説明

しめ縄固定具

【課題】 しめ縄を容易に、かつ安全に取付けるためのしめ縄固定具を提供する。
【解決手段】 本体1は、裏面の粘着テープ9で玄関枠又は軒下に取付けることが可能で、一度取付けるとカバーを設けることにより、本体1を取外す必要はない。本体1の表面の支え腕3にしめ縄11を載せ、面ファスナーB4が取付けられたバンド5でしめ縄11を巻きつけるように、支え腕3に備えられた面ファスナーA2に取付ける。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、しめ縄を玄関枠又は軒下に備え付けるための、しめ縄固定具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、しめ縄を取付けるときは、玄関枠又は軒下に釘を打つか又はねじを締め、その釘又はねじの頭に紐または針金を巻いて、しめ縄を縛るなどの方法であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の方法では、次のような欠点があった。
(イ)玄関枠又は軒下が木製の場合は、釘を打つか又はねじを締め、その釘又はねじの頭に紐または針金を巻いて、しめ縄を縛るなど容易ではなかった。
(ロ)特に玄関枠は、アルミ等金属製が主流で釘は打てず、ねじを締め込むことも一般家庭では困難であった。
(ハ)しめ縄の取付けは、高所の作業となるため安全上も危険であった。
(二)賃貸の住まいでは、釘又はねじなどにより家屋に傷を付けられないため、しめ縄を取付けたくても取付けることができなかった。
この発明は、これらの欠点を除くためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明に係わるしめ縄固定具は、本体に面ファスナーを具備した支え腕を設け、対面に相対して固定する面ファスナーを具備したバンドと、そのバンドと本体とを連結するピンおよびピン固定部からなり、本体の裏面に、固着して弾性体を設け、その弾性体には、粘着テープを備えたものである。
【0005】
この発明に係わるしめ縄固定具は、本体に複数個の穴を設けたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、この発明の実施の形態を図1、図2に基づいて説明する。
本体1に、面ファスナーA2を具備した支え腕3を設け、対面に相対して固定する面ファスナーB4を具備したバンド5と、そのバンド5と本体1とを連結するピン6およびピン固定部7からなり、本体1の裏面に固着して弾性体8を設け、その弾性体8には、粘着テープ9を備えている。また、本体1に複数個の穴10を設けている。
【0007】
なお、この発明の実施の形態では図示しないが、しめ縄11を取付けない場合は、この発明のしめ縄固定具の全体を覆うカバーを備えている。
【0008】
次に使用方法について説明する。
本体1の裏面に備えられた粘着テープ9で、本体1を玄関枠又は軒下に取付ける。この際、使用することが可能であれば、本体1に設けられた穴10を利用して図示しない釘又はねじで玄関枠又は軒下に取付ける。
【0009】
しめ縄11を本体1に取付けるときは、面ファスナーB4を具備したバンド5を上方へ開放し、しめ縄11を支え腕3に載せて、上方へ開放したバンド5を下げ、しめ縄11を巻くようにバンド5に具備された面ファスナーB4を面ファスナーA2に固定する。しめ縄11を取外すときは、面ファスナーB4を具備したバンド5を上方へ開放するのみでよい。
【0010】
本体1は、玄関枠又は軒下に一度取付けると、しめ縄11を取付けない場合は、しめ縄固定具の全体を、図示しないカバーで覆う。次にしめ縄11を取付けるときは、図示しないカバーを外して前述の方法で取付けが可能である。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、この発明に係わるしめ縄固定具は、本体の裏面に備えられた粘着テープで、アルミ等金属製の玄関枠又は軒下、さらには賃貸の住まいでも家屋に傷を付けることなく容易に取付けることが可能である。また、玄関枠又は軒下に釘又はねじが使用可能であれば、本体に設けられた穴を利用することができる。
【0012】
この発明によれば、本体と粘着テープの間に弾性体を設けているため、玄関枠又は軒下の取付け面が凸凹していても、その凸凹を弾性体が吸収して、本体が玄関枠又は軒下の取付け面から外れないように容易に取付けることができる。
【0013】
この発明によれば、面ファスナーを具備したバンドを上方へ開放し、しめ縄を支え腕に載せて、上方へ開放したバンドを下げ、しめ縄を巻くようにバンドに具備された面ファスナーに相対する支え腕に具備された面ファスナーに固定するだけで、簡単に且つ確実にしめ縄を本体に取付けることができる。
しめ縄を取外すときは、面ファスナーを具備したバンドを上方へ開放するのみでよい。
【0014】
この発明によれば、本体は、玄関枠又は軒下に一度取付けると、しめ縄を取付けない場合は、しめ縄固定具の全体を、図示しないカバーで覆う構造であるため、次にしめ縄を取付けるときは、単にカバーを外すのみで、しめ縄自体の取付け取外しが極めて簡単にできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のしめ縄固定具の全体を示す斜視図である。
【図2】 この発明のしめ縄固定具で、しめ縄を取付けた使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 面ファスナーA
3 支え腕
4 面ファスナーB
5 バンド
6 ピン
7 ピン固定部
8 弾性体
9 粘着テープ
10 穴
11 しめ縄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に、面ファスナーを具備した支え腕を設け、対面に相対する面ファスナーを具備したバンドと、そのバンドと本体とを連結するピンおよびピン固定部とを備えたしめ縄固定具。
【請求項2】
本体の裏面に、固着して弾性体を設け、その弾性体には粘着テープを備えた請求項1記載のしめ縄固定具。
【請求項3】
本体に複数個の穴を設けた請求項1記載のしめ縄固定具。

【図1】
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【図2】
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