説明

さいころ

【課題】
2とおりから576とおりといった様々な目が出るさいころを提供することを課題とする。
【解決手段】
正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころ、正六面体を構成する12個の辺に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころ、又は正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころによって課題を解決する。また、そのようなさいころを2個利用して出目を組み合わせることにより課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2とおりから576とおりといった様々な目が出るさいころに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、正六面体のさいころであって、各面に1〜6の目が各々一つずつ記され、6とおりの目が出て各数字が出る確率が6分の1のものがあった。
【0003】
特許文献1には、「1」を表示する面が一面、「2」を表示する面が二面、「3」を表示する面が三面である正六面体のさいころであって、「1」の数字が出る確率は6分の1、「2」の数字が出る確率は3分の1、「3」の数字が出る確率は2分の1、と、各面の数字が出る確率の異なるさいころが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−14922公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、2とおりから576とおりといった様々な目が出るさいころはなかった。
【0006】
本発明は2とおりから576とおりといった様々な目が出るさいころを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころによって課題を解決する。正六面体を構成する角が8個あることに着目したもので、この出願に係る実施例3に例示する発明の上位概念の発明である。
【0008】
従来の、正六面体を構成する面が6個あることに着目した手段では、さいころを転がし停止した際に頂面に記された目を出目とするが、本発明では、さいころを転がしさいころが停止した際に頂面に表れる角は4個あるので、いずれの角を出目とするかに関し、さいころを転がす前に定めておく。例えば、「さいころを転がした者の最も近くに位置する角を出目とし、いずれに位置する角が最も近いか不明確な場合には再度転がす。」というように定めておく。また、さいころを水に浮かべて水中で回転させ、さいころが停止した際に水面に浮かび出た角を出目とするという方法でも構わない。
【0009】
8個の角に8種類の記号を各々1個ずつ記し、8とおりの目が出て、各記号が出る確率が8分の1のさいころとして用いることができる。4種類の記号を各々2個ずつ記し4とおりの目がでて各記号が出る確率が4分の1のさいころ、2種類の記号を各々4個ずつ記し2とおりの目が出て各記号が出る確率が2分の1のさいころとして用いることもできる。
【0010】
8個の角に対し記号を記すに当たり、角を面取りして設けた小さな平面、また、角を丸く削って設けた小さな曲面に記すことができる。角自体は「点」であり記号を付すことが困難だからである。また、角を面取りしたり丸く削ったりすることなく、角の近辺に符号を記してもよい。記号には、数字、アルファベット・漢字等の文字が含まれる。着色により8個の角を区別するようにしてもよい。
【0011】
正六面体を構成する12個の辺に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころによって課題を解決する。正六面体を構成する辺が12個であることに着目したもので、この出願に係る実施例2に例示する発明の上位概念の発明である。
【0012】
正六面体を構成する12個の辺を利用することにより、12種類の記号を各々一個ずつ記して12とおりの目が出て、各記号が出る確率が12分の1のさいころとして用いることができる。また、4種類の記号を各々2個ずつ記して4とおりの目のでるさいころ、2種類の記号を各々4個ずつ記して2とおりの目の出るさいころとして用いることができる。
【0013】
記号には、数字、アルファベット・漢字等の文字が含まれる。また、12種類の記号の場合には、例えば十二支の干支を用いることもできる。特定の意味を備える一組の記号(例えば、12種類の記号として「1月から12月」までの英語、4種類の記号として「春夏秋冬」や「東西南北」の漢字、3種類の色彩として信号の「赤緑黄」、2種類の記号として「右左」の漢字、「○×」、「紅白」の色彩)を用いることにより、本発明に係るさいころの用途が広がる。
【0014】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号、正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号及び/又は正六面体を構成する12個の辺に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころによって課題を解決する。この出願に係る実施例4に例示する発明の上位概念の発明である。正六面体を構成する8個の角と、正六面体を構成する12個の辺に加え、正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して得られる24個の分割面を利用したさいころである。
【0015】
24個の分割面を利用することにより、24種類の記号を各々1個ずつ記して24とおり目の出るさいころとして用いることができる。また12種類の記号を各々2個ずつ記すことにより12とおりの目の出るさいころとして用いることができ、8種類の記号を各々3個ずつ記すことにより8とおりの目の出るさいころとして利用できる。また、8個の角、12個の辺、24個の面を利用することにより、一つのさいころで3個の出目が得られるので、それぞれの出目を組み合わせることにより、さらに多様な出目が得られる。
【0016】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面の各々に1個ずつ記号が記され、内部に空所を有し、前記空所に前記24個の分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する正六面体の外箱と、前記外箱の内部を自由に転がる駒からなり、前記24個の分割面のうち、転がされ停止した外箱内で駒が着地した前記小部屋に対応する前記分割面に記された記号を出目とするさいころによって課題を解決する。この出願に係る実施例5に例示する発明の上位概念の発明である。
【0017】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して得られる24個の分割面を利用したさいころを外箱とし、中に駒を入れて出目を得る。外箱の表面には、各々の面を4個に分けて得られる面(分割面)に1個ずつ記号が記してある。外箱は中が空洞になっており、内壁に、外箱表面の24個の分割面に対応する24個の小部屋が設けてある。小部屋は駒が収まる大きさである。
【0018】
さいころすなわち外箱を転がすと、外箱の中の駒は外箱の中で自由に転がり、外箱が停止すると駒は外箱の中のいずれかの小部屋に収まる。外箱は透明の素材で構成する等の手段により中が見えるようになっており、外部から、駒の収まった小部屋を見ることができる。駒の収まった小部屋に対応する、外箱の分割面に記された記号が出目である。
【0019】
正六面体を構成する6個の面を各々5個に分割して成る30個の分割面の各々に1個ずつ記号が記され、内部に空所を有し、内部の前記空所に30個の前記分割面のそれぞれに対応する30個の小部屋を有する正六面体の外箱と、前記外箱の内部を自由に転がる駒からなり、30個の前記分割面のうち、転がされ停止した前記外箱内で駒が着地した前記小部屋に対応する前記分割面に記された記号を出目とするさいころによって課題を解決する。この出願に係る実施例6に例示する発明の上位概念の発明である。
【0020】
正六面体を構成する6個の面を各々5個に分割して得られる30個の分割面を利用したさいころを外箱とし、中に駒を入れて出目を得る。外箱の表面には、各々の面を5個に分けて得られる面(分割面)に1個ずつ記号が記してある。外箱は中が空洞になっており、内壁に、外箱表面の30個の分割面に対応する30個の小部屋が設けてある。小部屋は駒が収まることのできる大きさである。
【0021】
さいころすなわち外箱を転がすと、外箱の中の駒は外箱の中で自由に転がり、外箱が停止すると駒は外箱の中のいずれかの小部屋に収まる。外箱は透明の素材で構成する等の手段により中が見えるようになっており、外部から、駒の収まった小部屋を特定できる。駒の収まった小部屋に対応する、外箱の分割面に記された記号が出目である。
【0022】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に24×N(Nは0から23の整数)の数字が各々に1個ずつ記され、内部に空所を有し、内部の前記空所に24個の前記分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する正六面体の第一のさいころと、正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に1〜24の数字が各々に1個ずつ記され、前記第一のさいころ内部の前記空所を自由に転がる正六面体の第二のさいころからなり、前記第一のさいころの24個の分割面のうち、転がされ停止した前記第一のさいころ内で前記第二のさいころが着地した小部屋に対応する分割面に記された記号を第一のさいころの出目とし、前記第二のさいころに記された1〜24の数字のうち、転がされ停止した前記第一のさいころ内で着地した際に第一のさいころの角と位置が一致した角の近辺に記された数字を第二のさいころの出目とし、前記第一のさいころの出目と、前記第二のさいころの出目とを加えた値を出目とするさいころによって課題を解決する。この出願に係る実施例7に例示する発明の上位概念の発明である。
【0023】
第一のさいころの中に第二のさいころを入れて、第一のさいころの中で第二のさいころを転がして出目を得る。第一のさいころには正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面が設けてある。外箱は内部が空洞になっており、内壁に、外箱表面の24個の分割面に対応する小部屋が設けてある。分割面には、24×N(Nは0から23の整数)の数字、すなわち「0、24、48、72・・・504、528、552」が、各分割面に1個ずつ記してある。
【0024】
第二のさいころには正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面が設けてある。第二のさいころの分割面には1から24の数字が記してある。
【0025】
第一のさいころを転がすと、第一のさいころの中で第二のさいころも転がり、第一のさいころが停止すると、第二のさいころは第一のさいころのいずれかの小部屋に収まる。第一のさいころは透明な素材で構成する等の手段により中が見えるようになっており、第二のさいころがいずれの小部屋に収まったかが外部からわかる。第一のさいころの分割面のうち、第二のさいころの収まった小部屋に対応する分割面に記された数字が第一のさいころの出目である。
【0026】
第二のさいころの出目をいずれの位置に記した数字とするかという点についてさいころを転がす前に決めておき、第二のさいころの出目を得る。例えば、第二のさいころの収まった小部屋とちょうど反対側に位置する分割面が小部屋と対応する分割面である場合に、例えば、第一のさいころに記す数字を正方形の中央付近にすると正方形の四隅に空所ができ、小部屋に収まった第二のさいころの数字を読むことができる。停止した第二のさいころは頂面に数字が4個表れる。第二のさいころの頂面の4個の数字のうち、第一のさいころの角と、角の位置が一致した部分を第二のさいころの出目とすることができる。第一のさいころの数字を記す位置と第二のさいころの数字を記す位置は、上記のような場合に双方の数字を読むことができるように配置する。
【0027】
第一のさいころの出目と第二のさいころの出目を加えると、得られる数字は1から576までの整数となり、いずれの出目が得られるかの確率も同じである。
【0028】
正六面体を構成する6個の面に対し各々1個ずつ記された記号、正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号及び/又は正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号を出目とし、内部に空所を有し内部の前記空所に24個の分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する第一のさいころと、正六面体を構成する6個の面に対し各々1ずつ記された記号及び/又は正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号を出目とし、前記第一のさいころの内部の前記空所を自由に転がる正六面体の第二のさいころからなり、前記第一のさいころの出目と前記第二のさいころの出目を組み合わせて出目を得るさいころによって課題を解決する。この出願に係る実施例8に例示する発明の上位概念の発明である。
【0029】
第一のさいころとして正六面体を構成する6個の面と、6個の面をそれぞれ4分割して得た24個の分割面と正六面体を構成する8個の角を出目を得るために利用したものを用いる。これらをすべて利用して出目を得てもよいし、いずれか一つを使用して出目を得てもよい。
【0030】
第一のさいころは外箱として用い、中に第二のさいころを入れる。第一のさいころには正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面が設けてある。外箱は内部が空洞になっており、内壁に、外箱表面の24個の分割面に対応する小部屋が設けてある。
【0031】
第二のさいころに、正六面体を構成する6個の面と、正六面体を構成する6個の面をそれぞれ4分割して得た24個の分割面を利用したものを用いる。
【0032】
「及び/又は」と記載する通り、得られた複数種類の出目を単独で用いてもよいし、得られた複数種類の出目を組み合わせて用いてもよいし、複数種類の出目を組み合わせることにより、出目の種類をさらに増やすことができる。
【0033】
正六面体を構成する6個の面に各々1個ずつ記された6種類の記号、正六面体を構成する6個の面に各々1個ずつ記された各々3個の二種類の記号、正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に各々1個ずつ記された24種類の記号、正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に4種類の記号の全種類が記されるように記された各々6個の4種類の記号、正六面体を構成する8個の角に各々1個ずつ記された8種類の記号、及び/又は正六面体の角を構成する3個の面に各々1個ずつ記された3種類の記号、を出目とし、内部に空所を有し内部の前記空所に前記24個の分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する第一のさいころと、正六面体を構成する6個の面に対し各々1ずつ記された記号及び/又は正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の面に対し各々1個ずつ記された記号を出目とし、前記第一のさいころの内部の前記空所を自由に転がる正六面体の第二のさいころからなり、前記第一のさいころの出目と前記第二のさいころの出目を組み合わせて出目を得るさいころによって課題を解決する。この出願に係る実施例8に例示する発明の上位概念の発明である。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、2とおりから576とおりの目の出るさいころを得ることができる。
【0035】
また、数字の目の出る確率を数種から選択できるさいころを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明実施例1のさいころを示す。
【図2】本発明実施例2または実施例3のさいころを示す。
【図3】本発明実施例4のさいころを示す。
【図4】本発明実施例5のさいころを示す。
【図5】本発明実施例5のさいころを示す。
【図6】本発明実施例5のさいころを示す。
【図7】本発明実施例6のさいころを示す。
【図8】本発明実施例6のさいころを示す。
【図9】本発明実施例6のさいころを示す。
【図10】本発明実施例7のさいころを示す。
【図11】本発明実施例7のさいころを示す。
【図12】本発明実施例7の出目を示す。
【図13】本発明実施例8のさいころを示す。
【図14】本発明実施例8のさいころを示す。
【図15】本発明実施例8の出目を示す。
【図16】本発明実施例8の出目を示す。
【図17】本発明実施例9のさいころを示す。
【図18】本発明実施例9の出目を示す。
【図19】本発明実施例10のさいころを示す。
【図20】本発明実施例10の出目を示す。
【図21】本発明実施例11のさいころを示す。
【図22】本発明実施例11の出目を示す。
【図23】本発明実施例12のさいころを示す。
【図24】本発明実施例12の出目を示す。
【図25】本発明実施例13のさいころを示す。
【図26】本発明実施例13の出目を示す。
【図27】本発明実施例13の出目を示す。
【図28】本発明実施例13の出目を示す。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0038】
実施例1のさいころの形態は、従来のさいころと同様、正六面体である。図1に実施例1のさいころの展開図を示す。実施例1では、正六面体の各面を4分割し、得られた24個の面に1から24の数字を1個ずつ記す。
【0039】
転がされたさいころが停止すると、頂面には4個の数字が表れている。さいころを転がして停止した際にいずれの位置の数字を出目とするかを、例えば、「停止したさいころの頂面の数字であって、さいころを転がした者に最も近い位置にある角の近くに記された数字を出目とする。最も近い角がいずれか不明確な場合には再度さいころを転がす。」のように予め決めておく。
【0040】
図示しないが、いずれの位置の数字を出目とするかに関し、大きい容器にさいころを入れ、容器を振り動かして容器内でさいころを転がし、容器内でさいころが停止した際に容器の所定の位置に来たさいころの目を出目とする、というものでもよい。当該所定の箇所が透明になっており、大きい容器の外側から目を読むことができるようにしてあってもよい。
【実施例2】
【0041】
実施例2のさいころの形態は、従来のさいころと同様、正六面体である。実施例2では、正六面体を構成する12個の辺(1)に、1から12の数字を1個ずつ記す。図2に辺(1)の位置を示す。図2では辺(1)が面取りされている。面取りは、されていてもされていなくてもよい。後述の実施例4は実施例1から実施例3のすべての特徴を備えているので実施例4に係るさいころの展開図(図3)を実施例2の説明にも用いる。さいころを転がして停止した際に、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめ決めておく点、及びいずれの位置の数字を出目とするかに関し、大きい容器にさいころを入れるようにしてもよい点に関しては実施例1と同様である。
【実施例3】
【0042】
実施例3のさいころの形態は、従来のさいころと同様、正六面体である。実施例3では、正六面体を構成する8個の角(2)に、1から8の数字を1個ずつ記す。図2に角(2)の位置を示す。図2では角(2)が面取りされている。面取りは、されていてもされていなくてもよい。後述の実施例4は実施例1から実施例3のすべての特徴を備えているので実施例4に係るさいころの展開図(図3)を実施例3の説明にも用いる。転がされたさいころが停止した際に、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめ決めておく点、及びいずれの位置の数字を出目とするかに関し大きい容器にさいころを入れるようにしてもよい点に関しては実施例1と同様である。
【実施例4】
【0043】
実施例4のさいころは、従来のさいころ、実施例1のさいころ、実施例2のさいころ及び実施例3のさいころの特徴をすべて備えている。実施例4のさいころの展開図を図3に示す。実施例4では正六面体を構成する6個の面の中央付近に1〜6の数字が一つずつ記されている。また、正六面体の各面を4分割して得られた24個の面に1から24の数字が1個ずつ記されている。また、正六面体を構成する12個の辺(1)に1から12の数字が1個ずつ記されている。また、正六面体を構成する8個の角(2)に1から8の数字が1個ずつ記されている。
【0044】
転がされてさいころが停止した際に、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめ決めておく点に関しては実施例1と同様である。
【0045】
いずれの位置の数字を出目とするかに関し、大きい容器にさいころを入れるようにしても良い点に関しても実施例1と同様である。
【実施例5】
【0046】
図4〜図6に実施例5を示す。実施例5では正六面体の各面を4分割し、分けて得られた合計24個の面に、1から24の数字をそれぞれ1個ずつ記す(図4、図5)。
【0047】
図5に示す通り、さいころの内部は中空になっている。さいころは透明な素材で構成されており、外部から内部が見える。図5及び図6に示す通り、さいころの内周面には十文字型の仕切り(4)が設けてあり、この仕切りにより内側の6個の面は、いずれも一つの面がそれぞれ4個の部分(a〜d)に分けられている。さいころの外周の各面に記した4個の数字は、それぞれがその裏側に位置する面の内側において仕切られた4個の部分に各々1個ずつ対応するように配置されている。図5に外周のある一面に示した4個の数字と、その裏側に位置する面の内側において仕切られた4個の部分の対応関係を示す。すなわち、さいころの外側に記された数字は、これらの数字が記された面の裏側に位置する面(図5で矢印の到達する面)において、それぞれの矢印の位置に、1→d、2→a、3→b、4→cのように対応している。
【0048】
図4及び図5に示さないが、さいころ(3)の内部にはさいころ(3)の内部で自由に転がる小球(10)が入れてある。振られたりさいころが停止する際、さいころの内部では、小球(10)が、一つの面の仕切られた4つの部分のうちいずれかに収まる。図6では小球が部分aに収まった場合を示している。この場合、さいころの出目は部分aに対応する位置の外周に記した数字を読んで「2」となる。さいころが透明の素材で成ることにより、このように、内部の小球の位置に対応する位置にある外周に記した数字を読み取ることができる。
【0049】
上記のようにして、さいころを振ることにより1から24の出目を得ることができる。
【実施例6】
【0050】
実施例6では正六面体の各面を5分割し、分けて得られた合計30個の面に、1から30の数字をそれぞれに1個ずつ記す(図7、図8)。
【0051】
さいころの内部が中空になっている点及びさいころが透明な素材で構成されていて外部から内部が見える点は実施例5と同様である。実施例5ではさいころの内部が立方体であったのに対し、実施例6では内部の空洞は図8に示す通り球形である。図8及び図9に示す通り、さいころの内周面には、5つの部分(e〜i)に分割する仕切り(5)が設けてある。さいころの6個の各面の外周に記した5個の数字は、それぞれがその各面の裏側に位置する面の内側において仕切られた5個の部分に対応するように配置されている。従って、5つの部分に分ける仕切り(5)は、球形の空洞の内面に6個の面に対応して合計6個設けてある。図8にそのうちの一組の対応関係を示す。すなわち、さいころの外側に記された数字は、これらの数字が記された面の裏側に位置する面(図8で矢印の到達する面)において、それぞれの矢印の位置に、21→e、22→f、23→g、24→h、25→iのように対応する。このような対応関係が正六面体の6個の各面毎に一個ずつある。
【0052】
図示しないが、さいころ(3)の内部には、内部で自由に転がる小球(10)が入れてある。さいころを振り、さいころが停止する際、さいころの内部では、小球(10)が、仕切られた5つの部分のうちいずれかに収まる。図9では小球が部分eに収まった場合を示している。この場合、さいころの出目は部分eに対応する位置の外周の数字を読んで「21」となる。さいころが透明の素材で成ることにより、このように、内部の小球の位置に対応する数字を読み取ることができる。
【0053】
上記のようにして、さいころを振ることにより1から30の出目を得ることができる。
【実施例7】
【0054】
図10に実施例7に用いるさいころ(20)の展開図を示す。実施例7では、大きいさいころ(20)と、大きいさいころの中に入れた小さいさいころ(30)を用いる。大きいさいころを構成する6個の面が各々4個に分けられ、得られた合計24個の面に、図10に示す通りの数字が記されている。大きいさいころは透明な素材で構成されて外から内部が見える。実施例7の大きいさいころの内部の構造は実施例5と同様である。すなわち、さいころの内部は中空になっており、さいころの内周面には十文字型の仕切りが設けてあって一つの面の内側の面は4個に分けられている。
【0055】
小さいさいころ(30)は実施例1で示した1から24の数字が記されたさいころである。この小さいさいころ(30)は、大きいさいころ(20)の内部を自由に転がる。大きいさいころを構成する六個の面(外周)の各々の四隅には数字が記されておらず空所になっている。
【0056】
大きいさいころ(20)が転がされ停止すると、大きいさいころの中で小さいころも着地する。図11に、大きいさいころの中で着地した小さいころの目を読む状態を示す。大きいさいころが透明の素材で成るので、大きいさいころの上から覗き込むと、大きいさいころの中で着地した小さいさいころが外部から見える。大きいさいころの出目は、実施例5と同様に読む。すなわち、小さいさいころが着地した位置に対応する大きいさいころの外周に記された数字を出目とする。図11では、小さいさいころが着地した位置は大きいさいころの外周に数字48が記された位置に対応するので、大きいさいころの出目は48である。小さいさいころの出目は、大きいさいころの外周に数字48が記された、面(正六面体の一面が4分割されて得られた、一面の4分の1の大きさの面)の隅の空所に対応する位置から覗き見ることのできる、小さいさいころの数字を読む。図11では、大きいさいころの隅の空所に対応する位置に現れた小さいさいころの数字は14なので、小さいさいころの出目は14である。大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を加えると48+14=62なので、図11の出目は62となる。
【0057】
図12に、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目と、二つの出目を加えて得られる、最終的な出目を表で示す。大きいさいころの出目は、24×n(nは0〜23の整数)、すなわち「0、24、48、72、・・・・・504、528、552」である。小さいさいころの出目は24までの自然数、すなわち「1、2、3、4、・・・・・22、23、24」であるので、図12の表に示す通り、両者を加えることにより1から576までのすべての出目が1個ずつ、同じ確率で得られる。
【実施例8】
【0058】
実施例8では、実施例7と同様、大きいさいころの内部が中空になっており、中に小さいさいころが入れてある。大きいさいころは透明な素材で構成されており外部から内部が見える。大きいさいころを転がし、停止したさいころの出目を読む。実施例8では、大きいさいころの出目のみを用いる場合もあるし、小さいさいころの出目のみを用いる場合もある。実施例5と同様に、大きいさいころが停止したときに小さいころが着地した位置を外部から把握し、大きいさいころの目と小さいさいころの出目を両方用い、両方の出目を組み合わせて出目を得る場合もある。
【0059】
図13に実施例8の大きいさいころ(20)の展開図を示す。大きいさいころは、正六面体を構成する六面の中央付近に、それぞれに1個ずつ1〜6の数字を記す。また、1〜6の数字のうち1〜3はその背景に赤色の正方形が記してあり、4〜6はその背景に白色の正方形が記してある。
【0060】
また、大きいさいころには、正六面体の各面を4分割し得られた24個の面に1から24の数字が1個ずつ記してある。文字には着色し、1個の面に4種類の色の文字が1個ずつ配置されるようにする。すなわち、文字「1」は青色、文字「2」は赤色、文字「3」は緑色、文字「4」は黄色でそれぞれ表し「1」〜「4」を1個の面に記す。文字「5」〜文字「8」、文字「9」〜文字「12」、文字「13」〜文字「16」、文字「17」〜文字「20」、文字「21」〜文字「24」も同様である。
【0061】
正六面体を構成する8個の角は、3個の面が集合して構成されている。ある角を構成する3個の面に赤文字のA、黄色文字のA、緑文字のAを記す。別の角を構成する3個の面に赤文字のB、黄色文字のB、緑文字のBを記す。同様に、A〜Hの8種類の文字をそれぞれ3色で表す。この結果、8個の角(それぞれ3個の面で構成される)には、A〜Hの8種類の文字がそれぞれに1種類・各3個ずつ記され、赤黄緑の3種類の色彩がそれぞれ3種類各1個ずつ用いられる。
【0062】
図14に実施例8の小さいさいころ(30)の展開図を示す。小さいさいころは、正六面体を構成する6個の面の中央部付近に、赤色の文字「x」、黒色の文字「x」、赤色の文字「y」、黒色の文字「y」、赤色の文字「z」及び黒色の文字「z」で成る合計6個の文字が、各々1個ずつ記されている。
【0063】
また、小さいさいころは、正六角形を構成する6個の面を4個に分けて得られる分割面に、正方形の着色部分が設けてある。着色部分の色彩は、正6角形を構成する6個の面のうち1個の面に、赤、青、黄、緑の4種類すべてが1個ずつ用いられている。
【0064】
実施例8では、上記の通りの様々に記された文字・記号・色彩を用いて、様々な確率の出目を得る。図15に、実施例8のさいころの目で得られる出目の詳細を示す。説明のために、便宜的に「大II」(大きいさいころで2とおりの出目が得られることを意味する)、「小VI」(小さいさいころで6とおりの出目が得られることを意味する)、といったように表す。
【0065】
「大II」の出目は、大きいさいころの正六面体を構成する六面の中央付近に記された1〜6の数字のうち、1〜3の背景に記された正方形の色彩(赤色)、4〜6の背景に記された正方形の色彩(白色)である。出目は赤と白の2とおりある。
「大VI」の出目は、大きいさいころの正六面体を構成する六面の中央付近に記された1〜6の数字である。出目は6とおりある。
「大III」の出目は、大きいさいころの角を構成する3個の面に記されたA〜Hの文字の色である。出目は赤、黄、緑の3とおりある。
「大VIII」の出目は、大きいさいころの角を構成する3個の面に記されたA〜Hの8種類の文字である。出目はA〜Hの8とおりある。
「大IV」の出目は、大きいさいころの正六面体の各面を4分割し得られた24個の面に記された1から24の数字の文字の色である。青、赤、緑、黄の4とおりある。
「大XXIV」の出目は、大きいさいころの正六面体の各面を4分割し得られた24個の面に記された1から24の数字である。
「大XII」の出目は、大きいさいころの正六面体の各面を4分割し得られた24個の面に記された1〜24の数字を用いる。1〜24の数字は、例えば「23」の裏側に位置する数字は「2」、「12」の裏側に位置する数字は「13」、といったように、各々の裏側に位置する数字との和が25になるように配置されている。そこで、得られた出目をその裏側に位置する数字と対比し、値の小さい方を最終的な出目とする。出目は1〜12の12とおりある。
【0066】
「小II」の出目は、小さいさいころの、正六面体を構成する六面の中央付近に記したx〜zの文字の色であり、赤と黒の2とおりある。
「小III」の出目は、小さいさいころの、正六面体を構成する六面の中央付近に記したx〜zの文字であり、x〜zの3とおりある。
「小VI」の出目は、小さいさいころの、正六面体を構成する六面の中央付近に記したx〜zの文字と文字の色で特定されるものであり、赤色の文字「x」、黒色の文字「x」、赤色の文字「y」、黒色の文字「y」、赤色の文字「z」及び黒色の文字「z」の6とおりある。
「小IV」の出目は、小さいさいころの正六角形を構成する6個の正方形の4個の角の付近にもうけられた正方形の色彩付の部分の色彩であり、赤、青、黄、緑の4とおりある。
「小XXIV」の出目は、正六面体を構成する六面の中央付近に記したx〜zの文字と文字の色と、正六面体を構成する6個の正方形の4個の角の付近に設けられた正方形の色彩付の部分の色彩の組み合わせであり、図15に示す通り、24とおりある。
【0067】
大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を組み合わせることにより、さらに幾とおりかの出目を得ることができる。図16に組み合わせた場合の確率を示す。
【実施例9】
【0068】
実施例9では、実施例8と同様、大きいさいころの内部が中空になっており、中に小さいさいころが入れてある。大きいさいころは透明な素材で構成されており外部から内部が見える。実施例9では、実施例8と同様、大きいさいころの出目のみを用いる場合もあるし、小さいさいころの出目のみを用いる場合もある。実施例8と同様に、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を両方用い、両方の出目を組み合わせて出目を得る場合もある。
【0069】
図17(A)に実施例9の大きいさいころの展開図を示す。大きいさいころは、正六面体を構成する6面のうちの5面に、1〜5個の目がそれぞれ記されている。残り1面には、4個の角の付近に0、4、8、12の数字をそれぞれ記す。
【0070】
図17(B)に実施例9の小さいさいころの展開図を示す。小さいさいころは、大きいさいころと同様、正六面体を構成する6面のうちの5面に、1〜5個の目がそれぞれ記されている。残り1面には、4個の角の付近に1〜4の数字をそれぞれ記す。この小さいさいころは大きいさいころの内部を自由に転がる。
【0071】
大きいさいころが転がされ停止すると、大きいさいころの中で小さいさいころも着地する。大きいさいころが透明の素材で成るので、大きいさいころの上から覗き込むと、大きいさいころの中で着地した小さいさいころが外部から見える。
【0072】
実施例9では、上記の通りに記された文字と目を用いて、様々な確率の出目を得る。大きいさいころの出目が1〜5の目の場合、大きいさいころの出目のみが用いられる。大きいさいころの出目が数字で、小さいさいころの出目が1〜5個の目の場合、小さいさいころの出目のみが用いられる。大きいさいころ、及び小さいさいころの出目が数字の場合、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を両方使い、両方の出目を組み合わせて最終的な出目を得る。
【0073】
転がされたさいころが停止した際に、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめきめておく点は実施例3と同様である。
【0074】
図18に、大きいさいころと小さいさいころの両方の出目を組み合わせる場合の最終的な出目の出し方を示す。まず、大きいさいころと小さいさいころの出目の数字を合算する。大きいさいころと小さいさいころの出目の合算値が5以下の場合、図18が示すように、その合算値を出目とする。大きいさいころと小さいさいころの出目の合算値が6以上の場合は、図18に従って出目を読む。例えば、大きいさいころの出目が4、小さいさいころの出目が2であるとき、両方の出目の合算値は6であり、最終的な出目は1となる。
【0075】
大きいさいころの出目が12、小さいさいころの出目が4であるとき、両方の出目の合算値は16であるが、この場合は「やりなおし」とし、再度さいころを転がすこととする。
【実施例10】
【0076】
実施例10では、実施例9と同様、大きいさいころの内部が中空になっており、中に小さいさいころが入れてある。大きいさいころは透明な素材で構成されており外部から内部が見える。実施例10では、実施例9と同様、大きいさいころの出目のみを用いる場合もあるし、小さいさいころの出目のみを用いる場合もある。実施例9と同様に、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を両方用い、両方の出目を組み合わせて出目を得る場合もある。
【0077】
図19(A)に実施例10の大きいさいころの展開図を示す。大きいさいころは、正六面体を構成する6面のうちの5面は何も記されていない。残り1面には、4個の角の付近に0、4、8、12の数字がそれぞれ記し、中央付近には7個の小さな目が記されている。
【0078】
図19(B)に実施例10の小さいさいころの展開図を示す。小さいさいころは、正六面体を構成する6面に、1〜6個の目がそれぞれ記されている。1個の小さい目が中央に記された面の4個の角付近には、1〜4までの数字を記す。実施例8同様、この小さいさいころは大きいさいころの内部を自由に転がる。
【0079】
実施例9と同様、大きいさいころが転がされ停止すると、大きいさいころの中で小さいさいころも着地する。大きいさいころが透明の素材で成るので、大きいさいころの上から覗き込むと、大きいさいころの中で着地した小さいさいころが外部から見える。
【0080】
上記の通りに記された文字と目を用いて、様々な確率の出目を得る。大きいさいころの何も記されていない面がでた場合、中の小さいさいころの出目のみが用いられる。大きいさいころの数字が記されている面と、小さいさいころの数字が記されている面があった場合、各々の数字を組み合わせて出目を得る。
【0081】
転がされたさいころが停止した際に、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめきめておく点は実施例3と同様である。
【0082】
図20に、大きいさいころと小さいさいころの両方の出目を組み合わせる場合の最終的な出目の出し方を示す。まず、大きいさいころと小さいさいころの出目の数字を合算する。大きいさいころと小さいさいころの出目の合算値が7位下の場合、図20が示すように、その合算値を出目とする。大きいさいころと小さいさいころの出目の合算値が7以上の場合は、図20に従って出目を読む。例えば、大きいさいころの出目が4、小さいさいころの出目が4であるとき、両方の出目の合算値は8であり、最終的な出目は1となる。
【0083】
大きいさいころの出目が12、小さいさいころの出目が3であるとき、両方の出目の合算値は15であるが、この場合は「やりなおし」とし、再度さいころを転がすこととする。同様に、大きいさいころの出目が12、小さいさいころの出目が4であるとき、両方の出目の合算は16であるが、「やりなおし」とし、再度さいころを転がすこととする。
【実施例11】
【0084】
実施例11では、実施例10と同様、大きいさいころの内部が中空になっており、中に小さいさいころが入れてある。大きいさいころは透明な素材で構成されており外部から内部が見える。実施例11では、小さいさいころの出目のみを用いる場合と、実施例10と同様に、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を両方用い、両方の出目を組み合わせて出目を得る場合がある。
【0085】
図21(A)に実施例11の大きいさいころの展開図を示す。大きいさいころは、正六面体を構成する6面のうちの5面は何も記されていない。残り1面には、その4辺のうちの1辺付近に数字の13が記されている。
【0086】
図21(B)に実施例11の小さいさいころの展開図を示す。小さいさいころは、正六面体を構成する6面のそれぞれ4辺のうち向かい合う2辺に、図で示すように1〜12までの数字が記されている。実施例8同様、この小さいさいころは大きいさいころの内部を自由に転がる。
【0087】
実施例10と同様、大きいさいころが転がされ停止すると、大きいさいころの中で小さいさいころも着地する。大きいさいころが透明の素材で成るので、大きいさいころの上から覗き込むと、大きいさいころの中で着地した小さいさいころが外部から見える。
【0088】
大きいさいころの何も記されていない面がでた場合、中の小さいさいころの出目のみが用いられる。このとき、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめきめておく点は実施例3と同様である。大きいさいころの出目が13の場合、大きいさいころと小さいさいころ両方の出目を組み合わせて最終的な出目を得る。
【0089】
図22に、大きいさいころと小さいさいころの両方の出目を組み合わせる場合の最終的な出目の出し方を示す。大きいさいころの出目が13で小さいさいころの出目が1の場合は出目を読まずに、やり直しをする。大きいさいころの出目が13で小さいさいころの出目が1以外の場合には、出目は13とする。
【実施例12】
【0090】
実施例12では、実施例11と同様、大きいさいころの内部が中空になっており、中に小さいさいころが入れてある。大きいさいころは透明な素材で構成されており外部から内部が見える。実施例12では、小さいさいころの出目のみを用いる場合と、実施例11と同様に、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を両方用い、両方の出目を組み合わせて出目を得る場合がある。
【0091】
図23(A)に実施例12の大きいさいころの展開図を示す。大きいさいころは、正六面体を構成する6面のうちの5面は何も記されていない。残り1面には、その4辺のうちの1辺付近に数字の25が記されている。
【0092】
図23(B)に実施例12の小さいさいころの展開図を示す。小さいさいころは、正六面体を構成する6面のそれぞれ4個の角付近に、図で示すように1〜24までの数字が記されている。実施例8と同様、この小さいさいころは大きいさいころの内部を自由に転がる。
【0093】
実施例11と同様、大きいさいころが転がされ停止すると、大きいさいころの中で小さいさいころも着地する。大きいさいころが透明の素材で成るので、大きいさいころの上から覗き込むと、大きいさいころの中で着地した小さいさいころが外部から見える。
【0094】
大きいさいころの何も記されていない面がでた場合、中の小さいさいころの出目のみが用いられる。このとき、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめきめておく点は実施例3と同様である。大きいさいころの出目が25の場合、大きいさいころと小さいさいころ両方の出目を組み合わせて最終的な出目を得る。
【0095】
図24に、大きいさいころの出目と小さいさいころの両方の出目を組み合わせる場合の最終的な出目の出し方を示す。大きいさいころの出目が25で小さいさいころの出目が1の場合は出目を読まずに、やり直しをする。大きいさいころの出目が25で小さいさいころの出目が1以外の場合には、出目は全て25とする。
【実施例13】
【0096】
実施例13では、実施例12と同様、大きいさいころの内部が中空になっており、中に小さいさいころが入れてある。大きいさいころは透明な素材で構成されており外部から内部が見える。
【0097】
図25(A)に実施例13の大きいさいころの展開図を示す。大きいさいころは、正六面体を構成する6面に、中国、ブラジル、ドイツ、英国、米国、日本の国旗が、図で示す通りに記されている。
【0098】
図25(B)に実施例13の小さいさいころの展開図を示す。小さいさいころは、正六面体を構成する6面に、1〜6個の目がそれぞれ記されている。6面のうち1面には、1個の赤色の目が中央に記され、4個のうちの1個の角付近に小さい目が記されている。実施例12と同様、この小さいさいころは大きいさいころの内部を自由に転がる。
【0099】
実施例13では、小さいさいころの出目のみを用いる場合と、実施例11と同様に、大きいさいころの出目と小さいさいころの出目を両方用い、両方の出目を組み合わせて出目を得る場合がある。
【0100】
実施例13では、上記の通りに記された国旗と目を用いて、様々な確率の出目を得る。
【0101】
転がされたさいころが停止した際に、いずれの位置の数字を出目とするかに関しあらかじめきめておく点は実施例3と同様である。
【0102】
大きいさいころの出目に関し、面の中央に旗が配置された旗はひとつが4点、辺に沿う位置に配置された旗はひとつが2点、角に沿う位置に配置された旗はひとつが1点、と定めると、図25の(A)を参照して、中国の旗は(4+2+2)=8点、ブラジルの旗は(2+2+1+1)=6点、ドイツの旗は4点、日本は1点、イギリスは(1+1+1)=3点、アメリカは2点、となる。この数値により、各国の旗の出る確率と、それぞれの旗の得点は図26に示す通りとなる。
【0103】
小さいさいころの出目が、中央に赤い丸が一つ記された目の場合、これを日本の国旗とみなして図27に示す通りの得点とする。すなわち、小さなさいころの出目が中央に赤い丸が一つ記された目であり、大きいさいころの目が中国の場合、小さなさいころで中央に赤い丸が一つ記された目の出る確率は1/6であり、大きなさいころの中国の出る確率は1/3なので、両確率を掛け合わせて、確率は1/18になり、得点は18点である。
【0104】
小さいさいころので目が、中央に赤い丸が一つ記された面の当該面の角に一つ記された赤い丸である場合、図28に示す通りの得点とする。計算方法については図27と同様である。
【符号の説明】
【0105】
1 辺
2 角
3 さいころ
4 仕切り
5 仕切り
10 小球
20 大きいさいころ
30 小さいさいころ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころ。
【請求項2】
正六面体を構成する12個の辺に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころ。
【請求項3】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号、
正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号及び/又は
正六面体を構成する12個の辺に対し各々1個ずつ記された記号を出目とするさいころ。
【請求項4】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面の各々に1個ずつ記号が記され、内部に空所を有し、前記空所に前記24個の分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する正六面体の外箱と、
前記外箱の内部を自由に転がる駒からなり、
前記24個の分割面のうち、転がされ停止した外箱内で駒が着地した前記小部屋に対応する前記分割面に記された記号を出目とするさいころ。
【請求項5】
正六面体を構成する6個の面を各々5個に分割して成る30個の分割面の各々に1個ずつ記号が記され、内部に空所を有し、内部の前記空所に30個の前記分割面のそれぞれに対応する30個の小部屋を有する正六面体の外箱と、
前記外箱の内部を自由に転がる駒からなり、
30個の前記分割面のうち、転がされ停止した前記外箱内で駒が着地した前記小部屋に対応する前記分割面に記された記号を出目とするさいころ。
【請求項6】
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に24×N(Nは0から23の整数)の数字が各々に1個ずつ記され、内部に空所を有し、内部の前記空所に24個の前記分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する正六面体の第一のさいころと、
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に1〜24の数字が各々に1個ずつ記され、前記第一のさいころ内部の前記空所を自由に転がる正六面体の第二のさいころからなり、
前記第一のさいころの24個の分割面のうち、転がされ停止した前記第一のさいころ内で前記第二のさいころが着地した小部屋に対応する分割面に記された記号を第一のさいころの出目とし、
前記第二のさいころに記された1〜24の数字のうち、転がされ停止した前記第一のさいころ内で着地した際に第一のさいころの角と位置が一致した角の近辺に記された数字を第二のさいころの出目とし、
前記第一のさいころの出目と、前記第二のさいころの出目とを加えた値を出目とするさいころ。
【請求項7】
正六面体を構成する6個の面に対し各々1個ずつ記された記号、正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号及び/又は正六面体を構成する8個の角に対し各々1個ずつ記された記号を出目とし、内部に空所を有し内部の前記空所に24個の分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する第一のさいころと、
正六面体を構成する6個の面に対し各々1ずつ記された記号及び/又は正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に対し各々1個ずつ記された記号を出目とし、前記第一のさいころの内部の前記空所を自由に転がる正六面体の第二のさいころからなり、
前記第一のさいころの出目と前記第二のさいころの出目を組み合わせて出目を得るさいころ。
【請求項8】
正六面体を構成する6個の面に各々1個ずつ記された6種類の記号、正六面体を構成する6個の面に各々1個ずつ記された各々3個の二種類の記号、
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に各々1個ずつ記された24種類の記号、
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の分割面に4種類の記号の全種類が記されるように記された各々6個の4種類の記号、
正六面体を構成する8個の角に各々1個ずつ記された8種類の記号、
及び/又は
正六面体の角を構成する3個の面に各々1個ずつ記された3種類の記号、
を出目とし、
内部に空所を有し内部の前記空所に前記24個の分割面のそれぞれに対応する24個の小部屋を有する第一のさいころと、
正六面体を構成する6個の面に対し各々1ずつ記された記号
及び/又は
正六面体を構成する6個の面を各々4個に分割して成る24個の面に対し各々1個ずつ記された記号
を出目とし、
前記第一のさいころの内部の前記空所を自由に転がる正六面体の第二のさいころからなり、
前記第一のさいころの出目と前記第二のさいころの出目を組み合わせて出目を得るさいころ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−228511(P2012−228511A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−92488(P2012−92488)
【出願日】平成24年4月13日(2012.4.13)
【出願人】(511093421)