説明

ITPクリアランス情報を提供するシステムおよび方法

【課題】ディスプレイ上に垂直プロファイルビューで改良型のIn−Trails Procedure(ITP)または標準(STD)遷移情報を提供する方法およびシステムを提供する。
【解決手段】ホスト航空機20上に位置するユーザインターフェースが、所望の高度のユーザ選択を受け取る。ホスト航空機上のプロセッサ24が、ホスト航空機上の通信システム32を介して1つまたは複数の近接ターゲット航空機60から情報を受信し、ホスト航空機上に位置する他のシステムからホスト航空機情報を受信する。プロセッサは、処理装置に結合されたディスプレイ30上に提示するためにグラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイを生成する。グラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイは、受け取った所望の高度に関連する高度へのITPまたは標準(STD)遷移に関する有効または無効表示を示す垂直プロファイルビューを含む。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001]効率的な海洋運航は通常、フライトレベル変更を必要とする。上昇または下降は、順風を利用し、あるいは乱流または他の気象異常を回避するための最適の動作をもたらす。
【0002】
[0002]現在の海洋運航は、いくつかの理由でフライトレベル変更の機会を制限する。
・各フライトがほぼ同時に同じルートに沿って運航すること(局所的に密な交通)、および
・(レーダと比較して)監視性能が低い結果、安全な手順的分離に関する分離最小値が大きくなること。
【0003】
[0003]Automatic dependent surveillance−broadcast(ADS−B) in−trial procedures(ITP)は、普通ならブロックされるフライトレベルを通じた空中ADS−B使用可能上昇および下降である。ITPは、承認されたInternational Civil Aviation Organization(ICAO)手順であり、それによってコントローラが、フライトクルーによって中継されるコックピットソースから導出された情報に基づいて航空機を分離する。
【0004】
[0004]ITPは、同一トラック上の先行または追従する航空機が、標準(STD)上昇/下降手順のために必要なものより短い分離距離の他の航空機によって占有されるフライトレベルを通じて所望のフライトレベルに上昇または下降することを可能にする。ITPディスプレイは、ITP上昇/下降に関する特定の基準が、介在するフライトレベルの1つまたは2つの基準航空機に関して満たされるかどうかをフライトクルーが判定することを可能にする。こうした基準は、ITP航空機と基準航空機の推定位置の間の間隔が常にITP分離最小値18.52km(10NM)を超えることを保証するが、上昇中または下降中に垂直分離は存在しない。フライトクルーがITP基準が満たされることを確立すると、フライトクルーは、ITP上昇または下降を要求し、基準航空機があればそれをクリアランス要求で識別する。Air Traffic Control(ATC)は、要求されたフライトレベルすべての航空機について、ならびに初期フライトレベルと、要求されたフライトレベルとの間のすべてのフライトレベルのすべての航空機について標準的分離が満たされるかどうかを判定しなければならない。満たされる場合、標準(非ITP)フライトレベル変更クリアランスが与えられる可能性が高い。満たされない場合、基準航空機が唯一のブロッキング航空機である場合、コントローラはITP要求を評価する。ATCは、速度を変更し、またはフライトレベルを変更するために基準航空機が取り除かれたかどうか、またはトラックの著しい変化が生じる地点に達しようとしているかどうかを判定する。コントローラはまた、要求側航空機が別の手順で参照されないことも保証する。ATCはまた、基準航空機との間の正のマッハ差が0.06マッハ以下であることも保証する。これらの基準のそれぞれが満たされる場合、ATCは、ITPフライトレベル変更クリアランスを発行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第12/640976号
【特許文献2】米国特許出願第12/641149号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[0005]現在のITPディスプレイは、高度を変更したいクルーにとって非常に助けとなるはずの十分なフィードバックを提供することができない。したがって、フライトクルーは、海洋上昇/下降を最適化するための作業を計画するのが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0006]本発明は、ディスプレイ上に垂直プロファイルビューで改良型のIn−Trails Procedure(ITP)または標準(STD)遷移情報を提供する方法およびシステムを提供する。例示的実施形態では、ホスト航空機上に位置するユーザインターフェースが、所望の高度のユーザ選択を受け取る。ホスト航空機上のプロセッサが、ホスト航空機上の通信システムを介して1つまたは複数の近接ターゲット航空機から情報を受信し、ホスト航空機上に位置する1つまたは複数の他のシステムからホスト航空機情報を受信する。プロセッサは、処理装置に結合されたディスプレイ上に提示するためにグラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイを生成する。グラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイは、受信した近接ターゲット航空機およびホスト航空機情報に基づく、受け取った所望の高度に関連する高度へのIn−Trails Procedure(ITP)または標準(STD)遷移に関する有効または無効表示を示す垂直プロファイルビューを含む。
【0008】
[0007]本発明の一態様では、表示は、メッセージボックスに関連する空域の領域の位置に基づいて垂直プロファイルビュー内に配置されたメッセージボックスを含む。
[0008]本発明の別の態様では、表示は、メッセージボックスに関連する空域の領域に基づく境界ボックスを含む。
【0009】
[0009]本発明のさらに別の態様では、表示は、受け取った所望の高度に関連する高度へのITP遷移またはSTD遷移が有効となるとき、または有効でなくなるときの時間または距離情報を提示する。
【0010】
[0010]以下の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態および代替実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】[0011]本発明の一実施形態に従って形成された例示的システムのブロック図である。
【図2】[0012]図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図3】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図4】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図5】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図6】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図7】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図8】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【図9】図1に示されるシステムによって生成された例示的スクリーンショットである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0013]図1は、航空機20に対して改良型in−trial procedures(ITP)機能を提供するシステムの実施形態を示す。例示的システムは、気象レーダシステム40(任意選択)、気象レーダシステム40と信号通信しているプロセッサ24、Automatic dependent surveillance−broadcast(ADS−B)システム26、交通衝突防止システム(TCAS)28(任意選択)、ユーザインターフェースを有するディスプレイ装置30、通信システム32、およびメモリ34を含む。様々なフライト情報(例えば、位置および速度情報)を取り出すために、全地球位置把握システム(GPS)やそれに匹敵する装置などの他の航空機システム46にプロセッサ24を接続することができる。
【0013】
[0014]プロセッサ24は、ADS−Bシステム26と、含まれる場合はTCAS28とを介して、航空機20の近傍の他の航空機の情報を受信する。別の実施形態では、TCAS28はADS−B機能を含み、プロセッサ24がTCAS28内に含まれる。プロセッサ24は、受信した他の航空機(ターゲット)情報をディスプレイ装置およびユーザインターフェース30に提示する。パイロットは、ITP高度変更要求を解析し、通信システム32を介してコントローラ権限にそれを送るために、カーソル制御装置やタッチスクリーンディスプレイなどのユーザインターフェース30を使用してプロセッサ24と対話する。後の図でこのことがより詳細に示される。
【0014】
[0015]レーダシステム40の例は、レーダコントローラ50、送信機52、受信機54、およびアンテナ56を含む。レーダコントローラ50は、アンテナ56を通じて信号の送信および受信を実施するために送信機52および受信機54を制御する。気象レーダシステム40およびプロセッサ24は、他の航空機システム46と信号通信している。
【0015】
[0016]レーダコントローラ50またはそれに匹敵するプロセッサが、送信された信号パルスがアンテナ56からターゲット60に遷移し、アンテナ56に戻る際にかかる時間の長さに基づいて(すなわち、反射率信号)、アンテナ56に対する気象物体(ターゲット60)の距離を計算する。信号の速度が一定であり、ほぼ真空中の光の速度であるので、距離と時間の間の関係は線形である。
【0016】
[0017]一実施形態では、メモリ34は、受信機54からの反射率データを格納する3次元容積バッファを含む。プロセッサ24は、容積バッファ内に格納された反射率データに基づいて、稲妻、雹、または乱流を推定する能力を有する。プロセッサ24は、容積バッファにアクセスすることができ、ITPディスプレイ装置30に気象および航跡渦情報を供給する。共に2009年12月17日に出願された同時係属米国特許出願第12/640976号および第12/641149号が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0017】
[0018]例示的気象レーダシステム40は、3次元容積バッファを包含するHoneywellのIntuVue(商標)気象レーダである。レーダシステム40は航空機20の正面の3次元空間全体を継続的に走査し、すべての反射率データを地球基準の3次元(または「容積」)メモリバッファ(メモリ34)内に格納する。バッファは、新しい走査からの反射率データで継続的に更新される。バッファ内に格納されるデータは、航空機の運動(速度、機首方位、高度)について補償される。バッファ内のデータは、例えば30秒ごとの割合で更新される。3次元方法は、合計で−15度から+15度の傾斜制御範囲にわたるフルカバレッジを実現する走査方式を使用する。反射率データがバッファから抽出され、ビュー特有のアンテナ走査を行う(かつ待機する)必要なしに所望のディスプレイビューが生成される。一実施形態では、この抽出および画像生成が、(従来型レーダの場合の4秒間隔と比較して)1秒間隔で実施される。3次元容積バッファデータでは、ディスプレイ提示が、従来型レーダに固有の単一傾斜面に制限されない。
【0018】
[0019]プロセッサ24は、垂直状況アウェアネスディスプレイ(VSAD)および/または3次元ディスプレイ装置(ディスプレイ装置30)上に提示されるITP垂直プロファイルビューを生成する。ITP垂直プロファイルビューは以下を含む。
【0019】
[0020]空中3次元気象反射率データ、
[0021]乱流、対流活動、雹、稲妻の存在などの空中気象災害情報、
[0022]予測航跡渦情報
[0023]データリンクされた高層風データ
[0024]データリンクされた気象(サービス提供された)
[0025]他の航空機からのデータリンクされた気象(例えば、パイロットレポート(PIREPS)、温度、圧力)、および/または
[0026]ITPまたは標準(STD)高度を実施するためのウィンドウが利用可能となるとき、または利用可能でなくなるときについての情報。
【0020】
[0027]図2は、垂直プロファイルビュー区間102で、垂直プロファイルビュー区間102の垂直方向ほぼ中央に提示された自船シンボル106を示す例示的ITPディスプレイ100を示す。この例では、パイロットは、(ユーザインターフェース30を使用して)遷移したい高度を選択した。この所望の高度が点線の高度線110で示される。パイロットが所望の高度(高度線110を参照)を選択した後、プロセッサ24は、ITPまたはSTD上昇手順が航空機20の現在位置から事前定義された(またはユーザ選択可能な)距離まで利用可能かどうかを判定する。この例では、プロセッサ24は、他の航空機および自船の現フライト情報から受信された情報のために、所望の高度へのITPまたはSTD上昇が他の航空機アイコン112、114に関連する航空機間の空間の列では可能でないと判定した。
【0021】
[0028]2つの航空機(アイコン112、114)間の空間の列内でITPまたはSTD遷移が可能であるかどうかを判定するために、プロセッサ24は、ADS−Bシステム26を介して他の航空機アイコン112、114に関連する航空機からフライト情報を受信し、他の航空機システム46を介して自船情報を受信する。他の航空機によって占有されない他の空間の列についてこの判定を行うことができる。この判定を行うためにプロセッサ24が使用する情報の一部は、他の航空機の位置および現対気速度、ならびに自船20の現対気速度を含む。所望の高度への遷移を実施するためのSTDまたはITP分離がないことを示す垂直プロファイルビュー区間102上に表示される表示は、2つの他の航空機アイコン112、114をリンクするボックスまたは部分ボックス118を含み、そのボックス118内には、STDまたはITP分離が存在しないことを記述するテキストを含むテキストウィンドウ120がある。
【0022】
[0029]図3は、2つの他の航空機間の空間の容積が所望の高度への遷移を実施するための十分なITP分離を与えるとプロセッサ24が判定したことを除いて、図2に示されるものと同様の一例を示す。このことが、ITP分離が十分であることを示すテキストウィンドウ120内のテキストによって示される。一実施形態では、ITP(またはSTD)分離が有効であるときのテキストウィンドウ120の色および/または陰影が、ITP(またはSTD)分離が十分ではないときのものとは異なる(図2を参照)。すべての受信された情報に基づいて、ITP分離は現在は存在しないが、将来のある時には存在することになるとプロセッサ24によって判定された場合、リンキングボックス118の左下コーナが、アイコン134ならびに時間および/または距離ウィンドウ136で一意に特定される。時間および/または距離ウィンドウ136は、2つの他の航空機間の空間の容積が有効なITP分離を与えることになるときに関する時間のカウントダウン、または2つの他の航空機間の空間の容積に関するITP分離が有効となるまでに現在の航空機が移動しなければならない距離の量のいずれかを特定する。
【0023】
[0030]図4は、自船(アイコン106)が2つの他の航空機間の空間の容積内にあり、自船のパイロットが他の航空機より高い所望の高度を選択した状況を示す。リンキングボックス118内のテキストウィンドウ120が、ITP分離が有効/十分であることを示す。プロセッサ24は、リンキングボックス118によって特定される空間の列に関連するITP上昇がもはや有効ではなくなるときを計算する。ITP上昇がもはや有効ではないと判定される位置が、リンキングボックス118の右下コーナに位置するアイコン140によって視覚的に特定される。リンキングボックス118に隣接して(例えば下に)、ITP上昇がもはや有効ではなくなる計算時間または距離を提示する、関連時間または距離ウィンドウ142がある。
【0024】
[0031]図5は、他の航空機間の空間の容積が、ITP遷移に関する時間とは異なるSTD遷移に関する時間で、自船アイコン106によって示される自船に関する所望の高度への遷移について有効であるとプロセッサ24が判定する状況を示す。この例では、リンキングボックス118は、STD分離が十分であることを示す第1テキストボックス130と、ITP分離が十分であることを示す第2テキストボックス132とを含む。一実施形態では、これらの2つのテキストボックス130、132が、異なる陰影/色で特定される。
【0025】
[0032]図6は、STD分離テキストボックス130がその左下コーナのアイコン148を含み、時間/距離ウィンドウ150がアイコン148の下に表示されることを除いて、図5と同様である。時間/距離ウィンドウ150は、所望の高度への関連するSTD遷移が有効であるときの時間および/または距離を示す。第2テキストウィンドウ132は、左下コーナのアイコン154と、2つの他の航空機間のITP遷移が所望の高度に対して有効であるときの時間および/または距離を示す関連時間/距離ウィンドウ156とを含む。
【0026】
[0033]図7は、選択された所望の高度線110の右端に、次のSTDおよび/またはITP遷移が垂直プロファイルビュー区間102内に視覚的に存在する範囲の外側で有効となるときを示すメッセージボックス160を提示する。メッセージボックス160は、次のSTDまたはITP遷移が有効であるときに関する時間または距離のいずれかを示す。一実施形態では、メッセージボックス160の色または陰影は、図4のテキストウィンドウ120で示されるような有効の表示に関するものと同様である。
【0027】
[0034]一実施形態では、現在閲覧中の垂直プロファイルビュー区間102内に有効なSTDまたはITP遷移が存在しないときにのみメッセージボックス160が提示される。図8に示されるように、タイムラインまたは距離ロケータアイコン172を含む時間/距離スケール170が、垂直プロファイルビュー区間102の下端に位置する。タイムラインまたは距離ロケータアイコン172がスケール170の左端にあるとき、垂直プロファイルビュー区間102は、自船アイコン106(図2)と、自船の現在位置に対する垂直プロファイルビュー区間102のスケール内に適合する他の航空機または気象異常に関連する他のアイコンとを示す。スケール170上の他の位置では、垂直プロファイルビュー区間102は、自船の現在位置からのアイコン172の時間または距離に基づいて、航空機および/または気象に関連するアイコンと、上述のような所望の高度への有効(または無効)なSTDまたはITP遷移とを提示する。したがって、パイロットがロケータアイコン172を活動化し、時間/距離スケール170に沿ってロケータアイコン172を摺動させるときに航空機の前方にあるものを示すために、パイロットはロケータアイコン172を操作することができる。垂直プロファイルビュー区間102内に現在表示中の内容(航空機、気象)の位置を示すために、テキストウィンドウ174がロケータアイコン172の上に現れる。テキストウィンドウ174内に示される位置は、自船の現在位置に対するものである。この例では、垂直プロファイルビュー区間102のアイコン172および現在の内容が、自船の現在位置(pp)から1018.6km(550海里(NM))または1.1時間のところに位置する。
【0028】
[0035]やはり図8に示されるように、メッセージボックス162が、次のITP遷移が有効となるときを示す。メッセージボックス162は、図7に示されるメッセージボックス160と同様に位置で提示される。メッセージボックス162内に配置される値は、自船の現在位置に対するものである。この例では、2つの他の航空機アイコン168、169間のリンキングボックス166内に含まれるテキストウィンドウ164で示されるように、有効なSTD遷移が存在するので、次のSTD有効遷移が提示されない。
【0029】
[0036]この例では、左の航空機(アイコン168)の位置の後ろのある距離まで、STD遷移は有効ではない。したがって、リンキングボックス166の前縁が、2つのアイコン168、169間のある距離のところに位置する。前縁(または後縁)が位置する距離は、STD遷移が有効であるとプロセッサ24が判定するところである。
【0030】
[0037]図9に示されるように、アイコン172が、タイムライン170に沿って、有効なSTD遷移が2つの航空機アイコン194、196間のリンキングボックス192内のテキストボックス190に提示される時点に位置している。メモリ34内に格納された気象データに基づいて、気象セル180も垂直プロファイルビュー区間102内に示されている。他の気象異常をここで提示することができる。この例では、気象セル180が、STD遷移が行われるはずの位置に配置される。したがって、パイロットは、気象災害を回避するために、このSTD遷移を実施したくない可能性が最も高いはずである。
【符号の説明】
【0031】
20 航空機
24 プロセッサ
26 Automatic dependent surveillance−broadcast(ADS−B)システム
28 交通衝突防止システム(TCAS)
30 ユーザインターフェースを有するディスプレイ装置
32 通信システム
34 メモリ
40 気象レーダシステム
46 他の航空機システム
50 レーダコントローラ
52 送信機
54 受信機
56 アンテナ
60 ターゲット
100 例示的ITPディスプレイ
102 垂直プロファイルビュー区間
106 自船シンボル
110 高度線
112 他の航空機アイコン
114 他の航空機アイコン
118 ボックス
120 テキストウィンドウ
130 第1テキストボックス
132 第2テキストボックス
134 アイコン
136 時間および/または距離ウィンドウ
140 アイコン
142 関連時間または距離ウィンドウ
148 アイコン
150 時間/距離ウィンドウ
154 アイコン
156 関連時間/距離ウィンドウ
160 メッセージボックス
162 メッセージボックス
164 テキストウィンドウ
166 リンキングボックス
168 他の航空機アイコン
169 他の航空機アイコン
170 時間/距離スケール
172 タイムラインまたは距離ロケータアイコン
174 テキストウィンドウ
180 気象セル
190 テキストボックス
192 リンキングボックス
194 航空機アイコン
196 航空機アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト航空機(20)上に位置するシステムによって実施される方法であって、
前記ホスト航空機上に位置するユーザインターフェースで、所望の高度のユーザ選択を受け取るステップと、
前記ホスト航空機上の通信システムを介して1つまたは複数の近接ターゲット航空機から情報を受信するステップと、
前記ホスト航空機上に位置する1つまたは複数の他のシステムからホスト航空機情報を受信するステップと、
前記ホスト航空機上の処理装置(24)で、前記処理装置に結合されたディスプレイ(30)上に提示するためにグラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイを生成するステップであって、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイが垂直プロファイルビューを含む、ステップと
を含み、
前記垂直プロファイルビューが、前記受信した近接ターゲット航空機およびホスト航空機情報に基づく、前記受け取った所望の高度に関連する高度へのIn−Trails Procedure(ITP)または標準(STD)遷移のうちの少なくとも1つに関する有効または無効表示のうちの少なくとも1つを含み、
前記表示が、メッセージボックスに関連する空域の領域に基づく前記メッセージボックスまたは境界ボックスを含み、前記メッセージボックスが、前記メッセージボックスに関連する空域の領域の位置に基づいて前記垂直プロファイルビュー内に配置され、
前記表示が、前記受け取った所望の高度に関連する高度への前記ITP遷移または前記STD遷移のうちの前記少なくとも1つが有効となるときの時間または距離情報のうちの少なくとも1つを提示するように構成された有効警告インジケータ、前記受け取った所望の高度に関連する高度への前記ITP遷移または前記STD遷移のうちの前記少なくとも1つが無効となるとき、または無効となるところの時間または距離情報のうちの少なくとも1つを提示するように構成された無効警告インジケータ、あるいは前記ITP遷移または前記STD遷移のうちの少なくとも1つが前記垂直プロファイルビュー内に現在表示されていない空間の領域内で有効となるときを示すメッセージを含み、
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイが、ユーザが前記垂直プロファイルビューを進めて、前記ホスト航空機の現在位置からの事前定義された限界の外側の情報を表示することを可能にするように構成された構成要素を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
気象システム(40)から気象情報を受信するステップと、
前記受信した気象情報に関連する位置情報に基づいて、前記垂直プロファイルビュー上に前記受信した気象情報の少なくとも一部を提示するステップと
をさらに含む方法。
【請求項3】
ホスト航空機上に位置するユーザインターフェースで、所望の高度のユーザ選択を受け取る手段(30)と、
前記ホスト航空機上の通信システムを介して1つまたは複数の近接ターゲット航空機から情報を受信する手段(26)と、
前記ホスト航空機上に位置する1つまたは複数の他のシステムからホスト航空機情報を受信する手段(40)と、
前記ホスト航空機のディスプレイ(30)上に提示するためにグラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイを生成する手段(24)であって、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイが垂直プロファイルビューを含む、手段(24)と
を備えるシステムであって、
前記垂直プロファイルビューが、前記受信した近接ターゲット航空機およびホスト航空機情報に基づく、前記受け取った所望の高度に関連する高度へのIn−Trails Procedure(ITP)または標準(STD)遷移のうちの少なくとも1つに関する有効または無効表示を含み、
前記表示が、メッセージボックスに関連する空域の領域に基づく前記メッセージボックスまたは境界ボックスを含み、前記メッセージボックスが、前記メッセージボックスに関連する空域の領域の位置に基づいて前記垂直プロファイルビュー内に配置され、
前記表示が、前記受け取った所望の高度に関連する高度への前記ITP遷移または前記STD遷移のうちの前記少なくとも1つが有効となるときの時間または距離情報のうちの少なくとも1つを提示するように構成された有効警告インジケータ、前記受け取った所望の高度に関連する高度への前記ITP遷移または前記STD遷移のうちの前記少なくとも1つが無効となるとき、または無効となるところの時間または距離情報のうちの少なくとも1つを提示するように構成された無効警告インジケータ、あるいは前記ITP遷移または前記STD遷移のうちの少なくとも1つが前記垂直プロファイルビュー内に現在表示されていない空間の領域内で有効となるときを示すメッセージを含み、
前記グラフィカル・ユーザ・インターフェース・ディスプレイが、ユーザが前記垂直プロファイルビューを進めて、前記ホスト航空機の現在位置からの事前定義された限界の外側の情報を表示することを可能にするように構成された構成要素を含むシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−162254(P2012−162254A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−266688(P2011−266688)
【出願日】平成23年12月6日(2011.12.6)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】