説明

イオン導入器

【課題】 使用者の操作性を向上させると共に、十分効果のあるイオン導入及びマッサージを提供することができるイオン導入器を提供する。
【解決手段】 人体を検知したとき、すなわち、患部に電極部1が接触しているときに、バイブレータ13の駆動を開始するので、電極部1が接触していない場合にバイブレータ13は開始することはなく、使用者が意識することなく、電力消費量の大きいバイブレータ13の無駄な駆動を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器に関する。
【背景技術】
【0002】
背景技術となる第1のイオン導入器としては、特開2000−210385号公報に開示されるものがある。この背景技術となる第1のイオン導入器は、図13に示すように本体101の上端前方には使用者の顔面皮膚に接触し、ガルバニックイオン電流を出力する顔面皮膚接触部102が設けられており、この顔面皮膚接触部102の周縁部の内側に複数の遠赤外線ダイオードUD1、UD2、UD3が設けられ、振動発生部及び遠赤外線を出力する遠赤外線出力部104を備え、本体101の左右両側には、使用者が本体を握ったとき、皮膚と接触される接地部106が設けられている構成である。この背景技術となるイオン導入器によれば、直流/直流変換部を用いて、バッテリの電源を昇圧させ、この昇圧した電源でガルバニックイオン電流を出力し、さらに、振動発生部及び遠赤外線出力部を備え、振動及び遠赤外線を発生し、使用者は簡便に携帯しながらガルバニックイオン電流、遠赤外線及び振動を用いて、皮膚美容を遂行するのは勿論、皮膚美容段階で出力するガルバニックイオン電流を周期的に可変させることにより、皮膚刺激の効果が高く、これにより、常に弾力性を有し、かつ色つやの良い皮膚を維持することができる。また、この背景技術となるイオン導入器には、図14に示すように、クレンジング(図14(a))、マッサージ(図14(b))、栄養供給(図14(c))、リフティング(図14(d))の各種パルス波形モードが用意されており、適宜各種パルス波形モードの動作が行われる。
【0003】
背景技術となる第2のイオン導入器としては、特開2001−259045号公報に開示されるものがあり、施術部位の皮膚に超音波振動を付与する超音波振動部が導電性素材で出来ており、超音波振動部が施術部位の皮膚に有効成分のイオンを導入するためのイオン導入電極と共通するようになっていることを特徴とするものである。この背景技術となる第2のイオン導入器によれば、超音波振動とイオン導入を同時に施術する事ができるので、長期連用でも皮膚に与える負担が極めて少なく、皮膚にトラブルを発生しないという点や、従来法に比し極めて効率的に皮膚の中に有効成分を導入吸収でき、従って施術時間が短縮できるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−210385号公報
【特許文献2】特開2001−259045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記第1の背景技術は以上のように構成され、イオン導入のみが可能であり振動によるマッサージを行うものは少なく、また、前記第2の背景技術のように振動によるマッサージを行うものであっても、効果的側面のみを考慮したイオン導入器であって、使用者の操作性の面から利便性が高くないという課題を有する。
【0006】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、使用者の操作性を向上させると共に、十分効果のあるイオン導入及びマッサージを提供することができるイオン導入器を提供することを目的とする。また、第2の背景技術のように、イオン導入と共に振動によるマッサージを行うことができ、さらに、しわ伸ばしも行うことができる多機能化を図るものでもある。さらにまた、振動によるマッサージが円滑に行われたとしても、イオン導入器本来のパルス出力によるイオン導入等が円滑に行われなければ本質を欠くため、より適切なパルスを出力するようにすることも本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るイオン導入器は、患部に電流を出力する電極部と、当該電極部にパルスを出力するパルス出力部と、前記パルス出力部に各種電流を供給する電源部とを備え、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器であって、前記パルス出力部がパルスを出力した後パルス毎に逆の極性のパルスを出力するものである。このように本発明においては、前記パルス出力部がパルスを出力した後パルス毎に逆の極性のパルスを出力するので、パルス出力部からのパルスにより人体が帯電状態となっても、印加電圧が正から負に(または負から正に)なり人体への帯電が解放され、パルス出力部が出力した波形に応じた出力波形が得られ、想定する効果を十分に得ることができる。
【0008】
また、本発明に係るイオン導入器は、患部に電流を出力する電極部と、当該電極部にパルスを出力するパルス出力部と、前記パルス出力部に各種電流を供給する電源部とを備え、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器であって、前記パルス出力部のパルス出力部分を構成する回路を接地用スイッチを介して、パルス出力部がパルス毎にパルスを出力した後前記接地用スイッチを投入して前記パルス出力部分を接地状態にするものである。このように本発明においては、パルス出力部がパルス毎にパルスを出力した後前記接地用スイッチを投入して前記パルス出力部分を接地状態にするので、パルス出力部からのパルスにより人体が帯電状態となっても、パルス出力部がパルスを出力しなくなるだけでなくさらに接地状態になって人体への帯電された電荷が解放され、パルス出力部が出力した波形に応じた出力波形が得られ、想定する効果を十分に得ることができる。通常パルス出力部からのパルス出力を受ける対極電極部が、パルス出力時には接地状態となってパルスを受けるようになっているが、ここでは、さらに出力側のパルス出力部自体も帯電した電荷の解放のために接地状態となって、より円滑に電荷の解放を助長し、使用者に対するパルスの効果を十分に発揮可能としていることに意義がある。
【0009】
また、本発明に係るイオン導入器は必要に応じて、患部に電流を出力する電極部と、当該電極部にパルスを出力するパルス出力部と、前記パルス出力部に各種電流を供給する電源部とを備え、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器であって、患部に直接接触し、前記電極部を構成して金属からなるプレート部が、3以上の領域に分割されて構成されているものである。このように本発明においては、患部に直接接触し、前記電極部を構成して金属からなるプレート部が、3以上の領域に分割されて構成されているので、分割領域同士で導通することができ局所的なケアを行うことができ、さらに、分割領域が2つの場合には1箇所のみにおいてケアができるにすぎないが、分割領域を3以上形成している場合には複数箇所のケアもできる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器について図1ないし図8に基づき説明する。図1は本実施形態に係るイオン導入器の平面図及び右側面図、図2は本実施形態に係るイオン導入器の全体構成ブロック図、図3は本実施形態に係るパフリングの使用状態図、図4は本実施形態に係るイオン導入器の回路構成図、図5は本実施形態に係るイオン導入器のクレンジングのモードの波形図、図6は本実施形態に係るイオン導入器のマッサージのモードの波形図、図7は本実施形態に係るイオン導入器のイオン導入のモードの波形図及び図8は本実施形態に係るイオン導入器のリフティングのモードの波形図を示す。
【0011】
前記各図において本実施形態に係るイオン導入器は、患部に電流を出力する電極部であるパフプレート部1と、当該電極部にパルスを出力するパルス出力部12と、振動を発生させるバイブレータ13と、前記パルス出力部12及びバイブレータ13に各種電流を供給する電源部(図示しない)とを備え、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部12からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器であって、人体を検知した時にパルスの出力を開始しバイブレータ13を駆動開始させ、人体を検知しなくなった時にパルスの出力を停止しバイブレータ13の駆動を停止し、さらに、再び人体を検知した時にパルスの出力を再開しバイブレータ13の駆動を再開する構成である。本イオン導入器は、大まかには前面を形成し、前記パフプレート部1が先端に配設された前面体2と、この前面体2の背面にあり、前記パルス出力部12等の電気回路を内設する背面体3とからなる。この前面体2の中央部下側と背面体3とで使用者が使用時に握る手持部を構成している。そして、この手持部からなる本体と前記パフプレート部1とが離隔し、連結部2aを介して本体と電極部であるパフプレート部1とが結合し、前記パフプレート部1及び連結部2aを受け部として形成している構成である。一方、この受け部に対してパフを保持する保持部材であるパフリング7が前記受け部に対応した嵌合可能な楕円状リングであってリングの孔部7aの長軸内側方向に対する外力に対して復元性を有するものである。すなわち、前記受け部に、パフリング7が鉤部となって嵌合する。
【0012】
前記パフプレート部1は、導電性部材からなり、同じく導電性部材からなる対極電極部6と共に、人体を介して導通状態となる。実際の使用時には、パフプレート部1が患部に接触し、対極電極部6が本美容機器を持つ掌や手の指等と接触し、パフプレート部1(又は対極電極部6)から人体を介して対極電極部6(又はパフプレート部1)へ向かって電流が流れる。パフプレート部1には電流の供給を受けるべく、電極ライン1aが本体10の内部に内設されている。ただし、電源ライン1aは1本であり、もう1本は人体を導体とみなすので不必要である。前記パフプレート部1の平面形状はルーローの三角形の形状をしているが、この形状によりパフプレート部1を当接させる患部の内他の部位と比べて凸部となっている鼻等のパフプレート部1が接触した場合に、どの側面でも同じ程度の大きさの接触面で当接することができ、偏りがないイオン導入を行うことができる。また、パフプレート部1のルーローの三角形自体の形状が、統一があって審美生が高い。
【0013】
前記パフリング7は樹脂を成形したものである。樹脂の選定においては、成形後少なくとも復元性を有するものであることが必要であり、使用者の指の力で変形可能な軟性を有することが好ましい。復元性を要しなければパフリング7の孔部の長軸内側方向に使用者が力を加えて変形させ嵌め易くした状態でパフプレート部1に嵌め合わせた後に、変形したままの形状となってパフリング7がパフをパフプレート部1にしっかりと保持することができない。
【0014】
また、パフリング7は、前記リングの孔部7aの一方の開口の径7cが他方の開口の径7dより小さくするつば部7bを設けている。このつば部7bを設けることによりパフリング7がパフプレート部1を通過して連結部2aに落ち込むことを防止し、定位置にパフリング7をパフプレート部1に嵌め合わせることができる。さらに、このようなつば部7bを一方の面のみに形成していることにより、使用者が指により外力を加えて長軸内側方向にパフリング7を変形させた場合につば部7bを形成している開口部は剛性があり変形し難いのに対し、つば部7bを形成していない他方の開口部はそれと比較して剛性がないため、つば部7bを形成していない他方の開口部のみが拡開し、使用者がパフリング7をパフプレート部1に嵌め易くなる。
【0015】
前記前面体2は、表面中央に操作スイッチ4が配設されている。この操作スイッチ4は、電源スイッチボタン4a、モード切替スイッチ4b及び強弱切替スイッチ4cからなる。電源スイッチボタン4aは本イオン導入器の電源のオン/オフを受け、電源オフの状態で電源スイッチボタン4aを押下することで本イオン導入器は起動し、一方、電源オンの状態で電源スイッチボタン4aを押下することで本イオン導入器は終了する。モード切替スイッチ4bは、現在動作しているモードから他のモードに切り替えるためのスイッチである。モード切替スイッチ4bはどのモードであっても他のモードに移行することができる。モード切替スイッチ4bを押す毎に他のモードに移行するため、何度か押下すると一周して移行前のモードに戻ってくることになる。強弱スイッチ4cは、本スイッチの切り替えによりパルス出力部12から出力されるパルスの出力電圧の強弱を選択したり、バイブレータ13の強弱を選択するものである。この強弱スイッチ4cによるパルスの出力電圧の強弱の選択及びバイブレータ13の強弱の選択を設けたのは(出力電圧が強でバイブレータ13も強であるモードをHighモードとし、出力電圧が弱でバイブレータ13も弱であるモードをLowとする)、使用者の選択の幅を広げ利便性を高めるためである。詳述すれば、電気信号に対して恐怖心や敏感な人はイオン導入器を使用したいにも拘らず電気信号を避けることにより本イオン導入器の使用を躊躇うことが考えられるが、Lowモードを用意することによりこのような使用者であっても安心して使用することができる。一方、電気信号に対して恐怖心どころかチクチクする痛みに対して効果を確認するような使用者にとっては、Lowモードのみの使用では効果はある程度あるにも拘らず満足いくものではなくHighモード用意することによりこのような使用者にも対応することができる。
【0016】
これら電源スイッチボタン4a、モード切替スイッチ4b及び強弱切替スイッチ4cの上面にはドーム状の共通スイッチが形成されている。この共通スイッチは、十字キーのごとくどの方向に押下することもできる。そして、この共通スイッチは下面に配設されている電源スイッチボタン4a、モード切替スイッチ4b及び強弱切替スイッチ4cにそのまま押下状態を伝える。すなわち、共通スイッチが下方向にシフトして押下すると電源スイッチボタン4aを押下することとなり、共通スイッチが右上方向にシフトして押下するとモード切替スイッチ4bを押下することとなり、共通スイッチが左上方向にシフトして押下すると強弱切替スイッチ4cを押下することとなる。
【0017】
また、前面体2の操作スイッチ4の形状が平面方向から見ると円状となっているが、この円と同心円上に複数の発光ダイオード5を配設している。前記発光ダイオード5は、現在どのモードかを示すモード表示ランプ5a、パルスの出力とバイブレータの振動の強弱を示す強弱表示ランプ5bからなる。モード表示ランプ5aはフルカラーLEDを用いる。そして、制御部9は使用者が発光ダイオード5の光の色により各モードを判別できるように、例えば、イオンクレンジング時には水色、マッサージ時には橙、イオン導入時には青色、リフティング時には白色に発光するように制御する。強弱表示ランプ5bは、それぞれLEDが用意され、強の場合には強用LEDが発光し、弱の場合には弱用LEDが発光している

【0018】
前記背面体3は、後端表面に対極電極部6が形成され、また、電流供給元となる電池が脱着可能となる電池収納部が内設され、さらに、当該内部の電池からの電流の供給を受け、かかる電流をパルスに換え、パフプレート部1(又は対極電極部6)にパルスを出力するように制御する制御部9を実装している回路基板が内部に配設されている構成である。背面体3は有色にて形成されており、これは、内部に配設される回路基板、電源部等を被覆するためである。したがって、外観者に対する美観を向上させるためにデザイン上特化させるために透明又は半透明にして内部の回路基板を故意に透過させる場合もある。ここでの電池は、充電型であり、充電容量がなくなった場合には、音により知らせる構成とすることができる。
【0019】
前記制御部9は、図2に示すように、電源スイッチボタン4a、モード切替スイッチ4b、強弱切替スイッチ4cからの入力を受け、発光ダイオード5、パルス出力部12及び前記バイブレータ13を制御する。この制御部9は実際には主にマイクロコンピュータにより実装され、その余の部分は回路からなる。前記発光ダイオード5は、制御部9から出力された制御信号(発光用制御信号)に従って発光する。前記パルス出力部12は、制御部9から出力された制御信号(電極用制御信号)に従ってパフプレート部1及び対極電極部6にパルスからなる電流を出力する。前記バイブレータ13は、制御部9から出力された制御信号(バイブレータ用制御信号)に従ってモータを回転させる。
【0020】
前記パルス出力部12が出力するパルスには用途毎にモードがあり、本実施形態においては、皮膚の深部に蓄積している毒素や老廃物を除去するイオンクレンジング、顔面皮膚の穴を拡張及び縮小させ色艶の良い弾力性のある皮膚に維持させるマッサージ、皮膚の深部に化粧水等の養分を浸透させるイオン導入、及び、皮膚の毛穴を拡縮させ張りのある皮膚を保持させるリフティングのモードがある。
【0021】
また、制御部9は、パルス出力部12から人体検知用の検出信号を適宜出力するようにしている。人体検知とは、パフプレート部1が人体と接触しているか否かを検知するものである。人体検知を使用する目的は、人体を検知してパルスを出力し振動させるようにし確実にイオン導入を使用者に行うことにある。本イオン導入器においては、ソフトスタートを行うために特に有用であり、すなわち、人体に確実にパフプレート部1が接触している状態でソフトスタートをする意味があり、人体に電極部1が接触していない状態でソフトスタートし、ソフトスタートを経過した通常の動作時に人体に接触させた場合にはソフトスタートの意味がなくなる。パルス出力部12から各モードのパルスが出力されている場合には、検出信号は出力しなくてもよい。これは、各モードのパルスが適切に出力されている場合には、人体に電極部1が接触しているため、別途検出信号を出力する必要がないことによるものである。ここで、適切に電極部1が人体に接触していることを使用者に知らせるために、発光ダイオード5の発光を変化させる。具体的には、人体検知がなされるまでは、発光ダイオード5を点滅させ、人体検知がなされれば点灯に移行するようにする。
【0022】
前記人体検知は、具体的には、パルス出力部12から、所定周波数の検出信号が電極部に出力されている。この検出信号は、人体と電極部1が接触している場合には人体を通って対極電極部6に入力される。人体を介してしているので、パフプレート部1で検出される検出信号と比べると、対極電極部6で検出される検出信号がノイズが入った微弱な信号となっている。このような信号により人体と実際に接触しているか否かを判別する場合に、単純に検出信号の1つでも検出されると人体が検知されると判別するのは早計であり、ノイズにより一時的に上昇した波高値である可能性もある。したがって、図4(b)に示すように人体検知の回路に積分回路を配設し、一定時間を継続して検出信号が入力された場合に、制御部9に人体検知がなされたことを示す信号を出力することとした。ここで、前記一定時間は、積分回路の抵抗又はコンデンサの容量を変更することにより調整が可能であり、可変にすることも可能である。他の人体検知の方法としては、出力した検出信号に対応する対極電極6で検出された検出信号の平均をとって所定電圧レベル以上となっている場合にのみ動作モードに移行する構成とすることもできる。また、検出された検出信号の平均だけでなく、他にも、最初と最後のいくつかの検出信号を無視して残りの検出信号の平均を比較対象とすることもできる。最初と最後のいくつかの検出信号を無視したのは、一般に人体に対して電気信号を流した場合に、最初と最後の電気信号に対する検出信号が弱くなるという性質を考慮したものである。他には、前記性質を逆手にとって、電圧の変化率が高いポイントが2点あるか否かにより判別することもできる。この2点というのは、最初と最後の電気信号に対する検出信号が弱くなる部分のことを意味している。また、単に平均だけでなく、検出信号のうち所定の電圧レベルを超えた検出信号の数により
判別してもよい。
【0023】
前記制御部9が、前記人体検知の検出信号を受け人体を検知した時にパルスの出力を開始しバイブレータ13を駆動開始させる。人体を検知しなくなったことを判別するためには、パルスが出力されている場合には、パルスが他方の電極にて検出されていることで患部に電極部が当接されていると判断できるので、このパルスが他方の電極で検出されなくなった場合を人体が検知されなくなったとして判別することができる。そして、人体を検知しなくなった時にパルスの出力を停止しバイブレータ13の駆動を停止し、さらに、再び人体を検知した時にパルスの出力を再開しバイブレータ13の駆動を再開することとする。
【0024】
パルスは前記パルス出力部12から出力されるのであるが、パフプレート部1に対してパルスを出力するのか、対極電極部6に対してパルスを出力するのかは、前記モードにより異なる。パフプレート部1に対してパルスを出力する場合には、対極電極部6はGNDに電圧レベルを落としておく必要がある。一方、対極電極部6に対してパルスを出力する場合には、パフプレート部1はGNDに電圧レベルを落としておく必要がある。このようにパルスが出力されない側の電極をGNDに電圧レベルを落とすのは、出力されたパルスが人体を通って出力されない側の電極に通すためである。
【0025】
図5又は図7に示すようにパルス出力部12が各パルス生成時にパルスの立ち上がり時間を十分与えパルスの立ち上がりの波形の形状が湾曲とする(以下、パルス緩慢立ち上がり機能とする)ことで、生体が電気を感じるコヒーレ電圧に急激に到達することなく、パルスの電圧レベルがゆっくりと上昇しコヒーレ電圧に到達して生体に対して電気を感じさせることを防止して、本イオン導入器を快く使用することができる。特に、イオン導入器を顔を患部として使用する場合には、顔の皮膚が敏感であるため、かかる電気を感じる場合の不快感は他の患部と比較しても著しく、本イオン導入器が有効である。なお、図6又は図8では、各パルスを詳細に示すことなく、総括的にパルスを示しているだけであって、図5又は図7と同様にパルス出力部12が各パルス生成時にパルスの立ち上がり時間を十分与えパルスの立ち上がりの矩形の形状を湾曲としている。なお、図6又は図8は、パルスの集合により構成されているが、パルスからなるのではなく実際に電圧制御してかかる波形の電圧を正確に印加することもできる。また、人体が痛みを感じないための具体的な立ち上がり時間は、0.1[ms]ないし1[ms]であることが好ましい。他の表現をすれば、これもパルスの種類にも拠るわけであるが、周期の40[%]程度までならイオン導入の効果の観点から許容できる範囲である。より十分な時間をとって立ち上げることは人体の痛みが生じないという観点からは望ましいが、パルスの周期よりも大きくなれば立ち上がる前にパルスが終了し、また、イオン導入の効果の観点からも望ましくなく限界がある。また、図6と図8との違いは、図8の方がパルスの周期が大きいことである(例えば、図6のパルスの周期の10倍程度が図8のパルスの周期である)。
【0026】
図5ないし図8に示すように、前記パルス出力部12が正のパルスを出力した後に負のパルスを出力する場合に正のパルス出力後休止期間を経て負のパルスを出力する(以下、休止期間付加機能とする)ことにより、正のパルスの電圧レベルから負のパルスの電圧レベルに一気に変化することなく、正のパルスの電圧レベルからベースレベルの電圧レベルに、休止期間を経て、ベースレベルの電圧レベルから負のパルスの電圧レベルに変化するため、生体に過剰な電圧レベルの変化の負荷を与えることなく駆動することができる。ここでは、パルス毎に負のパルスを出力しているのではなく、ある波形モードのときの1周期中に複数の正のパルスを出力した後に休止期間を経て負のパルスを出力しているのである。
【0027】
次に、本実施形態に係るイオン導入器の動作について説明する。使用者は、イオン導入器の電源スイッチ5aを押下してイオン導入器を起動させる。制御部9が起動し、全ての発光ダイオード5を所定時間点灯させる。この点灯は、待機モードから動作モードに移行したことを示す。動作モードに移行すると、制御部9はパルス出力部12から検出信号を出力する。所定期間の間に検出信号の出力に対して信号の受信ができない場合には、待機モードに移行する。一方、所定期間内に検出信号の出力に対して信号の受信ができた場合には、制御部9によりイオンクレンジングのモードに移行する。イオンクレンジングのモードでは、制御部9がパルス出力部12に早い周期のパルス出力をさせると共にバイブレータ13に振動させて皮膚内部の汚れを排出させる。このイオンクレンジングのモードの動作と共に、制御部9がモード表示ランプ5aを水色に点灯させる。イオンクレンジングのモードの終了後、一端休止する。これはイオンクレンジング後に洗顔等を使用者が行う必要があるからである。使用者がかかる洗顔等をした後、電源スイッチ5aを押下し休止を解いて、制御部9によりマッサージのモードに移行する。マッサージのモードでは、制御部9が100[msec]の間に1:1Dutyの+/−の出力をパルス出力部12にさせると共にバイブレータ13を振動させて肌をマッサージする。このマッサージのモードの動作と共に、制御部9がモード表示LED5aを橙に点灯させる。マッサージのモードの終了後、一端休止する。使用者は患部にプロビタミンCを浸透させたコットンパフ8をパフプレート部1に被せ、さらに前記パフリング7をリングの孔部長軸内側方向に押し曲げ、パフリング7を変形させた状態でコットンパフ8を被せたパフプレート部1に嵌め合わせる(図3(a)参照)。使用者が電源スイッチ4aを押下することで、制御部9によりイオン導入のモードに移行する。イオン導入時には、制御部9が早い周期のパルス出力をパルス出力部12にさせると共にバイブレータ13を振動させて皮膚の中にプロビタミンCを浸透させる。このイオン導入のモードの動作と共に、制御部9がモード表示ランプ5aを青色に点灯させる。イオン導入のモードの終了後、電極部1に嵌め合わせたパフリング7を外しコットンパフ8も外し、制御部9によりリフティングのモードに移行する。このリフティング時には、浸透させたプロビタミンCを安定させるため、制御部9がパルス出力部12に約1[min]間1:1Dutyの+/−の出力をさせる。このときはバイブレータ13の振動はない。このリフティングのモードの動作と共に、制御部9がモード表示ランプ5aを白色に点灯させる。以上で、通常のイオン導入の動作は終了し、待機モードに移行する。
【0028】
前記各モードの使用中に実際に使用者がイオン導入器を患部から離すと、パルスが他方の電極で検出することができなくなり、患部からパフプレート部1が離されたと判別し、バイブレータ13の振動を停止させると共にパルスの出力を停止する。このようにバイブレータ13の振動及びパルスの出力を停止している場合には、検出信号を再び出力する。そして、再び、患部にパフプレート部1を当接させると、検出信号を検出することができ、パフプレート部1が患部に当接されていると判別し、停止されたモードの残りの駆動期間バイブレータ13の振動及びパルスの出力を再開させる。
【0029】
このように本実施形態に係るイオン導入器によれば、患部にパフプレート部1が接触しているときに、バイブレータ13の駆動を開始するので、パフプレート部1が接触していない場合にバイブレータ13は開始することはなく、使用者が意識することなく、電力消費量の大きいバイブレータ13の無駄な駆動を抑制することができる。また、イオン導入器に予め設定しているコースにおけるバイブレータ13の動作であれば、コースが想定するバイブレータ13の振動を十分に患部が受けることができる。また、人体を検知しなくなったとき、すなわち、患部にパフプレート部1が接触していないときに、バイブレータ13の駆動を停止するので、パフプレート部1が接触していない場合にバイブレータ13は駆動することはなく、使用者が意識することなく、電力消費量の大きいバイブレータ13の無駄な駆動を抑制することができる。
【0030】
なお、本実施形態に係るイオン導入器においては、人体検知をバイブレータ13の駆動変化に基づき行うこともでき、バイブレータ13を駆動させる場合に、電極部を患部に当接している場合、パフプレート部1を患部に当接していない場合、イオン導入器を机等に一時的に置いている場合で、バイブレータ13の駆動は変化し、モーターを回転させて偏心させた錘を回転させてバイブレータ13を構成している場合には回転数、駆動電圧(駆動電流)が変化し、圧電素子を用いてバイブレータ13を構成している場合には駆動電圧(駆動電流)が変化し、この駆動変化により人体検知を行い、別途検出するための検出信号を出力、受信する回路を構成することもなく、バイブレータ13単体で駆動することができる。また、電極部1が患部に当接しているか否かを検出するために、一定の間隔でバイブレータ13を駆動させる必要があるものの、使用者に対して駆動中であることを知らせることができ、検出動作自体も無駄になることがない。ここで、モーター、圧電素子を用いたバイブレータを例示したが、この他の構成によるバイブレータを用いてもよい。
【0031】
また、本実施形態に係るイオン導入器においては、電源投入後最初のバイブレータ13の駆動開始はスイッチ入力に基づき行うので、患部にパフプレート部1を当接させた場合に唐突にバイブレータ13が駆動することはなく安全且つ安心して使用することができる。
【0032】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るイオン導入器について図9または図10に基づき説明する。図9は本実施形態に係るイオン導入器のクレンジングのモードの波形図及び図10は本実施形態に係るイオン導入器のイオン導入のモードの波形図、図11は本実施形態に係るイオン導入器の回路構成図である。
【0033】
本実施形態に係るイオン導入器は、前記第1の実施形態に係るイオン導入器と同様に構成され、パルス出力部12がパルス毎に印加電圧を正から負に変化させることを異にする構成である。
【0034】
本実施形態に係るパルス出力部12は、クレンジングのモード及びイオン導入のモードについて、前記第1の実施形態に係る図5のクレンジングのモードの波形図及び図7のイオン導入のモードの波形図と異なり、それぞれ図9のクレンジングのモードの波形図及び図10のイオン導入のモードの波形図に改良した。相違点は、図9及び図10はパルス毎に正のパルスの後に負のパルスを挿入している点である。この相違点により、体内で帯電している電荷を解放することができ、対極電極部6で検出される検出電圧の波形図が出力電圧に近似され、効果的なパルスを使用者の皮膚に与え円滑にイオン導入等の目的を果たすことができる。このような負のパルスを挿入しない場合の検出電圧の波形図は体内で帯電状態となっているため一旦パルスが立ち上がると、図9の点線に示すとおり、所定電圧から十分に下がることができず、所望の効果を皮膚に与えることができなかった。本実施形態に係るパルスを出力した場合には、図9の点線よりもパルス毎に十分に0電位に近接したパルスの波形となる。このように出力電圧と検出電圧の波形図がより近似されたものとなるのは、パルス毎に正のパルスに対して負のパルスを出力しているからに他ならない。負のパルスの電圧レベルの最大絶対値は、正のパルスの最大電圧レベルより小さいものとしている。これは、負のパルスは体内での帯電を解放するために行うものであり、負の電圧レベルまで検出電圧を降下させることが目的ではないからである。また、負のパルスの電圧レベルの最大絶対値を、正のパルスの最大電圧レベルと同程度とすると、使用者の体に対する負担も一層大きくなり、刺激が強すぎて敏感な肌に悪影響を与えかねないからである。したがって、負の電圧レベルの最大絶対値を大きくする前提として、前記第1の実施形態における休止期間をパルス毎に挿入する構成が望ましい。
【0035】
本実施形態に係るイオン導入器の動作は前記第1の実施形態の動作と同様であり、パルス出力部12が出力するパルスのみ異なる。
このように本実施形態に係るイオン導入器によれば、前記パルス出力部がパルスを出力した後パルス毎に逆の極性のパルスを出力するので、パルス出力部12からのパルスにより人体が帯電状態となっても、印加電圧が正から負に(または負から正に)なり人体への帯電が解放され、パルス出力部12が出力した波形に応じた出力波形が得られ、想定する効果を十分に得ることができる。また、本実施形態においては、クレンジング及びイオン導入のモードの波形に対して逆の極性のパルスを出力するようにしたが、これは、クレンジング及びイオン導入が、マッサージ及びリフティングのモードの周波数と比べて高いからである。すなわち、周波数が高いと一旦立ち上がった電圧が降下し難いという特性があるためである。ただし、当然にマッサージ及びリフティングにも逆の極性のパルスを挿入することもでき、より高い効果を望むことができる。
【0036】
なお、本実施形態に係るイオン導入器においては、図11に示すように、前記パルス出力部12のパルス出力部分を構成する回路を接地用スイッチ15を介して接地し、パルス出力部12がパルス毎にパルスを出力した後前記接地用スイッチ15を投入して前記パルス出力部分を接地状態にすることもでき、パルス出力部12からのパルスにより人体が帯電状態となっても、パルス出力部12がパルスを出力しなくなるだけでなくさらに接地状態になって人体への帯電が解放され、パルス出力部が出力した波形に応じた出力波形が得られ、想定する効果を十分に得ることができる。パルス出力側も接地状態にすることで、体内の電荷が十分に解放できるようにしたものである。
【0037】
また、図11のQ1のトランジスタと、接地用スイッチ15であるQ2のトランジスタとを同時にONとすることもできるが、Q1のトランジスタをONにした後暫くしてQ2のトランジスタをONにすることもでき、このように時間差(電気無通電期間)を設けることでパルスの降下がかかる電気無通電期間は緩やかに変化し、電気無通電期間経過後に一気0電位まで下がるようにすることもできる。このように段階的に下げるメリットしては、使用者の患部に対する負担減がある。
【0038】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るイオン導入器について図12に基づき説明する。図12は本実施形態に係るイオン導入器の平面図である。
【0039】
前記図12(a)において本実施形態に係るイオン導入器は、前記第1の実施形態に係るイオン導入器と同様に構成され、患部に直接接触し、前記パフプレート部1が3つの分割領域20に分割されて構成されていることを異にする構成である。
【0040】
前記パフプレート部1が3つの分割領域20a、20b、20cからなる。分割領域20aと分割領域20bとが導通し、分割領域20aと分割領域20bとの間を局所的にケアすることができる。同様に、分割領域20bと分割領域20cとが導通し、分割領域20bと分割領域20cとの間を局所的にケアすることができる。したがって、パフプレート部1を使用者が同一箇所に当接した場合であっても2箇所をケアすることができる。2箇所のケアを同時に行うこともできるが、時間差を付けてケアすることもでき、駆動の安定性の観点からは時間差を設けてケアする方が好ましい。
【0041】
このように本実施形態に係るイオン導入器によれば、患部に直接接触し、前記パフプレート部1が、3つの領域に分割されて構成されているので、分割領域20同士で導通することができ局所的なケアを行うことができ、さらに、分割領域が2つの場合には1箇所のみにおいてケアができるにすぎないが、分割領域を3以上形成している場合には複数箇所のケアもできる。
【0042】
また、本実施形態に係るイオン導入器においては、図12(b)に示すように、パフプレート部1をより多くの分割領域20より構成することもでき、より多くの箇所でケアすることもできる。また、隣接した分割領域だけでなく、例えば、分割領域20aと分割領域20j、または、分割領域20aと分割領域20sとでは刺激を与えるエリアも異なれば強さも異なり、より柔軟且つきめ細かなしわケアを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器の平面図及び右側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器の全体構成ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るパフリングの使用状態図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器の回路構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器のクレンジングのモードの波形図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器のマッサージのモードの波形図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器のイオン導入のモードの波形図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るイオン導入器のリフティングのモードの波形図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るイオン導入器のクレンジングのモードの波形図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るイオン導入器のイオン導入のモードの波形図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るイオン導入器の回路構成図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るイオン導入器の平面図である。
【図13】従来のイオン導入器の全体斜視図である。
【図14】従来のイオン導入器の各モードの波形図である。
【符号の説明】
【0044】
1 パフプレート部
1a 電極ライン
2 前面体
2a 連結部
3 背面体
4 操作スイッチ
4a 電源スイッチボタン
4b モード切替スイッチ
4c 強弱切替スイッチ
5 発光ダイオード
5a モード表示ランプ
5b 強弱表示ランプ
6 対極電極部
7 パフリング
7a 孔部
7b つば部
7c 一方の開口の径
7d 他方の開口の径
8 コットンパフ
9 制御部
12 パルス出力部
13 バイブレータ
13a バイブレータライン
14 ACアダプター
15 接地用スイッチ
20aないし20s 分割領域
101 本体
102 顔面皮膚接触部
104 遠赤外線出力部
106 接地部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患部に電流を出力する電極部と、当該電極部にパルスを出力するパルス出力部と、前記パルス出力部に各種電流を供給する電源部とを備え、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器において、
前記パルス出力部がパルスを出力した後パルス毎に逆の極性のパルスを出力することを
特徴とするイオン導入器。
【請求項2】
患部に電流を出力する電極部と、当該電極部にパルスを出力するパルス出力部と、前記パルス出力部に各種電流を供給する電源部とを備え、イオン化溶液中に含まれるイオン化成分を前記パルス出力部からのパルスによって生体へ導入するイオン導入器において、
前記パルス出力部のパルス出力部分を構成する回路を接地用スイッチを介して選択的に接地可能とし、パルス出力部がパルス毎にパルスを出力した後前記接地用スイッチを投入して前記パルス出力部分を接地状態にすることを
特徴とするイオン導入器。
【請求項3】
請求項1または2に記載のイオン導入器において、
患部に直接接触し、前記電極部を構成して金属からなるプレート部が、3以上の領域に分割されて構成されていることを
特徴とするイオン導入器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−148979(P2010−148979A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−87293(P2010−87293)
【出願日】平成22年4月5日(2010.4.5)
【分割の表示】特願2004−153521(P2004−153521)の分割
【原出願日】平成16年5月24日(2004.5.24)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】