説明

LEDランプモジュール

【課題】構造と組立が簡単なLEDランプモジュールを提供する。
【解決手段】LEDランプ10は外部に露出している二つの電気端子13を有し、電気端子13を介して外部の電源を導入し、光を生成可能である。固定ユニット20は頂部21と、頂部21の周縁から延びて形成される壁面22と、壁面底部に形成される固定片23とを有する。LEDランプ10は壁面22と頂部21との間に位置付けられる。ランプの笠30は底部31と、底部31から環状を呈するように延びて形成される集光部32とを有し、底部31及び集光部32により収容室を形成し、底部31は固定孔33と貫通孔34とを有し、固定ユニット20とLEDランプ10は収容室内に位置付けられ、固定片23は固定孔33を貫通し、固定ユニット20、LEDランプ10、及びランプの笠30の間の相互位置を安定させ、電気端子13を貫通孔34に別々に対応させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案はLEDランプ、詳しく言えばLEDランプモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般のLEDランプ、特に光を投射するLEDランプは図1と図2に示す通りである。そのうちLEDランプ1はアルミニウム基板2に電気的に接続され、両極電線3ははんだ付けによりアルミニウム基板2に接続され、アルミニウム基板2は電線3とLEDランプ1との間を電気的に接続するブリッジである。またアルミニウム基板2はねじ4によりランプの笠5の内部に締め付けられ、ランプの笠5はLEDランプ1から放射された光を集中させ、外部の定点に投射可能である。
【0003】
組み立てる場合、まずLEDランプ1をアルミニウム基板2にはんだ付けし、ランプの笠5の所定の位置にアルミニウム基板2上に設けられた孔の位置を正確に合わせ、続いてねじ4をアルミニウム基板2の孔から貫通させ、ランプの笠5に締め付ける。しかしユニットの総数が多すぎるため、組立工程が複雑になり、手間がかかるだけでなく、ユニットの定位精度が落ちるという問題が発生する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本考案の主な目的は、構造と組立が簡単なLEDランプモジュールを提供することである。
本考案のもう一つ目的は、それぞれのユニットの間を簡単に組立・固定することが可能なLEDランプモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために、本考案によるLEDランプモジュールはLEDランプと固定ユニットとランプの笠とを備える。LEDランプは外部に露出している二つの電気端子を有し、電気端子を介して外部の電源を導入し、光を生成可能である。固定ユニットは頂部と、頂部の周縁から延びて形成される壁面と、壁面底部に形成される少なくとも一つの固定片とを有する。LEDランプは壁面と頂部との間に位置付けられる。ランプの笠は底部と、底部から環状を呈するように延びて形成される集光部とを有し、底部及び集光部により収容室を形成し、底部は少なくとも一つの固定孔と二つの貫通孔とを有し、固定ユニットとLEDランプは収容室内に位置付けられ、固定ユニットの固定片はランプの笠の固定孔を貫通し、固定ユニット、LEDランプ、及びランプの笠の間の相互位置を安定させ、二つの電気端子を二つの貫通孔に別々に対応させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、実施例と図面に基づいて考案の特徴と目的を説明する。まず図面の説明は下記の通りである。
図3は本考案の一実施例によるLEDランプモジュールの分解斜視図である。
図4は図3に示す本考案の一実施例によるLEDランプモジュールの断面図である。
図5は図3に示す本考案の一実施例によるLEDランプモジュールの別の方向から見た断面図である。
【0007】
図3から図5に示すように、本考案の一実施例によるLEDランプモジュール100は、LEDランプ10と固定ユニット20とランプの笠30とを備える。
LEDランプ10は一般の標準規格のユニットから構成され、底座11とLED発光ユニット(図中未表示)とカバー12と二つの電気端子13とを含む。底座11は絶縁性のあるプラスチック材質から構成され、LED発光ユニットは回路板と、回路板に電気的に接続されるLED(発光ダイオード)とを有し、LED(発光ダイオード)は底座11に配置され、通電すると光を生成する。カバー12は透光性のある材質から構成され、LED発光ユニットから放射された光はカバー12を透過可能である。二つの電気端子13はその一端が底座11の両側の対応する箇所から底座を貫通し、LED発光ユニットに電気的に接続され、他端が底座11から露出し外部の電源に接続されるため、電気端子13を通してLED発光ユニットに電流を通すことが可能である。
【0008】
固定ユニット20はアルミニウム材質から一体成形され、円形頂部21と、頂部21の周縁から環状を呈するように垂直に延びて形成される壁面22と、壁面22から同軸上に位置するように延びて形成される二つの固定片23とを有する。頂部21は穿孔24を有し、壁面22は自由端の縁部で二つの対応する位置に固定槽25を別々に有する。
ランプの笠30はアルミニウム材質から一体成形され、円形底部31と、底部31の周縁からカップ状を呈するように延びて形成される集光部32とを有し、底部31と集光部32とはランプの笠30の内部に陥凹している収容室を形成する。また底部31は二つの固定孔33と二つの貫通孔34とを有する。
【0009】
以上は本実施例によるLEDランプモジュール100のユニットについての説明であった。続いて本実施例によるLEDランプモジュール100の組立方法と特徴について説明する。
まず固定ユニット20の壁面22内にLEDランプ10の底座11を装着し、カバー12を穿孔24から露出させ、底座11の頂面と固定ユニット20の頂部の底面とを互いに密着させる。このとき底座11の位置は壁面22内に制限され、LEDランプ10の電気端子13は固定ユニット20の固定槽25に位置付けられるため、LEDランプ10は固定ユニット20の所定の位置に固定される。続いて、LEDランプ10を装着した固定ユニット20の固定片23をランプの笠30の固定孔33から貫通させ、折り曲げてランプの笠30の底部31の底面(図5に示す通り)に密着させることにより固定ユニット20とランプの笠30とを完全に結合させる。このときLEDランプ10の位置はランプの笠30の固定ユニット20内に制限され、またLEDランプ10の電気端子13の位置はランプの笠30の貫通孔34に対応可能であるように固定槽25内に制限されるため、外部の電線は貫通孔34を貫通し、電気端子13に連接し電流を通すことが可能であり、LED発光ユニットは光を生成し、カバー12を透過可能であり、ランプの笠30の集光部32は光を反射・集中させ外部の定点に投射し、そして投射された光の輝度を増強可能である。
【0010】
上述をまとめてみると、本実施例は固定ユニットによりLEDランプの位置に制限を加え、直接固定ユニットとランプの笠とを結合させることによりLEDランプを所定の位置に正確に固定する(その電気端子を貫通孔に対応させる)ことが可能である。これにより、本実施例は所要ユニット数を減らし、材料にかかるコストを削減可能なだけでなく、ユニットを容易に組立・固定し、かつ組立工程にかかる手間を減少させることが可能である。
【0011】
また、LEDランプを製造する際、その側辺または壁面底部の適切な位置に少なくとも一つの固定片を増設可能である。これにより固定片とランプの笠とを結合させることにより直接LEDランプをランプの笠に取付け・固定することが可能となる。従って、固定片を配置することなく所要ユニットを簡単化することが可能なだけでなく、組立と構造とを簡単化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】周知のLEDランプ構造の分解斜視図である。
【図2】図1に示す周知のLEDランプ構造の断面図である。
【図3】本考案の一実施例によるLEDランプモジュールの分解斜視図である。
【図4】図3に示す本考案の一実施例によるLEDランプモジュールの断面図である。
【図5】図3に示す本考案の一実施例によるLEDランプモジュールの別の方向から見た断面図である。
【符号の説明】
【0013】
100 LEDランプモジュール、10 LEDランプ、11 底座、12 カバー、 13 電気端子、20 固定ユニット、21 頂部、22 壁面、23 固定片、24 穿孔、25 固定槽、30 ランプの笠、31 底部、32 集光部、33 固定孔、34 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に露出している二つの電気端子を有し、電気端子を介して外部の電源を導入し、光を生成可能であるLEDランプと、
頂部と、頂部の周縁から延びて形成される壁面と、壁面底部に形成される少なくとも一つの固定片とを有し、LEDランプを壁面と頂部との間に位置付ける固定ユニットと、
陥凹している収容室を形成し、前記収容室は底部に少なくとも一つの固定孔と二つの貫通孔とを有するランプの笠と、を備え、
前記固定ユニットと前記LEDランプとは収容室内に位置付けられ、固定片は固定孔を貫通し、固定ユニット、LEDランプ、及びランプの笠の間の相互位置を安定させ、二つの電気端子を二つの貫通孔に別々に対応させることを特徴とするLEDランプモジュール。
【請求項2】
LEDランプは、底座と、底座に装着されるLED発光ユニットと、LED発光ユニットを密封するように底座に装着されるカバーと、一端がLEDユニットに電気的に接続され他端が底座から露出する電気端子と、を有することを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
【請求項3】
底座は絶縁性のあるプラスチック材質から構成され、
LED発光ユニットは回路板と回路板に電気的に接続されるLED(発光ダイオード)とを有し、
カバーは透光性のある材質から構成され、LED発光ユニットから放射された光はカバーを透過可能であることを特徴とする請求項2に記載のLEDランプモジュール。
【請求項4】
固定ユニットはアルミニウム材質から一体成形されることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
【請求項5】
頂部は円形を呈し、壁面は頂部の周縁から環状を呈するように垂直に延びて形成され、固定片は壁面から同軸上に位置するように延びて形成され、頂部はLEDランプの光を透過させるための穿孔を有し、壁面は二つの対応する位置に固定槽を別々に有し、固定槽は電気端子の装着に用いられかつ電気端子と固定ユニットとの間の位置を制限することを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
【請求項6】
ランプの笠はアルミニウム材質から一体成形されることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
【請求項7】
固定片はランプの笠の固定孔を貫通し、かつランプの笠の底部の底面に密着するように折り曲げられることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
【請求項8】
ランプの笠は、底部と、底部から環状を呈するように延びて形成される集光部とを有し、収容室は、底部及び集光部から囲まれる空間中に形成されることを特徴とする請求項1に記載のLEDランプモジュール。
【請求項9】
ランプの笠の集光部は、LEDランプが生成した光を反射・集中させ、外部の定点に投射することを特徴とする請求項8に記載のLEDランプモジュール。
【請求項10】
外部に露出している二つの電気端子と少なくとも一つの固定片とを有し、電気端子を介して外部の電源を導入し、光を生成可能であるLEDランプと、
陥凹している収容室を形成し、前記収容室は底部に少なくとも一つの固定孔と二つの貫通孔とを有するランプの笠と、を備え、
前記LEDランプは収容室内に位置付けられ、固定片は固定孔を貫通し、LEDランプとランプの笠との間の相互位置を安定させ、二つの電気端子を二つの貫通孔に別々に対応させることを特徴とするLEDランプモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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