説明

高溶融張力ポリプロピレンおよびその製造方法と成形品


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【特許請求の範囲】
【請求項1】 分岐度指数が実質的に1である直鎖状の結晶性ポリプロピレンであって、かつ(A)230℃における溶融張力(MS)とテトラリン中で135℃で測定した固有粘度[η]とが、1og(MS)>4.24×1og[η]−0.843で示される関係、および(B)示差走査型熱量計(DSC)により測定した結晶化温度(Tc)と融点(Tm)とが、(Tc)>0.784×(Tm)−4.00で示される関係を満たし、(C)沸騰キシレン抽出残率が1重量%以下、であることを特徴とする高溶融張力ポリプロピレン。
【請求項2】 結晶性ポリプロピレンがプロピレン単独重合体である請求項1に記載の高溶融張力ポリプロピレン。
【請求項3】 結晶性ポリプロピレンがプロピレン以外のオレフィン重合単位を10重量%以下含んでいるプロピレン−オレフィンランダム共重合体である請求項1に記載の高溶融張力ポリプロピレン。
【請求項4】 不活性ガス雰囲気下において、直鎖状の結晶性ポリプロピレン100gに対して、ジ−2−エチルヘキシルパ−オキシジカ−ボネート1〜10ミリモルを添加混合し、70〜150℃の温度条件下で10分間〜3時間反応させた後、溶融混練することを特徴とする、分岐度指数が実質的に1である直鎖状の結晶性ポリプロピレンであって、かつ(A)230℃における溶融張力(MS)とテトラリン中で135℃で測定した固有粘度[η]とが、1og(MS)>4.24×1og[η]−0.843で示される関係、および(B)示差走査型熱量計(DSC)により測定した結晶化温度(Tc)と融点(Tm)とが、(Tc)>0.784×(Tm)−4.00で示される関係を満たし、(C)沸騰キシレン抽出残率が1重量%以下、である高溶融張力ポリプロピレンを製造する方法。
【請求項5】 結晶性ポリプロピレンがプロピレン単独重合体である請求項4に記載の方法。
【請求項6】 結晶性ポリプロピレンがプロピレン以外のオレフィン重合単位を10重量%以下含んでいるプロピレン−オレフィンランダム共重合体である請求項4に記載の方法。
【請求項7】 結晶性ポリプロピレンとジ−2−エチルヘキシルパ−オキシジカーボネートの反応後、引き続いて不活性ガス雰囲気下において、100〜150℃にて10分間〜3時間加熱後処理することを含む請求項4に記載の方法。
【請求項8】 分岐度指数が実質的に1である直鎖状の結晶性ポリプロピレンであって、かつ(A)230℃における溶融張力(MS)とテトラリン中で135℃で測定した固有粘度[η]とが、1og(MS)>4.24×1og[η]−0.843で示される関係、および(B)示差走査型熱量計(DSC)により測定した結晶化温度(Tc)と融点(Tm)とが、(Tc)>0.784×(Tm)−4.00で示される関係を満たし、(C)沸騰キシレン抽出残率が1重量%以下、である高溶融張力ポリプロピレンを用いてなる成形品。
【請求項9】 結晶性ポリプロピレンがプロピレン単独重合体である請求項8に記載の成形品。
【請求項10】 結晶性ポリプロピレンがプロピレン以外のオレフィン重合単位を10重量%以下含んでいるプロピレン−オレフィンランダム共重合体である請求項8に記載の成形品。

【特許番号】第2869606号
【登録日】平成11年(1999)1月8日
【発行日】平成11年(1999)3月10日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−339673
【出願日】平成4年(1992)11月26日
【公開番号】特開平6−157666
【公開日】平成6年(1994)6月7日
【審査請求日】平成8年(1996)12月11日
【出願人】(000002071)チッソ株式会社 (658)
【参考文献】
【文献】特開 平4−348113(JP,A)