説明

鶏卵搬送装置

【課題】単位時間当りの処理性能の向上を実現可能な多層式の鶏卵搬送装置。
【解決手段】複数の鶏卵を複数の層で搬送するために複数のスプロケットに掛け回されて駆動する搬送手段33と、基端から先端に向けて搬送方向Fに延設され、搬送方向Fに対して直交する方向に並べられた少なくとも2本の櫛歯82を備え、櫛歯82で鶏卵を保持する卵保持手段81と、搬送手段33によって卵保持手段81を搬送し、櫛歯82の動きに連動して回転する回転軸83と、回転軸83に設けられた係合手段87と、搬送手段33の近くに配置され、係合手段87を係合しながら案内することで、回転軸83を回転して、卵保持手段81の櫛歯82の向きを変更するガイド手段70とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の鶏卵を搬送しながら洗浄または乾燥する鶏卵搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鶏卵の自動パッキングシステムは、まず鶏卵を洗浄・乾燥し、その後、不良卵を除去し、パッキングステーションで鶏卵を自動パッキングする。つまり、鶏舎等から運ばれてきた鶏卵は、前工程の給卵部、そして鶏卵搬送装置の洗浄部および乾燥部を経て、後工程に搬送される。
【0003】
ところで、近年は上記自動パッキングシステム全体における単位時間当りの処理性能が向上している(例えば、6列3万卵/hから12列12万卵/hへ改良が進んでいる等)ので、上記鶏卵搬送装置にも、同様の処理性能の向上が望まれている。
一列当たりの処理速度が増えても、鶏卵搬送装置の洗浄および乾燥には一定の時間を要するため、その結果、装置内を鶏卵が移動する総延長距離が長くなる。しかし、現実には設置スペースの制約もあり、装置自体の占有面積を単純に大型化できない。
【0004】
そこで、特許文献1には、そのような問題の解決を図るための卵の洗浄乾燥装置が提案されている。図9は、従来技術に係る卵の洗浄乾燥装置を示す。
図9に示す洗浄乾燥装置100’は、卵を洗浄する洗浄部2と洗浄後の卵を乾燥させる乾燥部3とを備え、洗浄部2と乾燥部3とが上下方向に配置される。洗浄部2及び乾燥部3において、卵の搬送は搬送手段によって行われ、搬送手段は、スプロケット35に巻回されたチェーン33と、このチェーン33に対して揺動可能に支持されたゴンドラ状の卵保持手段34とを備える。なお、図9に示す通り、洗浄乾燥装置100’は、鶏卵の自動パッキングシステムを省スペース化するために、乾燥部3が洗浄部2の上方に配置され、多層化されている。
【0005】
洗浄乾燥装置100’は、前工程1および次工程4において、コンベアを備え、前工程1から洗浄乾燥装置100’へ鶏卵5を供給する時、および洗浄乾燥装置100’から次工程4へ鶏卵5を排出する時に、鶏卵5の移載をスムーズにするために、給卵部および排出部において渡り板6およびガイド板37が設けられている。
したがって、鶏卵5は、コンベアに載って前工程1から給卵部に搬送されると、渡り板6を通じて、洗浄乾燥装置100’の卵保持部材34へ移載され、排出部に来ると、卵保持部材34が揺動し、ガイド板37を通じて、次工程4のコンベアへ移載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−117626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の洗浄乾燥装置100’は、洗浄乾燥装置100’へ鶏卵5を供給する際、および洗浄乾燥装置100’から鶏卵5を排出する際に、ゴンドラ状の卵保持部材34を高速、かつ強制的および連続的に揺動させて、鶏卵5の供給および排出をスムーズにすることが困難である。
【0008】
この前工程からの受け取りの際、および次工程への放出の際に、鶏卵に発生する衝撃を十分に緩和し、前後工程間において鶏卵の移載をよりスムーズにすることは、上記自動パッキングシステム全体における単位時間あたりの処理性能向上において、必要不可欠である。かかる観点から、前工程と後工程との間において、鶏卵に衝撃を出来るだけ与えずスムーズに移載する必要がある。
【0009】
したがって本発明は、前工程からの受け取りの際、および次工程への放出の際に、鶏卵に発生する衝撃を十分に緩和できると共に、前後工程間において鶏卵の移載を高速かつ連続的に、よりスムーズに行うことが可能な多層式の鶏卵搬送装置を提供することを課題とする。
【0010】
また本発明は、自動パッキングシステム全体における単位時間当たりの鶏卵処理量をさらに向上させることが可能な多層式の鶏卵搬送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の鶏卵搬送装置は、
搬送方向に対して直交する方向に並べられた複数の鶏卵を搬送する鶏卵搬送装置であって、
鶏卵を洗浄する洗浄部および洗浄後の鶏卵を乾燥させる乾燥部の少なくともいずれかと、
複数の鶏卵を複数の層で搬送するために複数のスプロケットに掛け回されて駆動する搬送手段と、
基端から先端に向けて搬送方向に延設され、鶏卵を保持する櫛歯を備えた卵保持手段と、
搬送手段によって卵保持手段を搬送し、櫛歯の動きに連動して回転する回転軸と、
回転軸に設けられた係合手段と、
搬送手段の近くに配置され、係合手段を係合しながら案内することで、回転軸を回転して、卵保持手段の櫛歯の向きを変更するガイド手段と、
を備える。
【0012】
好ましくは、
2本の櫛歯を備え、各櫛歯は、搬送方向に対して所定の間隔を置いて直交する方向に並べられている。
【0013】
好ましくは、
卵保持手段は、鶏卵を受け取る際には、櫛歯の先端が上方になるように櫛歯の向きを変更し、鶏卵を放出する際には、櫛歯の先端が下方になるように櫛歯の向きを変更する。
【0014】
好ましくは、
係合手段は、回転軸の一端及び/又は他端に設けられ、搬送方向に延設されたアームと、アームの先端側に設けられ、搬送方向と直行する方向に延設されたピンと、ピンによって回転可能に支持された回転ローラとを備える。
【0015】
好ましくは、
ガイド手段は、凹溝を備え、
回転ローラは、凹溝内を回転しながら搬送方向に沿って移動する。
【0016】
好ましくは、
ガイド手段の近くに備えられ、搬送手段と同期して駆動される少なくとも1つのスターホイールをさらに備え、
スターホイールは、その外周上に等間隔で切り欠き部が形成されており、
回転ローラは、スターホイール上の切り欠き部に係合して駆動する。
【0017】
好ましくは、
洗浄部は、水を鶏卵に放出するための予備放水部を備えた予備工程部と、水を鶏卵に放出するための第1放水部を備えた第1工程部と、洗浄部で放出された水を集めて貯蔵するためのタンク部と、タンク部の水を予備放水部に導いて放出するためのポンプ部とを備える。
【0018】
好ましくは、
タンク部は、貯蔵された水を加温するための加温手段を備える。
【0019】
好ましくは、
洗浄部は、鶏卵の下方に配置された樋状の水路を有する第2工程部を備え、
卵保持手段は、第2工程部において、櫛歯の先端が下方になるように向きを変更して、櫛歯で鶏卵を水路の上に転がしながら押して搬送する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、係合手段とガイド手段との位置関係により、卵保持手段の櫛歯の向きを変更できるので、鶏卵を略水平に保持して搬送できる。
即ち、本発明によれば、搬送手段によって鶏卵を複数の層で搬送するので、単位時間当たりの鶏卵処理量をさらに向上でき、鶏卵が各層を移動する際に、卵保持手段によって鶏卵を略水平に保持できるので、鶏卵の落下を防止できる。
【0021】
また、本発明によれば、卵保持手段が鶏卵を前工程から受け取る際および次工程へ放出する際においては、ガイド手段によりi)鶏卵を前工程から受け取りやすい方向およびii)次工程へ放出しやすい方向へと回動させることによって、鶏卵に対して与える衝撃を低減することが可能となり、前工程からの受け取り、次工程への放出の際に、鶏卵が割れ難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の鶏卵搬送装置の第1実施形態を示す側面図。
【図2】鶏卵搬送装置の一部を拡大して示す斜視図。
【図3】卵保持手段、回転軸及び係合手段を示す斜視図。
【図4】鶏卵搬送装置の第2実施形態の洗浄部を示す側面図。
【図5】図5(a)は樋状水路を示す斜視図、図5(b)は他の実施形態の樋状水路を示す断面図。
【図6】卵保持手段、回転軸、係合手段及び搬送手段を示す斜視図。
【図7】樋状水路の上を鶏卵が搬送される状態を示す側面図。
【図8】樋状水路の上を鶏卵が搬送される状態を示し、図8Aは平面図、図8Bは図8AのB−B線断面図。
【図9】従来技術を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る鶏卵搬送装置の実施形態について説明する。
【第1実施形態】
【0024】
まず、鶏卵搬送装置の第1実施形態について説明する。図1〜図3は、鶏卵搬送装置の第1実施形態を示す。
【0025】
[構成]
鶏卵搬送装置100は、前工程1から鶏卵5を受け入れる給卵部1aと、外部の温水供給装置(図示略)から供給された温水を放水部26より噴出させ、鶏卵5を洗浄する洗浄部2と、ヒータ30およびファン32によって鶏卵5を乾燥する乾燥部3と、乾燥部3から次工程4へ鶏卵5を排出する排出部4aとを備える。
【0026】
卵搬送装置100は、洗浄部2から乾燥部3へ鶏卵5を上昇させる区間2aと、乾燥部3から排出部4aへ鶏卵5を下降させる区間3aとを備える。図1の通り、洗浄部2の上方に乾燥部3が配置されている。このように、卵搬送装置100は、洗浄部2及び乾燥部3を複数の層で構成し、多層式に構成されている。
なお、「上昇」または「下降」は、必ずしも鉛直上方または鉛直下方に上昇または下降する場合に限らず、少なくとも上昇または下降成分のベクトルが包含されている場合を含む。したがって、「上昇」または「下降」は、水平成分を含む斜め上方に移動すること、および水平成分を含む斜め下方に移動することを含む。
【0027】
また、鶏卵搬送装置100は、鶏卵5を搬送させる搬送手段として無限軌道を構成するコンベアチェーン33を備える。コンベアチェーン33には、搬送方向Fの所定間隔毎に卵搬送部材80が取り付けられて、卵搬送部材80が複数の鶏卵5を搬送する。
なお、「搬送方向」とは、コンベアチェーンなどの搬送手段33が進行する方向及びその反対の方向を示す。
【0028】
図2および図3の通り、一対のコンベアチェーン33が、卵搬送部材80の回転軸83の一端83a側および他端83b側に設けられており、互いに同期してスプロケット35により駆動される。
なお、簡単のため、図2は、卵搬送部材80および卵保持手段81の一部を省略し、図3は、卵保持手段81の一部を省略している。
【0029】
図2及び図3の通り、コンベアチェーン33は、複数の駒331を中空の連節ピンで繋ぎ合わせたものからなる。図2に示す通り、この中空の連節ピンに回転軸83の一端83a側または他端83b側が挿通され、駒331と回転軸83とが互いに回転自在となっている。
【0030】
また、コンベアチェーン33は、搬送方向Fの鉛直または水平成分が変わる変曲点毎に設けられたスプロケット35に巻回され、それにより、鶏卵搬送装置100内にて無限軌道を構成している。
【0031】
なお、図2および図3に示す通り、卵搬送部材80は、複数の卵保持手段81を備える。本実施形態では、卵搬送部材80は、6列の卵保持手段81を備える。各卵保持手段81は、搬送方向Fと直交する方向に設けられた2本の櫛歯82を備える。各櫛歯82は、鶏卵5を抱えることができる程度に湾曲した爪形状からなる。
【0032】
したがって、鶏卵5を前工程1から受け取り、洗浄部2および乾燥部3を経て、鶏卵5を次工程4へ放出するまでの間において、卵搬送部材80は、6列の鶏卵5を搬送方向と直交する方向で保持する。それゆえ、鶏卵搬送装置100の全幅を決める卵搬送部材80の幅すなわち回転軸83の長さは、鶏卵5を6列分保持できる長さとされている。卵保持手段81の数は任意である。回転軸83の長さは、鶏卵5を並列に保持する数に応じて変更される。
【0033】
洗浄部2は、鶏卵5の上方に複数の放水部26と複数の回転ブラシ21とを備える。放水部26は、温水供給装置(図示略)から供給された温水を噴出する。また、回転ブラシ21は、回転しながら鶏卵5の外表面に接触して鶏卵5を回転させながら、鶏卵5の表面に付着したゴミや汚れを除去する。このようにして、洗浄部2は、鶏卵5の全周面を洗浄する。
【0034】
また、鶏卵5は、回転ブラシ21で回転されなくてもよい。その場合、搬送方向Fに延設され、卵保持手段81の各櫛歯82,82の間に配置され、鶏卵5の下部が接触するような接触部材(図示略)が設けられる。卵保持手段81に保持された鶏卵5は、その下部が接触部材に接触しながら搬送方向Fに搬送されることで回転する。
【0035】
洗浄に使用された水は、下方に落下してタンク部24に集められ貯留される。タンク部24内の使用済みの洗浄水は廃棄される。
【0036】
乾燥部3は、複数のファン32を備えており、ファン32は、大量の乾燥用空気を導入し、鶏卵5の略全周面に当てて乾燥する。さらに、乾燥部3は、複数の回転ブラシ31を備えており、回転ブラシ31は、鶏卵5の表面に付着した水分を除去する。
【0037】
上記の通り、洗浄部2及び乾燥部3は、単に鶏卵5を搬送するだけではなく、鶏卵5の上方に複数の回転ブラシ21,31を配置して、鶏卵5の外表面に回転ブラシ21,31を接触することで、鶏卵5を回転しながら搬送し、鶏卵5を均等に洗浄・乾燥する。なお、回転ブラシ21,31ではなく、上記した接触部材(図示略)で鶏卵5を回転してもよい。
【0038】
次に、図2及び図3に基づき、卵搬送部材80について説明する。卵搬送部材80は、鶏卵5を保持するための卵保持手段81を備える。卵搬送部材80は、6つの卵保持手段81を搬送方向Fと直交する方向に備える。卵保持手段81は、一対の櫛歯82と一対の櫛歯82の両側に一対の止め板88とを備える。櫛歯82は、基端82aから先端82bの方向が搬送方向Fに延びる。櫛歯82は、鶏卵5を抱えるように保持する。止め板88は、鶏卵5の両側の移動を規制する。
【0039】
櫛歯82の基端側82aには、搬送方向Fと直交する方向に延び、かつ櫛歯82の動きに連動して回動する回転軸83が備えられている。卵搬送部材80は、回転軸83の一端83a側および他端83b側に、一対のコンベアチェーン33が回転自在に取り付けられている。
【0040】
回転軸83の一端83aには、係合手段87が設けられている。係合手段87は、アーム84を備える。アーム84は、基端84aから先端84bの方向が搬送方向Fに延びる。アーム84の基端84aは、回転軸83の一端83aに固定され、回転軸83の回転に連動して回転する。アーム84は、コンベアチェーン33の外側に備えられる。アーム84の先端84bには、搬送方向Fと直交する方向に延びるピン85により回転可能に軸支された回転ローラ86がアーム84より外側に備えられる。
【0041】
コンベアチェーン33の外側の近くには、ガイド手段70が延設される。ガイド手段70は、凹溝71を備える。凹溝71は、コンベアチェーン33に向いている。係合手段87の回転ローラ86が、凹溝71内に収納される。
【0042】
コンベアチェーン33により鶏卵5を洗浄部2から上方の乾燥部3へと移動させる際、または鶏卵5を乾燥部3から下方の排出部4aへと移動させる際、図1および図2に示す通り、搬送方向Fを鉛直成分を含む方向に変えなければならない。その際、鶏卵5が落下しないように、卵保持手段81を常に同一の姿勢、つまり鶏卵5を略水平に保持しなければならない。
【0043】
そして、卵保持手段81は、係合手段87を係合して案内するガイド手段70とコンベアチェーンからなる搬送手段33との位置関係によって、櫛歯82の向きを変更できる。即ち、卵搬送部材80が搬送手段33で搬送されながら、係合手段87がガイド手段70に案内されるので、回転軸83の回転がコントロールされ、卵保持手段81の櫛歯82の向きを変更できる。
【0044】
各櫛歯82は、鶏卵5を抱えることができる程度に湾曲した爪形状からなるので、卵搬送部材80を水平移動させる区間では、ガイド手段70は、図1に示すように、コンベアチェーン33より若干下方又は同じ高さに配置される。上記した通り、各櫛歯82が湾曲した形状からなるので、鶏卵5を略水平に保持できる。
【0045】
他方、洗浄部2から乾燥部3へ鶏卵5を上昇させる区間2aや、乾燥部3から排出部4aへ鶏卵5を下降させる区間3aでは、卵搬送部材80を鉛直成分を含む方向へ移動させ、ガイド手段70とコンベアチェーン33との距離は、その距離が最大となる地点では、アーム84の長さに相当する距離となる。
【0046】
ガイド手段70とコンベアチェーン33とがアーム84の長さに相当する距離を開けて配置される地点は、洗浄部2から乾燥部3へ鶏卵5を上昇させる区間2aにおいて、卵搬送部材80がスプロケット35の外周における時計の3時または時計の9時の位置に到達した地点である。
【0047】
図1および図2に示す通り、ガイド手段70とコンベアチェーン33との相対位置関係を変えることで、鶏卵5を前工程1から受け取る際および次工程4へ放出する際において、卵保持手段81の櫛歯82が、鶏卵5を前工程1から受け取りやすい方向および次工程4へ放出しやすい方向へ回転し、その結果、鶏卵5に発生する衝撃を減じる。卵保持手段81が鶏卵5を前工程1から受け取る際、卵搬送部材80を櫛歯82の先端側82bが上方側へ向き、鶏卵5を次工程4へ放出する際、先端側82bが下方側へ向くように、ガイド手段70が配置されている。
【0048】
さらに、図1に示す通り、鶏卵搬送装置100は、スターホイール60を備え、スターホイール60は、ガイド70そしてスプロケット35の近くに備えられ、コンベアチェーン33およびスプロケット35と同期して駆動する。なお簡単のため、図2は、スターホイール60の記載を省略している。
【0049】
スターホイール60は、その外周上に等間隔に形成された切り欠き部61を備える。回転ローラ86は、スターホイール60の回転に同期して切り欠き部61に順次係合するようになっており、スターホイール60により駆動される。
【0050】
[動作]
次に、図1〜3に基づき、鶏卵搬送装置100の動作について説明する。
まず、鶏卵5は、不図示の鶏舎等から前工程1のコンベアに載って運ばれ、給卵部1aにおいて、2本の櫛歯82を備えた卵保持手段81へ移載される。
なお本実施形態では、6列の鶏卵5が、前工程1のコンベア上に搬送方向と直交する方向に載置されており、そのため、鶏卵搬送装置100は、卵搬送部材80に6列の卵保持手段81を備える。
【0051】
本実施形態によれば、卵搬送部材80が鶏卵5を前工程1から受け取る際に、卵保持手段81は、ガイド手段70によって鶏卵5を前工程1から受け取りやすい方向、すなわち各櫛歯82の先端側82bを上方側へ向けることによって、鶏卵5に対して与える衝撃を最小限にする。
【0052】
なお、ガイド手段70は、コンベアチェーン33に近接して配置されており、ガイド手段70の凹溝71には、卵搬送部材80の回転軸83の両端83a、83bに設けられたアーム84の先端84bにピン85で軸支された回転ローラ86が係合される。したがって、回転ローラ86は、ガイド70に係合して案内される。
【0053】
このような構成から、本実施形態では、回転ローラ86(係合手段87)が係合されるガイド手段70とコンベアチェーン33との位置関係により、卵保持手段81の各櫛歯82の先端側82bの向きを変更できる。
【0054】
本実施形態では、卵搬送部材80が鶏卵5を前工程1から受け取った後、洗浄部2および乾燥部3を経て、鶏卵5を次工程4で放出するまでの区間において、櫛歯82に保持された鶏卵5は、係合手段87及びガイド手段70によって略水平に保持される。即ち、鶏卵5は、略水平に保持された状態で、コンベアチェーン33によって搬送される。
【0055】
次に、前工程1から受け取った鶏卵5は洗浄部2へ搬送される。洗浄部2において、鶏卵5は、放水部26から噴出される温水および回転ブラシ21により洗浄される。洗浄が終わると、鶏卵5は、洗浄部2より上方の乾燥部3へ搬送される。このとき、鶏卵5を保持した卵保持手段81は、上述した通り、各櫛歯82の先端側82bの向きを変えることなく、洗浄部2より上方の乾燥部3へ搬送される。
【0056】
乾燥部3では、ファン32が鶏卵5に対してエアを吹き付け、回転ブラシ31が鶏卵5の表面に付着している水分を除去する。乾燥が終了すると、卵搬送部材80の搬送によって、鶏卵5を保持した卵保持手段81は、下降して排出部4aへ搬送される。このとき、鶏卵5が洗浄部2より上方の乾燥部3へ搬送されるときと同様に、鶏卵5を保持した卵保持手段81は、各櫛歯82の先端側82bの向きを変えることなく、乾燥部3より下方の排出部へ搬送される。
【0057】
本実施形態によれば、鶏卵5を保持した卵保持手段81が排出部4aに到達し、鶏卵5を次工程4へ放出する際、卵保持手段81の櫛歯82の先端側82bは、ガイド手段70によって鶏卵5を次工程4へ放出しやすい方向、すなわち下方側へ向けて、鶏卵5に対して与える衝撃を最小限する。鶏卵搬送装置100は、このようにして、鶏卵5を次工程4のコンベアへ移載する。
次工程4のコンベア上に移載された鶏卵5は、鶏卵搬送装置100の排出部4aから、不図示の検卵部、不良品選別コンベアを経て、最終的にパッキングステーションで自動パッキングされる。
【0058】
なお、鶏卵搬送装置100は、鶏卵5を次工程4へ放出した後から鶏卵5を前工程1から受け取りに行くまでの区間において、ガイド手段70がない。したがって、この区間においては、各櫛歯82の先端82bは、重力によって鉛直下方を向く。
【0059】
鶏卵搬送装置100は、前工程1からの受け取りの際、次工程4への放出の際に、鶏卵5に発生する衝撃を十分に緩和し、前後工程間において鶏卵5の移載をよりスムーズにできる。さらに、鶏卵搬送装置100は、鶏卵5を略水平に保持できるので、鶏卵5を落下することがない。
【第2実施形態】
【0060】
次に、鶏卵搬送装置の第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。
【0061】
図4の通り、本実施形態の卵搬送装置100において、洗浄部2が、予備工程部20a、第1工程部20b及び第2工程部20cを備える。鶏卵5は、洗浄部2において、予備工程部20aを経て、その後、第1工程部20bを経て、第2工程部20cへ搬送される。そして、鶏卵5は、洗浄部2の第2工程部20cを経て、乾燥部3へ搬送される。
【0062】
コンベアチェーン33は、予備工程部20a、第1工程部20b及び第2工程部20cの間において、スプロケット35を介して上下3段に構成される。第1工程部20bは、スプロケット35を介して予備工程部20aの上方に配置される。第2工程部20cは、スプロケット35を介して第1工程部20bの上方に配置される。
【0063】
予備工程部20aは、搬送方向Fに複数の予備放水部27aを備える。第1工程部20bは、搬送方向Fに複数の第1放水部27bを備える。第2工程部20cは、少なくとも1つの第2放水部27cを備える。
【0064】
予備放水部27aは、後で説明するタンク部24から再利用の温水W5が供給され、鶏卵5に向けて放水する。第1放水部27b及び第2放水部27cは、温水供給装置29から清浄な新たな温水W1,W3が供給され、鶏卵5に向けて放水する。
【0065】
第2工程部20cは、鶏卵5の下方に樋状の水路28を備える。水路28は、搬送方向Fの進行側に向けて上方に傾斜する。その結果、第2放水部27cから放水された水は、水路28を通じて下流側(搬送方向Fの反進行側)に流れる。従って、水路28の上流側は、搬送方向Fの進行側になり、水路28の下流側は、搬送方向Fの反進行側になる。清浄な水で鶏卵5を洗浄できるように、第2放水部27cは、水路28の上流側に設けられる。
【0066】
図5の通り、水路28は、複数の鶏卵5に対応して並列された複数の樋部280を備える。樋部280は、搬送方向Fに延設され、搬送方向Fと直交する方向に並べられる。図5(a)の通り、樋部280は、鶏卵5を抱えることができるように、断面形状が円弧状である。なお、図5(b)の通り、樋部280は、鶏卵5を抱えることができればよく、断面形状が台形状でもよい。
【0067】
図4の通り、水路28は、屈曲部28aで折れており、水路28の上流部(搬送方向Fの進行側の部分)28bが下流部(搬送方向Fの反進行側の部分)28cより急な上り勾配になっている。その結果、水路28は、上流部28bにおいて、水が溢れ難くなっており、より多くの水で鶏卵5を洗浄できる。
【0068】
図4の通り、洗浄部2は、予備工程部20aの下方にタンク部24を備える。さらに、洗浄部2は、タンク部24内の水W7を送るためのポンプ部Pを備える。
【0069】
予備工程部20aにおいて、ポンプ部Pが、タンク部24内の水W7を予備放水部27aに供給する。供給される水W5は、予備放水部27aから鶏卵5に放水される。放水された水W5は、コンベアチェーン33を通じて落下する。この予備工程部20aを通過した水W6は、タンク部24に収納される。
【0070】
第1工程部20bにおいて、温水供給装置29が、清浄な新たな水W3を第1放水部27bに供給する。水W3は、第1放水部27bから鶏卵5に放水される。放水された水W3は、コンベアチェーン33を通じて落下する。この第1工程部20bを通過した水W4は、タンク部24に収納される。
【0071】
第2工程部20cにおいて、温水供給装置29が、清浄な新たな水W1を第2放水部27cに供給する。水W1は、第2放水部27cから鶏卵5に放水される。放水された水W1は、水路28を通じて水路28の下流側から落下する。この第2工程部20bを通過した水W2は、導水板Cに導かれてタンク部24に収納される。
【0072】
上記の通り、タンク部24内の水W7は、通過水W2,W4,W6が集められて貯蔵されたものである。タンク部24内の水W7はポンプ部Pによって水W5として再使用されるが、通過水W2,W4(新たな水W1,W3)の量だけタンク部24内の水W7の量が増加するので、タンク部24は、水W7が溢れないように排水路Dを備え、水W7が所定高さになると排水路Dを通じて排水される。
【0073】
また、タンク部24は、ピエゾ素子などの加温手段Hを備え、加温手段Hは、タンク部24内の水W7を加温する。これにより、予備放水部27aから放水される水W5は、常に加温され、一定の温度に保持される。そして、再使用される水W5は、加温手段Hで加温されながらポンプ部Pで循環されるので、加温するためのエネルギー量を減少できる。
【0074】
上記の通り、洗浄部2は、予備工程部20aでは、再使用の水W5で、鶏卵5に付着した汚れを浮かし、その後、第1工程部20b及び第2工程部20cでは、清浄な新たな水W1,W3で、鶏卵5を洗浄してすすぐ。即ち、予備工程部20aは鶏卵5を前洗浄し、第1工程部20b及び第2工程部20cは鶏卵5を本洗浄してすすぐ。このように、単に鶏卵5の汚れを浮かすためだけの予備工程部20aでは、水W5を循環して再使用するので、新たな水の使用量を減らすことができる。その後の、鶏卵5を洗浄してすすぐための第1工程部20b及び第2工程部20cでは、清浄な水W1,W3を使用するので、鶏卵5の衛生を保つことができる。このように、洗浄部2は、新たな水の使用量を減らすと共に、鶏卵5の衛生を保つことができる。
【0075】
図6の通り、洗浄部2の第2工程部20cにおいて、櫛歯82の先端部82bが、搬送方向Fの進行側に向く。図7及び図8の通り、洗浄部2の第2工程部20cにおいて、水路28が配置されている区間では、櫛歯82の先端部82bが下方に向くように係合手段87及びガイド手段70が配置されている。その結果、鶏卵5が水路28の上に載せられ、櫛歯82が鶏卵5を押すことで、鶏卵5が水路28の上を転がりながら搬送される。これにより、鶏卵5の全ての外表面が、水路28を流れる清浄な水W1によって均等に洗浄される。
【0076】
水路28を流れる水W1は、鶏卵5によって押されるので水路28から溢れやすいが、上記の通り、水路28は、搬送方向Fの進行側で急な上り勾配になっているので、水W1が水路28から溢れ難くなっており、鶏卵5をより多くの水W1で洗浄できる。
【0077】
清浄な新たな水W1,W3は、温水供給装置29において、次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤が添加されている。水W1,W3は、各工程20b,20cを通過することで、殺菌効果が低下する。そのため、水を再利用する際に、タンク24内又は予備放水部27aまでの管路内で、次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を添加してもよい。
【0078】
[変形例]
本発明に係る鶏卵搬送装置は、上記2つの実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、楕円形の鶏卵5を保持しやすいように、2本の櫛歯82が、搬送方向Fに対して直交する方向に所定間隔を置いて並べられているが、3本以上でもよい。また、1つの櫛歯82でもよく、その場合、櫛歯82は、鶏卵5を保持しやすいように椀状に湾曲し、水を抜くための穴を備える。
【0079】
また、本実施形態では、回転軸83の一端83aに、係合手段87が備えられているが、上記構成に限定されず、回転軸83の一端83aおよび他端83bに、係合手段87が備えられていてもよい。また、係合手段87は、回転ローラ85を備えるが、回転ローラ85の代わりに、ガイド手段70に係合する回転しないバーやピンなどでもよい。即ち、係合手段87は、ガイド手段70に係合されて案内されることで、回転軸83を介して卵保持手段81の櫛歯82の向きをコントロールする。
【0080】
さらに、本実施形態例では、鶏卵搬送装置100は、洗浄部2を経た鶏卵5を直ちに上方の乾燥部3に搬送するが、例えば放水部26より進行側に設けられたブロワを設けて、このブロアで鶏卵5に高速エアを吹き付け、洗浄後における卵殻面の水切りを行ってもよい。
【0081】
また、本実施形態の鶏卵搬送装置100では、洗浄部2において、コンベアチェーン33は、水平に配置されているが、搬送方向Fの進行側に向けて上方に傾斜(図1で左上がりの傾斜)させてもよい。なお、このように構成することで、搬送方向Fの反進行側で使用した温水が進行側に流れて行くことがなく、鶏卵5が進行側に搬送される際に、必ず新鮮な温水で鶏卵5を洗浄できる。
【0082】
また、本実施形態では、鶏卵搬送装置100は、洗浄部2と乾燥部3の双方を備えているが、洗浄部2だけ又は乾燥部3だけ備えていてもよい。
【0083】
さらに、本実施形態では、アーム84は、コンベアチェーン33の外側に設けられ、回転ローラ86は、アーム84の外側に設けられているが、アーム84は、コンベアチェーン33の内側に設けられてもよく、回転ローラ86は、アーム84の内側に設けられていてもよい。
【0084】
また、本実施形態では、1つのタンク24が設けられているが、2つの第1タンク及び第2タンクを設けてもよい。この場合、温水供給装置29は、清浄な水W1を第2放水部27cにのみ供給する。そして、第2工程部20cを通過した水W2は、第1タンクに貯留される。第1タンクに貯留された水は、第1放水部27bに供給される。そして、第1工程部20bを通過した水W4は、第2タンクに貯留される。第2タンクに貯留された水は、予備放水部27aに供給される。さらに、予備工程部20aを通過した水W6は、第2タンクに貯留され、予備放水部27aに供給されて、循環する。
従って、清浄な水W1は、第2工程部20cで使用され、その後、第1工程部20bで使用される。循環する再利用水W7は、予備工程部20aで使用される。
そして、第2タンクでは、第1工程部20b及び第2工程部20cを通過する新たな通過水W2,W4の量だけ増加するので、第2タンクは水が溢れないように排水路を備え、所定の水量になると排水される。
【符号の説明】
【0085】
F 搬送方向
1 前工程
1a 給卵部
100 鶏卵搬送装置
2 洗浄部
20a 洗浄部の予備工程部
20b 洗浄部の第1工程部
20c 洗浄部の第2工程部
21、31 回転ブラシ
24 タンク部
26 放水部
27a 予備放水部
27b 第1放水部
27c 第2放水部
28 樋状の水路
28a 水路の屈曲部
28b 水路の上流部
28c 水路の下流部
280 樋部
3 乾燥部
30 ヒータ
32 ファン
33 コンベアチェーン(搬送手段)
331 駒
35 スプロケット
4 次工程
4a 排出部
5 鶏卵
60 スターホイール
61 切り欠き部
70 ガイド
71 凹溝
80 卵搬送部材
81 卵保持手段
82 櫛歯
82a、82b 櫛歯の基端、先端
83 回転軸
83a、83b 回転軸の一端、他端
84 アーム
84a、84b アームの基端、先端
85 ピン
86 回転ローラ
87 係合手段
88 止め板
H 加温手段
P ポンプ部
D 排水路
C 導水板
W1〜W7 水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送方向に対して直交する方向に並べられた複数の鶏卵を搬送する鶏卵搬送装置であって、
前記鶏卵を洗浄する洗浄部および前記洗浄後の前記鶏卵を乾燥させる乾燥部の少なくともいずれかと、
前記複数の鶏卵を複数の層で搬送するために複数のスプロケットに掛け回されて駆動する搬送手段と、
基端から先端に向けて搬送方向に延設され、前記鶏卵を保持する櫛歯を備えた卵保持手段と、
前記搬送手段によって前記卵保持手段を搬送し、前記櫛歯の動きに連動して回転する回転軸と、
前記回転軸に設けられた係合手段と、
前記搬送手段の近くに配置され、前記係合手段を係合しながら案内することで、前記回転軸を回転して、前記卵保持手段の前記櫛歯の向きを変更するガイド手段と、
を備えることを特徴とする鶏卵搬送装置。
【請求項2】
2本の前記櫛歯を備え、前記各櫛歯は、前記搬送方向に対して直交する方向に所定の間隔を置いて並べられていることを特徴とする請求項1に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項3】
前記卵保持手段は、前記鶏卵を受け取る際には、前記櫛歯の先端が上方になるように前記櫛歯の向きを変更し、前記鶏卵を放出する際には、前記櫛歯の先端が下方になるように前記櫛歯の向きを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項4】
前記係合手段は、前記回転軸の一端及び/又は他端に設けられ、前記搬送方向に延設されたアームと、前記アームの先端側に設けられ、前記搬送方向と直行する方向に延設されたピンと、前記ピンによって回転可能に支持された回転ローラとを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項5】
前記ガイド手段は、凹溝を備え、
前記回転ローラは、前記凹溝内を回転しながら前記搬送方向に沿って移動することを特徴とする請求項4に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項6】
前記ガイド手段の近くに備えられ、前記搬送手段と同期して駆動される少なくとも1つのスターホイールをさらに備え、
前記スターホイールは、その外周上に等間隔で切り欠き部が形成されており、
前記回転ローラは、前記スターホイール上の前記切り欠き部に係合して駆動することを特徴とする請求項4又は5に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項7】
前記洗浄部は、水を前記鶏卵に放出するための予備放水部を備えた予備工程部と、水を前記鶏卵に放出するための第1放水部を備えた第1工程部と、前記洗浄部で放出された水を集めて貯蔵するためのタンク部と、前記タンク部の水を前記予備放水部に導いて放出するためのポンプ部とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項8】
前記タンク部は、貯蔵された水を加温するための加温手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の鶏卵搬送装置。
【請求項9】
前記洗浄部は、前記鶏卵の下方に配置された樋状の水路を有する第2工程部を備え、
前記卵保持手段は、前記第2工程部において、前記櫛歯の先端が下方になるように向きを変更して、前記櫛歯で前記鶏卵を前記水路の上に転がしながら押して搬送することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の鶏卵搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−161309(P2012−161309A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139248(P2011−139248)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(597017812)株式会社ナベル (56)