香炉清浄器
【課題】コンパクトで、香炉灰に燃え残る残香を手軽に除去する香炉清浄器を提供する。
【解決手段】香炉A中に燃え残る残香Cを香炉灰上面Dへ集香するための集香器1と、集香した残香Cの分離をする分離器2との組み合わせによって、香炉灰Bの飛散を抑制し防塵化を図る。前記集香器1は、香炉灰Cに低負荷の太さで、香炉Aの隅々まで届く長さの針部材を複数で構成する。前記針部材の針先端部は、先細りで針先端を丸くし、くの字に折り曲げ形成する。複数の針部材は各間隔のスリット幅を適幅に保ち順列に構成して、折り曲げた針先端部を針部材の順列方向に対して直立の上向きにして摘み部材に構成する。
【解決手段】香炉A中に燃え残る残香Cを香炉灰上面Dへ集香するための集香器1と、集香した残香Cの分離をする分離器2との組み合わせによって、香炉灰Bの飛散を抑制し防塵化を図る。前記集香器1は、香炉灰Cに低負荷の太さで、香炉Aの隅々まで届く長さの針部材を複数で構成する。前記針部材の針先端部は、先細りで針先端を丸くし、くの字に折り曲げ形成する。複数の針部材は各間隔のスリット幅を適幅に保ち順列に構成して、折り曲げた針先端部を針部材の順列方向に対して直立の上向きにして摘み部材に構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、お仏壇用香炉の香炉灰清浄用具に関するものである。香炉内に燃え残る残香(お線香)の集香と香炉上面の美化に関する集香器と、残香を分離す分離器からなる香炉清浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
お仏壇のお線香立には、お線香を立てる度に香炉灰の中に燃え残りが増えて、立てようとするお線香が香炉灰の中の残香に触れたり、残香が更に増えてしまうと、お線香が立てられなくなり心良くありません。この燃え残りの残香を取り除くのには、ふるいや、茶漉し等を使いますが、この時、香炉内の灰が飛散し埃となって周りを汚します。香炉内にお箸や指先を差し込んで残香をつまみ出す方法も有るが、きれいに取除くのが難しく手間取ります。なお、指を差し込むと、指先が汚れてしまいます。蓋を取って、香炉の灰を静かに全部移入し、蓋を閉めてシャカシャカと振る、筒状の専用の灰処理器もあり、作業はとても簡単ですが、香炉灰を全部出し入れする作業時には、香炉灰に大きな負荷が加わり反動で粉塵が飛散するので、室内での作業には問題があります。
【0003】
以下図10に示す従来の香炉の清掃方法は、大き目のフルイに香炉を逆さにしながら灰を入れるか、小さめの茶こしですくいとり、フルイや茶こしを振動させます。この時ふるいや茶こしから灰が埃となって飛散します。一度に残香を分離できる大きめなフルイは、誇りを多量に拡散するので室内では埃になって問題です。図11〜図12に示す箸や指を香炉に差し込んで取り除くのも、香炉内の残香を探しながら掴み集めるため、手間が掛かり作業の効率がよくないのと、摘んだ残香にまつわる香炉灰が香炉外にこぼれたりして周辺を汚します。 図13〜図14に示す専用の灰処理器は、残香の分離時には蓋をしているので灰は飛散することはないが、香炉の灰を全部出し入れするので、灰の移動をいくら静かに行っても入れ替え時の灰に大きな負荷が加わり、その反動で灰は室内を飛散し粉塵となって周囲を汚してしまい、室内での作業には問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開010−317号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、香炉灰の飛散を抑え、室内で香炉の清浄化と美化を手軽に行える器具を提供する。
【発明が解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため本発明は以下の構成である。
【0007】
香炉内に燃え残る残香を香炉灰上面に寄せ集めてすくい取る集香器と、前記すくい取った残香と残香にまつわり付く香炉灰を分離する分離器の組み合わせによる香炉清浄器である。
【0008】
前記記載の集香器は、針先端に向かって先細る複数の針部材の先端部をくの字に折り曲げ、板状の摘み部材の下端面に間隔を保って順列で櫛状に設けたことを特長とする香炉清浄器の集香器である。
【0009】
0007記載の分離器は、上蓋部材、分離筒部材、本体筒部材とを嵌合するように構成し、前記分離筒部材の横断面には、残香と、残香にまつわり付く香炉灰を分離する金網を設けたことを特徴とする分離器である。
【0010】
前期記載の分離器の本体筒部材には、底面を略半球凹型底面に形成し内面を滑らかにしたことを特徴とする分離器である。
【0011】
前記記載の分離器は、上蓋部材と分離筒部材の勘合面と分離筒部材と本体筒部材の勘合面に軟質でリング状のシール部材を設け、分離器内部の気密性を高めて香炉灰の外部噴出を防止したことを特徴とする分離器である。
【0012】
0008項に記載した摘み部材には、前記下端側面の針部材と反対の摘み部材の上部にV字の溝を形成して、上端部長辺角に連続した凹凸面を形成し、香炉灰上面に前記凹凸面を当接移動し、香炉上面に波紋の紋様を描いて、香炉の美化向上したことを特徴とする香炉清浄器である。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、香炉内に燃え残る残香を香炉灰上面にまとめて集香し、残香にまつわりつく香炉灰と一緒にすくい取る集香器と、前記すくい取った残香と香炉灰を分離するための金網を設けた筒部材からなる分離器との組み合わせによって、香炉清浄を容易化し、そして香炉灰の飛散を抑制することにより室内の汚れを防止する効果がある。
【0014】
前記記載の集香器は、複数の針部材を応用することで、前記残香の集香作業にあたり針部材が香炉灰への負荷を和らげて香炉灰の飛散を抑制する。前記複数の針部材は、針先端に向かって先細る先端部をくの字に折り曲げ、前記板状の摘み部材の下端側面に間隔を保って順列の櫛状に設けることにより、粉塵の抑制と作業効率の向上効果がある。
【0015】
前記記載の分離器は、蓋部材と中段の分離筒部材と本体筒部材を嵌合しあって重なるよう構成し、中段の分離筒部材には円周内側面に内向きの溝を形成し、前期溝に嵌着する金網材を設ける。前記金網は、お線香の通り抜けがしないで開口率の高い金網を使用し香炉灰の通り抜けを最良にし、そして前記金網は扁平でも良いが凹型に形成することによって、側面からも香炉灰が通り抜け出来るようにすることによって、香炉灰の分離作業効率向上の効果がある。
【0016】
前記記載の金網に移入した残香と残香にまつわる香炉灰は、分離筒部材の上蓋をのせてから、分離器本体を手に持って左右に軽く振ると、略半球凹型底面に集灰するが、一部の香炉灰は分離器筒内で飛翔飛散し外部に漏出しようとする、そこで、蓋部材と分離筒部材、分離筒部材と本体筒部材の各嵌合接続部に、ゴム等の軟質のシール材を設けることにより香炉灰の漏出を抑止する。そして、前記分離器内部の香炉灰の一部は、しばらく飛翔するが、分離する香炉灰が香炉灰の全体量に対して僅かなので、次回の作業の始まりまで放置して香炉に戻せば問題がなく、その間に分離器筒内の飛翔分離灰が完全に収束することにより、室内の汚れを防止する効果がある。
【0017】
前記記載分離器の本体筒部材は、底面を略半円球に形成し内面を滑らかに仕上げて、前記香炉の香炉灰上面に本体筒口を添えながら適宣速度で傾倒すことにより、前記底面に収束した分離灰は拡散することなくスムーズに香炉に戻り、室内での作業を全て可能化する。
【0018】
前記0014項に記載した摘み部材には、針部材を設置する下端面と反対側の上部面にV字型の切込みを入れて、上部長辺角にV字切込みによる連続した凹凸面を形成する。香炉灰上面には、前記集香器の針部材を斜めに指で摘み、そして、摘み部材の凹凸面を適圧当接したまま香炉を廻し、波紋の紋様を描くことにより、香炉上面を綺麗にすることが出来る。前記針部材1の先端部1cは丸みを施し安全性も図る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】焼香炉清浄器の集香器斜面図
【図2】香炉清浄器の集香器側面図
【図3】焼香炉清浄器の分離器斜視図(一部断面透視図)
【図4】香炉灰の中に集香器の針先を差した状態を示す図
【図5】残香と残香にからむ香炉灰を集香器の針先に載せる状態を示す図
【図6】分離器に残香と残香にからむ香炉灰の移入状態を示す図(一部透視図)
【図7】分離器で残香と香炉灰を分離している状態を示す図
【図8】分離器本体筒部の香炉灰を香炉へ戻す状態を示す図
【図9】香炉灰上面の波紋を形成する状態を示す図
【図10】従来のふるいによって残香を分離する状態を示す図
【図11】従来のお箸による残香を取り出す状態を示す図
【図13】従来の分離器による残香の分離状態を示す図
【図14】従来の分離器による香炉灰を香炉に入れ戻す状態を示す図
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0020】
図1〜図2は本発明の香炉清浄器の集香器1を示し、図1は集香器の斜図で、図2は集香器の正面図、図3は本発明の実施形態に係る実施例1の香炉清浄器の分離器2を示し、図3は分離器斜視図(一部断面透視図)、4図〜9図は本発明による実施状態を斜図で示した。
【0021】
図1、図2に示す香炉清浄器の集香器1は、図4に示すように香炉Aの中の香炉灰Bに燃え残るお線香の残香Cを、香炉灰Bの上面Dに寄せ集めるため針部材1を、香炉底に届く長さで、針先端部1aが先細っていて、その針先端1bに丸みを形成し、そして針先端部1aを曲析点1cでくの字に折り曲げ形成する。これらの前記針部材1の複数の針部材1d〜1kは、各間隔のスリット幅Eを敵幅に保ち順列にし、前記折り曲げた針先端部1aを針部材1d〜1kの順列方向に対して直立の上向きに揃えて摘み部材2の下端側面2aに構成してある。
【0022】
前記0021に記載した針部材1は、太さが0.5mm〜1mmの硬質材で、針先端部1aが先細っていて針先端1bに丸みを設け、香炉Aの底面に届く4cm〜5cmの長さからなる。前記針先端部1aは針先端1bから曲析点1cまでの長さが略6mm〜10mmで、折り曲げ角∠αは30°〜60°の角度範囲から統一した角度でくの字に折り曲げてある。
【0023】
前記記載の集香器1の板状の摘み部材2は、縦幅6cm×横幅5cm厚みが5mmほどの硬質プラスチック、木質、軽金属等の板材である。前記摘み部材2の下端側面2aには、前記針部材1を設置する固着部2bを形成する、前記固着部は穴径が1mmで深さ5〜7mm、穴と穴を4mm〜5.5mmの間隔で順列の状態に8〜10箇所設ける、そしてこの前記針固着部2bには、前記針部材1の針元11を固着し、針部材1d〜1kの各々のスリット幅E(Ea・Eb)が3.5mm〜4.5mmに、そして前記針部材1d〜1kの針先端部1aは、前記針部材1の順列方向に対し直立の上向きに揃えて構成してある。
【0024】
図3に示す香炉清浄器の分離器2は、上蓋部材4と分離筒部材5と、本体筒部材6で構成する、前記部材の素材は、木製、プラスチック、軽金属等を切削加工する。前記分離器2の分離筒部材5の寸方は、外径80mm、高さ20mm、最小内径65mmで内周面に内向きの金網嵌着溝5aを、前記筒部材5の上下中心か中心より下方に設けて、前記金網嵌着溝5aに金網7の金網縁部7aを嵌着する。前記残香Caと残香にまつわる香炉灰Baを、前期金網7に移入するとき、分離筒部材5の筒上部5bが金網7のつばとなって香炉灰の飛散を抑制することが出来る。前記金網7は網目が10〜12メッシュで針金が一番細く開口率の広い金網により、中央部の金網凹部7bを内径45mm深さ20〜30mm前後で形成し、金網縁部7aを略7mmで水平に形成する。前記金網7は扁平でも可能では有るが、金網凹部7bを形成して金網7の側面からも分離効率を上げることが出来る。
【0025】
前記記載分離器2の本体筒部材6は、外径を前記分離筒部材5より2〜3mm程細い78mm、高さを60mm、内径68mmで、略半球凹型底面6aを深さ50mmに形成し、内面は滑らかに加工する。
【0026】
前記記載蓋部材4の内面円周に沿って下向きのシール材を嵌着する溝部4aを、幅4mm深さ3mmで形成し、前記分離筒部材5にも内面円周に沿って下向きの溝部5bを、幅4mm深さ3mmに形成し、前記溝部4aと5bにリング状で弾力の有るゴム製のシール部材8aと8bを嵌着する。
【0027】
前記0021項に記載の摘み部材2には、針固着部2bと反対の上部表長辺角2cを頂点とする連続した頂点凸部2dを、前記長辺角2cより下部にV字溝始点を示す破線2dより、上部裏長辺角2eに向かってV字型の切り込み溝2fを切削形成する。前記破線2dと上部長辺角2cの長さβは15mm前後で、V字型の切り込み角度は70°前後にして、前記長辺角2cにV字切り込み溝2fによる頂点凸部(山)2dを略4.5mm間隔で12個前後形成する。
【0028】
前記記載清浄器の集香器1は、香炉Aの中の香炉灰Bに燃え残る残香Cを香炉灰上面に集香するために、図4の実施状態の図で示すように前期摘み部材2を指先で摘み、針部材1の針先端1bから香炉の底に向かって差込み、摘み部材2を適宣方向に移動しながら、残香Cに前記針部材1のくの字に折り曲げた針先端部1aを絡めながら、図5の実施状態の図に示すように、残香Cを香炉灰上面Dに残香Caとして集香することが出来る。
【0029】
前記図5で示した香炉灰上面Dに集香した残香Caは、前記集香器の針部材前部1mで残香Caにまつわる香炉灰Baと一緒にすくい取り、図6の実施状態の図に示すように、前記香炉清浄器2の分離筒部材5の金網7に移入する。香炉灰上面Dに取り残った残香は、集香器1のすくい取る方向を変えながら繰り返して前期金網7に移入する。
【0030】
前記6図で示した金網7に移入した残香Caとまつわりつく香炉灰Baは、図7の実施状態の図に示すように、前記分離筒部材5に前記上蓋部材4をのせて、前記分離器2を手に持ち3〜4回ほど適宣方向に振る。このとき香炉灰Baは分離器2の内部を飛翔するが、上蓋部材4と分離筒部材5に嵌着したリング状のシール部材8a、8bにより分離器1からの漏出を抑え、残香Caは金網7に残り、香炉灰Baは本体筒部材6の略半球凹型底面6aに分離灰Bbとして分離することが出来る。
【0031】
前記分離器2で分離する残香Cbと香炉灰Bbは、前記分離作業により分離灰Baが分離器2筒内部を暫らく飛翔するので、次回の香炉清浄作業まで放置する。次回香炉清浄作業時に金網7に残る残香Caが少量のときは次回にまとめて廃棄しても良く、略半球凹型底部7aに収束させた分離灰Bbは、図8の実施状態の図に示す本体筒部材口6bを前記香炉灰上面Dに添えるようにしながら適速傾倒すると、滑らかな略半円球底部7aから粉塵を飛散することなく静かに香炉Aに戻すことが出来る。
【0032】
前記分離器2の分離作業よって、もし分離する残香Caに火種が残っていても、金網7の金網凹部7bに放置されることにより、残香Caの火種は消えて火災予防も図ることが出来る。
【0033】
図9の作業形態で示すろくろFに乗せた香炉Aの香炉灰上面Dには、前記集香器の針部材1を斜め適角に指先で摘んで、摘み部材2のV字切り込みによる凹凸面2gを適圧当接したまま、香炉Aを矢印Gの方向に2回転前後回すことによって、香炉灰上面に波紋の模様Hを描いて香炉の美化を図ることが出来る。前記作業において前記針先端1bには丸みを形成してあるので、針先端1bによる指先への負傷を防止することが出来る。
【0034】
なお、本発明は、上記記載した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨を、逸脱しない範囲において種々変更が出来る。例えば、以下のものも含まれる。
前記実施例で示した形状、大きさ材質は一例であり変更しても良い。
製作法も切削加工でなく、樹脂加工機による型流し成型でも良い。
【発明の効果】
【0035】
本発明により、仏壇に供える香炉の清浄化を室内の汚れを心配することなく手軽に執り行えて、更に、香炉上面に綺麗な波紋を描き、常々にこの美化した香炉に向かって焼香することによって、焼香する人々の心を癒してさわやかにすることが出来る。
【符号の説明】
【0036】
1 針部材
1a くの字に折り曲げた針先端部
∠α 針先端部の曲げ角度
2 摘み部材
3 櫛状の針
β V字溝の長さ
4 分離器の上蓋部材
5 分離器の分離筒部材
6 分離器の本体部材
7 金網
8a 分離筒部材用シール部材
8b 上蓋部材用シール部材
A 香炉
B 香炉灰
C 燃え残りの残香
D 香炉灰上面
E 針材間のスリット幅
F ろくろ
G ろくろの回転方向を示す矢印
H 描かれた波紋
【技術分野】
【0001】
本発明は、お仏壇用香炉の香炉灰清浄用具に関するものである。香炉内に燃え残る残香(お線香)の集香と香炉上面の美化に関する集香器と、残香を分離す分離器からなる香炉清浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
お仏壇のお線香立には、お線香を立てる度に香炉灰の中に燃え残りが増えて、立てようとするお線香が香炉灰の中の残香に触れたり、残香が更に増えてしまうと、お線香が立てられなくなり心良くありません。この燃え残りの残香を取り除くのには、ふるいや、茶漉し等を使いますが、この時、香炉内の灰が飛散し埃となって周りを汚します。香炉内にお箸や指先を差し込んで残香をつまみ出す方法も有るが、きれいに取除くのが難しく手間取ります。なお、指を差し込むと、指先が汚れてしまいます。蓋を取って、香炉の灰を静かに全部移入し、蓋を閉めてシャカシャカと振る、筒状の専用の灰処理器もあり、作業はとても簡単ですが、香炉灰を全部出し入れする作業時には、香炉灰に大きな負荷が加わり反動で粉塵が飛散するので、室内での作業には問題があります。
【0003】
以下図10に示す従来の香炉の清掃方法は、大き目のフルイに香炉を逆さにしながら灰を入れるか、小さめの茶こしですくいとり、フルイや茶こしを振動させます。この時ふるいや茶こしから灰が埃となって飛散します。一度に残香を分離できる大きめなフルイは、誇りを多量に拡散するので室内では埃になって問題です。図11〜図12に示す箸や指を香炉に差し込んで取り除くのも、香炉内の残香を探しながら掴み集めるため、手間が掛かり作業の効率がよくないのと、摘んだ残香にまつわる香炉灰が香炉外にこぼれたりして周辺を汚します。 図13〜図14に示す専用の灰処理器は、残香の分離時には蓋をしているので灰は飛散することはないが、香炉の灰を全部出し入れするので、灰の移動をいくら静かに行っても入れ替え時の灰に大きな負荷が加わり、その反動で灰は室内を飛散し粉塵となって周囲を汚してしまい、室内での作業には問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開010−317号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、香炉灰の飛散を抑え、室内で香炉の清浄化と美化を手軽に行える器具を提供する。
【発明が解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため本発明は以下の構成である。
【0007】
香炉内に燃え残る残香を香炉灰上面に寄せ集めてすくい取る集香器と、前記すくい取った残香と残香にまつわり付く香炉灰を分離する分離器の組み合わせによる香炉清浄器である。
【0008】
前記記載の集香器は、針先端に向かって先細る複数の針部材の先端部をくの字に折り曲げ、板状の摘み部材の下端面に間隔を保って順列で櫛状に設けたことを特長とする香炉清浄器の集香器である。
【0009】
0007記載の分離器は、上蓋部材、分離筒部材、本体筒部材とを嵌合するように構成し、前記分離筒部材の横断面には、残香と、残香にまつわり付く香炉灰を分離する金網を設けたことを特徴とする分離器である。
【0010】
前期記載の分離器の本体筒部材には、底面を略半球凹型底面に形成し内面を滑らかにしたことを特徴とする分離器である。
【0011】
前記記載の分離器は、上蓋部材と分離筒部材の勘合面と分離筒部材と本体筒部材の勘合面に軟質でリング状のシール部材を設け、分離器内部の気密性を高めて香炉灰の外部噴出を防止したことを特徴とする分離器である。
【0012】
0008項に記載した摘み部材には、前記下端側面の針部材と反対の摘み部材の上部にV字の溝を形成して、上端部長辺角に連続した凹凸面を形成し、香炉灰上面に前記凹凸面を当接移動し、香炉上面に波紋の紋様を描いて、香炉の美化向上したことを特徴とする香炉清浄器である。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、香炉内に燃え残る残香を香炉灰上面にまとめて集香し、残香にまつわりつく香炉灰と一緒にすくい取る集香器と、前記すくい取った残香と香炉灰を分離するための金網を設けた筒部材からなる分離器との組み合わせによって、香炉清浄を容易化し、そして香炉灰の飛散を抑制することにより室内の汚れを防止する効果がある。
【0014】
前記記載の集香器は、複数の針部材を応用することで、前記残香の集香作業にあたり針部材が香炉灰への負荷を和らげて香炉灰の飛散を抑制する。前記複数の針部材は、針先端に向かって先細る先端部をくの字に折り曲げ、前記板状の摘み部材の下端側面に間隔を保って順列の櫛状に設けることにより、粉塵の抑制と作業効率の向上効果がある。
【0015】
前記記載の分離器は、蓋部材と中段の分離筒部材と本体筒部材を嵌合しあって重なるよう構成し、中段の分離筒部材には円周内側面に内向きの溝を形成し、前期溝に嵌着する金網材を設ける。前記金網は、お線香の通り抜けがしないで開口率の高い金網を使用し香炉灰の通り抜けを最良にし、そして前記金網は扁平でも良いが凹型に形成することによって、側面からも香炉灰が通り抜け出来るようにすることによって、香炉灰の分離作業効率向上の効果がある。
【0016】
前記記載の金網に移入した残香と残香にまつわる香炉灰は、分離筒部材の上蓋をのせてから、分離器本体を手に持って左右に軽く振ると、略半球凹型底面に集灰するが、一部の香炉灰は分離器筒内で飛翔飛散し外部に漏出しようとする、そこで、蓋部材と分離筒部材、分離筒部材と本体筒部材の各嵌合接続部に、ゴム等の軟質のシール材を設けることにより香炉灰の漏出を抑止する。そして、前記分離器内部の香炉灰の一部は、しばらく飛翔するが、分離する香炉灰が香炉灰の全体量に対して僅かなので、次回の作業の始まりまで放置して香炉に戻せば問題がなく、その間に分離器筒内の飛翔分離灰が完全に収束することにより、室内の汚れを防止する効果がある。
【0017】
前記記載分離器の本体筒部材は、底面を略半円球に形成し内面を滑らかに仕上げて、前記香炉の香炉灰上面に本体筒口を添えながら適宣速度で傾倒すことにより、前記底面に収束した分離灰は拡散することなくスムーズに香炉に戻り、室内での作業を全て可能化する。
【0018】
前記0014項に記載した摘み部材には、針部材を設置する下端面と反対側の上部面にV字型の切込みを入れて、上部長辺角にV字切込みによる連続した凹凸面を形成する。香炉灰上面には、前記集香器の針部材を斜めに指で摘み、そして、摘み部材の凹凸面を適圧当接したまま香炉を廻し、波紋の紋様を描くことにより、香炉上面を綺麗にすることが出来る。前記針部材1の先端部1cは丸みを施し安全性も図る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】焼香炉清浄器の集香器斜面図
【図2】香炉清浄器の集香器側面図
【図3】焼香炉清浄器の分離器斜視図(一部断面透視図)
【図4】香炉灰の中に集香器の針先を差した状態を示す図
【図5】残香と残香にからむ香炉灰を集香器の針先に載せる状態を示す図
【図6】分離器に残香と残香にからむ香炉灰の移入状態を示す図(一部透視図)
【図7】分離器で残香と香炉灰を分離している状態を示す図
【図8】分離器本体筒部の香炉灰を香炉へ戻す状態を示す図
【図9】香炉灰上面の波紋を形成する状態を示す図
【図10】従来のふるいによって残香を分離する状態を示す図
【図11】従来のお箸による残香を取り出す状態を示す図
【図13】従来の分離器による残香の分離状態を示す図
【図14】従来の分離器による香炉灰を香炉に入れ戻す状態を示す図
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0020】
図1〜図2は本発明の香炉清浄器の集香器1を示し、図1は集香器の斜図で、図2は集香器の正面図、図3は本発明の実施形態に係る実施例1の香炉清浄器の分離器2を示し、図3は分離器斜視図(一部断面透視図)、4図〜9図は本発明による実施状態を斜図で示した。
【0021】
図1、図2に示す香炉清浄器の集香器1は、図4に示すように香炉Aの中の香炉灰Bに燃え残るお線香の残香Cを、香炉灰Bの上面Dに寄せ集めるため針部材1を、香炉底に届く長さで、針先端部1aが先細っていて、その針先端1bに丸みを形成し、そして針先端部1aを曲析点1cでくの字に折り曲げ形成する。これらの前記針部材1の複数の針部材1d〜1kは、各間隔のスリット幅Eを敵幅に保ち順列にし、前記折り曲げた針先端部1aを針部材1d〜1kの順列方向に対して直立の上向きに揃えて摘み部材2の下端側面2aに構成してある。
【0022】
前記0021に記載した針部材1は、太さが0.5mm〜1mmの硬質材で、針先端部1aが先細っていて針先端1bに丸みを設け、香炉Aの底面に届く4cm〜5cmの長さからなる。前記針先端部1aは針先端1bから曲析点1cまでの長さが略6mm〜10mmで、折り曲げ角∠αは30°〜60°の角度範囲から統一した角度でくの字に折り曲げてある。
【0023】
前記記載の集香器1の板状の摘み部材2は、縦幅6cm×横幅5cm厚みが5mmほどの硬質プラスチック、木質、軽金属等の板材である。前記摘み部材2の下端側面2aには、前記針部材1を設置する固着部2bを形成する、前記固着部は穴径が1mmで深さ5〜7mm、穴と穴を4mm〜5.5mmの間隔で順列の状態に8〜10箇所設ける、そしてこの前記針固着部2bには、前記針部材1の針元11を固着し、針部材1d〜1kの各々のスリット幅E(Ea・Eb)が3.5mm〜4.5mmに、そして前記針部材1d〜1kの針先端部1aは、前記針部材1の順列方向に対し直立の上向きに揃えて構成してある。
【0024】
図3に示す香炉清浄器の分離器2は、上蓋部材4と分離筒部材5と、本体筒部材6で構成する、前記部材の素材は、木製、プラスチック、軽金属等を切削加工する。前記分離器2の分離筒部材5の寸方は、外径80mm、高さ20mm、最小内径65mmで内周面に内向きの金網嵌着溝5aを、前記筒部材5の上下中心か中心より下方に設けて、前記金網嵌着溝5aに金網7の金網縁部7aを嵌着する。前記残香Caと残香にまつわる香炉灰Baを、前期金網7に移入するとき、分離筒部材5の筒上部5bが金網7のつばとなって香炉灰の飛散を抑制することが出来る。前記金網7は網目が10〜12メッシュで針金が一番細く開口率の広い金網により、中央部の金網凹部7bを内径45mm深さ20〜30mm前後で形成し、金網縁部7aを略7mmで水平に形成する。前記金網7は扁平でも可能では有るが、金網凹部7bを形成して金網7の側面からも分離効率を上げることが出来る。
【0025】
前記記載分離器2の本体筒部材6は、外径を前記分離筒部材5より2〜3mm程細い78mm、高さを60mm、内径68mmで、略半球凹型底面6aを深さ50mmに形成し、内面は滑らかに加工する。
【0026】
前記記載蓋部材4の内面円周に沿って下向きのシール材を嵌着する溝部4aを、幅4mm深さ3mmで形成し、前記分離筒部材5にも内面円周に沿って下向きの溝部5bを、幅4mm深さ3mmに形成し、前記溝部4aと5bにリング状で弾力の有るゴム製のシール部材8aと8bを嵌着する。
【0027】
前記0021項に記載の摘み部材2には、針固着部2bと反対の上部表長辺角2cを頂点とする連続した頂点凸部2dを、前記長辺角2cより下部にV字溝始点を示す破線2dより、上部裏長辺角2eに向かってV字型の切り込み溝2fを切削形成する。前記破線2dと上部長辺角2cの長さβは15mm前後で、V字型の切り込み角度は70°前後にして、前記長辺角2cにV字切り込み溝2fによる頂点凸部(山)2dを略4.5mm間隔で12個前後形成する。
【0028】
前記記載清浄器の集香器1は、香炉Aの中の香炉灰Bに燃え残る残香Cを香炉灰上面に集香するために、図4の実施状態の図で示すように前期摘み部材2を指先で摘み、針部材1の針先端1bから香炉の底に向かって差込み、摘み部材2を適宣方向に移動しながら、残香Cに前記針部材1のくの字に折り曲げた針先端部1aを絡めながら、図5の実施状態の図に示すように、残香Cを香炉灰上面Dに残香Caとして集香することが出来る。
【0029】
前記図5で示した香炉灰上面Dに集香した残香Caは、前記集香器の針部材前部1mで残香Caにまつわる香炉灰Baと一緒にすくい取り、図6の実施状態の図に示すように、前記香炉清浄器2の分離筒部材5の金網7に移入する。香炉灰上面Dに取り残った残香は、集香器1のすくい取る方向を変えながら繰り返して前期金網7に移入する。
【0030】
前記6図で示した金網7に移入した残香Caとまつわりつく香炉灰Baは、図7の実施状態の図に示すように、前記分離筒部材5に前記上蓋部材4をのせて、前記分離器2を手に持ち3〜4回ほど適宣方向に振る。このとき香炉灰Baは分離器2の内部を飛翔するが、上蓋部材4と分離筒部材5に嵌着したリング状のシール部材8a、8bにより分離器1からの漏出を抑え、残香Caは金網7に残り、香炉灰Baは本体筒部材6の略半球凹型底面6aに分離灰Bbとして分離することが出来る。
【0031】
前記分離器2で分離する残香Cbと香炉灰Bbは、前記分離作業により分離灰Baが分離器2筒内部を暫らく飛翔するので、次回の香炉清浄作業まで放置する。次回香炉清浄作業時に金網7に残る残香Caが少量のときは次回にまとめて廃棄しても良く、略半球凹型底部7aに収束させた分離灰Bbは、図8の実施状態の図に示す本体筒部材口6bを前記香炉灰上面Dに添えるようにしながら適速傾倒すると、滑らかな略半円球底部7aから粉塵を飛散することなく静かに香炉Aに戻すことが出来る。
【0032】
前記分離器2の分離作業よって、もし分離する残香Caに火種が残っていても、金網7の金網凹部7bに放置されることにより、残香Caの火種は消えて火災予防も図ることが出来る。
【0033】
図9の作業形態で示すろくろFに乗せた香炉Aの香炉灰上面Dには、前記集香器の針部材1を斜め適角に指先で摘んで、摘み部材2のV字切り込みによる凹凸面2gを適圧当接したまま、香炉Aを矢印Gの方向に2回転前後回すことによって、香炉灰上面に波紋の模様Hを描いて香炉の美化を図ることが出来る。前記作業において前記針先端1bには丸みを形成してあるので、針先端1bによる指先への負傷を防止することが出来る。
【0034】
なお、本発明は、上記記載した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨を、逸脱しない範囲において種々変更が出来る。例えば、以下のものも含まれる。
前記実施例で示した形状、大きさ材質は一例であり変更しても良い。
製作法も切削加工でなく、樹脂加工機による型流し成型でも良い。
【発明の効果】
【0035】
本発明により、仏壇に供える香炉の清浄化を室内の汚れを心配することなく手軽に執り行えて、更に、香炉上面に綺麗な波紋を描き、常々にこの美化した香炉に向かって焼香することによって、焼香する人々の心を癒してさわやかにすることが出来る。
【符号の説明】
【0036】
1 針部材
1a くの字に折り曲げた針先端部
∠α 針先端部の曲げ角度
2 摘み部材
3 櫛状の針
β V字溝の長さ
4 分離器の上蓋部材
5 分離器の分離筒部材
6 分離器の本体部材
7 金網
8a 分離筒部材用シール部材
8b 上蓋部材用シール部材
A 香炉
B 香炉灰
C 燃え残りの残香
D 香炉灰上面
E 針材間のスリット幅
F ろくろ
G ろくろの回転方向を示す矢印
H 描かれた波紋
【特許請求の範囲】
【請求項1】
香炉内に燃え残る残香を香炉灰上面に寄せ集めてすくい取る集香器と、前記すくい取った残香と残香にまつわり付く香炉灰を分離する分離器の組み合わせによる香炉清浄器。
【請求項2】
前記請求項1の集香器は、針先端に向かって先細る複数の針部材の先端部をくの字に折り曲げ、板状の摘み部材の下端側面に間隔を保ち順列で櫛状に設けたことを特徴とする香炉清浄器の集香器。
【請求項3】
前記請求項1の分離器は、上蓋部材、分離筒部材、本体筒部材とを嵌合するように構成し、前記分離筒部材の横断面には、残香と、残香にまつわり付く香炉灰を分離する金網を設けたことを特徴とする分離器。
【請求項4】
請求項3に記載の分離器の本体筒部材には、底面を略半円球面に形成し内面を滑らかにしたことを特徴とする分離器。
【請求項5】
請求項3に記載の分離器は、上蓋部材と分離筒部材の勘合面と分離筒部材と本体部材の勘合面に軟質でリング状のシール部材を設け、分離器内部の気密性を高めて香炉灰の外部噴出を防止したことを特徴とする分離器。
【請求項6】
請求項2に記載した摘み部材には、前記下端側面の針部材と反対の上部にV字の溝を形成して、上端部長辺角に連続した凹凸面を形成し、香炉灰上面に前記凹凸面を当接移動し、香炉上面に波紋の紋様を描いて、香炉の美化向上したことを特徴とする香炉清浄器。
【請求項1】
香炉内に燃え残る残香を香炉灰上面に寄せ集めてすくい取る集香器と、前記すくい取った残香と残香にまつわり付く香炉灰を分離する分離器の組み合わせによる香炉清浄器。
【請求項2】
前記請求項1の集香器は、針先端に向かって先細る複数の針部材の先端部をくの字に折り曲げ、板状の摘み部材の下端側面に間隔を保ち順列で櫛状に設けたことを特徴とする香炉清浄器の集香器。
【請求項3】
前記請求項1の分離器は、上蓋部材、分離筒部材、本体筒部材とを嵌合するように構成し、前記分離筒部材の横断面には、残香と、残香にまつわり付く香炉灰を分離する金網を設けたことを特徴とする分離器。
【請求項4】
請求項3に記載の分離器の本体筒部材には、底面を略半円球面に形成し内面を滑らかにしたことを特徴とする分離器。
【請求項5】
請求項3に記載の分離器は、上蓋部材と分離筒部材の勘合面と分離筒部材と本体部材の勘合面に軟質でリング状のシール部材を設け、分離器内部の気密性を高めて香炉灰の外部噴出を防止したことを特徴とする分離器。
【請求項6】
請求項2に記載した摘み部材には、前記下端側面の針部材と反対の上部にV字の溝を形成して、上端部長辺角に連続した凹凸面を形成し、香炉灰上面に前記凹凸面を当接移動し、香炉上面に波紋の紋様を描いて、香炉の美化向上したことを特徴とする香炉清浄器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−85942(P2013−85942A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−244931(P2011−244931)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(596065278)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(596065278)
[ Back to top ]