説明

アテンション信号の生成用並びに金融商品を購入及び販売するための取引オーダーをリモート固定又は移動報知操作端末から二次的/簡略送信するためのテレマティークシステム

【課題】所定の事前定義可能な論理イベントに到達したら、利用可能な移動装置が慣習的にスタンバイ状態に保持されているがアテンション信号を連続的に受信可能である場合でも、金融市場における取引が最短可能遅延でなされることを可能にするシステム及び手順を提供する。
【解決手段】本発明のリアルタイム監視用テレマティークシステムは、外部データに依存する特別な満たされた論理条件にリンクされたアテンション信号の発生を伴う。この外部データは、ユーザによって事前定義されると共に金融商品の取引のドラフト/オーダー提案に関連つけることができる。上記のテレマティークシステムは、金融商品の少なくとも1つのテレマティーク市場に接続されると共にリモート報知操作端末(ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ、携帯電話又はインターネットに接続可能なパームトップコンピュータ)への接続用トランシーバ手段が設けられた中央制御ユニットを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アテンション信号の生成用並びに金融商品を購入及び販売するための取引オーダーを固定又は移動リモート報知操作端末から二次的/簡略送信するためのテレマティークシステムに関する。
【0002】
更に詳細には、この発明は、典型的に金融市場で到達される特別な取引値に存する1以上のイベントの発生にリンクされたアテンション信号の中央制御ユニット上での定義を可能にする金融商品購入又は販売用オーダーを選択及び送信するための、またそのオーダーをリモート報知操作端末、例えば移動装置へ送信するための、更には広い視野の状況と取引オーダーの可能な送信のために金融市場との完全な接続を二次的簡略活性化するためのシステムに関する。この場合、前記オーダーは、中央制御ユニットによって既に事前入力/提案されているが依然として修正可能であり、且つ/又は、リモート報知操作端末上で承認されることが可能である。
【0003】
知られているように、金融市場でテレマティーク的に購入及び販売用のオーダーをなすための多くのシステムが存在する。仲介オンラインサービス、特に投資家によってインターネット経由で到達されるアクセスポータルを持つ株式仲買会社(ブローカーSIM)によって提供されるものは、現在までに広く普及されている。
【0004】
前記サービスは、インターネット経由でアクセス可能なポータルを提供する。このポータルは、市場での金融データ及び操作をリアルタイム相談して、自分自身の株式又は他の金融商品のポートフォーリオを直接管理することを可能にする。
【0005】
そのようなサービスの一例が、本出願人の名で出願された国際特許出願第WO03/001417A2に記載されている。記載されているシステムは、金融商品の選択及びそのオーダーを、効率的な手法で、ネットワーク接続されたコンピュータからなすことを可能にする。
【0006】
移動端末、例えばインターネットに接続可能な携帯電話やパームトップ型コンピュータによっても、オーダーをなすことが可能である。
【0007】
SIMポータルのサービスへのアクセスが可能とされるのは、前記移動端末もテレマティークネットワーク/インターネットへの接続用手段を装備されて、利用可能な適切な対話手段(キーボード、光学ペン、対話スクリーン等)を作り、これらがディスプレイ上での金融商品の選択並びにデータ及びコマンドの転送を可能にする場合である。
【0008】
前記サービスは、所定のレベルに関する金融商品の価格傾向を監視する可能性をユーザに提供することができる。
【0009】
現在可能なものは、例えば、株式の価格又は交換の量が所定のしきい値を超えるか、それ以下に低下した場合にメッセージを携帯電話(SMS)で受信することであるが、論理条件は、より複雑になり、価格とプリセット値との単純比較を参照する代わりに、“インディケータ”を参照することができる。このインディケータの値は、数学的関数に依存する。この関数は、リアルタイムで定量化され得る種々の金融商品やインデックス又は他のイベントの時間シリーズ、価格、数量等の傾向に基づいて計算され得る。
【0010】
このようにして、イベントの発生を強調するアテンション信号が発生される。この場合、用語“イベント”は、幅広い感覚で注目するに足る出来事が意味され、金融市場の傾向に影響を与えることが可能である。
【0011】
“利ざや稼ぎ”とも呼ばれる所謂“日内取引”の行動、即ち、買持ち(ポジション)が数日又は数分以内に清算される行動、並びに利ざやが非常に低減され、しかも価格傾向が高速変動させられる行動では、取引オーダーを送信する適時性は、絶対に必須のものである。
【0012】
この結果、解決されるべき問題は、2つの相互に関連した問題である。第1の問題は、トレーダーにとって関心のある出来事が、連続して観察状態におくことが困難な広い範囲の市場部分で、いつでも起こる、ということである。この問題は、実際には、データをリアルタイムで受信し、必要であれば、アテンション信号を作成するプロセッサを、市場傾向を監視するために使用して、既に解決されている。しかしながら、ユーザがこのように装備されていても、アテンション信号の到来と市場での可能な取引オーダーの送信との間の遅延の問題が、取り組まれるべきものとして残る。この発明がトレーダーにとって重要な革新を提案するのは、正にこの第2の点にある。但し、これは、
1)アテンション信号の機能的構成時に、市場に送信されるべきドラフト/オーダー提案(プリセットされたか、そうでなければ市場の状況及びトレーダーのポートフォリオの状況にリンクされた更に複雑な機能に従って変化され得る数量及び価格)を今すぐ追うことが可能であり、
2)アテンション信号の到来が端末装置の報知操作機能性の全活性化に対する“トリガ”としても機能し、それが正常にスタンバイ状態に残る(移動装置の場合には特に有用であるように)ことができるか、他の目的のために使用され得るが、アテンション信号の到来時に、自動的に又は確認後に、従って容易に且つ極めて短時間で、仲介オンラインサービスに接続し、それが事前配置されている場合には、事前入力されたオーダーを提案し、そして便利な修正及び市場へのその送信を、最良の金融結果を得るに必須である短時間で可能にする場合に限られる。
【0013】
上記事前配置と自動手順が不在である場合、営業収益は減少するか、あるいは得られるかも知れない利益を帳消しにしてしまう。
【0014】
上述したことに照らして、本発明の目的は、所定の事前定義可能な論理イベントが到達されたときに、慣習的にスタンバイ状態に保持されるがアテンション信号を連続して受信可能な移動装置が利用可能である場合でさえも、取引が金融市場において最短遅延で行われることを可能にするシステム及び手順を提供することにある。
【0015】
この結果、本発明の特定の課題を形成するものは、金融市場の傾向をリアルタイムで監視するためのテレマティークシステムであり、これは、市場データ及び外部データに依存すると共に、金融商品についてのオーダー提案にリンクされる可能性のある特別な満たされた論理条件にリンクされたアテンション信号の発生と、前記アテンション信号及びそこに添付された可能な事前入力されたオーダーをリモート報知操作端末へ伝送する可能性と、オーダーex novoを検証、変化、又は入力するための、リモート端末による、その報知操作機能性についての即時アテンション及びフォーカシングと、金融商品の取引オーダーを極めて短時間で市場へ送信することを可能にするものである効果と、を有する。
【0016】
更には、この発明によると、リアルタイムの金融データは、取引値、交換された数量、より一般的には金融商品の取引値の過去又は可能な未来の傾向に関係した数字又は論理データを含むことができる。アテンション信号.の発生は、前記データの所定の論理機能が値<TRUE>を呈するか否かの連続的検証から生じる。前記機能は、非常に単純なタイプ、例えば、<有価証券XXの価格が値XY以上になったか?>であるか、そうでなれば非常に複雑な、例えば:<最新20回の交換の価格の平均二乗偏差の値が0.1を超え<AND><有価証券XXの価格が5より大きくなったか?>である。
【0017】
この発明により、このアテンション信号に対し、事前入力されたオーダーが関連つけられ得ることが好ましい。このオーダーは、非常に単純なタイプ、例えば:<100ユニットの有価証券XXを市場価格で買う>であるか、そうでなければ一層複雑な、例えば:<私が自分のポートフォリオに保有する有価証券XXのユニットの半分を売る>であるか、あるいは更に複雑な、例えば<有価証券XXの数量の半分を売り、そしてその収益によって、可能な限り多くのユニットの有価証券YYを、その時点で市場で通用している価格で買う>である。
【0018】
もう一度、この発明によると、リモート報知操作端末は、スタンバイ状態に保持され、従ってその時点では動作状態にあるだけでなく、アテンション信号を受信する状態でもあり得る。あるいは、それは、活動中であるが、オンライン仲介サービスとは異なる活動に焦点を合わされているか、あるいはオンライン仲介サービスで活動中であるが、特別なイベントがそれに対して生成される特別な有価証券/市場に焦点を合わされていないこともある。
【0019】
再び、この発明により、アテンション信号の発生と、操作取引ポータル−中央ユニットと、リモート報知操作端末と間の接続は、電話により、インターネットを通して、無線経由又はテレマティーク接続を可能にする他のネットワーク経由で行われる。
【0020】
更には、この発明により、リモート報知操作端末によって扱うことが可能な金融商品は、規制された市場で又は組織化された交換システム上で交渉可能な金融商品である。
【0021】
更に本発明の課題を形成するものは、リモート報知操作端末上で金融商品を購入及び販売するための取引オーダーを選択及び送信するためのテレマティークシステムに含まれるリモート報知操作端末用のアテンション手順である。この手順は、
(a)テレマティーク市場の1以上の金融商品又はそのインデックスに関係したデータ、あるいはレートに影響を与えることが可能であると共にリアルタイムで定量化可能な他のイベントのデータを前記中央制御ユニットによって獲得する工程と、
(b)前記データの論理機能が値<TRUE>を呈するか否かを検証する工程と、
(c)前記機能の値が<FALSE>のままである場合、手順が工程(a)へ戻り、そうでなければ工程(d)へ通過する工程と、
(d)トレーダーによって事前入力された1以上のオーダー提案の可能な関連を伴う、リモート報知操作端末用のアテンション信号を発生する工程と、
(e)アテンション信号を受信し、リモート報知操作端末によって(音響的、可視的、又は振動的)警告信号を発行し、そして対応する情報を表示する工程と、
(f)投資家の可能な確認後に、アテンション信号に接続され、且つ可能なオーダー提案に接続されたデータ及び金融商品に焦点を合わせたリモート端末の全報知/操作機能性を活性化する工程と、
(g)オーダーの可能な修正/受領に取引装置を事前配置する工程と、
(h)オーダーを送信する可能性のある工程と、を備える。
【0022】
本発明は、非限定的な図示の実施例により、その好ましい実施形態に従って、添付された図面の図を特に参照して説明される。
【0023】
図1を参照すると、本発明に係るテレマティークシステム1の一実施形態が描かれている。
特に、テレマティークシステム1は、論理動作の処理及び実行用コンピュータ/ユニット2’を含んだ中央制御ユニット2と、この中央制御ユニット2をリモート端末4に接続するための接続手段3とを備える。
【0024】
前記接続手段3は、インターネット、電話回線網、又はテレマティーク接続を可能にする他のネットワークであり得る。
【0025】
前記中央制御ユニット2は、有価証券及び/又は金融商品の少なくとも1つの活動中のテレマティーク市場に接続され、また他の市場及び情報源に接続され得る。これらは、参照番号5によって示されている。
【0026】
中央制御ユニット2は、リモート端末4にアテンション信号を送信し、またそれとの間でデータを送受信することが可能である。
【0027】
前記リモート報知操作端末4は、例えばネットワーク接続されたコンピュータ4b、携帯電話またはプログラム可能なパームトップ型コンピュータ4a、即ちリモート報知操作端末であり得る。後者の場合、前記中央制御ユニット2と前記リモート移動端末4aとの間の接続は、説明されているように、移動電話タイプ、例えばGSM、GPRS又はUMTSである。
【0028】
市場データ又は外部データの事前定義された論理機能が<TRUE>になると、図1のテレマティークシステムは、中央制御ユニット2とリモート端末4との間の直接通信を可能とする接続の手順を活性化し、且つ/又は、同時にリモート報知操作端末4a(これもまた、説明されているように、例えば携帯電話又はパームトップ型コンピュータ又はPCであり得る)のスクリーン又はディスプレイ上の操作グリッドを事前配置する。
【0029】
前記条件は、一例として、ユーザによって事前定義され得る金融商品の市場価格のしきい値を超すことである。
【0030】
この点で、リモート報知操作端末4は、以下の動作の1つを行うことができる。
(i) 単純にユーザに対し、例えば音響的、可視的、又は振動的信号によって警告し、
(ii) 先行する点(i)毎にユーザに警告し、そしてリアルタイムで、ディスプレイ4a’〜4b’上に、購入又は販売の移動をなすための全てのデータを、あるいは事前入力された修正可能なパラメータ(数量、販売価格、条件)と共に、提示する。
【0031】
リモート報知操作端末4が、例えば、携帯電話又はパームトップ型コンピュータ4aである場合を考えると、それが前記中央制御ユニット2に対してインターフェースをとられたときに、(1又は複数の)アテンション信号に対応した(1又は複数の)金融有価証券についての直接操作を可能にするグリッドがディスプレイ4a’上に示される。
【0032】
図2〜4は、前記中央制御ユニット2との接続の手順の活性化後のリモート報知操作端末4の種々の状態を示している。
【0033】
より詳細には、図2は、待機又はスタンバイ状態にあるパームトップ型コンピュータの形態をとるリモート報知操作端末4を示す。
【0034】
図3は、有価証券“A”が事前定義された目標価格に到達していることを示すユーザに対する警告をディスプレイ4a’上に再生した前記リモート端末4aを示す。
【0035】
最後に、図4は、全ての情報と、取引オーダーをなすための機器を報告するグリッドをディスプレイ4a’上に有した前記移動端末4aを示す。例えば、
・ポートフォリオの有価証券のリスト5と、
・選択及び取引用のソフトキー6と、
・予め入力されたオーダー数量7’と、
・予め入力された購入又は販売価格7”と、
・金融商品の価格傾向のグラフ8と
である。換言すれば、全ての情報と、1以上の金融商品の購入又は販売のオーダーをなすに好適な事前配置された機器とである。
【0036】
図5及び6に示されているのは、本発明に係る図1のテレマティークシステムの中央制御ユニット2によって、またリモート報知操作端末4によって、それぞれ実行される手順である。
【0037】
リモート端末4とのインターフェースをとるための中央制御ユニット2の手順は、以下の工程、即ち:
(a)テレマティーク市場の1以上の金融商品又はそのインデックスに関係したデータ、あるいはレートに影響を与えることがあると共にリアルタイムで定量化可能な他のイベントのデータを、前記中央制御ユニット2によって獲得する工程と、
(b)前記データの論理機能をリアルタイムで選択及び処理する工程と、
(c)前記機能が値<TRUE>を呈するか否かを検証し、前記検証が満足されない場合、手順が工程(a)へ戻り、そうでなければ工程(d)へ進む工程と、
(d)1以上の事前入力されたオーダー提案の可能な送信を伴う、リモート端末4用のアテンション信号発生工程と、を想定する。
リモート端末4上でのアテンション信号に関する手順は、主として以下の工程、即ち:
(e)アテンション信号を受信し、リモート端末4によって(音響的、可視的、又は振動的)警告信号を発行する工程と、
(f)ユーザの部分に関する可能な確認後に、アテンション信号に関連付けられ、また可能なオーダー提案に関連つけられたデータ及び金融商品に焦点を合わせたリモート端末4の全報知/操作機能性を活性化すると共に、対応する情報をスクリーン(4a,4b)上に表示する工程と、
(g)取引オーダーの可能な修正/受領用の事前配置をする工程と、
(h)ユーザによってオーダーを取り消し、修正又は送信する工程と、を備える。
【0038】
理解されているように、アテンション信号の到来時に、ユーザは即時に、リモート報知操作端末4のディスプレイ上で、取引操作を実施するための報知操作機器を、既に事前入力されているパラメータと共に、見つけることができる。
【0039】
前述した記載に基づいて、本発明の基本的特徴は、株式又は一般的に有価証券の取引の操作を実行するためのリモート報知操作端末の接続の手順を活性化可能にすることであって、操作の高速実行を可能にするものであることに留意される。即ち、
・アテンション信号の機能的定義の時点で、市場に送信されるオーダーのタイプ(プリセットされたか、そうでなければ市場の状況又はユーザのポートフォリオ状況にリンクされた更に複雑な機能によって変化され得る数量及び価格)を今すぐ追うことが可能であり、
・アテンション信号機能の到来が端末の報知操作機能性の全活性化に対する警告としても機能し、それが、移動装置の場合に有用であるように、正常にスタンバイ状態に残ることができるか、他の目的のために使用され得るが、どのような場合にも、アテンション信号の到来時に、自動的に又は確認後に、従って容易に且つ極めて短時間で、前記端末は、中央制御ユニット2に接続することが可能であり、それが事前配置されている場合には、事前入力されたオーダーを提案し、そして迅速な修正及び市場へのその送信を、最良の金融結果を得るために必須な短時間で可能にする。
【0040】
本発明の1つの利点は、リモート報知操作端末を用いた利ざや稼ぎの方法を使用して取引をなす可能性である。
【0041】
本発明は、その好ましい実施形態に従って、非限定的な例によって説明されてきたが、変形及び/又は修正が、添付された請求の範囲によって定義される保護の対応する範囲からの逸脱を包含することなく、当業者によりなされることは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】アテンション信号の生成用、並びにリモート報知操作端末、例えば移動装置から金融商品を購入及び販売するための取引オーダーの二次的容易送信用のテレマティークシステムを示す。
【図2】スタンバイ状態にあるリモート報知操作端末、この場合は移動装置を示す。
【図3】アテンション信号に到達されたリモート報知操作端末を示し、前記アテンション信号はディスプレイ上に示されている
【図4】オンライン仲介システムの中央制御ユニットへの接続の全機能性が既に活性化され、且つ事前入力されたか/可能な修正/転送用に示されたアテンション信号に関連つけられたオーダーがその上に表示されているリモート報知操作端末を示す。
【図5】本発明に係るシステムの中央制御ユニットの動作の手順を示す。
【図6】本発明に係るシステムのリモート報知操作端末の動作の手順を示す。
【符号の説明】
【0043】
1 テレマティークシステム
2 中央制御ユニット
2’ 処理及び実行用コンピュータ/ユニット
3 接続手段
4 リモート端末
4a コンピュータ4a、
4b ネットワーク接続されたコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融商品を購入及び販売するための取引オーダーをリモート報知操作端末(4)から合図及び送信するためのテレマティークシステム(1)であって、少なくとも1つのテレマティーク市場(5)に接続されると共に、金融商品の価格に影響を与えることが可能な取引値又は他のイベントに関係する他のデータ源に接続された、前記商品のテレマティーク取引用中央制御ユニットであって、各々が異なるユーザに関係した一連の論理機能を記憶することが可能であると共に、それら論理機能を前記データのリアルタイム更新に従って連続的に計算することが可能な中央制御ユニット(2)と、対話手段を備えると共に前記中央制御ユニット(2)に接続され得る各ユーザ用の少なくとも1つのリモート報知操作端末(4)とを備え、前記システム(1)は、前記論理機能の1つが値<TRUE>を呈するときに、前記中央制御ユニット(2)が、前記論理機能を定義したユーザのリモート報知操作端末(4)に対し、アテンション信号と、警報を発生した条件を特定するデータパケットとを送信して、リモート報知操作端末と市場との間の接続と、その状況の広範囲な検証と、取引オーダーの可能な送信とを可能にすると共に容易にするものであることを特徴とするテレマティークシステム。
【請求項2】
前記システムは、前記中央制御ユニット(2)上に構成された前記論理機能に関連する可能性を持ち、ユーザによって事前定義されたパラメータを持つ金融商品を購入及び販売するための取引オーダーの1以上のドラフトは、全て又は一部が市場の状況及びその時点のクライアントのポートフォリオの状況に従って修正可能であり、前記ドラフトは、ユーザの前記リモート報知操作端末(4)に対しアテンション信号と共に伝送されることにより、即時オーダー提案又は即時に確認され得る提案を与えるか、修正され前記(1又は複数の)テレマティーク市場(5)へ転送され得る請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項3】
前記リモート報知操作端末(4)は、コンピュータ(4b)である先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項4】
前記対話手段は、ディスプレイと、キーボード(4a’)と、光学ペン又は他の対話機器とを備える先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項5】
前記データは、前記有価証券に関係した価格及び/又は量と、金融商品の価格傾向に影響を与えることが可能な他の定量化可能な情報とを備える先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記データは、事前入力された取引パラメータを固定値として又はその代わりに市場の状況又はクライアントの状況に従って変化可能な値として備え、取引操作を即時に実行する先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記条件は、外部データの関数である1以上の論理条件に依存すると共に金融商品の価格傾向に影響を与えることが可能な他の定量化可能な情報に関係する先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項8】
リモート報知操作端末(4)は、前記中央制御ユニット(2)への接続に後続して、ソフトキーを備えた有価証券の選択グリッドを表示して、購入又は販売の前記オーダーを作る先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記中央制御ユニット(2)と前記リモート報知操作端末(4)との間の接続は、電話タイプ、好ましくはGSM及び/又はGPRS及び/又はUMTSであるか、他の二次的なものである先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
前記接続手段(3)は、インターネット又はテレマティーク接続を可能にする他のネットワークを備える先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項11】
前記有価証券は、株券及び/又はオプション及び/又は債券及び/又は金融商品一般を備える先行する請求項のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項12】
請求項1〜11に定義されたシステムに含まれるリモート報知操作端末(4)用のアテンション手順であって、
(a)前記1以上の有価証券に関係したデータ及び他のデータを、前記中央制御ユニット(2)によって、前記活動中のテレマティーク市場から及び他のデータ源からリアルタイムで獲得する工程と、
(b)前記データに基づいて、1以上の論理機能を検証する工程であって、論理機能の各々はそれら論理機能を事前定義することができると共にそれら論理機能を前記中央制御ユニット(2)に委託することができる異なるユーザに関係している工程と、
(c)前記1以上の論理機能が検証されない場合、手順が工程(a)へ戻り、そうでなければ工程(d)へ進む工程と、
(d)<TRUE>になっている前記論理機能を入力したユーザに対応した(1又は複数の)端末(4)のアテンション信号と、このアテンション信号をトリガした論理条件に関する情報を含んだデータパケットとを発生及び送信し、且つ取引オーダーのドラフトを送信する可能性のある工程と、
(e)アテンション信号を前記リモート報知操作端末(4)によって受信すると共に対応する情報を表示する工程と、
(f)アテンション信号を発行する工程と、
(g)アテンション信号の確認/受領後に自動的又は随意的に前記リモート報知操作端末(4)と前記中央制御ユニット(2)との間を接続する工程と、
(h)前記リモート報知操作端末(4)のディスプレイ上に、市場の傾向に関する情報を得るに必要なことを表示すると共に事前定義されたオーダーの可能なドラフトに基づいて取引操作をなす工程と
を備えることを特徴とするアテンション手順。
【請求項13】
1以上のオーダーを事前定義するための前記データは、市場データ及び/又はユーザのポートフォリオの状況の関数である請求項12に記載の手順。
【請求項14】
工程(a)において、前記中央制御ユニット(2)は、前記データの処理を行って、前記パラメータを求める請求項12又は13に記載の手順。
【請求項15】
前記信号は、可視的、音響的及び/又は振動的である先行する請求項のいずれか1項に記載の手順。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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