説明

あみ口が閉じる虫取りあみ

【課題】虫取りあみのあみ口を手もとの操作で閉じたり開いたりできるようにし、あみ口を閉じることによって昆虫を逃がすことがなく、またあみ口を閉じて昆虫を観察し、手で触れることなく昆虫を、虫かごに入れることができるようにした虫取りあみを提供する。
【解決手段】あみ口開閉用具(1)に、弾力のある平たいあみ口用芯(6)を通してセットすることにより、あみ口の輪を閉じたり開いたりすることができる、あみ口開閉用具(1)を発明した。それにあみ袋(7)をセットし、竿(9)の中で、あみ口の芯(6)の両端とつなぎ棒(10)と操作用竿(11)を接続し連動させ、操作用取っ手(12)を竿(9)から引いたり押したりと操作することにより、あみ口の輪を閉じたり開いたりと自由に操作できるようにして、課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、虫取りあみのあみ口を簡単に手元の操作で閉じたり開いたりできるようにした、虫取りあみに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の虫取りあみは、あみ袋の口に針金を通して、それを竿の先に取り付けていたものがほとんどでした。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、従来の針金の芯にあみ袋をつけた虫取りあみでは、不器用な子供は捕獲した獲物に逃げられることがよくあり、また昆虫が苦手な子供は、せっかく捕獲した昆虫を手でつかむことができなかった。本発明の課題は、簡単に虫取りあみのあみ口を手元の操作で閉じたり開いたりできる虫取りあみを創り、捕まえた昆虫を逃がすことなくあみ口を閉じて観察し、手でふれずに捕獲かごに入れることができるようにした、虫取りあみを提供することを課題としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、試作品を何度も創り研究した結果、あみ口を閉じたり開いたりできるあみ口開閉用具(1)に、弾力のある平たいあみ口用芯(6)をセットすることによって、あみ口用芯(6)の弾力による復元力効果によって、あみ口を開いたり閉じたりさせることのできる、あみ口開閉用具(図4)を発明した。このあみ口開閉用具(1)にセットした、あみ口用芯(6)の両端を押し込んだり引いたりすることによって、あみ口開閉用具(1)から出るあみ口の芯(6)を開いたり閉じたりと操作できるようになった。
【0005】
このあみ口開閉用具(1)にあみ袋(7)をセットして、竿(9)の先に装着し、手もとの操作で簡単に操作できるようにするために、図7で説明すると、あみ口開閉用具(1)に通したあみ口の芯(6)の両端とつなぎ棒(10)をつなぎ、つなぎ棒(10)と操作用竿(11)をつなぎ、これを竿(9)の中に入れ、竿(9)の底から出てきた操作用竿(11)に操作用取っ手(12)をつける。以上のようにあみ口用芯(6)の両端と操作用取っ手(12)を連動させることによって、操作用取っ手(12)を引いたり押したりすることにより、虫取りあみのあみ口を開いたり閉じたりと操作できるようになり本課題を解決することができた。
【発明の効果】
【0006】
本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、竿(9)と操作用取っ手(12)を握り、操作用取っ手(12)を押したり引いたりすることにより、あみ口を閉じたり開いたりと、自由に操作することができ、あみ口を閉じて昆虫を逃がすことなく観察もでき、昆虫が苦手な子は、昆虫に触れることなく、あみ口を少し開けることによって虫かごに入れることもできるようになった。
【0007】
また、虫取りあみのあみ袋(7)を丈夫なあみにすれば、動物や魚類を取る捕獲あみ用具としても使用することができ、大人も楽しめる捕獲あみ用具としても使用できる。
【0008】
それから、あみ袋(7)を外し図7のようにすれば野良犬や危険動物の捕獲用具としても利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の中心となる、あみ口開閉用具(1)の構造を説明すると、あみ口を開閉させるための、あみ口用芯(6)の通し穴(2)を設け、あみ口を閉じたときにあみ口が完全に閉じるようにするために、あみ口開閉用具(1)の頭部を丸くし、あみ口が頭部から脱線しないように、あみ口脱線防止溝(3)を設ける。そしてあみ口をスムーズに開かせるために、あみ袋あみ口のG部を挟む、あみ口G部挟み溝(4)と、あみ袋あみ口安定紐(15)を留める、あみ袋あみ口安定紐留め部(14)を設ける。そして竿(9)の先に装着するための竿接続部(5)を設ける。
以上の特徴を持つあみ口開閉用具(1)に、ゼンマイバネのように弾力のある平たいあみ口用芯(6)をセットして、図4のように創る。これにあみ袋(7)をセットして,あみ袋あみ口G部収納溝(4)に、あみ袋あみ口のG部を挟み、あみ口安定紐(15)を、あみ口安定紐止め部(14)で留めることによって、あみ袋あみ口の開閉時にスムーズにあみ口を開閉させ安定させることができる。
【0010】
上記あみ袋(7)をセットしたあみ口開閉用具(1)を、竿(9)に装着した実施形態を図7において説明する。あみ口開閉用具(1)から出たあみ口用芯(6)の両端をつなぎ棒(10)に留め具(13)でつなぎ、つなぎ棒(10)と操作用竿(11)を留め具(13)でつなぐ。そして、それを竿(9)の中に入れ、あみ口開閉用具(1)を竿(9)の先に装着し、竿(9)の後部から出てきた操作用竿(11)の先に、操作用取っ手(12)をつける。以上の構成でできた虫取りあみ。
【0011】
補足として、あみ口の芯(6)はゼンマイバネのように弾力のある平たい芯や弾力のある半楕円形の芯が、あみ口を開いた時に輪が安定する。また、つなぎ棒(10)をなくし、直接操作用竿(11)にあみ口用芯(6)の両端をつないでもよい。また、つなぎ棒(10)を曲げることができる材質にして、図10のように竿(9)を半分にたたむことができるようにしてもよい。留め具(13)は針金やネジなど簡単につなげるものなら何でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明に係る虫取りあみは、工業的に量産する事が可能であるため、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】あみ口開閉用具(1)の正面図
【図2】あみ口開閉用具(1)の正面A−A断面図
【図3】あみ口開閉用具(1)の側面図
【図4】あみ口用芯(6)を通してセットしたあみ口開閉用具(1)
【図5】あみ口用芯(6)B−Bの断面図
【図6】あみ袋(7)
【図7】竿(6)と操作用取っ手(12)のみを断面図にした本発明の実施形態図
【図8】本発明のあみ口を開いた状態の参考図
【図9】本発明のあみ口を閉じた状態の参考図
【図10】本発明の竿(9)を半分に折りたたんだ状態の参考図
【符号の説明】
【0014】
1 あみ口開閉用具
2 あみ口用芯の通し穴
3 あみ口の脱線防止溝
4 あみ袋あみ口G部挟み溝
5 竿接続部
6 あみ口用芯
7 あみ袋
8 あみ袋あみ口の芯通し部
9 竿
10 つなぎ棒
11 操作用竿
12 操作用取っ手
13 留め具
14 あみ袋あみ口安定用紐止め部
15 あみ袋あみ口安定用紐
G あみ袋あみ口挟み溝(4)で挟むあみ袋あみ口部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
虫取りあみのあみ口の輪を開いたり閉じたりすることができるようにした、あみ口開閉用具(1)の構造を説明する。
(ア)あみ口の芯(6)を通す芯通し穴(2)を設ける
(イ)あみ口を閉じたときに、完全にあみ口が閉じるようにするために、頭部を丸くし、 また閉じたときに、あみ口が頭部から脱線しないようにするために、あみ口脱線防 止溝(3)を設ける
(ウ)あみ袋あみ口をスムーズに開閉させるために、あみ袋あみ口G部挟み溝(4)と、 あみ袋あみ口安定紐(15)を留める、あみ袋あみ口安定紐留め部(14)を設け る
(エ)竿(9)の先にあみ口開閉用具(1)を装着するための竿接続部(5)を設ける
以上の特徴を持つあみ口開閉用具(1)に、弾力のある平たいあみ口用芯(6)と、あみ袋あみ口安定紐(15)の付いたあみ袋(7)をセットし、それを竿(9)の先に装着し、竿(9)の中で、あみ口用芯(6)の両端とつなぎ棒(10)を接続し、つなぎ棒(10)と操作用竿(11)をつなぎ連動させ、操作用竿(11)の先に操作用取っ手(12)を取り付けて、操作用取手(12)を竿(9)から引いたり押したりすることによって、あみ口を閉じたり開いたりと操作出来るようにした特徴を持つ虫取りあみ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−187103(P2012−187103A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−45938(P2012−45938)
【出願日】平成24年2月14日(2012.2.14)
【出願人】(506244412)
【Fターム(参考)】