説明

WAXリングフォーマー用型枠

【課題】歯科補綴物を鋳造しようとする時、埋没材の硬化後、鋳造リングをWAX焼却炉に入れる直前に鋳造リングからリングフォーマーを外してWAX焼却炉に入れなければならず埋没材が硬化するまで席を離れられない。本発明は鋳造リングに埋没材を流し込むと同時に、埋没材の硬化を待たずにWAX焼却炉に鋳造リングを入れる事が出来るWAXフォーマー用型枠を提供する。
【解決手段】円柱上の本体の中央部に円錐状の凹陥部を設け、この凹陥部の外側に所定の高さのWAXリングフォーマーの内側底部となるWAXリングフォーマー底部を形成し、その外側にWAXリングフォーマーの外側枠となる外側枠形成部を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歯科技工業務のWAXリングフォーマー用型枠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歯科補綴物を鋳造する際WAXにて製作した歯科補綴物(ワックスパターン)をゴム製のリングフォーマーに植立していた。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】
【非特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
歯科補綴物を製作する工程に於いて歯科補綴物をワックスにて製作し、このワックスパターンをゴムやシリコーン製のリングフォーマーに植立後、鋳造リングにセットし埋没材を流し込み硬化するのを待って鋳造リングよりリングフォーマーを取り外す。埋没材が硬化するまでに30分から1時間もかかり、フォーマーを取り外すまでの時間を束縛されることになり、作業工程や時間の無駄が生じる。また、歯科医院より提供される患者のかみ合わせの参考にする為のバイトワックス等がそのまま捨てられてしまうと資源の無駄使いとなる。
本発明は以上の問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
円柱状の本体の中央部に円錐状の凹陥部を設け、この凹陥部の外側に所定の高さのリングフォーマー内側底部となるフォーマー底部を形成しその外側にリングフォーマーの外側となる外側枠形成部を設けた。以上の構成よりなるWAXリングフォーマー用型枠。
【発明の効果】
【0006】
従来、埋没材が硬化するまでリングフォーマーを鋳造リングより外す事ができず、WAX焼却炉に入れる事ができなかった。本発明によりリングフォーマーを外す必要が無く、埋没材の硬化を待たずにWAX焼却炉に入れる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の中央縦断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)WAXリングフォーマーを作る型枠本体。(1)
(ロ)本体(1)の内部にWAXリングフォーマーの外側枠形成部(3)を設ける。
(ハ)本体(1)の外枠(2)を設ける。
(ニ)WAXリングフォーマーの内側底部となる部分(4)
(ホ)WAXリングフォーマーの円錐台となる円錐状の凹陥部(5)となる部分を設ける。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、歯科医院より提供される患者のかみ合わせの参考にする為のバイトワックスを再利用して溶かし、WAXリングフォーマーの型枠本体(1)の円錐状の凹陥部(5)、WAXリングフォーマーの内側底部(4)、WAXリングフォーマーの外側枠形成部(3)に流し込む。ワックスが硬化した後型枠より取り出す。
【符号の説明】
【0009】
(1)型枠本体、
(2)型枠本体の枠、
(3)WAXリングフォーマーの外側枠形成部
(4)WAXリングフォーマーの内側底部となる部分
(5)WAXリングフォーマーの円錐台となる円錐状の凹陥部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状の本体の中央部に円錐状の凹陥部を設け、この凹陥部の外側に所定の高さのWAXリングフォーマーの内側底部となるWAXリングフォーマー底部を形成し、その外側にWAXリングフォーマーの外側となる外側枠形成部を設けたことを特徴とするWAXリングフォーマー用型枠。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−30995(P2011−30995A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191437(P2009−191437)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(509235006)
【Fターム(参考)】