説明

アルコールテイスト飲料の食感補助品

【課題】アルコール濃度を抑えた、いわゆるアルコールテイスト飲料を飲む場合でも、通常のアルコール飲料を飲んでいるかの様な食感を得ることができるアルコールテイスト飲料の食感補助品の提供を課題とする。
【解決手段】口内や咽頭部に保有され或いは残留された状態において、アルコールテイスト飲料を飲むことで、該アルコールテイスト飲料の食感を補助させる食感補助品80であって、粘性を持ったペースト状のベース60に、アルコールテイスト飲料のアルコール濃度よりも高濃度のエチルアルコール70を含ませてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアルコールテイスト飲料を飲んだ際の食感を補助するアルコールテイスト飲料の食感補助品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アルコールを含有する食品としては、特許文献1に示すアルコール含有ゼリーがある。特許文献1に示すアルコール含有ゼリーはアルコールにコーヒー豆を浸漬し、得られたコーヒー酒に甘味料を添加して固形化した菓子であり、この様なものはデザート菓子として利用されている。
しかし、あくまで菓子であり、アルコールを主として食するものではなかった。
一方、アルコールを主として食するアルコール含有食品としては、特許文献2、3に記載の発明がある。
【特許文献1】特開昭57−68746号公報
【特許文献2】特開平6−38729号公報
【特許文献3】特開2006−25718号公報
【特許文献4】特許第3560595号公報
【特許文献5】特公昭59−6624号公報
【特許文献6】特開2002−272382号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献2、3に示すアルコール含有食品は何れも携帯性に優れ、いつでもどんな場所でも食することができる点に利点があるものである。
しかし特許文献2、3に示すアルコール含有食品は、何れも通常のビール等のアルコール飲料と同程度のアルコール濃度と量を有し、それだけを食することから、摂取するアルコール量を抑えたい人にとってはニーズを満たすものではなかった。
【0004】
一方、飲料に含有されるアルコール濃度が低いことから摂取するアルコール量を抑えることができ、ビールの風味と視覚的特徴を有するアルコール含有飲料として特許文献4に示す発泡飲料がある。これは摂取するアルコール量が抑えられる点に利点があるものである。
しかしアルコール濃度を1%未満と低く抑えていることから、ビール本来のコクやのどごしが感じられず、食感に物足りなさを残すという問題があった。
【0005】
一方、粘性を持った食品として特許文献5、6に示す被覆冷菓がある。これらは長期間にわたって食感の劣化がなく、食する際の食感の良さに利点を有するものである。
しかし特許文献5、6に示す冷菓は、何れも菓子であり、且つアルコールを含有するものではなかった。
【0006】
そこで本発明は上記従来技術における問題点を解決し、アルコールテイスト飲料を飲む場合に、少し使用するだけで通常のアルコール飲料を飲んでいるかの様な食感を得ることができ、健康にも配慮したアルコールテイスト飲料の食感補助品の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するため本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、口内や咽頭に保有され或いは残留された状態において、アルコールテイスト飲料を飲むことで、該アルコールテイスト飲料の食感を補助させる食感補助品であって、粘性を持ったペースト状のベースに、アルコールテイスト飲料のアルコール濃度よりも高濃度のエチルアルコールを含ませてあることを第1の特徴としている。
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、上記第1の特徴に加えて、ベースはでん粉を主成分としてあることを第2の特徴としている。
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、上記第1又は第2の特徴に加えて、でん粉はもち米由来のでん粉であることを第3の特徴としている。
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、ベースにココアバターを含ませてあることを第4の特徴としている。
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、ベースに更に甘味料を加えることを第5の特徴としている。
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、上記第1〜第5の何れかの特徴に加えて、エチルアルコールは30重量%から40重量%の間の濃度であることを第6の特徴としている。
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、容器に充填されていることを第7の特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、ベースが粘性をもったペースト状であることから、口に含んだ際にとろみのある滑らかな感じを得ることができると共に、舌の表面を含む口内や咽喉部の粘膜に張り付き易く、また剥がれ難くすることができる。
加えて、ベースにアルコールテイスト飲料のアルコール濃度よりも高濃度のエチルアルコールを含ませていることから、食感補助品が口内や咽喉部に保有され、或いは残留した状態でアルコールテイスト飲料を飲むことで、食感補助品に含まれるアルコール分がアルコールテイスト飲料に含まれるアルコール分と相俟って、口内や咽喉部の粘膜を刺激し、あたかも通常のアルコール飲料を飲んでいるかのような食感を味合せることができる。勿論、請求項1記載の食感補助品は口内等に張り付き易く、剥がれ難いので、使用量を十分少量にすることができる。その他、エチルアルコールが有する殺菌作用により衛生的である。
【0009】
請求項2に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、ベースはでん粉を主成分としていることから、でん粉に含まれるアミロペクチンとアミロースの働きにより十分な粘性をもたらすことができると共に、長期にわたって硬くなることなく、ペースト状を保持することができる。
【0010】
請求項3に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、でん粉はもち米由来のでん粉であることから、蛋白質を豊富に含むことに加えて、ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分、カルシウム等体に必要な各種栄養分をバランス良く含有し、食感補助品を栄養価の高いものとすることができる。特にもち米はアミロペクチンを豊富に含むことから、ペースト状として長期にわたって十分な粘性と非硬化性を備えたものにすることができる。
【0011】
請求項4に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加えて、ベースにココアバターを含ませてあることから、ココアバターの油脂分によりベースの粘性をより向上させることができる。こうすることで食感補助品を更にとろみのある滑らかなものとすることができる。またココアバターは室温(20〜23℃)では固く、室温より高くなる(28℃位から)と急に溶け出すという性質を有することから、食感補助品を口の中に入れるまではある程度の固さを保持しつつ、口の中に入れると急に溶け出して舌の上及び咽喉全体に広がるものとすることができる。これにより食感補助品を口に含んで飲み込む際に、舌の表面や咽喉の粘膜に食感補助品を更に張り付けさせ易くすることができる。またココアバターの脂肪分の主成分であるステアリン酸は変質し難い特徴を有し、これにより食感補助品の保存性を高めることができる。またステアリン酸はコレステロール値を上げることがないことから、健康にも配慮したものとすることができる。
【0012】
請求項5に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、上記請求項1〜4の何れかに記載の構成による効果に加えて、ベースに更に甘味料を加えることから、口内等に付着した食感補助品の高アルコールによる苦味を低減し、またアルコールテイスト飲料に含まれる糖と相俟ってアルコールテイスト飲料を飲んだ際のコクをより一層深めることができる。
【0013】
請求項6に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、エチルアルコールは30重量%から40重量%の間の濃度であることから、少量でもアルコールの風味を十分に感じることが可能である。また食感補助品全体に占めるアルコール量をある程度多くすることで、微生物の繁殖のおそれがなく、衛生的なものとすることができる。
【0014】
請求項7に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品によれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、容器に充填されていることから、衛生的で保存性のあるものとすることができる。また持ち運びが容易となることから、食感補助品を何時でも、どんな所でも、アルコールテイスト飲料の飲食に合わせて手軽に摂取可能なものとすることができる。またエチルアルコールは蒸発し易い性質を有しているが、包装容器に充填することでエチルアルコールの蒸発を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明で言う「アルコールテイスト飲料の食感補助品」とは、アルコールテイスト飲料に含まれるアルコール濃度が低いことに起因して生じるコクの無さ、のどごしの悪さ等といったアルコールテイスト飲料が持つ食感の不十分さを補う働きを有するもののことである。ここで「コク」とは味の濃さ、深さ、豊かさを意味し、「食感」とはコクやのどごしを含む風味等の拡張された味を意味する。また「アルコールテイスト飲料」とは、アルコール分1%未満のアルコール含有飲料を意味するものとする。
【0016】
本発明で用いるでん粉として、穀物を原料とするでん粉を使用することができる。穀物としては、米、とうもろこし、大麦等の麦類、小豆等の菽穀、そば等の擬穀があるが、特にもち米、うるち米が好ましい。もち米、うるち米に水を加えて炊き、炊き上がったものに水等の液体を加え、適当に加熱しながら撹拌等により混ぜ合わせることで十分な粘性を持ったペースト状にすることができる。また、でん粉の使用量は適宜変更することが可能であるが、でん粉が40重量%〜60重量%で、水分量が60〜40重量%の範囲とするのが口内等での粘性上好ましい。
またもち米から構成されるでん粉としては、もち米でん粉、もち粉、白玉粉、味甚粉、道明寺粉等が使用できる。またもちトウモロコシ、もちキビ、もちアワ等のでん粉も一部若しくは全部代替使用することができる。
うるち米から構成されるでん粉としては、うるち米生でん粉、加熱処理したうるち米でん粉のほか、各種うるち米加工物等が広く使用できる。このように、もち米若しくはうるち米から構成されるでん粉を使用することで十分な粘性を持ったベースとすることができる。
勿論、もち米、うるち米に水を加えて炊かずに、市販の炊き上がった状態のもち、米を利用することも可能である。このようなもち、米に水等の液体を混合加熱することで十分な粘性を持ったものとすることができる。
また水等の液体としては、水は勿論、清涼飲料水、炭酸飲料水等があり、それぞれ単独又は組み合わせて使用できる。
【0017】
本発明で言う「ペースト状」とは、一定の粘性を有する流動体であり、液体と固体の中間の物体のことを言う。このようにベースを一定の粘性を有するペースト状とすることで、とろみのある滑らかな食感を得ることができると共に、食感補助品を口に含んで飲み込む際に舌の表面や咽喉の粘膜に食感補助品を張り付けさせ易くすることができる。従って本発明の食感補助品の各構成材料の量は、出来上がった状態でペースト状となるような構成比とすればよい。
【0018】
本発明におけるアルコールテイスト飲料の食感補助品のアルコール濃度は、適宜変更することが可能であるが、少なくともアルコールテイスト飲料よりも高濃度であり、1重量%〜40重量%とする。1重量%未満では効果が少ない。また40重量%以上では口当りが強すぎる。なお、勿論であるが、アルコール量は一旦混ぜ合わせたものが分離しない程度を上限とする。食感補助品に含まれるアルコール濃度を低くした場合には食感補助品の総量を多くし、食感補助品に含まれるアルコール濃度を高くした場合には食感補助品の総量を少なくすることで、摂取するアルコールの総量を調整することができる。またアルコールテイスト飲料の種類に応じて適当な範囲の量とすることで、効果的な食感補助品ができる。
またアルコールテイスト飲料の食感補助品に使用するエチルアルコールは、特に限定はないが、例えば醸造用エチルアルコール、スピリッツ類(ラム、ウォッカ、ジン等)、ウイスキー、ブランデー、梅酒、焼酎、リキュール等、また醸造酒である清酒、ワイン、ビール、果実酒、老酒、甘酒等があり、それぞれ単独又は組み合わせて使用できる。
【0019】
本発明で用いる甘味料としては、特に限定はなく、天然甘味料、人工甘味料の何れも使用することができる。例えばブドウ糖、砂糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、異性化糖、転化糖、水飴、ソルビトール、トレハロース、マルチトール、キシリトール、オリゴ糖等があり、特にオリゴ糖が好ましい。オリゴ糖とすることでビフィズス菌の増殖効果に伴う整腸作用を有するものとすることができると共に、胃や腸で分解されずにエネルギーになり難いものとすることもできる。また甘味料の使用量は食感補助食品に含ませるエチルアルコール等の量によって適宜変更することが可能であるが、1重量%〜40重量%とし、辛党用には少なく、甘党用には多く含有させることができる。
【0020】
本発明で使用するココアバターとしては、カカオ豆を搾油して得られたココアバターのみを用いることもできるし、ココアバターを含んでいるチョコレートを利用することも可能である。チョコレートとしては、特に限定はないが、板チョコ、生チョコ、ホワイトチョコ等がある。チョコレートの糖類はショ糖と乳糖を主としており、これらの糖は体への吸収が非常に速いことから、チョコレートを使用することで食感補助品をエネルギー化効率のよいものにすることができる。またチョコレートの原料であるカカオ豆にはポリフェノールが含まれており、ポリフェノールには活性酸素を消去する働きがある。
また食物繊維も豊富に含まれており、大腸の働きをスムーズにすることができることから、食感補助品を健康にも配慮したものとすることができる。
またココアバターの使用量は粘性を調整する上で適宜変更することが可能であるが、1重量%〜30重量%であることが望ましい。
【0021】
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品には、添加物や原材料を用いることも任意である。添加物としては、例えば赤キャベツ、アナトー、カロチノイド、フラボノイド、アントシアニン等の着色料、及び/又はレンギョウ抽出物等の保存料、及び/又はクエン酸、酒石酸、フィチン酸等の酸味料、及び/又はグルタミン酸、タウリン、アルギニン、アスパラギン、イノシン酸ナトリウム、乳清ミネラル等の調味料、及び/又はビタミンA、カロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、葉酸等のビタミン剤等があり、それぞれ単独又は組み合わせて使用できる。
【0022】
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、果汁及び/又は野菜汁の添加の有無も任意である。例えば柑橘類、りんご、パイナップル、梅、桃、ブドウ、イチゴ等の果汁や、人参、キャベツ、セロリ等の野菜汁を、それぞれ単独又は組み合わせて使用できる。
また、清涼飲料、炭酸飲料の添加の有無も任意である。例えばりんごジュース、オレンジジュース等をそれぞれ単独又は組み合わせて使用できる。
【0023】
また本発明のアルコールテイスト飲料の食感補助品は、果肉及び/又は野菜片の添加の有無も任意である。例えば柑橘類パルプ、りんごピューレ、パイナップル果肉、桃果肉、ブドウ果肉、イチゴ果肉等の果肉類や、人参ピューレ、その他の野菜ピューレ等をそれぞれ単独又は組み合わせて使用できる。また乳製品の添加の有無も任意である。例えば生クリーム、ヨーグルト等をそれぞれ単独又は組み合わせて使用できる。
【0024】
また本発明で言う「容器」とは、内部にペースト状の食感補助品を収容し、密閉することができる容器を意味する。またその形状、材質について特に限定はないが、一回使い切りの密封小型容器とすることが望ましい。一回使い切りの密封小型容器とすることで開封前においては、アルコールが有する殺菌作用により防腐剤を使用せずとも容器内の雑菌の繁殖を抑制することができ、非常に衛生的なものとすることができる。また開封後においては、その小ささから処分が容易なものとすることができる。
食感補助品に含まれるアルコール濃度が高濃度なものであっても、一回使い切りの密封小型容器に収められることで、一回で摂取するアルコール量が明確に限定されると共に、例え食感補助品だけを食した場合であっても摂取するアルコール量を抑えることが可能となる。
【0025】
図面を参照して、以下の実施例によって本発明を更に具体的に説明する。しかしながら本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。
図1は本発明の実施例1の食感補助品を製造する工程を示す図、図2は本発明の実施例2の食感補助品を製造する工程を示す図である。
【実施例1】
【0026】
炊いたもち米(10)60gに水(20)50gを加えてミキサー(30)で撹拌し、600Wの電子レンジ(40)で2分加熱した後、砂糖(50)10gを加えて再びミキサー(30)で撹拌し、加熱済みのペースト状のベース(60)120gを得た。この加熱済みのベース(60)120gを冷ました後、95%のエチルアルコール(70)40mlを加え、ミキサー(30)で攪拌し、アルコールテイスト飲料の食感補助品(80)152gを得た。これを容量10mlの密封小型容器(90)に無菌充填した。これにより食感補助品のアルコール濃度は約20%となった。
【実施例2】
【0027】
市販のもち(100)50gに水(200)50gを加えて600Wの電子レンジ(400)で3分加熱した後、チョコレート(500)10gを加えて再びミキサー(300)で撹拌し、加熱済みのペースト状のベース(600)110gを得た。この加熱済みのベース(600)110gを冷ました後、95%のエチルアルコール(700)40mlを加え、ミキサー(300)で攪拌し、アルコールテイスト飲料の食感補助品(800)142gを得た。これを容量10mlの密封小型容器(900)に無菌充填した。これにより食感補助品のアルコール濃度は約21%となった。
【0028】
実施例1及び実施例2により得られたアルコールテイスト飲料の食感補助品について、食感検査を実施した。食感検査はパネラー15名により、本発明品である食感補助品を食した後にアルコールテイスト飲料を飲んだ場合と、比較例としてアルコールテイスト飲料のみを飲んだ場合とに分けて行った。アルコールテイスト飲料は、キリンビール株式会社製350ml(アルコール分約0.5%)を使用し、結果は表1、表2のようになった。
【0029】
【表1】

【0030】
【表2】

【0031】
表1、表2に示すように、実施例1及び実施例2により得られたアルコールテイスト飲料の食感補助品を食した後アルコールテイスト飲料を飲む場合の方が、アルコールテイスト飲料のみを飲む場合に比べてコク及びのどごしの何れにおいても心地良さを与えるものであることが示された。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例1の食感補助品を製造する工程を示す図である。
【図2】本発明の実施例2の食感補助品を製造する工程を示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10 炊いたもち米
20 水
30 ミキサー
40 電子レンジ
50 砂糖
60 加熱済みのベース
70 エチルアルコール
80 アルコールテイスト飲料の食感補助品
90 密封小型容器
100 市販のもち
200 水
300 ミキサー
400 電子レンジ
500 チョコレート
600 加熱済みのベース
700 エチルアルコール
800 アルコールテイスト飲料の食感補助品
900 密封小型容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口内や咽頭部に保有され或いは残留された状態において、アルコールテイスト飲料を飲むことで、該アルコールテイスト飲料の食感を補助させる食感補助品であって、粘性を持ったペースト状のベースに、アルコールテイスト飲料のアルコール濃度よりも高濃度のエチルアルコールを含ませてあることを特徴とするアルコールテイスト飲料の食感補助品。
【請求項2】
ベースはでん粉を主成分としてあることを特徴とする請求項1に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品。
【請求項3】
でん粉はもち米由来のでん粉であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品。
【請求項4】
ベースにココアバターを含ませてあることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品。
【請求項5】
ベースに更に甘味料を加えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品。
【請求項6】
エチルアルコールは30重量%から40重量%の間の濃度であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品。
【請求項7】
容器に充填されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のアルコールテイスト飲料の食感補助品。

【図1】
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【図2】
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