説明

魚釣用スピニングリール

【課題】リール本体の小型化が図れる魚釣用スピニングリールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリールは、釣糸が巻回されるスプール3と、釣糸案内部を介してスプール3に釣糸を巻回案内するロータ2と、ハンドル5の回転運動をスプール3の前後往復動に変換する、オシレートギヤ14を備えたオシレート機構10と、スプール3の回転を規制する規制状態とスプールフリーにするフリー状態とに切換え操作可能な操作部材31を備えた切換機構30と、スプールフリー状態にある切換機構を、ハンドル5の巻き取り操作によって規制状態に復帰させる復帰機構50と、を有する。そして、ハンドル5が装着される駆動軸に一体的に設けられた歯車15に、オシレートギヤ14と、復帰機構50を作動させる復帰ギヤ51の夫々を噛合させたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプールの回転を規制する規制状態とスプールフリー状態に切換える切換機構と、スプールフリー状態にある切換機構をハンドルの回転に連動して規制状態に復帰させる復帰機構と、を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
魚釣用スピニングリールの中には、リール本体内に、スプールに回転抵抗を与えるドラグ機構を、ドラグ作動状態(スプールの回転が規制される規制状態)と、非作動状態(スプールフリー状態;スプールが完全にフリーになる状態とサブドラグ機構によってドラグ力が作用する状態を含む)に切換える切換機構を備えたものが知られている。
【0003】
通常、このような魚釣用スピニングリールには、前記切換機構が非作動状態にあるときに、ハンドルを巻き取り回転操作することで、ドラグ作動状態に自動的に復帰させる復帰機構が設けられている。例えば、特許文献1には、フェースギヤを有しハンドルが連結される駆動軸のリールボディ側の端部に一体的に形成したカムを使用して、非作動状態にある切換機構を、ハンドルの巻き取り回転操作で、ドラグ作動状態に復帰させる復帰機構が開示されている。
【特許文献1】特開2000−83527号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した公知の魚釣用スピニングリールは、ハンドルの回転運動をスプールの前後往復動に変換するオシレート機構にウォームシャフト方式を採用しており、このウォームシャフトは、ハンドルが装着される駆動軸の下側のギヤボックス内の前後部間に架設されることから、リール本体が大型化してしまう。
【0005】
この場合、スプールを往復動させる手段として、リール本体を小型化することが可能なオシレートギヤ方式(駆動軸上に設けた歯車を、スプール軸と一体的に前後動する摺動子に係合するオシレートギヤに噛合させて、ハンドルの回転をスプール前後動に変換する方式)を採用しようとしても、前記駆動軸に、復帰機構を作動させるためのカムを一体的に設けているため、駆動軸にオシレートギヤ方式のアイドルギヤを設置して小型化を図ることは困難である。
【0006】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、スプールを規制状態とフリー状態に切換える切換機構、及びスプールをフリー状態から規制状態に復帰させる復帰機構を備え、リール本体の小型化が図れる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、リール本体の前部に設けられ、釣糸が巻回されるスプールと、前記リール本体に回転自在に支持されたハンドルの巻き取り操作で回転する駆動歯車と噛合するピニオンギヤを介して回転可能であり、釣糸案内部を介して前記スプールに釣糸を巻回案内するロータと、前記ハンドルの回転運動をスプールの前後往復動に変換する、オシレートギヤを備えたオシレート機構と、前記スプールの回転を規制する規制状態とスプールフリーにするフリー状態とに切換え操作可能な操作部材を備えた切換機構と、スプールフリー状態にある前記切換機構を、前記ハンドルの巻き取り操作によって規制状態に復帰させる復帰機構と、を有し、前記ハンドルが装着される駆動軸に一体的に設けられた歯車に、前記オシレートギヤと、前記復帰機構を作動させる復帰ギヤの夫々を噛合させたことを特徴とする。
【0008】
上記した構成の魚釣用スピニングリールにおいては、ハンドルが装着される駆動軸に一体的に設けられた歯車に対して、前記復帰機構を作動させる復帰ギヤと、オシレート機構を構成するオシレートギヤの夫々を噛合させているので、ハンドルを巻き取り操作した際、復帰ギヤとオシレートギヤの夫々に効率的に動力を伝達することができる。また、単一の歯車に対して略同一面上に、前記復帰ギヤとオシレートギヤを配設することが可能なため、リール本体を効率的に小型化することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、スプールを規制状態とフリー状態に切換える切換機構、及びスプールをフリー状態から規制状態に復帰させる復帰機構を備えた魚釣用スピニングリールのリール本体を小型化することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0011】
図1から図5は、本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態を示す図であり、図1は、スプール規制状態(切換えレバーON)を示す図、図2は、スプールフリー状態(切換えレバーOFF)を示す図、図3は、図1のA−A線に沿った断面図、図4は、図2のB−B線に沿った断面図、そして、図5は、図1のC−C線に沿った断面図である。
【0012】
魚釣用スピニングリールのリール本体1には、釣竿に装着されるリール脚1Aが一体形成されており、その前方には、釣糸案内部(図示せず)を備え、回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後動可能に支持され、釣糸が巻回されるスプール3が配設されている。
【0013】
リール本体1内には、ハンドル軸(駆動軸)4が軸受4aを介して回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル5が取り付けられている。また、ハンドル軸4には、巻き取り駆動機構が係合しており、この巻き取り駆動機構は、ハンドル軸4に取り付けられ、内歯(歯部7a)が形成された駆動歯車(フェースギヤ)7と、この駆動歯車7に噛合すると共にハンドル軸4と直交する方向に延出し、内部に軸方向に延出する空洞部が形成されたピニオンギヤ9とを備えている。
【0014】
前記ピニオンギヤ9は、軸受9aを介してリール本体内に回転可能に支持されており、前記ロータ2を一体回転するように連結されている。そして、その空洞部には、ハンドル軸4と直交する方向に延出し、先端側に前記スプール3を装着したスプール軸3aが軸方向に移動可能に挿通されている。このスプール軸3aは、ハンドル5を回転駆動した際、以下のオシレート機構10によって前後往復動されるようになっている。
【0015】
オシレート機構10は、オシレートギヤ方式によって構成されており、前記スプール軸3aの後端部に装着され、案内溝12aが形成された摺動子12と、前記案内溝12a内に係合される偏芯突部14aが設けられたオシレートギヤ(連動歯車)14とを備えている。そして、前記ハンドル軸4には、前記駆動歯車7に隣接して歯車15が一体的に取り付けられており、前記オシレートギヤ14は、歯車15に噛合されている。すなわち、前記ハンドル5を回転操作すると、オシレートギヤ14は、前記歯車15を介して回転駆動され、前記摺動子12(スプール3を装着したスプール軸3a)は、オシレートギヤ14に設けられた偏芯突部14aと案内溝12aの係合関係によって前後に往復動される。
【0016】
以上のような構成により、ハンドル5を巻き取り操作すると、ロータ2は、駆動歯車7及びピニオンギヤ9を介して回転駆動され、かつ、スプール3は、上記したオシレート機構10を介して前後方向に往復駆動され、スプール3には、回転するロータ2の釣糸案内部を介して均等に釣り糸が巻回される。
【0017】
前記スプール3とスプール軸3aとの間には、図示しないスプールの回転に制動力を付与する公知のドラグ機構(フロントドラグ機構)17が設置されている。また、スプール軸3aの後端側には、サブドラグ機構20が設置されており、後述する切換機構によって、スプール3がフリー状態(スプール軸3aがフリーに回転する状態)になったとき、補助的にスプール軸3aに対して制動力(ドラグ力)を付与できるようになっている。
【0018】
具体的には、前記サブドラグ機構20は、リール本体1の後端部に突出形成された円筒部1aに対して回転操作される調節ネジ21と、調節ネジ21の回転操作に伴う軸方向の移動により、押圧バネ22を介して所定の制動力を付与可能にする制動部材23とを備えている。前記スプール軸3aの後端側には、スプール軸3aの後部の非円形部を軸方向移動可能に回り止め嵌合した状態で挿通させるカラー24が配置されており、前記制動部材23は、リール本体1及びカラー24との間で制動力を作用させ、スプール軸3aが切換機構によってフリー回転可能な状態になったときでも、調節ネジ21を回転操作することで、スプール3の回転に補助的に制動力を作用させることが可能となっている。
【0019】
前記リール本体1内には、スプール3の回転を規制する規制状態とスプールフリーにするフリー状態とに切換える切換機構30と、スプールフリー状態にある切換機構30をハンドル5の巻き取り操作によって前記規制状態に復帰させる復帰機構50が設けられている。以下、これらの機構について説明する。
【0020】
なお、本実施形態における「スプールの規制状態」とは、スプール軸3aの回転が阻止されて、スプール軸3aとドラグ機構17との間で所望のドラグ力が作用する状態やスプールロック状態を意味し、「スプールフリー状態」とは、スプール軸3aが自由回転状態になったことを意味する。従って、スプールフリー状態には、前記サブドラグ機構20によって、スプールに対して小さな回転抵抗が加わった状態を含む。
【0021】
前記切換機構30は、リール本体1から外部に突出し、回動操作可能な切換えレバー(操作部材)31と、リール本体1内に配設され、切換えレバー31の回動操作に伴ってスプール軸方向に沿ってスライド駆動されるストッパ部材34とを備えている。
【0022】
前記切換えレバー31は、リール本体1に対して支軸31aを中心にして回動可能に支持されており、切換えレバー31の支持部には、規制片31bと当接片31cが形成されている。
【0023】
前記規制片31bには、リール本体1との間に設置される振り分け保持バネ33が接続されており、切換えレバー31を、図1に示す状態(切換えレバーON)と、図2に示すスプールフリー状態(切換えレバーOFF)に振り分け保持するようにしている。この場合、規制片31bは、図1に示す状態で、後述するキックプレートに当接して、キックプレートの回動を規制すると共に、図2に示す状態で、その規制を解除してリール本体1の内面に当接されるようになっている。
【0024】
また、前記当接片31cは、切換えレバー31が回動された際、ストッパ部材34の前端部に形成された当接部34aに当接すると共に、後述するキックプレート60に形成されたキック片68によってキックされるようになっている。
【0025】
前記ストッパ部材34は、リール本体1に対して、スプール軸方向に沿って移動可能に回り止め支持されており、リール本体1との間に配設される付勢バネ35によって、常時、後方側に向けて付勢されている。なお、ストッパ部材34の後端側には、スプール軸3aに対して回り止め固定されたラチェット3bに対して係脱される係脱部34bが形成されており、ストッパ部材34が付勢バネ35の付勢力によって後方側に付勢されている状態では、前記係脱部34bは、ラチェット3bに係合して、スプール軸3aを回り止めしている。
【0026】
また、ストッパ部材34の前端部には、当接部34aが形成されており、切換えレバー31を図1に示すON状態から、図2に示すOFF状態に回動操作した際、前記当接片31cが当て付いて、ストッパ部材34は、付勢バネ35の付勢力に抗して、前方側に移動するようになっている。この場合、ストッパ部材34が前方に移動されると、前記係脱部34bは、ラチェット3bから離脱し、スプール軸3aをフリー回転可能な状態にする(図2参照)。
【0027】
そして、スプールフリー状態に切換えられた切換機構30は、復帰機構50によって、図2に示す状態から図1に示す状態に復帰される。以下、この復帰機構50の構成について説明する。
【0028】
復帰機構50は、前記ハンドル軸4に一体形成された歯車15に噛合するギヤ(復帰ギヤ)51と、この復帰ギヤ51の回転駆動に伴って駆動されるキックプレート60とを備えている。
【0029】
この場合、復帰ギヤ51は、歯車15に対して、上述したオシレートギヤ14と略反対方向で噛合するようにしており、歯車15の回転駆動力を、効率的にオシレートギヤ14及び復帰ギヤ51に伝達できるようにしている。また、オシレートギヤ14と歯車15と復帰ギヤ51とは、図3に示すように、同一の面P内で噛合が成されるように配設されている。
【0030】
前記復帰ギヤ51は、リール本体1に対して回転可能に支持されており、その歯部51aに隣接して、同軸上にカム51bが一体的に形成されている。この場合、カム51bは、図1及び図2に示すように、回転方向に沿って略180°間隔で2箇所形成されており、復帰ギヤ51が図2に示す状態において、時計回り方向に回転した際、キックプレート60の一端部に形成された当接部61に当接可能となっている。
【0031】
前記キックプレート60には、長孔63が形成されており、この長孔63には、リール本体1に装着されたピン65が係合されている。また、キックプレート60には、リール本体1との間で引張バネ67が配設されており、キックプレート60は、ピン65を中心として、常時、反時計回り方向に付勢された状態となっている。この場合、キックプレート60は、図1に示すON状態において、上述した切換えレバー31の規制片31bによって、引張バネ67による回動が規制されている。すなわち、キックプレート60は、ピン65を中心にして、引張バネ67の付勢力によって反時計回り方向に回動しようとするものの、規制片31bによって、その回動が規制された状態となっている。
【0032】
また、前記キックプレート60の他端部には、キック片68が屈曲形成されており、キックプレート60がカム51bによって駆動された際、上述した切換えレバー31の当接片31cを反時計回り方向にキックするようになっている。
【0033】
以上のように構成される魚釣用スピニングリールの作用について説明する。
【0034】
最初、図1に示すように切換機構30がONの状態となっている。この状態では、ストッパ部材34の係脱部34bがラチェット3bに係合しているため、スプール軸3aは固定状態となっており、スプール3には、フロントドラグ機構17を介して所望のドラグ力が作用した状態となる。
【0035】
図1に示す状態から切換えレバー31を矢印方向に回動操作すると、支軸31aを中心として当接片31cが時計回り方向に回動されて、ストッパ部材34の当接部34aに当接し、ストッパ部材34を、付勢バネ35の付勢力に抗してスプール側にシフトさせる。このとき、図2に示すように、ストッパ部材34の係脱部34bは、ラチェット3bから離脱し、スプール軸3a(スプール3)はフリー回転可能な状態となる。なお、この状態は、振り分け保持バネ33によって保持される。
【0036】
これにより、スプール3は完全なフリー状態となるため、魚が掛かった際、そのまま釣糸を引き出して行くことが可能となる。なお、この状態では、上記したサブドラグ機構20の調節ネジ21を回転操作することで、スプール3の回転に対して補助的にドラグ力を作用させることが可能となっている。
【0037】
また、切換えレバー31の矢印方向の回動操作により、規制片31bは、キックプレート60から離れて、その規制を解除するため、キックプレート60は、引張バネ67の引張力によって、ピン65を中心として反時計回り方向に回動される。これにより、図2に示すように、キックプレート60の一端部に形成された当接部61は、復帰ギヤ51のカム51bの回転軌跡内に入り込む。
【0038】
なお、この状態で、ロータ2が逆転可能状態に設定されていると、魚が掛かった場合など、ハンドル軸4(歯車15)は、図2において、時計回り方向に回転してしまう。このとき、復帰ギヤ51は、反時計回り方向に回転するものの、カム51bの周囲に形成された円弧面51cがキックプレート60に摺接することから、切換機構30や復帰機構50の動作に影響を与えることはない。
【0039】
そして、図2に示す状態において、ハンドル5を巻き取り操作すると、歯車15は反時計回り方向に回転し、復帰ギヤ51(カム51b)は、時計回り方向に回転する。これに伴い、キックプレート60は、カム51bによって引張バネ67の付勢力に抗して後方側に移動され(長孔63とピン65との係合関係によって後方側に移動される)、他端部に形成されたキック片68が切換えレバー31の当接片31cをキックする。
【0040】
これにより、切換えレバー31は、支軸31aを中心として反時計回り方向に回動され、振り分け保持バネ33によって、図1に示す状態に復帰、保持される。また、この切換えレバー31の回動により、当接片31cはストッパ部材34の当接部34aから離脱するため、ストッパ部材34は付勢バネ35の付勢力によって後方側にシフトする。この結果、ストッパ部材34の係脱部34bはラチェット3bと係合し、再び、スプール3の回転が規制される規制状態に切換えられる。
【0041】
上記した構成における魚釣用スピニングリールでは、スプール3を前後往復動させる機構として、オシレートギヤ方式を採用していることから、リール本体1を小型化することが可能となる。
【0042】
そして、ハンドル5が装着されるハンドル軸4に一体的に設けられた歯車15に対し、復帰機構50を作動させるための復帰ギヤ51と、オシレート機構10を構成するオシレートギヤ14の夫々を噛合させているので、ハンドル5を巻き取り操作した際、復帰ギヤ51とオシレートギヤ14の夫々に効率的に動力を伝達することができ、また、これらのギヤ51,14は、歯車15と共に略同一面上に配設されることから、リール本体1をハンドル軸方向に大型化することなく、効率的に小型化及び軽量化することが可能となる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
【0044】
本発明は、ギヤオシレート方式のオシレート機構10と、スプール3の回転を規制する規制状態とスプールフリーにするフリー状態とを切換える切換機構30とを備えた魚釣用スピニングリールにおいて、ハンドル5の巻き取り操作によって、規制状態に自動復帰させる復帰機構50を作動させる復帰ギヤ51と、オシレートギヤ14とを、ハンドル軸4に一体的に設けられた歯車15に、それぞれ噛合させることに特徴があり、それ以外の構成については、適宜変形することが可能である。
【0045】
例えば、ストッパ部材34の構成や動作方向、切換えレバー31、ストッパ部材34及びキックプレート60の相互の係合関係や配置態様等については、上記した実施形態に限定されることはなく適宜変形することが可能である。また、復帰ギヤ51と、オシレートギヤ14が噛合する歯車15については、ハンドル軸4に別体として一体回転可能に設けられていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールの内部構成を示し、スプール規制状態(切換えレバーON)を示す図。
【図2】スプールフリー状態(切換えレバーOFF)を示す図。
【図3】図1のA−A線に沿った断面図。
【図4】図2のB−B線に沿った断面図。
【図5】図1のC−C線に沿った断面図。
【符号の説明】
【0047】
1 リール本体
2 ロータ
3 スプール
4 ハンドル軸(駆動軸)
5 ハンドル
7 駆動歯車
10 オシレート機構
14 オシレートギヤ
15 歯車
17 ドラグ機構
20 サブドラグ機構
30 切換機構
31 切換えレバー(操作部材)
34 ストッパ部材
50 復帰機構
51 復帰ギヤ
60 キックプレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リール本体の前部に設けられ、釣糸が巻回されるスプールと、
前記リール本体に回転自在に支持されたハンドルの巻き取り操作で回転する駆動歯車と噛合するピニオンギヤを介して回転可能であり、釣糸案内部を介して前記スプールに釣糸を巻回案内するロータと、
前記ハンドルの回転運動をスプールの前後往復動に変換する、オシレートギヤを備えたオシレート機構と、
前記スプールの回転を規制する規制状態とスプールフリーにするフリー状態とに切換え操作可能な操作部材を備えた切換機構と、
スプールフリー状態にある前記切換機構を、前記ハンドルの巻き取り操作によって規制状態に復帰させる復帰機構と、
を有し、
前記ハンドルが装着される駆動軸に一体的に設けられた歯車に、前記オシレートギヤと、前記復帰機構を作動させる復帰ギヤの夫々を噛合させたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−261321(P2009−261321A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114969(P2008−114969)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000002495)ダイワ精工株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】