高周波機器の枠体の製造方法
【課題】 材料費と設備費が安価で、且つ、同軸コネクタの取付の容易な高周波機器の枠体の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の高周波機器の枠体の製造方法において、回路基板12を取り付けるための枠体1は、前面板2と、この前面板2に間隔を置いて対向して配置される後面板3と、前面板2と後面板3の対向する2辺にそれぞれ取り付けられる板部5,6を有して、枠体1が1枚の金属板で形成されるため、材料費が安く、安価になるばかりか、金属板から前面板2が折り曲げられる前に、同軸コネクタ11がカシメによって前面板2に取り付けられ、しかる後、前面板2を折曲して箱形の枠体1が形成されるため、枠体1内の狭小な場所で行うものに比して、同軸コネクタ11の取付の容易なものが得られる。
【解決手段】 本発明の高周波機器の枠体の製造方法において、回路基板12を取り付けるための枠体1は、前面板2と、この前面板2に間隔を置いて対向して配置される後面板3と、前面板2と後面板3の対向する2辺にそれぞれ取り付けられる板部5,6を有して、枠体1が1枚の金属板で形成されるため、材料費が安く、安価になるばかりか、金属板から前面板2が折り曲げられる前に、同軸コネクタ11がカシメによって前面板2に取り付けられ、しかる後、前面板2を折曲して箱形の枠体1が形成されるため、枠体1内の狭小な場所で行うものに比して、同軸コネクタ11の取付の容易なものが得られる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビチューナ等に適用して好適な高周波機器の枠体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図20は従来の高周波機器の枠体、及びその枠体の製造方法を示す斜視図であり、次に、従来の高周波機器の枠体の構成を図20に基づいて説明すると、金属板からなる箱形の枠体51は、取付足52aを有する前面板52と、この前面板52に間隔を置いて対向して配置され、取付足53aを有する後面板53と、前面板52と後面板53との間の上部に配置された上面板54と、前面板52と後面板53との間の下部に配置された下面板55と、枠体51内を区画する複数のシールド板56を有する。
【0003】
F型の同軸コネクタ57は、前面板52にカシメられて取り付けられ、この同軸コネクタ57を取り付けら前面板52は、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56とは別の金属板で形成されて、後面板53,上面板54,及び下面板55の前面側に取り付けられている。
【0004】
次に、従来の高周波機器の枠体の製造方法を図20に基づいて説明すると、先ず、第1の製造ラインにおいて、1枚の金属板が打ち抜き、折曲加工されて、上面板54,後面板53,及び下面板5によってコ字状の半製品が形成されると共に、区画するためのシールド板56が形成される。
【0005】
また、第2の製造ラインにおいて、別の金属板が打ち抜き、折曲加工されて、前面板52が形成されると共に、この前面板52には同軸コネクタ57がカシメによって取り付けられた後、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56からなる半製品が第2の製造ラインに搬送される。
【0006】
そして、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56からなる半製品と前面板52をカシメによって組み合わされた後、前面板52から連結桟58を切り離すと、従来の高周波機器の枠体の製造が完了する。(例えば、特許文献1参照)
【0007】
しかし、従来の高周波機器の枠体の製造方法は、枠体51が前面板52を形成するための金属板と、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56を形成するためのもう一つの金属板の2つの金属板を必要とし、材料費が嵩んでコスト高になるばかりか、第1,第2の製造ラインが必要で、製造設備が高くなる。
【0008】
【特許文献1】特許第2605494号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の高周波機器の枠体の製造方法は、枠体51が前面板52を形成するための金属板と、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56を形成するためのもう一つの金属板の2つの金属板を必要とし、材料費が嵩んでコスト高になるばかりか、第1,第2の製造ラインが必要で、製造設備が高くなるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は材料費と設備費が安価で、且つ、同軸コネクタの取付の容易な高周波機器の枠体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、回路基板を取り付けるための1枚の金属板が折り曲げられて形成される枠体は、取付孔を有する四角形状の前面板と、この前面板に間隔を置いて対向して配置される四角形状の後面板と、前記前面板と前記後面板の間に設けられる複数の板部を備えて箱形を有すると共に、前記取付孔に挿入され、カシメによって前記前面板に取り付けられる同軸コネクタを備え、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0012】
また、第2の解決手段として、前記枠体は、平板状の1枚の前記金属板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記金属板から前記前面板、前記後面板、及び前記板部が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0013】
また、第3の解決手段として、前記金属板から前記後面板と前記板部が折り曲げられて前方開放部を形成した後、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記前面板が前記前方開放部を塞ぐように折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
また、第4の解決手段として、前記前面板が前記前方開放部と略直角状態で、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられた製造方法とした。
【0014】
また、第5の解決手段として、前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する2辺間に設けられた第1,第2の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、対向した一対の開放部を有するロ字状の箱形をなした前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0015】
また、第6の解決手段として、1枚の前記金属板は、1つの前記開放部を形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔と、この孔の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記孔の対向する他方の2辺に設けられた前記第1,第2の板部と、前記孔内に位置し、前記前、後面板と前記第1,第2の板部を繋ぐ連結部を設けた製造方法とした。
【0016】
また、第7の解決手段として、前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する3辺間に設けられた第1,第2、第3の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、1つの開放部を有する箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0017】
また、第8の解決手段として、1枚の前記金属板は、四角形状の前記第1の板部と、この第1の板部の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記第1の板部の対向する他方の2辺に設けられた前記第2,第3の板部と、前記第1の板部と前記前、後面板、及び前記第2,第3の板部を繋ぐ連結部を設けた製造方法とした。
【発明の効果】
【0018】
本発明の高周波機器の枠体の製造方法は、回路基板を取り付けるための1枚の金属板が折り曲げられて形成される枠体は、取付孔を有する四角形状の前面板と、この前面板に間隔を置いて対向して配置される四角形状の後面板と、前面板と後面板の間に設けられる複数の板部を備えて箱形を有すると共に、取付孔に挿入され、カシメによって前面板に取り付けられる同軸コネクタを備え、金属板から前面板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前面板が折り曲げられて、箱形の枠体を形成するようにした製造方法とした。
このように、枠体が1枚の金属板で形成されるため、材料費が安く、安価になるばかりか、1本の製造ラインで製造できて、設備費も安価にできる。
また、同軸コネクタの前面板への取付は、前面板が折り曲げられる前に行われるため、枠体内の狭小な場所で行うものに比して、同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0019】
また、枠体は、平板状の1枚の金属板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板に取り付けられ、しかる後、金属板から前面板、後面板、及び板部が折り曲げられて、箱形の枠体を形成するようにしたため、同軸コネクタの前面板への取付は、平板状の金属板の状態で行われるため、同軸コネクタの取付治具が簡単な構成にできるばかりか、同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0020】
また、金属板から後面板と板部が折り曲げられて前方開放部を形成した後、同軸コネクタが前面板に取り付けられ、しかる後、前面板が前方開放部を塞ぐように折り曲げられて、箱形の枠体を形成するようにしたため、前面板の折曲加工が最後の工程となり、従って、後面板と板部の折曲加工において同軸コネクタが邪魔にならず、折曲加工の容易なものが得られる。
【0021】
また、前面板が前方開放部と略直角状態で、同軸コネクタが前面板に取り付けられたため、前面板が大きく開いた状態となって、同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0022】
また、板部は、前面板と後面板の対向する2辺間に設けられた第1,第2の板部を有し、金属板から前面板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前面板が折り曲げられて、対向した一対の開放部を有するロ字状の箱形をなした枠体を形成するようにしたため、ロ字状の枠体における同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0023】
また、1枚の金属板は、1つの開放部を形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔と、この孔の対向する一方の2辺に設けられた前、後面板と、孔の対向する他方の2辺に設けられた第1,第2の板部と、孔内に位置し、前、後面板と第1,第2の板部を繋ぐ連結部を設けたため、材料取りが良く、従って、材料費が少く、安価な枠体が得られる。
【0024】
また、板部は、前面板と後面板の対向する3辺間に設けられた第1,第2、第3の板部を有し、金属板から前面板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前面板が折り曲げられて、1つの開放部を有する箱形の枠体を形成するようにしたため、箱形の枠体における同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0025】
また、1枚の金属板は、四角形状の第1の板部と、この第1の板部の対向する一方の2辺に設けられた前、後面板と、第1の板部の対向する他方の2辺に設けられた第2,第3の板部と、第1の板部と前、後面板、及び第2,第3の板部を繋ぐ連結部を設けたため、材料取りが良く、従って、材料費が少く、安価な枠体が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の高周波機器の枠体の製造方法に係る図面を説明すると、図1は本発明の高周波機器の第1実施例に係る前面図、図2は本発明の高周波機器の第1実施例に係る側面図、図3は本発明の高周波機器の第1実施例に係る要部断面図、図4は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の斜視図、図5は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の側面図、図6は本発明の高周波機器に係る同軸コネクタの斜視図である。
【0027】
また、図7は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図、図8は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図、図9は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図、図10は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図、図11は本発明の高周波機器の第2実施例に係る要部断面図、図12は本発明の高周波機器の第3実施例に係る要部断面図である。
【0028】
また、図13は本発明の高周波機器の第4実施例に係る側面図、図14は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の斜視図、図15は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の側面図、図16は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図、図17は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図、図18は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図、図19は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図である。
【0029】
次に、本発明の高周波機器の構成を図1〜図10に基づいて説明すると、1枚の金属板が打ち抜き、折曲加工されて形成された箱形の枠体1は、四角形状の前面板2と、この前面板2に間隔を置いて対向して配置された四角形状の後面板3と、前面板2と後面板3の対向する3辺にそれぞれ取り付けられる四角形状の第1,第2,第3の板部4,5,6を有する。
【0030】
そして、特に図4,図7に示すように、側面板を形成する第1の板部4は、四角状の孔4aと、この孔4a内に設けられ、根本から直角に折り曲げられた一対のアース片4bを有し、また、上面板を形成する第2の板部5は、一端側に設けられた切り欠き部5aと、この切り欠き部5a内に設けられた突部5bと、前面側と後面側に突出する一対の突片5c、5dを有し、この第2の板部5は、第1の板部4に連結部7によって繋がれると共に、この連結部7の位置で直角に折り曲げられる。
【0031】
下面板を形成する第3の板部6は、一端側に設けられた切り欠き部6aと、この切り欠き部6a内に設けられた突部6bと、前面側と後面側に突出する一対の突片6c、6dを有し、この第3の板部6は、第1の板部4に連結部7によって繋がれると共に、この連結部7の位置で直角に折り曲げられて、第2の板部5に対向して配置されている。
そして、第1,第2,第3の板部4,5,6は、第1の板部4を基準にしてコ字状に折り曲げられ、このコ字状の前面側には、前面開放部A1が形成されると共に、コ字状の後面側には、後面開放部A2が形成される。
【0032】
側面板を形成する第1の板部4に連結部7によって繋がった前面板2は、下方に延びる取付足2aと、中央部の近傍に設けられた非円形状の取付孔2bと、一端側に設けられた一対の溝部2c、2dを有し、この前面板2は、連結部7の位置で直角に折り曲げられ、第1,第2,第3の板部4,5,6で形成されたコ字状の前面開放部A1を塞ぐように取り付けられる。
この時、前面板2の溝部2cには、第2の板部5の突片5cが嵌入すると共に、溝部2dには第3の板部6の突片6cが嵌入し、突片5c、6cがカシメられることによって、前面板2が取り付けられる。
【0033】
また、側面板を形成する第1の板部4に連結部7によって繋がった後面板3は、下方に延びる取付足3aと、一端側に設けられた一対の溝部3b、3cを有し、この後面板3は、連結部7の位置で直角に折り曲げられ、第1,第2,第3の板部4,5,6で形成されたコ字状の後面開放部A2を塞ぐように取り付けられる。
この時、後面板3の溝部3bには第2の板部5の突片5dが嵌入すると共に、溝部3cには第3の板部6の突片6dが嵌入し、突片5d、6dがカシメられることによって、後面板3が取り付けられる。
【0034】
このような構成によって、枠体1は、一方の側面側に開放部1aを有した箱形に形成されると共に、この箱形の枠体1内には、アース片4bが開放部に向かって延びた状態となる。
なお、枠体1には、アース片4bの他にシールド板を形成するようにしても良い。
【0035】
F型の同軸コネクタ11は、特に図6に示すように、金属材からなるネジ部11aと、このネジ部11aと一体にその一端に設けられた鍔部11bと、この鍔部11bと一体にその一端に設けられた円弧状のカシメ部11cと、外部導体を形成するネジ部11aと鍔部11bの中空部に設けられた絶縁体11dと、この絶縁体11dの中心部に設けられた中心導体11eとで構成されている。
【0036】
この同軸コネクタ11は、枠体1の外方からカシメ部11cが前面板2の取付孔2bに挿通され、鍔部11bが前面板2に当接した状態で、カシメ部11cがカシメられて前面板2に取り付けられ、外部導体を形成するネジ部11aと鍔部11bが枠体1に接地される。
この時、カシメ部11cは、非円形状の取付孔2bに位置決めされた状態となって、同軸コネクタ11の取付方向が一定となっている。
【0037】
プリント基板等からなる回路基板12には、配線パターン(図示せず)が形成されると共に、種々の電子部品13が搭載されて、所望の電気回路が形成され、この回路基板12は、切り欠き部5a、6a内で位置決めされるように、枠体1の開放部1a側から枠体1内に挿入されると共に、突部5b、6bが回路基板12を貫通し、突部5b、6bによって枠体1に取り付けられる。
この時、アース片4bは、回路基板12を貫通すると共に、接地用配線パターンに接続され、また、同軸コネクタ11の円弧状のカシメ部11cの直線部が回路基板12の面に当接、位置決めされた状態で、中心導体11eは、配線パターンに接続されるようになっている。
【0038】
なお、ここでは図示しないが、枠体1の開放部1aを覆うカバーが設けられて、枠体1内を電気的にシールドするようになっており、このような構成を有する本発明の高周波機器は、図1,図2に示すように、取付足2a、3aがマザー基板14に挿入、固着されて、高周波機器(枠体1)は、縦型の取付状態となっている。
【0039】
次に、このような構成を有する本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法を図7〜図10に基づいて説明すると、先ず、図7に示すように、1枚の金属板を打ち抜き加工して、第1の板部4と、この第1の板部4に連結部7によって繋がった第2の板部5、第3の板部6、前面板2,及び後面板3を形成する。
【0040】
次に、図8に示すように、第1の板部4を基準にして、第2,第3の板部5,6を連結部7の位置で直角に折り曲げて、第1,第2,第3の板部4,5,6がコ字状に形成される。
【0041】
次に、図9に示すように、後面板3が連結部7の位置で折り曲げられ、後面板3がコ字状の後面開放部A2を塞ぐように取り付けられた後、前面開放部A1と前面板2が略直角状態(第1の板部4と前面板2が直線状)で、且つ、コ字状の前面開放部A2が開放した状態で、同軸コネクタ11が前面板2にカシメられて取り付けられる。
即ち、前面板2が折り曲げられる前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられる。
【0042】
しかる後、図10に示すように、前面板2が連結部7の位置で折り曲げられて、前面板2がコ字状の前面開放部A1を塞ぐように取り付けられると、箱形の枠体1が形成されて、本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造が完了する。
【0043】
そして、本発明の高周波機器の枠体の製造は、1本の製造ラインにおいて、枠体1が順次搬送されて製造されるようになっている。
なお、この実施例では、第1,第2,第3の板部4,5,6がコ字状に形成された後、後面板3を折り曲げるもので説明したが、後面板3を折り曲げた後、第2,第3の板部5,6を折り曲げるようにしても良い。
【0044】
また、この実施例では、第1,第2,第3の板部4,5,6、及び後面板3が折り曲げられた状態で、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられたもので説明したが、図7に示すように、平板状の1枚の金属板(枠体1)を折曲する前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられ、しかる後、第1の板部4を基準として、前面板2,後面板3,及び第2,第3の板部5,6を折り曲げるようにしても良い。
【0045】
また、図11は本発明の高周波機器の第2実施例を示し、この第2実施例は、取付足の位置を変えて、枠体1の開放部1a側がマザー基板14に対向するようになって、高周波機器(枠体1)が伏せ型の取付状態となったものである。
【0046】
この時、第1の板部4は上面板になると共に、第2,第3の板部5,6は側面板になるもので、その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略すると共に、この高周波機器の第2実施例に係る枠体の製造方法も前記第1実施例と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0047】
また、図12は本発明の高周波機器の第3実施例を示し、この第3実施例は、取付足の位置を変えて、枠体1の第1の板部4がマザー基板14に対向するようになって、高周波機器(枠体1)が伏せ型の取付状態となったものである。
【0048】
この時、第1の板部4は下面板になると共に、第2,第3の板部5,6は側面板になるもので、その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略すると共に、この高周波機器の第3実施例に係る枠体の製造方法も前記第1実施例と同様であるので、ここではその説明を省略する。。
【0049】
また、図13〜図19は本発明の高周波機器の第4実施例を示し、この第4実施例は、前記第1から第3実施例における第1の板部4が削除されて、対向する一つの開放部1a、1bが設けられ、前、後面板2,3と第2,第3の板部5,6が開放部1bに位置した連結部8に繋がれて、枠体1がロ字状の箱形をなした構成となっている。
そして、その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0050】
次に、本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法を図16〜図19に基づいて説明すると、先ず、図16に示すように、1枚の金属板を打ち抜き加工して、1つの開放部1bを形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔9と、この孔9の対向する一方の2辺に配置された四角形状の前、後面板2,3と、孔9の対向する他方の2辺に配置された四角形状の第2,第3の板部5,6と、孔9内に位置し、前、後面板2,3と第2,第3の板部5,6を繋ぐ連結部8を形成する。
【0051】
次に、図17に示すように、孔9を基準にして、第2,第3の板部5,6を連結部8の位置で直角に折り曲げて、第2,第3の板部5,6が対向して形成され、前面開放部A1と後方開放部A2が形成される。
【0052】
次に、図18に示すように、後面板3が連結部8の位置で折り曲げられ、後面板3が後面開放部A2を塞ぐように取り付けられた後、前面開放部A1と前面板2が略直角状態の前面開放部A2が開放した状態で、同軸コネクタ11が前面板2にカシメられて取り付けられる。
即ち、前面板2が折り曲げられる前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられる。
【0053】
しかる後、図19に示すように、前面板2が連結部8の位置で折り曲げられて、前面板2が前面開放部A1を塞ぐように取り付けられると、ロ字状の箱形の枠体1が形成されて、本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造が完了する。
【0054】
また、この実施例では、第2,第3の板部5,6、及び後面板3が折り曲げられた状態で、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられたもので説明したが、図16に示すように、平板状の1枚の金属板(枠体1)を折曲する前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられ、しかる後、孔9を基準として、前面板2,後面板3,及び第2,第3の板部5,6を折り曲げるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の高周波機器の第1実施例に係る前面図。
【図2】本発明の高周波機器の第1実施例に係る側面図。
【図3】本発明の高周波機器の第1実施例に係る要部断面図。
【図4】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の斜視図。
【図5】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の側面図。
【図6】本発明の高周波機器に係る同軸コネクタの斜視図。
【図7】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図。
【図8】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図。
【図9】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図。
【図10】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図。
【図11】本発明の高周波機器の第2実施例に係る要部断面図。
【図12】本発明の高周波機器の第3実施例に係る要部断面図。
【図13】本発明の高周波機器の第4実施例に係る側面図。
【図14】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の斜視図。
【図15】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の側面図。
【図16】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図。
【図17】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図。
【図18】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図。
【図19】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図。
【図20】従来の高周波機器の枠体、及びその枠体の製造方法を示す斜視図。
【符号の説明】
【0056】
1:枠体
1a、1b:開放部
2:前面板
2a:取付足
2b:取付孔
2c:溝部
2d:溝部
3:後面板
3a:取付足
3b:溝部
3c:溝部
4:第1の板部
4a:孔
4b:アース片
5:第2の板部
5a:切り欠き部
5b:突部
5c:突片
5d:突片
6:第3の板部
6a:切り欠き部
6b:突部
6c:突片
6d:突片
7:連結部
8:連結部
9:孔
11:同軸コネクタ
11a:ネジ部
11b:鍔部
11c:カシメ部
11d:絶縁体
11e:中心導体
12:回路基板
13:電子部品
14:マザー基板
A1:前面開放部
A2:後面開放部
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビチューナ等に適用して好適な高周波機器の枠体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図20は従来の高周波機器の枠体、及びその枠体の製造方法を示す斜視図であり、次に、従来の高周波機器の枠体の構成を図20に基づいて説明すると、金属板からなる箱形の枠体51は、取付足52aを有する前面板52と、この前面板52に間隔を置いて対向して配置され、取付足53aを有する後面板53と、前面板52と後面板53との間の上部に配置された上面板54と、前面板52と後面板53との間の下部に配置された下面板55と、枠体51内を区画する複数のシールド板56を有する。
【0003】
F型の同軸コネクタ57は、前面板52にカシメられて取り付けられ、この同軸コネクタ57を取り付けら前面板52は、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56とは別の金属板で形成されて、後面板53,上面板54,及び下面板55の前面側に取り付けられている。
【0004】
次に、従来の高周波機器の枠体の製造方法を図20に基づいて説明すると、先ず、第1の製造ラインにおいて、1枚の金属板が打ち抜き、折曲加工されて、上面板54,後面板53,及び下面板5によってコ字状の半製品が形成されると共に、区画するためのシールド板56が形成される。
【0005】
また、第2の製造ラインにおいて、別の金属板が打ち抜き、折曲加工されて、前面板52が形成されると共に、この前面板52には同軸コネクタ57がカシメによって取り付けられた後、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56からなる半製品が第2の製造ラインに搬送される。
【0006】
そして、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56からなる半製品と前面板52をカシメによって組み合わされた後、前面板52から連結桟58を切り離すと、従来の高周波機器の枠体の製造が完了する。(例えば、特許文献1参照)
【0007】
しかし、従来の高周波機器の枠体の製造方法は、枠体51が前面板52を形成するための金属板と、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56を形成するためのもう一つの金属板の2つの金属板を必要とし、材料費が嵩んでコスト高になるばかりか、第1,第2の製造ラインが必要で、製造設備が高くなる。
【0008】
【特許文献1】特許第2605494号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の高周波機器の枠体の製造方法は、枠体51が前面板52を形成するための金属板と、後面板53,上面板54,下面板55,及びシールド板56を形成するためのもう一つの金属板の2つの金属板を必要とし、材料費が嵩んでコスト高になるばかりか、第1,第2の製造ラインが必要で、製造設備が高くなるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は材料費と設備費が安価で、且つ、同軸コネクタの取付の容易な高周波機器の枠体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、回路基板を取り付けるための1枚の金属板が折り曲げられて形成される枠体は、取付孔を有する四角形状の前面板と、この前面板に間隔を置いて対向して配置される四角形状の後面板と、前記前面板と前記後面板の間に設けられる複数の板部を備えて箱形を有すると共に、前記取付孔に挿入され、カシメによって前記前面板に取り付けられる同軸コネクタを備え、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0012】
また、第2の解決手段として、前記枠体は、平板状の1枚の前記金属板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記金属板から前記前面板、前記後面板、及び前記板部が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0013】
また、第3の解決手段として、前記金属板から前記後面板と前記板部が折り曲げられて前方開放部を形成した後、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記前面板が前記前方開放部を塞ぐように折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
また、第4の解決手段として、前記前面板が前記前方開放部と略直角状態で、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられた製造方法とした。
【0014】
また、第5の解決手段として、前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する2辺間に設けられた第1,第2の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、対向した一対の開放部を有するロ字状の箱形をなした前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0015】
また、第6の解決手段として、1枚の前記金属板は、1つの前記開放部を形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔と、この孔の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記孔の対向する他方の2辺に設けられた前記第1,第2の板部と、前記孔内に位置し、前記前、後面板と前記第1,第2の板部を繋ぐ連結部を設けた製造方法とした。
【0016】
また、第7の解決手段として、前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する3辺間に設けられた第1,第2、第3の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、1つの開放部を有する箱形の前記枠体を形成するようにした製造方法とした。
【0017】
また、第8の解決手段として、1枚の前記金属板は、四角形状の前記第1の板部と、この第1の板部の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記第1の板部の対向する他方の2辺に設けられた前記第2,第3の板部と、前記第1の板部と前記前、後面板、及び前記第2,第3の板部を繋ぐ連結部を設けた製造方法とした。
【発明の効果】
【0018】
本発明の高周波機器の枠体の製造方法は、回路基板を取り付けるための1枚の金属板が折り曲げられて形成される枠体は、取付孔を有する四角形状の前面板と、この前面板に間隔を置いて対向して配置される四角形状の後面板と、前面板と後面板の間に設けられる複数の板部を備えて箱形を有すると共に、取付孔に挿入され、カシメによって前面板に取り付けられる同軸コネクタを備え、金属板から前面板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前面板が折り曲げられて、箱形の枠体を形成するようにした製造方法とした。
このように、枠体が1枚の金属板で形成されるため、材料費が安く、安価になるばかりか、1本の製造ラインで製造できて、設備費も安価にできる。
また、同軸コネクタの前面板への取付は、前面板が折り曲げられる前に行われるため、枠体内の狭小な場所で行うものに比して、同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0019】
また、枠体は、平板状の1枚の金属板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板に取り付けられ、しかる後、金属板から前面板、後面板、及び板部が折り曲げられて、箱形の枠体を形成するようにしたため、同軸コネクタの前面板への取付は、平板状の金属板の状態で行われるため、同軸コネクタの取付治具が簡単な構成にできるばかりか、同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0020】
また、金属板から後面板と板部が折り曲げられて前方開放部を形成した後、同軸コネクタが前面板に取り付けられ、しかる後、前面板が前方開放部を塞ぐように折り曲げられて、箱形の枠体を形成するようにしたため、前面板の折曲加工が最後の工程となり、従って、後面板と板部の折曲加工において同軸コネクタが邪魔にならず、折曲加工の容易なものが得られる。
【0021】
また、前面板が前方開放部と略直角状態で、同軸コネクタが前面板に取り付けられたため、前面板が大きく開いた状態となって、同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0022】
また、板部は、前面板と後面板の対向する2辺間に設けられた第1,第2の板部を有し、金属板から前面板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前面板が折り曲げられて、対向した一対の開放部を有するロ字状の箱形をなした枠体を形成するようにしたため、ロ字状の枠体における同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0023】
また、1枚の金属板は、1つの開放部を形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔と、この孔の対向する一方の2辺に設けられた前、後面板と、孔の対向する他方の2辺に設けられた第1,第2の板部と、孔内に位置し、前、後面板と第1,第2の板部を繋ぐ連結部を設けたため、材料取りが良く、従って、材料費が少く、安価な枠体が得られる。
【0024】
また、板部は、前面板と後面板の対向する3辺間に設けられた第1,第2、第3の板部を有し、金属板から前面板が折り曲げられる前に、同軸コネクタが前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前面板が折り曲げられて、1つの開放部を有する箱形の枠体を形成するようにしたため、箱形の枠体における同軸コネクタの取付の容易なものが得られる。
【0025】
また、1枚の金属板は、四角形状の第1の板部と、この第1の板部の対向する一方の2辺に設けられた前、後面板と、第1の板部の対向する他方の2辺に設けられた第2,第3の板部と、第1の板部と前、後面板、及び第2,第3の板部を繋ぐ連結部を設けたため、材料取りが良く、従って、材料費が少く、安価な枠体が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の高周波機器の枠体の製造方法に係る図面を説明すると、図1は本発明の高周波機器の第1実施例に係る前面図、図2は本発明の高周波機器の第1実施例に係る側面図、図3は本発明の高周波機器の第1実施例に係る要部断面図、図4は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の斜視図、図5は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の側面図、図6は本発明の高周波機器に係る同軸コネクタの斜視図である。
【0027】
また、図7は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図、図8は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図、図9は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図、図10は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図、図11は本発明の高周波機器の第2実施例に係る要部断面図、図12は本発明の高周波機器の第3実施例に係る要部断面図である。
【0028】
また、図13は本発明の高周波機器の第4実施例に係る側面図、図14は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の斜視図、図15は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の側面図、図16は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図、図17は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図、図18は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図、図19は本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図である。
【0029】
次に、本発明の高周波機器の構成を図1〜図10に基づいて説明すると、1枚の金属板が打ち抜き、折曲加工されて形成された箱形の枠体1は、四角形状の前面板2と、この前面板2に間隔を置いて対向して配置された四角形状の後面板3と、前面板2と後面板3の対向する3辺にそれぞれ取り付けられる四角形状の第1,第2,第3の板部4,5,6を有する。
【0030】
そして、特に図4,図7に示すように、側面板を形成する第1の板部4は、四角状の孔4aと、この孔4a内に設けられ、根本から直角に折り曲げられた一対のアース片4bを有し、また、上面板を形成する第2の板部5は、一端側に設けられた切り欠き部5aと、この切り欠き部5a内に設けられた突部5bと、前面側と後面側に突出する一対の突片5c、5dを有し、この第2の板部5は、第1の板部4に連結部7によって繋がれると共に、この連結部7の位置で直角に折り曲げられる。
【0031】
下面板を形成する第3の板部6は、一端側に設けられた切り欠き部6aと、この切り欠き部6a内に設けられた突部6bと、前面側と後面側に突出する一対の突片6c、6dを有し、この第3の板部6は、第1の板部4に連結部7によって繋がれると共に、この連結部7の位置で直角に折り曲げられて、第2の板部5に対向して配置されている。
そして、第1,第2,第3の板部4,5,6は、第1の板部4を基準にしてコ字状に折り曲げられ、このコ字状の前面側には、前面開放部A1が形成されると共に、コ字状の後面側には、後面開放部A2が形成される。
【0032】
側面板を形成する第1の板部4に連結部7によって繋がった前面板2は、下方に延びる取付足2aと、中央部の近傍に設けられた非円形状の取付孔2bと、一端側に設けられた一対の溝部2c、2dを有し、この前面板2は、連結部7の位置で直角に折り曲げられ、第1,第2,第3の板部4,5,6で形成されたコ字状の前面開放部A1を塞ぐように取り付けられる。
この時、前面板2の溝部2cには、第2の板部5の突片5cが嵌入すると共に、溝部2dには第3の板部6の突片6cが嵌入し、突片5c、6cがカシメられることによって、前面板2が取り付けられる。
【0033】
また、側面板を形成する第1の板部4に連結部7によって繋がった後面板3は、下方に延びる取付足3aと、一端側に設けられた一対の溝部3b、3cを有し、この後面板3は、連結部7の位置で直角に折り曲げられ、第1,第2,第3の板部4,5,6で形成されたコ字状の後面開放部A2を塞ぐように取り付けられる。
この時、後面板3の溝部3bには第2の板部5の突片5dが嵌入すると共に、溝部3cには第3の板部6の突片6dが嵌入し、突片5d、6dがカシメられることによって、後面板3が取り付けられる。
【0034】
このような構成によって、枠体1は、一方の側面側に開放部1aを有した箱形に形成されると共に、この箱形の枠体1内には、アース片4bが開放部に向かって延びた状態となる。
なお、枠体1には、アース片4bの他にシールド板を形成するようにしても良い。
【0035】
F型の同軸コネクタ11は、特に図6に示すように、金属材からなるネジ部11aと、このネジ部11aと一体にその一端に設けられた鍔部11bと、この鍔部11bと一体にその一端に設けられた円弧状のカシメ部11cと、外部導体を形成するネジ部11aと鍔部11bの中空部に設けられた絶縁体11dと、この絶縁体11dの中心部に設けられた中心導体11eとで構成されている。
【0036】
この同軸コネクタ11は、枠体1の外方からカシメ部11cが前面板2の取付孔2bに挿通され、鍔部11bが前面板2に当接した状態で、カシメ部11cがカシメられて前面板2に取り付けられ、外部導体を形成するネジ部11aと鍔部11bが枠体1に接地される。
この時、カシメ部11cは、非円形状の取付孔2bに位置決めされた状態となって、同軸コネクタ11の取付方向が一定となっている。
【0037】
プリント基板等からなる回路基板12には、配線パターン(図示せず)が形成されると共に、種々の電子部品13が搭載されて、所望の電気回路が形成され、この回路基板12は、切り欠き部5a、6a内で位置決めされるように、枠体1の開放部1a側から枠体1内に挿入されると共に、突部5b、6bが回路基板12を貫通し、突部5b、6bによって枠体1に取り付けられる。
この時、アース片4bは、回路基板12を貫通すると共に、接地用配線パターンに接続され、また、同軸コネクタ11の円弧状のカシメ部11cの直線部が回路基板12の面に当接、位置決めされた状態で、中心導体11eは、配線パターンに接続されるようになっている。
【0038】
なお、ここでは図示しないが、枠体1の開放部1aを覆うカバーが設けられて、枠体1内を電気的にシールドするようになっており、このような構成を有する本発明の高周波機器は、図1,図2に示すように、取付足2a、3aがマザー基板14に挿入、固着されて、高周波機器(枠体1)は、縦型の取付状態となっている。
【0039】
次に、このような構成を有する本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法を図7〜図10に基づいて説明すると、先ず、図7に示すように、1枚の金属板を打ち抜き加工して、第1の板部4と、この第1の板部4に連結部7によって繋がった第2の板部5、第3の板部6、前面板2,及び後面板3を形成する。
【0040】
次に、図8に示すように、第1の板部4を基準にして、第2,第3の板部5,6を連結部7の位置で直角に折り曲げて、第1,第2,第3の板部4,5,6がコ字状に形成される。
【0041】
次に、図9に示すように、後面板3が連結部7の位置で折り曲げられ、後面板3がコ字状の後面開放部A2を塞ぐように取り付けられた後、前面開放部A1と前面板2が略直角状態(第1の板部4と前面板2が直線状)で、且つ、コ字状の前面開放部A2が開放した状態で、同軸コネクタ11が前面板2にカシメられて取り付けられる。
即ち、前面板2が折り曲げられる前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられる。
【0042】
しかる後、図10に示すように、前面板2が連結部7の位置で折り曲げられて、前面板2がコ字状の前面開放部A1を塞ぐように取り付けられると、箱形の枠体1が形成されて、本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造が完了する。
【0043】
そして、本発明の高周波機器の枠体の製造は、1本の製造ラインにおいて、枠体1が順次搬送されて製造されるようになっている。
なお、この実施例では、第1,第2,第3の板部4,5,6がコ字状に形成された後、後面板3を折り曲げるもので説明したが、後面板3を折り曲げた後、第2,第3の板部5,6を折り曲げるようにしても良い。
【0044】
また、この実施例では、第1,第2,第3の板部4,5,6、及び後面板3が折り曲げられた状態で、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられたもので説明したが、図7に示すように、平板状の1枚の金属板(枠体1)を折曲する前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられ、しかる後、第1の板部4を基準として、前面板2,後面板3,及び第2,第3の板部5,6を折り曲げるようにしても良い。
【0045】
また、図11は本発明の高周波機器の第2実施例を示し、この第2実施例は、取付足の位置を変えて、枠体1の開放部1a側がマザー基板14に対向するようになって、高周波機器(枠体1)が伏せ型の取付状態となったものである。
【0046】
この時、第1の板部4は上面板になると共に、第2,第3の板部5,6は側面板になるもので、その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略すると共に、この高周波機器の第2実施例に係る枠体の製造方法も前記第1実施例と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0047】
また、図12は本発明の高周波機器の第3実施例を示し、この第3実施例は、取付足の位置を変えて、枠体1の第1の板部4がマザー基板14に対向するようになって、高周波機器(枠体1)が伏せ型の取付状態となったものである。
【0048】
この時、第1の板部4は下面板になると共に、第2,第3の板部5,6は側面板になるもので、その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略すると共に、この高周波機器の第3実施例に係る枠体の製造方法も前記第1実施例と同様であるので、ここではその説明を省略する。。
【0049】
また、図13〜図19は本発明の高周波機器の第4実施例を示し、この第4実施例は、前記第1から第3実施例における第1の板部4が削除されて、対向する一つの開放部1a、1bが設けられ、前、後面板2,3と第2,第3の板部5,6が開放部1bに位置した連結部8に繋がれて、枠体1がロ字状の箱形をなした構成となっている。
そして、その他の構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0050】
次に、本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法を図16〜図19に基づいて説明すると、先ず、図16に示すように、1枚の金属板を打ち抜き加工して、1つの開放部1bを形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔9と、この孔9の対向する一方の2辺に配置された四角形状の前、後面板2,3と、孔9の対向する他方の2辺に配置された四角形状の第2,第3の板部5,6と、孔9内に位置し、前、後面板2,3と第2,第3の板部5,6を繋ぐ連結部8を形成する。
【0051】
次に、図17に示すように、孔9を基準にして、第2,第3の板部5,6を連結部8の位置で直角に折り曲げて、第2,第3の板部5,6が対向して形成され、前面開放部A1と後方開放部A2が形成される。
【0052】
次に、図18に示すように、後面板3が連結部8の位置で折り曲げられ、後面板3が後面開放部A2を塞ぐように取り付けられた後、前面開放部A1と前面板2が略直角状態の前面開放部A2が開放した状態で、同軸コネクタ11が前面板2にカシメられて取り付けられる。
即ち、前面板2が折り曲げられる前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられる。
【0053】
しかる後、図19に示すように、前面板2が連結部8の位置で折り曲げられて、前面板2が前面開放部A1を塞ぐように取り付けられると、ロ字状の箱形の枠体1が形成されて、本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造が完了する。
【0054】
また、この実施例では、第2,第3の板部5,6、及び後面板3が折り曲げられた状態で、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられたもので説明したが、図16に示すように、平板状の1枚の金属板(枠体1)を折曲する前に、同軸コネクタ11が前面板2に取り付けられ、しかる後、孔9を基準として、前面板2,後面板3,及び第2,第3の板部5,6を折り曲げるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の高周波機器の第1実施例に係る前面図。
【図2】本発明の高周波機器の第1実施例に係る側面図。
【図3】本発明の高周波機器の第1実施例に係る要部断面図。
【図4】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の斜視図。
【図5】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の側面図。
【図6】本発明の高周波機器に係る同軸コネクタの斜視図。
【図7】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図。
【図8】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図。
【図9】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図。
【図10】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図。
【図11】本発明の高周波機器の第2実施例に係る要部断面図。
【図12】本発明の高周波機器の第3実施例に係る要部断面図。
【図13】本発明の高周波機器の第4実施例に係る側面図。
【図14】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の斜視図。
【図15】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の側面図。
【図16】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法を示す枠体の展開図。
【図17】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第1工程を示す説明図。
【図18】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法の第2工程を示す説明図。
【図19】本発明の高周波機器の第4実施例に係る枠体の製造方法によって製造された枠体の斜視図。
【図20】従来の高周波機器の枠体、及びその枠体の製造方法を示す斜視図。
【符号の説明】
【0056】
1:枠体
1a、1b:開放部
2:前面板
2a:取付足
2b:取付孔
2c:溝部
2d:溝部
3:後面板
3a:取付足
3b:溝部
3c:溝部
4:第1の板部
4a:孔
4b:アース片
5:第2の板部
5a:切り欠き部
5b:突部
5c:突片
5d:突片
6:第3の板部
6a:切り欠き部
6b:突部
6c:突片
6d:突片
7:連結部
8:連結部
9:孔
11:同軸コネクタ
11a:ネジ部
11b:鍔部
11c:カシメ部
11d:絶縁体
11e:中心導体
12:回路基板
13:電子部品
14:マザー基板
A1:前面開放部
A2:後面開放部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板を取り付けるための1枚の金属板が折り曲げられて形成される枠体は、取付孔を有する四角形状の前面板と、この前面板に間隔を置いて対向して配置される四角形状の後面板と、前記前面板と前記後面板の間に設けられる複数の板部を備えて箱形を有すると共に、前記取付孔に挿入され、カシメによって前記前面板に取り付けられる同軸コネクタを備え、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項2】
前記枠体は、平板状の1枚の前記金属板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記金属板から前記前面板、前記後面板、及び前記板部が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項1記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項3】
前記金属板から前記後面板と前記板部が折り曲げられて前方開放部を形成した後、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記前面板が前記前方開放部を塞ぐように折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項1記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項4】
前記前面板が前記前方開放部と略直角状態で、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられたことを徴とする請求項3記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項5】
前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する2辺間に設けられた第1,第2の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、対向した一対の開放部を有するロ字状の箱形をなした前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項2から4の何れかに記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項6】
1枚の前記金属板は、1つの前記開放部を形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔と、この孔の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記孔の対向する他方の2辺に設けられた前記第1,第2の板部と、前記孔内に位置し、前記前、後面板と前記第1,第2の板部を繋ぐ連結部を設けたことを徴とする請求項5記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項7】
前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する3辺間に設けられた第1,第2、第3の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、1つの開放部を有する箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項2から4の何れかに記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項8】
1枚の前記金属板は、四角形状の前記第1の板部と、この第1の板部の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記第1の板部の対向する他方の2辺に設けられた前記第2,第3の板部と、前記第1の板部と前記前、後面板、及び前記第2,第3の板部を繋ぐ連結部を設けたことを徴とする請求項7記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項1】
回路基板を取り付けるための1枚の金属板が折り曲げられて形成される枠体は、取付孔を有する四角形状の前面板と、この前面板に間隔を置いて対向して配置される四角形状の後面板と、前記前面板と前記後面板の間に設けられる複数の板部を備えて箱形を有すると共に、前記取付孔に挿入され、カシメによって前記前面板に取り付けられる同軸コネクタを備え、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項2】
前記枠体は、平板状の1枚の前記金属板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記金属板から前記前面板、前記後面板、及び前記板部が折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項1記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項3】
前記金属板から前記後面板と前記板部が折り曲げられて前方開放部を形成した後、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられ、しかる後、前記前面板が前記前方開放部を塞ぐように折り曲げられて、箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項1記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項4】
前記前面板が前記前方開放部と略直角状態で、前記同軸コネクタが前記前面板に取り付けられたことを徴とする請求項3記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項5】
前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する2辺間に設けられた第1,第2の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、対向した一対の開放部を有するロ字状の箱形をなした前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項2から4の何れかに記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項6】
1枚の前記金属板は、1つの前記開放部を形成するために、中央部に設けられた四角形状の孔と、この孔の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記孔の対向する他方の2辺に設けられた前記第1,第2の板部と、前記孔内に位置し、前記前、後面板と前記第1,第2の板部を繋ぐ連結部を設けたことを徴とする請求項5記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項7】
前記板部は、前記前面板と前記後面板の対向する3辺間に設けられた第1,第2、第3の板部を有し、前記金属板から前記前面板が折り曲げられる前に、前記同軸コネクタが前記前面板にカシメによって取り付けられ、しかる後、前記前面板が折り曲げられて、1つの開放部を有する箱形の前記枠体を形成するようにしたことを徴とする請求項2から4の何れかに記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【請求項8】
1枚の前記金属板は、四角形状の前記第1の板部と、この第1の板部の対向する一方の2辺に設けられた前記前、後面板と、前記第1の板部の対向する他方の2辺に設けられた前記第2,第3の板部と、前記第1の板部と前記前、後面板、及び前記第2,第3の板部を繋ぐ連結部を設けたことを徴とする請求項7記載の高周波機器の枠体の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2006−13279(P2006−13279A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−190799(P2004−190799)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】
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