説明

U型の刃物を地下の一定の深さで引っ張ることにより、根が切断されるようにした農具

【目的】 タマネギ、ラッキョウ等の地下球根を収穫する際に球根を傷めることなく、根を切断し、軽い力で引き抜き収穫することで労働力の軽減を図ると共に、安価でしかも使用に熟練を要しない農具を提供する。
【構成】 球根の下をU型で刃先を鋭利に研磨した刃物 11,21を移動させる。移動させる動力源としては人力として一人で引っ張れるように刃厚を薄く刃先にかけて細くする。また 安定に走行させるために刃物をU曲げし刃物取り付台 2 にボルトで締めつける。深さを一定にするためにスキー板 3 を取り付け柄角度調整ボルトで各人の背の高さに調整し、刃物を少し後方に傾けるようにして後ろ向きで引っ張って使用する。それによってU型刃物 11,21内にある土および収穫物を少し浮かせると共に根が切断できる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】
タマネギ、ラッキョウ等の産地の多くは砂地もしくは砂礫地である
【0002】
球根作物の収穫をする場合には鋤、鍬、ショベル等で掘り起こし球根を取り出している
【0003】
牽引力が動力の鋤がある。使用に熟練しなければ使用が困難でも老人、女性には不向きである
【0004】
大型機械の一貫作業のものがある。値段が高い
【0005】
動力で土中を水平に振動する刃物があり、直根を切ることが出来るが使用に熟練する必要がある
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
鋤、鍬、ショベル等で掘り起こす場合は多くの土砂の耕運が必要となるため重労働である
【0007】
タマネギ、ラッキョウ等の地下球根を収穫する際に球根を傷めることなく根を切断し、軽い力で引き抜き収穫、労働の軽減を図りたい
【0008】
安価でしかも使用に熟練を要しないもの
【0009】
【問題を解決するための手段】
球根の下をU型(半円形)で刃物を鋭利に研磨した刃物を移動せる 図4
【0010】
U型の刃物は深さを一定に保つためにスキー板状の羽根を付ける
【0011】
U型の刃先は基本形は並行(図3)とするが、走行が安定になるように刃先にかけて細くする(図2)
【0012】
刃物は薄いものを使い土圧抵抗を軽減し、一人で牽引出来るようにした
【0013】
刃物をU型にする事で薄刃にしても左右の振れがなく安定な形で土中を移行する
【0014】
土を浮かせ易いようにU型刃物を垂直より少し後方に傾ける
【0015】
【作用】
U型刃物内にある土および収穫物を浮かせると共に根を切断する
【0016】
【実施例】
ラッキョウの収穫作業に使用している
【0017】
【考案の効果】
球根を傷つけることなく根を切断したタマネギ、ラッキョウ等の収穫物は軽く引き抜くことができ省力化ができる
【0018】
砂地の畑で威力を発揮できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の斜視図
【図2】 刃先幅を細くした形の側面図
【図3】 刃先幅を並行にした形の側面図
【図4】 作業状況を示した正面図(手前に引っ張って作業を進める)
【符号の説明】
11 21 U型刃物
2 刃物取り付け台
3 スキー板(深さ安定板)
4 天板
5 柄角度調節ボルト
6 柄
7 握り手

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 U型の刃物を有した一定の深さで砂地および砂礫地の土の中を移動させる農具で、U型の刃物の幅形状をU型先端で細くしたもの
【請求項2】 請求項1と同じで刃物の幅形状を元、先端共に並行にしたもの

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】第3017378号
【登録日】平成7年(1995)8月16日
【発行日】平成7年(1995)10月24日
【考案の名称】U型の刃物を地下の一定の深さで引っ張ることにより、根が切断されるようにした農具
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平7−5355
【出願日】平成7年(1995)4月24日
【出願人】(594102751)浦田工業株式会社 (1)