【課題】 アッパーチューブとロアチューブとの積層部分が短く設計されたステアリング装置においても、衝撃力が作用したときにアッパーチューブが確実に移動し得るような車両用ステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 アッパーチューブ２１とロアチューブ２２との積層部分Ａの下部にて、チルトレバーボルト４１の車両前方部位に係合片２４の接触部２４ｃの車両後方部位（面Ｍ１）を接触させる。衝撃力の分力である曲げ力がアッパーチューブ２１に作用した場合にアッパーチューブ２１がチルトレバーボルト４１を中心に回転変位（公転）し、この回転変位の過程でアッパーチューブ２１が軸方向に移動してロアチューブ２２側に引き込まれる。このように曲げ力を利用して軸方向に移動する力（軸力）を得るので、軸力が大きくなり、アッパーチューブ２１のこじりの発生を防止して確実にアッパーチューブ２１を軸方向移動させることができる。 （もっと読む）

【課題】保護性能の向上を図ること。
【解決手段】ステアリングホイール３をフロアパネル５に片持ち支持する支持アーム１と、車両衝突時にステアリングホイール３と乗員との間にエアバッグが展開するエアバッグ装置２と、を備えた乗員保護装置であって、支持アーム１が、車両衝突時に、ステアリングホイール３を、想定される乗員の膝の位置よりも車両後方の通常位置から前記膝の位置よりも車両前方の退避位置へ移動させる退避作動を行い、エアバッグ装置２から展開されるエアバッグで、衝突時の乗員からステアリングホイール３または支持アーム２への入力を吸収するようにした。 （もっと読む）