説明

LED照明灯具

【課題】本発明は、放熱効果が優れたLED照明灯具を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るLED照明灯具は、灯具本体と、前記灯具本体に設置されたLEDモジュールと、放熱機構及び駆動モジュールと、を備え、前記放熱機構は、フィン片組を備えるLED照明灯具であって、前記フィン片組は複数の放熱片によって構成され、前記フィン片組の中心に通孔が設けられ、前記駆動モジュールは、前記通孔を貫き、且つ前記LEDモジュールと電気的に接続して、前記フィン片組は、前記駆動モジュールを囲み、且つ互いに接触して、前記駆動モジュールから熱を吸収し、且つ放熱することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED照明灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LEDは、省エネルギーで、環境に良く、且つ寿命が長いので、蛍光灯や、白熱灯などに替わって、現在広く使用されている。しかし、一般のLED照明灯具は、複数のLEDが同時に使用されるので、大量の熱量を放出する。従って、該熱量によって、灯具における駆動モジュールが破損し易いため、前記LED照明灯具の安定性とその使用寿命に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の問題点に鑑みて、本発明は、放熱効果が優れたLED照明灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、灯具本体と、前記灯具本体に設置されたLEDモジュールと、放熱機構及び駆動モジュールと、を備え、前記放熱機構は、フィン片組を備えるLED照明灯具であって、前記フィン片組は複数の放熱片によって構成され、前記フィン片組の中心に通孔が設けられ、前記駆動モジュールは、前記通孔を貫き、且つ前記LEDモジュールと電気的に接続して、前記フィン片組は、前記駆動モジュールを囲み、且つ互いに接触して、前記駆動モジュールから熱を吸収し、且つ放熱するLED照明灯具を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係るLED照明灯具において、前記LED照明灯具の前記駆動モジュールは、前記鰭片組の前記通孔を貫き、前記LEDモジュールと電気的に接触する。この際、前記鰭片組は、前記駆動モジュールを囲み、且つ互いに接触して、前記駆動モジュールを起動させるので、前記駆動モジュールの熱量を効果的に吸収し、また、前記駆動モジュールの放熱効果も高い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明に係るLED照明灯具の立体図である。
【図2】図1に示したLED照明灯具の分解図である。
【図3】図2に示したLED照明灯具の別の視覚から見た分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面に基づいて、本発明に係るLED照明灯具について詳細に説明する。
【0008】
図1〜図3に示したように、本発明に係るLED照明灯具100は、灯具本体10と、ランプホルダー20と、エンベロープ30と、灯具本体10に設置されたLEDモジュール40及び放熱機構50と、を備える。
【0009】
灯具本体10は、半球の中空ケースである。灯具本体10の頂部には、上に向かって延伸する環状の連接部11が設けられ、該連接部11には、灯具本体10の内部と連通する第一開口12が設けられている。連接部11の内壁には、第一開口12の中心に向けて、複数の第一ネジ部13が設けられている。灯具本体10の底部には、第二開口14が設けられ、灯具本体10の第二開口14に近接する内壁には、複数の第二ネジ部15が設けられている。また、灯具本体10の外壁には、複数の細長い第三開口16が設けられ、該複数の第三開口16は互いに平行に、且つ等間隔に設置され、灯具本体10の第一開口12から第二開口14に向けて延伸して形成されている。
【0010】
ランプホルダー20は、灯具本体10上に設置され、固定カバー21と、回転部22及び駆動モジュール23と、を備える。回転部22は、固定カバー21の頂部に形成され、且つその外壁には螺旋部212が設けられており、該螺旋部212は電気と接続されている別の装置(図示せず)と連接される。また、駆動モジュール23の一端は、固定カバー21に固定され、且つ回転部22と電気的に接続され、別の一端は固定カバー21から外(図1を参照した場合、下方)に向けて延伸して形成されている。固定カバー21の駆動モジュール23と接続する下端の内壁には、複数の第三ネジ部211が設けられ、灯具本体10の第一ネジ部13と、固定カバー21の第三ネジ部211とが、ネジ(図示せず)によって固定される。ランプホルダー20は、灯具本体10の第一開口12に固定され、この際、駆動モジュール23は、灯具本体10の第一開口12から、灯具本体10中に延伸して、LEDモジュール40と電気的に接続される。
【0011】
エンベロープ30は、ガラス、或いは樹脂材料によって形成され、灯具本体10の第二開口14をカバーする。エンベロープ30は、透光部31と、該透光部31を取り囲み、且つ一体成型して設けられた固定部32と、を備える。また、固定部32には、灯具本体10の第二ネジ部15と対応する部分に、複数の第一固定孔321が設けられている。
【0012】
LEDモジュール40及び放熱機構50は、灯具本体10と、ランプホルダー20及びエンベロープ30とが共同で形成した空間に設置される。LEDモジュール40は、基板41及び複数のLED42を備える。該複数のLED42は、基板41のエンベロープ30と相対する外壁に貼設され、且つ基板41と電気的に接続し、LED42から出射された光線は、エンベロープ30によって拡散する。基板41の周縁には、灯具本体10の第二ネジ部15と係合する複数の第二固定孔411が設けられ、ネジは、エンベロープ30の第一固定孔321と、基板41の第二固定孔411とを貫いて、灯具本体10の第二ネジ部15に固定され、この際、エンベロープ30及び基板41は、共に、灯具本体10の第二開口14に固定される。
【0013】
放熱機構50は、フィン片の組51及び複数のヒートパイプ52を備える。フィン片組51は、複数の放熱片510が重なって形成されたものであり、上記複数のヒートパイプ52は、吸熱端(図示せず)及び放熱端(図示せず)を備え、該吸熱端は基板41の外壁に設置され、該放熱端はフィン片組51に差し込まれている。フィン片組51の中央には、通孔511が設けられ、ランプホルダー20の駆動モジュール23は、該通孔511を貫いて基板41と電気的に接続する。この際、フィン片組51は、駆動モジュール23を囲み、且つ互いに接触する。フィン片組51の上記複数の放熱片510の間には、駆動モジュール23と連通する平行な複数の通気道(図示せず)が形成されている。また、灯具本体10には、駆動モジュール23が延伸する方向に沿って、第三開口16が設けられているため、該第三開口16とフィン片組51の通気道とが連通する。フィン片組51は、駆動モジュール23から熱を吸収し、且つ灯具本体10上の第三開口16によって、該吸収した熱をLED照明灯具100の外部に放熱する。本発明の実施形態において、フィン片組51は、二つの構造によって構成され、第一部分512と、該第一部分512より直径が小さい第二部分513と、からなる。
【0014】
LED照明灯具100を使用する際、駆動モジュール23は、フィン片組51の中心に形成された通孔511を貫いて、基板41と電気的に接続する。この際、フィン片組51は、駆動モジュール23を囲み、且つ互いに接触するので、駆動モジュール23から熱を効果的に吸収することができる。また、灯具本体10には、複数の第三開口16が形成されているため、フィン片組51は、駆動モジュール23から熱を吸収した後、灯具本体10の第三開口16によって、該熱をLED照明灯具100の外部に放出して、駆動モジュール23が高温で破損することを防止し、且つ駆動モジュール23に対して、導熱及び温度を下げるという優れた効果をもたらす。
【0015】
本発明のLED照明灯具100の駆動モジュール23は、フィン片組51の通孔511を貫き、LEDモジュール40と電気的に接触する。この際、フィン片組51は、駆動モジュール23を囲み、且つ互いに接触して、駆動モジュール23を動作させるので、駆動モジュール23の熱を効果的に吸収し、また、駆動モジュール23の放熱効果も高い。
【0016】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、そのような変形又は修正も又、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【符号の説明】
【0017】
100 LED照明灯具
10 灯具本体
20 ランプホルダー
30 エンベロープ
40 LEDモジュール
50 放熱機構
11 連接部
12 第一開口
13 第一ネジ部
14 第二開口
15 第二ネジ部
16 第三開口
21 固定カバー
22 回転部
23 駆動モジュール
211 第三ネジ部
212 螺旋部
31 透光部
32 固定部
321 第一固定孔
41 基板
42 LED
411 第二固定孔
51 フィン片組
510 放熱片
52 ヒートパイプ
511 通孔
512 第一部分
513 第二部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯具本体と、前記灯具本体に設置されたLEDモジュールと、放熱機構及び駆動モジュールと、を備え、前記放熱機構は、フィン片組を備えるLED照明灯具であって、前記フィン片組は複数の放熱片によって構成され、前記フィン片組の中心に通孔が設けられ、前記駆動モジュールは、前記通孔を貫き、且つ前記LEDモジュールと電気的に接続して、前記フィン片組は、前記駆動モジュールを囲み、且つ互いに接触して、前記駆動モジュールから熱を吸収し、且つ放熱することを特徴とするLED照明灯具。
【請求項2】
前記フィン片組の複数の放熱片の間には、前記駆動モジュールと連通する複数の通気道が形成され、前記灯具本体には、前記駆動モジュールが延伸する方向に沿って、複数の第三開口が設けられ、前記第三開口と前記フィン片組の前記通気道とが連通することを特徴とする請求項1に記載のLED照明灯具。
【請求項3】
前記LEDモジュールは、基板及び前記基板に設置された複数のLEDを備え、前記放熱機構の前記フィン片組と前記基板とが接触することを特徴とする請求項1に記載のLED照明灯具。
【請求項4】
前記放熱機構は、複数のヒートパイプを備え、前記複数のヒートパイプは、前記基板の外壁に設置された吸熱端と、前記フィン片組に差し込まれている放熱端と、を備えることを特徴とする請求項3に記載のLED照明灯具。
【請求項5】
当該LED照明灯具は、ランプホルダーと、エンベロープと、を備え、前記灯具本体の頂部には、上に向けて延伸した連接部が設けられており、該連接部には、前記灯具本体内部と連通する第一開口が設けられ、前記灯具本体の底部には、第二開口が設けられ、前記ランプホルダーは、前記灯具本体の前記第一開口に固定され、前記エンベロープは、前記灯具本体の前記第二開口をカバーすることを特徴とする請求項1に記載のLED照明灯具。
【請求項6】
前記ランプホルダーは、固定カバーと、回転部及び前記駆動モジュールと、を備え、前記回転部は、前記固定カバーの頂部に形成され、電気と接続されている別の装置と連接し、前記駆動モジュールの一端は、前記固定カバーに固定され、且つ前記回転部と電気的に接続し、別の一端は前記固定カバー21から外に向けて延伸し、且つ前記灯具本体の前記第一開口から前記灯具本体に延伸して形成されることを特徴とする請求項5に記載のLED照明灯具。
【請求項7】
前記エンベロープは、透光部及び前記透光部に設けた固定部と、を備え、前記固定部は、ネジによって、前記灯具本体の前記第二開口に固定されることを特徴とする請求項5に記載のLED照明灯具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−77564(P2013−77564A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−210259(P2012−210259)
【出願日】平成24年9月25日(2012.9.25)
【出願人】(512103446)全億大科技(佛山)有限公司 (5)
【出願人】(501346906)鴻準精密工業股▲フン▼有限公司 (82)
【Fターム(参考)】