説明

イオントフォレーシス用電源ユニット

【課題】小型、軽量で破損や不適切な通電が生じにくい信頼性が高いイオントフォレーシス用電源ユニットを提供する。
【解決手段】イオントフォレーシス用電源ユニット10は、電池12と、コネクタ14と、これら電池12及びコネクタ14を支持する基板16と、材料が樹脂のシート材で基板16の外周に嵌合するように該基板16、電池12及びコネクタ14を収容する筐体を構成し、且つ、コネクタ14が相手コネクタ18に結合するためのコネクタ用開口部20Aが形成されたカバー部材20と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧を印加することによって薬物イオンを生体に投与するイオントフォレーシスのための電源ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
イオントフォレーシスは、薬物イオンを生体の皮膚や粘膜に投与するものであり、イオントフォレーシス装置は、生体の表面の形状に倣って撓むことができるように柔軟であることが好ましい。又、イオントフォレーシス装置は、生体への負担軽減等のため、軽量であることが好ましい。
【0003】
このようなニーズに対し、薬液等がゲル状とされて塗布されたり、ガーゼ等に含浸されて薄膜状に成形され、全体として柔軟なシート状であるイオントフォレーシス装置が知られている。
【0004】
又、イオントフォレーシス装置に接続される電源ユニットとしては交流を直流に変換してイオントフォレーシス装置に出力するものや、電池を備えるものが知られている。
【0005】
電池を備える電源ユニットを用いれば、外部電源がない場所でも薬物イオンの投与を行うことができると共に交流を直流に変換する電源ユニットと比較して小型であるので持ち運びが容易である。このような電源ユニットとイオントフォレーシス装置を、例えば袋状の包装材に収容して携行すれば場所や時間の制約を殆ど受けることなく薬物イオンの投与を行うことが可能となり便利である。尚、例えばアルミニウムの袋状の包装材に電源ユニットとイオントフォレーシス装置を収容し、この中に窒素ガス等を封入すれば長期間の保存も可能である。
【0006】
又、薬物イオンの投与時においても、電池を備える電源ユニットであればイオントフォレーシス装置と共に生体に取り付けて携行できるので、行動を制約されることなく薬物イオンの投与を受けることができるというメリットがある。
【0007】
このような用途に使用するためには、電源ユニットも小型で軽量であることが好ましい。例えば、電池を備える電源ユニットとイオントフォレーシス装置とを一体に組合わせた構造とすれば、小型化や軽量化に寄与するとも考えられる(例えば、特許文献1、2参照)。
【0008】
しかしながら、このように電源ユニットとイオントフォレーシス装置とを一体に組合わせた構造は、全体として剛性が高くなりやすくイオントフォレーシス装置が生体の表面の形状に倣って撓みにくくなる。
【0009】
これに対し、イオントフォレーシス装置と導電線で接続されて使用される、イオントフォレーシス装置と別体の電源ユニットが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0010】
このようなイオントフォレーシス装置と別体の電源ユニットを小型化、軽量化する構造としては、例えば電池、電子部品等を露出した状態で基板の上に取付ける構造が考えられる。
【0011】
【特許文献1】特開2000−219623号公報
【特許文献2】特開2004−188188号公報
【特許文献3】特開2000−300682号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、電池、電子部品等が露出していると、指等が電池、電子部品等に誤って接触することによる破損が懸念される。
【0013】
又、電池や電子部品、基板の配線等が露出していると、電池や電子部品、配線等に水分やアルミニウムの包装材等が接触して不適切な通電が生じる可能性がある。
【0014】
尚、例えば電源ユニットを充分な剛性を有する樹脂や金属のハードケースに収容すればこれらの問題を解決しうる。
【0015】
しかしながら、このようなハードケースに電源ユニットを収容すると、電源ユニットやイオントフォレーシス装置を小型化、軽量化する効果が減殺されることとなる。
【0016】
又、使用時においては電源ユニットがハードケースから取り出されるため、薬物イオンの投与時において指等が電池や電子部品等に誤って接触して電源ユニットが破損したり、電池や電子部品、配線等に水分等が接触して不適切な通電が生じる可能性がある。
【0017】
更に、このようなハードケースを備えることでコストが増加するという問題もある。
【0018】
この発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、小型、軽量で破損や不適切な通電が生じにくい信頼性が高いイオントフォレーシス用電源ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の実施形態例は、電池と、該電池に結線されたコネクタと、これら電池及びコネクタを支持する基板と、材料が樹脂のシート材で基板の外周に嵌合するように該基板、電池及びコネクタを収容する筐体を構成し、且つ、コネクタが相手コネクタに結合するためのコネクタ用開口部が形成されたカバー部材と、を備えるイオントフォレーシス用電源ユニットにより上記目的を達成する。
【0020】
このイオントフォレーシス用電源ユニットは、電池及びコネクタがカバー部材で保護されるので、破損や不適切な通電が生じにくい。
【0021】
更に、カバー部材にはコネクタ用開口部が形成されているのでカバー部材を装着した状態でイオントフォレーシス装置に接続できる。従って、薬物イオンの投与時においても電池及びコネクタはカバー部材で保護され、破損や不適切な通電が生じにくい。
【0022】
又、カバー部材の材料は、樹脂のシート材であるので小型化、軽量化に寄与する。
【0023】
尚、カバー部材は基板の外周に嵌合するように基板等を収容する筐体を構成する形状であるので、材料が樹脂のシート材でありながら指等の接触に対して実用上充分な剛性を確保できる。
【0024】
又、カバー部材は、材料が樹脂のシート材であるので低コストである。
【0025】
即ち、以下のような実施形態例により上記目的が達成される。
【0026】
(1)電池と、コネクタと、これら電池及びコネクタを支持する基板と、材料が樹脂のシート材で前記基板の外周に嵌合するように該基板、前記電池及び前記コネクタを収容する筐体を構成し、且つ、前記コネクタが相手コネクタに結合するためのコネクタ用開口部が形成されたカバー部材と、を備えることを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【0027】
(2) (1)において、前記カバー部材は、帯電防止性を有することを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【0028】
(3) (2)において、前記カバー部材は、その外側面に帯電防止処理が施され内側面は絶縁性であることを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【0029】
(4) (1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記電池及び前記基板の間に装着されて前記電池及び前記コネクタを絶縁し、且つ、その一部は前記カバー部材の外側に突出する被把持部であるシート状のスイッチ部材を更に備え、前記カバー部材は、前記スイッチ部材が貫通するスイッチ部材用開口部と、該スイッチ部材用開口部の外側近傍において前記スイッチ部材の把持部の片面に接触又は近接するフランジ部と、を有することを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【0030】
(5) (4)において、前記スイッチ部材の被把持部を指で把持するための切欠きが前記カバー部材のフランジ部に形成されたことを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【発明の効果】
【0031】
この発明によれば、小型、軽量で破損や不適切な通電が生じにくい信頼性が高いイオントフォレーシス用電源ユニットを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の各種実施形態例について詳細に説明する。
【0033】
(第1実施形態例)
図1及び図2に示されるように、本発明の第1実施形態例に係るイオントフォレーシス用電源ユニット10は、電池12と、コネクタ14と、これら電池12及びコネクタ14を支持する基板16と、材料が樹脂のシート材で基板16の外周に嵌合するように該基板16、電池12及びコネクタ14を収容する筐体を構成し、且つ、コネクタ14が相手コネクタ18に結合するためのコネクタ用開口部20Aが形成されたカバー部材20と、を備えている。
【0034】
更に、イオントフォレーシス用電源ユニット10は、電池12及び基板16の間に装着されて電池12及びコネクタ14を絶縁し、且つ、その一部はカバー部材20の外側に突出する被把持部22Aであるシート状のスイッチ部材22を備えている。
【0035】
又、イオントフォレーシス用電源ユニット10は、電子部品24A、24B、24C、24Dを備えている。
【0036】
電池12としては、例えばボタン電池や特開平11−067236号公報、米国特許公開公報2004/0185667A1号公報、米国特許第6855441号公報等に開示される薄型の電池を使用することができる。
【0037】
コネクタ14は、一部がカバー部材20のコネクタ用開口部20Aから突出し、カバー部材20の外側において相手コネクタ18と結合されるようになっている。相手コネクタ18は導電線26の一端に取付けられ、この導電線26の他端はイオントフォレーシス装置28に接続されている。尚、コネクタ14は、そのハウジングの部分が雄となっており、相手コネクタ18は、そのハウジングの部分が雌となっている。
【0038】
イオントフォレーシス装置28は、薬液等がゲル、ガーゼ等に含浸されて薄膜状に成形され、全体として柔軟なシート状とされている。尚、イオントフォレーシス装置28の構成は本発明の実施形態例を理解するために重要とは思われないため、イオントフォレーシス装置28の詳細な構成については説明を省略する。
【0039】
基板16は、例えばエポキシ樹脂等の絶縁性の薄板に銅箔等の所定の配線がプリントされたものである。尚、本第1実施形態例では基板16は略矩形であるが、基板16の形状は用途等に応じて例えば円形等の他の形状としてもよい。
【0040】
カバー部材20は、一面が開口する略直方体の箱部21Aと、この箱部21Aの開口部よりも大きい略長方形で該開口部を閉塞する基部21Bと、が接着又は融着された構造で、基板16、電池12及びコネクタ14を収容する筐体を構成している。尚、箱部21Aは、開口部の側壁の外周に小フランジ部が形成されており、該小フランジ部において基部21Bと接着又は融着されている。
【0041】
コネクタ用開口部20Aは、箱部21Aの側壁に形成されている。
【0042】
又、図3に示されるように箱部21Aの他の側壁には、スイッチ部材22が貫通するスイッチ部材用開口部20Bが形成されている。
【0043】
又、箱部21Aの小フランジ部及び基部21Bにおける箱部21Aの側壁よりも外側の部分は、カバー部材20のフランジ部20Cを構成している。フランジ部20Cは、スイッチ部材用開口部20Bの外側近傍においてスイッチ部材22の把持部22Aの片面に接触又は近接している。
【0044】
図4に示されるようにフランジ部20Cにおけるスイッチ部材22の把持部22Aに対向する部分には、スイッチ部材22の被把持部22Aを指で把持するための切欠き20Dが形成されている。
【0045】
又、フランジ部20Cにおけるコネクタ14に対向する部分には、コネクタ14に相手コネクタ18を結合するための切欠き20Eが形成されている。
【0046】
カバー部材20の材料としてはPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂のシート材を用いることができる。尚、カバー部材20は、内部が見えないように着色等されていることが好ましい。カバー部材20を構成する箱部21Aや基部21Bの成形方法としては真空成形法等の公知の成形方法を用いることができる。尚、基部21Bは、平坦なシート材料をプレスで所望の形状に切断して作製してもよい。
【0047】
カバー部材20は、帯電防止性を有している。カバー部材20に帯電防止性を付与する手法としては、界面活性剤をカバー部材20の原料のポリマーに混合する手法やイオン伝導型帯電防止剤でカバー部材20の表面を被覆する手法等を挙げることができる。又、親水性ポリマー等でカバー部材20の表面を被覆する手法や親水性モノマーを共重合又はグラフト重合してカバー部材20の原料のポリマーを親水化する手法、親水性物質や親水性ポリマーをカバー部材20の原料のポリマーに混合する手法等を挙げることもできる。更に、金属薄膜や導電性樹脂でカバー部材20の表面を被覆する手法を挙げることもできる。尚、カバー部材20の表面に帯電防止処理を施す場合、カバー部材20の外側面に帯電防止処理を施し、カバー部材20の内側面は絶縁性であることが好ましい。
【0048】
スイッチ部材22の把持部22Aはカバー部材20の箱部21Aの側壁よりも外側に突出している。スイッチ部材22は、被把持部22Aにおいて指等で把持されて引っ張られることにより、カバー部材20のスイッチ部材用開口部20Bを挿通して電池12及び基板16の間から取外されるようになっている。スイッチ部材22の材料としては例えばPET等の絶縁性の樹脂を用いることができる。イオントフォレーシス用電源ユニット10は、スイッチ部材22が電池12及び基板16の間から取外されることにより、基板16の配線と電池12とが電気的に接続されるようになっている。
【0049】
電子部品24A、24B、24C、24Dは抵抗等であり、所定の電気回路を構成している。尚、この電気回路の構成は本発明の実施形態例を理解するために重要とは思われないため、電気回路の詳細な構成については説明を省略する。
【0050】
イオントフォレーシス用電源ユニット10は、例えば図5に示されるような袋状の包装材30に包装される。同様にイオントフォレーシス装置28も袋状の包装材31に包装される。包装材30、31の材料としては例えばアルミニウムのシートを用いることができる。尚、包装材30、31の中には窒素ガス等を封入するとよい。
【0051】
次に本第1実施形態例の効果について説明する。
【0052】
本第1実施形態例に係るイオントフォレーシス用電源ユニット10は、電池12、コネクタ14、電子部品24A、24B、24C、24Dがカバー部材20で保護されているので、破損や不適切な通電が生じにくい。
【0053】
更に、カバー部材20にはコネクタ用開口部20Aが形成されているのでカバー部材20を装着した状態でイオントフォレーシス装置28に接続できる。従って、薬物イオンの投与時においても電池12及びコネクタ14はカバー部材20で保護され、破損や不適切な通電が生じにくい。
【0054】
又、カバー部材20の材料は、樹脂のシート材であるので小型化、軽量化に寄与する。これにより、例えばイオントフォレーシス装置28の使用時においてイオントフォレーシス装置28の上部にイオントフォレーシス用電源ユニット10を固定または載置しても、イオントフォレーシス用電源ユニット10の重さに起因する、イオントフォレーシス装置28からのイオントフォレーシス用電源ユニット10の脱落や、接触不良を防止又は抑制できる。
【0055】
尚、カバー部材20は基板16の外周に嵌合するように基板16等を収容する筐体を構成する形状であるので、材料が樹脂のシート材でありながら指等の接触に対して実用上充分な剛性を確保できる。
【0056】
更に、カバー部材20はフランジ部20Cを有しているので、この点でも剛性が高められている。
【0057】
又、カバー部材20は、材料が樹脂のシート材であるので低コストである。
【0058】
又、カバー部材20は、帯電防止性を有しているので静電気の発生が防止されており、塵芥等の付着が抑制される。
【0059】
又、スイッチ部材22はシート状の簡単な構造で低コストであり、且つ、カバー部材20のフランジ部20Cがスイッチ部材用開口部20Bの外側近傍においてスイッチ部材22の把持部22Aの片面に接触又は近接しているので、スイッチ部材22は誤って取外されることがないように保護されている。
【0060】
尚、スイッチ部材22の被把持部22Aはカバー部材20の箱部21Aの側壁よりも外側に突出し、更にフランジ部20Cにおけるスイッチ部材用開口部20Bの外側近傍の部分には切欠き20Dが形成されているので、スイッチ部材22の被把持部22Aを容易に指で把持することができる。
【0061】
(第2実施形態例)
次に、本発明の第2実施形態例について説明する。
【0062】
図6に示されるように、本第2実施形態例は、前記第1実施形態例に対し、ハウジングの部分が雄であるコネクタ14に替えてイオントフォレーシス用電源ユニット10側にハウシングの部分が雌であるコネクタ50が備えられ、ハウジングの部分が雌である相手コネクタ18に替えてイオントフォレーシス装置28側にハウシングの部分が雄である相手コネクタ52が備えられている。
【0063】
コネクタ50は、端面の位置が基板16の外周とほぼ一致しており、コネクタ用開口部20Aから突出していない。
【0064】
本第2実施形態例では、コネクタ50がカバー部材20の箱部21Aの側壁から突出することなくカバー部材20に収容されるので、コネクタ50に指等が誤って接触することによるイオントフォレーシス用電源ユニット10の破損を更に抑制できると共にイオントフォレーシス用電源ユニット10の一層の小型化に寄与する。
【0065】
尚、前記第1及び第2実施形態例において、カバー部材20のフランジ部20Cに切欠き20Dが形成されているが、この切欠きは省略してもよい。スイッチ部材22はシート状であるので、このような切欠きがない場合でも、被把持部22Aが基板16から離間する方向にスイッチ部材22を反らせることで被把持部22Aを指で把持することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1実施形態例に係るイオントフォレーシス用電源ユニットの構造を模式的に示す斜視図
【図2】同イオントフォレーシス用電源ユニット及びこれに接続されるイオントフォレーシス装置を模式的に示す斜視図
【図3】同イオントフォレーシス用電源ユニットのスイッチ部材用開口部周辺の構造を模式的に示す側面図
【図4】同イオントフォレーシス用電源ユニットのスイッチ部材の被把持部周辺の構造を模式的に示す平面図
【図5】同イオントフォレーシス用電源ユニット及び前記イオントフォレーシス装置の包装形態の例を模式的に示す斜視図
【図6】本発明の第2実施形態例に係るイオントフォレーシス用電源ユニット及びこれに接続される相手コネクタを模式的に示す斜視図
【符号の説明】
【0067】
10…イオントフォレーシス用電源ユニット
12…電池
14、50…コネクタ
16…基板
18、52…相手コネクタ
20…カバー部材
20A…コネクタ用開口部
20B…スイッチ部材用開口部
20C…フランジ部
20D…切欠き
21A…箱部
21B…基部
22…スイッチ部材
22A…被把持部
24A、24B、24C、24D…電子部品
26…導電線
28…イオントフォレーシス装置
30、31…包装材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池と、コネクタと、これら電池及びコネクタを支持する基板と、材料が樹脂のシート材で前記基板の外周に嵌合するように該基板、前記電池及び前記コネクタを収容する筐体を構成し、且つ、前記コネクタが相手コネクタに結合するためのコネクタ用開口部が形成されたカバー部材と、を備えることを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【請求項2】
請求項1において、
前記カバー部材は、帯電防止性を有することを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【請求項3】
請求項2において、
前記カバー部材は、その外側面に帯電防止処理が施され内側面は絶縁性であることを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記電池及び前記基板の間に装着されて前記電池及び前記コネクタを絶縁し、且つ、その一部は前記カバー部材の外側に突出する被把持部であるシート状のスイッチ部材を更に備え、
前記カバー部材は、前記スイッチ部材が貫通するスイッチ部材用開口部と、該スイッチ部材用開口部の外側近傍において前記スイッチ部材の把持部の片面に接触又は近接するフランジ部と、を有することを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。
【請求項5】
請求項4において、
前記スイッチ部材の被把持部を指で把持するための切欠きが前記カバー部材のフランジ部に形成されたことを特徴とするイオントフォレーシス用電源ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−307211(P2007−307211A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−140180(P2006−140180)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(504153989)トランスキュー・テクノロジーズ 株式会社 (83)
【Fターム(参考)】