説明

LEDランプ

【課題】カップ形状部分11bの開口端部11dから周囲に漏れ出る光の量を適宜調整できるLEDランプ10を提供すること
【解決手段】ハウジング11のカップ形状部分11bの開口端部11dにフード12を進退可能に組み付け、フード12を前進叉は後退させることによりカップ形状部分11bの開口端部11dから周囲に漏れ出る光の量を調整する。ハウジング11の後端部側からフード12を装着し、フック片12aとフランジ部11eの係合によってフード12がカップ形状部分11bの開口端部11dから脱落するのを防止する。また、フード12を後退してハウジング11から取り外す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDチップを光源として内蔵するLEDランプに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDランプの一形式として、特開2011−175978号公報にはハロゲン電球を代替してスポット用光源に使用するに好適なLEDランプの構成が開示されている。
【0003】
このLEDランプは、前端側をカップ形状に形成したハウジングを備えている。ハウジングの後端部には口金が固定され、ハウジングのカップ形状部分の底部にLEDチップが固定されている。また、LEDチップに電力を供給する点灯回路がハウジングに内蔵され、点灯回路と口金が電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−175978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種のLEDランプでは、カップ形状部分の深さが浅過ぎると、カップ形状部分の底部に固定したLEDチップから放射されカップ形状部分の内周面で反射してカップ形状部分の開口端部から周囲に漏れ出る光が多くなる。そのため、LEDランプの周囲にいる人がまぶし過ぎると感じたり、ときには目に痛みを感じることもある。
一方、カップ形状部分の深さが深過ぎると、カップ形状部分の開口端部から漏れ出る光の量が少なくなり、漏れた光によってかもし出していた照明器具としての華やかさが減少する。
本発明はかかる問題点に鑑み、カップ形状部分の開口端部から周囲に漏れ出る光の量を適宜調整できるLEDランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、前端側をカップ形状に形成したハウジングを備え、ハウジングの後端部に口金を固定し、ハウジングのカップ形状部分の底部にLEDチップを固定し、LEDチップに電力を供給する点灯回路をハウジングに内蔵し、点灯回路と口金を電気的に接続したLEDランプであって、
カップ形状部分の開口端部にフードをカップ形状部分の中心線方向に進退可能に組み付けたことを特徴とするLEDランプ。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成し、
フードをハウジングの後端部側からカップ形状部分の開口端部に装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
テーパ面とテーパ面に続く段部でフードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成し、
フードをカップ形状部分側から装着してフック片のテーパ面をフランジ部に圧接したとき、フック片がフードの径方向外側へ撓むようにフック片の両側にスリットを形成し、
フードをハウジングの後端部側からまたはカップ形状部分側からカップ形状部分の開口端部に装着し、
フック片の段部がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、
カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成するとともに、フードが径方向に拡開するようにフードの周面に一本のスリットを形成し
フードをハウジングの後端部側から、またはフードを拡開してカップ形状部分側からカップ形状部分の開口端部に装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成するとともに、フードの内周面に複数本のリング溝を前後方向に並列して形成し、かつフードが径方向外側に拡開するようにフードの周面に一本のスリットを形成し、
フードをハウジングの後端部側から装着し、叉はフードを拡開してカップ形状部分側からカップ形状部分の開口端部に装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成するとともに、フードを進退させたときいずれかのリング溝にフランジ部が嵌合してフードが位置決めされるように構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、カップ形状部分の開口端部の外周部に雄ねじを形成し、
フードの内周面に雌ねじを形成し、
カップ形状部分の開口端部の雄ねじにフードの雌ねじをねじ込んでフードをカップ形状部分の開口端部に進退可能に組み付けたことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、
フードをカップ形状部分の開口端部に回転可能に組み付け、
フードの周面に透明部分と不透明部分を形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、フードが透明若しくは半透明の樹脂から成り、内周面にエンボッシング加工を施したことを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載のLEDランプにおいて、カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
後端部にフードの径方向内側に突出する一対のフック片を、各フック片がフードの中心線に関して対称配置されるように形成し、
フック片の両側及び両フック片の間に複数本のスリットを形成し、
フードをハウジングの後端部側から、またフードの周面の対向する2箇所を外側から圧迫して両フック片の間隔を広げることによりカップ形状部分側からカップ形状部分の開口端部に装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、カップ形状部分の開口端部にフードを進退可能に組み付けたので、フードを前進叉は後退させることによりカップ形状部分の開口端部から周囲に漏れ出る光の量を調整できる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、フードを前進させたとき、前進端でフック片がフランジ部に係合するので、カップ形状部分の開口端部から脱落するのを防止できる。また、フードを後退させればハウジングから取り外すことができる。そのためフードの組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、フードを前進させたとき、前進端でフック片の段部がフランジ部に係合するので、カップ形状部分の開口端部から脱落するのを防止できる。また、フードを後退させればハウジングから取り外すことができる。さらにまた、フードはハウジングの後端部側からだけでなくカップ形状部分側からもカップ形状部分の開口端部に装着できる。そのためフードの組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、フードを前進させたとき、前進端でフック片がフランジ部に係合するので、カップ形状部分の開口端部から脱落するのを防止できる。また、フードをハウジングの後端部側から装着し、またはフードを拡開してカップ形状部分側からハウジングに装着できるので、フードの組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、フードを前進させたとき、前進端でフック片がフランジ部に係合するので、カップ形状部分の開口端部から脱落するのを防止できる。また、フードをハウジングの後端部側から装着し、またはフードを拡開してカップ形状部分側からハウジングに装着できるので、フードの組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。さらにまた、フードを進退させたときいずれかのリング溝にフランジ部が嵌合してフードが位置決めされるので、フードの前後位置調整が容易になる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、フードをカップ形状部分の開口端部にねじ着けるので、フードの組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。また、雄ねじと雌ねじによってフードの前後位置を微調整できる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、フードの前後位置調整と透明部分の回転位置調整によってカップ形状部分から漏れる光の量を調整できる。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、LEDチップの光がフードの内周面で乱反射し、フードを通過してフードの周囲に光が漏れるので、漏れた光によって華やかな雰囲気を演出できる。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、フードをハウジングの後端部側からだけでなくカップ形状部分側からもカップ形状部分の開口端部に装着できる。そのためフードの組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施例に係るLEDランプを示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るLEDランプを示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図6】本発明の第4実施例に係るLEDランプを示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図8】本発明の第5実施例に係るLEDランプを示す斜視図である。
【図9】本発明の第6実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図10】本発明の第7実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図11】本発明の第8実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す斜視図である。
【図12】本発明の第8実施例に係るLEDランプに装着されるフードを示す断面図である。
【実施例1】
【0025】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1には本発明の第1実施例に係るLEDランプ10が示されている。また、図2には当該LEDランプに装着されるフードが示されている。当該LEDランプ10は熱伝導性と放熱性に優れたアルミニウム等の金属材料から成るハウジング11と両端に開口を有する円筒形のフード12を備えている。
【0026】
ハウジング11は円筒形のハウジング本体11aと、ハウジング本体11aの前端部に設けられたカップ形状部分11b及びハウジング本体11aの後端部に設けられた小径筒部11cから構成され、小径筒部11cに国際規格に則った口金13が固着されている。
ハウジング11のカップ形状部分11bの内周面には反射層14が形成されている。カップ形状部分11bの底部内側中央にはLEDチップ15を実装したモジュール基板16が固定されている。また、LEDチップ15に電力を供給する点灯回路17がハウジング本体11aに内蔵されている。点灯回路17とモジュール基板16及び点灯回路17と口金13がリード線18で電気的に接続されている。
【0027】
ハウジング11のカップ形状部分11bの開口端部11dには、カップ形状部分11bの径方向外側に突出するフランジ部11eが開口端部11dの全周にわたって形成されている。一方、フード12の後端開口部にフード12の径方向内側に突出するリング状のフック片12aが後端開口部の全周にわたって形成されている。
【0028】
フード12は不透明な樹脂成型品で、内径がフランジ部11eに摺動可能かつ回転可能に嵌合する大きさに形成されている。このフード12は口金13が取り付けられているハウジング11の後端部側からハウジング11に被せてカップ形状部分11bの開口端部11dに、カップ形状部分11bの中心線方向に沿って、フランジ部11eの外周面に摺接しながら前後方向に進退可能に装着されている。そして、フード12の前進端でフック片12aがフランジ部11eに係合するので、フード12を前進させたときカップ形状部分11bの開口端部11dから脱落することはない。
【0029】
第1実施例に係るLEDランプ10によれば、ハウジング11のカップ形状部分11bの開口端部11dにフード12を進退可能に組み付けたので、フード12を前進叉は後退させることによりカップ形状部分11bの開口端部11dから周囲に漏れ出る光の量を適宜調整できる。
【0030】
ハウジング11の後端部側からフード12を装着すれば、フック片12aとフランジ部11eの係合によってフード12がカップ形状部分11bの開口端部11dから脱落するのを防止できる。また、フード12を後退させればハウジング11から取り外すことができる。そのためフード12の組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【実施例2】
【0031】
図3に本発明の第2実施例に係るLEDランプ20を示す。また、図4に当該LEDランプに装着されるフード21を示す。当該LEDランプ20のフード21の後端部には2個のフック片21aがフード21の中心線に関して対称位置に形成されている。各フック片21aはテーパ面21bとそれに続く段部21cから構成され、テーパ面21bによってフック片21aの厚みがフード21の後端部から前端部側へと漸増している。各フック片21a両側にはフック片21aがフード21の径方向外側へ撓むようにスリット21dが形成されている。
なお、第2実施例に係るLEDランプ20の他の構成は第1実施例に係るLEDランプ10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
第2実施例に係るLEDランプ20では、フード21をハウジング11の後端部側からまたはカップ形状部分11b側からカップ形状部分11bの開口端部11dに装着する。カップ形状部分11b側から装着するときは、フック片21のテーパ面21bをフランジ部11eに圧接する。これに伴い、フック片21aがフード21の径方向外側へ撓むのでテーパ面21bがフランジ部11eを通過し、段部21cがフランジ部11eに係合する。
第2実施例に係るLEDランプ20によれば、フード21を前進させたとき、前進端でフック片21aの段部21cがフランジ部11eに係合するので、カップ形状部分11bの開口端部11dからフード21が脱落するのを防止できる。また、フード21を後退させればハウジング11から取り外すことができる。さらにまた、フード21はハウジング11の後端部側からだけでなくカップ形状部分11b側からもカップ形状部分11bの開口端部11dに装着できる。そのためフード21の組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【実施例3】
【0033】
本発明の第3実施例に係るLEDランプに装着するフード31を図5に示す。当該フード31は弾性を有する不透明な樹脂成型品で、内径がフランジ部11eの外径寸法より僅かに小さくなるように成形されている。第1実施例に係るLEDランプ10のフード12と同様に後端部にリング状のフック3片31aが形成されている。また、周面にフード31の中心線と平行に延びる一本のスリット31bが形成され、スリット31bによって周面が分割されているので、フード31を弾力に抗し径方向外側へ拡開することができる。
【0034】
このフード31は拡開するので、ハウジング11の後端部側だけでなく、カップ形状部分11bの開口端部11d側からも開口端部11dに装着することができる。拡開して装着したフード31はそれ自身の弾性により開口端部11dのフランジ部11eの外周部に圧接するので、ガタつくことなく進退可能、かつ回転可能に開口端部11dに装着できる。
【実施例4】
【0035】
本発明の第4実施例に係るLEDランプ40を図6に示す。また、当該LEDランプ40に装着されるフード41を図7に示す。当該LEDランプ40のフード41の後端部にはフード41の径方向内側に突出するリング状のフック片41aが形成されている。フード41の内周面には複数本のリング溝41bが前後方向に並列して形成されている。フード41の周面には、フード41が径方向外側に拡開するように一本のスリット41cが形成されている。
なお、第4実施例に係るLEDランプ40の他の構成は第1実施例に係るLEDランプ10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】
第4実施例に係るLEDランプ40では、フード41をハウジング11の後端部側から装着し、叉はフード41を拡開してカップ形状部分11b側からカップ形状部分11bの開口端部11dに装着する。
第4実施例に係るLEDランプ40によれば、フード41を前進させたとき、前進端でフック片41aがフランジ部11eに係合するので、カップ形状部分11bの開口端部11dから脱落するのを防止できる。また、フード41をハウジング11の後端部側から装着し、またはフード41を拡開してカップ形状部分11b側からハウジング11に装着できるので、フード41の組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。さらにまた、フード41を進退させたときいずれかのリング溝41bにフランジ部11eが嵌合してフード41が位置決めされるので、フード41の前後位置調整が容易にできる。
【実施例5】
【0037】
本発明の第5実施例に係るLEDランプ50を図8に示す。当該LEDランプ50のカップ形状部分11bの開口端部11dの外周部に雄ねじ11fが形成されている。一方、フード51の内周面にはこの雄ねじ11fに螺号する雌ねじ51aが形成されている。そして、フード51はカップ形状部分11bの開口端部11dの雄ねじ11fにフード51の雌ねじ51aをねじ込むことによりカップ形状部分11bの開口端部11dに進退可能、かつ回転可能に組み付けられている。
なお、第5実施例に係るLEDランプ50の他の構成は第1実施例に係るLEDランプ10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】
第5実施例に係るLEDランプ50によれば、フード51をカップ形状部分11bの開口端部11dにねじ着けるので、フード51の組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。また、雄ねじ11fと雌ねじ41aによってフード51の前後位置を微調整できる。
【実施例6】
【0039】
本発明の第6実施例に係るLEDランプに装着されるフード61を図9に示す。当該フード61の後端部にはリング状のフック片61aが形成され、周面には透明部分61bと不透明部分61cが形成されている。
なお、第5実施例に係るLEDランプの他の構成は第1実施例に係るLEDランプ10と同じである。
本実施例に係るLEDランプによれば、フード61の前後位置調整だけでなく、フード61を回転させることによって透明部分61bの回転位置を調整できる。そのためLEDランプのカップ形状部分11bから漏れる光の量や漏れる方向を調整できる。
【実施例7】
【0040】
本発明の第7実施例に係るLEDランプに装着されるフード71を図10に示す。当該フード71は透明若しくは半透明の樹脂性型品で、後端部にはリング状のフック片が形成され、内周面にはエンボッシング加工により梨地の浅い凹凸加工71bが施されている。そのため、LEDチップ15の光がフード71の内周面71bで乱反射し、フード71を通過してフード71の周囲に光が漏れるので、漏れた光によって華やかな雰囲気を演出できる。
【実施例8】
【0041】
本発明の第8実施例に係るLEDランプに装着されるフード81を図11及び図12に示す。当該フード81の後端部にはフード81の径方向内側に突出する一対のフック片81a,81bが二組形成されている。対を成すフック片81a,81bはフード81の中心線に関して対称位置に配置されている。各フック片81a,81bの両側にはスリット81cが形成されている。また、フック片81a,81bの間には対を成すスリット81d,81eが二組形成されている。対を成すスリット81d,81eはフード81の中心線に関して対称位置に配置されている。
【0042】
第8実施例に係るLEDランプでは、フード81をハウジング11の後端部側から装着するか、若しくはフード81の対を成すスリット81d,81eの部分を外側から圧迫する。それに伴い対を成すフック片81a,81bの間隔が広がるので、カップ形状部分11b側からカップ形状部分11bの開口端部11dに装着できる。装着したフード81はフック片81a,81bがフード81の前進端でフランジ部11eに係合するので、カップ形状部分11bの開口端部11dから脱落しない。
【0043】
第8実施例に係るLEDランプによれば、フード81をハウジング11の後端部側からだけでなくカップ形状部分11b側からもカップ形状部分11bの開口端部11dに装着できる。そのためフード81の組み付け作業や取り外し作業を容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0044】
10,20,40,50…LEDランプ
11…ハウジング
11b…カップ形状部分
11d…開口端部
11e…フランジ部
11f…雄ねじ
12,21,31,41,51,61,71,81…フード
12a,21a,31a,41a,61a,71a,81a,81b…フック片
13…口金
15…LEDチップ
16…モジュール基板
17…点灯回路
21b…テーパ面
21c…段部
21d…スリット
31b…スリット
41b…リング溝
41c…スリット
51a…雌ねじ
61b…透明部分
61c…不透明部分
71b…凹凸加工
81c…スリット
81d…スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端側をカップ形状に形成し、後端部に口金を固定し、カップ形状部分の内周面に反射層を形成したハウジングを備え、カップ形状部分の底部にLEDチップを固定し、LEDチップに電力を供給する点灯回路をハウジングに内蔵し、点灯回路と口金を電気的に接続したLEDランプであって、
カップ形状部分の開口端部にフードをカップ形状部分の中心線方向に進退可能に組み付けたことを特徴とするLEDランプ。
【請求項2】
カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成し、
フードをハウジングの後端部側から装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項3】
カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出する少なくとも2個のフック片を形成するとともに、両フック片を対向するように配置し、
各フック片がフードをカップ形状部分側から装着してフランジ部に圧接したとき、フードの外側方向へ撓むように各フック片の両側にスリットを形成し、
フードをカップ形状部分側からハウジングに装着し、
両フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項4】
カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成するとともに、フードが径方向に拡開するようにフードの周面に一本のスリットを形成し
フードをハウジングの後端部側から装着し、叉はフードを拡開してカップ形状部分側からハウジングに装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項5】
カップ形状部分の開口端部にカップ形状部分の径方向外側に突出するフランジ部を形成し、
フードの後端部にフードの径方向内側に突出するフック片を形成するとともに、フードの内周面に複数本のリング溝を前後方向に並列して形成し、かつフードが径方向に拡開するようにフードの周面に一本のスリットを形成し、
フードをハウジングの後端部側から装着し、叉はフードを拡開してカップ形状部分側からハウジングに装着し、
フック片がフードの前進端でフランジ部に係合するように構成するとともに、フードを後退させたときいずれかのリング溝にフランジ部が嵌合してフードが位置決めされるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項6】
カップ形状部分の開口端部の外周部に雄ねじを形成し、
フードの内周面に雌ねじを形成し、
カップ形状部分の開口端部の雄ねじにフードの雌ねじをねじ込んでフードをカップ形状部分の開口端部に進退可能に組み付けたことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項7】
フードをカップ形状部分の開口端部に回転可能に組み付け、
フードの周面に透明部分と不透明部分を形成したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項8】
フードの内径が後端部から前端部にかけて漸増するようにフードを形成したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。
【請求項9】
フードを半透明材料で成型したことを特徴とする請求項1に記載のLEDランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−80596(P2013−80596A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219351(P2011−219351)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【出願人】(593079944)株式会社ビートソニック (37)
【Fターム(参考)】