まな板
【課題】 まな板を木材で構成して包丁のまな板に対する刃当たり性を保持し、かつ、木製でありながら抗菌性、消臭性、調湿の機能を付す。
【解決手段】 調理で食材を切る際に台として用いられる木製の本体1を備え、本体1を矩形状の表裏面2,3及び4つの側面部4を有した直方体状に形成し、本体1の内部に側面部4に開口する空間部5を設け、空間部5として、いずれか一つの側面部4に開口14を有して形成され仕切り壁15を隔てて複数連設された空間部5と、いずれか一つの側面部4とは反対側の他の側面部4に開口14を有して形成され複数連設された空間部5とを備え、この各空間部5に炭30を収納し、開口14を木製の蓋20で塞いだ。
【解決手段】 調理で食材を切る際に台として用いられる木製の本体1を備え、本体1を矩形状の表裏面2,3及び4つの側面部4を有した直方体状に形成し、本体1の内部に側面部4に開口する空間部5を設け、空間部5として、いずれか一つの側面部4に開口14を有して形成され仕切り壁15を隔てて複数連設された空間部5と、いずれか一つの側面部4とは反対側の他の側面部4に開口14を有して形成され複数連設された空間部5とを備え、この各空間部5に炭30を収納し、開口14を木製の蓋20で塞いだ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理で食材を切る際に台として用いられ表裏面及び側面部を有した木製のまな板に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、まな板としては、木製のものが良く使用されている。木製のまな板は、軽くて包丁の刃当たりが良いという利点があるが、吸水性があるため、まな板内部へ水が浸透し易く、また、包丁を使用することにより傷がつき、まな板の表面が粗くなって細菌が発生、繁殖し易いという欠点がある。
【0003】
そこで、従来においては、図11に示すように、木製の直方体状の芯材100を有し、その上下面に合成樹脂製の板材101を貼付し、内部へ水が浸透しにくくした複層構造のまな板が知られている(特開平5−64616号公報掲載)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−64616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この従来のまな板にあっては、表面が合成樹脂で構成されているため、吸水性が無いことから、まな板内部へ水が浸透しにくく、衛生上優れているが、その硬さから包丁のまな板に対する刃当たりが悪く、包丁が刃こぼれするなど刃持ちを短くしている等の問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、まな板を木材で構成して包丁のまな板に対する刃当たり性を保持し、かつ、木製でありながら抗菌性、消臭性、調湿の機能を付したまな板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明のまな板は、調理で食材を切る際に台として用いられ表裏面及び側面部を有した木製の本体を備えたまな板において、上記本体の内部に空間部を設け、該空間部に炭を収納した構成とした。
【0008】
これにより、まな板本体が木材で構成されるため、包丁のまな板に対する刃当たり性が良く、良好な使用感を保持できる。一方、木製のまな板は、吸水性があるため、まな板内部へ水が浸透し易く、包丁を使用することにより、傷がつき、まな板の表面が粗くなって細菌が発生、繁殖し易いが、本体には炭が収納されているので、まな板に炭の効用を付することができる。即ち、炭は、汚れや有害物質を吸着する機能を有するため、まな板に細菌が発生、繁殖することを防ぐことができ、抗菌性を付与することができる。また、炭は除湿機能と加湿機能を持っているため、木製本体の調湿機能を向上させる効果があり、この点でも抗菌性を向上させることができる。更に、炭は消臭性をもっており、食材に不快臭が付着することを防ぐことができる。
【0009】
そして、必要に応じ、上記空間部を、仕切り壁を隔てて複数設けた構成とした。これにより、仕切り壁が内部から表裏面を支持するので、まな板のねじれや反り返りが防止され、強度も向上する。
また、必要に応じ、上記空間部を、上記側面部に開口を有して形成し、該開口を塞ぐ蓋を備えた構成とした。側面部に開口及び蓋を設けたので、表裏面に食材をのせる機能を損なうことが無い。また、蓋をすることにより、炭が内部からこぼれなくなる。
更に、必要に応じ、上記蓋を木製にした構成とした。これにより、本体と蓋が同じ材質になり、質感が同じになる。
【0010】
そして、必要に応じ、上記本体を矩形状の表裏面及び4つの側面部を有した直方体状に形成し、上記空間部として上記いずれか一つの側面部に開口を有して形成された空間部と、上記いずれか一つの側面部とは反対側の他の側面部に開口を有して形成された空間部とを備えた構成とした。これにより、仕切り壁がまな板内部の中間部に形成されることになり、バランス良く表裏面を支持できるようになるため、確実にねじれや反り返りが防止され、強度も向上する。
また、必要に応じ、上記一つの側面部がわの空間部を複数連設し、上記他の側面部がわの空間部を複数連設した構成とした。これにより、仕切り壁がまな板内部の中間部に縦横に形成されることになり、より一層強度を向上させることができるようになる。
【0011】
そして、必要に応じ、上記本体を矩形状の表裏面及び矩形状の4つの側面部を有した直方体状に形成し、上記側面部に、上記表面を含む第一上壁,上記裏面を含む第一下壁及び第一底面を有した横断面矩形の第一の溝を形成し、上記第一底面に、上記表面側の第二上壁,上記裏面側の第二下壁及び第二底面を有した横断面矩形の第二の溝を形成し、上記空間部を、上記第二底面に開口を有して形成し、上記空間部の開口を塞ぐ蓋を備え、該蓋を、上記第一の溝に嵌合する第一蓋部材と、該第一蓋部材に連設され上記第二の溝に嵌合する第二蓋部材とを備えた構成とした。これにより、本体と蓋が本体の2つの溝に夫々蓋部材が2段で嵌合することから、水密性が良くなり、炭が水に侵されにくくなり、炭の機能を十分に発揮させることができる。第一上壁が表面を含み、第一下壁が裏面を含むので、表裏面の矩形がそのまま維持され、表裏面に食材をのせる機能を損なうことが無い。
【0012】
また、必要に応じ、上記蓋を、該蓋の外側面から上記第二上壁及び第二下壁にビスをねじ込むことにより、上記本体に固定した構成とした。これにより、ビスを外すだけで蓋を取外しすることができ、定期的に炭を交換することができる。即ち、炭の効用が低下した場合に、容易に炭を交換することができ、常に抗菌性、調湿効果、消臭性をまな板に付することができる。
【0013】
更に、必要に応じ、上記炭として、木炭及び竹炭の少なくともいずれかを用いた構成とした。これにより、安価、かつ、容易に製造できるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のまな板によれば、まな板本体が木材で構成されるので、包丁のまな板に対する刃当たり性が良くなり、包丁の刃持ちが良く、また、包丁や食材がまな板表面で滑りづらくなり、良好な使用感を保持できる。更に、まな板本体の内部に空間部を設け、空間部に炭を収納したので、炭の吸着性によってまな板の傷から細菌が発生、繁殖することを防いで、抗菌機能を発揮させ、調湿効果によって更に抗菌性を向上させ、消臭性によって食材に不快臭が付着することを防ぐことができる。
【0015】
また、空間部を、一つの側面部と、その反対側の側面部に夫々複数開口させた場合は、仕切り壁がまな板内部の中間部に縦横に形成されることになるので、ねじれや反り返りを防止し、強度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るまな板を説明する。
図1乃至図5に示す本発明の実施の形態に係るまな板は、木製であり、表裏面2、3及び4つの側面部4を有した本体1と、蓋20とを備えた直方体状に形成されている。このまな板Mの本体1には、内部に空間部5が4つ設けられ、この空間部5に炭30が収納されている。
【0017】
詳しくは、本体1は矩形状の表面2、裏面3及び4つの側面部4を有した直方体状に形成されている。本体1の長手方向に沿うの両側面部4には、夫々表面2を含む第一上壁6,裏面3を含む第一下壁7及び第一底面8を有した横断面矩形の第一の溝9が形成され、第一底面8には、表面2側の第二上壁10,裏面3側の第二下壁11及び第二底面12を有した横断面矩形の第二の溝13が形成されている。
【0018】
空間部5は、長手方向に沿う一つの側面部4の第二底面12に開口14を有して2つ連設され、対称となるように反対側の側面部4にも2つ連設されている。4つの空間部5は仕切り壁15を隔てて略均一の大きさで形成される。このとき、仕切り壁15は十字状に縦横に形成され、まな板Mの略中心で交差する。
【0019】
蓋20は、空間部5を塞ぐためのものであり、本体1と同じ木材で構成されている。この蓋20は、本体1の第一の溝9に嵌合する第一蓋部材16と、第一蓋部材16に連設され本体1の第二の溝13に嵌合する第二蓋部材17とで構成される。第二蓋部材17は、第一蓋部材16の中央に位置するように形成される。また、この蓋20は、本体1の長手方向に沿う側面部4と同一の長さをもち、本体1の第一上壁6及び第一下壁7の外側面6a、7aと面一な外側面18を有している。蓋20の外側面18には、小径の孔19が6つ設けられている。この孔19は、第一蓋部材16に設けられる。これにより、孔19に釘21を打込んで、第一蓋部材16を本体1の第二上壁10及び第二下壁11に取付け固定する。符号21aは、釘21の頭を隠すため、孔19に打込まれる木製の栓である。
【0020】
また、まな板Mは、本体1の空間部5に収納される炭30を備えている。この炭30は、木炭を用いて構成される。木炭は、木材などの植物組織を半ば密閉した状態で加熱し炭化させたものであり、主成分はほとんどが炭素で、ごく微量のアルカリ塩を含む。この炭30は、粉砕されて任意の大きさに形成され、煮沸したのち乾燥させられ、その後、本体1の空間部5に収納される。
【0021】
従って、この実施の形態に係るまな板を製造するときは、先ず、直方体の木材の長手方向に沿う側面部4を、切削機を用いて削り、第一の溝9を形成する。次に、第一の溝9より内側に第二の溝13を形成していく。このとき、第二の溝13に第二底面12が出来る。この第二底面12から、まな板M内部へ向かって木材を彫り、空間部5を形成する。このとき、空間部5を仕切り壁15を隔てて2つ連設する。同様に、反対側の側面部4にも空間部5を設ける。4つの空間部5は略均一になるように形成する。これにより、仕切り壁15がまな板Mの中心部で縦横に形成されるようになり、本体1の強度が向上する。
【0022】
また、蓋20を形成する。本体1の長手方向に沿うの側面部4と同一の長さの直方体の木材を、本体の第一の溝9、第二の溝13に嵌合する形状に切削していく。更に、本体1の第一上壁6及び第一下壁7の外側面6a、7aと面一な外側面18を有する形状にする。
【0023】
そして、炭30を本体1の空間部5に入れていく。炭30は、木炭を使用する。先ず、炭30を粉砕して粒状にする。次に煮沸してから天日で乾燥させる。こうすることにより、炭30を衛生的にし、かつ、炭30の持つ効用を最大限に引き出すことができる。空間部5へ炭30を収納した後、蓋20をして、蓋20の外側面18から釘21で本体1の第二上壁10及び第二下壁11に取付け固定する。その後、栓21aを打込む。このため、空間部5に炭30が密封され、こぼれ出ることがなくなる。
【0024】
このように製造されたまな板を用いて調理を行なうときは、表面2又は裏面3に食材をのせて調理を行なう。まな板Mは木材であるため、包丁の刃当たりが良く、刃こぼれしづらいので、刃持ちが良好になり、包丁や食材が滑りづらいので安全に調理が行なえる。また、まな板本体1の外側面6a、7aと蓋20の外側面18が面一な形状であり、第一上壁6が表面2を含み、第一下壁7が裏面3を含むので、表裏面2、3の矩形がそのまま維持され、表裏面2、3に食材をのせる機能を損なうことが無い。木製のまな板Mは、吸水性があるため、まな板Mの内部へ水がある程度浸透し、包丁を使用することにより、傷がつき、まな板Mの表面2が粗くなって細菌が発生、繁殖し易いが、木材はある程度通気性を有することから、空間部5内の炭30の機能が発揮される。即ち、炭30が汚れや有害物質を吸着するので、抗菌性と調湿効果が発揮され、細菌の発生、繁殖を防ぐことができる。また、炭30の消臭性により、食材に不快臭が付着するのを防ぐことができ、衛生面、消臭面でも高い効用を得ることができる。
【0025】
図6には、本発明の実施の形態に係るまな板の変形例を示している。これは、本体1の一つの側面部4に横断面矩形の凹部22を設け、この凹部22の底面23から空間部5を設け、この凹部22に嵌合する蓋20を備えて形成される。空間部5は、底面23より小さい大きさの開口14を有し、蓋20を底面23に対しビスで取付け固定する。空間部5の数は上記と同様である。
【0026】
図7には、本発明の別の実施の形態に係るまな板を示している。これは、本体1の一つの側面部4に断面円形の空間部5を掘削して形成したものである。このような空間部5を仕切り壁15を隔てて複数設け、仕切り壁15によりまな板Mの強度を安定させる。空間部5の開口14には雌ネジ24を設け、雄ネジ25を形成した蓋20により塞ぐようにしている。
【0027】
図8には、本発明のまた別の実施の形態に係るまな板を示している。これは、4つの側面部4に夫々開口する4つの空間部5を設けたものである。各空間部5及び蓋20は、図1に示すまな板と略同様に形成されている。蓋20の両側端は、隣接する蓋20と互いに接合するように、45度に傾斜形成されている。
【0028】
図9には、本発明の他の実施の形態に係るまな板を示している。これは、裏面3を有する箱部材26と、表面2を有しこの箱部材26を覆う蓋20とを備えて箱状に形成したものである。箱部材26には、上開放の空間部5が複数設けられている。
【0029】
図10には、本発明の図1に示す実施の形態において、蓋の止着の仕方の別の例を示している。これは、蓋20をビス40で取付け固定したものである。ビス40はドライバーなどでねじ込み又は取外しできる。これにより、ビス40を外すだけで蓋20を取外しすることができ、定期的に炭30を交換することができる。即ち、炭30の効用が低下した場合に、容易に炭30を交換することができ、常に抗菌性、調湿効果、消臭性をまな板Mに付することができる。
【0030】
尚、上記実施の形態において、まな板を直方体で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、円形やハート型等の異型のまな板でも良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態において、蓋を木材で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、プラスチック等どのような材質であっても良く、適宜変更して差支えない。更に、上記実施の形態において、蓋を、第一蓋部材、第二蓋部材で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、炭がこぼれなければ網などでも良く、空間部を塞ぐことができる形状であれば、適宜変更して差支えない。更にまた、空間部5の形状や数は上述したものに限定されるものではないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態に係るまな板を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るまな板を示すX線視断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るまな板を示すY線視断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るまな板の本体を示す断面斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るまな板を示す一部断面斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るまな板の変形例を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明の別の実施の形態に係るまな板を示す拡大斜視図である。
【図8】本発明のまた別の実施の形態に係るまな板を示す平面断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るまな板を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態において蓋の止着の仕方の別の例を示す拡大断面図である。
【図11】従来のまな板の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
M まな板
1 本体
2 表面
3 裏面
4 側面部
5 空間部
6 第一上壁
6a 外側面
7 第一下壁
7a 外側面
8 第一底面
9 第一の溝
10 第二上壁
11 第二下壁
12 第二底面
13 第二の溝
14 開口
15 仕切り壁
16 第一蓋部材
17 第二蓋部材
18 外側面
19 孔
20 蓋
21 釘
21a 栓
22 凹部
23 底面
24 雌ネジ
25 雄ネジ
26 箱部材
30 炭
40 ビス
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理で食材を切る際に台として用いられ表裏面及び側面部を有した木製のまな板に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、まな板としては、木製のものが良く使用されている。木製のまな板は、軽くて包丁の刃当たりが良いという利点があるが、吸水性があるため、まな板内部へ水が浸透し易く、また、包丁を使用することにより傷がつき、まな板の表面が粗くなって細菌が発生、繁殖し易いという欠点がある。
【0003】
そこで、従来においては、図11に示すように、木製の直方体状の芯材100を有し、その上下面に合成樹脂製の板材101を貼付し、内部へ水が浸透しにくくした複層構造のまな板が知られている(特開平5−64616号公報掲載)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−64616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この従来のまな板にあっては、表面が合成樹脂で構成されているため、吸水性が無いことから、まな板内部へ水が浸透しにくく、衛生上優れているが、その硬さから包丁のまな板に対する刃当たりが悪く、包丁が刃こぼれするなど刃持ちを短くしている等の問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、まな板を木材で構成して包丁のまな板に対する刃当たり性を保持し、かつ、木製でありながら抗菌性、消臭性、調湿の機能を付したまな板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明のまな板は、調理で食材を切る際に台として用いられ表裏面及び側面部を有した木製の本体を備えたまな板において、上記本体の内部に空間部を設け、該空間部に炭を収納した構成とした。
【0008】
これにより、まな板本体が木材で構成されるため、包丁のまな板に対する刃当たり性が良く、良好な使用感を保持できる。一方、木製のまな板は、吸水性があるため、まな板内部へ水が浸透し易く、包丁を使用することにより、傷がつき、まな板の表面が粗くなって細菌が発生、繁殖し易いが、本体には炭が収納されているので、まな板に炭の効用を付することができる。即ち、炭は、汚れや有害物質を吸着する機能を有するため、まな板に細菌が発生、繁殖することを防ぐことができ、抗菌性を付与することができる。また、炭は除湿機能と加湿機能を持っているため、木製本体の調湿機能を向上させる効果があり、この点でも抗菌性を向上させることができる。更に、炭は消臭性をもっており、食材に不快臭が付着することを防ぐことができる。
【0009】
そして、必要に応じ、上記空間部を、仕切り壁を隔てて複数設けた構成とした。これにより、仕切り壁が内部から表裏面を支持するので、まな板のねじれや反り返りが防止され、強度も向上する。
また、必要に応じ、上記空間部を、上記側面部に開口を有して形成し、該開口を塞ぐ蓋を備えた構成とした。側面部に開口及び蓋を設けたので、表裏面に食材をのせる機能を損なうことが無い。また、蓋をすることにより、炭が内部からこぼれなくなる。
更に、必要に応じ、上記蓋を木製にした構成とした。これにより、本体と蓋が同じ材質になり、質感が同じになる。
【0010】
そして、必要に応じ、上記本体を矩形状の表裏面及び4つの側面部を有した直方体状に形成し、上記空間部として上記いずれか一つの側面部に開口を有して形成された空間部と、上記いずれか一つの側面部とは反対側の他の側面部に開口を有して形成された空間部とを備えた構成とした。これにより、仕切り壁がまな板内部の中間部に形成されることになり、バランス良く表裏面を支持できるようになるため、確実にねじれや反り返りが防止され、強度も向上する。
また、必要に応じ、上記一つの側面部がわの空間部を複数連設し、上記他の側面部がわの空間部を複数連設した構成とした。これにより、仕切り壁がまな板内部の中間部に縦横に形成されることになり、より一層強度を向上させることができるようになる。
【0011】
そして、必要に応じ、上記本体を矩形状の表裏面及び矩形状の4つの側面部を有した直方体状に形成し、上記側面部に、上記表面を含む第一上壁,上記裏面を含む第一下壁及び第一底面を有した横断面矩形の第一の溝を形成し、上記第一底面に、上記表面側の第二上壁,上記裏面側の第二下壁及び第二底面を有した横断面矩形の第二の溝を形成し、上記空間部を、上記第二底面に開口を有して形成し、上記空間部の開口を塞ぐ蓋を備え、該蓋を、上記第一の溝に嵌合する第一蓋部材と、該第一蓋部材に連設され上記第二の溝に嵌合する第二蓋部材とを備えた構成とした。これにより、本体と蓋が本体の2つの溝に夫々蓋部材が2段で嵌合することから、水密性が良くなり、炭が水に侵されにくくなり、炭の機能を十分に発揮させることができる。第一上壁が表面を含み、第一下壁が裏面を含むので、表裏面の矩形がそのまま維持され、表裏面に食材をのせる機能を損なうことが無い。
【0012】
また、必要に応じ、上記蓋を、該蓋の外側面から上記第二上壁及び第二下壁にビスをねじ込むことにより、上記本体に固定した構成とした。これにより、ビスを外すだけで蓋を取外しすることができ、定期的に炭を交換することができる。即ち、炭の効用が低下した場合に、容易に炭を交換することができ、常に抗菌性、調湿効果、消臭性をまな板に付することができる。
【0013】
更に、必要に応じ、上記炭として、木炭及び竹炭の少なくともいずれかを用いた構成とした。これにより、安価、かつ、容易に製造できるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のまな板によれば、まな板本体が木材で構成されるので、包丁のまな板に対する刃当たり性が良くなり、包丁の刃持ちが良く、また、包丁や食材がまな板表面で滑りづらくなり、良好な使用感を保持できる。更に、まな板本体の内部に空間部を設け、空間部に炭を収納したので、炭の吸着性によってまな板の傷から細菌が発生、繁殖することを防いで、抗菌機能を発揮させ、調湿効果によって更に抗菌性を向上させ、消臭性によって食材に不快臭が付着することを防ぐことができる。
【0015】
また、空間部を、一つの側面部と、その反対側の側面部に夫々複数開口させた場合は、仕切り壁がまな板内部の中間部に縦横に形成されることになるので、ねじれや反り返りを防止し、強度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るまな板を説明する。
図1乃至図5に示す本発明の実施の形態に係るまな板は、木製であり、表裏面2、3及び4つの側面部4を有した本体1と、蓋20とを備えた直方体状に形成されている。このまな板Mの本体1には、内部に空間部5が4つ設けられ、この空間部5に炭30が収納されている。
【0017】
詳しくは、本体1は矩形状の表面2、裏面3及び4つの側面部4を有した直方体状に形成されている。本体1の長手方向に沿うの両側面部4には、夫々表面2を含む第一上壁6,裏面3を含む第一下壁7及び第一底面8を有した横断面矩形の第一の溝9が形成され、第一底面8には、表面2側の第二上壁10,裏面3側の第二下壁11及び第二底面12を有した横断面矩形の第二の溝13が形成されている。
【0018】
空間部5は、長手方向に沿う一つの側面部4の第二底面12に開口14を有して2つ連設され、対称となるように反対側の側面部4にも2つ連設されている。4つの空間部5は仕切り壁15を隔てて略均一の大きさで形成される。このとき、仕切り壁15は十字状に縦横に形成され、まな板Mの略中心で交差する。
【0019】
蓋20は、空間部5を塞ぐためのものであり、本体1と同じ木材で構成されている。この蓋20は、本体1の第一の溝9に嵌合する第一蓋部材16と、第一蓋部材16に連設され本体1の第二の溝13に嵌合する第二蓋部材17とで構成される。第二蓋部材17は、第一蓋部材16の中央に位置するように形成される。また、この蓋20は、本体1の長手方向に沿う側面部4と同一の長さをもち、本体1の第一上壁6及び第一下壁7の外側面6a、7aと面一な外側面18を有している。蓋20の外側面18には、小径の孔19が6つ設けられている。この孔19は、第一蓋部材16に設けられる。これにより、孔19に釘21を打込んで、第一蓋部材16を本体1の第二上壁10及び第二下壁11に取付け固定する。符号21aは、釘21の頭を隠すため、孔19に打込まれる木製の栓である。
【0020】
また、まな板Mは、本体1の空間部5に収納される炭30を備えている。この炭30は、木炭を用いて構成される。木炭は、木材などの植物組織を半ば密閉した状態で加熱し炭化させたものであり、主成分はほとんどが炭素で、ごく微量のアルカリ塩を含む。この炭30は、粉砕されて任意の大きさに形成され、煮沸したのち乾燥させられ、その後、本体1の空間部5に収納される。
【0021】
従って、この実施の形態に係るまな板を製造するときは、先ず、直方体の木材の長手方向に沿う側面部4を、切削機を用いて削り、第一の溝9を形成する。次に、第一の溝9より内側に第二の溝13を形成していく。このとき、第二の溝13に第二底面12が出来る。この第二底面12から、まな板M内部へ向かって木材を彫り、空間部5を形成する。このとき、空間部5を仕切り壁15を隔てて2つ連設する。同様に、反対側の側面部4にも空間部5を設ける。4つの空間部5は略均一になるように形成する。これにより、仕切り壁15がまな板Mの中心部で縦横に形成されるようになり、本体1の強度が向上する。
【0022】
また、蓋20を形成する。本体1の長手方向に沿うの側面部4と同一の長さの直方体の木材を、本体の第一の溝9、第二の溝13に嵌合する形状に切削していく。更に、本体1の第一上壁6及び第一下壁7の外側面6a、7aと面一な外側面18を有する形状にする。
【0023】
そして、炭30を本体1の空間部5に入れていく。炭30は、木炭を使用する。先ず、炭30を粉砕して粒状にする。次に煮沸してから天日で乾燥させる。こうすることにより、炭30を衛生的にし、かつ、炭30の持つ効用を最大限に引き出すことができる。空間部5へ炭30を収納した後、蓋20をして、蓋20の外側面18から釘21で本体1の第二上壁10及び第二下壁11に取付け固定する。その後、栓21aを打込む。このため、空間部5に炭30が密封され、こぼれ出ることがなくなる。
【0024】
このように製造されたまな板を用いて調理を行なうときは、表面2又は裏面3に食材をのせて調理を行なう。まな板Mは木材であるため、包丁の刃当たりが良く、刃こぼれしづらいので、刃持ちが良好になり、包丁や食材が滑りづらいので安全に調理が行なえる。また、まな板本体1の外側面6a、7aと蓋20の外側面18が面一な形状であり、第一上壁6が表面2を含み、第一下壁7が裏面3を含むので、表裏面2、3の矩形がそのまま維持され、表裏面2、3に食材をのせる機能を損なうことが無い。木製のまな板Mは、吸水性があるため、まな板Mの内部へ水がある程度浸透し、包丁を使用することにより、傷がつき、まな板Mの表面2が粗くなって細菌が発生、繁殖し易いが、木材はある程度通気性を有することから、空間部5内の炭30の機能が発揮される。即ち、炭30が汚れや有害物質を吸着するので、抗菌性と調湿効果が発揮され、細菌の発生、繁殖を防ぐことができる。また、炭30の消臭性により、食材に不快臭が付着するのを防ぐことができ、衛生面、消臭面でも高い効用を得ることができる。
【0025】
図6には、本発明の実施の形態に係るまな板の変形例を示している。これは、本体1の一つの側面部4に横断面矩形の凹部22を設け、この凹部22の底面23から空間部5を設け、この凹部22に嵌合する蓋20を備えて形成される。空間部5は、底面23より小さい大きさの開口14を有し、蓋20を底面23に対しビスで取付け固定する。空間部5の数は上記と同様である。
【0026】
図7には、本発明の別の実施の形態に係るまな板を示している。これは、本体1の一つの側面部4に断面円形の空間部5を掘削して形成したものである。このような空間部5を仕切り壁15を隔てて複数設け、仕切り壁15によりまな板Mの強度を安定させる。空間部5の開口14には雌ネジ24を設け、雄ネジ25を形成した蓋20により塞ぐようにしている。
【0027】
図8には、本発明のまた別の実施の形態に係るまな板を示している。これは、4つの側面部4に夫々開口する4つの空間部5を設けたものである。各空間部5及び蓋20は、図1に示すまな板と略同様に形成されている。蓋20の両側端は、隣接する蓋20と互いに接合するように、45度に傾斜形成されている。
【0028】
図9には、本発明の他の実施の形態に係るまな板を示している。これは、裏面3を有する箱部材26と、表面2を有しこの箱部材26を覆う蓋20とを備えて箱状に形成したものである。箱部材26には、上開放の空間部5が複数設けられている。
【0029】
図10には、本発明の図1に示す実施の形態において、蓋の止着の仕方の別の例を示している。これは、蓋20をビス40で取付け固定したものである。ビス40はドライバーなどでねじ込み又は取外しできる。これにより、ビス40を外すだけで蓋20を取外しすることができ、定期的に炭30を交換することができる。即ち、炭30の効用が低下した場合に、容易に炭30を交換することができ、常に抗菌性、調湿効果、消臭性をまな板Mに付することができる。
【0030】
尚、上記実施の形態において、まな板を直方体で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、円形やハート型等の異型のまな板でも良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態において、蓋を木材で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、プラスチック等どのような材質であっても良く、適宜変更して差支えない。更に、上記実施の形態において、蓋を、第一蓋部材、第二蓋部材で形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、炭がこぼれなければ網などでも良く、空間部を塞ぐことができる形状であれば、適宜変更して差支えない。更にまた、空間部5の形状や数は上述したものに限定されるものではないことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態に係るまな板を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るまな板を示すX線視断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るまな板を示すY線視断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るまな板の本体を示す断面斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るまな板を示す一部断面斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るまな板の変形例を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明の別の実施の形態に係るまな板を示す拡大斜視図である。
【図8】本発明のまた別の実施の形態に係るまな板を示す平面断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るまな板を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態において蓋の止着の仕方の別の例を示す拡大断面図である。
【図11】従来のまな板の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
M まな板
1 本体
2 表面
3 裏面
4 側面部
5 空間部
6 第一上壁
6a 外側面
7 第一下壁
7a 外側面
8 第一底面
9 第一の溝
10 第二上壁
11 第二下壁
12 第二底面
13 第二の溝
14 開口
15 仕切り壁
16 第一蓋部材
17 第二蓋部材
18 外側面
19 孔
20 蓋
21 釘
21a 栓
22 凹部
23 底面
24 雌ネジ
25 雄ネジ
26 箱部材
30 炭
40 ビス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理で食材を切る際に台として用いられ表裏面及び側面部を有した木製の本体を備えたまな板において、
上記本体の内部に空間部を設け、該空間部に炭を収納したことを特徴とするまな板。
【請求項2】
上記空間部を、仕切り壁を隔てて複数設けたことを特徴とする請求項1記載のまな板。
【請求項3】
上記空間部を、上記側面部に開口を有して形成し、該開口を塞ぐ蓋を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のまな板。
【請求項4】
上記蓋を木製にしたことを特徴とする請求項3記載のまな板。
【請求項5】
上記本体を矩形状の表裏面及び4つの側面部を有した直方体状に形成し、
上記空間部として上記いずれか一つの側面部に開口を有して形成された空間部と、
上記いずれか一つの側面部とは反対側の他の側面部に開口を有して形成された空間部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のまな板。
【請求項6】
上記一つの側面部がわの空間部を複数連設し、
上記他の側面部がわの空間部を複数連設したことを特徴とする請求項5記載のまな板。
【請求項7】
上記本体を矩形状の表裏面及び矩形状の4つの側面部を有した直方体状に形成し、
上記側面部に、上記表面を含む第一上壁,上記裏面を含む第一下壁及び第一底面を有した横断面矩形の第一の溝を形成し、
上記第一底面に、上記表面側の第二上壁,上記裏面側の第二下壁及び第二底面を有した横断面矩形の第二の溝を形成し、
上記空間部を、上記第二底面に開口を有して形成し、
上記空間部の開口を塞ぐ蓋を備え、該蓋を、上記第一の溝に嵌合する第一蓋部材と、該第一蓋部材に連設され上記第二の溝に嵌合する第二蓋部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載のまな板。
【請求項8】
上記蓋を、該蓋の外側面から上記第二上壁及び第二下壁にビスをねじ込むことにより、上記本体に固定したことを特徴とする請求項7記載のまな板。
【請求項9】
上記炭として、木炭及び竹炭の少なくともいずれかを用いたことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載のまな板。
【請求項1】
調理で食材を切る際に台として用いられ表裏面及び側面部を有した木製の本体を備えたまな板において、
上記本体の内部に空間部を設け、該空間部に炭を収納したことを特徴とするまな板。
【請求項2】
上記空間部を、仕切り壁を隔てて複数設けたことを特徴とする請求項1記載のまな板。
【請求項3】
上記空間部を、上記側面部に開口を有して形成し、該開口を塞ぐ蓋を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のまな板。
【請求項4】
上記蓋を木製にしたことを特徴とする請求項3記載のまな板。
【請求項5】
上記本体を矩形状の表裏面及び4つの側面部を有した直方体状に形成し、
上記空間部として上記いずれか一つの側面部に開口を有して形成された空間部と、
上記いずれか一つの側面部とは反対側の他の側面部に開口を有して形成された空間部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のまな板。
【請求項6】
上記一つの側面部がわの空間部を複数連設し、
上記他の側面部がわの空間部を複数連設したことを特徴とする請求項5記載のまな板。
【請求項7】
上記本体を矩形状の表裏面及び矩形状の4つの側面部を有した直方体状に形成し、
上記側面部に、上記表面を含む第一上壁,上記裏面を含む第一下壁及び第一底面を有した横断面矩形の第一の溝を形成し、
上記第一底面に、上記表面側の第二上壁,上記裏面側の第二下壁及び第二底面を有した横断面矩形の第二の溝を形成し、
上記空間部を、上記第二底面に開口を有して形成し、
上記空間部の開口を塞ぐ蓋を備え、該蓋を、上記第一の溝に嵌合する第一蓋部材と、該第一蓋部材に連設され上記第二の溝に嵌合する第二蓋部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載のまな板。
【請求項8】
上記蓋を、該蓋の外側面から上記第二上壁及び第二下壁にビスをねじ込むことにより、上記本体に固定したことを特徴とする請求項7記載のまな板。
【請求項9】
上記炭として、木炭及び竹炭の少なくともいずれかを用いたことを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載のまな板。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−113929(P2008−113929A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301261(P2006−301261)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【特許番号】特許第3954637号(P3954637)
【特許公報発行日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(506372999)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【特許番号】特許第3954637号(P3954637)
【特許公報発行日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(506372999)
【Fターム(参考)】
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