説明

日本高周波鋼業株式会社により出願された特許

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【課題】 化学成分組成の調整と炭化物の制御により、従来品の優れた特性である高い耐摩耗性を維持し、欠点であった被削性及び耐かじり性を大幅に向上させた冷間工具鋼とその製造方法を提供する。
【解決手段】 C:0.9〜1.4質量%、Si:0.1〜1.0質量%、Mn:0.1〜1.0質量%、S:0.01〜0.12質量%、Cr:9〜12質量%、(Mo+1/2W):0.4〜1.5質量%、Ni:1.5質量%以下、及びV:0.1〜1.0質量%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる組成を有する。そして、炭化物の最大長さをML、面積をAとしたとき、円相当径2μm以下の2次炭化物中の面積率で15%以上のものが、{(ML)×π/(4×A)}×100が300以上となる細長い形状を有する。 (もっと読む)


【課題】 水冷孔からの大割れ及びコーナー部における早期割れの発生を抑制し、金型を長寿命化することができる熱間加工用金型の製造方法を提供する。
【解決手段】 先ず、金型素材を、窒素ガス雰囲気中で圧力を1×10kPa以上にして450乃至650℃の温度下で加熱した後、700乃至800℃で真空加熱し、更に、圧力を0.8Pa以下にした炉内に1ppm以上の窒素ガスを添加して850乃至1050℃の温度下で加熱する。次に、金型素材を800乃至900℃まで冷却し、この温度下で3分間以上保持する(保温ステップS1)。その後、金型素材を400乃至700℃まで急冷し、この温度下で3分以上保持する(保温ステップS2)。更に、金型素材を150乃至200℃になるまで油冷し、この温度下で20分間以上保持した(保温ステップS3)後、空冷よりも遅い冷却速度で徐冷する。 (もっと読む)


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