説明

Notch経路に指向性を有するアミノ酸配列及びその使用

本発明は、哺乳動物のNotch受容体の4つのメンバー(Notch−1、Notch−2、Notch−3、Notch−4、以下「Notch受容体」ともいう)、及び哺乳動物のNotchリガンドの5つのメンバー[Delta様ファミリーである「DLL1」、「DLL3」、「DLL4」(ここで「DLL」はDelta様リガンドを表す)、およびJaggedファミリーである「Jagged−1」、「Jagged−2」、以下「Notchリガンド」ともいう)]等のNotchシグナル伝達経路のメンバー(本明細書中で規定)に指向性を有するアミノ酸配列(本明細書中で「本発明の単一可変ドメイン」、「本発明のナノボディ(商標)」、「本発明のポリペプチド」ともいう)、並びに1つ又は複数のこのような単一可変ドメイン(本明細書中でそれぞれ「本発明の構築物」、「本発明のナノボディ(商標)」ともいう)を含むか、又は本質的にこれから成る構築物に関する。特に本発明は、Notchシグナル伝達を下方制御又は上方制御するNotch経路干渉単一可変ドメイン(本明細書中で「Notchアンタゴニスト」又は「Notchアゴニスト」ともいう)に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
Notch経路のメンバーの少なくとも1つと特異的に結合する単一可変ドメイン。
【請求項2】
Notch経路のメンバーがヒトのNotch経路のメンバーから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項3】
Notch経路のメンバーがNotch受容体及びNotchリガンドから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項4】
Notch経路のメンバーがヒトNotch受容体及びヒトNotchリガンドから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項5】
Notch経路のメンバーがJagged−1、Jagged−2、DLL1、DLL3、DLL4、Notch−1、Notch−2、Notch−3及びNotch−4から成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項6】
Notch経路のメンバーがヒトJagged−1、ヒトJagged−2、ヒトDLL1、ヒトDLL3、ヒトDLL4、ヒトNotch−1、ヒトNotch−2、ヒトNotch−3及びヒトNotch−4から成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項7】
Notch経路のメンバーがヒトJagged−1、ヒトDLL4、ヒトNotch−1及びヒトNotch−2から成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項8】
Notchリガンドのメンバーの少なくとも1つと、Notch受容体の他のメンバーの少なくとも1つとの間の相互作用をさらに遮断する、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項9】
Notchリガンド及びNotch受容体から成る群のメンバーの少なくとも1つと、配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメインの少なくとも1つとの間の相互作用をさらに遮断する、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項10】
a)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメイン;及びb)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメインから成る群から選択される配列の少なくとも1つとの、80%の配列同一性を有する単一可変ドメインから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項11】
a)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメイン;及びb)最大10個のアミノ酸残基が天然アミノ酸に置き換わり、前記置き換わったアミノ酸がフレームワーク領域内に位置している配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメインから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項12】
a)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメイン;及びb)最大8個のアミノ酸残基が天然アミノ酸に置き換わり、前記置き換わったアミノ酸がフレームワーク領域内に位置している配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメインから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項13】
a)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメイン;及びb)最大5個のアミノ酸残基が天然アミノ酸に置き換わり、前記置き換わったアミノ酸がフレームワーク領域内に位置している配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメインから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項14】
a)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメイン;及びb)最大3個のアミノ酸残基が天然アミノ酸に置き換わり、前記置き換わったアミノ酸がフレームワーク領域内に位置している配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメインから成る群から選択される、請求項1に記載の単一可変ドメイン。
【請求項15】
a)配列番号329〜配列番号364の配列を有する単一可変ドメイン;及びb)配列番号329〜配列番号364を有する配列から成る群から選択される配列の少なくとも1つと、80%の配列同一性を有する単一可変ドメインから成る群から選択され;a)群及びb)群から前記選択された単一可変ドメインが、10−7モル/L〜10−12モル/L以下の解離定数(K)でNotchシグナル伝達経路のメンバーの少なくとも1つと結合する、請求項1に記載の単一可変ドメイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【公表番号】特表2011−516520(P2011−516520A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503420(P2011−503420)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【国際出願番号】PCT/EP2009/054139
【国際公開番号】WO2009/124931
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(505166225)アブリンクス エン.ヴェー. (28)
【Fターム(参考)】