説明

高圧空気供給装置

【課題】小型の動物が有効な怪我の快復の促進やリラクゼーション効果を得られるようにする。安価,容易に製造できるようにする。
【解決手段】透明な合成樹脂製又はガラス製の筒部材1と、筒部材1の両端を密封する一対の端面部材2a,2bと、筒部材1の両端縁周りに取り付けられる一対のフレーム4,5とからなり、一方の端面部材2aは一方のフレーム4により固定され、他方の端面部材2bは開閉機構6によって他方のフレーム5に対して開閉自在に取り付けられ、他方のフレーム5と前記開閉機構6との間には空気圧により膨縮するパッキング7が備えられることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫等の小型の動物を空気圧雰囲気下におくため等に使用される高圧空気供給装置に係る技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
最近、人体を高濃度、高気圧の酸素または空気の雰囲気下におくと、怪我の快復の促進やリラクゼーション効果が得られることが研究発表されている。この怪我の快復の促進やリラクゼーション効果については、小型の動物についても得られると推測されている。このため、小型の動物をこのような空気圧雰囲気下におくための装置、設備の開発が要望されている。
【0003】
従来、小型の動物を高濃度、高気圧の酸素または空気の雰囲気下におく技術としては、例えば、以下に記載のものが知られている。
【特許文献1】特開2007−151676号公報
【0004】
本発明者は、特許文献1において、耐圧性を備えた箱形の容器体の一部の面を透明とした高圧空気供給装置を提案している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る高圧空気供給装置では、容器体の一部のみが透明で大部分が不透明であるために収容された小型の動物に強い閉塞感や恐怖感を感じさせてしまい、有効な怪我の快復の促進やリラクゼーション効果を得ることができないことが判明した。また、箱形の容器体に耐圧性を備えるため、金属板材を箱形に気密に組付ける等の複雑な耐圧性工作をしなければならず、製造が面倒で製造コストが高くなってしまう。
【0006】
このようなことから、本発明は、上述の発明を改良し、小型の動物について有効な怪我の快復の促進やリラクゼーション効果を得ることができ、しかも安価、容易に製造することができて圧力変形を防止することのできる高圧空気供給装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するため、本発明は、請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
【0008】
即ち、請求項1では、透明な合成樹脂製又はガラス製の筒部材と、前記筒部材の両端を密封する一対の端面部材と、前記筒部材の両端縁周りに取り付けられる一対のフレームとからなり、一方の端面部材は一方のフレームにより固定され、他方の端面部材は開閉機構によって他方のフレームに対して開閉自在に取り付けられ、前記他方のフレームと前記開閉機構との間には空気圧により膨縮するパッキングが備えられることを特徴とする。
【0009】
この手段では、透明な筒部材及び端面部材で形成することで、全体が透明となる。また、筒部材及び一方の端面部材は縁辺周りに取付けられるフレームで固定され、他方の端面部材は開閉機構によって開閉自在に取り付けられることで、フレームが筒部材及び端面部材の圧力変形を阻止することになる。
さらに、開閉機構と他方のフレームとの間に空気圧で膨縮するパッキングが設けられることで、開閉機構と他方のフレームとの気密性が確保される。
【0010】
また、請求項2では、請求項1に記載の高圧空気供給装置において、前記一対のフレームは前記筒部材の外部の軸方向に配設されたタイロッドで連結され、前記タイロッドと開閉機構との間には係合構造が設けられていることを特徴とする。
【0011】
この手段では、両方のフレームがタイロッドで連結されることで、フレームと筒部材のの圧力変形の阻止力が強化される。また、前記タイロッドと開閉機構との間に係合構造が設けられることで、開閉機構とタイロッドとの連結及び解除が可能となる。
【0012】
また、請求項3では、請求項1または2に記載の高圧空気供給装置において、前記パッキングは前記筒部材の内部に供給される空気が分岐供給されるものであることを特徴とする。
【0013】
この手段では、パッキングに筒部材の内部に供給される空気が分岐供給されることで、容器体の内部への空気の供給が停止されると、パッキングの膨張が停止されて開閉機構と他方のフレームとの気密性が解除される。
【0014】
また、請求項4では、請求項1〜3のいずれかに記載の高圧空気供給装置において、前記筒部材は軸方向が水平に設置されると共に底側には多数のスリットが開口された水平な床が設けられており、前記筒部材の内部に供給される空気は前記床と前記筒部材の底側との隙間に流入されることを特徴とする。
【0015】
この手段では、軸方向が水平に設置される筒部材の底側に水平な床が設けられることで、横置式の設置状態で小型の動物等を水平な安定面を構成している床に載せることができる。
また、多数のスリットが開口された床と筒部材の底側との空隙に空気が流入されることで、供給される空気が分散され送気音の減衰が図られる。
【0016】
また、請求項5では、請求項1〜4のいずれかに記載の高圧空気供給装置において、前記フレームには前記筒部材を一定の高さに支持する支持脚が取付けられていることを特徴とする。
【0017】
この手段では、フレームに筒部材を一定の高さに支持する支持脚が取付けられることで、容器体の設置高さを確保する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る高圧空気供給装置は、透明な筒部材及び端面部材により形成したため、小型の動物に強い閉塞感や恐怖感を感じさせてしまうことがなく、有効な怪我の快復の促進やリラクゼーション効果を得ることができる。また、筒部材及び端面部材が縁辺周りに取付けられるフレームで固定されることで、フレームが容器体の筒部材及び端面部材の圧力変形を阻止することになるため、複雑な耐圧性工作が不要となって、安価、容易に製造することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係る高圧空気供給装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
この形態では、横置式で設置されるものを示してある。
【0021】
本実施形態に係る高圧空気供給装置は、図1〜3に示すように、筒形の筒部材1と、筒部材1の両端を密封する端面部材2a,2bと、筒部材1の両端縁周りに取り付けられる一対のフレーム4及び5と、端面部材2bをフレーム5に対して開閉自在に取り付ける開閉機構6と、フレーム5と開閉機構6との間に備えられたパッキング7とから構成される。
【0022】
筒部材1は、透明な合成樹脂材(アクリル樹脂、ポリカーボネート等)又はガラスによって形成される。本実施形態においてはポリカーボネートからなる。また、筒部材1は、小型の動物Dが通常の姿勢でゆったりと収容される径を有した円筒形に形成されている。小型の動物Dとしては、例えば犬や猫が挙げられる。
さらに、筒部材1の底側には水平な床11が設置され、底部には小型の動物Dが排泄した尿を排出するための排出パイプ12が接続されている。排出パイプ12には、後述する容器体3の内部の圧力低下を防止する調圧弁が内蔵されている。
なお、本実施の形態においては筒部材1を円筒形としたが、図示しないが、例えば六角形以上の多角形としてもよい。
【0023】
一方の端面部材2aは、筒部材1の一端1aを密封するように固着されるものである。そして一方のフレーム4によって筒部材1の外側から固定されている。他方の端面部材2bは、開閉機構6によって他方のフレーム5に対して開閉可能とされて、閉塞時に筒部材1の他端1bを密封するものである。
端面部材2a,2bは、筒部材1に対応した径の円板形に形成され、筒部材1と同様に透明な合成樹脂材又はガラスによって形成されている。この端面部材2a,2bは、本実施形態においては筒部材1の径よりも大径の円板形のポリカーボネートからなる。この一対の端面部材2a,2bと筒部材1によって小型の動物Dを収容する容器体3を形成する。
また、一方の端面部材2aの下端寄りの位置には、多数本、例えば3本のパイプが接続されている。その1本である供給パイプ13aは、筒部材1の内部に高圧(1.1〜1.3気圧、好ましくは1.3気圧)の空気を供給するものであり、容器体3の内部の圧力低下を防止する逆止弁が内蔵されている。
また、他のパイプである排出パイプ13cは容器体3内部の空気を外部へ排出するためのパイプである。
【0024】
さらに他のパイプである多目的パイプ13bは他の用途に用いることができる。図示しないが、例えば多目的パイプ13bを通して濃縮した酸素を容器体3内部に供給し、容器体3内部の酸素濃度を調節することができ、その際には供給パイプ13aを閉塞する。必要とされる酸素濃度は目的により異なるが、例えば酸素濃度を35〜40%にすることにより、ICU(呼吸器系や循環器系または各種手術後の回復期に室温、湿度、酸素濃度を調節できる治療設備)として使用し、容器体3内部に収容する小型の動物Dの治療等に用いることができる。
【0025】
また、多目的パイプ13bの内部にケーブル導体を挿通して容器体3内部にLEDを配置することにより小型の動物Dに光を照射して光ケアを行うこともできる。
同様に、多目的パイプ13bの内部にケーブル導体を挿通して容器体3の内部に低温の発熱体を設置することにより、小型の動物Dの血行を良くしたり患部を直接温める等の温熱療法に用いることもできる。
【0026】
なお、図においては端面部材2aに接続されるパイプを3本として示しているが、これに限られず、適切に空気等を供給、排出できる数であればよく、また、それぞれの接続位置の入れ替えも可能である。
また、筒部材1及び端面部材2a,2bは、小型の動物Dに閉塞感を与えないものであれば、半透明であってもよい。
【0027】
一対のフレーム4及び5は、筒部材1の縁辺周りに取り付けられるもので、筒部材1に対応する環状に形成されており、本実施形態においては軽量のアルミニウム系金属材からなる。一方のフレーム4は、端面部材2aを筒部材1に固定するもので、他方のフレーム5は開閉機構6と係合可能となっている。フレーム4は、図3に詳細に示されるように、筒部材1の一端1aの外側に嵌合されるように固定され、内周面に端面部材2aの縁辺が挿入されている。さらに詳細には、フレーム4が二部材の接合構造となっていて端面部材2aの縁辺を挟み込むことができるようになっている。他方のフレーム5は、図3に詳細に示されるように、筒部材1の他端1bの外側に嵌合されるように固定されるものである。
また、フレーム4とフレーム5は筒部材1の外部の軸方向に配設されたタイロッド8で連結されている。
さらに、フレーム4,5には筒部材1を一定の高さに支持するための支持脚10が取り付けられている。
【0028】
タイロッド8は、フレーム4とフレーム5を固定的に連結し、開閉機構6をも選択的に連結するもので、筒部材1の外部の軸方向に等間隔で配設された多数の丸棒からなり、本実施形態においては30°の間隔で12本配設されている。タイロッド8のフレーム4側の端部には雄ねじが形成され、ナット18によってフレーム4に固定されている。タイロッド8のフレーム5側の先端部には、円環状の溝からなる溝部8aと、溝部8aに連続した先端にタイロッド8の外径と一致した係合部8bが設けられており、フレーム5に形成された穴5aを通じて開閉機構6側へ突出されている。
このタイロッド8のフレーム5から溝部8aまでの長さW1は、後述するパッキング7の収縮状態の直径よりも長く、膨張状態の直径よりも短く設定されている。また、溝部8aの長さW2は後述するロック板9aの厚さと同等若しくは少し長く設定されている。
【0029】
開閉機構6は、フレーム5に対応する環状に形成されており、内周面に端面部材2bの縁辺が挿入されている。この開閉機構6及びフレーム5は、ヒンジ14によって回動可能に連結されている。即ち、開閉機構6は、端面部材2bを筒部材1に対して開閉扉となるように構成されている。
また、開閉機構6には、タイロッド8を挿通させるための孔6aがタイロッド8に対応する位置にそれぞれ設けられている。
さらに、開閉機構6には、タイロッド8の係合部8bに係合着脱させるための係合構造9が設けられている。
【0030】
パッキング7は、開閉機構6とフレーム5との間の気密性を確保するもので、図1及び図4に示すようにフレーム5の開閉機構6との当接面に取付けられた膨縮性を有するゴム材等からなる環筒状のチューブからなる。パッキング7には、容器体3に空気を供給するコンプレッサ等(図示せず)から供給パイプ13aへの配管途中に分岐バルブ15を介して供給パイプ16が接続されている。
【0031】
係合構造9は、開閉機構6を、タイロッド8の係合部8bに係合着脱させるためのものであり、図5に詳細に示されるように、開閉機構6の内部に回動可能に内蔵された環状のロック板9aと、ロック板9aに取付けられ開閉機構6から突出された操作バー9bと、ロック板9aに穿孔された多数の係合孔9cとからなる。係合孔9cは、タイロッド8の係合部8bと一致した大孔とタイロッド8の溝部8aの外径と一致した小孔とが連通したひょうたん形からなり、大孔から小孔にかけて開口幅が次第に狭くなっている。この係合孔9cは、タイロッド8の配設間隔と同じ間隔でタイロッド8と同数の12個穿孔されている。
なお、タイロッド8の数、開閉機構6に設けられた孔の数、係合孔9cの数については、上述した12個に限られず、それぞれ同数設けられればよい。
【0032】
床11は、小型の動物Dが載せられる水平な安定面を構成するもので、軽量のアルミニウム系金属板で容器体3の筒部材1の底側に水平に張渡されており、両端には半月状の端面部11bを有する。この床11の張渡面は、前述のパイプ13a〜13cの接続位置よりも高く設定されており、床11の下部には空隙が形成される。また、この床11には、空気が通過するための多数のスリット11aが軸方向に直行する方向に延びるように開口されている。また、端面部11bには、空気を通過させるための複数の孔11cが開口されている。
この床11は、取り外し可能に取り付けられており、使用するごとに取り替えることができる。
【0033】
支持脚10は、容器体3を一定の高さに支持するもので、フレーム4とフレーム5に取付けられた方形の4脚からなる。
なお、本実施の形態においては、図3に示すように、容器体3を縦に2段設置しているが、これに限られず、支持脚10を利用して必要な高さに単段または複数段設置することができる。
【0034】
この形態によると、容器体3の筒部材1及び端面部材2a,2bをフレーム4及び開閉機構6に嵌合、挿入等することで組付けることができるため、容器体3についての複雑な耐圧性工作が不要になって安価、容易な製造が可能になる。
【0035】
次に本実施形態による高圧空気供給装置の使用方法について説明する。まず、開閉扉構造となっている開閉機構6によって端面部材2bを開放した状態で、小型の動物Dを容器体3の内部に入れて床11の上に載せる。そして、開閉機構6をフレーム5に対して閉鎖して、係合構造9を係合操作することにより容器体3を閉塞する。この係合構造9の係合操作を行うには、まず図6(A)に示すように係合孔9cに対向しているタイロッド8を、図5(A)及び図6(B)に示すように係合孔9cの大孔に挿通させて、係合部8bを係合孔9cの大孔部分に位置させる。その後、タイロッドの溝部8aと係合孔9cをガイドにして、図5(B)及び図6(C)に示すように操作バー9bを図の下方向に下げることによりロック板9aを回動させ、溝部8aを係合孔9cの小孔部分に位置させる。このとき、大孔から小孔にかけては開口幅が次第に狭くなっていることから、溝部8aの外径と係合孔9cの小孔部分の外径に多少の製造誤差があったとしても、係合を確実に行うことができる。
この係合構造9によって、開閉機構6はフレーム5に固定された状態となるため、容器体3の内部からは開閉機構6を開放することができなくなり、小型の動物Dが内部から外部に出てしまうことを防止することができる。また、ロック板9aを回動操作するだけで全てのタイロッド8の係合部8bとロック板9aの係合孔9cとを一度に係合し、容器体3を閉塞することができる。
なお、このとき、パッキング7には、供給パイプ16から空気が供給されていないため収縮しており、フレーム5と開閉機構6との間には隙間が形成されている。
【0036】
この後、容器体3の内部に空気を供給する。このとき、供給パイプ13aから供給された空気が床11と容器体3の筒部材1の底側との空隙に流入されて、空気が分散されるとともに送気音が減衰される。また、空気が床11のスリット11a及び孔11cを通過することでも、空気が分散されるとともに送気音が減衰される。従って、容器体3の内部を迅速に適正な空気圧雰囲気下におくことができ、しかも小型の動物Dに不快感、恐怖感を感じさせる音を消失させることができる。なお、床11の上に目の粗いマット17を敷くと、空気の分散や送気音の減衰が促進される。また、床11のスリット11aが小型の動物Dが排泄した尿の排出口としても機能するが、マット17を吸水性を有するものにすることによって尿が少量である場合に吸収して空気の通風で乾燥させることもできる。このマット17は、取り外し可能であり、小型の動物Dの使用ごとに取り替えることができる。
【0037】
容器体3の内部が適正な空気圧雰囲気下におかれた際には、容器体3の筒部材1及び端面部材2a,2bの各方向(径方向、軸方向等)への圧力変形がフレーム4及び5、開閉機構6及びタイロッド8の連結構造によって阻止される。また、タイロッド8を等間隔に設置したことから圧力が分散され、この結果、容器体3に有効な耐圧性が維持され、空気の無用の漏出等が避けられる。
【0038】
また、容器体3の内部に供給される空気は、分岐バルブ15を介して供給パイプ16からパッキング7にも供給される。このとき、図4(A)に示すように収縮していたパッキング7が、図4(B)に示すように膨張してフレーム5と開閉機構6との隙間を閉塞する。このことから、容器体3の気密性が確実に確保されることになる。また、このとき、開閉機構6に対して外向きの圧力が加わることから、ロック板9aと係合部8bの壁面8cとが密着して、容器体3の気密性がより確実なものとなる。
なお、容器体3の内部への空気の供給が停止された場合には、パッキング7への空気の供給も停止されパッキング7が収縮する。この結果、停電等で不測に空気の供給が停止されても、フレーム5と開閉機構6との気密性が解除されるため、隙間から外気が入り容器体3の内部に収容されている小型の動物Dが酸欠状態になることはない。
【0039】
さらに、容器体3が透明な筒部材1及び端面部材2a,2bからなり全体が透明となるため、小型の動物Dに強い閉塞感、恐怖感を感じさせてしまうことがなく、有効な怪我の快復の促進やリラクゼーション効果を得ることができる。
【0040】
以上、図示した例の外に、容器体3の両端面部材2a,2bを開閉可能にすることも可能である。
【0041】
さらに、筒部材1の軸方向を垂直にして縦置式で設置するようにすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る高圧空気供給装置は、小型の動物を特殊な空気圧雰囲気下におくこと以外に、容器体の気密性を水密性として利用する等して、適当な設備を付設することで、小型の動物の洗浄,消毒,治療等の用途に供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る高圧空気供給装置の斜視図である。
【図2】図1の拡大横断面図である。
【図3】図1の設置使用状態の一部切断の側面図である。
【図4】図3のIV部分の係合構造を説明する拡大断面図であり、(A)は係合前であってパッキングが収縮した状態を示す図、(B)は係合後であってパッキングの膨張した状態を示す図である。
【図5】図1の要部の拡大正面図であり、図5(A)は係合前を示す図、(B)は係合後を示す図である。
【図6】係合構造を説明する要部の拡大斜視図であり、(A)は係合前を示す図、(B)は係合部を係合孔に挿入した状態を示す図、(C)は係合後を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
1 筒部材
2a,2b 端面部材
3 容器体
4,5 フレーム
6 開閉機構
7 パッキング
8 タイロッド
9 係合構造
10 支持脚
11 床
11a スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な合成樹脂製又はガラス製の筒部材と、
前記筒部材の両端を密封する一対の端面部材と、
前記筒部材の両端縁周りに取り付けられる一対のフレームとからなり、
一方の端面部材は一方のフレームにより固定され、
他方の端面部材は開閉機構によって他方のフレームに対して開閉自在に取り付けられ、
前記他方のフレームと前記開閉機構との間には空気圧により膨縮するパッキングが備えられることを特徴とした高圧空気供給装置。
【請求項2】
前記一対のフレームは前記筒部材の外部の軸方向に配設されたタイロッドで連結され、前記タイロッドと前記開閉機構との間には係合構造が設けられていることを特徴とした請求項1記載の高圧空気供給装置。
【請求項3】
前記パッキングは前記筒部材の内部に供給される空気が分岐供給されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の高圧空気供給装置。
【請求項4】
前記筒部材は軸方向が水平に設置されると共に底側には多数のスリットが開口された水平な床が設けられており、前記筒部材の内部に供給される空気は前記床と前記筒部材の底側との隙間に流入されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高圧空気供給装置。
【請求項5】
前記フレームには前記筒部材を一定の高さに支持する支持脚が取付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高圧空気供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−195344(P2009−195344A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38055(P2008−38055)
【出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年8月20日 日本経済新聞社発行の「日経流通新聞・第4572号」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年8月20日 インターネットアドレス「http://www.airーpress.com/index.html」 「http://www.airーpress.com/ownd_cafe.html」 「http://www.airーpressueno.com/sale/ogs_o2.html」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年8月23日 中日新聞東京本社発行の「東京新聞・第23298号」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年9月6日 株式会社文藝春秋発行の「週刊文春第49巻第34号」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年9月11日 産業経済新聞東京本社発行の「産経新聞・第23278号」に発表
【出願人】(503208909)株式会社エアープレス (5)
【Fターム(参考)】