説明

イメージ処理装置、及び、当該イメージ処理装置を実現するプログラム

【課題】特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、異なる処理を行うイメージ処理装置を提供する。
【解決手段】帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部11eと、保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させる画像管理部11fとを有し、画像管理部は、画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置、及び、当該イメージ処理装置を実現するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、銀行や金融公庫、信用金庫、消費者金融事業者、保険会社、証券会社等の金融機関は、パーソナルコンピュータ(PC)を、イメージ処理装置として利用している。
【0003】
イメージ処理装置は、各種の帳票のイメージデータに対して任意の処理を行う装置である。イメージ処理装置は、例えば、スキャナ等の画像入力装置に接続されており、画像入力装置から各種の帳票のイメージデータを取得する。
【0004】
イメージ処理装置は、画像入力装置から各種の帳票のイメージデータを取得すると、取得された各イメージデータを記憶部に一時的に記憶した後、各イメージデータに対して、主帳票とその主帳票に添付された帳票(以下、「添付帳票」と称する)とで「束」を区切ったり、各イメージデータの保存(不揮発な状態での記憶)の要否を一律に判定し、保存が必要であると判定された各イメージデータを帳票データベースに保存したりする。以下、「束」を区切る動作を「束切り」と称する。「束切り」では、イメージ処理装置は、主帳票のイメージデータが取得されると、その主帳票のイメージデータと、その主帳票のイメージデータが取得されてから次の主帳票のイメージデータが取得されるまでの間に取得される1乃至複数の添付帳票のイメージデータとを、1組の帳票バッチとして区切る。
【0005】
そのイメージ処理装置に関する技術として、例えば特許文献1には、画像入力装置から、主帳票とその主帳票に添付された1乃至複数の添付帳票とからなる帳票バッチのイメージデータを、複数バッチ分連続して取得する場合に、(1)帳票に記載されたマーク(例えば「■」又は「□」)に応じて、帳票のイメージデータの保存の要否を判定するイメージ処理装置(以下、「従来の第1イメージ処理装置」と称する)や、(2)帳票種類に関連付けて帳票データベースに保管する帳票イメージデータを規定するイメージ保管要否情報(図9参照)が予め記憶部に記憶されており、そのイメージ保管要否情報に基づいて帳票のイメージデータの保存の要否を判定するイメージ処理装置(以下、「従来の第2イメージ処理装置」と称する)が開示されている。
【0006】
なお、図9は、従来用いられているイメージ保管要否情報の一例を示す図である。図9に示す例では、イメージ保管要否情報は、以下の(1)及び(2)の情報を含んでいる。
(1)処理対象帳票の種類が「主帳票A」である場合に、主帳票Aのおもて面のイメージデータと、後続のn枚の添付帳票のすべてのおもて面のイメージデータとを保存する、という情報。
(2)処理対象帳票の種類が「主帳票S」である場合に、(添付帳票のイメージデータを保存せずに、)主帳票Sのおもて面のイメージデータと、主帳票Sのうら面のイメージデータとを保存する、という情報。
【0007】
従来の第2イメージ処理装置は、画像入力装置から複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得した場合に、このイメージ保管要否情報に基づいて、主帳票毎に、主帳票の種類に応じて、各イメージデータの保存の要否を判定し、保存が必要であると判定された各イメージデータを帳票データベースに保存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−301441号公報(段落21、段落24〜37、図3、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示された従来の第1イメージ処理装置(帳票に記載されたマークに応じて帳票のイメージデータの保存の要否を判定するイメージ処理装置)は、(1)ユーザが帳票に記載されたマークの適否を目視でチェックする必要があるため、ユーザに負担を強いるとともに、(2)万一、マークの記載が誤っていた場合に、帳票を作成し直す必要がある、という課題があった。
【0010】
また、特許文献1に開示された従来の第2イメージ処理装置(イメージ保管要否情報に応じて帳票のイメージデータの保存の要否を判定するイメージ処理装置)は、主帳票毎に、主帳票の種類に応じて、主帳票及び添付帳票のそれぞれのおもて面及びうら面のイメージデータの保存の要否を一律に判定するため、保存パターンが固定されており、保存パターンの自由度が低い、という課題があった。
【0011】
つまり、従来の第2イメージ処理装置は、主帳票と添付帳票との組み合わせパターンに応じて、保存パターンを変えることができなかった。例えば、イメージデータの保存では、「主帳票A+添付帳票B」の組み合わせと「主帳票A+添付帳票C」の組み合わせとのように、添付帳票の種類が異なる場合に、その添付帳票の種類に応じて、異なる保存パターンで各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを帳票データベースに保存することが望まれる場合があるが、従来の第2イメージ処理装置は、このようなイメージデータの保存を行うことができなかった。
【0012】
この点について、図10A〜図10Cを参照して説明する。図10A〜図10Cは、従来の第2イメージ処理装置の課題を説明するための図である。図10Aは、従来の第2イメージ処理装置によって行われるイメージデータの保存パターンを示しており、図10B及び図10Cは、従来の第2イメージ処理装置によって行うことができなかったイメージデータの保存パターンを示している。なお、図10A〜図10Cに示す例では、主帳票はハッチングが付された状態で示されており、一方、添付帳票はハッチングが付されていない状態で示されている。
【0013】
図10Aに示すように、従来の第2イメージ処理装置は、例えば、欄CL91及び欄CL92に示す順で、画像入力装置から各処理対象の帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを取得する。図10Aに示す例では、従来の第2イメージ処理装置は、1枚の主帳票Aと、その主帳票Aに添付された2枚の添付帳票a1,a2と、これらに続く、1枚の主帳票Sとを、処理対象の帳票とし、各帳票のイメージデータを取得している。
【0014】
従来の第2イメージ処理装置は、各イメージデータを取得すると、図10Aの欄CL93に示すように、束切りを行ったり、記憶部に予め記憶されたイメージ保管要否情報に基づいて、主帳票毎に、主帳票の種類に応じて、各イメージデータの保存の要否を一律に判定し、保存が必要であると判定された各イメージデータを帳票データベースに保存したりする。なお、図10Aの欄CL93に示す例では、束切りの結果が、主帳票Aのおもて面のイメージデータと添付帳票a1,a2のおもて面のイメージデータとの組を「束bu1」とし、主帳票Sのおもて面及びうら面のイメージデータの組を「束bu2」として示されている。また、図10Aの欄CL93に示す例では、イメージデータの保存の要否(「画像保存要否」)の判定結果が、「要」の場合に「○」とし、「不要」の場合に「−」として示されている。このイメージデータの保存の要否(「画像保存要否」)の判定結果の「○」及び「−」のパターンが、各イメージデータの「保存パターン」を表している。
【0015】
これに対して、従来の第2イメージ処理装置は、例えば、図10Bの欄CL94又は図10Cの欄CL95に示すような保存パターンで各イメージデータを帳票データベースに保存するようなことができなかった。なお、図10Bの欄CL94及び図10Cの欄CL95は、帳票の組み合わせが特定の組み合わせになっている場合に、帳票データベースに保存する必要があるイメージデータの保存パターンを示している。
【0016】
例えば、図10Bに示す例では、従来の第2イメージ処理装置は、1枚の主帳票Aと、その主帳票Aに添付された2枚の添付帳票a1,a2と、これらに続く、1枚の主帳票Sとを、処理対象の帳票とし、各帳票のイメージデータを取得している。ただし、2枚の添付帳票a1,a2のうち、添付帳票a1は、種類をB種とする帳票b1となっている。図10Bの欄CL94は、帳票の組み合わせが主帳票Aと添付帳票b1とになっている場合に、主帳票Aのおもて面のイメージデータと添付帳票b1のおもて面及びうら面の双方のイメージデータとを、帳票データベースに保存する必要があり、主帳票Aのうら面のイメージデータと添付帳票a2のおもて面及びうら面の双方のイメージデータとを、帳票データベースに保存する必要がないことを示している。
【0017】
また、例えば、図10Cに示す例では、従来の第2イメージ処理装置は、1枚の主帳票Aと、その主帳票Aに添付された2枚の添付帳票a1,a2と、これらに続く、1枚の主帳票Sとを、処理対象の帳票とし、各帳票のイメージデータを取得している。ただし、2枚の添付帳票a1,a2のうち、添付帳票a1は、種類をC種とする帳票c1となっている。図10Cの欄CL95は、帳票の組み合わせが主帳票Aと添付帳票c1とになっている場合に、主帳票Aのおもて面のイメージデータと添付帳票c1のおもて面のイメージデータと添付帳票a2のおもて面及びうら面の双方のイメージデータとを、帳票データベースに保存する必要があり、主帳票Aのうら面のイメージデータと添付帳票c1のおもて面のイメージデータとを、帳票データベースに保存する必要がないことを示している。
【0018】
しかしながら、従来の第2イメージ処理装置は、主帳票毎に、主帳票の種類に応じて、主帳票及び添付帳票のそれぞれのおもて面及びうら面のイメージデータの保存の要否を一律に判定するため、図10Bの欄CL93又は図10Cの欄CL93に示す保存パターンで、各イメージデータを帳票データベースに保存する。
【0019】
したがって、従来の第2イメージ処理装置は、図10Bの欄CL94又は図10Cの欄CL95に示すような保存パターンで各イメージデータを帳票データベースに保存するようなことができなかった。
【0020】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、異なる処理を行うイメージ処理装置、及び、当該イメージ処理装置を実現するプログラムを提供することを主な目的とする。
【0021】
例えば、本発明は、画像入力装置から複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得する場合に、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存パターンを変更し、これによって、効率の良いイメージデータの保存を行うイメージ処理装置を提供することを目的とする。
【0022】
また、例えば、本発明は、画像入力装置から複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得する場合に、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各種アプリケーションプログラムによって実行される後続処理を選択して、実行中の処理を後続処理に切り替えることにより、効率の良い事務処理を行うイメージ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
前記目的を達成するため、第1発明は、画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置であって、前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させる画像管理部とを有し、前記画像管理部は、前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定する構成とする。
このイメージ処理装置は、特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、各イメージデータの保存の要否を判定し、保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させることができる。
【0024】
また、第2発明は、画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置であって、前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、実行中の処理を次に実行すべき後続処理に切り替える画像管理部とを有し、前記画像管理部は、前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、前記後続処理を選択し、実行中の処理を当該後続処理に切り替える構成とする。
このイメージ処理装置は、特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、次に実行すべき後続処理を選択し、実行中の処理を当該後続処理に切り替えることができる。
【0025】
また、第3発明は、コンピュータを、画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定して、保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させる画像管理部として機能させる構成とする。
第3発明のプログラムは、第1発明に係るイメージ処理装置を実現することができる。
【0026】
また、第4発明は、コンピュータを、画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、次に実行すべき後続処理を選択し、実行中の処理を当該後続処理に切り替える画像管理部として機能させる構成とする。
第4発明のプログラムは、第2発明に係るイメージ処理装置を実現することができる。
【発明の効果】
【0027】
第1発明によれば、特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、各イメージデータの保存の要否を判定し、保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させるイメージ処理装置を提供することができる。
第2発明によれば、特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、次に実行すべき後続処理を選択し、実行中の処理を当該後続処理に切り替えるイメージ処理装置を提供することができる。
また、第3発明によれば、第1発明に係るイメージ処理装置を実現するプログラムを提供することができる。
また、第4発明によれば、第2発明に係るイメージ処理装置を実現するプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態1に係るイメージ処理装置を含むイメージ処理システム全体の構成を示す図である。
【図2】実施形態1に係るイメージ処理装置の構成を示す図(1)である。
【図3】実施形態1に係るイメージ処理装置の構成を示す図(2)である。
【図4】実施形態1に用いる管理テーブル情報の一例を示す図である。
【図5】実施形態1に用いるイメージ保管要否情報の一例を示す図である。
【図6A】実施形態1に係るイメージ処理装置の動作を示すフローチャート(1)である。
【図6B】実施形態1に係るイメージ処理装置の動作を示すフローチャート(2)である。
【図7】実施形態2に係るイメージ処理装置の構成を示す図である。
【図8】実施形態2に用いる後続処理設定情報の一例を示す図である。
【図9】従来用いられているイメージ保管要否情報の一例を示す図である。
【図10A】従来のイメージ処理装置の課題を示す図(1)である。
【図10B】従来のイメージ処理装置の課題を示す図(2)である。
【図10C】従来のイメージ処理装置の課題を示す図(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0030】
[実施形態1]
<イメージ処理装置の構成>
(イメージ処理装置を含むイメージ処理システム全体の構成)
以下、図1を参照して、本実施形態1に係るイメージ処理装置の構成につき説明する。なお、図1は、実施形態1に係るイメージ処理装置を含むイメージ処理システム全体の構成を示す図である。
【0031】
図1に示すように、本実施形態1に係るイメージ処理装置2は、画像入力装置3、サーバ5、及び、帳票データベース6とともに、イメージ処理システム1を構成している。ここでは、イメージ処理システム1は、銀行や金融公庫、信用金庫、消費者金融事業者、保険会社、証券会社等の金融機関に設置されており、金融業務で用いられている各種の帳票(図3参照)のイメージデータを保存したり、帳票のイメージデータを用いて予め定められた任意の処理を行ったりするために用いられるものとして、説明する。なお、ここでは、「保存」とは、データを不揮発な状態で記憶手段に記憶する動作を意味している。
【0032】
イメージ処理装置2は、帳票のイメージデータに対して予め定められた任意の処理を行う装置である。ここでは、イメージ処理装置2として、パーソナルコンピュータ(PC)を想定して説明する。イメージ処理装置2は、ケーブルを介して、画像入力装置3と通信可能に接続されている。また、イメージ処理装置2は、LANやWAN等のネットワーク4を介して、サーバ5と相互に通信可能に接続されている。イメージ処理装置2の詳細な構成については、図2及び図3を参照して後記する。
【0033】
画像入力装置3は、帳票の画像を光学的に読み取ることによって、帳票のイメージデータを取得する装置である。ここでは、画像入力装置3として、スキャナを想定して説明する。以下、画像入力装置3を「スキャナ3」と称する場合もある。ただし、画像入力装置3は、スキャナ機能を有するMFP等の装置であってもよい。なお、「MFP」とは、Multi Function Peripheralの略称で、プリンタにファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等を付加した装置である。
【0034】
ここでは、スキャナ3は、図示せぬ帳票吸入部にセットされた複数枚の帳票を1枚ずつに分離して搬送する図示せぬ帳票分離搬送手段を備えているものとして説明する。なお、スキャナ3は、好ましくは、帳票のおもて面及びうら面の双方の画像を同時に読み取る構成であるとよい。スキャナ3は、画像入力手段として例えばCCD(Charge Coupled Device)等の図示せぬ密着型イメージセンサを備えており、帳票分離搬送手段によって帳票吸入部にセットされた複数枚の帳票を1枚ずつに分離して搬送しながら、密着型イメージセンサによって搬送された各帳票のおもて面及びうら面の画像を連続して読み取る。これにより、スキャナ3は、各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを取得する。
【0035】
スキャナ3によって読み取られる帳票としては、例えば、各種の届け出を申請するための諸届帳票や、投資信託の購入募集に申し込むための投資信託購入募集申込書、外貨預金を申し込むための外貨預金申込書等がある。各帳票は、それぞれ、所定の形式を有している。各帳票の形式は、帳票レイアウト辞書記憶部14a(図3参照)に予め記憶された帳票レイアウト辞書データによって規定されている。
【0036】
スキャナ3は、各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを取得すると、取得された各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータをイメージ処理装置2に順次出力する。これにより、イメージ処理装置2は、スキャナ3から各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを取得する。
【0037】
イメージ処理装置2は、スキャナ3から取得された各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータ(以下、単に「各イメージデータ」と称する場合もある)に対して、予め定められた任意の処理を実行する。ここでは、イメージ処理装置2は、予め定められた任意の処理として、例えば、束切りを行う。また、イメージ処理装置2は、予め定められた任意の処理として、例えば、イメージ保管要否情報記憶部14c(図3参照)に予め記憶されたイメージ保管要否情報D14c(図5参照)に登録された特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、各イメージデータの保存の要否を個別に判定する。そして、イメージ処理装置2は、保存が必要であると判定された各イメージデータをサーバ5(図1参照)に送信して、各イメージデータを帳票データベース6(図1参照)に保存させたり、又は、媒体リーダ/ライタ(R/W)15(図3参照)を駆動して、各イメージデータをデータ保存媒体7(図3参照)に保存させたりする。
【0038】
サーバ5は、CPUやMPU等の演算手段、半導体メモリやハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶手段、及び、通信インタフェース(I/O)を備え、予め定められた任意の処理を行うコンピュータである。ここでは、サーバ5は、イメージ処理装置2から各イメージデータを受信し、受信された各イメージデータを帳票データベース6に保存させるものとして説明する。
【0039】
帳票データベース6は、帳票のイメージデータを保存する帳票イメージデータ記憶手段である。帳票データベース6は、サーバ5に内蔵された構成であってもよいし、サーバ5から独立した構成であってもよい。
【0040】
(イメージ処理装置の構成)
以下、図2及び図3を参照して、イメージ処理装置2の構成につき説明する。なお、図2及び図3は、それぞれ、実施形態1に係るイメージ処理装置の構成を示す図である。
【0041】
図2に示すように、イメージ処理装置2は、パーソナルコンピュータ(PC)に、イメージ処理装置としての機能を実行するためのプログラムが格納されることによって、実現されている。イメージ処理装置2は、図示せぬ通信インタフェース(I/O)、制御部11、表示部12、入力部13、記憶部14、及び、媒体R/W15を備えている。
【0042】
制御部11は、各種の演算を実行する演算手段である。
表示部12は、CRTや液晶ディスプレイ等の表示手段である。
入力部13は、キーボード等の入力手段である。
記憶部14は、ROMやRAM、HDD等の記憶手段である。記憶部14は、イメージ処理装置2全体の動作を制御する制御プログラムや、スキャナ3によって読み取られた帳票の枚数データ、スキャナ3によって読み取られた各帳票のイメージデータ等を記憶する。
媒体R/W15は、各種のデータ(例えば、帳票のイメージデータ)をデータ保存媒体7に書き込んだり、データ保存媒体7から各種のデータを読み出したりする構成要素である。なお、データ保存媒体7は、例えば、USBメモリ等のメモリ部材や、HDD、CD−ROMやDVD等の光学媒体、フレキシブルディスク等の磁気媒体、その他の形態となっている。
【0043】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって構成されている。
図3に示すように、制御部11を構成するCPU(又は、MPU)は、主制御部11a、表示制御部11b、入力制御部11c、入力装置制御部11d、帳票識別部11e、及び、画像管理部11fとして機能している。CPUは、ROMに格納された制御プログラムを実行することにより、これらの各機能を実現する。
【0044】
主制御部11aは、イメージ処理装置2全体の動作を制御する機能手段である。
表示制御部11bは、表示部12の動作を制御する機能手段である。
入力制御部11cは、入力部13から入力された情報を検出する機能手段である。
入力装置制御部11dは、スキャナ3の動作を制御する機能手段である。入力装置制御部11dは、スキャナ3に各帳票の画像を読み取らせて、スキャナ3から各帳票のイメージデータを取得する。
【0045】
帳票識別部11eは、帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する機能手段である。帳票識別部11eは、帳票レイアウト辞書記憶部14aに予め記憶されている、各帳票の罫線特徴情報を使用して、処理対象帳票が主帳票又は特定の添付帳票であるか否かを判別するとともに、処理対象帳票の種類を識別する。
なお、本実施形態1では帳票の罫線特徴情報を用いて帳票の種類を識別するものとして説明するが、帳票の種類を識別する方法は、これに限定されない。帳票の種類を識別する方法は、例えば、シートIDによる識別等の、周知の技術を用いて行うようにしてもよい。
【0046】
画像管理部11fは、各帳票のイメージデータに対する扱いを管理する機能手段である。画像管理部11fは、スキャナ3から複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得する場合に、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの帳票データベース6への保存の要否を判定する。
【0047】
また、図3に示すように、記憶部14は、帳票レイアウト辞書記憶部14a、管理テーブル記憶部14b、イメージ保管要否情報記憶部14c、及び、イメージデータ記憶部14dに区画されている。
【0048】
帳票レイアウト辞書記憶部14aは、各帳票のレイアウトを規定する帳票レイアウト辞書データを記憶する記憶領域である。帳票レイアウト辞書記憶部14aには、帳票レイアウト辞書データとして、主帳票や特定の添付帳票の罫線特徴情報が予め記憶されている。なお、「特定の添付帳票」とは、主帳票との組み合わせパターンによって、特定の処理が規定される帳票を意味している。「特定の添付帳票」の罫線特徴情報は、例えば、束切り位置やイメージデータの保存の要否を判定する場合に、用いられる。
【0049】
管理テーブル記憶部14bは、処理対象帳票を管理するためのテーブル情報(以下、「管理テーブル情報D14b(図4参照)」と称する)を記憶する記憶領域である。
【0050】
なお、図4は、実施形態1に用いる管理テーブル情報の一例を示す図である。イメージ処理装置2は、例えば、帳票識別部11eによって行われた処理対象帳票の識別結果を、管理テーブル情報D14bとして管理テーブル記憶部14bに記憶する。図4に示す例では、管理テーブル情報D14bは、各イメージデータの取得された枚数の順番を表す「n枚目」情報と、おもて面及びうら面等の読み取り面を表す「面」情報と、「主帳票A」や「登録なし(帳票)」等の帳票の識別結果を表す「識別結果」情報と、束切り位置を表す「束先頭判断」情報と、イメージデータの帳票データベース6への保存の要否を表す「保存要否」情報とを含んでいる。
【0051】
イメージ保管要否情報記憶部14cは、各イメージデータの帳票データベース6への保存の要否を規定する情報(以下、「イメージ保管要否情報D14c(図5参照)」と称する)を予め記憶する記憶領域である。
【0052】
なお、図5は、実施形態1に用いるイメージ保管要否情報の一例を示す図である。図5に示す例では、イメージ保管要否情報D14cは、以下の(1)〜(4)の情報を含んでいる。
(1)処理対象帳票の種類が「主帳票A」のみからなる組み合わせパターンである場合に、主帳票Aのおもて面のイメージデータと、後続のn枚の添付帳票のすべてのおもて面のイメージデータとを保存する、という情報。
(2)処理対象帳票の種類が「主帳票A+添付帳票B」の組み合わせパターンである場合に、主帳票Aのおもて面のイメージデータと、添付帳票Bのおもて面のイメージデータと、添付帳票Bのうら面のイメージデータとを保存する(ただし、後続のn枚のすべての添付帳票のイメージデータの保存は不要である)、という情報。
(3)処理対象帳票の種類が「主帳票A+添付帳票C」の組み合わせパターンである場合に、主帳票Aのおもて面のイメージデータと、添付帳票Bのおもて面のイメージデータと、後続のn枚の添付帳票のすべてのおもて面のイメージデータと、後続のn枚の添付帳票のすべてのうら面のイメージデータとを保存する、という情報。
(4)処理対象帳票の種類が「主帳票S」のみからなる組み合わせパターンである場合に、(添付帳票のイメージデータを保存せずに、)主帳票Sのおもて面のイメージデータと、主帳票Sのうら面のイメージデータとを保存する、という情報。
【0053】
イメージ処理装置2は、帳票識別部11eが、スキャナ3から複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得した場合に、このイメージ保管要否情報D14cを用いて、特定の帳票種類の組み合わせパターンを検知し、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、各イメージデータの保存の要否を個別に判定する。そして、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、保存が必要であると判定された各イメージデータをサーバ5に送信して、サーバ5に、保存が必要であると判定された各イメージデータを帳票データベース6に保存させる。
【0054】
イメージデータ記憶部14dは、スキャナ3から取得された各イメージデータを一時的に記憶する記憶領域である。イメージ処理装置2の帳票識別部11eは、イメージデータ記憶部14dに一時的に記憶された各イメージデータを対象にして、各イメージデータの保存の要否を個別に判定する。また、イメージ処理装置2の画像管理部11fは、イメージデータ記憶部14dから帳票識別部11eによって保存が必要であると判定された各イメージデータを読み出して、サーバ5に送信する。
【0055】
<イメージ処理装置の動作>
例えば、図5に示すように、複数の帳票の組み合わせ(例えば、主帳票A+添付帳票B、主帳票A+添付帳票C)によって、イメージデータの保存パターンが異なる要件があるとする。
【0056】
従来の第2イメージ処理装置は、「主帳票とその添付帳票」という判断しかできないため、イメージデータの保存パターンを変えることができない。その結果、従来の第2イメージ処理装置は、図10A及び図10Bの欄CL91及び欄CL92に示す順で、各処理対象帳票のイメージデータを取得した場合に、イメージデータの保存の要否(「画像保存要否」)の判定結果が図10A〜図10Cの欄CL93に示す状態となり、要求されている図10Bの欄CL94に示す状態又は図10Cの欄CL95に示す状態で、各イメージデータを保存することができない。
【0057】
これに対して、本実施形態1に係るイメージ処理装置2は、図5に示す要件を、イメージ保管要否情報D14cとして、イメージ保管要否情報記憶部14c(図3参照)に予め記憶しておき、複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得する場合に、このイメージ保管要否情報D14cを用いて、特定の帳票種類の組み合わせパターンを検知し、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに基づいて、各イメージデータの保存の要否を個別に判定する。その結果、イメージ処理装置2は、図10A及び図10Bの欄CL91及び欄CL92に示す順で、各処理対象帳票のイメージデータを取得した場合に、イメージデータの保存の要否(「画像保存要否」)の判定結果が図10Bの欄CL94に示す状態又は図10Cの欄CL95に示す状態となる。したがって、イメージ処理装置2は、イメージデータの保存パターンを変えることができ、要求されている図10Bの欄CL94に示す状態又は図10Cの欄CL95に示す状態で、各イメージデータを保存することができる。
【0058】
(イメージデータの保存を行う場合の動作)
以下、図3、並びに、図6A及び図6Bを参照して、イメージデータの保存処理を行う場合のイメージ処理装置2の動作につき説明する。図6A及び図6Bは、それぞれ、実施形態1に係るイメージ処理装置の動作を示すフローチャートである。
【0059】
なお、イメージ処理装置2は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、イメージ処理装置2の動作は、記憶部14に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されており、制御部11によって実行される。また、装置間の通信は、受信側の装置が通信によって受信されたデータを記憶部に一旦格納し、その後に、データを記憶部から読み出すことによって、行われる。また、各データは、記憶部に読み出し自在に一旦格納されてから、その後の処理を行う所要の構成要素に出力される。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
【0060】
イメージ処理装置2のオペレータは、処理対象(認識対象)となっているすべての帳票を、イメージ処理装置2に接続されたスキャナ3の図示せぬ帳票吸入部にセットし、イメージ処理装置2を操作して、スキャナ3に画像の読み取りを指示する。このとき、イメージ処理装置2は、入力装置制御部11dが、画像の読み取り指示命令をスキャナ3に出力する。これに応答して、スキャナ3は、セットされた各帳票のおもて面及びうら面の画像を読み取り、読み取られた各イメージデータをイメージ処理装置2に順次出力する。その結果、イメージ処理装置2は、図10B及び図10Cの欄CL91に示すように、各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを取得する(S205)。なお、このとき、イメージ処理装置2は、帳票のおもて面とうら面とを区別するための情報もスキャナ3から取得する。
【0061】
イメージ処理装置2は、スキャナ3から各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータを取得すると、入力装置制御部11d(又は、画像管理部11f)が、取得された各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータをイメージデータ記憶部14dに一時的に記憶する。イメージ処理装置2は、各帳票のおもて面及びうら面のイメージデータをイメージデータ記憶部14dに記憶すると、画像管理部11fが、読み取られた帳票の枚数(N)を管理テーブル記憶部14bに記憶するとともに、読み取られた帳票群のイメージデータを識別するための束管理番号の初期値(P)を管理テーブル記憶部14bに記憶する(S210)。
【0062】
S210の後、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」であるか否かを判定する(S215)。S215の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」であると判定された場合(“N=0”の場合)に、処理は、「A」を介して図6Bに示すS305に進む。一方、S215の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」でないと判定された場合(“N≠0”の場合)に、処理は、S220に進む。
【0063】
S215の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」でないと判定された場合(“N≠0”の場合)に、イメージ処理装置2は、帳票識別部11eが、帳票識別を行う(S220)。具体的には、帳票識別部11eは、処理対象帳票のイメージデータと、帳票レイアウト辞書データとして帳票レイアウト辞書記憶部14aに予め記憶された各主帳票や特定の添付帳票(例えば、添付帳票Bや添付帳票C等)の罫線特徴情報とを照合する。これによって、帳票識別部11eは、処理対象帳票のイメージデータが主帳票又は特定の添付帳票のイメージデータであるか否かを判定し、さらに、処理対象帳票のイメージデータが主帳票又は特定の添付帳票のイメージデータである場合に、処理対象帳票の種類を識別する。
【0064】
S220の後、イメージ処理装置2は、帳票識別部11eが、帳票識別の結果から、処理対象帳票のイメージデータが主帳票又は特定の添付帳票であるか否かを判定する(S225)。
【0065】
S225の判定で、処理対象帳票のイメージデータが主帳票又は特定の添付帳票であると判定された場合(“Yes”の場合)に、イメージ処理装置2は、帳票識別部11eが、管理テーブル記憶部14bに、帳票識別の結果(特に、識別された処理対象帳票の種類)を管理テーブル情報D14b(図4参照)の一情報として記録する(S230)。
【0066】
一方、S225の判定で、処理対象帳票のイメージデータが主帳票又は特定の添付帳票でないと判定された場合(“No”の場合)に、イメージ処理装置2は、帳票識別部11eが、管理テーブル記憶部14bに、帳票識別の結果(特に、識別された処理対象帳票の種類が「未登録」であることを表す情報)を管理テーブル情報D14b(図4参照)の一情報として記録する(S235)。
【0067】
S230又はS235の後、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであるか否かを判定する(S240)。
【0068】
S240の判定で、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであると判定された場合(“Yes”の場合)に、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、管理テーブル記憶部14bに記憶された処理対象帳票の残り枚数(N)を(N−1)に更新し(S245)、処理対象帳票の残り枚数(N−1)を管理テーブル記憶部14bに記憶する。
【0069】
S245の後、又は、S240の判定で、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータでない(すなわち、処理中のイメージデータが帳票のおもて面のイメージデータである)と判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S215に戻る。その結果、イメージ処理装置2は、後続のイメージデータを認識対象としてS215以降の処理を行う。
【0070】
なお、前記した通り、S215の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」であると判定された場合(“N=0”の場合)に、処理は、「A」を介して図6Bに示すS305に進む。ここで、「処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」であると判定された場合(“N=0”の場合)」とは、スキャナ3から取得されたすべてのイメージデータの管理テーブル情報D14b(図4参照)が管理テーブル記憶部14bに登録し終えた状態を意味する。この場合に、図6Bに示すように、イメージ処理装置2は、画像管理部11f(又は、帳票識別部11e)が、イメージ保管要否情報記憶部14cに予め記憶されたイメージ保管要否情報D14c(図5参照)に基づいて、束切り位置を判断し、管理テーブル記憶部14bに、判断された束切り位置を表す情報(すなわち、束先頭判断情報)を管理テーブル情報D14b(図4参照)の一情報として記録する(S305)。
【0071】
イメージ処理装置2は、管理テーブル記憶部14bに「束切り情報」を設定すると、画像管理部11fが、読み取られた帳票の枚数(N)を管理テーブル記憶部14bに記憶するとともに、読み取られた帳票群のイメージデータを識別するための束管理番号の初期値(P=0)を管理テーブル記憶部14bに記憶する(S310)。
【0072】
S310の後、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」であるか否かを判定し(S315)、もって、処理する帳票が終了したか否かを判定する。S315の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」であると判定された場合(“N=0”の場合)に、処理は、終了となる。一方、S315の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」でないと判定された場合(“N≠0”の場合)に、処理は、S320に進む。
【0073】
S315の判定で、処理対象帳票の残り枚数(N)が「0」でないと判定された場合(“N≠0”の場合)に、イメージ処理装置2は、画像管理部11f(又は、帳票識別部11e)が、処理中のイメージデータが束切り位置となるイメージデータであるか否かを判定する(S320)。S320の判定で、処理中のイメージデータが束切り位置となるイメージデータであると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S325に進む。一方、処理中のイメージデータが束切り位置となるイメージデータでないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S340に進む。
【0074】
S320の判定で、処理中のイメージデータが束切り位置となるイメージデータであると判定された場合(“Yes”の場合)に、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、読み取られた帳票群に付与された束管理番号(P)を(P+1)に更新し(S325)、束管理番号(P+1)を管理テーブル記憶部14bに記憶する。
【0075】
S325の後、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、管理テーブル記憶部14bに記憶された管理テーブル情報D14b(図4参照)の中に特定の帳票種類の組み合わせパターンがあるか否かを判定し、もって、各イメージデータの保存の要否を判定する(S330)。具体的には、画像管理部11fは、管理テーブル記憶部14bに記憶された管理テーブル情報D14b(図4参照)を参照して特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、イメージ保管要否情報記憶部14cに記憶されたイメージ保管要否情報D14c(図5参照)に基づいて、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定する。
【0076】
S330の判定で、特定の帳票種類の組み合わせパターンがあると判定された場合(“Yes”の場合)に、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、イメージデータ記憶部14dから、保存が必要であると判定されたイメージデータを読み出し、読み出されたイメージデータをサーバ5に送信する。これにより、イメージ処理装置2は、サーバ5に、保存が必要であると判定されたイメージデータを帳票データベース6に保存させる(S335)。この後、処理は、S350に進む。そして、イメージ処理装置2は、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであるか否かを判定する(S350)。
【0077】
一方、S330の判定で、特定の帳票種類の組み合わせパターンがないと判定された場合(“No”の場合)に、イメージ処理装置2は、S335の処理(「画像保存(イメージデータの保存)」処理)を行うことなく、画像管理部11fが、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであるか否かを判定する(S350)。
【0078】
また、S320の判定で、処理中のイメージデータが束切り位置となるイメージデータでないと判定された場合(“No”の場合)に、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、S330の処理と同様に、管理テーブル記憶部14bに記憶された管理テーブル情報D14b(図4参照)の中に特定の帳票種類の組み合わせパターンがあるか否かを判定し、もって、各イメージデータの保存の要否を判定する(S340)。
【0079】
S340の判定で、特定の帳票種類の組み合わせパターンがあると判定された場合(“Yes”の場合)に、イメージ処理装置2は、S335の処理と同様に、画像管理部11fが、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、イメージデータ記憶部14dから、保存が必要であると判定されたイメージデータを読み出し、読み出されたイメージデータをサーバ5に送信する。これにより、イメージ処理装置2は、サーバ5に、保存が必要であると判定されたイメージデータを帳票データベース6に保存させる(S345)。この後、処理は、S350に進む。そして、イメージ処理装置2は、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであるか否かを判定する(S350)。
【0080】
一方、S340の判定で、特定の帳票種類の組み合わせパターンがないと判定された場合(“No”の場合)に、イメージ処理装置2は、S335の処理(「画像保存(イメージデータの保存)」処理)を行うことなく、画像管理部11fが、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであるか否かを判定する(S350)。
【0081】
S350の判定で、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータであると判定された場合(“Yes”の場合)に、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、管理テーブル記憶部14bに記憶された処理対象帳票の残り枚数(N)を(N−1)に更新し(S355)、処理対象帳票の残り枚数(N−1)を管理テーブル記憶部14bに記憶する。
【0082】
S355の後、又は、S350の判定で、処理中のイメージデータが帳票のうら面のイメージデータでないと判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S315に戻る。その結果、イメージ処理装置2は、後続のイメージデータを認識対象としてS315以降の処理を行う。
このようにして、イメージ処理装置2は、イメージデータの保存処理を行う。
【0083】
この「イメージデータの保存処理」では、以下の要点を備えている。
まず、イメージ処理装置2のオペレータは、スキャナ3を用いて、処理対象帳票のすべてのおもて面の画像及びうら面の画像のイメージデータの取得作業を行う(図6AのS205参照)。
【0084】
イメージデータの取得後に、イメージ処理装置2は、帳票識別部11eが、図6AのS220の「帳票識別」処理によって、帳票レイアウト辞書データに登録されている罫線特徴情報を使用して、処理対象帳票が「主帳票」又は「特定の添付帳票」であるか否かを判定し、また、「主帳票」及び「特定の添付帳票」の種類を識別する。
【0085】
処理対象帳票が「主帳票」又は「特定の添付帳票」である場合に、帳票識別部11eは、図6AのS230の処理によって、その種類を管理テーブル情報D14bの一情報として記録する。
【0086】
一方、処理対象帳票が「主帳票」又は「特定の添付帳票」でない場合に、帳票識別部11eは、図6AのS235の処理によって、識別された処理対象帳票の種類が「未登録」であることを表す情報を管理テーブル情報D14bの一情報として記録する。
【0087】
また、イメージ処理装置2は、スキャナ3から取得されたすべてのイメージデータの管理テーブル情報D14bが管理テーブル記憶部14bに登録し終えたら、画像管理部11fが、図6BのS305の処理によって、イメージ保管要否情報D14c(図5参照)に基づいて、束切り位置を判断し、束先頭判断情報を管理テーブル情報D14b(図4参照)の一情報として記録する。
【0088】
その後、イメージ処理装置2は、画像管理部11fが、図6BのS330又はS340で、管理テーブル情報D14bの内容に従って、各イメージデータの保存の要否を判定し、図6BのS335又はS345で、保存が必要であると判定されたイメージデータをサーバ5に送信して、サーバ5に、保存が必要であると判定されたイメージデータを帳票データベース6に保存させる。
【0089】
その結果、イメージ処理装置2は、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、例えば、図10Bの欄CL94に示す保存パターン、又は、図10Cの欄CL95に示す保存パターンで、各イメージデータを帳票データベース6に保存させることができる。
【0090】
このようなイメージ処理装置2は、特許文献1に開示された従来の第1イメージ処理装置と異なり、マークを帳票に記載しないため、従来の第1イメージ処理装置の課題を解決することができる。また、イメージ処理装置2は、特許文献1に開示された従来の第2イメージ処理装置と異なり、保存パターンが固定されていないため、従来の第2イメージ処理装置の課題も解決することができる。
【0091】
以上の通り、本実施形態1に係るイメージ処理装置2よれば、スキャナ3から複数枚の帳票のイメージデータを連続して取得する場合に、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存パターンを変更し、これによって、効率の良いイメージデータの保存を行うことができる。
【0092】
[実施形態2]
本実施形態2は、スキャナ3から複数枚の帳票のイメージデータが連続して取得される場合に、画像管理部11fが、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各種アプリケーションプログラムによって次に実行される後続処理を選択して、実行中の処理を後続処理に切り替えることを特徴とする。
【0093】
図7は、実施形態2に係るイメージ処理装置の構成を示す図である。
図7に示すように、本実施形態2に係るイメージ処理装置2aは、実施形態1に係るイメージ処理装置2(図3参照)と比較すると、イメージ保管要否情報記憶部11cの代わりに、後続処理設定記憶部14eを有している点で、相違している。
【0094】
後続処理設定記憶部14eは、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて後続処理を規定する情報(以下、「後続処理設定情報D14e(図8参照)」と称する)を予め記憶する記憶領域である。
【0095】
なお、図8は、実施形態2に用いる後続処理設定情報の一例を示す図である。図8に示す例では、後続処理設定情報D14eは、以下の(1)〜(4)の情報を含んでいる。ここでは、主帳票Aを当該金融機関のポイントクラブメンバー登録申込書、添付帳票Bを当該金融機関と提携するX社のクレジットカード申込書、添付帳票Cを当該金融機関と提携するY社のクレジットカード申込書、主帳票Sをこれら以外の主帳票として説明する。
(1)処理対象帳票の種類が「主帳票A」のみからなる組み合わせパターンである場合に、「ポイントクラブへの登録処理のみ実施」、という情報。
(2)処理対象帳票の種類が「主帳票A+添付帳票B」の組み合わせパターンである場合に、「ポイントクラブ登録処理の実施、及び、主帳票Aに記載の情報を引き継いで、提携するX社のカード申し込み画面の表示」、という情報。
(3)処理対象帳票の種類が「主帳票A+添付帳票C」の組み合わせパターンである場合に、「ポイントクラブ登録処理の実施、及び、主帳票Aに記載の情報を引き継いで、提携するY社のカード申し込み画面の表示」、という情報。
(4)処理対象帳票の種類が「主帳票S」のみからなる組み合わせパターンである場合に、「後続処理として何も選択せず」、という情報。
なお、後続処理設定情報D14eは、運用に応じて適宜設定することができる。
【0096】
イメージ処理装置2aは、スキャナ3から各帳票のイメージデータを取得すると、画像管理部11fが、取得された各帳票のイメージデータと管理テーブル記憶部14bに記憶された管理テーブル情報D14b(図4参照)とを比較して、特定の帳票の組み合わせが出現しているか否かを判定する。特定の帳票の組み合わせが出現している場合に、画像管理部11fは、後続処理設定記憶部14eに予め記憶された後続処理設定情報D14eによって規定された「後続処理」を選択し、実行中の処理を後続処理に切り替える。
【0097】
「後続処理」は、例えば、想定される後続処理の種類毎に、各後続処理を実行するためのアプリケーションプログラムを記憶部14(具体的には、後続処理設定記憶部14e又は図示せぬ記憶領域)に予め用意しておき、制御部11(具体的には、画像管理部11f又は図示せぬ機能手段)が、選択された後続処理の種類に応じて対応するアプリケーションプログラムを実行することにより、行われる。
【0098】
なお、「後続処理」は、イメージ処理装置2a以外の装置(例えば、サーバ5)によって行われてもよい。この場合に、後続処理を実行する装置は、後続処理を実行するためのアプリケーションプログラムを記憶部に予め用意しており、イメージ処理装置2aは、後続処理を実行する装置に、後続処理の実行命令を送信することによって、その装置に後続処理を実行させる構成となる。
【0099】
また、イメージ処理装置2aは、オペレータが画像を参照しながら行うデータエントリ処理や、光学文字認識装置(OCR装置)が文字認識したデータを登録するデータエントリ処理を「後続処理」として、設定することもできる。
【0100】
以上の通り、本実施形態2に係るイメージ処理装置2aによれば、スキャナ3から複数枚の帳票のイメージデータが連続して取得される場合に、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各種アプリケーションプログラムによって次に実行される後続処理を選択して、実行中の処理を後続処理に切り替えることができる。
【0101】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、実施形態1に係るイメージ処理装置2と実施形態2に係るイメージ処理装置2aとを一つの装置に統合することができる。
また、前記した実施形態1及び実施形態2では、イメージ処理装置2,2aは、帳票のおもて面及びうら面の双方のイメージデータを用いて、帳票識別等の後続の処理を行うようにしているが、おもて面及びうら面のいずれか一方のみのイメージデータを用いて、後続の処理を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1 イメージ処理システム
2,2a イメージ処理装置(PC)
3 画像入力装置(スキャナ)
4 ネットワーク
5 サーバ
6 帳票データベース
7 データ保存媒体
11 制御部
11a 主制御部
11b 表示制御部
11c 入力制御部
11d 入力装置制御部
11e 帳票識別部
11f 画像管理部
12 表示部
13 入力部
14 記憶部
14a 帳票レイアウト辞書記憶部
14b 管理テーブル記憶部
14c イメージ保管要否情報記憶部
14d イメージデータ記憶部
14e 後続処理設定記憶部
15 媒体R/W
bu1,bu2,Bu1,Bu2 束
D14b 管理テーブル情報
D14c イメージ保管要否情報
D14e 後続処理設定情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置において、
前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、
保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させる画像管理部とを有し、
前記画像管理部は、前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定する
ことを特徴とするイメージ処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のイメージ処理装置において、
さらに、前記特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて各イメージデータの保存の要否を設定するイメージ保管要否情報を予め記憶するイメージ保管要否情報記憶部と、
前記帳票識別部による識別結果を管理テーブル情報として記憶する管理テーブル記憶部とを有しており、
前記画像管理部は、前記管理テーブル記憶部に記憶された前記管理テーブル情報から特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、前記イメージ保管要否情報記憶部に記憶された前記イメージ保管要否情報に基づいて、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定する
ことを特徴とするイメージ処理装置。
【請求項3】
画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置において、
前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、
実行中の処理を次に実行すべき後続処理に切り替える画像管理部とを有し、
前記画像管理部は、前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、前記後続処理を選択し、実行中の処理を当該後続処理に切り替える
ことを特徴とするイメージ処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のイメージ処理装置において、
さらに、前記特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて前記後続処理を規定する後続処理設定情報を予め記憶する後続処理設定記憶部と、
前記帳票識別部による識別結果を管理テーブル情報として記憶する管理テーブル記憶部とを有しており、
前記画像管理部は、前記管理テーブル記憶部に記憶された前記管理テーブル情報から特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、前記後続処理設定記憶部に記憶された前記後続処理設定情報に基づいて、検知された特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、前記後続処理を選択する
ことを特徴とするイメージ処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、
前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、各イメージデータの保存の要否を判定して、保存が必要であると判定された各イメージデータを記憶部に保存させる画像管理部として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
コンピュータを、画像入力装置から取得される帳票のイメージデータを用いて任意の処理を行うイメージ処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記帳票のイメージデータから帳票の種類を識別する帳票識別部と、
前記画像入力装置から複数枚の帳票のおもて面及びうら面のいずれか一方又は双方のイメージデータが連続して取得される場合に、前記帳票識別部による識別結果から、特定の帳票種類の組み合わせパターンの出現を検知し、特定の帳票種類の組み合わせパターンに応じて、次に実行すべき後続処理を選択し、実行中の処理を当該後続処理に切り替える画像管理部として機能させる
ことを特徴とするプログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図10C】
image rotate


【公開番号】特開2012−43008(P2012−43008A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−181024(P2010−181024)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】