説明

X線撮影制御装置及びその制御方法、X線撮影装置

【課題】X線撮影装置において、撮影が完了したX線撮影画像を外部装置へ転送するための操作を簡素化し、X線撮影における操作性を向上させる。
【解決手段】X線撮影装置は、操作者からのX線の撮影開始の指示を受け付けると、該指示を受け付けたことに応じてX線撮影を行なって、新たなX線画像を取得する。このとき、X線撮影装置は、該指示を受け付けたことに応じて、または、該新たなX線画像の取得に応じて、当該新たなX線画像のX線撮影よりも所定回数だけ過去のX線撮影で得られたX線画像を外部装置へ転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用X線画像を撮影するためのX線撮影制御装置及びその制御方法、X線撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、X線信号をデジタル画像に変換して出力するフラットパネルディテクタなどのX線センサが普及しつつある。これらのセンサを用いたX線撮影装置により収集された画像データを撮影装置から直接外部のPACS等にデジタルデータとして転送し、医師または技師による画像の確認が行われている(特許文献1参照)。なお、PACSとは、Picture Archiving and Communication Systemの略である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−140687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
胃透視検査など複数枚の画像が収集される検査において、検査完了を待ってから全ての画像をX線撮影装置から外部装置へ転送する場合、読影室で画像を即座に確認することが出来ない。そのため、撮影後にただちに画像をX線撮影装置から外部装置へ転送する方法が提案されている。しかしながら、このような転送方法では、撮影画像の画質が十分でない場合であっても撮影者が画質を調整することができず、画質が未調整のまま撮影画像が転送されてしまうという問題がある。また、撮影直後に自動的に画像を転送すると、撮影に失敗した画像であっても転送されてしまい、本来再撮影を行うべき不要な画像であるにも関わらず転送されてしまうという問題も存在する。一方、手動で転送指示を出すことによって画像転送を開始する方法の場合、画質の調整が必要ない場合であっても、手動で転送の指示をしなければならず操作者にとって操作手番が増えてしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、X線撮影装置において、撮影が完了したX線撮影画像を外部装置へ転送するための操作を簡素化し、X線撮影における操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本発明の一態様によるX線撮影装置は、以下の構成を備える。すなわち、
X線撮影装置であって、
操作者からのX線の撮影開始の指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記指示を受け付けたことに応じてX線撮影を行なって、新たなX線画像を取得する制御手段と、
前記指示を受け付けたことに応じて、または、前記新たなX線画像の取得に応じて、前記新たなX線画像のX線撮影よりも所定回数だけ過去のX線撮影で得られたX線画像を外部装置へ転送する転送手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮影が完了した画像をX線撮影装置から外部装置へ転送するための操作が簡素化され、X線撮影における操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係るX線撮影装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】実施形態に係るX線撮影装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係るX線撮像装置の動作を説明するフローチャート。
【図4】実施形態に係るX線撮影装置によるデータ転送のタイミングチャート。
【図5】実施形態に係るX線撮影装置のGUIの一例を示す図。
【図6】実施形態に係るX線撮影装置のGUIの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明に必須のものとは限らない。
【0010】
図1は本実施形態に係るX線撮影装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。制御部101は、RAM1010、ROM1011、LAN/IF1012、DISK/IF1013、CPU1014、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置1015を備え、これらがシステムバス1016によって互いに接続されている。制御部101には、一般的な汎用のコンピュータを用いることが可能である。制御部101は操作者による入力に基づき、センサ部102の駆動やX線発生部103の制御を行う。また、制御部101は、補正データ、X線撮影条件、画像データなどを、データベース等を用いて管理する。
【0011】
操作部105は、マウス、キーボード、照射スイッチなどの入力装置によって構成され、操作者が制御部101に対して各種コマンドやデータを入力するために使用される。表示部104はCRTや液晶ディスプレイなどの一般的なモニタによって構成され、画像データやグラフィカルユーザインタフェース(以下、GUI(Graphical User Interface)))などを画面に表示する。X線発生部103はX線発生源を有しており、制御部101の指示に基づいてX線を照射する。センサ部102は被写体を透過したX線信号を画像化するセンサユニットであり、収集された画像は制御部101へ転送され、不揮発性記憶装置1015に保持される。外部機器106はX線撮影装置から転送された画像を保存、表示するための外部システムであり、より一般的にはPACSとして実現されるものである。制御部101、表示部104、操作部105は、X線発生部103やセンサ部102を用いたX線撮影を制御するX線撮影制御装置を構成している。
【0012】
次に本実施形態における機能構成について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る機能構成を示したものである。図2に示した各機能部は、図1に示した制御部101のCPU1014がROM1011に格納された、あるいは不揮発性記憶装置1015からRAM1010にロードされたプログラムを実行し、図1に示した各部と協働することにより実現される。
【0013】
操作指示入力部201は、操作部105等を介してX線撮影に伴う各種入力を受け付ける。操作指示入力部201は、操作部105のマウス、キーボードなどの入力デバイスによって患者情報や検査情報などの入力を受け付ける他、フットスイッチやハンドスイッチなどの入力デバイスによってX線撮影の開始指示を受け付ける。画像表示部202は表示部104に撮影画像を表示する他、各種操作のためのGUIを表示する制御を行なう。制御機能部203は、X線撮影に伴うX線発生部103の制御やセンサ部102の駆動制御、さらには外部機器106への画像出力の制御など、各種機能ブロックを有機的に連携させX線撮影を行う機能を有する。また、制御機能部203は、撮影された画像データに対して様々な画像処理を行うための機能を有する。
【0014】
X線撮影部204はセンサ部102およびX線発生部103を用いて、制御機能部203からの指示に従ってX線照射と、画像データの収集を行う。データ保存部205は、X線撮影部204によって収集された画像データを不揮発性記憶装置1015に保存する他、画像処理パラメータ、センサのキャリブレーションデータなどX線撮影システムに必要な各種データを保存し、管理する機能を有する。画像転送部206は、制御機能部203からの指示に従い、画像データを外部機器106に対して転送する機能を有する。
【0015】
次に図3のフローチャートを用いて、本実施形態のX線撮影装置による画像転送処理を説明する。なお、図3のフローチャートは、検査開始から検査終了までの間に複数回のX線撮影を行い、複数枚のX線画像データが転送されるケースの典型的な処理手順を示している。なお、図3に示すフローチャートの各処理は、図2に示した各機能部により実行される。
【0016】
まず操作指示入力部201は操作部105への、検査の開始の指示を受付ける。操作指示入力部201で開始の指示が受付けられてから終了の指示が受付けられるまでの期間を検査期間とし、一つの検査期間内では複数のX線撮影が行なわれる。図3に示すフローチャートは、操作指示入力部201が検査の開始の指示を受け付けることで開示される。
【0017】
ステップS301において、制御機能部203は、操作者の撮影開始の指示に応じて、X線撮影部204によりX線画像データを収集する。上述したように、一般的には、この処理はGUI表示される検査開始ボタンなどを押下することにより検査を開始した後、必要な撮影手技を選択して曝射ボタンまたはフットスイッチを押下するという一連の撮影開始の指示に応じて実行される。制御機能部203がX線撮影部204によって収集されたX線画像データを受信すると、データ保存部205がX線画像データを不揮発性記憶装置1015に保存する。ステップS302において、制御機能部203は転送条件を判定し、外部機器106への転送する画像を決定する。より具体的には、同一の検査期間内の1回前の撮影画像が収集されている場合に、画像転送部206は、その画像を転送画像として決定する。したがって、検査開始後初めての撮影が実施された場合は、それより以前の撮影画像が存在しないので、ステップS302において転送対象の画像が決定されることはない。
【0018】
ステップS303において、画像転送部206は、ステップS302で決定された画像データが存在する場合は、これを外部機器106へ転送する。なお、収集されたX線画像は転送が開始される前であれば画像調整のための画像処理を含む、任意の画像処理を施すことが可能である。また、収集されたX線画像に施す画像処理を変更して、画像処理をやりなおすようなことも可能である。ステップS304において、制御機能部203は、操作者がGUI上に表示されている検査終了ボタン505(図5(a))が操作者により押下されたか否かを判定する。検査終了ボタンが押されていなければ、すなわち検査終了が指示されていなければ、処理はステップS301へ戻り、上述した処理が繰り返される。他方、検査終了が指示されれば、ステップS305において、制御機能部203は画像転送部206を介して、当該検査期間内の未転送の画像データを外部機器106へ転送する。そして、一連の撮影(検査)を終了する。
【0019】
次に図4を用いて、本実施形態のX線撮影装置によるX線撮影と画像転送のタイミングについて説明する。図4はX線撮影と画像転送のタイミングを示したタイミングチャートである。401はX線撮影のタイミングを示しており、計4回のX線撮影が行なわれる様子を表現している。402は画像転送のタイミングを示しており、X線撮影された4枚の画像を転送するために4回の転送が行なわれる様子を表現している。図4に示すように、1枚目の画像の転送は2枚目の撮影が行われた直後に開始される。また、2枚目の画像の転送は3枚目の撮影が行われた直後に開始される。以下同様にN枚目の転送開始のタイミングはN+1回目の撮影が行われた直後に開始される。また、同じ検査内での最後の撮影に関しては、検査完了(検査終了の指示)のタイミングで転送され、画像が未転送状態のまま残ることのないように処理される。
【0020】
次に図5を用いて、本実施形態のX線撮影装置におけるGUI例を説明する。図5(a)は、検査中における表示部104のGUIを示したものである。図5(a)において、501は検査中に画像表示部202が表示部104に表示するGUIのウィンドウである。このウィンドウ501に設けられた画像表示領域502には、収集されたX線画像が表示される。503は現在進行中の検査における検査対象の患者情報を表示する患者情報表示領域である。患者情報表示領域503には、患者ID、患者名、性別、生年月日などの患者情報が表示される。504は撮影手技表示領域であり、検査に含まれる撮影手技をボタン形式またはアイコンにより、サムネイル付きで表示している。
【0021】
撮影主義表示領域504に提示された撮影手技ボタンから、操作者により手動で、または自動的に、次に実行すべき手技に対応した撮影手技ボタンが選択され、操作者のX線撮影指示により対応するX線撮影が行なわれる。各撮影手技ボタンには予めX線撮影条件や画像処理条件が関連付けられている。X線撮影指示がなされると、選択された撮影手技ボタンに関連付けられているX線撮影条件でX線撮影が行なわれ、当該撮影手技ボタンに関連付けられている画像処理条件を用いて処理された画像が画像表示領域502に表示される。画像が収集済みとなった撮影手技ボタンにはサムネイルがボタン上に表示されるため、操作者は一目で撮影済みであるか否かを確認することが出来る。図5(a)では、「腹部正面」の撮影手技ボタンにおいてサムネイル画像が表示されておらず、当該手技が未実施の撮影手技であることを示している。505は検査終了ボタンを示しており、操作者がマウスでクリックすることによって制御機能部203に対して検査の完了を指示する。前述した通り検査完了時には当該検査内の転送が必要な未転送画像が全て転送される。
【0022】
図5(b)は撮影手技ボタン内に表示されるサムネイル画像を拡大したものである。506はサムネイル画像を示しており、当該撮影手技が実行されて取得された画像の縮小画像が用いられる。また、507は画像が転送済みであることを示すマークである。このように、サムネイル上に画像が外部機器106に転送されたか否かを示すマークを付加して表示することによって、検査内のどの画像が外部機器106に転送されたかを一瞥して確認することが出来る。なお、図5(b)においては転送済みの状態を示すマークが付加されたアイコンの表示例を示したが、転送中であることを示すマーク(不図示)を設けることによって転送中状態を把握できるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0023】
なお、今回の撮影により撮影済みとなった撮影手技ボタンを再度選択してX線撮影を行うことにより、該当する撮影手技による再撮影を行うことができる。この場合、再撮影が行なわれたことによる画像転送は発生せず、再撮影により得られた画像で取得済みの画像が上書きされる。
【0024】
以上のように、第1実施形態によれば、次の撮影をきっかけとして前回のX撮影で得られた画像の転送を開始するため、操作者は転送指示を逐一行う必要がない。さらに、画像の調整が必要な場合であっても次の撮影を実施しなければ画像が自動的に転送されることがないため、操作者は必要に応じて画像の調整を行うことも可能である。したがって、操作者による転送指示の操作を伴わずに適切なタイミングでの画像転送を実現でき、操作者の操作回数が低減されるため、操作者にとっての利便性および検査のスループット向上が期待される。
【0025】
<第2実施形態>
第1実施形態においては、N回目の撮影が行われた際にN−1回目の撮影画像を転送するという処理について記述したが、1回前の撮影画像に限らず任意の所定回数を遡った撮影画像を転送画像とすることも可能である。この場合、ステップS301でN回目の撮影が行われた後、ステップS302、S303によりN−M回目の撮影画像を転送することとなる。なお、Mは操作者によって任意の回数を指定することが出来る。例えば、M=3と設定しておくと、ある検査開始後4回目の画像が収集された段階で、1回目の撮影画像が転送されることとなる。このように、転送開始までの撮影回数のマージンを自由に設定出来ることによって、設定された回数の撮影が行われるまでは画像の調整が可能となり、画像調整処理が完了する前に次の撮影を実施したとしても、不適切な画像が転送されることを防止することが出来る。
【0026】
第2実施形態によるGUI例を図6を用いて説明する。図6は第2実施形態における撮影手技ボタンの表示例を示した図である。601は、画像のX線撮影が完了し、転送が未実施の状態を示した撮影手技ボタン(アイコン)上に表示されるサムネイルである。602は、あと3回の撮影が実行されると転送が開始されることを示すアイコン表示例を示している。撮影が行われるたびにこのアイコン上の数値が1つずつ減ってゆき、3回目の撮影が完了すると、この撮影手技で収集された画像データが転送される。このような表示を行うことによって、どのタイミングで画像が転送されるかを簡単に把握することが可能となる。
【0027】
なお、制御機能部203は、少なくとも過去M枚の撮影画像を不揮発性記憶装置1015に保持し、外部機器106への転送を終えた撮影画像は不揮発性記憶装置1015から削除するようにしてもよい。
【0028】
<第3実施形態>
第1実施形態および第2実施形態において、ステップS302、S303による画像転送のタイミングは、新たなX線撮影が完了した時としたが、このタイミングについてより具体的に説明する。すなわち、画像転送のタイミングは、例えば、
・制御機能部203が画像を受信し、データ保存部205により不揮発性記憶装置1015(例えば、ハードディスク)に保存したタイミング、
・画像表示部202で表示されている画像が、新たな撮影により収集された画像に切り替わった時、
・画像処理が完了した時、などがある。
【0029】
また、撮影の完了を待たず、操作者による曝射ボタン押下など撮影の開始指示をきっかけとして画像の転送を開始してもよいし、X線の照射が完了したタイミングでも構わない。さらには、
・X線撮影後に収集画像を複数の解像度で段階的に高精細な画像表示を行うような場合において所定の解像度の画像が表示された段階、或いは、
・X線撮影後に収集画像を複数の画像処理により段階的に処理する場合において所定の画像処理が施された画像が表示されたタイミング、であってもよい。
【0030】
また、これらのタイミングは固定的なものではなく、操作者の設定によって変更可能とすることにより、任意のタイミングを設定可能としてもよい。すなわち、撮影に関する何らかのイベントが発生した時に画像転送を開始すればいかなるタイミングであっても構わない。
【0031】
以上説明したように、上記各実施形態によれば、撮影が完了し画質確認の済んだ画像を転送するための転送開始指示をするための操作が不要となる。そのため、操作性を向上させる効果が期待される。また、検査完了を待たずに画像を転送できるため、画像の確認のために医師や技師などが、画像転送の完了まで待機する時間を短縮することが可能となり、検査効率の向上が見込める。
【0032】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線撮影制御装置であって、
操作者からのX線の撮影開始の指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により前記指示を受け付けたことに応じてX線撮影を行なって、新たなX線画像を取得する制御手段と、
前記指示を受け付けたことに応じて、または、前記新たなX線画像の取得に応じて、前記新たなX線画像のX線撮影よりも所定回数だけ過去のX線撮影で得られたX線画像を外部装置へ転送する転送手段と、を備えることを特徴とするX線撮影制御装置。
【請求項2】
前記転送手段が転送するX線画像は、検査の開始が指示されてから終了が指示されるまでの検査期間内でのX線撮影により得られたX線画像である、ことを特徴とする請求項1に記載のX線撮影制御装置。
【請求項3】
前記検査の終了の指示に応じて、前記外部装置へ未転送のX線画像を前記外部装置へ転送することを特徴とする請求項2に記載のX線撮影制御装置。
【請求項4】
前記転送手段は、
前記X線撮影により得られたX線画像を表示する画像表示手段において前記新たなX線画像が表示された時、
前記新たなX線画像を記憶装置に保存した時、
前記新たなX線画像に対する所定の画像処理が完了した時、または、
前記新たなX線画像のためのX線撮影が開始された時、
のいずれかのタイミングで前記過去のX線画像を前記外部装置へ転送する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線撮影制御装置。
【請求項5】
前記所定回数を操作者に設定させる設定手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線撮影制御装置。
【請求項6】
前記検査期間において実行すべき撮影の手技を示すアイコンを表示する表示手段を更に備え、
前記表示手段は、対応する手技で撮影されたX線画像が前記外部装置へ転送済みか否かを示すマークを前記アイコンに付加することを特徴とする請求項2に記載のX線撮影制御装置。
【請求項7】
前記検査期間において実行すべき撮影の手技を示すアイコンを表示する表示手段を更に備え、
前記表示手段は、対応する手技で撮影されたX線画像が前記外部装置へ転送されるまでに要するX線撮影の回数を示す表示を付加することを特徴とする請求項2に記載のX線撮影制御装置。
【請求項8】
前記外部装置へまだ転送されていないX線画像について、施す画像処理を切り替える手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のX線撮影制御装置。
【請求項9】
X線画像を取得するためのX線発生装置、センサ部と、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載されたX線撮影制御装置とを備えるX線撮影装置。
【請求項10】
X線撮影制御装置の制御方法であって、
受付手段が、操作者からのX線の撮影開始の指示を受け付ける工程と、
制御手段が、前記受け付ける工程において前記指示を受け付けたことに応じてX線撮影を行なって、新たなX線画像を取得する工程と、
転送手段が、前記指示を受け付けたことに応じて、または、前記新たなX線画像の取得に応じて、前記新たなX線画像のX線撮影よりも所定回数だけ過去のX線撮影で得られたX線画像を外部装置へ転送する工程と、を有することを特徴とするX線撮影制御装置の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載されたX線撮影制御装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−34621(P2013−34621A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172369(P2011−172369)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】