説明

ガニアル イミュノテラペウティクス インコーポレイテッドにより出願された特許

1 - 2 / 2


HIVプロテアーゼ阻害剤、特にサキナビルは強い抗癌活性を示したが、その適用は非常に多くの副作用によって制限されていた。その毒性を解消するために、元の化合物をNOの共有結合によって修飾した。 (もっと読む)


本発明は、イソオキサゾール誘導体、以下GIT27−NOと称す式(I)の化合物に関し、これは、以下VGX−1027と称す(S,R)−3−フェニル−4,5−ジヒドロ−5−イソオキサソール(isoxasole)酢酸の、NO供与により構造的修飾された形である。3種の腫瘍細胞株、ラット星状細胞腫C6、マウス繊維肉腫L929、およびマウス黒色腫B16の細胞をGIT27−NOで処理すると、細胞呼吸および生細胞数の有意な減少がもたらされたが、VGX−1027はまったく効果がなかった。NOスカベンジャーとして働くヘモグロビンは、細胞生存率を回復させ、このことから化合物(I)のNO媒介性の殺腫瘍性作用が示された。GIT27−NOはL929細胞培養物においてアポトーシス性細胞死を引き起こしたが、自食性細胞死がC6およびB16細胞の生存率減少の主な原因である。さらに、GIT27−NOは、抗酸化剤N−アセチルシステイン(NAC)によって無効化され得る活性酸素種の産生を誘発し、これによって活性酸素種(ROS)が細胞生存率の低下に少なくとも部分的に関与していることが示された。GIT27−NOの抗腫瘍活性は、細胞特異的な方法でMAPキナーゼ(ERK1/2、p38、およびJNK)の活性化によって媒介される。MAPキナーゼの役割はさらに、これらの分子の特異的阻害剤PD98059、SB202190、およびSP600125によって確認された。最後に、GIT27−NOによるin vivo処置は、B16黒色腫を移植した同系C57BL/6マウスの腫瘍増殖を有意に低下させた。
(もっと読む)


1 - 2 / 2