説明

株式会社上沼により出願された特許

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【課題】靴の生産性の向上に供する月形芯及びこれを用いた靴の製造方法を提供する。
【解決手段】この月形芯11は、天然皮革を鞣した皮革14と、木材パルプを抄造した原紙に樹脂を含浸させてなる含浸紙15とを接着により貼り合わせた月形芯本体12の表裏両面に、塗着状態においてその塗膜に微小の気孔が形成されるように配合された熱可塑性を有する所定の接着剤13が塗布されていることから、製靴工程において、製甲に装入する前に当該月形芯11を水に浸漬させることで、月形芯本体12に水分を含浸させることが可能となる。これにより、ホットプレスによって製甲の踵周りの成型を行う際に、金型の熱により月形芯本体12に含浸した水分が蒸発することで発生する水蒸気によって製甲の踵周りの金型に対する密着性の向上し、当該成型性の向上に供される。 (もっと読む)


【課題】漉き加工後の皮革についての充分な剛性や復元性を確保し得る月形芯の製造方法等を提供する。
【解決手段】鞣し革からなる皮革12と抄造された原紙に樹脂を含浸してなる含浸紙13とを貼り合わせることによってほぼ台形平板状に形成され、その含浸紙12側の面における周縁部11bがその端縁側へ向かって漸次薄肉となるような漉き加工がされる月形芯11の製造方法において、前記漉き加工の際に、前記周縁部11bを上下左右の4つの領域である第1〜第4スライス部15b〜18bに分けて、該各領域についてそれぞれ別々に漉き加工を行うことで、月形芯11の内側面に、前記各内隅部11dとこれに連続する尾根部11eを形成することが可能となり、これによって、漉き加工後の月形芯11について、いわゆる腰をもたせることができる。 (もっと読む)


【課題】硬化作業に要する時間を短縮しつつ当該硬化に伴う品質のばらつきを低減し得る靴用芯材を提供する。
【解決手段】靴用芯材としての月形芯11を、タンニン鞣し革等からなる皮革12と木材パルプを抄造した原紙に樹脂を含浸してなる含浸紙13とを接着剤14で貼り合わせて構成したため、含浸紙13の厚さ分だけ皮革12の厚さを薄くすることが可能となり、この皮革12の厚さが薄くなった分、月形芯11を水に浸漬した後の乾燥に要する時間、つまり当該月形芯11の硬化作業に要する時間の短縮が図れる。また、この月形芯11の乾燥時には、皮革12が含浸紙13によって引っ張られて皮革12が大きく縮むおそれがないため、当該月形芯11の乾燥時における皮革12の縮み具合のばらつきが低減され、この結果、月形芯11の製品毎の品質の均一化にも供される。 (もっと読む)


【課題】皮革加工材料と同等の品質を有する靴用芯材を提供する。
【解決手段】靴用芯材たる月形芯1を、タンニン鞣し革等からなる皮革2と、タンニン鞣し革屑を乾式粉砕したタンニン鞣し革屑繊維を含有する再生皮革原紙に合成樹脂を含浸してなる再生皮革紙3と、を接着剤4により貼り合わせることによって構成した。再生皮革紙3はもともと鞣し革等の革屑であるために、感触や風合いは鞣し革そのものであり、該鞣し革と同等の品質を得ることができる。 (もっと読む)


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