説明

たばこのパッケージ

本発明は、たばこのパッケージであって、パッケージ内容物、特にたばこ束を収容するためのスライダー(12)を有し、このスライダーを少なくとも部分的に取巻き、および両端部が開口しているスリーブ(11)を有するパッケージに関する。発明に従い、スリーブ(11)の隣接する二つの側壁部(27,30;28,29)の間に中間面(32)が形成されており、この中間面が、隣接する両側壁部(27,30;28,29)の部分にわたって連続的に延在しており、およびこの中間面が、隣接する両側壁部(27,30;28,29)の間の折線(33)を中断しており、その際、隣接する側壁部(27,30;28,29)が、中間面(32)の領域内で、中間面(33)の外側の各側壁部のレベルから逸脱した推移を有していることが提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たばこのパッケージであって、パッケージ内容物、特に、たばこ束を収容するためのスライダーを有し、および、スライダーを少なくとも部分的に取囲む、両端部が開口したスリーブを有する、請求項1の上位概念部に記載のパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなシェル・アンド・スライド形式のパッケージは、現在、様々な実施形のものが市場において入手可能である。他のパッケージ形式と同じように、(たばこの)パッケージが頻繁にコピーされてしまうという問題がある。
【0003】
このような背景をもとに、本発明は、冒頭に記載した方式のパッケージを更に改良し、特にパッケージのコピーを困難とすることに関して、及び/又は、消費者の注意を引くような特別なデザインに関して、改良を行うことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この課題を解決するために、本発明に係るパッケージは、請求項1に記載の特徴を有する。したがって、スリーブの隣接する二つの側壁部に、一つの中間面が形成され、この中間面が、隣接する両側壁部の間の部分にわたって連続的に延在しており、およびこの中間面が、隣接する両側壁部の間の折線を中断し、その際、隣接する側壁部が中間面の領域中で、中間面の外側の各側壁部のレベルから逸脱した推移を有していることが、意図される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この解決策のメリットは、中間面のために、パッケージの製造が複雑であり、およびこれによって、例えば従来型の直方体の断面を有するパッケージのように簡単にはコピーすることが出来ない。他方、中間面は、特に適当な印刷デザインと結びついて、新しい視覚的効果を図ることを可能とする。これによって消費者の注意が、このパッケージに向けられることが可能である。
【0006】
本発明に係るパッケージの有利な実施形および有利な更なる改良形は、下位の請求項および明細書の記載より生じる。
【0007】
好ましい実施形に従い、パッケージが唯一の中間面を、スリーブのパッケージ稜部の領域に有していることが意図されている。このようにして中間面は、消費者が、パッケージを開くために適切な配置をとることを簡単にすることができる。たとえば、中間面は、中間面がパッケージの前面の左側の領域に配置されるように設けられることが可能である。
消費者は、(パッケージをじっと観察せずとも)、パッケージが、これを開くために、手の中で正しい相対位置にあるかどうか、手探りで確認することができる。
【0008】
他の好ましい実施形に従い、パッケージは二つのみの中間平面を有しており、これら中間平面は、スリーブの対角上で向かい合って設けられている。このようなパッケージは、視覚上も魅力的で、中間面によって手の中でもつのに心地よく、および製造技術上の消費面で、一つの中間面を有するパッケージよりも更にコピーするのが困難である。
【0009】
パッケージが、二つより多い中間面を有し、例えば複数の中間面が、同じパッケージ稜部の領域にあったり、複数の中間面がことなるパッケージ稜部の領域にあったりすることもまた、当然、基本的に考えられる。
【0010】
スライダーの操作を簡単にすることができるように、好ましくは、スライダーが、縁部側のくぼみ部を有し、このくぼみ部が、中間面の配置と一致しており、特に、くぼみ部が縁部側で、スライダーの端部タブ及び/又は側部タブに設けられているようしていることが意図されうる。くぼみ部によって、中間面の領域中で内側に向かってアーチ状になっているスリーブと、スライダーの間の摩擦が現事象され、または完全に除去される。くぼみ部は、スライダーの一領域にわたってのみ設けられるか、またはスライダーの全長にわたって設けられることが可能である。好ましくは、くぼみ部は、弓形状に形成され、よってスリーブとスライダーの間の摩擦は、動作の間に変化する。このようにして、消費者は、たばこを取り出すにあたって、スライダーがいつスリーブから十分なだけ引張りだされたかを感じるための、接触式補助手段を得ることができる。くぼみ部もまた、スライダーの全長にわたって形成されることが可能であり、例えばより短い側部タブの形式による。
【0011】
別の独自性は、特別なたばこの構成に存在している。よって、たばこ束が、直方体形状のパッケージ内容物として、中間面の方を向いた、パッケージ内容物の角領域中にたばこを有さないような、たばこの構成を有することが意図される。このようにして、たばこ束は、中間面の領域中で内側に向かってアーチ状となったスリーブによって変形され、たばこが損傷することは無い。
【0012】
別の有利な更なる改良形にしたがい、スライダーがパッケージの角領域中において、脆弱部、特に、スライダーの長手方向に走る、少なくとも一つの切れ込みを有することが可能であり、その際脆弱部の配置が、中間面の位置と一致している。このようにして、パッケージ内容物が、中間面の領域の内側に向かってアーチ状となったスリーブによって変形されることが可能である。
【0013】
好ましくは、スライダーが、パッケージの角領域において、平行な複数の切れ込みを有し、特にスライダーの一つの隣接する側部タブと底壁部の間の移行部中に、好ましくは、二つの柔軟な材料ストリップがスライダー中に形成されるようしており、これら材料ストリップが中間面の領域中におけるスライダーの変形を可能とすることが意図されている。
【0014】
別の独自性は、スリーブが、一つの平らな折り曲げられた形状で処理され、その際、スリーブが、側壁部の間の折線に沿って折り曲げられ、この折線が、中間面の領域の外側に存在する点にある。言い換えると、中間面は、スリーブが折り曲げられたときに、折り曲げ稜部の領域に中間面が存在しないように設けられる。
【0015】
中間面の構造に関して、中間面が、側壁部の材料中にもたらされた脆弱部線によって境界付けられ、この脆弱部線が、好ましくはは、中間面の輪郭にそって連続して走っており、その際、脆弱部線が特にかき傷及び/又は溝によって形成されていることが意図され得る。このようにして、驚くほど簡単な方法で、中間面の位置をパッケージ上で定めらることが出来る。脆弱部線のおかげで、その他の点では通常通りの折り曲げ工程によって、中間面の逸脱した推移が、自動的に形成されることが可能である。
【0016】
好ましくは、脆弱部線は、パッケージ内容物の方を向いた、側壁部の内側に形成され、その際好ましくは、脆弱部線は、かき傷としてつまり切れ込みとして形成され、この切れ込みは、側壁部の材料厚さの3分の1から3分の2に相当する深さを有している。このようにして、脆弱部線は、消費者に見ることが出来ず、よって、完成されたパッケージの外観を損なうことも無い。
【0017】
別の独自性は、側壁部が中間面の領域で丸められた推移を有している点に存在する。スリーブは、対応して、中間面の領域で「凹湾曲」を有している。中間面が、部分的に「凹湾脚」や「凸湾曲」として形成されることもまた、当然考えられる。
【0018】
本発明の好ましい実施形に従い、隣接する側壁部の間の直立した折線が、中間面によって中断されており、その際、折線は、中間面の輪郭に沿って走る、側壁部と中間面の間の移行線によって続行されている。特にこれは、移行線が、折線の下方の端部から出発して、中間面への移行部中においてまず発散して走行し、その後、中間面の最大幅の点に達した後、再び、中間面への移行部中の折線の情報の端部にむかって集中して走ることによって行われる。
【0019】
本発明の好ましい実施形に従い、中間面が、レンズ形状の輪郭を有し、好ましくは、中間面の(上方または下方の)端部が、隣接する側壁部の間の折線上に存在し、および中間面が、隣接する側壁部の別の隣接する側壁部への移行部中の折線まで間隔を有して横向きに延在していることが意図されている。さらに、中間面または移行線の輪郭が、一つの頂点上に起立した四角形、特にひし形に相当することが考えられる。別のバリエーションとして、中間面の側方の角点が、隣接する側部壁から別の隣接する側部壁への移行部中の折線上に存在することが考えられる。
【0020】
以下に図面に基づいて、パッケージの二つの実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】平らに展開された状態のスリーブのブランク
【図2】展開された状態のスライダーのブランク
【図3】折り曲げられたスリーブのブランク
【図4】パッケージ前面から見た、パッケージの立体図
【図5】図4のパッケージの開かれた状態図
【図6】図4の矢印VIに従うパッケージの上面図
【図7】図4の切断線VII−VIIに沿う、パッケージの断面図
【図8】図1の第一の実施例に合わせて描かれたスリーブのブランクの第二の実施例の図
【図9】図2に合わせて描かれたスリーブのブランクの第二の実施例の図。
【図10】図8のスリーブの折り曲げられたブランク
【図11】図10のスリーブより成るパッケージの立体図。パッケージの前面から見た図。
【図12】背面より見た、図11のパッケージ
【図13】開かれた状態の図11のパッケージ
【図14】図11の矢印XIVに従うパッケージの上面図
【図15】図11の切断線XIV−XIVに沿うパッケージの断面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1から7に示されるスライダー・スリーブ形式のたばこのパッケージ10は、二つの部材、つまり外側のスリーブ11と、この中で動くことができるスライダーからなっており、好ましくは、両方とも薄い厚紙製である。
【0023】
パッケージ10の内容物としては、三層のたばこからなるたばこ束が示されている。このたばこ束13は、インナーブランク14に取囲まれており、およびそのようにして基本的に直方体のたばこブロックを形成している。このたばこブロックは、ぴったりとパッケージ10の中に収容されている。
【0024】
スリーブ11とスライダー12は、それぞれ別々のブランクから成っている。スライダー11は、運搬壁部または底側壁部16、並びに、互いに向かい合っている差込タブ、つまり一つのシールタブ17およびこれと向かい合う端部タブ18から成る。底側壁部16の側方には、側部タブ19,20が設けられている。これらは折り曲げられたスライダー12において、直立した位置に折り曲げられるので、スライダー12は、底側壁部16の領域においてU字形状の断面を有する。
【0025】
シールタブ17は、上壁部20とこれに引き続く差込タブ22からなる。パンチ部32によってシールタブ17は、中間壁部24を形成しつつ、側部タブ19,20と区別される。個々の領域またはブランク壁部は、折線によって互いに区分されている。これら折線は、図中では破線で表されている。別のパンチ部32が、さらに底側壁部16と側部タブ19,20の間の折線にそって設けられている。
【0026】
端部タブ18は、二つの領域、つまり一つの端部壁部24とこれに続く差込タブ25からなっている。これらは同様に折線によって区分されている。
【0027】
図5よりわかるとおり、たばこブロック15は、パッケージを閉じた位置において、全ての側を部分的にスライダー12によって取囲まれている。上部壁21は、(たばこフィルターのフィルターの領域において)たばこまたはたばこブロック14の一方の端部に当接しており、一方、端部壁部25は、たばこブロック15のたばこの向かい側の端部に当接している。差込タブ22および26は、底側壁部16に対して向かい合っている側でたばこブロック15に当接している。
【0028】
スリーブ11は、上方壁部27によって、向かい側の下方壁部28と狭く長く引伸ばされた狭壁部29,30を形成している。長方形断面を有し、両側が開放した中空体を形成するために、スリーブ11のブランクの縁部フラップ31が、下方壁部28の自由な縁部領域と接続される、つまり接着されている。縁部フラップ31は、その際、下方壁部28の内側に当接している。スリーブ11の上方壁部27、下方壁部28および狭壁部29,30は、折線によって互いに区分されている。これら折線は図中では破線で表されている。
【0029】
スリーブ11は、底側壁部16が、下方壁部28の内側に当接するように、スライダー12をたばこブロック15と一緒に取囲む。側部タブ19,20は、狭壁部29,30の内側と接触している。
【0030】
パッケージ10の独自性は、いわゆる中間面32をスリーブ11に形成する点にある。この実施例においては、これら中間面は、パッケージ10の上方壁部27と狭壁部30の領域に設けられ、および両壁部の間の相応するパッケージ稜部にわたって延在している。中間面32が、パッケージ10の他の側面または壁部に設けられることができるということも、当然である。
【0031】
中間面32の領域中においては、上方壁部27と狭壁部30の推移は、中間面32の領域の外側の通常の推移から逸脱している。このようにして、パッケージの特徴的なデザインが完成する。
【0032】
中間面32は、上方壁部27と狭壁部30の間の折線にわたってこれが延在するよう設けられており、その際、折線33は中間面32の領域で中断されている。折線33は、中間面32の領域中において移行線34へと行こうしている。この移行線は、中間面32の周囲に沿って走っている。
【0033】
中間面32の輪郭はレンズに相当し、その際、レンズの上方の端部または上方の頂点は、スリーブ11のブランクの上方の縁部35に対して間隔をあけて設けられている。レンズの下方の端部または下方の頂点は、スリーブ11のブランクの下方の縁部36に対して適当な間隔をあけて存在している。中間面32は、よって、折線33の中央に設けられている。もちろん、中間面の形は、他のデザイン、たとえばひし形形状を取ることもできる。
【0034】
よって結果として、中間面32の角または端部は、脆弱線部、つまり折線33と二つの移行線34の交点上にある。
【0035】
中間面32の輪郭にそって、材料脆弱部としてブランクの材料中に切れ込みが設けられる。この材料脆弱部または切れ込みは、好ましくは中間面の輪郭に沿って連続して設けられる。中間面32の移行線34に沿った材料脆弱部は、ブランクの簡単な変形を可能とし、およびこれによって、上方壁部27および狭壁部30に対する逸脱した推移を可能とする。材料脆弱部は、たばこ束13のほうを向いたブランクの内側上に設けられている。
【0036】
中間面32の領域中のブランクの正確な推移は、その輪郭から、および上方壁部27と狭壁部30の配置から生じる。この場合、中間面32は内側に向かって推移し、つまりたばこ束15にむかって丸められているので、スリーブ11の断面は、中間面32によって制限される。
【0037】
パッケージ10の別の独自性は、スライダー12が、内側にむかって丸められた中間面にもかかわらず、スリーブ11内でスライド可能であることを保障する処置に関する。このためスライダー12は、中間面32の方をむいた領域中に少なくとも一つのくぼみ部を有しており、このくぼみ部が、スライダー12のスライドを可能とする。
【0038】
側部フラップ20は、一つには、縁部側のくぼみ部37を有し、このくぼみ部37が、側部フラップ20の自由縁部に接してスライダー12の長手方向に延在している。くぼみ部37は弓形状に形成され、および側部フラップ20の全長にわたっては延在しない。このようにして、スライダー12は、くぼみ部37の最も深い深さの領域中で比較的簡単に動かすことができる。その際、両方向に減少するくぼみ部の深さによって、スライドに対して逆に作用する増加する力が調達される。このようにしてスライダー12は、ブレーキをかけられることが可能である。代替として、くぼみ部を側部フラップ20の大部分または全長にわたって形成することもまた考えうる。その際、くぼみ部の寸法が適当に大きく及び/又は側部タブ20の深さ寸法が適当に小さく選択されていると、側部フラップ20の縁部は、スライダー12のスライドの際に中間面32と接触するに至ることが無い。
【0039】
次に、第二の弓形状のくぼみ部38が、端部タブ18の縁部側に設けられている。くぼみ部38は、端部壁部25から差込タブ26への移行部中に存在しており、および、ブランクの、くぼみ部37と同じ側に存在している。くぼみ部38は、スライダー12のスリーブ11への導入が簡単にされるよう算定されている。
【0040】
パッケージ10の別の独自性は、たばこ束12の形であって、基本的に直方体形状のパッケージ内容物が、中間面32の方を向いた角領域中に、たばこを有していない点にある。このため、この場合、上方壁部27を向く層は、少ない数量のたばこを有している。その上、この層は、その後ろに設けられる層に対してオフセットして設けられており、その結果これによって角領域39はフリーとなる。このようにして、内側への突出する中間壁部24によるスライダー12の変形によって、スライドの際にたばこは変形を起こさない。図7中には、例示的に7−7−6構成のたばこが示されている。
【0041】
別の独自性は、中間面34をスリーブ11のブランクに設けることに関する。ブランクの溝が、広げられたブランクに設けられる。その後、縁部フラップ31は、下方縁部38と接続され、これによって閉じたスリーブ11が完成する。このスリーブは、その後、二つの折線によって一つの平らな形状に折り曲げられる。このようにして、スリーブ11は、スペースを削減した状態で保管することができ、および例えば更なる処理のためのマガジンの中に用意しておくことができる。その際、中間面32は、断面が長方形状パッケージにおいては、最大二つのパッケージ稜部の領域のみに形成されることが可能であるという点は意識的に甘受される。というのは、さもないと、スリーブ11を図3の構成へと折り曲げる際に、損傷を受けてしまうからである。
【0042】
図8から15中には、パッケージ40の第二の実施例が示されている。以下に相違する記載が無い限り、パッケージ40は構造に関して第一の実施例に相当する。これに応じて、同じ部材は図中において一致する符合を付されている。
【0043】
パッケージ40と第一の実施例の間の第一の違いは、パッケージ40は二つの中間面32を有しており、これら中間面はパッケージ40の向かい合ったパッケージ稜部の領域に形成されている点にある。第一の中間面32はパッケージ10と同じ位置に存在している。第二の中間面32は、狭壁部29と下方壁部28の間の移行部中に形成されている。更に、両中間平面32は、第一の実施例においてよりも小さな寸法、特に狭い幅を有している。これによって中間面32は、パッケージ10においてよりも少ししかスリーブ11の内部空間に入り込まない。中間面32が、パッケージ10における中間面32よりも大きいかまたは同じ幅を有しているということもまた考えうる。
【0044】
パッケージ10に対する第二の相違点は、くぼみ部37,38に対して追加的に、長手方向に配置された切れ込み41がスライダー12のブランクに形成されている点にある。切れ込み41の配置は、パッケージ10における第二の中間面32の位置に一致している。本件の場合、三つの切れ込み41が設けられており、これら切れ込みは、側部タブ19と底側壁部16の間の移行部中に形成されている。切れ込み41は、パンチ部23のように形成されることが可能であるが、好ましくはより長い長さを有している。この長さは、くぼみ部37の長さに凡そ対応している。ただしくぼみ部37と切れ込み41は、スライダー12の長手方向においてわずかにオフセットして設けられている。中央の切れ込み41は、ちょうど底側壁部16と側部フラップ19の間の折線に沿って設けられている。他の両折線41は、それぞれこれに対して平行に推移し、および同じ間隔を有している。このようにして、切れ込み41は、二つの柔軟な材料ストリップ42を形成し、これら材料ストリップは、一致して第二の中間面32に配置されている。スリーブ11中でのスライダー12のスライドの際、材料ストリップ42は中間面32によって変形され、これによって、スリーブ11内へと入り込む中間面32にも関わらず、スライダー12のスライドが可能である。中間面32の領域のブランクの内側は、その際、少なくとも部分的に材料ストリップ42に当接している。
【0045】
第二の実施例による解決策において、角領域をフリーにすることは必要とされない。その代わりに、すき間にて、たばこの層が7−6−7構成に設けられる。
【符号の説明】
【0046】
10 パッケージ
11 スリーブ
12 スライダー
13 たばこ束
14 インナーブランク
15 たばこブロック
16 底壁部
17 シールタブ
18 端部タブ
19 側部タブ
20 側部タブ
21 上壁部
22 差込タブ
23 パンチ部
24 中間壁部
25 端部壁部
26 差込タブ
27 上方壁部
28 下方壁部
29 狭壁部
30 狭壁部
31 縁部フラップ
32 中間面
33 折線
34 移行線
35 縁部
36 縁部
37 くぼみ部
38 くぼみ部
39 角領域
40 パッケージ
41 切れ込み
42 材料ストリップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
たばこのパッケージであって、パッケージ内容物、特にたばこ束を収容するためのスライダー(12)を有し、このスライダーを少なくとも部分的に取巻き、および両端部が開口しているスリーブ(11)を有するパッケージにおいて、
スリーブ(11)の隣接する二つの側壁部(27,30;28,29)の間に中間面(32)が形成されており、この中間面が、隣接する両側壁部(27,30;28,29)の部分にわたって連続的に延在しており、およびこの中間面が、隣接する両側壁部(27,30;28,29)の間の折線(33)を中断しており、その際、隣接する側壁部(27,30;28,29)が、中間面(32)の領域内で、中間面(33)の外側の各側壁部のレベルから逸脱した推移を有していることを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
パッケージ(10)が、スリーブ(11)のパッケージ稜部の領域内に、唯一の中間面(32)を有することを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
パッケージが(40)が、二つのみの中間面(32)を有しており、これら中間面が、スリーブ(11)の対角上で向かい合っているパッケージ稜部の領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
スライダー(11)が、縁部側にくぼみ部(37,38)を有しており、その際、くぼみ部(37,38)が、中間面(32)の配置と一致しており、特に、くぼみ部(37,38)がスライダー(12)の端部タブ(18)及び/又は側部タブ(20)の縁部側に設けられているようしていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項5】
たばこ束(15)が直方体形状のパッケージ内容物として、中間面(32)に向けられたパッケージ内容物の角領域にたばこを有さないような、たばこの構成を有することを特徴とする請求項2または3に記載のパッケージ。
【請求項6】
スライダー(12)が、パッケージ(10,40)の角領域中に一つの脆弱部、特にスライダー(12)の長手方向に走る切れ込み(41)を有し、その際、脆弱部の配置が、中間面(32)の位置と一致していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項7】
スライダー(12)が、パッケージ(40)の角領域中に複数の平行な切れ込み(41)を有し、特に、底壁部(16)およびこれに隣接するスライダー(12)の側部タブ(19)の間の移行部中に、好ましくは、二つの柔軟な材料ストリップ(42)が、スライダー(12)中に形成されるようしており、これら材料ストリップが、中間面(32)の領域中のおけるスライダー(12)の変形を可能としていることを特徴とする請求項6に記載のパッケージ。
【請求項8】
スリーブ(11)が、平らに折り曲げられた形状で処理され、その際スリーブ(11)が、側壁部(27,30;28,29)の間の折線に沿って折り曲げられ、これら折線が、中間面(32)の領域の外側に存在していることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項9】
中間面(32)が、側壁部(27,30;28,29)の材料中にもたらされた脆弱部線によって境界づけられており、これら脆弱部線が、好ましくは中間面の輪郭に沿って連続して走っており、その際、脆弱部線が、特にかき傷及び/又は溝によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
脆弱部線が、パッケージ内容物の方を向いた、側壁部(28,30;28,29)の内側に形成されており、その際、好ましくは、脆弱部線が、かき傷としてつまり切れ込みとして形成されており、この切れ込みが、側壁部(27,30;28,29)の材料厚さの3分の1から3分の2に相当する深さを有することを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
中間面(32)を有する隣接した側壁部(27,30;28,29)が、中間面(32)の領域の外側において、略90度の角度で設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項12】
側壁部(27,30;28,29)が、中間面(32)の領域中において、丸められた推移を有していることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項13】
側壁部(27,30;28,29)が、中間面(32)の領域中において各側壁部(27,30;28,29)のレベルに対して角度を有して走っていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項14】
隣接する側壁部(27,30;28,29)の間の直立した折線(33)が、中間面(32)によって中断されており、その際、折線(33)が、側壁部(27,30;28,29)と中間面(32)の間の、中間面(32)の輪郭にそって走る移行線(34)によって続行されていることを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。
【請求項15】
移行線(34)が、折線(33)の下方の端部から出発して、中間面(32)への移行部中においては、まず発散して走り、およびその後、中間面の最大幅の点に達した後、再び、中間面(32)への移行部中においては、折線(33)の上方の端部へと収束して走ることを特徴とする請求項14に記載のパッケージ。
【請求項16】
中間面(32)が、レンズ形状の輪郭を有しており、好ましくは、中間面(32)の(上方または下方の)端部が、隣接する側壁部(27,30;28,29)の間の折線(33)上に存在し、および中間面(32)が、隣接する側壁部(27,30;28,29)の別の隣接する側壁部(28,30;28,29)への移行部中の折線(33)まで間隔を有して横向きに延在していることを特徴とする請求項14に記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2012−519633(P2012−519633A)
【公表日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553301(P2011−553301)
【出願日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【国際出願番号】PCT/EP2010/000835
【国際公開番号】WO2010/102702
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(504265684)フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) (31)
【Fターム(参考)】