説明

魚釣用スピニングリール

【課題】リールボディおよび蓋部材の変形を防止して、耐久性の向上を図る。
【解決手段】ロータ2の内側において、リール本体1の前部に装着される筒状のフロントカバー30を備え、リールボディ10および蓋部材20は、リールボディ10に蓋部材20が閉塞された状態で、ドライブギャ6とピニオンギャ8aとの噛み合い部分Kにおけるピニオンギャ8aの径方向外周側となる近傍位置において、外周縁部が周方向に連続してなるフランジ部12,22を有しており、フロントカバー30は、リール本体1に装着された状態で、その端部32の内周部が外周縁部12a,22a周りに接合するように位置して、当該外周縁部12a,22aを覆う構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な魚釣用スピニングリールでは、リールボディと、このリールボディの側部開口を閉塞する蓋部材と、を含んでリール本体が構成されており、リールボディと蓋部材とは、通常、複数のねじによって締結固定されている。
【0003】
このような複数のねじによって締結固定される魚釣用スピニングリールとして、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1の魚釣用スピニングリールでは、ねじによる締結に加えて、リールボディと蓋部材とをリールボディの前部に装着した円筒部材で固定するように構成されている。この魚釣用スピニングリールによれば、組立効率を向上することができ、蓋部材を装着するためのねじの露出を可及的に少なくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−54016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、リールボディに蓋部材をねじで締結する構造において、ねじの配置は重要である。例えば、ねじの配置がある側に片寄っている場合には、蓋部材の取付強度に影響が生じてくる。
本発明者は、蓋部材の取付強度とねじの配置との関係を鋭意検討した結果、ハンドル軸の回転によって駆動されるドライブギャと、このドライブギャに駆動されるピニオンギャと、の噛み合い部分(回転時に蓋部材をリールボディから外そうとする方向への反力が発生する部分)の近傍位置で、噛み合い部分から上下前後方向に均等に分散した位置に複数個のねじが配置されていれば、蓋部材の取付強度が確保されることを確認した。
【0006】
しかしながら、このように複数のねじを分散した位置に配置しただけでは、リールボディおよび蓋部材が、前記反力により、これらを外そうとする方向に膨らんで変形するのを抑えることができない。
また、ねじの位置は、内部機構の位置関係から好ましい位置に配置することができない可能性もある。
【0007】
この点、特許文献1では、リールボディと蓋部材とを円筒部材で固定しているので、固定部分において変形の防止が期待できる。しかしながら、リールボディと蓋部材とを円筒部材で固定する位置が、前記した噛み合い部分よりも前方位置に大きく片寄っているため、特許文献1では前記したような変形を結局抑えることができない。
このため、引用文献1では、リールボディと蓋部材とが変形するおそれがあり、ドライブギャとピニオンギャとの噛み合いの位置関係が不適切な位置関係となってギャを損傷させる等、耐久性が低下するおそれがある。
【0008】
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、リールボディの開口側部を閉塞する蓋部材を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、リールボディおよび蓋部材の変形を防止して、耐久性の向上を図ることができる魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決する本発明の魚釣用スピニングリールは、リールボディと、このリールボディの側部開口を閉塞する蓋部材と、を含んでなるリール本体を備え、釣糸案内部を有するロータを回転駆動するためにハンドル軸に連結された駆動機構が前記リール本体に設けられてなる魚釣用リールであって、前記ロータの内側において、前記リール本体の前部に装着される筒状のフロントカバーを備え、前記駆動機構は、前記ハンドル軸の回転によって駆動されるドライブギャと、このドライブギャに駆動されるピニオンギャと、を有し、前記リールボディおよび前記蓋部材は、前記リールボディに前記蓋部材が閉塞された状態で、前記ドライブギャと前記ピニオンギャとの噛み合い部分における前記ピニオンギャの径方向外周側となる近傍位置において、外周縁部が周方向に連続してなるフランジ部を有しており、前記フロントカバーは、前記リール本体の前部に装着された状態で、その端部の内周部が前記外周縁部周りに接合するように位置して、当該外周縁部を覆うことを特徴とする。
【0010】
この魚釣用スピニングリールによれば、リールボディの側部開口を蓋部材で閉塞して、フロントカバーをリール本体の前部に装着すると、フロントカバーの端部の内周部が、リールボディおよび蓋部材に設けられたフランジ部の外周縁部周りに接合するようにして位置し、外周縁部がフロントカバーの端部で覆われる。これにより、ドライブギャとピニオンギャとの噛み合い部分におけるピニオンギャの径方向外周側となる近傍位置において、リールボディおよび蓋部材がフランジ部を介してフロントカバーの端部で保持されることとなる。また、ロータの内側において、リール本体の前部がフランジ部を境にしてフロントカバーで覆われることとなる。
【0011】
また、本発明は、前記蓋部材に、前記フランジ部が設けられる位置からフロントカバーの内側へ向けて延出された延出部が設けられており、前記延出部は、前記リールボディに前記蓋部材が閉塞された状態で、前記フロントカバーの内側において、前記リールボディに当接していることを特徴とする。
【0012】
この魚釣用スピニングリールによれば、蓋部材に、仮に、反リールボディ側へ膨らむ方向の力が作用したとしても、蓋部材の動きは、フロントカバーの内側においてリールボディに当接している延出部の先端を中心(支点)とした動きとなるため、この延出部よりも蓋部材の中央部側に位置するフランジ部において、蓋部材の膨らみによる浮き上がりがこれに当接するフロントカバーで好適に抑えられることとなる。
【0013】
また、本発明は、前記フロントカバーの前記端部が、前記フロントカバーの他の部分よりも剛性が高いことを特徴とする。
【0014】
この魚釣用スピニングリールによれば、フランジ部を保持しているフロントカバーの端部の剛性が、フロントカバーの他の部分よりも高いので、蓋部材の膨らみによる浮き上がりが好適に抑えられることとなる。
【0015】
また、本発明は、前記リールボディの前記フランジ部および前記蓋部材の前記フランジ部は、ともに円弧状とされており、前記リールボディに前記蓋部材が閉塞された状態で、前記フランジ部の前記外周縁部は、前記ピニオンギャの軸方向から見て円状となることを特徴とする。
【0016】
この魚釣用スピニングリールによれば、リールボディの前記フランジ部および前記蓋部材の前記フランジ部は、ともに円弧状とされ、組み合わされた状態でフランジ部の外周縁部がピニオンギャの軸方向から見て円状とされているので、フロントカバーの端部との接合精度を高めることができる。
【0017】
また、本発明は、前記フロントカバーが、前記リール本体の前部に螺合により装着されることを特徴とする。
【0018】
この魚釣用スピニングリールによれば、リール本体の前部にフロントカバーを螺合により簡単に固定することができる。
【0019】
また、本発明は、前記蓋部材はねじにより前記リールボディに締結されるようになっており、前記リールボディと前記蓋部材との対向部位には、前記ねじによる未締結状態において、前記リールボディに対して前記蓋部材が反フロントカバー側に移動するのを規制し、かつ、前記リールボディに対して前記蓋部材が前記ハンドル軸周りに回動するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする。
【0020】
この魚釣用スピニングリールによれば、リールボディの側部開口を蓋部材で閉塞し、フロントカバーを取り付けてフランジ部を保持すると、規制手段により、リールボディに対して蓋部材が反フロントカバー側に移動することが規制され、かつ、リールボディに対して蓋部材がハンドル軸周りに回動することが規制される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ドライブギャとピニオンギャとの噛み合い部分におけるピニオンギャの径方向外周側となる近傍位置において、リールボディおよび蓋部材がフランジ部を介してフロントカバーの端部で保持されることとなるので、ドライブギャとピニオンギャとの噛み合い部分の近傍位置(回転時に蓋部材をリールボディから外そうとする方向への反力が発生する部分)で、これを好適に抑えることができ、リールボディおよび蓋部材が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸方向)へ変形(例えば膨出変形)するのを好適に抑えることができる。これにより耐久性の向上を図ることができる。
【0022】
また、フランジ部が蓋部材の前端部から中央部寄りに設けられている場合には、蓋部材の中央部に近い側がフロントカバーで保持されるので、リールボディおよび蓋部材が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸方向)へ変形(例えば膨出変形)するのをより好適に抑えることができる。
このように変形を好適に抑えることができるので、蓋部材の締結に使用するねじ等への負荷が軽減されることとなり、耐久性が向上する。
また、負荷の軽減により、ねじの小型化やボス部の小型化を図ることができるようになり、ねじの締結に関する部分の強度を全体的に小さく設定することが可能となる。これにより、コストの低減を図ることができる。
さらに、フロントカバーでリールボディおよび蓋部材を保持することができるので、ねじの配置位置の自由度が高まり、駆動機構等の設計の自由度も高まるようになる。
また、万が一に、締結に使用したねじに緩みが生じた場合にも、フロントカバーによるリールボディおよび蓋部材の保持が維持されるので、リールボディから蓋部材が脱落するおそれがない。
【0023】
また、リール本体の前部がフロントカバーで覆われることとなるので、リール本体の前部の外形状がシンプルですっきりしたものとなり、その結果、汚れ等が溜り難く、また、清掃も行い易くなる。
【0024】
さらに、延出部を有する構成において、延出部よりも蓋部材の中央部側にフランジ部が位置して、蓋部材の膨らみによる浮き上がりがフロントカバーによる保持で好適に抑えられることとなるので、延出部がない場合に比べて、リールボディおよび蓋部材が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸方向)へ変形(例えば膨出変形)するのを好適に抑えることができる。これにより耐久性の向上を図ることができる。
【0025】
また、フランジ部を保持しているフロントカバーの端部の剛性をフロントカバーの他の部分よりも高くした構成では、蓋部材の膨らみによる浮き上がりが好適に抑えられることとなるので、リールボディおよび蓋部材が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸方向)へ変形(例えば膨出変形)するのをより好適に抑えることができる。これにより耐久性の向上をより一層図ることができる。
【0026】
さらに、組み合わされた状態でフランジ部の外周縁部がピニオンギャの軸方向から見て円状とされている構成では、フロントカバーの端部との接合精度を高めることができるので、組み付けが行い易くなり生産性の向上を図ることができる。また、生産性が向上するのでコストの低減を図ることができる。
【0027】
また、リール本体の前部に螺合によりフロントカバーが装着される構成では、螺合によりフロントカバーを簡単に装着固定することができるので、別途ねじ等の固定手段が必要とならず、部品点数の削減による生産性向上、コストの低減が可能となる。また、構造もシンプルになるという利点が得られる。
【0028】
また、規制手段を設けた構成では、フロントカバーでフランジ部を保持すると、規制手段により、リールボディに対して蓋部材が反フロントカバー側に移動することが規制され、かつ、リールボディに対して蓋部材がハンドル軸周りに回動することが規制されるので、フロントカバーを取り付けた段階で、仮に、ねじによる締結がなくても、リールボディから蓋部材が外れることがなくなり、組み付け時の作業性が向上する。これにより、生産性が向上し、コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの構成を示す側面図である。
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図3】リールボディ、蓋部材、フロントカバーおよびリアカバーを分解した状態を示す分解斜視図である。
【図4】リールボディ、蓋部材、フロントカバーおよびリアカバーを組み付けた状態を示す斜視図である。
【図5】(a)はリールボディの平面図、(b)は同じく側面図、(c)は同じく底面図、(d)は蓋部材を裏側から見た図、(e)は蓋部材の側面図、(f)は同じく底面図である。
【図6】(a)はリールボディの正面図、(b)はリールボディおよび蓋部材の背面図、(c)はリールボディに蓋部材を組み合わせた状態の背面図である。
【図7】リールボディ、蓋部材、フロントカバーを組み合わせた状態を示す底面図である。
【図8】力が作用する様子を模式的に示す断面図である。
【図9】(a)(b)は延出部による作用を示す説明図、(c)は延出部がない状態の作用を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールを示す図であり、(a)は底面側から見た構成を示す断面図、(b)はフロントカバーの説明図、(c)はフロントカバーを後面側から見た説明図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る魚釣用スピニングリールを示す図であり、(a)はリールボディおよび蓋部材の背面図、(b)はリールボディに蓋部材を組み合わせた状態の背面図、(c)はフロントカバーの説明図、(d)はフロントカバーを後面側から見た説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」を言うときは、図1,図2に示した方向を基準とする。
【0031】
(第1実施形態)
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール3とを有して構成される。
【0032】
リール本体1は、図3に示すように、リールボディ10と、このリールボディ10の側部開口11を閉塞する蓋部材20と、を含んで構成されており、図2に示すように、ロータ2の内側において、リール本体1(リールボディ10)の前部には、筒状のフロントカバー30(図3参照)が装着されている。
【0033】
リール本体1には、図2に示すように、ロータ2を回転駆動するために後記するハンドル軸4に連結された駆動機構が設けられており、駆動機構は、ハンドル軸4の回転によって駆動されるドライブギャ6と、このドライブギャ6に駆動されるピニオンギャ8aと、を有している。
そして、リールボディ10および蓋部材20は、図4に示すように、リールボディ10に蓋部材20が閉塞された状態で、駆動機構のドライブギャ6とピニオンギャ8aとの噛み合い部分K(図2参照)におけるピニオンギャ8aの径方向外周側となる近傍位置に、フランジ部12,22を有している(図3,図4参照)。
このフランジ部12,22には、図2、図4に示すように、リール本体1の前部に装着したフロントカバー30の端部(後端部)32(図7,図8参照)が位置するようになっており、フロントカバー30の内周部が、フランジ部12,22の外周縁部12a,22aの周りに接合するようになっている。これにより、外周縁部12a,22aがフロントカバー30の端部32(図7,図8参照)で覆われるようになっている。
【0034】
リールボディ10は、図3に示すように、側部開口11を有しており、側部開口11を閉塞するように蓋部材20がねじ20aで固定される。そして、リールボディ10の前部には、フロントカバー30が装着される円筒部13が一体的に形成されている。円筒部13の先端外周部には、フロントカバー30を螺合固定するための雄ねじ13aが形成されている。
【0035】
一方、リールボディ10における、側部開口11が設けられる側と反対側(蓋部材20で閉塞される側と反対側)の面には、図2、図5(a)(c)に示すように、側方へ向けて突出するフランジ部12が設けられている。
フランジ部12は、図6(a)〜(c)に示すように、前後方向から見て(ピニオンギャ8aの軸方向から見て(図2参照))半円状を呈しており、円弧状の外周縁部12aを有するように、所望の板厚を有している(図2、図5(a)(c)参照)。このようなフランジ部12は、蓋部材20のフランジ部22に合わさって円状を呈する(図6(c)参照)。
【0036】
リールボディ10には、脚部1Aが一体的に形成されており、脚部1Aの基端側において側部開口11に臨む部位には、図5(a)(c),図6(a)に示すように、蓋部材20が取り付けられる側に向けて突設されたリールボディ10側の規制手段として機能する突部14が設けられている。突部14は、角度の異なる2つの側面14a,14bを有しており、図5(b)に示すように、側方から見たときに、2つの側面14a,14bの境界となる部分14cが下方へ向けて山形に突出するように形成されている。
このような突部14は、側方から見たときに、リールボディ10に形成されたハンドル軸挿通孔16の中心部O1よりも、境界となる部分14cが後方側に位置するように配置されている。突部14は、蓋部材20に設けられた後記する凹部24(図6(b)参照)に係止されるようになっている。
【0037】
その他、側部開口11内には、図5(c)に示すように、位置決め用の係合突部17aが設けられ、また、後記する駆動軸筒8の軸受8b(図2参照)が支持される支持部17eが突設されている。また、側部開口11の開口縁には、前側の上下に2つのねじ穴13b,13bが設けられ、後側の上下に2つのねじ穴17b,17cが設けられている。また、ねじ穴17bの斜め上方には、位置決め用のピン17dが突設されている。
【0038】
蓋部材20は、リールボディ10の側部開口11に装着されて側部開口11を閉塞する部材であり、外面(側部開口11に対向する側と反対側)には、図2、図3,図5(e)(f)に示すように、側方へ向けて突出するフランジ部22が設けられている。
フランジ部22は、図6(b)(c)に示すように、前後方向(図では後方向)から見て(ピニオンギャ8aの軸方向から見て(図2参照))半円状を呈しており、円弧状の外周縁部22aを有するように、所望の板厚を有している(図2、図5(f)参照)。このようなフランジ部22は、リールボディ10のフランジ部12に接合されて円状を呈する(図6(c)参照)。
【0039】
蓋部材20の前部には、フランジ部22が設けられる位置から前方(フロントカバ−30の内側)へ向けて延出された上下一対の延出部23a,23aが設けられている。このような延出部23a,23aを設けることにより、フランジ部22は、延出部23a,23aと蓋部材20に設けられたハンドル軸挿通孔26との間に位置することとなる。つまり、延出部23a,23aよりもハンドル軸挿通孔26側寄りとなる位置にフランジ部22が配置された構造となっている。
延出部23a,23aには、リールボディ10のねじ穴13b,13bに対応するように挿通孔23b,23bが設けられている。また、蓋部材20の後部には、リールボディ10のねじ穴17b,17cに対応するように挿通孔27b,27cが設けられているとともに、ピン17dに対応するように、横長穴27d(図5(d)参照)が設けられている。
さらに、蓋部材20の内面には、リールボディ10の係合突部17aが係合する係合穴27aが形成されている。
【0040】
蓋部材20の上部には、図3,図5(e)に示すように、蓋部材20側の規制手段として機能する凹部24が設けられている。凹部24は、リールボディ10側の突部14に対応した角度の異なる2つの側面24a,24bを有しており、図4に示すように、リールボディ10に蓋部材20を装着した状態で、リールボディ10側の突部14が係止されるように構成されている。
ここで、側面14aおよび側面24aの合せ面は、境界となる部分14c(図5(c)参照)を通る図示しない垂直面を基準面としたときに、この基準面よりも前方へ傾斜した面となっているので、リールボディ10に対して蓋部材20が反フロントカバー30側(後方側)に移動することを規制する規制面として作用する。また、この側面14aと側面24aとの合せ面は、同時に、リールボディ10に対して蓋部材20がハンドル軸4(図1,図2参照)周りに右方向に回動することを規制する規制面としても作用するようになっている。
また、側面14bと側面24bとの合せ面は、境界となる部分14cを通る図示しない水平面を基準面としたときに、この基準面よりも後方へ傾斜した面となっているので、リールボディ10に対して蓋部材20がハンドル軸4(図1,図2参照)周りに左方向に回動することを規制する規制面として作用するようになっている。
【0041】
このような蓋部材20は、次のようにしてリールボディ10の側部開口11に取り付けられる。すなわち、リールボディ10の側部開口11に蓋部材20を充てがい、ピン17dを横長穴27dに位置決めするとともに、係合突部17aを係合穴27aに係合することで、リールボディ10に対する位置決めを行い、その後に、各挿通孔23b,23b,27b,27cにねじ20aを挿通して、これらをリールボディ10の各ねじ穴13b,13b,17b,17cにそれぞれ螺合することで、リールボディ10の側部開口11を閉塞する状態に取り付けることができる。なお、後記するようにして、フロントカバー30の装着で蓋部材20を留めおくこともできる。
なお、図8に示すように、リールボディ10および蓋部材20には、カバー10A,20Aが図示しないねじ等を用いて装着される。
【0042】
フロントカバー30は、前記したようにリール本体1(リールボディ10)の前部に装着されるようになっており、図4,図7,図8に示すように、装着された状態で、その端部(後端部)32の内周部がフランジ部12,22の外周縁部12a,22a周りに接合するように(密着するように)位置して、当該外周縁部12a,22aを覆うように構成されている。
【0043】
フロントカバー30の前端内面には、リールボディ10の円筒部13の先端外周部に形成された雄ねじ13aに螺合可能な雌ねじ30aが形成されており、これらの螺合によって円筒部13に固着されるようになっている。なお、フロントカバー30の後端は、ねじを締め付けた状態で、リールボディ10の上端段部1b(図3,図4参照)に当接するようになっている。これにより、必要以上の締め付けが防止されている。
なお、フロントカバー30と円筒部13との当接部位にシール部材等を介設してもよい。
【0044】
フロントカバー30の端部32には、外周部にリブ31,31が形成されており、端部32は、フロントカバー30のその他の部分に比べて剛性が高められている。リブ31,31の間には、前記した係合部材2f(図2参照)が係合する受け部31aが設けられている。
【0045】
なお、リールボディ10および蓋部材20の後端部側には、図3に示すように、ねじ41,41によってリアカバー40が装着されるようになっている。
【0046】
次に、内部構造について、主として図2を参照して説明する。リール本体1には、軸受4a,4aを介してハンドル軸4が回転可能に支持されており、その突出端部には、図1に示すように、巻き取り操作されるハンドル5が取り付けられている。
ハンドル軸4には、図2に示すように、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯6aが形成された駆動機構を構成するドライブギャ6が一体的に固定されている。このドライブギャ6は、ハンドル軸4と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒8のピニオンギャ8a(駆動機構を構成)に噛合している。
本実施形態では、前記したように、リールボディ10に蓋部材20が閉塞された状態で、ドライブギャ6とピニオンギャ8aとの噛み合い部分Kにおけるピニオンギャ8aの径方向外周側となる近傍位置において、フランジ部12,22が設けられている。
【0047】
駆動軸筒8は、軸受8bを介して回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸4と直交する方向に延出し、先端側にスプール3を取り付けたスプール軸9が、軸方向に移動可能に挿通され、支持されている。
【0048】
スプール軸9の後端部には、スプール軸9を前後動させるためのオシレーティング機構91が設けられている。オシレーティング機構91は、少なくとも、ドライブギャ6に連動する連動歯車92に設けられた偏芯突部93と、スプール軸9の後端部に取り付けられた摺動子7と、この摺動子7に設けられ、偏芯突部93と係合する案内溝7aと、摺動子7と係合して摺動子7の往復動を案内する図示しないガイドと、を含んで構成されている。
【0049】
駆動軸筒8はスプール3側に向けて延出しており、その前端部において、ナット9aを介してロータ2が取り付けられている。また、駆動軸筒8には、その中間部分に転がり式の一方向クラッチ8cが取り付けられており、ハンドル5(ロータ2)の逆転方向の回転(釣糸放出方向の回転)が防止されるようになっている。
【0050】
ロータ2は、スプール3のスカート部3a内に位置する円筒部2aと、一対のアーム部2A,2Bを具備している。各アーム部2A,2Bの前端部には、ベール支持部材2c,2dが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、これらのベール支持部材2c,2d間には、放出状態にある図示しない釣糸をピックアップするためのベール2e(図1(a)参照)が配設されている。ベール2eは、一方の基端部がベール支持部材2cに一体的に設けられた図示しない釣糸案内部に取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材2dの先端部に取り付けられている。
【0051】
スプール3は、スカート部3aと前側フランジ3bとの間に図示しない釣糸が巻回される釣糸巻回胴部3cを備えており、スプール軸9に図示しないドラグ機構を介して摩擦結合され、ノブ3dを回動操作することでスプール3のドラグ力が調節される。なお、ドラグ機構は必ずしも設けなくてもよい。
【0052】
このような構成によって、ハンドル5を巻き取り操作することで、ロータ2がドライブギャ6およびピニオンギャ8aを介して回転駆動され、かつスプール3がピニオンギャ8aおよびオシレーティング機構91を介して前後動され、釣糸は、図示しない釣糸案内部を介してスプール3の釣糸巻回胴部3cに均等に巻き付けられる。
【0053】
そして、ベール支持部材2c,2dは、アーム部2Aに設けられた図示しない付勢機構によって、釣糸巻取位置(図1(a)参照)または釣糸放出位置(不図示)に保持されるようになっている。
アーム部2Bの後端には、ベール支持部材2dの回動により出没する係合部材2fが設けられている。係合部材2fに対向するリール本体1側には、ベール支持部材2d,2eが釣糸放出位置にある状態で係合部材2fが係合する受け部31aが設けられており、ベール支持部材2dが釣糸放出位置に反転操作された際に、係合部材2fが受け部31aに係合することでロータ2に制動力が付与されるように構成されている。
【0054】
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、リールボディ10の側部開口11を蓋部材20で閉塞して、フロントカバー30をリール本体1の前部に装着すると、フロントカバー30の端部32の内周部が、リールボディ10および蓋部材20に設けられたフランジ部12,22の外周縁部12a,22a周りに接合するようにして位置し、外周縁部12a,22aがフロントカバー30の端部32で覆われる。これにより、ドライブギャ6とピニオンギャ8aとの噛み合い部分K(図2参照、以下同じ)におけるピニオンギャ8aの径方向外周側となる近傍位置において、リールボディ10および蓋部材20がフランジ部12,22を介してフロントカバー30の端部32で保持されることとなる。
したがって、ドライブギャ6とピニオンギャ8aとの噛み合い部分Kの近傍位置(回転時に蓋部材20をリールボディ10から外そうとする方向への反力が発生する部分)で、これを好適に抑えることができ、図8において太線矢印で示すように、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのを好適に抑えることができる。これにより耐久性の向上を図ることができる。
【0055】
また、フランジ部12,22が蓋部材20の前端部から中央部寄りに設けられているので、蓋部材20の先端部よりも中央部に近づいた側でフランジ部12,22を介してフロントカバー30で保持することができ、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのをより好適に抑えることができる。
このように変形を好適に抑えることができるので、蓋部材20の締結に使用するねじ20aへの負荷が軽減されることとなり、耐久性が向上する。
また、負荷の軽減により、ねじ20aの小型化やボス部(ねじ穴13b等)の小型化を図ることができるようになり、ねじ20aの締結に関する部分の強度を全体的に小さく設定することが可能となる。これにより、コストの低減を図ることができる。
さらに、フロントカバー30でリールボディ10および蓋部材20を保持することができるので、ねじ20aの配置位置の自由度が高まり、駆動機構等の設計の自由度も高まるようになる。
また、万が一に、締結に使用したねじ20aに緩みが生じた場合にも、フロントカバー30によるリールボディ10および蓋部材20の保持が維持されるので、リールボディ10から蓋部材20が脱落するおそれがない。
【0056】
また、リール本体1の前部がフロントカバー30で覆われることとなるので、リール本体1の前部の外形状がシンプルですっきりしたものとなり、その結果、汚れ等が溜り難く、また、清掃も行い易くなる。また、図8に示すように、フランジ部12,22の前方に形成される凹部空間S1がフロントカバー30で覆われるので、この凹部空間S1に汚れや埃が溜ることもない。
【0057】
また、蓋部材20に、フランジ部22が設けられる位置からフロントカバー30の内側へ向けて延出された延出部23aが設けられているので、図9(a)に示すように、蓋部材20が通常の位置にある状態から、図9(b)に示すように、蓋部材20に、仮に、反リールボディ10側へ膨らむ方向の力(白抜き矢印方向の力)が作用したとしても、蓋部材20の動きは、フロントカバー30の内側においてリールボディ10に当接している延出部23aの先端P1を中心(支点)とした動きとなるため、この延出部23aよりも蓋部材20の中央部側に位置するフランジ部22が、フロントカバー30の端部32やフロントカバー30の内周面に当接して、蓋部材20の膨らみによる浮き上がりが好適に抑えられることとなる。
したがって、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのをより好適に抑えることができる。これにより耐久性の向上をより一層図ることができる。
【0058】
一方、図9(c)に示すように、延出部23aが設けられていない場合には、フランジ部22の下端における先端P2を中心(支点)とした動きとなるため、フランジ部22がフロントカバー30の端部32や内周面から外れてしまうおそれがあり、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのを十分に抑えることができないおそれがある。
これに対して、本実施形態の蓋部材20では延出部23aを有しているので、前記したように、フロントカバー30の端部32やフロントカバー30の内周面にフランジ部22が当接して、蓋部材20の膨らみによる浮き上がりが好適に抑えられ、変形を好適に抑えることができる。
【0059】
また、フロントカバー30の端部32が、フロントカバー30の他の部分よりも剛性が高いので、蓋部材20の膨らみによる浮き上がりが好適に抑えられることとなり、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのをより好適に抑えることができる。これにより耐久性の向上をより一層図ることができる。
【0060】
また、リールボディ10のフランジ部12および蓋部材20のフランジ部22は、ともに円弧状とされており、リールボディ10に蓋部材20が閉塞された状態で、フランジ部12,22の外周縁部12a,22aは、ピニオンギャ8aの軸方向から見て円状となるので、フロントカバー30の端部32との接合精度を高めることができ、組み付けが行い易くなり生産性の向上を図ることができる。また、生産性が向上するのでコストの低減を図ることができる。
【0061】
また、フロントカバー30が、リール本体1の前部に螺合により簡単に装着固定されるので、別途ねじ等の固定手段が必要とならず、部品点数の削減による生産性向上、コストの低減が可能となる。また、構造もシンプルになるという利点が得られる。
【0062】
また、フロントカバー30でフランジ部12,22を保持すると、規制手段として機能する突部14と凹部24との係止により、リールボディ10に対して蓋部材20が反フロントカバー30側に移動することが規制され、かつ、リールボディ10に対して蓋部材20がハンドル軸4周りに回動することが規制されるので、フロントカバー30を取り付けた段階で、仮に、ねじ20aによるすべての締結がなくても、リールボディ10から蓋部材20が外れることがなくなり、組み付け時の作業性が向上する。これにより、生産性が向上し、コストの低減が可能となる。
【0063】
(第2実施形態)
図10に第2実施形態の魚釣用スピニングリールを示す。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、フロントカバー30の端部(後端部)32をフランジ部12,22に向けて延設し径方向に分厚く形成した点にある。
【0064】
このように分厚く形成することによって、端部32は、フロントカバー30の他の部分よりも剛性が高くなる。これにより、蓋部材20の膨らみによる浮き上がりが好適に抑えられることとなり、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのをより好適に抑えることができる。
これにより耐久性の向上をより一層図ることができる。
なお、端部32は、径方向に分厚く形成することに加えてフロントカバー30の前後方向に分厚く形成してもよい。また、材質を変えて端部32を形成してもよい。
【0065】
(第3実施形態)
図11に第3実施形態の魚釣用スピニングリールを示す。本実施形態が前記1,第2実施形態と異なるところは、フロントカバー30Aの端部32Aの開口34を角形とした点である。
端部32Aは、正六角形状の開口34を有しており、図11(c)に示すように、胴部35もこの開口34に対応して、正六角形の筒状に形成されている。なお、胴部35は、円筒状に形成してもよく、多角筒状に形成してもよい。
【0066】
また、図11(a)(b)に示すように、リールボディ10のフランジ部12Aおよび蓋部材20のフランジ部22Aは、フロントカバー30Aの端部32Aの開口34に対応させて、外周縁部12b,22bが六角形状を呈するように形成されている。
【0067】
このような端部32Aを有するフロントカバー30は、リール本体1の前部の円筒部13(図8参照)等に図示しないねじ等の固定手段を用いて固定することができる。
【0068】
このような魚釣用スピニングリールにおいても、蓋部材20の膨らみによる浮き上がりがフロントカバー30の保持で好適に抑えられることとなり、リールボディ10および蓋部材20が合せ面と垂直となる方向(ハンドル軸4方向)へ変形(例えば膨出変形)するのを好適に抑えることができる。
【0069】
なお、端部32Aの開口34は、正六角形状のものに限られることはなく、三角形状、四角形状、楕円形状、長円形状、多角形状等、種々の形状とすることができ、リールボディ10のフランジ部12Aおよび蓋部材20のフランジ部22Aも、開口34に対応した種々の形状とすることができる。
【0070】
また、リールボディ10のフランジ部12Aおよび蓋部材20のフランジ部22Aと、フロントカバー30の端部32Aの開口34との間に、部材や環状部材を介設して、リールボディ10のフランジ部12Aおよび蓋部材20のフランジ部22Aと、端部32とが直接接触しないように構成してもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 リール本体
2 ロータ
3 スプール
4 ハンドル軸
6 ドライブギャ
6a 内歯
8a ピニオンギャ
10 リールボディ
12,22 フランジ部
12A,22A フランジ部
12a,22a 外周縁部
14 突部(規制手段)
20 蓋部材
23a 延出部
24 凹部(規制手段)
30 フロントカバー
30A フロントカバー
32 端部
32A 端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リールボディと、このリールボディの側部開口を閉塞する蓋部材と、を含んでなるリール本体を備え、釣糸を案内するロータを回転駆動するためにハンドル軸に連結された駆動機構が前記リール本体に設けられてなる魚釣用リールであって、
前記ロータの内側において、前記リール本体の前部に装着される筒状のフロントカバーを備え、
前記駆動機構は、前記ハンドル軸の回転によって駆動されるドライブギャと、このドライブギャに駆動されるピニオンギャと、を有し、
前記リールボディおよび前記蓋部材は、
前記リールボディに前記蓋部材が閉塞された状態で、前記ドライブギャと前記ピニオンギャとの噛み合い部分における前記ピニオンギャの径方向外周側となる近傍位置において、外周縁部が周方向に連続してなるフランジ部を有しており、
前記フロントカバーは、前記リール本体の前部に装着された状態で、その端部の内周部が前記外周縁部周りに接合するように位置して、当該外周縁部を覆うことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
【請求項2】
前記蓋部材には、前記フランジ部が設けられる位置からフロントカバーの内側へ向けて延出された延出部が設けられており、
前記延出部は、
前記リールボディに前記蓋部材が閉塞された状態で、前記フロントカバーの内側において、前記リールボディに当接していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項3】
前記フロントカバーの前記端部は、前記フロントカバーの他の部分よりも剛性が高いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項4】
前記リールボディの前記フランジ部および前記蓋部材の前記フランジ部は、ともに円弧状とされており、
前記リールボディに前記蓋部材が閉塞された状態で、前記フランジ部の前記外周縁部は、前記ピニオンギャの軸方向から見て円状となることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項5】
前記フロントカバーは、前記リール本体の前部に螺合により装着されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項6】
前記蓋部材はねじにより前記リールボディに締結されるようになっており、
前記リールボディと前記蓋部材との対向部位には、前記ねじによる未締結状態において、前記リールボディに対して前記蓋部材が反フロントカバー側に移動するのを規制し、かつ、前記リールボディに対して前記蓋部材が前記ハンドル軸周りに回動するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−29650(P2012−29650A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172647(P2010−172647)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000002495)グローブライド株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】