説明

DVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダおよび映像信号切換回路

【課題】ジャックに入力された映像信号の出力と、装置内部において生成された映像信号の出力とを、プラグの挿入に対応して切り換える信号切り換えと、プラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行う。
【解決手段】ブレーク端子13とPNPトランジスタQ2のベースとの間に接続されたベース抵抗R3と、信号用端子12と接地レベルとの間に接続された終端抵抗R1とを備え、PNPトランジスタQ2のコレクタからプラグ2の挿入を示す信号33を取り出す構成において、ベースに映像信号が導かれ、エミッタがベース抵抗R3の端子に接続されたNPNトランジスタQ1と、NPNトランジスタQ1のエミッタからブレーク端子13までの経路に挿入された整合用抵抗R2とを備えている。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、プラグが挿入されたときにはプラグからの映像信号を送出し、プラグが挿入されないときには装置内部において生成された映像信号を送出する信号
切り換えと、プラグの挿入の検出とを行う映像信号入力装置およびDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカセットテープとDVDとの双方を再生することが可能なDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダにおいては、商用放送を受信して得られた映像信号、外部から入力された映像信号、および、DVDを再生して得られた映像信号をビデオカセットテープに記録することが可能なように構成されている。このため、図5に示したように、ビデオカセットレコーダ部(以下では単にビデオ部と称する)5には、チューナ部6から送出される映像信号と、装置本体の背面に設けられたRCAピンジャック25に入力される映像信号とが直接に導かれている。そして、前面パネルに設けられたRCAピンジャック(以下では単にジャックと称する)93に入力された映像信号と、DVD再生部4から送出される映像信号とは、スイッチ91を介してビデオ部5に導かれるようになっている。これは、ビデオ部5に使用したICが、ビデオカセットレコーダ単体として装置を構成するときに最適となるICとなっていて、映像信号を入力するための端子が3つしかないからである。このため、制御部92は、DVD再生部4から送出される映像信号をビデオカセットテープに記録するときには、スイッチ91のコモン接点をDVD再生部4の側に接続し、前面パネルの端子に入力された映像信号をビデオカセットテープに記録するときには、スイッチ91のコモン接点をジャック93の側に接続している(第1の従来技術とする)。
【0003】
また、ジャックにプラグが挿入されたかどうかを検出するための従来技術として、以下に示す構成が開示されている(第2の従来技術とする)。すなわち、図6に示したように、RCAピンジャック(以下では単にジャックと称する)1には、接地用端子11と信号用端子12との他に、RCAピンプラグ(以下では単にプラグと称する)2が挿入されないときには信号用端子12との接続が閉じられ、プラグ2が挿入されたときには信号用端子12との接続が開かれるブレーク端子13を備えたジャックを使用している。また、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタQ2を設けている。そして、PNPトランジスタQ2のベースを、ベース抵抗R3を介して、ブレーク端子13に接続している。また、PNPトランジスタQ2のベースをエミッタ電位に引き上げるための抵抗R4を設けている。そして、PNPトランジスタQ2のコレクタから、プラグ2の挿入を示す信号を取り出している。また、信号用端子12と接地レベルとの間に終端抵抗R1を接続している。
【0004】
上記構成の作用を説明すると、プラグ2が挿入されないときでは、信号用端子12とブレーク端子13との接続が閉じられている。このため、PNPトランジスタQ2のベース電流の経路が、ベース抵抗R3と終端抵抗R1とにより形成される。その結果、PNPトランジスタQ2はオンとなり、コレクタがHレベルとなる。一方、プラグ2が挿入されたときでは、プラグ2の側の信号用端子15が、ジャック1の側の信号用端子12を押し上げるので、信号用端子12とブレーク端子13との接続が開かれる。このため、PNPトランジスタQ2のベース電流の経路が遮断される。その結果、PNPトランジスタQ2はオフとなって、コレクタがLレベルとなる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−260864号公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら第1の従来技術を用いた場合には、以下に示す問題を生じていた。すなわち、ビデオ部5の映像信号の入力端子数の不足を補うために設けられたスイッチ91は、アナログスイッチにより構成される。しかし、映像信号の周波数帯域の信号切り換えが可能なアナログスイッチは高価な素子であり、素子原価の上昇を招く。このため、アナログスイッチを使用することなく、ビデオ部5の映像信号の入力端子数の不足を補うための映像信号の切り換え手段が求められていた。
【0007】
また、第2の従来技術においては、プラグ2が挿入されているかどうかが、PNPトランジスタQ2のコレクタの出力において示される。しかし、ジャック1の信号用端子12から送出される信号は、プラグ2を介して導かれた信号に限定される。従って、DVD再生部4から送出される映像信号と、ジャック1に入力された映像信号とを切り換えるスイッチが必要となる。つまり、第1の従来技術において生じた問題を解決することができない構成となっている。
【0008】
本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、映像信号用の1つの入力端子に対し、ジャックにプラグが挿入されたときには前記ジャックに入力された映像信号を出力し、ジャックにプラグが挿入されないときにはDVD再生部から出力される映像信号を出力する信号切り換えと、前記信号切り換えに対応した制御のために必要となるプラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行うことのでき、且つ、DVD再生部の出力端子が1つの75Ωの負荷のみを駆動可能であるときに、DVD再生部が送出する映像信号を、外部から入力される映像信号と切り換えてビデオ部に導くようにするときにも、同時に、DVD再生部が送出する映像信号を、前記出力端子の駆動能力を高めるための素子を追加することなく、インピーダンスが75Ωの映像信号として外部に送出することのできるDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダを提供することにある。
【0009】
また本考案の目的は、映像信号用の1つの入力端子に対し、ジャックにプラグが挿入されたときには前記ジャックに入力された映像信号を出力し、ジャックにプラグが挿入されないときにはDVD再生部から出力される映像信号を出力する信号切り換えと、前記信号切り換えに対応した制御のために必要となるプラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行うことのできるDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダを提供することにある。
【0010】
また本考案の目的は、映像信号用の1つの入力端子に対し、ジャックにプラグが挿入されたときには前記ジャックに入力された映像信号を出力し、ジャックにプラグが挿入されないときには装置内部において生成された映像信号を出力する信号切り換えと、前記信号切り換えに対応した制御のために必要となるプラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行うことのできる映像信号切換回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以下において、RCAピンジャックを単にジャックと称し、RCAピンプラグを単にプラグと称するとすると、上記課題を解決するために考案されたDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダは、DVDを再生することにより得られた映像信号を出力端子から送出するDVD再生部と、映像信号切換回路と、映像信号切換回路から送出される映像信号をビデオカセットテープに記録するビデオカセットレコーダ部とを備え、映像信号切換回路は、装置本体の前面パネルに設けられ、接地用端子と信号用端子とブレーク端子とを有し、プラグが挿入されないときには信号用端子とブレーク端子との接続が閉じられ、プラグが挿入されたときには信号用端子とブレーク端子との接続が開かれる映像用ジャックと、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がブレーク端子に接続され、他方の端子がPNPトランジスタのベースに接続されたベース抵抗と、信号用端子と接地レベルとの間に接続された終端抵抗とを備え、映像用ジャックにプラグが挿入されたことを示す挿入信号がPNPトランジスタのコレクタから送出されるDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダに適用している。
そして、映像信号切換回路は、DVD再生部の前記出力端子から送出される映像信号がベースに導かれ、コレクタがプラス電源に接続され、エミッタがベース抵抗の前記一方の端子に接続されたNPNトランジスタと、ベース抵抗の前記一方の端子とブレーク端子との間あるいは前記NPNトランジスタのエミッタとベース抵抗の前記一方の端子との間に挿入された整合用抵抗とを備え、信号用端子から映像信号の送出を行い、ビデオカセットレコーダ部は、挿入信号が送出されないときには映像信号切換回路から送出される映像信号とDVD再生部から出力される音声信号とをビデオカセットテープに記録し、挿入信号が送出されるときには映像信号切換回路から送出される映像信号と前面パネルの映像用ジャックに近接する位置に設けられた音声用ジャックに入力された音声信号とをビデオカセットテープに記録する。また、DVD再生部の前記出力端子は、直流成分を除去するコンデンサとインピーダンスの整合を行う抵抗とを介して、映像信号を装置本体の外部に出力するジャックに接続された構成となっている。
【0012】
すなわち、映像用ジャックにプラグが挿入されたときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が開かれるので、信号用端子からは、映像用ジャックに入力さた映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が開かれるので、PNPトランジスタのベース電流は0となり、PNPトランジスタはオフとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号を示すLレベルとなる。一方、映像用ジャックにプラグが挿入されないときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が閉じられるので、信号用端子からは、NPNトランジスタのエミッタから送出される映像信号、つまり、DVD再生部が送出した映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が閉じられるので、PNPトランジスタにベース電流が流れ、PNPトランジスタはオンとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号でないことを示すHレベルとなる。また、DVD再生部の出力端子は、75Ωの負荷とNPNトランジスタのベースとを駆動する必要があるが、NPNトランジスタのベースは、75Ωの負荷の駆動に比すると極めて軽い負荷となる。このため、DVD再生部の出力端子の駆動能力が、1つの75Ωの負荷についてのみ駆動可能となるときにも、75Ωのインピーダンスの映像信号を外部に送出することができる。
【0013】
また本考案に係るDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダは、DVDを再生することにより得られた映像信号を出力するDVD再生部と、映像信号切換回路と、映像信号切換回路から送出される映像信号をビデオカセットテープに記録するビデオカセットレコーダ部とを備え、映像信号切換回路は、装置本体の前面パネルに設けられ、接地用端子と信号用端子とブレーク端子とを有し、プラグが挿入されないときには信号用端子とブレーク端子との接続が閉じられ、プラグが挿入されたときには信号用端子とブレーク端子との接続が開かれる映像用ジャックと、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がブレーク端子に接続され、他方の端子がPNPトランジスタのベースに接続されたベース抵抗と、信号用端子と接地レベルとの間に接続された終端抵抗とを備え、映像用ジャックにプラグが挿入されたことを示す挿入信号がPNPトランジスタのコレクタから送出されるDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダに適用している。そして、映像信号切換回路は、DVD再生部から送出される映像信号がベースに導かれ、コレクタがプラス電源に接続され、エミッタがベース抵抗の前記一方の端子に接続されたNPNトランジスタと、ベース抵抗の前記一方の端子とブレーク端子との間あるいは前記NPNトランジスタのエミッタとベース抵抗の前記一方の端子との間に挿入された整合用抵抗とを備え、信号用端子から映像信号の送出を行い、ビデオカセットレコーダ部は、挿入信号が送出されないときには映像信号切換回路から送出される映像信号とDVD再生部から出力される音声信号とをビデオカセットテープに記録し、挿入信号が送出されるときには映像信号切換回路から送出される映像信号と前面パネルの映像用ジャックに近接する位置に設けられた音声用ジャックに入力された音声信号とをビデオカセットテープに記録する。
【0014】
すなわち、映像用ジャックにプラグが挿入されたときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が開かれるので、信号用端子からは、映像用ジャックに入力された映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が開かれるので、PNPトランジスタのベース電流は0となり、PNPトランジスタはオフとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号を示すLレベルとなる。一方、映像用ジャックにプラグが挿入されないときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が閉じられるので、信号用端子からは、NPNトランジスタのエミッタから送出される映像信号、つまり、DVD再生部が送出した映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が閉じられるので、PNPトランジスタにベース電流が流れ、PNPトランジスタはオンとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号でないことを示すHレベルとなる。
【0015】
また本考案に係る映像信号切換回路は、接地用端子と信号用端子とブレーク端子とを有し、プラグが挿入されないときには信号用端子とブレーク端子との接続が閉じられ、プラグが挿入されたときに信号用端子とブレーク端子との接続が開かれるジャックと、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がブレーク端子に接続され、他方の端子がPNPトランジスタのベースに接続されたベース抵抗と、信号用端子と接地レベルとの間に接続された終端抵抗とを備え、PNPトランジスタのコレクタからプラグの挿入を示す挿入信号
を取り出す映像信号切換回路に適用している。そして、ベースに映像信号が導かれ、コレクタがプラス電源に接続され、エミッタがベース抵抗の前記一方の端子に接続されたNPNトランジスタと、ベース抵抗の前記一方の端子とブレーク端子との間あるいはNPNトランジスタのエミッタとベース抵抗の前記一方の端子との間に挿入された整合用抵抗とを備えている。
【0016】
すなわち、ジャックにプラグが挿入されたときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が開かれるので、信号用端子からは、ジャックに入力された映像信号
が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が開かれるので、PNPトランジスタのベース電流は0となり、PNPトランジスタはオフとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号を示すLレベルとなる。
一方、ジャックにプラグが挿入されないときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が閉じられるので、信号用端子からは、NPNトランジスタのエミッタから送出される映像信号、つまり、NPNトランジスタのベースに導かれた映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が閉じられるので、PNPトランジスタにベース電流が流れ、PNPトランジスタはオンとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号でないことを示すHレベルとなる。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図2は、本考案に係る映像信号切換回路の一実施形態を用いたDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダの電気的構成を示すブロック線図であり、図5に示す従来技術と同一となるブロックには、図5における符号を付与している。なお、以下における説明では、RCAピンジャックについては単にジャックと称し、RCAピンプラグについては単にプラグと称する。また、音声信号の経路については、左右の2チャンネルの信号のうちの一方のチャンネルの経路のみが図示され、他方の経路については図示が省略されている。
【0018】
図において、ビデオカセットレコーダ部(以下では単にビデオ部と称する)5は、図示されないビデオカセットテープに映像信号や音声信号を記録する。また、記録された映像信号や音声信号を再生する(再生した映像信号をジャック28に送出する)。このため、回転ヘッド22が接続され、映像信号の記録再生を行う映像信号処理部21と、回転ヘッド24が接続され、音声信号の記録再生を行う音声信号処理部23とを備えている。
【0019】
なお、映像信号処理部21は、使用するICの関係から、映像信号のための入力端子の数は3つとなっている。また、音声信号処理部23における音声信号のための入力端子の数は4つとなっている。つまり、映像信号と音声信号とを組として、4組の信号を扱う場合には、映像信号のための入力端子の数が1つ不足する構成となっている。
【0020】
DVD再生部4は、DVD8を再生する。そして、再生により得られた映像信号を、出力端子35から映像信号切換回路(以下では単に切換回路と称する)3に送出する(経路を31より示す)。また、直流成分を除去するコンデンサC1と、インピーダンスの整合を行う75Ωの抵抗R8とを介して、装置本体の背面に設けられたジャック29に映像信号を送出する。また、DVD8を再生して得られた音声信号を、経路34を介して、音声信号処理部23に送出する(外部に音声信号を送出するための経路については図示が省略されている)。
【0021】
切換回路3に設けられ、映像信号が入力される映像用RCAピンジャック(以下では単にジャックと称する)1は、図3に示したように、装置本体41の前面パネル44に設けられている。つまり、プラグの挿入や取り外しが容易となるように設けられている。また、前面パネル44のジャック1の近傍位置には、音声信号が入力されるジャック27L,27Rが設けられている。なお、図2においては、これらのジャック27L,27Rは、単にジャック27として示されており、入力された音声信号は音声信号処理部23に送出される。
【0022】
切換回路3は、プラグがジャック1に挿入されたときには、ジャック1に入力された映像信号を、経路32を介して、映像信号処理部21に送出する。一方、プラグがジャック1に挿入されないときには、DVD再生部4から送出される映像信号を、経路32を介して、映像信号処理部21に送出する。且つ、プラグがジャック1に挿入されているかどうかを示す挿入信号を生成するとともに、生成した挿入信号を、経路33を介して制御部7に送出する(構成については、後に詳述する)。
【0023】
ジャック25は装置本体41の背面に設けられた映像信号用の入力端子となっており、入力された映像信号を映像信号処理部21に送出する。また、ジャック26は、ジャック25に入力される映像信号と対になる音声信号が入力される端子となっていて、入力された音声信号を音声信号処理部23に送出する。チューナ部6は、制御部7により指示されたチャンネルの商用放送を受信する。そして、受信により得られた映像信号を映像信号処理部21に送出し、受信により得られた音声信号を音声信号処理部23に送出する。
【0024】
制御部7は、マイクロコンピュータにより構成されていて、DVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダとしての主要動作の制御を行う。このため、チューナ部6が受信するチャンネルを制御する。また、ビデオ部5の動作とDVD再生部4の動作とを制御する。そして、切換回路3から、ジャック1にプラグが挿入されたことを示す挿入信号が送出される場合では、切換回路3から送出される映像信号が選択されるように映像信号処理部21を制御するとともに、ジャック27からの音声信号が選択されるように音声信号処理部23を制御する(ジャック27には、ジャック1に入力される映像信号と対となる音声信号が入力される)
。また、DVD再生部4が出力する映像信号を記録するときには、切換回路3から送出される映像信号が選択されるように映像信号処理部21を制御するとともに、DVD再生部4が送出する音声信号が選択されるように音声信号処理部23を制御する。
【0025】
なお、補足的な説明を行うと、図3における42は、DVD8が載置されるトレイを示しており、43はビデオカセットの挿入口を示している。
【0026】
図1は、切換回路3の詳細な電気的接続を示す回路図であり、図6に示す構成と同一となる素子には、図6における符号を付与している。
【0027】
ジャック1に設けられ、プラグ2の接地用端子14に接触する接地用端子11は接地レベルに接続されている。また、プラグ2の信号用端子15に接触する信号用端子12と接地レベルとの間には、75Ωの終端抵抗R1が接続されている。そして、信号用端子12は、経路32を介して、映像信号処理部21に接続されている。DVD再生部4の出力端子から送出される映像信号は、100Ω程度の抵抗R6を介して、NPNトランジスタQ1のベースに導かれている。また、NPNトランジスタQ1のコレクタはプラス電源に接続されている。そして、NPNトランジスタQ1のエミッタは、ベース抵抗R3の一方の端子に接続されている。
【0028】
PNPトランジスタQ2のベースには、ベース抵抗R3の他方の端子が接続されており、PNPトランジスタQ2のエミッタはプラス電源に接続されている。
そして、PNPトランジスタQ2のコレクタは、抵抗R5を介して接地されるとともに、プラグ2が挿入されたかどうかを示す挿入信号の出力点として、経路33を介して制御部7に接続されている。また、NPNトランジスタQ1のエミッタとベース抵抗R3との接続点は、出力インピーダンスを75Ωとするための整合用抵抗R2を介して、ブレーク端子13に接続されている。また、PNPトランジスタQ2のベースとプラス電源との間には、ベース電位を引き上げるための抵抗R4が接続されている。
【0029】
すなわち、切換回路3は、図6に示す従来技術のベース抵抗R3の端子の一方に、エミッタフォロワを形成するNPNトランジスタQ1を介して、DVD再生部4が送出する映像信号を導くとともに、ベース抵抗R3の端子の一方とブレーク端子13との間に、インピーダンスの整合を行うための整合用抵抗R2を挿入した構成となっている。
【0030】
つまり、DVD再生部4の映像信号の出力端子35は、コンデンサC1と抵抗R8とを介して、75Ωの映像信号を、ジャック29から外部に送出するとともに、NPNトランジスタQ1のベースを駆動する。一方、NPNトランジスタQ1のベースを駆動するには、大きな駆動能力を要求されない。このため、DVD再生部4に設けられ、映像信号を出力するICの出力端子35の駆動能力が、1つの75Ωの負荷のみを駆動する能力を有する場合であっても、駆動能力を高めるための素子を追加することなく、切換回路3に映像信号を送出しつつ、同時に、ジャック29に、出力インピーダンスが75Ωの映像信号を送出することができるようになっている。
【0031】
以下に、切換回路3の動作について説明した後、全体の動作について説明する。
【0032】
切換回路3におけるNPNトランジスタQ1のベースには、例えば、図4(A)の51に示すような信号波形(ピーク・ピーク値が約2V)が印加される。一方、ジャック1にプラグ2が挿入されない場合、NPNトランジスタQ1のエミッタは、整合用抵抗R2と終端抵抗R1とを介して接地される。すなわち、NPNトランジスタQ1のエミッタは、約150Ωのインピーダンスで接地される。
このため、NPNトランジスタQ1のエミッタから送出される信号の波形は、同図(B)の52によって示したように、信号波形51を、NPNトランジスタQ1のベース・エミッタ間の電圧降下分(約0.6V)だけ、0Vの側に変位した信号波形となる。従って、このとき、出力32(信号用端子12)には、51に示す信号波形のレベルを1/2にした映像信号(ピーク・ピーク値が約1Vの信号)が現れることになる。つまり、出力32には、DVD再生部4が送出する映像信号が、ピーク・ピーク値が約1Vの信号として現れることになる。
【0033】
また、NPNトランジスタQ1のエミッタの信号波形は、52によって示したように、その最大値が約2Vとなっている。従って、PNPトランジスタQ2には、ベース抵抗R3を介して、整合用抵抗R2の側にベース電流が流れるので、PNPトランジスタQ2はオンとなる。その結果、経路33のレベルは、プラグ2が挿入されていないことを示す(挿入信号ではないことを示す)Hレベルとなる。
【0034】
一方、ジャック1にプラグ2が挿入されると、プラグ2の側の信号用端子15によって、ジャック1の側の信号用端子12が押し上げられ、ブレーク端子13と信号用端子12との接続が開かれる。その結果、出力32(信号用端子12)
からは、プラグ2を介して導かれた外部からの映像信号が送出されることになる。
【0035】
また、このときでは、NPNトランジスタQ1のエミッタには、抵抗R4とベース抵抗R3とを介してプラス電源が印加される。このため、エミッタのレベルは、図4(B)の53でもって示したように、プラス電源の電圧に略等しい約5Vとなる(NPNトランジスタQ1においては、エミッタの側からベースの側やコレクタの側に電流が流れない)。その結果、PNPトランジスタQ2にはベース電流が流れなくなって、PNPトランジスタQ2はオフとなる。従って、経路33のレベルは、プラグ2が挿入されていることを示す(挿入信号であることを示す)Lレベルとなる。
【0036】
以上で切換回路3の動作についての説明を終了し、次に、全体の動作について説明する。
【0037】
図示されないリモートコントローラ等によって、ジャック25に入力された映像信号の記録を指示された場合、制御部7は、ジャック25からの映像信号が選択されるように映像信号処理部21を制御し、ジャック26からの音声信号が選択されるように音声信号処理部23を制御する。また、商用放送の記録を指示された場合、制御部7は、チューナ部6からの映像信号が選択されるように映像信号処理部21を制御し、チューナ部6からの音声信号が選択されるように音声信号処理部23を制御する。
【0038】
また、DVD8を再生した映像信号をビデオカセットテープに記録する指示が与えられた場合、制御部7は、経路33のレベルを調べ、ジャック1にプラグ2が挿入されているかどうかを調べる。経路33のレベルがプラグ2が挿入されていないことを示すときには、切換回路3からは、DVD再生部4が送出する映像信号が出力される。このため、制御部7は、切換回路3からの映像信号が選択されるように映像信号処理部21を制御し、DVD再生部4が出力する音声信号が選択されるように音声信号処理部23を制御する。
【0039】
一方、ジャック25に入力された映像信号、あるいは、受信した商用放送の映像信号、または、DVD再生部4から出力される映像信号を記録する状態となっているときに、ジャック1にプラグ2が挿入され、経路33のレベルが、ジャック1にプラグ2が挿入されていることを示すLレベルとなる場合、制御部7は、映像信号処理部21のオンスクリーンディスプレイ回路(図示を省略)を制御することによって、前面パネル44に設けられたジャック1に入力された映像信号
を記録するモードに移行したことを示すメッセージをオンスクリーン表示する。
また、制御部7は、切換回路3からの映像信号(ジャック1に入力された映像信号)が選択されるように映像信号処理部21を制御し、ジャック27に入力された音声信号が選択されるように音声信号処理部23を制御する。
【0040】
なお、本考案は上記実施形態に限定されず、整合用抵抗R2を挿入する位置については、NPNトランジスタQ1のエミッタとベース抵抗R3の一方の端子Bとの間(A点により示す)に挿入した構成とすることができる(このときでは、ベース抵抗R3の一方の端子Bは、抵抗R2を介することなく、ブレーク端子13に直接に接続される)。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、映像用ジャックにプラグが挿入されたときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が開かれるので、信号用端子からは、映像用ジャックに入力された映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が開かれるので、PNPトランジスタのベース電流は0となり、PNPトランジスタはオフとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号を示すLレベルとなる。一方、映像用ジャックにプラグが挿入されないときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が閉じられるので、信号用端子からは、NPNトランジスタのエミッタから送出される映像信号、つまり、DVD再生部が送出した映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が閉じられるので、PNPトランジスタにベース電流が流れ、PNPトランジスタはオンとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号でないことを示すHレベルとなる。また、DVD再生部の出力端子は、75Ωの負荷とNPNトランジスタのベースとを駆動する必要があるが、NPNトランジスタのベースは、75Ωの負荷の駆動に比すると極めて軽い負荷となる。このため、DVD再生部の出力端子の駆動能力が、1つの75Ωの負荷についてのみ駆動可能となるときにも、75Ωのインピーダンスの映像信号を外部に送出することができる。このため、映像信号用の1つの入力端子に対し、ジャックにプラグが挿入されたときには前記ジャックに入力された映像信号を出力し、ジャックにプラグが挿入されないときにはDVD再生部から出力される映像信号を出力する信号切り換えと、前記信号切り換えに対応した制御のために必要となるプラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行うことができる。また、併せて、DVD再生部の出力端子が1つの75Ωの負荷のみを駆動可能であるときに、DVD再生部が送出する映像信号を、外部から入力される映像信号と切り換えてビデオ部に導くようにするときにも、同時に、DVD再生部が送出する映像信号を、前記出力端子の駆動能力を高めるための素子を追加することなく、インピーダンスが75Ωの映像信号として外部に送出することができる。
【0042】
また本考案では、映像用ジャックにプラグが挿入されたときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が開かれるので、信号用端子からは、映像用ジャックに入力された映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が開かれるので、PNPトランジスタのベース電流は0となり、PNPトランジスタはオフとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号を示すLレベルとなる。一方、映像用ジャックにプラグが挿入されないときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が閉じられるので、信号用端子からは、NPNトランジスタのエミッタから送出される映像信号、つまり、DVD再生部が送出した映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が閉じられるので、PNPトランジスタにベース電流が流れ、PNPトランジスタはオンとなる。従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号でないことを示すHレベルとなる。このため、映像信号用の1つの入力端子に対し、ジャックにプラグが挿入されたときには前記ジャックに入力された映像信号を出力し、ジャックにプラグが挿入されないときにはDVD再生部から出力される映像信号を出力する信号切り換えと、前記信号切り換えに対応した制御のために必要となるプラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行うことができる。
【0043】
また本考案では、ジャックにプラグが挿入されたときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が開かれるので、信号用端子からは、ジャックに入力された映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が開かれるので、PNPトランジスタのベース電流は0となり、PNPトランジスタはオフとなる。
従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号を示すLレベルとなる。一方、ジャックにプラグが挿入されないときには、ブレーク端子と信号用端子との接続が閉じられるので、信号用端子からは、NPNトランジスタのエミッタから送出される映像信号、つまり、NPNトランジスタのベースに導かれた映像信号が送出される。また、ベース抵抗と終端抵抗との接続が閉じられるので、PNPトランジスタにベース電流が流れ、PNPトランジスタはオンとなる。
従って、PNPトランジスタのコレクタのレベルは、挿入信号でないことを示すHレベルとなる。このため、映像信号用の1つの入力端子に対し、ジャックにプラグが挿入されたときには前記ジャックに入力された映像信号を出力し、ジャックにプラグが挿入されないときには装置内部において生成された映像信号を出力する信号切り換えと、前記信号切り換えに対応した制御のために必要となるプラグの挿入の検出とを、ブレーク端子付きのジャックと少数の安価な素子とを用いるのみで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る映像信号切換回路の一実施形態の詳細な電気的接続を示す回路図である。
【図2】本考案に係るDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダの一実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。
【図3】装置本体の前面の様子を示す説明図である。
【図4】主要信号の波形を示す説明図である。
【図5】DVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダの従来技術の電気的構成を示すブロック線図である。
【図6】プラス挿入の検出回路の従来技術の電気的接続を示す回路図である。
【符号の説明】
1 映像用RCAピンジャック
3 映像信号切換回路
4 DVD再生部
5 ビデオカセットレコーダ部
8 DVD
11 接地用端子
12 信号用端子
13 ブレーク端子
29 RCAピンジャック
33 挿入信号の経路
35 出力端子
41 装置本体
44 前面パネル
C1 直流成分を除去するコンデンサ
Q1 NPNトランジスタ
Q2 PNPトランジスタ
R1 終端抵抗
R2 整合用抵抗
R3 ベース抵抗
R8 インピーダンスを整合する抵抗

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 DVDを再生することにより得られた映像信号を出力端子から送出するDVD再生部と、映像信号切換回路と、映像信号切換回路から送出される映像信号をビデオカセットテープに記録するビデオカセットレコーダ部とを備え、映像信号切換回路は、装置本体の前面パネルに設けられ、接地用端子と信号用端子とブレーク端子とを有し、RCAピンプラグが挿入されないときには信号用端子とブレーク端子との接続が閉じられ、RCAピンプラグが挿入されたときには信号用端子とブレーク端子との接続が開かれる映像用RCAピンジャックと、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がブレーク端子に接続され、他方の端子がPNPトランジスタのベースに接続されたベース抵抗と、信号用端子と接地レベルとの間に接続された終端抵抗とを備え、映像用RCAピンジャックにRCAピンプラグが挿入されたことを示す挿入信号がPNPトランジスタのコレクタから送出されるDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダにおいて、映像信号切換回路は、DVD再生部の前記出力端子から送出される映像信号がベースに導かれ、コレクタがプラス電源に接続され、エミッタがベース抵抗の前記一方の端子に接続されたNPNトランジスタと、ベース抵抗の前記一方の端子とブレーク端子との間あるいは前記NPNトランジスタのエミッタとベース抵抗の前記一方の端子との間に挿入された整合用抵抗とを備え、信号用端子から映像信号の送出を行い、ビデオカセットレコーダ部は、挿入信号が送出されないときには映像信号切換回路から送出される映像信号とDVD再生部から出力される音声信号とをビデオカセットテープに記録し、挿入信号が送出されるときには映像信号切換回路から送出される映像信号と前面パネルの映像用RCAピンジャックに近接する位置に設けられた音声用RCAピンジャックに入力された音声信号とをビデオカセットテープに記録し、DVD再生部の前記出力端子は、直流成分を除去するコンデンサとインピーダンスの整合を行う抵抗とを介して、映像信号を装置本体の外部に出力するRCAピンジャックに接続されていることを特徴とするDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダ。
【請求項2】 DVDを再生することにより得られた映像信号を出力するDVD再生部と、映像信号切換回路と、映像信号切換回路から送出される映像信号をビデオカセットテープに記録するビデオカセットレコーダ部とを備え、映像信号切換回路は、装置本体の前面パネルに設けられ、接地用端子と信号用端子とブレーク端子とを有し、RCAピンプラグが挿入されないときには信号用端子とブレーク端子との接続が閉じられ、RCAピンプラグが挿入されたときには信号用端子とブレーク端子との接続が開かれる映像用RCAピンジャックと、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がブレーク端子に接続され、他方の端子がPNPトランジスタのベースに接続されたベース抵抗と、信号用端子と接地レベルとの間に接続された終端抵抗とを備え、映像用RCAピンジャックにRCAピンプラグが挿入されたことを示す挿入信号がPNPトランジスタのコレクタから送出されるDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダにおいて、映像信号切換回路は、DVD再生部から送出される映像信号がベースに導かれ、コレクタがプラス電源に接続され、エミッタがベース抵抗の前記一方の端子に接続されたNPNトランジスタと、ベース抵抗の前記一方の端子とブレーク端子との間あるいは前記NPNトランジスタのエミッタとベース抵抗の前記一方の端子との間に挿入された整合用抵抗とを備え、信号用端子から映像信号の送出を行い、ビデオカセットレコーダ部は、挿入信号が送出されないときには映像信号切換回路から送出される映像信号とDVD再生部から出力される音声信号とをビデオカセットテープに記録し、挿入信号が送出されるときには映像信号切換回路から送出される映像信号と前面パネルの映像用RCAピンジャックに近接する位置に設けられた音声用RCAピンジャックに入力された音声信号とをビデオカセットテープに記録することを特徴とするDVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダ。
【請求項3】 接地用端子と信号用端子とブレーク端子とを有し、プラグが挿入されないときには信号用端子とブレーク端子との接続が閉じられ、プラグが挿入されたときに信号用端子とブレーク端子との接続が開かれるジャックと、エミッタがプラス電源に接続されたPNPトランジスタと、一方の端子がブレーク端子に接続され、他方の端子がPNPトランジスタのベースに接続されたベース抵抗と、信号用端子と接地レベルとの間に接続された終端抵抗とを備え、PNPトランジスタのコレクタからプラグの挿入を示す挿入信号を取り出す映像信号切換回路において、ベースに映像信号が導かれ、コレクタがプラス電源に接続され、エミッタがベース抵抗の前記一方の端子に接続されたNPNトランジスタと、ベース抵抗の前記一方の端子とブレーク端子との間あるいはNPNトランジスタのエミッタとベース抵抗の前記一方の端子との間に挿入された整合用抵抗とを備えたことを特徴とする映像信号切換回路。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図2】
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【図5】
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【登録番号】実用新案登録第3096669号(U3096669)
【登録日】平成15年7月9日(2003.7.9)
【発行日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【考案の名称】DVD再生装置一体型ビデオカセットレコーダおよび映像信号切換回路
【国際特許分類】
【評価書の請求】有
【出願番号】実願2003−1552(U2003−1552)
【出願日】平成15年3月25日(2003.3.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)