説明

ナショナル センター フォー バイオロジカル サイエンシズにより出願された特許

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新規13残基ペプチドMo1659を、食虫イモガイ、クビカザリイモの毒から単離した。毒抽出物のHPLC分画で質量1659Daに強いUV吸収画分を生じた。マトリックス支援レーザー脱離イオン化及びエレクトロスプレーMS/MS法を、タンパク質分解断片の解析とともに用いてデノボ配列決定をしたところ、アミノ酸配列FHGGSWYRFPWGY−NHを首尾よく得た。これは、化学合成したペプチドとの比較及び慣用のエドマン法による配列決定によって更に確認された。Mo1659は、圧倒的多数の芳香族残基があり、Ala、Val、Leu、Ileのような無極性脂肪族残基が存在しない特異な配列を有している。Mo1659にはジスルフィド結合がなく、コノトキシンと区別され、イモガイ毒からこれまでに単離された非環式ペプチドのいずれとも配列類似性がない。後根神経節ニューロンで測定した電流に対するMo1659の効果に関する電気生理的研究は、ペプチドが不活化電位型カリウムチャネルを標的にすることを示唆している。 (もっと読む)


配列:CKQAGESCDIFSQNCCVGTCAFICIE−NH2(配列番号1)を有する26残基のペプチド(Am2766)は、インド南東の海岸で採取された軟体動物摂食性の巻貝、コヌス・アマジス(Conus amadis)の毒から単離及び精製された。化学改変及び質量分析研究により、Am2766が3個のジスルフィド結合を有するということが認められた。C末端のアミド化は、タンパク質分解により得られたC末端断片について質量計測することにより示された。配列比較により、Am2766が、δ−コノトキシン・ファミリーに属することが認められた。Am2766は、チャイニーズ・ハムスター卵巣(CHO)細胞において安定して発現される脳rNavl.2a電位依存性Naチャネルにおいて、ナトリウム電流の減衰を阻害する。以前に軟体動物摂食性の巻貝から単離されたδ−コノトキシンとは異なって、Am2766は、哺乳動物ナトリウム・チャネルの不活性化を阻害する。 (もっと読む)


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