説明

つけまつげ包装ケース

【課題】ケース構造の単純化を図るだけではなく、つけまつげがいつも新鮮さを維持するようにしたつけまつげ包装ケースを提供する
【解決手段】本発明はつけまつげ包装ケースを形成するケース本体10に装着される保管台30のつけまつげ保管溝31に保管されたまつげを、出荷時には保護フィルム34がつけまつげ100の接着部101を静かに押すと共に、開放後にはカバー20が接着部101を静かに押して固定維持された状態で保管する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつげを長く見えるようにして目のライン(輪郭)が鮮かに見えるようにするつけまつげを包装する包装ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、女性はまつげの化粧を通じて自分のイメージを管理する。‘目は心の窓’と言うほど、まつげが顔において占める比重は大きく、多くの女性は目の化粧を通じて他人に与える自分の印象を最適に作るために努力している。
【0003】
目の化粧の中でまつげの化粧は目を美しく表現するのに重要な役割をもつ。まつげの化粧をする時には、マスカラ容器に充填されたマスカラ液をブラシにつけ、そのブラシでまつげをカールすると同時にボリューム感を与えることでまつげを美しく表現することができる。
【0004】
このようにマスカラを利用してまつげを美しく表現する場合、まつげの長さは決定的な要素になる。したがって、長さが短くて数が少ないまつげを美しく表現するためには、まつげにつけまつげを付けることにより、まつげが長く見えると同時にボリューム感のあるまつげの演出が可能になる。
【0005】
このように使用されるつけまつげは数回の使用が可能な製品であるため、形態の変形なしに保管することが重要である。
【0006】
ここで、つけまつげを変形させずに保管するためには、収納溝につけまつげが安置された状態で遊動が発生してはいけない。
【0007】
つけまつげを遊動なしに包装した代表的なつけまつげ包装ケースには、つけまつげの接着部の両側を安置台の半円形状の支持板に接着剤で接着させて動かないようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0008】
上述したつけまつげ包装ケースは、つけまつげが接着剤により接着されることにより遊動のない安定された包装が可能であるが、つけまつげを取り出して使おうとする時、接着された接着部を安置台の支持板から引き離す際に過度な力がつけまつげに加えられて変形(潰れまたはまつげの捻れ)が発生してつけまつげを利用した長いまつげの美しい表現が不可能であり、その効果が低減したり、ひどい場合にはボンドで接着された縁部が容易に分離しないで破れる現象まで発生して、基本的に使用不可能になる場合もある。
【0009】
また、従来のつけまつげ包装ケースは、使用したつけまつげを再使用するために保管した時、つけまつげの接着部が安置台の支持板に固定されないので包装ケースに包装されたつけまつげが揺れて捻れはもちろん全体的な形態の変形が発生して再使用が不可能になる。
【0010】
また、従来のつけまつげ包装ケースは、構造が複雑で生産の歩留まりが低いだけではなく、接着部に狭い幅をなす両面テープを付着するため、生産性の向上が困難であった。
【特許文献1】韓国実用新案登録20-171517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明は上述したような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、包装ケースに包装されたつけまつげを、出荷時には保護台の上面にシーリングされる保護フィルムがつけまつげの接着部を静かに押しつけると共に、保護フィルム開放後にはカバーが静かにつけまつげを押すようにすることで、使用のためにつけまつげ保管溝からつけまつげを取り出す時に発生するつけまつげの変形を根本的に解消できるだけではなく、包装された状態のつけまつげを使用回数に関係なくいつも新鮮に保存でき、つけまつげの使用直前に接着部に接着剤を塗って使用可能にすることによって、従来のつけまつげにおいて生じている接着テープの粘性弱化による問題を解消し、つけまつげ包装ケースの構造を単純化して生産原価を節減し、生産性向上とともに包装ケースのデザイン差別化により市場競争力を向上させたつけまつげ包装ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために本発明は、一対のつけまつげを包装保管できるつけまつげ包装ケースであって、三日月形状であり上部にシーリングされる保護フィルムにより静かに押されると共に保護フィルムが除去された後にはカバーにより保管されたつけまつげが静かに押される深さを有する一対のつけまつげ保管溝が形成されると共に、つけまつげの接着部に塗って長いまつげの演出を可能にする接着剤が保管される接着剤保管溝を含む保管台がケース本体の内部に装着され、前記保管台が装着されたケース本体にはつけまつげが保管された保管台30の上方を覆うカバーが延長片を媒介として形成され、前記カバーにはつけまつげ保管溝に対応する形状の透視窓が形成され、カバーを開閉するための織物状の取手が延長片の反対側に位置するように形成されることを特徴とするつけまつげ包装ケースにより達成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、包装ケースに包装されたつけまつげを出荷時には保護台の上面にシーリングされる保護フィルムが接着部を静かに押し付けると共に、保護フィルムの開放後にはカバーが静かに押すようにすることにより、使用のためにつけまつげ保管溝からつけまつげを取り出す時に発生する形態の変形を根本的に解消する効果がある。
【0014】
また、包装された状態のつけまつげを使用回数に関係なくいつも新鮮に保管できるだけではなく、従来のつけまつげを使用直前に接着部に接着剤を塗って使用することにより発生する接着テープの粘性弱化によるつけまつげの脱離現象を解消する効果がある。
【0015】
また、つけまつげの包装ケースの構造を単純化して生産原価を節減すると共に生産性向上の効果がある。
【0016】
また、包装ケースのデザイン差別化により市場競争力を向上させる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図1乃至図5に示したように、本発明によるつけまつげ包装ケースは、つけまつげ100が保管される保管台30と、前記保管台30が装着されるケース本体10と、ケース本体10に延長形成されたカバー20とからなる。
【0019】
前記保管台30は、一対のつけまつげ保管溝31と、接着剤収納溝32からなる。
【0020】
一対の前記つけまつげ保管溝31は、つけまつげ100の曲率と対応する三日月状の形態をなし、その深さは、出荷時において保管台30の上部にシーリングされる保護フィルム34により接着部101が静かに押され、保護フィルム34を引き離して使用中にはカバー20により接着部101が静かに押される深さを有するように形成される。
【0021】
前記つけまたつげ保管溝31の周辺にはつけまつげ100の接着部101に塗られる接着剤が収容された接着剤収納溝32が形成されている。
【0022】
前記保管台30の上部にシーリングされる保護フィルム34には製品の品格向上のために紋柄が印刷されている。
【0023】
前記保管台30が装着されるケース本体10には一側に延長片11が形成されており、前記延長片11にはケース本体10に覆われるカバー20が延長形成されている。
【0024】
前記カバー20は保管台30のつけまつげ保管溝31に対応する形状を有する。前記カバー20にはつけまつげ保管溝31に一致する透視窓21が形成されており、延長片11と反対側にはカバー20を容易に開閉できるように織物状の取手22が設置されている。
【0025】
上述のように構成された本発明によるつけまつげ包装ケースに包装されて出荷されたつけまつげ100を使用するときには、カバー20に設置された取手22を取って上に持ち上げる。
【0026】
上述のように取手22を持ち上げると、カバー20が延長片11を基点として回動しながらケース本体10から開けられる。
【0027】
このようにカバー20を開放した状態で、図5のように保管台30の上面にシーリングされている保護フィルム34を引き離す。
【0028】
保護フィルム34を引き離した後、つけまつげ保管溝31に保管されているつけまつげ100を取り出す。
【0029】
このように取り出したつけまつげ100を利用してまつげを演出する前に、つけまつげ100の長さを自分が希望する長さで裁断する。
【0030】
以後、接着部101に接着剤容器200に収納されて提供された接着剤を塗る。
【0031】
前記接着剤を塗る時には、接着剤容器200から蓋(図面では符号を省略している)を分離した状態で排出口を通じて排出させる。前記接着剤は先端が尖った筒形態の排出口を通じて排出されるので容易につけまつげ100の接着部101に塗ることができる。
つけまつげ100の接着部101に接着剤を塗った後、接着部101をまつげが位置した部位に付着させることにより、長くて美しいまつげを演出することができる。
上述のように使用されるつけまつげ100は、数回再使用が可能であるため、行事などを終えた後には目に付けたつけまつげ100は引き離されて包装・保管される。
【0032】
再使用のためにつけまつげ保管溝31に保管したつけまつげ100は、ケース本体10に覆われるカバー20により保護され、前記カバー20によりつけまつげ100の接着部101が静かに押された状態を維持するようになるので、保管されたつけまつげ100がつけまつげ保管溝31で揺れずに保管維持される。
【0033】
したがって、つけまつげ100を再使用する時はいつも新しいつけまつげ100のように再使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、使用のためにつけまつげ保管溝からつけまつげを取り出す時に発生するつけまつげの変形を防止する効果があり、つけまつげ包装ケースとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明によるつけまつげ包装ケースを示す斜視図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】本発明によるつけまつげ包装ケースのカバーを開放した状態を示す例示図。
【図4】図3の縦断面図である。
【図5】本発明によるつけまつげ包装ケースの保管台にシーリングされた保護フィルムを開放した状態を示す例示図。
【符号の説明】
【0036】
10:ケース本体
11:延長片
20:カバー
21:透視窓
22:取手
30:保管台
31:つけまつげ保管溝
32:接着剤収納溝
34:保護フィルム
100:つけまつげ
101:接着部
200:接着剤容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のつけまつげを包装保管できるまつげ包装ケースであって、
上部にシーリングされる保護フィルムにより静かに押されると共に保護フィルムが除去された後にはカバーにより保管されたつけまつげが静かに押されるように深さを形成する三日月形状の一対のつけまつげ保管溝が形成されると共に、つけまつげの接着部に塗ってまつげに重ねて当てて長いまつげ演出を可能とする接着剤が保管される接着剤収納溝を含む保管台がケース本体の内部に装着され、前記保管台が装着されたケース本体には、つけまつげが保管された保管台の上方を覆うカバーが延長片を媒介として形成され、前記カバーにはつけまつげ保管溝に対応する形状の透視窓が形成され、前記カバーを開閉するための織物状の取手が延長片の反対側に位置するように形成されることを特徴とするつけまつげ包装ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−296004(P2008−296004A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−243957(P2007−243957)
【出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(504123100)ザフェイスショップ・コリア・カンパニー・リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】THEFACESHOP KOREA Co., Ltd.
【Fターム(参考)】