説明

こぼれた餌及び水を収集するためのペット給餌システム及びその方法

こぼれた水から餌を分離するためのペット給餌システムであって、本ペット給餌システムは給餌器を備え、給餌器は、餌用ボウルか水用ボウルのどちらか、あるいはその両方を保持する内蔵給餌領域を形成する。本ペット給餌システムは、こぼれた水から餌をろ過する。傾斜表面は、ボウル領域から穴あき収集領域に向かって下方に延びる。少なくとも一つの壁の低部は、給餌ボウルに向かって内側に曲線状の輪郭を形成する断片を有し、その曲線断片によって、ペットは、摂食中にボウル領域により近接して立つことができる。
こぼれた餌及び水をペット給餌システムから収集する方法であって、本方法は、ペット給餌システムを、互いに着脱可能な第一及び第二の貯蔵器へと分離する工程と、こぼれた餌を第一の貯蔵器から収集する工程と、こぼれた水を第二の貯蔵器から収集する工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット給餌システムに関連し、特に、前記システム内におけるペット用の餌及び水の収容に関連する。
【背景技術】
【0002】
主に犬や猫といったペットの飼い主は、ペットが餌や水に近づくことができる適切な場所を、家の中に確保するという難しい課題を抱えている。飼い主は、清潔な給餌領域を維持することに加え、餌用及び水用のボウルを頻繁に満タンにしたり、空にしたり、あるいは補充しなければならない。この責務は様々な原因により、時間を消費するとともに不便である。
【0003】
一つの共通問題は、餌及び水がこぼれると、給餌ボウル周囲の領域に、しばしば散乱物が発生することである。ペットが餌及び水にぶつかってボウルの外へ撒き散らし、周囲の床及び壁に付けてしまうことや、摂食中にそれらをこぼして周囲の床及び壁に散乱させることは珍しくない。ペットの飼い主も、偶然餌や水のボウルにぶつかったり、あるいは、ボウルを床の上にセットしている時に餌及び水をこぼしてしまい、ペット給餌システムの周囲にそれらをこぼしてしまう。このようにこぼれたもの(特に水)によって、床、壁、及び家具は汚れる可能性がある。加えて、こぼれたものはペットの手足などに付着して家の中を広がっていく可能性があるため、飼い主が掃除する必要のある領域が広がることになる。
【0004】
ペット給餌領域の周囲における散乱物をできるだけ少なくするための努力は既になされている。例えば特許文献1において、給仕ボウルは、収集皿によって支持される格子部材に嵌合する。格子部材は隙間を有し、その隙間が十分に大きい(すなわち、直径が少なくとも3/8インチ、好ましくは3/4インチから1インチの範囲である)ため、こぼれた餌及び水の両方が隙間を通過して収集皿に落ちることを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4532891号明細書
【発明の概要】
【0006】
上述のように、ペットに給餌することによって生じる散乱物を収容するための過去の試みの欠点としては、餌と水を両方一緒に収容することであり、これによって水っぽく不衛生な散乱物が生じる。水分を多く含んだペットの餌を乾燥させるとしばしば硬化して容器表面に付着してしまい、掃除がするのがより困難になるため、こぼれた餌は実質的に乾燥しているにもかかわらず、飼い主がそれを再利用のために収集することも不可能になる。加えて、ボウルからこぼれた餌を水と分離しつつ、一方でそれをペットが食べられるようにするために、ペットが餌に届くことを可能にするシステムを提供することが望ましい。したがって、ペット給餌システムにおいて、こぼれたものを収容し続け、所有物の損傷を低減し、こぼれた水によってこぼれた餌が多くの水分を含むことを防止し、飼い主が便利で少ない工程をもってペット給餌システムを掃除することができ、ペットがペット給餌システムに収容されているこぼれた餌を消費することができるものを提供することが望ましい。前記のようなペット給餌システムによるその他の利点として、飼い主は、日常的に行う掃除やメンテナンスに掛かる通常必要な時間や費用を相当量節約できる。
【0007】
本発明は、こぼれた餌をこぼれた水からろ過するためのペット給餌システムを提供する。本ペット給餌システムは給餌器を備え、給餌器は、餌用ボウルや水用ボウルを保持するための内蔵給餌領域を形成する。給餌器は、こぼれた餌をこぼれた水からろ過するためのろ過手段を備える。ろ過手段が有する少なくとも一つの穴部は十分に小さいため、こぼれた餌は内蔵給餌領域内に残存するが、こぼれた水は少なくとも一つの穴部を通過する。これによって、こぼれた餌をこぼれた水から分離することができる。例えば、ある実施形態において、ペット給餌システムは、ボウル領域から穴あき収集領域に向かって下方に延びる傾斜表面を備える。
【0008】
本発明のペット給餌システムには、土台、前方部及び残存部を有する少なくとも一つの壁、並びに、土台上若しくは土台の上方に配置された少なくとも一つのボウルを備えるものもある。壁は土台から上方に延びて内蔵給餌領域を形成する。前方部は、低部及び少なくとも一つの高部を備え、残存部は、一つの高部を備える。低部の頂部は、ボウルの上端よりも上方にある。
【0009】
本発明は又、第一及び第二の貯蔵器を備えるペット給餌システムを提供する。第一の貯蔵器はボウル領域を備え、ボウル領域は、餌か水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持する。第一の貯蔵器はこぼれた餌を収容し、第二の貯蔵器はこぼれた水を収容する。
【0010】
本発明は、こぼれた餌及び水を、ペット給餌システムから収集かつ収容する方法も提供する。本方法は、ペット給餌システムを、少なくとも一つの壁を有する第一の貯蔵器と、第二の貯蔵器に分ける。前記2つの貯蔵器は互いに着脱可能に取り付けられる。第一の貯蔵器はボウル領域を備え、ボウル領域は、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持する。好ましい実施形態では、第一の貯蔵器はこぼれた餌を収容し、第二の貯蔵器はこぼれた水を収容する。こぼれた餌は第一の貯蔵器から取り除かれ、こぼれた水は第二の貯蔵器から取り除かれる。
【0011】
本発明の実施形態によると、第二の貯蔵器は第一の貯蔵器の下部に設置される。第一の貯蔵器は、ボウル領域と近接する位置に置かれたろ過用の箱を備える。ろ過用の箱は穴部を備える。穴部が十分に小さいため、こぼれた水は、穴部を通過して第二の貯蔵器へ流れ、こぼれた餌は、第一の貯蔵器内に残存する。このようにして、こぼれた餌はこぼれた水から分離される。
【0012】
本発明の給餌器には、収集領域及びボウル領域を備える内蔵給餌領域について形成するものもある。ボウル領域は、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持する。給餌器は土台を備え、土台は傾斜表面を備え、傾斜表面は、水をボウル領域から収集領域に向かわせる。収集領域は、多量の水を保持する。
【0013】
前述及び後述の記載はともに本発明の典型例であり、これらに制限されないと解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図
【図2】本発明の図1の実施形態を示す上面図
【図3】本発明の図1の実施形態を示す正面図
【図4】図3を左方から見た、本発明の図1の実施形態を示す側面図
【図5】本発明の図1の実施形態を示す背面図
【図6】図3を右方から見た、本発明の図1の実施形態を示す側面図
【図7】本発明の図1の実施形態を示す底面図
【図8】本発明の図1の実施形態を示す分解組立図
【図9】伸長脚部がない、本発明の実施形態を示す斜視図
【図10】本発明の図9の実施形態を示す正面図
【図11】本発明の図9の実施形態を示す背面図
【図12】図10を左方から見た、本発明の図9の実施形態を示す側面図
【図13】図10を右方から見た、本発明の図9の実施形態を示す側面図
【図14】本発明の図9の実施形態を示す分解組立図
【図15】本発明の図9の実施形態を示す分解組立図
【図16】ろ過手段が、実質的に第一の貯蔵器の土台全体に延びる、本発明の実施形態を示す斜視図
【図17】第一の貯蔵器の土台は複数の傾斜表面を備え、ろ過手段は穴あきリブを備える、本発明の実施形態を示す斜視図
【図18】ろ過手段は実質的に第一の貯蔵器の土台全体に延び、第二の貯蔵器は第一の貯蔵器に対してスライド可能な引き出しを備える、本発明の実施形態を示す斜視図
【図19】ろ過手段は着脱可能な箱を備える、本発明の実施形態を示す斜視図
【図20】第二の貯蔵器は、ろ過手段の下方に設置されて第一の貯蔵器に対してスライド可能な引き出しを備える、本発明の実施形態を示す斜視図
【図21】本発明における害虫抑止の特徴を高めるために用いられる柱型脚部の実施形態を示す斜視図
【図22a】図21の柱型脚部を有する、本発明の実施形態を示す前面図
【図22b】図21の柱型脚部を有する、本発明の実施形態を示す前面図
【図22c】図21の柱型脚部を有する、本発明の実施形態を示す前面図
【図23】ろ過膜を有する、本発明の実施形態を示す上面図
【図24】本発明の給餌器の別の実施形態を示す斜視図
【図25】本発明の図24の給餌器の実施形態を示す上面図
【図26】本発明の図24の給餌器の実施形態を示す、線26−26に沿った断面図
【図27】修正された楕円形状を有する、本発明の給餌器の実施形態を示す斜視図
【図28】修正された楕円形状を有する、本発明の図27の給餌器の実施形態を示す上面図
【図29】ろ過トレイを有する、本発明の実施形態を示す斜視図
【図30】ろ過トレイを有する、本発明の図29の実施形態を示す回転斜視図
【図31】ろ過トレイを有する、本発明の図29の実施形態を示す上面図
【図32】本発明の図29のろ過トレイの実施形態を示す、線32−32に沿った断面図
【図33】ろ過トレイ及びライナーを有する、本発明の実施形態を示す分解組立図
【図34】ろ過トレイ及びライナーを有する、本発明の実施形態を示す断面図
【図35】ろ過トレイの実施形態を示す斜視図
【図36】図35のろ過トレイの実施形態を示す底面斜視図
【図37】二重壁を有する、本発明の実施形態を示す斜視図
【図38】二重壁を有する、図37の本発明の実施形態を示す、線38−38に沿った断面図
【図39】二重壁と少なくとも一つの金型を形成する土台を有する、本発明の給餌器の単一の実施形態を示す断面図
【図40】図39などの金型周囲にフィットする開口を有するろ過トレイの実施形態を示す斜視図
【図41】少なくとも一つの金型を形成する土台とろ過トレイを有する、本発明の単一の実施形態を示す断面図
【図42】蓋を有する、本発明の給餌器の実施形態を示す分解組立図
【図43】餌及び水の自重によって給餌を行う餌用容器及び水用容器を有する、本発明の実施形態を示す斜視図
【図44】湾曲した縁を有し、互いに重ねて積み上げられた、本発明の給餌器のいくつかの実施形態を示す斜視図
【図45】二重壁を有し、互いに重ねて積み上げられた、本発明の給餌器のいくつかの実施形態を示す斜視図
【図46】給餌ボウルを上昇させる手段として突起マウントを有する、本発明の実施形態を示す断面図
【図47】修正された楕円形状、二重壁、及び給餌ボウルを上昇させる手段として土台内部表面を有する、本発明の実施形態を示す斜視図
【図48】図47の本発明の実施形態を示す、線48−48に沿った断面図
【図49】ろ過手段が単一穴部を有する、本発明の実施形態を示す上面図
【図50】収集領域を有する、本発明の実施形態を示す上面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、こぼれた餌や水を後で再利用もしくは廃棄するために、それらを収容し安全に留めておくペット給餌システムに関する。本ペット給餌システムの実施形態では、こぼれた餌をこぼれた水からろ過して取り除く。本ペット給餌システムは、図面において主に、餌を収容する一つのボウル及び水を収容する一つのボウルを有するものとして記述されているが、本発明は、ボウルを一つも有さないペット給餌システムや、一つ、二つあるいはそれ以上のボウルを有するシステムについても考察している。本明細書の全体を通して、「ボウル」という用語には、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容するのに適したあらゆる容器が含まれるものとする。後者(餌と水の両方を収容する容器)の場合、システムは餌と水を分離する仕切りを有する方が望ましい。ボウルは、給餌器から着脱可能あるいは給餌器と一体的であっても良い。本ペット給餌システムは、一匹、あるいは多数のペット(連続してあるいは同時に)が使用することを目的とする。あらゆる適切な材料を本発明の特徴として用いても良い。本ペット給餌システムの特徴として液体に対して不透過性の材料で作られている方が好ましく、さらにはプラスチック材料で作られていることが最も好ましいが、代わりに木、セラミック、金属(ステンレス鋼)で作られていても良い。本システムは犬および猫用であり、必要であれば様々なサイズに設定することも可能である。
【0016】
図を参照すると、図1は本発明の実施形態の斜視図である。図1のペット給餌システム10は、内蔵給餌領域21を形成する給餌器8を備え、内蔵給餌領域21は少なくとも一つのボウルを保持するのに適している。好ましい実施形態では、給餌器8は表面26を有する土台60を備え、内蔵給餌領域21はボウル領域22を備える。ボウル領域22は、餌か水のどちらか又はその両方を収容するボウルを、一つあるいは複数保持するのに適している。ここで用いる「内蔵給餌領域」とは、給餌器によって形成され、少なくとも一つのボウルを保持するのに適したいかなる領域のことを意味する。給餌器に関して以降で詳細に記述されているように、本発明の内蔵給餌領域は壁で形成される必要はない。しかしながら別の実施形態において、内蔵給餌領域は、複数若しくは単一の壁、無視できる高さの「屋根」、又は高さの変化する複数の壁や屋根によって形成されても良い。内蔵給餌領域は、ペットの頭部が届くように調整されるが、ペットが中に入ったり、中で歩き回るためのものではなくそのようにも調整されていない。
【0017】
ペット給餌システム10における給餌器8は、図2で示されるとおり、こぼれた水からこぼれた餌をろ過するろ過手段18を備える。ろ過手段18は、本明細書に記載のあらゆるろ過手段の一つ、あるいはそれらの組み合わせにより構成される。ろ過手段は単一あるいは複数の穴部を備え、穴部は、大量の水が通過可能でありながら、こぼれた餌が大量に通過するのを抑止するほどの十分に小さいサイズでできている。その他の例によるろ過手段は、こぼれた水からこぼれた餌を分離する他の機構を備え、それは例えば、吸引機を使用して、こぼれた水のみを向かわせる第一の貯蔵器2の領域から、こぼれた水を汲みだす場合などがある。なお、本発明においては、ろ過用穴部よりも小さい餌の断片が穴部を通過したり、少量の水が穴部を通過しないこともある。例えば、表面張力によって、水滴が土台やろ過用穴部の縁部に付着して離れないこともある。
【0018】
ろ過手段は、幅広い種類の異なるろ過用機器を備えていても良く、そのようなろ過手段は例えば図2で示されるように、土台60の給餌ボウル14、15に近接する部分によって形成される楕円形状穴部38を複数備えても良い。ここで用いられる「穴部」は、様々なサイズや形状を有するあらゆる開口を意味し、開口には例えば溝孔、穿孔、間隙、スリット状など不規則な形状を有するものも含まれる。ろ過手段は代わりに単一あるいは複数の穴部を備えていても良く、穴部は、例えば円形、楕円形、正方形、長方形などを含むいかなる形状であっても良く、また(例えば図2で示されるように)表面26の一部によって形成されても良く、あるいは(例えば図16で示されるように)表面全体によって形成されても良く、さらには表面に対して平行・垂直・あるいは角度を成しても良く、そして(例えば図19で示されるように)給餌システムから取り外し可能あるいは不可能であっても良い。こぼれた水からこぼれた餌をろ過するための手段の別の実施例においては、単一の穴部(排水管として機能)あるいは複数の穴部を有する、箱、格子、網目、トレイ、あるいはリブを備えても良い。穴部は、楕円形状で、収集領域の長いほうの全長に沿って平行に延びる長軸を有するように配置されていることが望ましく、このような構成の穴部は図2で示されるように、より簡単に汚れを落とすことができる。
【0019】
上述したように、ろ過手段は少なくとも一つの穴部(単一穴部あるいは複合穴部)を備える方が好ましい。前記少なくとも一つの穴部は十分に小さいため、こぼれた餌は内蔵給餌領域(例えば、土台60の表面26、図38で示されているろ過トレイ130)内に残存するが、こぼれた水は前記少なくとも一つの穴部を通過する。これによって、こぼれた水からこぼれた餌を分離することができる。したがって、こぼれた餌は、内蔵給餌領域(すなわち、少なくとも一つのボウルを保持するのに適した給餌器によって形成される領域)内に残存するとともに、こぼれた水は、ろ過手段を通過して内蔵給餌領域の外へ出て下方の貯蔵器に収容される。こぼれた水と餌は互いに分離されて、かつ同一の貯蔵器や容器に収集されないため、所有者は、こぼれた餌がこぼれた水でいっぱいになることにより、餌が水っぽくなって(乾燥すると固くなる可能性もある)、掃除がより困難になるといった問題を、回避することができる。こぼれ水から分離された餌は、実質的に乾燥した状態で収集して再利用されたり、あるいは、ペットによって容易に摂食される。
【0020】
こぼれた水から餌を分離するには、餌片の大多数が穴部よりも大きく、穴部からこぼれないようにするため、穴部が十分に小さいことが重要である。穴部の幅(例えば、円形穴部の直径)は、極小からちょうど3/8インチ以下の範囲である方が好ましい。例えば、極小の穴部は、(図23等で示される)水透過性ろ過膜の微小間隙で構成されても良い。また、穴部の幅の範囲は、おおよそ1/16インチ以上1/4インチ以下であっても良い。
【0021】
典型的な実施形態においては、穴部は、「短軸」と「長軸」(短径と長径等)を形成しており、短軸は実質的に長軸と直交している。図2等にも示されているように、穴部は、楕円形かつ各々が短軸及び長軸を有していることが好ましい。各穴部は3/8インチ以下の短軸を有する方が好ましい。特に、穴部は、極小からちょうど3/8インチまでの範囲の短軸及び少なくとも3/8インチの長軸を有する(例えば、穴部は細長いスリット状のもので構成されている)ことが好ましい。さらに好ましくは、各穴部は楕円形で、おおよそ1/16インチ以上1/4インチ以下(好ましくは1/8インチ)の短軸を有し、かつ、おおよそ1/8インチ以上3/8インチ以下(好ましくは1/4インチ)の長軸を有する方が良い。
【0022】
要約すると、少なくとも一つの穴部については、こぼれた餌片を、実質的に全て(例えば、約80%以上、より好ましくは約90%以上、さらに好ましくは約95%以上、より一層好ましくは99%以上)保持できるようなサイズであることが望ましい。実施形態においては、穴部の幅がちょうど3/8インチ以下である場合(例えば約5/16インチ)、適度に相当な量の餌片が保持される。しかしながら、市販のペットフードブランドの多くは、3/8インチ以下の餌片が含まれており、また、ペットが食べた時の食べかすは大抵3/8インチ以下である。したがって、穴部の幅は、好ましくは約5/16インチ以下、より好ましくは約1/4インチ以下、さらに好ましくは約3/16インチ以下、最も好ましくは約1/8インチ以下である。結果的に、穴部のサイズとしては十分に小さいことが好ましく、具体的には、こぼれた餌片の十分な量が穴部を通過せず(すなわち内蔵給餌領域に残存する)、かつ、こぼれた水が穴部を通過して別の貯蔵器に収容されるほどである。
【0023】
本発明の実施形態では、こぼれた餌と水を別々の容器に分離する。こぼれた餌と水を同一の容器に収容することは、先行技術のシステムにも見られるように、いくつかの欠点を孕んでいる。第一の欠点として挙げられるのは、こぼれた水が全部あるいは大量の餌片と同一の領域に収集される場合に、悪臭のする見苦しい不衛生な混合物が生まれ、この混合物に蟻、ミバエ、チョウバエなどの害虫が集まって細菌の温床となることである。このジメジメした溶液は、処理するには不愉快であり、さらに、こぼれた水が比較的餌片のない領域に収集される場合に比べて、掃除やメンテナンスを頻繁に施す必要もある。水を十分きれいにしておくことで、飼い主による手当てが必要になったり不都合な作用が生じることなく、こぼれた水を収集し、さらに一定時間あるいは数日延ばして容器に収容しておくことが可能である。このように、本発明の実施形態は、不都合な作用を最小限にしつつ飼い主がこぼれた水を拡張した期間収集領域に置いておくために、こぼれた水の大部分を床に落ちないように比較的餌片のない領域に収集及び収容するシステムを提供する。
【0024】
本発明の実施形態は、給餌器と一体的なろ過手段(図2に記載)、給餌器から分離可能なろ過手段(図19に記載)、あるいはその両手段を備える。給餌器から分離可能なろ過手段は、給餌器に着脱自在に連結される。図2で示されるように、ろ過手段18は、内蔵給餌領域21内のボウル領域22に近接した土台60の部分によって形成されることが好ましい。図16等で示される別の実施形態のように、ろ過手段18は、実質的に給餌器8の土台60全体に及んでいても良い。図17で示されるように、本発明の実施形態は、ボウル領域22の表面26又は表面26の中でボウル領域22に近接する一部分に対して、直交するか又は角度をなすろ過手段18を備えても良い。例えば、ろ過手段18は、図17で示されるように、穴あきリブ90を備えても良い。図19で示されるように、他の実施形態において、給餌器から着脱可能な穴あきリブ90及び穴あき収集領域24のいずれか一方あるいはその両方が含まれていても良い。
【0025】
図1及び図2の実施形態において、ろ過手段18は穴あき収集領域24を備える。ここで用いられる「穴あき収集領域」とは、こぼれた水から餌をろ過するための単一あるいは複数の穴部を備える、給餌システム内領域のことを意味する。給餌システム10における給餌器8は、ボウル領域22及び穴あき収集領域24を有する内蔵給餌領域21を形成する。図1の実施形態において、給餌器8は、ボウル領域22から穴あき収集領域24に向かって下方に延びる傾斜表面26を有する。傾斜表面26の主要な目的は、こぼれた水の流れを穴あき収集領域24に向かわせることである。実施形態からも分かるように、こぼれた水は、穴あき収集領域24を通過して第二の貯蔵器4に入る。このように、こぼれた餌が乾燥した状態で再利用に適しつつこぼれた水もきれいな状態にしておくため、あるいは使用者がより簡単にペット給餌システム10からこぼれた餌と水を収集できるようにするために、こぼれた餌と水を分離することを目的とする。
【0026】
ここで用いられている本発明の給餌器は、少なくとも一つのボウルを保持するのに適したいかなる構造であっても良い。下記で詳細に述べられているが、給餌器は、単体ユニット(すなわち単一のユニット)であっても良いし、あるいは図1の実施形態で示されるように第一の貯蔵器2及び第二の貯蔵器4などの複数のユニットを有しても良い。給餌器8は主に、少なくとも一つの壁28及び角度のある隅を有する略長方形の形状を備えているように図示されているが、本発明の給餌器8は、壁がない場合や、単一の壁、無視できる高さの「屋根」、又は複数の壁若しくは高さの調節できる屋根を備える場合についても熟慮されている。別の実施形態ではさらに、壁や屋根が、例えば曲線状、円形状、直線状などを含む様々な別の形状を有する場合について熟慮されている。また、壁や屋根の別の形状により、ペット給餌システムが例えば、特に楕円形、円形、五角形、正方形、長方形、あるいは平らな辺を有する修正された略楕円形など別の形状をもたらすことについても熟慮されている。以下に記述されているシステムの様々な特徴は、別の様々な形状を有すること、好ましくはシステム全体の形状に対応する形状を有することについて熟慮されている点に留意しておく必要がある。
【0027】
給餌器は、1つの単体ユニット(例えば、単一の容器や貯蔵器)あるいは複数のユニット(例えば、少なくとも二つの容器や貯蔵器)を備えても良い。複数のユニットは、マット上に配置された貯蔵器など、異なるタイプのユニットによる組み合わせを備えても良い。図1で示されるように、複数のユニットは互いに連結させることが容易である。あるいは、マットやトレイの上に配置されたテーブル状の貯蔵器など、互いに連結しない複数のユニットが給餌器に備えられても良い。
【0028】
図1で示されるように、給餌器8は、第一の貯蔵器2と第二の貯蔵器4を備える。第一の貯蔵器2と第二の貯蔵器4は、第一の貯蔵器2が第二の貯蔵器4の上に位置するようにしながら、着脱可能に互いに取り付けられる。なお、第一の貯蔵器2の重量と摩擦力は、一般的に、第一の貯蔵器2と第二の貯蔵器4の連結を使用中も維持するには十分である。別の実施形態では、二つの貯蔵器の取り付けが、掛け金、磁石、バックル、フック、留め金、その他同様の手段によってさらに確実になる。図1、2の実施形態では、第一の貯蔵器2は、ボウル領域22、傾斜表面26、及びろ過手段18を有する内蔵給餌領域21を備える。ろ過手段18は楕円形状穴部38を有する箱46を備え、楕円形状穴部38は、こぼれた水が穴部38を通過するのを可能にしながら、相当量のこぼれた餌を捕らえる(すなわち、相当量のこぼれた餌が穴部38を通過するのを防止する)ほどに十分小さい。好ましい実施形態で示されている穴部の形状は楕円であるが、他の形状を用いることも可能である。このように、こぼれた餌は第一の貯蔵器2に残存しつつ、こぼれた水は穴部を通過して第二の貯蔵器4へ入るほどに、穴部が十分小さいため、よって、こぼれた餌と水を分離することが可能である。表面26は、ボウル領域22から穴あき収集領域24へ向かって下向きに傾斜している。穴あき収集領域24中に配置された箱46は、傾斜表面26における凹状のくぼみで構成され、くぼみ中に形成されるろ過用の穴部38を有する。図49で示されるように、ろ過手段18は、こぼれた餌と水を分離する単一の穴部238やスリットを備えても良い。好ましい実施形態では、箱46は給餌器8と一体である。また、図19で示される別の実施形態では、箱46は給餌器8から着脱可能である。このように、箱46が着脱可能な実施形態において、使用者は、箱46を給餌器8と連結させず完全に取り外すために、給餌器8から箱46を着脱することができる。別の実施形態では、凹状のくぼみはなく、こぼれた水が向かうところに一つあるいはそれ以上の穴部を位置させる。
【0029】
傾斜表面26の下向きの傾斜は、こぼれた水を穴あき収集領域に向かって流れさせるのに適した、いかなる角度でも良い。また、土台の表面は、傾斜の変化する領域や異なる方向の傾斜を備えても良い。第一及び第二の貯蔵器が適合する際には、図4、6で示されるような傾斜角を示す表示線19が現れることが好ましい。表示線19が、傾斜表面26と同様あるいは同一の角度を有している方がさらに好ましい。また、図17で示されるように、給餌システムは複数の傾斜表面を備えても良い。
【0030】
好ましい実施形態では、箱46は、凹状かつ箱46の前方から後方に向かって下向きに湾曲しており、箱46の最下点は、左方から右方に向かって延びる中心線に沿い、図2で示される穴あき収集領域24と交差する。図示されていない別の実施形態では、箱は、箱の左方から右方に向かっても下向きに湾曲しており、これによって、左右及び前後の中心にたった一つの最下点が現れ、(穴部がないと仮定すると)こぼれた水は箱沿いに流れてその最下点に向かう。前記中心の位置は、単一の穴部あるいは配水管の配置として適する。また、前記配水管は他の場所に配置しても良い。
【0031】
ここでは、図8にも示されているように、第一の貯蔵器2は、土台60を備え、第二の貯蔵器4は、土台44を備える。好ましい実施形態では、第一の貯蔵器2は、土台60及び土台60から上方に延びて内蔵給餌領域21を形成する少なくとも一つの壁28を備える。少なくとも一つの壁28は、前方部5と残存部7を備えている方が好ましい。前方部5は、低部30と少なくとも一つの高部3a、3bを備え、残存部7は、高部25を備える。餌及び水を収容する少なくとも一つのボウルは、選択的に、土台60中の開口40、42上若しくはその上方に配置されるか、又はその中まで入れられる。図1に記載の給餌システム10の実施形態では、土台60は傾斜表面26を備え、少なくとも一つの壁28は傾斜表面26から上方へ延びる。傾斜表面26と第一の貯蔵器2が有する少なくとも一つの壁28は実質的に、ペットの使用中、又はペットや人が給餌システム10若しくは給餌ボウル14,15にぶつかった時に発生する、こぼれたものを収容する。加えて、低部30の断片12が、ボウル領域22に向かって内側に曲線状の輪郭を形成する。曲線断片12によって、断片が平らである場合よりも、ペットがボウル領域22に、より近接して立つことができる。
【0032】
また、平らである場合と比較すると、曲線断片12のおかげで、曲線断片12が使用者の手などにしっくり馴染むように、使用者がより快適に給餌システム10を持つことができる。
【0033】
図22a、図22b、図22cは、寸法の変化するペット給餌システム10を示している。ペット給餌システム10の様々な特徴の寸法は、広い範囲にわたって変化させることが可能であり、第一に、システムが目的とするペットのタイプや品種に基づいている。大型の品種の犬のシステムでは、小型の犬や猫用のシステムよりも、大幅に異なる比率を有することは容易に想像できる。例えば、図22aで示されるペット給餌システム10は、比較的小型のペットに用いられる方が好ましく、図22bで示されるペット給餌システム10は、比較的中型のペットに用いられる方が好ましく、図22cで示されるペット給餌システム10は、比較的大型のペットに用いられる方が好ましい。図22a〜図22cを互いに比較すると分かるとおり、第一の貯蔵器2及び高さの比率は、サイズが変わっても、同じである必要はない。
【0034】
好ましい実施形態では、ペット給餌システム10の高部3a、3b、25は、床からシステムが対象とするペットの肩あるいは馨甲(肩甲骨間の隆起部分)までの高さの約50%〜80%の高さを有する。このような相対的な高さにより、ペットが餌を摂食中に、ペット給餌システム10の高部3a、3b、25とペットの頭や肩が接近することになる。ペットが餌や水の入った給餌ボウル14、15を利用するために内蔵給餌領域21に入る時は、収容領域を生み出すのとペットを保護する意味で、ペット給餌システム10の高部3a、3b、25がペットの頭や肩を囲む方が好ましい。高い壁は、ペットの口から落ちたりこぼれたりした餌や水が、床に落ちたりあるいは周りの壁や物に跳ねたり飛び散ったりすることを防ぐ。ペット給餌システム10における少なくとも一つの壁28は、摂食中のペットの頭の動きを抑止する物理的な障害物として機能する。高部3a、3b、25がペットの頭の動きを制限するため、ペットは自身の頭を保ち、それによって、こぼれた餌がペット給餌システム10内に保たれる可能性が高い。したがって、高部3a、3b、25及びこれらと低部30の近接により、ペットが自身の頭をペット給餌システム10の外に出したり餌や水を床に落としたりする可能性が、削減されやすい。
【0035】
ペット給餌システム10の高部3a、3b、25は、ペットの視野を遮ることにより、ペットの周囲領域への視野を遮るとともに、頭を動かしたり給餌領域を離れたりするようなペットの視覚的な注意散漫を低減する。壁は、害虫、動物、あるいは子供を含む人が給餌用のボウルへ近づくことを抑止する物理的な障壁としても機能する。このように、壁は、蟻などの害虫が餌や水のボウルに近づくことを妨ぐとともに、小さい子供や他の人が摂食中の犬に近づく場合については、安全性という利益をもたらす。それ以上に、餌と水のボウルについてその片方あるいはその両方の中身がこぼれた時でも全て収容できるようにシステムを設計することは容易である。
【0036】
少なくとも一つの壁28は高部3a、3b、25及び低部30で構成されるが、その内どれぐらいの割合が低部30となるか特定するためには、ペット給餌システム10における「最適」な円を予想することが有効である。「最適」な円について述べると、ペット給餌システム10の低部が、壁の周囲約40度〜85度を占めることが好ましく、さらに好ましくは約50度〜80度である。例えば、ペット給餌システム10の形状が正方形である場合には、低部は前方の壁の大部分を占めても良い。他の例として、ペット給餌システム10の形状が円形である実施形態では、低部は前方の四分円の大部分を占めても良い。いずれの実施形態においても、少なくとも前方部の一部は、高部を備える。異なる実施形態では、高部と低部間の壁が、90度を成す段あるいは傾斜となっても良い(このような壁はここで言う「高部」の一部にもなる)。高部と低部間の壁は、「最適」な円の円周において85度以下の角度のところにて、低部より高くなり始める。
【0037】
好ましい実施形態では、高部3a、3b、25は、ペット給餌システム10の使用中におけるこぼれたものや飛び散ったものを実質的に全て収容できるほど十分に高い。例えば、ペットが飲食中の時、あるいは何かがペット給餌システム10にぶつかったり蹴ったりして水や餌がボウルの外へ飛び散った場合には、水や餌は壁に向かって飛び散るが、高部3a、3b、25を越えて飛び散ってペット給餌システム10の外部へ出ることは実質的に防止されている。上述したように、高部3a、3b、25は、床からシステムが対象とするペットの肩あるいは馨甲(肩甲骨間の隆起部分)までの高さの約50%〜80%の高さを有することが好ましく、このような高さによって、ペットの摂食中に、ペット給餌システム10の高部3a、3b、25とペットの頭や肩が接近することになる。高部3a、3b、25は、ペットの肩に比較的近いので、ペットがペット給餌システム10上にいる間にペットの口から落ちた餌や水を収容するのに、十分な高さを有する。
【0038】
好ましい実施形態では、低部30の頂部はボウルの上端よりも上にあり、最も好ましくは、ボウルの上端よりも少なくとも約1/4インチ上にある。何かがペット給餌システム10にぶつかったり蹴ったりした時に、水や餌が低部30を越えてボウルの外へ飛び散るのを実質的に防ぐために、低部30は、ボウルよりも十分上部にあるような高さを有する方が好ましい。低部30は、高部3a、3b、25より低いにもかかわらず、餌や水が収容領域からこぼれるのを防ぐあるいは最小限にするが、このことには多くの要素が役立っている。本要素には、次の4要素が含まれる。(1)ボウルが前方の壁にある低部30よりも後方あるいは側面の壁の近くに配置されると、ボウルからこぼれた餌や水が外へこぼれるには、後方あるいは側面の高い壁よりも前方の壁にある低部30を越えて行かなくてはならず、(2)ペットが前方の壁にある低部30の上に乗り出して水を飲んでいるときには、飛び散るものの大半は後方に現れやすく、(3)ペット給餌システム10において後方にある壁が部屋の壁や戸棚を背にした状態で置かれた場合、ペット給餌システム10に対してぶつかったり蹴ったりするのが後方にある壁の方向から来る(餌などが前方の壁を越えて高く飛び散る)ことはなく、(4)例えば図1−8の実施形態に示されるように、箱46は、表面26と前方の壁にある低部30間の高さの違いが低部30とボウルの上端間の高さの違いよりも大きくなるように配置される。さらに、ペットが低部30の前で立っている時に、他の動物が内蔵給餌領域21に入ってくるのを防ぐため、これによってペットの保護及び餌や水の管理を行うことになる。好ましい実施形態では、穴あき収集領域24はボウルの上端よりも低い位置にあり、傾斜表面26はボウル領域22から穴あき収集領域24に向かって下方に延びる。穴あき収集領域24に対する低部30の高さによって、穴あき収集領域24に落ちてきた餌や水が低部30を越えて飛び散ってペット給餌システム10の外へ出ることは防止される。
【0039】
図8で示されるペット給餌システム10の実施形態では、第二の貯蔵器4は、少なくとも一つの壁46と第二の貯蔵器4用の土台44を備える。こぼれた水が、第一の貯蔵器2のろ過用穴部38を通過して、さらに、第二の貯蔵器4に乗り、土台44及び少なくとも一つの壁46によっておおむね収容される。別の実施形態において、第二の貯蔵器は、トレイやマットなどの壁は備えず、土台を備える。さらに別の図18で示されるような実施形態では、第二の貯蔵器は、第一の貯蔵器に対してスライド可能な引き出しを備える。ここでは、使用者は、引き出しをスライドさせて第一の貯蔵器の下から出すことにより、第二の貯蔵器へ落ちた水にアクセスできる。
【0040】
図8で示される実施形態では、壁の頂部は、後方から前方に向かって傾斜表面26と実質的に同じ角度で傾斜している。図20で示されるように、別の実施形態では、第二の貯蔵器4は実質的に全体が、残存部分の下部(すなわち、ボウル領域22)ではなく、ろ過手段を備える第一の貯蔵器2の下部(すなわち、穴あき収集領域24のろ過用穴部38の下部)に配置されている。本実施形態では、例えば図20で示されるように、第二の貯蔵器4は、床の上に載っている土台あるいは床の上につるされる土台を備える。
【0041】
図8に示される実施形態では、ボウル領域22の傾斜表面26が、餌用ボウル14及び水用ボウル15を嵌め込むのに適した開口40、42を形成する。開口40、42は、給餌ボウル14、15の高さを保つための、傾斜表面26から上方に延びる周囲壁32、33を備える。給餌ボウル14、15の頂部がペット給餌システム10の載っている表面と実質的に平行な関係を保つために、各周囲壁32、33の傾斜表面26からの高さは傾斜表面26の下方傾斜とは反比例に高くなる。言い換えると、各給餌ボウル14、15はその頂部に、放射状に外側へ広がる縁を有し、この縁は周囲壁32、33の上端に載るとともに、ボウルがペット給餌システム10の載っている表面と実質的に平行な関係を保つために、傾斜表面26から測った周囲壁の高さはその外周の位置によって変化する。これによって、ボウルの高さが保たれ、さらに、使用者はより容易にボウルを開口の中に入れたり又は開口から取り外すことができる。各給餌ボウル14、15をより容易に掴むことができるように、各周囲壁に使用者の指用のスペース35、37を設けることが好ましい。周囲壁32、33の高さは、給餌ボウル14、15の底が傾斜表面26の属する平面より下にくるように決定されることが好ましい。また、傾斜表面26上にこぼれ落ちた餌が、ボウルを取り外した時にさらに開口40、42の中へ落ちることは、周囲壁32、33によって防止される。
【0042】
図8に示されるように、第一の貯蔵器2は支持部34を備える。支持部34は、ボウル領域22から下方へ十分延びていることが好ましい。また、支持部34の配置により、第一の貯蔵器2が平らな表面上に置かれても実質的にその高さが保たれることが好ましく、同様に、使用者が第一の貯蔵器2を開口40、42に入ったままのボウルとともに床などに置いたとしても給餌ボウル14、15の上端が実質的にその高さを保つことが確保されることが好ましい。これらは内容物がこぼれて外へ出るのを防止するためである。
【0043】
本発明の別の実施形態では、高さ変更手段が、内蔵給餌領域、ボウル領域、あるいは給餌ボウル14、15を、床に対して上昇させる。例えば図8で示される実施形態のように、ペット給餌システム10は、第二の貯蔵器4の底に取り付けられた伸長脚部6を備え、伸長脚部6は、第一の貯蔵器2及び第二の貯蔵器4の床に対する高さを増加させる。伸長脚部6は、給餌器8から着脱可能あるいは給餌器8と永久に取り付けられても良い。
【0044】
図10−15は図9に示される実施形態を様々な観点で表した図であり、図9は、伸長脚部6を有さないという点以外は、図1で示される実施形態と類似する。図14、15で示されるように、滑り止め足部106a−106dは、第二の貯蔵器4の底に適合するように作られている。図には滑り止め足部106a−106dを摩擦で第二の貯蔵器4中に配置するように示されているが、その他の取り付け方法も容易に達成される。滑り止め足部106a−106dは、ゴムなどの既知で適した材料であればいかなるものでも良い。
【0045】
図21は、本発明の柱型脚部51の実施形態を示す正面図である。柱型脚部51は、土台60の底に取り付けられてペット給餌システム10を地面から(好ましくは1/2インチから3/4インチほど)持ち上げる。これによって、柱型脚部51が取り付けられる時は壁が地面と非接触になるので、蟻や他の虫がペット給餌システム10の壁を登ることを抑止する。好ましくは、柱型脚部51は滑り止め足部52及び開口53を備え、滑り止め足部52は、ペット給餌システム10が滑って所有者の床にすり傷や磨耗を生じさせることへの予防に役立ち、開口53は、ペット給餌システム10の下部(例えば、図15で示されている第二の貯蔵器4の下部)に配置された柱54に取り付けられる。図22は、本発明の、それぞれ柱型脚部51を有する3つの実施形態を示す正面図である。
【0046】
本発明の給餌器8の別の実施形態には、例えば図1、4に示されるように、ハンドル9及びカラー11の両方あるいは片方が付加的に含まれても良い。好ましい実施形態において、ハンドル9は、第一の貯蔵器2及び第二の貯蔵器4の両方に配置される。カラー11は、害虫がペット給餌システム10の内蔵給餌領域21に侵入するのを防止するとともに、所有者に対して別のハンドルを提供し、また、部位によって高さを変えることで、ペット給餌システム10の全体的な美的外観を増加させる。図24で示されるように、丸縁128は、害虫による内蔵給餌領域103への侵入を防止するために用いられることもでき、さらには所有者に対しハンドルとしての役割も発揮する。また、別の実施形態には、図8で示されるように滑り止め保護パッド48が含まれ、滑り止め保護パッド48は、ペット給餌システム10が滑って所有者の床にかすり傷や磨耗を生じさせることを防止することができる。滑り止め保護パッド48は、第二の貯蔵器4の底又は伸長脚部6の底のどちらかに合致するような形状であれば良い。
【0047】
図23は、表面26上にろ過膜55を有する本発明の実施形態の上面図である。ろ過膜55は透水性であるから、ろ過膜55が餌を捕らえて、餌によるペット給餌システム10の表面26への接触を抑止する間、こぼれた水は、ろ過膜55に浸透して穴あき収集領域24に滴下し最終的に第二の貯蔵器4へと収集される、ということが可能である。ろ過膜55は、取り外し可能かつペット給餌システム10の傾斜表面26に合致することが好ましい。例えば図23で示されるように、ろ過膜55は、ボウル用の開口40、42の周囲壁32、33に合致する。ろ過膜55のおかげで、所有者は、単にろ過膜55を取り外して捨てるか、あるいはろ過膜を取り外してそれをペット給餌システム10へ戻す前に掃除することで、ペット給餌システム10における散乱物を掃除することができる。これにより、使用者はペット給餌システム10の表面26を掃除するという面倒な作業をしなくて済む。ろ過膜55は、ろ過膜55によるペット給餌システム10への付着を補助するための接着剤を備えても備えなくてもどちらでも良い。ろ過膜55は、図23の実施形態で示されるように、ライナー状であっても良いが、代わりに、唯一のろ過手段として機能する固形物であっても良い。
【0048】
ペット給餌システム10の他の実施形態には、餌用と水用のボウルの間に仕切りが含まれていても良い(図示せず)。仕切りは、水や餌が他のボウルへこぼれたり飛び散ったりすることの防止に供する分離壁である。付加的な実施形態には、水用ボウル内に配置された「ざる」が含まれていても良い(図示はされていない)。ざるのおかげで、使用者は、水用ボウル中の水を空にして全て入れ替えるよりもむしろ、ざるを水用ボウルから取り出してざるから餌を除去することによって、水用ボウルの中にこぼれ落ちた餌を全て取り除くことができる。餌用ボウルよりも深い水用ボウル(図示はされていない)についても、別の実施形態で考慮されている。ペットが餌よりも水を多量に消費する場合には特に、本特徴が、使用者による水用ボウルの水の取替えにかかる時間の削減に供する。
【0049】
図24−48に表されているとおり、ペット給餌システム110の別の実施形態には、土台102及び少なくとも一つの壁108を備える給餌器が含まれ、少なくとも一つの壁108は、土台から上方に延びるとともに前方部112及び残存部を備える。前方部112は低部118及び少なくとも一つの高部116を備え、残存部は高部を備える。図24−48において、ろ過手段はろ過トレイ130を備え、ろ過トレイ130は土台102の上方に配置されるとともに少なくとも一つの壁に隣接する。ろ過トレイ130は、間隙132を形成し、また、ろ過トレイ130上にあるか、隣接するか、若しくは図40で示されるトレイ中の開口に嵌るような少なくとも一つのボウルを有する。間隙132が十分小さいことにより、こぼれた餌はろ過トレイ130の頂部に残存するが、こぼれた水は間隙132を通過して土台102上へ落ちる。これによって、こぼれた水から餌を分離することができる。ろ過トレイ130は取り外し可能である方が好ましい。
【0050】
図27、28には、本発明の別の実施形態が示されており、そこでは、ペット給餌システム210の隅部が、実質的に湾曲しており事実上扁平な楕円形を形成する。少なくとも一つの壁は、後方部204、第一の側面部206及び第二の側面部208を備える二つの側面部、並びに前方領域212を備え、それぞれ全てが実質的に扁平である。湾曲した隅部のおかげで、ペット給餌システム210は、実質的な長方形である場合の実施形態と比較すると、場所をあまり取らないとともに少ない材料で組み立てられる。扁平な部分のおかげで、ペット給餌システム210は、真に楕円形あるいは円形である場合とは反対に、周囲の壁と一層ぴったりと重なることが可能である。修正された楕円形を有するペット給餌システム210については、実質的な長方形である場合の実施形態よりも掃除の面倒さが少ないということが考慮されており、また、美的な魅力の向上も図られている。
【0051】
本発明の別の実施形態では、高さ変更手段が、床に対するボウルの高さを上昇させる。上昇した給餌位置によって、特定のペットに対していくらかの健康的かつ快適な利益がもたらされる。このような高さ変更手段は、ボウル自身を上昇させたり、あるいはボウルの置かれる表面を上昇させることができ、その際の表面は土台内部表面102aである場合やろ過トレイ130である場合も含まれる。また、昇降部材は、内蔵給餌領域103の内部あるいは外部に設置される。例えば、図46は、本発明の断面図で、ボウルを保持するのに適した表面を上昇させる手段について表す。図46において、給餌ボウルを保持するろ過トレイ130は、土台内部表面102aの上に持ち上げられて、壁から延びる突起マウント121上に置かれる。図47、48はそれぞれ、土台内部表面102aが床の上に持ち上げられる場合の本発明の実施形態について表す斜視図及び断面図である。これによって、外壁154が提供され、床から測った外壁154の高さは、土台内部表面102aから測った内壁152の高さよりも大きい。内蔵給餌領域103の外部に昇降部材を有する別の実施形態では、とりわけ脚部あるいは支持スタンドを有することについて考慮されている。高さ変更手段を提供する追加の方法が図41に示されており、ここでは、着脱可能ボウル170を上昇させるために、金型168の底の高さが上げられている。これは例えば、金型168の外壁及び内壁の相対的な長さを適切に調整することで達成される。
【0052】
図35は、ろ過トレイ130の実施形態の上面斜視図である。ろ過トレイ130は、網、ワイヤー、あるいは十分な数の穴を有する材料を備え、こぼれた餌を水から分離する。最も好ましくは、ろ過トレイ130が、ふるい、あるいは連接部分において互いに取り付けられる複数のクロスバーを備える。なお、間隙132は、こぼれた餌の相当量が穴部を通過しないよう防止するとともに、こぼれた水の相当量が穴部を通過させるほど、十分小さければいかなる大きさでも良い。図36は、ろ過トレイ130の底面を示す斜視図である。ろ過トレイ130は、こぼれた餌を水から分離し続けておけるように、その上面が土台内部表面102aから十分高く配置される。脚部や支持部などの様々な設計、より好ましくは、交差して格子を形成する隆起クロスバー136によって、ろ過トレイ130の上面が土台内部表面102aから十分高く配置され、こぼれた餌を水から分離し続けることができる。ろ過トレイ130は、ハンドル138を備え着脱可能であることが好ましい。また、ハンドル138のおかげで、所有者が、こぼれた餌をより簡単にろ過トレイ130の上面から回収するためにろ過トレイ130を取り外して、土台内部表面102aや(図33、34に示される)ライナー140からこぼれた水を掃除できる、ということについても考慮されている。
【0053】
図35で示される実施形態のように、ろ過トレイ130は周囲壁142を備える方が好ましい。周囲壁142は、ろ過トレイ130から少なくとも1/4インチの高さ、より好ましくはおおよそ0.5インチから1.5インチの高さまで、ろ過トレイ130の外周から上方に向かって延びる。周囲壁142は、こぼれた餌がろ過トレイ130の縁から土台内部表面102aや、(図33、34に示される)ライナー140上に落ちることを抑止する。好ましい実施形態では、ろ過トレイ130は、さらに隆起分離機146を備える。隆起分離機146は、ろ過トレイ130がペット給餌システム110の壁に隣接する時は、ペット給餌システム110の前方部112と実質的に平行である。隆起分離機146は、ろ過トレイ130から少なくとも1/4インチの高さ、より好ましくはおおよそ0.5インチから1.5インチの高さまで、ろ過トレイ130から上方に延びる。
【0054】
図31の上面図に示されるように、隆起分離機146がペット給餌システム110の内部に設置された時は、隆起分離機146は前方部112から十分な距離、最も好ましくはおおよそ1インチから6インチの範囲の距離を有する。隆起分離機146は、ボウル120、122がろ過トレイ上を前方へ滑ること、前方へ引っ張られること、及び前方部112と接触することを抑止する。さらには、飛び散ったものが周囲の床やペット給餌システム110の前方部112を汚すことも抑止する。このように、ボウル120、122からこぼれたものは、隆起分離機146の後方におけるろ過トレイ130の後部148上に収容される。ペットがこぼした餌や水の中には、隆起分離機146と前方部112間におけるろ過トレイ130の前部149上に落ちるものもある。
【0055】
代わりに、周囲壁142が、少なくとも一つのギャップ、より好ましくは第一のギャップ144及び第二のギャップ145を形成しても良い。例えば、図35に示されているように、第一のギャップ144は、隆起分離機146の後方におけるろ過トレイ130の後部148上に位置し、第二のギャップ145は、隆起分離機146の前方におけるろ過トレイ130の前部149上に位置する。典型的な実施形態では、ろ過トレイ130がペット給餌システム110から取り外され、そこで、こぼれた餌が周囲壁142及び隆起分離機146に沿ってギャップ144、145へ向かうようにろ過トレイ130を傾けて、ギャップ144、145を通してこぼれた餌をろ過トレイの外に流すことによって、こぼれた餌が収集される。
【0056】
図42は、給餌器の上部に蓋160が取り付けられる場合の本発明の実施形態を表す。蓋160は、ペット給餌システム110を閉じて、さらに例えばペットや子供が内蔵給餌領域に入ってくることを抑止するために用いられる。蓋160は、着脱可能な場合とそうでない場合の両方考えられる。図43は、それぞれ餌用ボウル120及び水用ボウル122の上方に配置された餌用容器164及び水用容器166を有する場合の本発明の実施形態を表す斜視図である。餌は自重により餌用容器164から餌用ボウル120へ、水も自重により水用容器166から水用ボウル122へと流れる。タイマー制御型システムなどのいかなる既知の餌用及び水用容器が、本発明に用いられても良い。
【0057】
図37は、二重壁150を有する場合の本発明の実施形態を表す。本実施形態では、少なくとも一つの壁は内壁152、外壁154及び上部156を備え、これらによって空洞が形成されている。図39は、二重壁150及び土台102を有する場合の本発明における給餌器の単体の実施形態を表す。土台102は、少なくとも一つの金型168を形成し、少なくとも一つの金型168は、餌若しくは水を収容するか、又は餌若しくは水を収容するボウルを収容する。土台102の領域が少なくとも一つの金型168と前方部112間で露出するように、少なくとも一つの金型168は前方部112と相対的な位置に配置されることが好ましい。本明細書において一つの実施形態に関連して記載されているその他適切な特徴と同様に、このような金型や開口の前方部に対する相対的な配置は、図1−8に示される実施形態などの他の実施形態に関連して利用できる。ペットが落とした餌や水が、土台102の露出領域上に乗ってペット給餌システム110に収容されるようにするため、土台102の露出領域は十分大きくする。また、図44、45では、本発明のペット給餌システムは互いに上に重ねられる。
【0058】
本発明は、こぼれた餌や水をペット給餌システム10から収集する方法を提供する。本方法は、ペット給餌システム10を第一の貯蔵器2及び第二の貯蔵器4へと分離する手段と、こぼれた餌を第一の貯蔵器2から取り除く手段と、こぼれた水を第二の貯蔵器4から取り除く手段とを含むことを特徴とする。好ましい実施形態では、分離手段に、第一の貯蔵器2を第二の貯蔵器4から離すことにより貯蔵器同士を引き離すことが含まれる。もう一つの方法として、第二の貯蔵器が第一の貯蔵器の下部から取り除かれる。例えば、図18で示される実施形態を使用する時、引き出しのような第二の貯蔵器4は第一の貯蔵器2の下部から引っ張り出される。好ましい実施形態において、第一の貯蔵器2から収集されるこぼれた餌は、実質的に乾燥しており、再利用のために貯蓄しておくことが可能で、こぼれた水についても安全な廃棄のために貯蓄しておくことが可能である。また、第二の貯蔵器4から収集されるこぼれた水は、こぼれた餌が実質的に含まれないためおおよそ清潔であり、これによって、頻繁に取り除く必要性を低減し、より清潔感を増加させるとともに悪臭及び見苦しさについても低減する。使用者は、こぼれた餌や水を安全に再利用及び廃棄するために保持しておくことが好ましく、これによって、こぼれた餌を節約できるとともに、こぼれた餌や水によって周囲の床や壁が汚れることを防止する。
【0059】
好ましくは、こぼれた餌及び水を収集する方法に、第一の貯蔵器2及び第二の貯蔵器4を分離した後に第一の貯蔵器2を床や表面上に置く手段が含まれる。図8で示されるように、一つの実施形態においては、支持部34を備える。支持部34によって、例えば図1における組立後の配置に示されるように、第一の貯蔵器2は第二の貯蔵器4と嵌合する。また、支持部34により、使用者が第一の貯蔵器2を床や表面上に置いたとしても、第一の貯蔵器2は高さを保つことができる。上述したように、典型的な実施形態では、使用者が開口に残存する給餌ボウルとともに第一の貯蔵器2を床や表面上に置いたとしても、給餌ボウル14、15の頂部が実質的に高さを保つことができるぐらい、支持部34は実質的に十分下方に向かって延びる。このように、使用者が仮に第一の貯蔵器を中に給餌ボウルが含まれた状態で床やカウンターの上に置いたとしたら、給餌ボウルは定位置にしっかりと保持される。加えて、積み重ねる目的で、第二の貯蔵器を裏返して第一の貯蔵器の上に置くことも可能である。さらに加えて、持ち運びを目的として個々に積み上げられるように、各貯蔵器の大きさを決めておくことが好ましい。好ましい実施形態において、低部30に近接する前方の壁における高部3a、3bが隅部を形成することで、使用者は、第一の貯蔵器2を傾けるかあるいは実質的に裏返すことにより、こぼれた餌(あるいは、例えば図50で示される実施形態を使用する場合などに生じ得るこぼれた餌や水)を、隅部の一つから流して第一の貯蔵器2の頂部から外へ出す。前方における隅部を形成する高部3a、3b、25によって、こぼれた餌や水は集められ、容易に流すことのできる比較的細い水流となる。
【0060】
図50は、ろ過手段を含まない給餌器8の実施形態を示す。本実施形態において、ペット給餌システムは内蔵給餌領域21を形成する給餌器8を備え、内蔵給餌領域21はボウル領域22及び収集領域224を備える。ボウル領域22は、餌若しくは水又はその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持することを目的とする。図50で示される場合において、ボウル領域は、第一ボウル及び第二ボウルを収容することを目的とする。図1−15に示される実施形態において、給餌器8は傾斜表面を有する土台60を備え、傾斜表面は水をボウル領域22から収集領域224へ向かわせることを目的とする。収集領域224は、穴あき収集領域24と関連する実施形態中で述べられているように、凹状の領域を有することなどによって多量の水を収容する。ろ過手段はないものの、収集領域224は単に、排水すべき水を収容するかあるいは再利用のために節約する。他の実施形態でも同一形状の収集領域が示されているが、他の形状も容易に考えられる。
【0061】
特定の詳細な実施形態について上述されているが、それでもなお本発明は記述された項目に限られるものではない。むしろ、本発明から離れないで特許請求の範囲と同等な範囲の中で、様々な修正がされても良い。それ故に、例えば餌用容器164及び水用容器166などのように、実施形態の中の一つのみに関連するものとして図示されている本発明の特徴の多くについて、本発明の他の実施形態の中に含まれるようにしても良い。
【符号の説明】
【0062】
2 第一の貯蔵器
3 高部
4 第二の貯蔵器
5 前方部
6 伸長脚部
7 残存部
8 給餌器
9 ハンドル
10 ペット給餌システム、給餌システム
11 カラー
12 断片、曲線断片
14 給餌ボウル、餌用ボウル
15 給餌ボウル、水用ボウル
18 ろ過手段
19 表示線
21 内蔵給餌領域
22 ボウル領域
24 穴あき収集領域
25 高部
26 表面、傾斜表面
28 壁
30 低部
32、33 壁、周囲壁
34 支持部
35,37 スペース
38 楕円形状の穴部
40,42 開口
44 土台
46 箱
48 滑り止め保護パッド
51 柱型脚部
52 滑り止め足部
53 開口
54 柱
55 ろ過膜
60 土台
90 穴あきリブ
102 土台
103 内蔵給餌領域
106 滑り止め足部
108 壁
110 ペット給餌システム
112 前方部
116 高部
118 低部
120 餌用ボウル
121 突起マウント
122 水用ボウル
128 丸縁
130 ろ過トレイ
132 間隙
134 クロスバー
136 隆起クロスバー
138 ハンドル
140 ライナー
142 周囲壁
144 第一のギャップ
145 第二のギャップ
146 隆起分離機
148 後部
149 前部
150 二重壁
152 内壁
154 外壁
156 上部
160 蓋
164 餌用容器
166 水用容器
168 金型
170 着脱可能ボウル
204 後方部
206 第一の側面部
208 第二の側面部
210 ペット給餌システム
212 前方領域
224 収集領域
238 単一穴部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給餌器を備えるペット給餌システムであって、
給餌器は、こぼれた餌をこぼれた水からろ過するためのろ過手段を備えるとともに、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持する内蔵給餌領域を形成し、
ろ過手段は少なくとも一つの穴部を備え、前記穴部が十分に小さいため、こぼれた餌は内蔵給餌領域内に残存するがこぼれた水は前記穴部を通過して、こぼれた餌はこぼれた水から分離される、ペット給餌システム。
【請求項2】
給餌器は土台を備え、ろ過手段は土台中に複数の穴部を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項3】
給餌器は土台を備え、ろ過手段は土台中に単一の穴部を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項4】
ろ過手段は給餌器と一体的である、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項5】
ろ過手段は給餌器と着脱可能である、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項6】
給餌器は表面を有する土台を備え、表面はボウル領域及び収集領域を備え、ろ過手段は収集領域にのみ存在する少なくとも一つの穴部を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項7】
給餌器は表面を有する土台を備え、ろ過手段は実質的に給餌器の土台全体におよぶ、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項8】
給餌器は表面を有する土台を備え、ろ過手段は表面に対して垂直かあるいは角度を成している、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項9】
ろ過手段は穴あきリブを備える、請求項8に記載のペット給餌システム。
【請求項10】
給餌器は傾斜表面を有する土台を備え、傾斜表面は、ボウル領域と、ボウル領域からろ過手段へ向かって下る傾斜を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項11】
給餌器は単一のユニットを備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項12】
給餌器は複数のユニットを備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項13】
給餌器は第一及び第二の貯蔵器を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項14】
第一及び第二の貯蔵器は互いに着脱可能である、請求項13に記載のペット給餌システム。
【請求項15】
第一の貯蔵器は第二の貯蔵器上あるいは第二の貯蔵器の上部に位置する、請求項13に記載のペット給餌システム。
【請求項16】
第一の貯蔵器は内蔵給餌領域を形成し、内蔵給餌領域はボウル領域を備える、請求項15に記載のペット給餌システム。
【請求項17】
第一の貯蔵器はろ過手段を備える、請求項16に記載のペット給餌システム。
【請求項18】
第一の貯蔵器は土台を備え、ろ過手段は前記土台中に複数の穴部を備え、穴部が十分に小さいため、こぼれた餌は第一の貯蔵器内に残存し、こぼれた水は穴部を通過して第二の貯蔵器へ流れる、請求項17に記載のペット給餌システム。
【請求項19】
穴部は楕円形状である、請求項18に記載のペット給餌システム。
【請求項20】
ろ過手段は箱を備える、請求項17に記載のペット給餌システム。
【請求項21】
箱は給餌器から取り外し可能である、請求項20に記載のペット給餌システム。
【請求項22】
第一の貯蔵器は土台を備え、少なくとも一つの壁は前記土台から上方に延びて内蔵給餌領域を形成する、請求項17に記載のペット給餌システム。
【請求項23】
少なくとも一つの壁は前方部及び残存部を備え、前方部は低部及び少なくとも一つの高部を備え、残存部は一つの高部を備える、請求項22に記載のペット給餌システム。
【請求項24】
低部の断片がボウル領域に向かって内側に曲線状の輪郭を形成する、請求項23に記載のペット給餌システム。
【請求項25】
第二の貯蔵器は土台を備える、請求項17に記載のペット給餌システム。
【請求項26】
第二の貯蔵器は前記土台から上方に延びる少なくとも一つの壁を備える、請求項25に記載のペット給餌システム。
【請求項27】
第二の貯蔵器は引き出しを備え、引き出しは第一の貯蔵器に対してスライド可能である、請求項26に記載のペット給餌システム。
【請求項28】
第二の貯蔵器は実質的に全体がろ過手段の下部に配置されている、請求項17に記載のペット給餌システム。
【請求項29】
ボウル領域は、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを嵌め込むのに適した少なくとも一つの開口を形成する、請求項17に記載のペット給餌システム。
【請求項30】
前記開口は第一及び第二の開口を備え、第一の開口には餌用ボウルが嵌め込まれ、第二の開口には水用ボウルが嵌め込まれる、請求項29に記載のペット給餌システム。
【請求項31】
第一の貯蔵器は土台を備え、前記土台は表面を有し、第一及び第二の開口がそれぞれ有する周囲において、周囲壁は表面から上方に延びる、請求項30に記載のペット給餌システム。
【請求項32】
傾斜表面から測った各周囲壁の高さがその外周の位置によって変化して、ボウルはペット給餌システムの載っている表面と実質的に平行な関係を保つ、請求項31に記載のペット給餌システム。
【請求項33】
給餌器を備えるペット給餌システムであって、
給餌器は、こぼれた餌をこぼれた水からろ過するためのろ過手段を備えるとともに、内蔵給餌領域及び内蔵給餌領域内の少なくとも一つの開口を形成し、
少なくとも一つのボウルが前記開口中に配置され、
ろ過手段は少なくとも一つの穴部を備え、前記穴部が十分に小さいため、こぼれた餌は内蔵給餌領域内に残存するがこぼれた水は前記穴部を通過して、こぼれた餌はこぼれた水から分離される、ペット給餌システム。
【請求項34】
給餌器は第一及び第二の貯蔵器を備え、第一の貯蔵器は内蔵給餌領域を形成するとともに土台を備え、第一の貯蔵器はさらに、前記土台から上方に延びる支持部を備える、請求項33に記載のペット給餌システム。
【請求項35】
請求項1に記載のペット給餌システムであって、
床に置かれ、かつ、床から対象とするペットの肩までの高さの約50%〜80%の高さを有するペット給餌システム。
【請求項36】
請求項13に記載のペット給餌システムであって、
第一の貯蔵器は表面を有する土台を備え、
表面上に着脱可能なろ過膜を備えるペット給餌システム。
【請求項37】
床に置かれる請求項1に記載のペット給餌システムであって、
給餌器は土台を備え、
土台の底に取り付けられた伸長脚部を備え、かつ、土台が床に接触しないように伸長脚部によって床の上方に保持されるペット給餌システム。
【請求項38】
請求項1に記載のペット給餌システムであって、
給餌器の頂部に取り付けられ、ペット給餌システムを閉じるとともに内蔵給餌領域への進入を抑止するための蓋を備えるペット給餌システム。
【請求項39】
床に置かれる請求項1に記載のペット給餌システムであって、
給餌器は土台を備え、
床に対する内蔵給餌領域の高さを増加させるために土台の底に取り付けられた着脱可能な脚部を備えるペット給餌システム。
【請求項40】
請求項1に記載のペット給餌システムであって、
給餌器は土台を備え、
土台の底に取り付けられた非滑保護パッドを備えるペット給餌システム。
【請求項41】
給餌器はカラーを備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項42】
給餌器はハンドルを備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項43】
少なくとも一つのボウルは餌用の第一ボウル及び水用の第二ボウルを備える、請求項33に記載のペット給餌システム。
【請求項44】
第一ボウル上あるいは第一ボウルの上方に配置された餌用容器と、第二ボウル上あるいは第二ボウルの上方に配置された水用容器とを備える、請求項43に記載のペット給餌システムであって、
餌は自重により餌用容器から第一ボウルへ、水は自重により水用容器から第二ボウルへと流れる、ペット給餌システム。
【請求項45】
給餌器は、土台と、前方部及び残存部を有するとともに土台から上方に延びる少なくとも一つの壁とを備え、
前方部は低部及び少なくとも一つの高部を備え、残存部は高部を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項46】
請求項45に記載のペット給餌システムであって、
ろ過手段は、土台の上方に配置され少なくとも一つの壁に近接するろ過トレイを備え、
(1)ろ過トレイは、ろ過トレイ上に存在するかあるいはろ過トレイに近接する少なくとも一つのボウルを備え、
(2)少なくとも一つの穴部は間隙の形態であり、
(3)前記間隙が十分に小さいため、こぼれた餌はろ過トレイの頂部に残存するがこぼれた水は前記間隙を通過して土台上に流れる、ペット給餌システム。
【請求項47】
ろ過トレイは着脱可能である、請求項46に記載のペット給餌システム。
【請求項48】
請求項45に記載のペット給餌システムであって、
(1)少なくとも一つの壁は、内壁と、外壁と、上部とを備え、
(2)内壁、外壁、及び上部は空洞を形成する、ペット給餌システム。
【請求項49】
土台及び少なくとも一つの壁は単一のユニットを備え、土台は、餌あるいは水を収容するための少なくとも一つのボウルを嵌め込むのに適する少なくとも一つの金型を備える、請求項45に記載のペット給餌システム。
【請求項50】
土台の領域が少なくとも一つの金型と前方部間で露出するように、前記金型は前方部と相対的な位置に配置され、
土台の前記領域がこぼれた餌や水を収容するには十分に大きい、請求項49に記載のペット給餌システム。
【請求項51】
給餌器を備えるペット給餌システムであって、
給餌器は内蔵給餌領域を形成し、内蔵給餌領域は、ボウル領域と、こぼれた餌をこぼれた水からろ過するための穴あき収集領域とを備え、
穴あき収集領域は少なくとも一つの穴部を備え、前記穴部が十分に小さいため、こぼれた餌は内蔵給餌領域内に残存するがこぼれた水は前記穴部を通過して、こぼれた餌はこぼれた水から分離される、ペット給餌システム。
【請求項52】
穴あき収集領域は箱を備える、請求項51に記載のペット給餌システム。
【請求項53】
箱は凹状かつ下方に湾曲している、請求項52に記載のペット給餌システム。
【請求項54】
穴あき収集領域は単一あるいは複数の穴部を備える、請求項53に記載のペット給餌システム。
【請求項55】
給餌器は、ボウル領域から穴あき収集領域に向かって下方に延びる傾斜表面を有する、請求項51に記載のペット給餌システム。
【請求項56】
給餌器は第一及び第二の貯蔵器を備え、第一の貯蔵器は第二の貯蔵器上あるいは第二の貯蔵器の上方に配置される、請求項55に記載のペット給餌システム。
【請求項57】
第一の貯蔵器は内蔵給餌領域を備え、内蔵給餌領域は、ボウル領域と、穴あき収集領域と、ボウル領域から穴あき収集領域に向かって下方に延びる傾斜表面とを備える、請求項56に記載のペット給餌システム。
【請求項58】
こぼれた餌及び水をペット給餌システムから収容する方法であって、
ペット給餌システムを第一及び第二の貯蔵器へと分離する分離工程を含み、
第一の貯蔵器は、少なくとも一つの壁と、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持するボウル領域とを備え、
こぼれた餌を第一の貯蔵器から取り除く工程と、
こぼれた水を第二の貯蔵器から取り除く工程とを含む方法。
【請求項59】
分離工程は、第一の貯蔵器を第二の貯蔵器から持ち上げる工程を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
分離工程は、第一の貯蔵器を第二の貯蔵器から取り外す工程を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
分離工程は、第二の貯蔵器を第一の貯蔵器の下部から取り外す工程を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
分離工程は、第二の貯蔵器を第一の貯蔵器の下部からスライドさせる工程を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
請求項58に記載の方法であって、
第一の貯蔵器は、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを備え、
第一の貯蔵器を表面上に置いて、前記ボウルを前記表面に対して実質的に平行にする工程を含む方法。
【請求項64】
こぼれた餌及び水を安全に再利用、廃棄するために保持する工程を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
ペット給餌システムであって、
土台と、
前方部及び残存部を備え、土台から上方に延びて内蔵給餌領域を形成する少なくとも一つのボウルと、
土台中の開口上若しくはその上方に配置されるか、又はその中に入れられた少なくとも一つのボウルとを備え、
前方部は低部と少なくとも一つの高部とを備え、残存部は高部を備え、低部の頂部はボウルの上端よりも上方にある、ペット給餌システム。
【請求項66】
伸長脚部を備える、請求項65に記載のペット給餌システム。
【請求項67】
低部の断片が、内蔵給餌領域に向かって内側に曲線状の輪郭を形成する、請求項65に記載のペット給餌システム。
【請求項68】
土台からの高部の高さは、ペット給餌システムの使用中におけるこぼれたものや飛び散ったものを実質的に全て収容できるほど十分に高い、請求項65に記載のペット給餌システム。
【請求項69】
床の上に置かれた請求項65に記載のペット給餌システムであって、
少なくとも一つの高部は、床からシステムが対象とするペットの肩あるいは馨甲までの高さの約50%〜80%の高さを有する、ペット給餌システム。
【請求項70】
低部の頂部は、ボウルの上端から少なくとも1/4インチ上方にある、請求項65に記載のペット給餌システム。
【請求項71】
土台は、ボウル領域及び収集領域を形成し、
収集領域は、ボウル領域よりも前方部に近く、
収集領域がボウルの上端よりも低くなるように、土台は、ボウル領域から収集領域に向かって下方に延びる傾斜表面を備える、請求項65に記載のペット給餌システム。
【請求項72】
第一及び第二の貯蔵器を備えるペット給餌システムであって、
第一の貯蔵器は、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持するボウル領域を備え、
第一の貯蔵器はこぼれた餌を収容し、第二の貯蔵器はこぼれた水を収容し、
第一の貯蔵器は少なくとも一つの穴部を備え、前記穴部が十分に小さいため、こぼれた餌は第一の貯蔵器内に残存するがこぼれた水は前記穴部を通過して第二の貯蔵へと流れて、こぼれた餌はこぼれた水から分離される、ペット給餌システム。
【請求項73】
給餌器を備えるペット給餌システムであって、
給餌器は内蔵給餌領域を形成し、内蔵給餌領域は、餌と水のどちらかあるいはその両方を収容する少なくとも一つのボウルを保持するボウル領域と、収集領域とを備え、
給餌器は傾斜表面を有する土台を備え、傾斜表面は水をボウル領域から収集領域に向かわせて、収集領域は多量の水を保持する、ペット給餌システム。
【請求項74】
請求項1に記載のペット給餌システムであって、
給餌器は、土台と、土台から上方に延びる少なくとも一つの壁とを備え、
ろ過手段はろ過トレイを備え、ろ過トレイは、土台の上方に配置されるとともに前記壁に隣接し、
(1)ろ過トレイは、ろ過トレイ上にあるか若しくはろ過トレイに隣接する少なくとも一つのボウルを備え、
(2)ろ過トレイは間隙を形成し、
(3)間隙が十分小さいため、こぼれた餌はろ過トレイの頂部に残存するが、こぼれた水は間隙を通過して土台上へ落ちることにより、こぼれた水から餌を分離するペット給餌システム。
【請求項75】
前記穴部の幅の範囲は、おおよそ1/16インチ以上1/4インチ以下である、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項76】
前記穴部の幅は3/8インチ以下である、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項77】
前記穴部は短軸と長軸を定め、短軸の幅は3/8インチ以下で、長軸の幅は3/8インチ以上である、請求項1に記載のペット給餌システム。
【請求項78】
短軸の幅は1/4インチ以下である、請求項77に記載のペット給餌システム。
【請求項79】
前記穴部は楕円形状であり、短軸の幅は、おおよそ1/16インチ以上1/4インチ以下で、長軸の幅は、おおよそ1/8インチ以上3/8インチ以下である、請求項77に記載のペット給餌システム。
【請求項80】
短軸の幅がおおよそ1/8インチで、長軸の幅がおおよそ1/4インチである、請求項79に記載のペット給餌システム。
【請求項81】
ろ過手段はろ過膜を備える、請求項1に記載のペット給餌システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【公表番号】特表2011−516068(P2011−516068A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503128(P2011−503128)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【国際出願番号】PCT/US2009/039075
【国際公開番号】WO2009/124106
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(510263386)タワースター・ペッツ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】TowerStar Pets, LLC
【Fターム(参考)】