶手段
4:プラン検索手段
5:予約受付手段
6:予約情報記憶手段
7:予約内容確認手段
8:予約確認通知手段
9:飲食店端末
10:利用者端末
11:ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が利用する利用者端末に対して、日時やシーンに応じたプランの情報をネットワークを介して提供可能な飲食店プラン提供システムであって、
前記飲食店プラン提供システムは、
前記飲食店の属性情報と前記飲食店が提供する日時やシーンに応じたプランに関する情報とを記憶する飲食店情報記憶手段と、
前記プランに対する利用者からの予約に関する情報を記憶する予約情報記憶手段と、
前記飲食店が設定したプランに関する情報を前記飲食店端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶するプラン受付手段と、
前記プランの検索条件を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段から前記検索条件に一致するプランがあるか否かを検索し、その検索結果を前記利用者端末に送信するプラン検索手段と、
前記利用者が選択した一のプランに対する予約に関する情報を前記利用者端末から受信し、前記予約情報記憶手段に記憶することで予約を登録する予約受付手段と、
を有することを特徴とする飲食店プラン提供システム。
【請求項2】
前記飲食店プラン提供システムは、更に、
予約済みのプランに対するキャンセル申込の情報を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶する前記プランに関する情報を参照することでキャンセル可能か否かを判定し、キャンセル可能ならば前記予約をキャンセル扱いとしてキャンセルしたことを前記利用者端末に送信し、キャンセル不可能ならばその旨を前記利用者端末に送信する予約内容確認手段、
を有することを特徴とする請求項1に記載の飲食店プラン提供システム。
【請求項3】
前記飲食店プラン提供システムは、更に、
前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記利用者の電子メールアドレスを前記予約情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約の確認の電子メールを送信する予約確認通知手段、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲食店プラン提供システム。
【請求項4】
前記予約確認通知手段は、更に、
前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記予約が行われたプランを提供する飲食店の電子メールアドレスを前記飲食店情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約があったことの電子メールを送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の飲食店プラン提供システム。
【請求項1】
利用者が利用する利用者端末に対して、日時やシーンに応じたプランの情報をネットワークを介して提供可能な飲食店プラン提供システムであって、
前記飲食店プラン提供システムは、
前記飲食店の属性情報と前記飲食店が提供する日時やシーンに応じたプランに関する情報とを記憶する飲食店情報記憶手段と、
前記プランに対する利用者からの予約に関する情報を記憶する予約情報記憶手段と、
前記飲食店が設定したプランに関する情報を前記飲食店端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶するプラン受付手段と、
前記プランの検索条件を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段から前記検索条件に一致するプランがあるか否かを検索し、その検索結果を前記利用者端末に送信するプラン検索手段と、
前記利用者が選択した一のプランに対する予約に関する情報を前記利用者端末から受信し、前記予約情報記憶手段に記憶することで予約を登録する予約受付手段と、
を有することを特徴とする飲食店プラン提供システム。
【請求項2】
前記飲食店プラン提供システムは、更に、
予約済みのプランに対するキャンセル申込の情報を前記利用者端末から受信し、前記飲食店情報記憶手段に記憶する前記プランに関する情報を参照することでキャンセル可能か否かを判定し、キャンセル可能ならば前記予約をキャンセル扱いとしてキャンセルしたことを前記利用者端末に送信し、キャンセル不可能ならばその旨を前記利用者端末に送信する予約内容確認手段、
を有することを特徴とする請求項1に記載の飲食店プラン提供システム。
【請求項3】
前記飲食店プラン提供システムは、更に、
前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記利用者の電子メールアドレスを前記予約情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約の確認の電子メールを送信する予約確認通知手段、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲食店プラン提供システム。
【請求項4】
前記予約確認通知手段は、更に、
前記予約受付手段が前記利用者端末から受信した予約に関する情報を前記予約情報記憶手段に記憶した後に、前記予約が行われたプランを提供する飲食店の電子メールアドレスを前記飲食店情報記憶手段から取得し、前記電子メールアドレスに対して、予約があったことの電子メールを送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の飲食店プラン提供システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−338075(P2006−338075A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−158375(P2005−158375)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
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