説明

おむつおよび帯部材

【課題】パッドから取り外して洗濯し、再利用できる帯部材、および当該帯部材を備えたおむつを提供する。
【解決手段】おむつ1は、着用者の股間に宛がわれるパッド10と、着用者の腰周りに支持される帯部材20と、を備えている。帯部材20は、パッド10に対して、着脱可能となっている。このため、おむつ1の使用後には、パッド10と帯部材20とを分離して、パッド10のみを廃棄できる。また、帯部材20の帯状シート21,22は、洗濯可能な織布により構成されている。このため、帯部材20を洗濯し、洗濯後の帯部材20に、新たなパッド10を取り付けて、着用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の体液を吸収するおむつ、および、着用者の体液を吸収するパッドを着用者に固定する帯部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、着用者から排泄される尿等の体液を吸収するおむつが知られている。従来のおむつの例として、特許文献1には、吸収性本体とウエストバンドとを有する吸収性物品が、記載されている。特許文献1のウエストバンドは、着用者の腰周りの全周を囲むような環状をなし、吸収性本体と着脱可能な接合手段により接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−51273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、ウエストバンドを形成するためのウエストシートに、不織布が用いられている(段落0020参照)。不織布は、一般に、洗濯に対する耐性が低く、仮に洗濯をすると、毛羽立ちや破れが生じやすい。このため、特許文献1の吸収性物品では、吸収性本体からウエストバンドを分離したとしても、ウエストバンドを洗濯して再利用することは、困難であったと考えられる。
【0005】
そこで、本発明は、パッドから取り外して洗濯し、再利用できる帯部材、および当該帯部材を備えたおむつを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1発明は、着用者の体液を吸収するおむつであって、吸収体を有し、着用者の股間に宛がわれるパッドと、着用者の腰周りに支持される帯部材と、を備え、前記帯部材は、織布により構成され、前記パッドに対して着脱可能である。
【0007】
本願の第2発明は、第1発明のおむつであって、前記帯部材は、着用者の右腰部に宛がわれる部位と、着用者の左腰部に宛がわれる部位と、を含む一体の部材である。
【0008】
本願の第3発明は、第1発明のおむつであって、前記帯部材は、着用者の右腰部に宛がわれる右帯部材と、前記右帯部材とは別体であり、着用者の左腰部に宛がわれる左帯部材と、を有する。
【0009】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれかのおむつであって、前記パッドは、着用者の腹面に宛がわれる前身頃部と、着用者の尻面に宛がわれる後身頃部と、前記前身頃部および前記後身頃部を繋ぐ股部と、を有し、前記帯部材は、前記前身頃部に着脱可能に止着される前止着部と、前記後身頃部に着脱可能に止着される後止着部と、を有する。
【0010】
本願の第5発明は、第4発明のおむつであって、前記帯部材は、着用者の腰周りに沿う方向に伸縮する弾性部材が設けられた伸縮領域と、前記弾性部材が設けられていない非伸縮領域と、を有し、前記後止着部は、前記非伸縮領域に設けられている。
【0011】
本願の第6発明は、第4発明または第5発明のおむつであって、前記帯部材は、前記後身頃部の外側において、股下側へ台形状に突出する凸部を有する。
【0012】
本願の第7発明は、第4発明から第6発明までのいずれかのおむつであって、前記前身頃部の外側面に、前記前止着部に対する止着力が他の部位より高い前被止着部が設けられており、前記後身頃部の外側面に、前記後止着部に対する止着力が他の部位より高い後被止着部が設けられている。
【0013】
本願の第8発明は、着用者の股間に宛われて着用者の体液を吸収するパッドを、着用者に固定する帯部材であって、織布により構成され、前記パッドに対して着脱可能である。
【発明の効果】
【0014】
本願の第1発明〜第8発明によれば、パッドから帯部材を取り外して洗濯し、帯部材を再利用できる。
【0015】
特に、本願の第2発明によれば、帯部材を、一体の部材として容易に製造できる。
【0016】
特に、本願の第3発明によれば、帯部材を、全体として狭小化できる。このため、帯部材に使用される織布の量を、抑制できる。
【0017】
特に、本願の第4発明によれば、帯部材を、パッドの前後においてしっかりと固定できる。
【0018】
特に、本願の第5発明によれば、弾性部材の収縮力により、着用者の腰周りに帯部材が良好にフィットする。また、後止着部に弾性部材の収縮力が作用しないため、後身頃部に対して後止着部を良好に着脱できる。
【0019】
特に、本願の第6発明によれば、凸部により、着用者の尻面のより広い領域を被覆できる。また、おむつの形状がパンツに近づくため、外観上の違和感も低減できる。
【0020】
特に、本願の第7発明によれば、前身頃部に前止着部をより強固に止着できるとともに、後身頃部に後止着部をより強固に止着できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】おむつを、展開した状態で肌側から見た平面図である。
【図2】おむつを、展開した状態で外側から見た平面図である。
【図3】おむつを、図1中のIII−III位置から見た断面図である。
【図4】後被止着部から後止着部を部分的に剥がした様子を示す図である。
【図5】前被止着部に前止着部を止着するときの様子を示す図である。
【図6】変形例に係るおむつを、展開した状態で外側から見た平面図である。
【図7】変形例に係るおむつを、展開した状態で外側から見た平面図である。
【図8】変形例において、後止着部を部分的に剥がした様子を示す図である。
【図9】変形例において、帯部材の端部同士を止着する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
<1.一実施形態に係るおむつ>
図1は、本発明の一実施形態に係るおむつ1を、展開した状態で肌側から見た平面図である。図2は、おむつ1を、展開した状態で外側から見た平面図である。図3は、おむつ1を、図1中のIII−III位置から見た断面図である。図1〜図3に示すように、おむつ1は、着用者の股間に宛がわれるパッド10と、着用者の腰周りに支持される帯部材20と、を備えている。
【0024】
パッド10は、肌側に配置された液透過性のトップシート11と、外側に配置された液不透過性のバックシート12と、両シート11,12の間に介在する吸収体13と、を有している。おむつ1の着用者から排泄された尿は、トップシート11を通過するが、バックシート12より外側へは浸透せず、トップシート11とバックシート12との間において、吸収体13に吸収保持される。
【0025】
トップシート11は、例えば、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により、構成される。なお、トップシート11は、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布により、構成されていてもよい。
【0026】
バックシート12は、例えば、プラスチックフィルムにより、構成される。なお、バックシート12は、プラスチックフィルムとその外側面に貼着された柔軟性の高い不織布とにより、構成されていてもよい。また、バックシート12は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)を用いた撥水性の不織布により、構成されていてもよい。
【0027】
吸収体13は、トップシート11とバックシート12との間に、接着剤(図示省略)で固定されている。吸収体13は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維などの親水性繊維と、粒状の高吸収性ポリマー(Superabsorbent Polymer:SAP)とを混合した塊を、ティッシュペーパーなどの紙シートまたは透液性不織布シートで被覆したものである。なお、吸収体13は、高吸収性ポリマーのみをシート状に成形したものであってもよい。
【0028】
パッド10は、着用者の腹面に宛がわれる前身頃部10aと、着用者の尻面に宛がわれる後身頃部10bと、前身頃部10aおよび後身頃部10bを繋ぐ股部10cと、を有している。以下では、前身頃部10a、股部10c、および後身頃部10bが連なる方向を、「長手方向」と称する。また、長手方向に直交し、かつパッド10の表面に沿う方向を、「幅方向」と称する。パッド10は、前身頃部10aから後身頃部10bにかけて長手方向に延び、その中間に位置する股部10cにおいて、幅方向にくびれた形状となっている。
【0029】
前身頃部10aの外側面には、前被止着部14が設けられている。前被止着部14は、後述する帯部材20の前止着部24が、着脱可能に止着する部位となる。また、後身頃部10bの外側面には、後被止着部15が設けられている。後被止着部15は、後述する帯部材20の後止着部23が、着脱可能に止着する部位となる。前被止着部14および後被止着部15は、例えば、面ファスナーのループ材で構成され、バックシート12の外側面に、接着剤(図示省略)で接合されている。
【0030】
帯部材20は、着用者の股間にパッド10を固定的に宛がうために、着用者の腰部に装着される部材である。図3に示すように、帯部材20は、幅方向に延びる2枚の帯状シート21,22を有している。帯状シート21,22は、肌側と外側とに重ねられ、耐水性の接着剤または縫合により、互いに接合されている。
【0031】
帯部材20の幅方向中央付近の肌側面には、後止着部23が設けられている。後止着部23は、パッド10の後被止着部15に、着脱自在に止着する。後止着部23は、例えば、面ファスナーのフック材で構成され、帯状シート21の肌側面に、耐水性の接着剤または縫合により、接合されている。おむつ1を使用するときには、後被止着部15に後止着部23を止着することにより、パッド10と帯部材20とが、一体化される。また、図4のように、使用後には、後被止着部15から後止着部23を剥がして、パッド10と帯部材20とを分離できる。
【0032】
帯部材20の幅方向の両端部には、それぞれ、幅方向外側へ張り出した2つの舌片状のつまみ部20aが、形成されている。各つまみ部20aの肌側面には、前止着部24が、設けられている。前止着部24は、パッド10の前被止着部14に、着脱自在に止着する。前止着部24は、例えば、面ファスナーのフック材で構成され、帯状シート21の肌側面に、耐水性の接着剤または縫合により、接合されている。
【0033】
図5は、前被止着部14に前止着部24を止着するときの様子を示した図である。おむつ1を着用するときには、予め、後被止着部15に後止着部23を止着させ、パッド10と帯部材20とを一体化させておく。次に、着用者の股間にパッド10を宛がう。その後、帯部材20の幅方向の両端部を、着用者の腰周りに沿って、着用者の腹側へ引き出す。そして、4つの前止着部24を、パッド10の前被止着部14の任意の位置に、それぞれ付着させる。これにより、着用者の腰周りに帯部材20が支持されるとともに、着用者の股間にパッド10がしっかりと宛がわれる。
【0034】
なお、前被止着部14は、4つの前止着部24の合計面積よりも、広い止着面を有する。このため、着用者は、4つの前止着部24の止着位置を、体型に応じて調整できる。
【0035】
帯状シート21,22は、いずれも、織布により構成されている。織布は、糸状の繊維同士を織り合わせたものであるため、不織布より、洗濯に対して高い耐性を有する。帯状シート21,22の織布を構成する繊維は、綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維であってもよく、ポリエステル、アクリル、レーヨン等の化学繊維であってもよい。また、天然繊維と化学繊維とを混合したものが、使用されてもよい。
【0036】
先に述べた通り、帯部材20は、パッド10に対して、着脱可能となっている。このため、おむつ1の使用後には、パッド10と帯部材20とを分離して、パッド10のみを廃棄できる。また、帯部材20の帯状シート21,22は、洗濯可能な織布により構成されている。このため、帯部材20を洗濯し、洗濯後の帯部材20に、新たなパッド10を取り付けて、着用できる。
【0037】
このように、着用者は、帯部材20を繰り返し使用できる。これにより、着用者の経済的負担が軽減される。また、おむつ全体を使い捨てとする場合に比べて、廃棄されるゴミの量が減少し、資源が有効に利用される。これにより、地球環境にも貢献する。
【0038】
おむつ1の交換時には、帯部材20に、特に大きな引張応力が作用する。このため、帯状シート21,22を構成する織布には、パッド10のトップシート11やバックシート12より、引張応力に対して破断しにくい素材を使用することが、好ましい。一方、パッド10に対しては、引張応力に対する強度の要求を、抑えることができる。このため、パッド10をより薄く設計することも、可能となる。
【0039】
帯部材20の2枚の帯状シート21,22の間には、幅方向(着用者の腰周りに沿う方向)に伸縮する複数本の弾性部材25が、設けられている。弾性部材25は、自然長よりも伸長された状態で、2枚の帯状シート21,22の間に取り付けられている。このため、複数本の弾性部材25は、帯部材20を幅方向に縮めるように、弾性力を発生させる。おむつ1の着用時には、弾性部材25の弾性力により、着用者の腰周りに、帯部材20が優しくフィットする。また、着用者が姿勢を変更するときにも、着用者の動作に帯部材20が良好に追従する。なお、弾性部材25には、例えば、天然ゴムやポリウレタンゴムが、使用される。
【0040】
図2および図3に示すように、弾性部材25は、後止着部23より幅方向外側の位置に、設けられている。すなわち、帯部材20は、後止着部23より幅方向外側の位置に、弾性部材25が設けられた一対の伸縮領域20bを有する。また、帯部材20は、一対の伸縮領域20bの間に、弾性部材25が設けられていない非伸縮領域20cを有し、当該非伸縮領域20cに、後止着部23が設けられている。
【0041】
帯部材20の伸縮領域20bは、着用者の腰回りのうち、特に曲率の大きい左右の側腰部に、良好にフィットする。一方、帯部材20の非伸縮領域20cに設けられた後止着部23には、弾性部材25の収縮力が作用しない。このため、後止着部23を、パッド10の後被止着部15に対して、良好に着脱できる。
【0042】
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0043】
上記の実施形態では、帯部材20は、着用者の右腰部に宛われる部位と、着用者の左腰部に宛われる部位と、を含む一体の部材であった。このようにすれば、帯部材20を、一体の部材として、容易に製造できる。また、後止着部23および後被止着部15は、それぞれ一箇所で足りる。しかしながら、帯部材20は、複数の別体の部材で構成されていてもよい。
【0044】
例えば、図6のように、帯部材20が、着用者の右腰部に宛がわれる右帯部材26と、着用者の左腰部に宛がわれる左帯部材27とで、構成されていてもよい。このようにすれば、帯部材20を、全体として狭小化できる。このため、帯部材20に使用される織布の量を、抑制できる。
【0045】
また、図7のように、帯部材20は、後身頃部10bの外側において、股下側へ台形状に突出する凸部20dを有していてもよい。このようにすれば、凸部20dにより、着用者の尻面の、より広い領域を被覆できる。また、おむつ1の形状がパンツに近づくため、外観上の違和感も低減できる。
【0046】
ただし、図7の例より、上記の実施形態の方が、パッド10と帯部材20との重なる面積は、小さい。このため、着用者の肌に対する通気性の面においては、図7の例より、上記の実施形態の方が、好ましい。また、図7の例より、上記の実施形態の方が、帯部材20自体に体液が付着しにくい。このため、帯部材20の洗濯回数を低減できる。
【0047】
また、上記の実施形態では、前被止着部14、後被止着部15、前止着部24、および後止着部23の例として、面ファスナーを挙げた。面ファスナーを利用すれば、十分な止着強度が得られ、着脱も容易である。しかしながら、これらの止着部および被止着部に、ホックやボタン等の他の着脱可能な止着手段が、使用されてもよい。
【0048】
また、パッド10または帯部材20を構成するシートに対して、直接に止着可能であれば、止着部および被止着部の一方を省略してもよい。例えば、パッド10のバックシート12の外側面が、不織布で構成されている場合には、当該不織布に対して、フック材を直接に止着させることが、可能である。このため、図8のように、前被止着部14および後被止着部15を設けることなく、前止着部24および後止着部23を、バックシート12の外側面に、直接に止着させるようにしてもよい。このようにすれば、おむつ1の構造を、より簡素化できる。
【0049】
ただし、上記の実施形態のように、止着力が他の部位より高い前被止着部14および後被止着部15を設けておけば、前止着部24および後止着部23を、より強固に止着できる点で、好ましい。
【0050】
また、上記の実施形態では、帯部材20の中央位置を、パッド10の後身頃部10bに止着し、帯部材20の両端部を、パッド10の前身頃部10aに止着していた。このようにすれば、帯部材20の両端部を、操作しやすい着用者の腹側において、止着させることができる。しかしながら、帯部材20の中央位置をパッド10の前身頃部10aに止着し、帯部材20の両端部を、パッド10の後身頃部10bに止着させるようにしてもよい。
【0051】
また、上記の実施形態では、帯部材20の両端部を、いずれも、パッド10に止着させていた。しかしながら、図9のように、帯部材20の一方の端部に、他方の端部を止着させるようにしてもよい。図9の例では、帯部材20の一方の端部が、パッド10から大きく幅方向外側へ、延設されている。そして、帯部材20の一方の端部の肌側面に設けられた止着部28を、他方の端部の外側面に設けられた被止着部29に、止着させる構造となっている。また、図9の例では、止着部28の幅方向内側に、前被止着部14に対して着脱可能に止着する前止着部24が、設けられている。
【0052】
また、上記の実施形態では、帯部材20が、幅方向に延びる略長方形状に形成されていたが、帯部材20は、予め円環状に形成されていてもよい。ただし、略長方形状の帯部材20を、着用者の腰周りに巻き付ける方が、より多くの体型に対応できる点で、好ましい。
【0053】
また、上記の実施形態では、帯部材20の2枚の帯状シート21,22の間に、弾性部材25が取り付けられていた。しかしながら、弾性部材25は、帯状シート21,22に対して織り込まれていてもよい。また、帯状シート21,22自体が、伸縮性を有する織布で構成されていてもよい。また、帯部材20は、1層のシートで構成されていてもよい。
【0054】
また、着用者に対するパッド10のフィット性を向上させるために、パッド10に弾性部材が設けられていてもよい。また、パッド10からの尿の漏れを防止するために、パッド10の肌面側に、起立する一対の撥水性のシート(いわゆる、立体ギャザー)が、設けられていてもよい。
【0055】
また、おむつ1は、尿だけではなく、軟便や経血等の他の体液を吸収するものであってもよい。また、おむつ1は、成人を対象としたものであってもよく、幼児を対象としたものであってもよい。
【0056】
また、以上の実施形態や変形例に登場する各要素を、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 おむつ
10 パッド
10a 前身頃部
10b 後身頃部
10c 股部
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収体
14 前被止着部
15 後被止着部
20 帯部材
20a つまみ部
20b 伸縮領域
20c 非伸縮領域
20d 凸部
21,22 帯状シート
23 後止着部
24 前止着部
25 弾性部材
26 右帯部材
27 左帯部材
28 止着部
29 被止着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の体液を吸収するおむつであって、
吸収体を有し、着用者の股間に宛がわれるパッドと、
着用者の腰周りに支持される帯部材と、
を備え、
前記帯部材は、織布により構成され、前記パッドに対して着脱可能であるおむつ。
【請求項2】
請求項1に記載のおむつであって、
前記帯部材は、着用者の右腰部に宛がわれる部位と、着用者の左腰部に宛がわれる部位と、を含む一体の部材であるおむつ。
【請求項3】
請求項1に記載のおむつであって、
前記帯部材は、
着用者の右腰部に宛がわれる右帯部材と、
前記右帯部材とは別体であり、着用者の左腰部に宛がわれる左帯部材と、
を有するおむつ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載のおむつであって、
前記パッドは、
着用者の腹面に宛がわれる前身頃部と、
着用者の尻面に宛がわれる後身頃部と、
前記前身頃部および前記後身頃部を繋ぐ股部と、
を有し、
前記帯部材は、
前記前身頃部に着脱可能に止着される前止着部と、
前記後身頃部に着脱可能に止着される後止着部と、
を有するおむつ。
【請求項5】
請求項4に記載のおむつであって、
前記帯部材は、
着用者の腰周りに沿う方向に伸縮する弾性部材が設けられた伸縮領域と、
前記弾性部材が設けられていない非伸縮領域と、
を有し、
前記後止着部は、前記非伸縮領域に設けられているおむつ。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載のおむつであって、
前記帯部材は、前記後身頃部の外側において、股下側へ台形状に突出する凸部を有するおむつ。
【請求項7】
請求項4から請求項6までのいずれかに記載のおむつであって、
前記前身頃部の外側面に、前記前止着部に対する止着力が他の部位より高い前被止着部が設けられており、
前記後身頃部の外側面に、前記後止着部に対する止着力が他の部位より高い後被止着部が設けられているおむつ。
【請求項8】
着用者の股間に宛われて着用者の体液を吸収するパッドを、着用者に固定する帯部材であって、
織布により構成され、前記パッドに対して着脱可能である帯部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−172793(P2011−172793A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40071(P2010−40071)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000110044)株式会社リブドゥコーポレーション (390)
【Fターム(参考)】