インテリジェントな電話番号処理
【課題】インテリジェントな電話番号処理を提供する。
【解決手段】電話番号を電話の位置に基づいて変換する方法及び装置が開示される。この装置は、入力電話番号を受信し、この入力電話番号は、装置において電話コールを発信するのに使用される。装置は、更に、入力電話番号の内容及び装置の位置に基づき、電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。入力電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、装置は、電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した電話番号へと変換する。
【解決手段】電話番号を電話の位置に基づいて変換する方法及び装置が開示される。この装置は、入力電話番号を受信し、この入力電話番号は、装置において電話コールを発信するのに使用される。装置は、更に、入力電話番号の内容及び装置の位置に基づき、電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。入力電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、装置は、電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した電話番号へと変換する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、アドレス処理に係り、より詳細には、電話番号の処理に係る。
【0002】
関連出願:本出願は、参考としてここに援用する2011年6月3日に出願された同時係争中のプロビジョナル特許出願第61/493,388号の優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0003】
電話コールを受信する電話の地理的位置に基づき電話コールを発信するのに使用できる異なる形式の電話番号がある。ローカル番号は、電話番号に最小桁数を必要とし、ローカル電話コールを行うのに使用することができる。例えば、米国では、ローカル番号は、7桁で構成される。ローカルコールエリア以外の国のエリアへの電話コールは、ローカル番号に加えてエリアコードを必要とする。国と国との間でなされる電話コールは、電話番号に対して更に別のプレフィックス、例えば、国際プレフィックス及びカントリ(国)コードを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日の近代的な電話では、電話番号を検索容易に記憶することができる(例えば、アドレス帳)。記憶される電話番号は、ローカル番号、遠距離番号又は国際番号である。電話コールを発信するためにこの記憶された電話番号を首尾良く使用できるかどうかは、その記憶された電話番号をもつ電話の地理的位置に一部分依存する。例えば、記憶された電話番号がローカル番号であり、そして電話がその電話に関連した母国の異なる地理的エリア又は異なる国へローミングした場合には、記憶されたローカル電話番号が役立たない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
入力電話番号を電話の位置に基づいて変換する方法及び装置が開示される。例示的実施形態では、装置は、入力電話番号を受信し、この入力電話番号は、装置において電話コールを発信するのに使用される。装置は、更に、入力電話番号の内容及び装置の位置に基づいて、入力電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。入力電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、装置は、電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した電話番号へと変換する。
【0006】
更に別の実施形態において、入力電話番号を処理する方法を1つ以上の処理ユニットで遂行するための実行可能なインストラクションをマシン読み取り可能な媒体が有している。一実施形態では、その方法は、入力電話番号を受信することを含み、入力電話番号は、電話において電話コールを発信するのに使用されるもので、プレフィックスを含む。この方法は、更に、入力電話番号からプレフィックスを除去し、入力電話番号のためのマッチングルールを電話の位置に基づいて決定する。更に、この方法は、そのマッチングルールを入力電話番号に適用して、電話コールを発信するのに適した変換された電話番号を生成することを含む。
【0007】
別の実施形態において、入力電話番号を処理する方法を1つ以上の処理ユニットで遂行するための実行可能なインストラクションをマシン読み取り可能な媒体が有している。一実施形態では、その方法は、入力電話番号を受信することを含み、入力電話番号は、電話において電話コールを発信するのに使用される。この方法は、更に、入力電話番号の内容及び電話の位置に基づいて、入力電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。入力電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、この方法は、入力電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した変換された電話番号へ変換する。
【0008】
他の方法及び装置も開示される。
【0009】
本発明は、同様の要素が同じ参照番号で示された添付図面に例示されるが、これに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】ローカル、長距離及び国際の電話コールを発信するのに使用されるシステムの一実施形態のブロック図である。
【図1B】最近リスト及びアドレス帳に記憶された電話番号を使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するのに使用されるシステムの一実施形態のブロック図である。
【図2A】完全に適格化された電話番号の実施形態のブロック図である。
【図2B】完全に適格化されない電話番号の実施形態のブロック図である。
【図3】アドレス帳エントリ又は電話URLを使用するか或いは最近リストを使用して、ダイヤラーからの電話コールに対して国際アシストを使用するプロセスの一実施形態のフローチャートである。
【図4】電話コールに対して国際アシストを遂行するためのプロセスの一実施形態のフローチャートである。
【図5】国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図6】アドレス帳エントリを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するアドレス帳アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図7】最近リストエントリを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する最近アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図8】国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際電話番号アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図9】ここに述べる実施形態に関連して使用される典型的なコンピュータシステムの一例を示す。
【図10】本発明の一実施形態に使用されるデータ処理システムの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
電話の位置に基づいて電話番号を変換する方法及び装置について説明する。以下の説明において、本発明の実施形態を完全に説明するために多数の特定の細部を述べる。しかしながら、当業者であれば、これら特定の細部がなくても本発明の実施形態を具現化できることが明らかであろう。他の例では、この説明の理解を不明瞭にしないために、良く知られたコンポーネント、構造及び技術は、詳細に示さない。
【0012】
本明細書において、「1つの実施形態」又は「一実施形態」を言及するときには、その実施形態に関連して述べる特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の種々の場所に「一実施形態」又は「1つの実施形態」の句が現れるときは、必ずしも全てが同じ実施形態を指すものではない
【0013】
以下の説明及び特許請求の範囲において、「結合(coupled)」及び「接続(connected)」並びにそれから派生する語が使用される。これらの語は、互いに同意語として意図されないことを理解されたい。「結合」とは、互いに直接物理的又は電気的に接触しているものも、していないものも、2つ以上の要素が、互いに協働し又は相互作用することを示すのに使用される。「接続」とは、互いに結合された2つ以上の要素間に連絡が確立されることを示すのに使用される。
【0014】
図面に示すプロセスは、ハードウェア(例えば、回路、専用ロジック、等)、ソフトウェア(例えば、汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行される)、或いは両方の組合せを含む処理ロジックにより遂行される。これらプロセスは、幾つかの逐次の動作に関して以下に述べるが、それら動作の幾つかは、異なる順序で遂行されてもよいことが明らかである。更に、ある動作は、逐次ではなく、並列に遂行されてもよい。
【0015】
「サーバー」「クライアント」及び「装置」という語は、一般的に、データ処理システムを指すものであって、特に、サーバー、クライアント、及び/又は装置の特定のフォームファクタを指すものではない。
【0016】
電話の位置に基づき電話番号を変換する方法及び装置について説明する。この装置は、電話番号を受信し、この電話番号は、装置において電話コールを発信するのに使用される。装置は、更に、電話番号の内容及び装置の位置に基づいて、電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、装置は、電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した電話番号に変換する。
【0017】
電話の位置に基づき電話番号を変換する方法及び装置について説明する。例示的な実施形態において、この装置は、最近リストエントリ、アドレス帳エントリ、又は電話ユニフォームリソースロケータ(URL)から電話番号を受信する。この装置は、電話番号を分析し、電話番号の内容及び装置の位置に基づいて、その電話番号が電話コールを発信するのに適したものであるかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、この装置は、電話番号が完全に適格化された電話番号でないかどうか決定する。別の実施形態では、この装置は、電話番号が装置の位置と一貫したものでないかどうか決定する。電話番号が電話コールを発信するのに適したものでない場合には、この装置は、その電話番号を、電話コールを発信するのに適した電話番号へ変換する。
【0018】
1つの実施形態において、この装置は、入力電話番号から国際及び/又は国内プレフィックスを除去することにより電話番号を変換する。この装置は、更に、プレフィックスが除去された後に入力電話番号を変換するのに使用されるマッチングルールを決定する。この装置は、マッチングルールを適用する。
【0019】
図1Aは、ローカル、長距離及び国際の電話コールを発信するのに使用される電話102の一実施形態のブロック図である。図1Aにおいて、電話102は、異なる形式の電話番号を使用して電話コールを行うことができる。電話102は、セルラー電話、スマートホン、ワイヤレス電話、等、及び/又は電話コールを行うことのできる他の装置である。1つの実施形態では、電話102は、ローカル電話番号を使用してローカル電話コール108Aを行うことができる。この実施形態では、ローカル電話番号は、ローカル電話番号として最小桁数を含むが、他の考えられる電話番号成分、例えば、エリアコード、カントリコード、キャリアコード、国際プレフィックス、及び/又はこの分野で知られた他の形式の電話番号成分は含まない。
【0020】
1つの実施形態では、電話コール108Aをダイヤルするのに使用されるローカル電話番号は、アドレス帳に記憶され、最近ダイヤルした電話番号の「最近(Recent)」リストに記憶され、別のアプリケーションから電話のユニフォームリソースロケータ(URL)を経て受け取られ、電話のユーザによって電話ダイヤラーへ入力され、及び/又はこの技術で知られた別のメカニズムへ入力されるローカルフォーマットの電話番号である。この技術で知られたように、ローカル電話番号フォーマットは、ローカル番号のためのローカルカントリに依存する。例えば、1つの実施形態において、ローカル電話番号は、米国ではXXX−XXXX、フランスではXX XX XX XX、等のフォーマットを有する。
【0021】
別の実施形態では、電話102は、長距離電話番号を使用して長距離電話コール108Bを行うことができる。この実施形態では、長距離電話番号は、エリアコード+ローカル番号を含むが、他の考えられる電話番号成分、例えば、カントリコード、キャリアコード、国際プレフィックス、及び/又はこの技術で知られた他の形式の電話番号成分は含まない。電話コール108Bをダイヤルするのに使用される長距離電話番号は、アドレス帳に記憶され、「最近」リストに記憶され、別のアプリケーションから電話のURLを経て受け取られ、電話のユーザにより電話ダイヤラーへ入力され、及び/又はこの技術で知られた別のメカニズムへ入力される長距離フォーマットの電話番号である。この技術で知られたように、長距離電話番号フォーマットは、長距離番号のためのローカルカントリに依存する。例えば、1つの実施形態において、長距離電話番号は、米国ではXXX−XXX−XXXX、フランスではX XX XX XX XX、等のフォーマットを有する。
【0022】
更に別の実施形態では、電話102は、国際電話番号を使用して国際電話コール108Cを行うことができる。この実施形態では、国際電話番号は、国際プレフィックス、カントリコード、エリアコード+ローカル番号を含むものである。電話コール108Cをダイヤルするのに使用される国際電話番号は、アドレス帳に記憶され、「最近」リストに記憶され、別のアプリケーションから電話のURLを経て受け取られ、電話のユーザにより電話ダイヤラーへ入力され、及び/又はこの技術で知られた別のメカニズムへ入力される国際フォーマットの電話番号である。例えば、1つの実施形態において、国際電話番号は、米国では+1−XXX−XXX−XXXX、フランスでは011 33 X XX XX XX XX、等のフォーマットを有する。
【0023】
1つの実施形態において、電話(例えば、アドレス帳エントリ、「最近」リストエントリ、等)に記憶されるか、或いは電話(電話URL、等)に使用できるようにされた電話番号を使用することに伴う問題は、それらの電話番号が適切にフォーマットされなかったり、電話が現在存在する地理的位置に対して電話コールを首尾良く行うに必要な情報を含んでいなかったりすることがある。例えば、電話が異なる地理的エリア(例えば、電話の母国である国の異なる部分、電話の母国でない異なる国、等)へローミングする場合には、電話に記憶されるか又は電話に与えられるローカル又は長距離電話番号は、電話コールを首尾良く発信するに必要な情報を含まないことがある。例えば、1つの実施形態では、ローカル電話コール108Aを行うのに使用されるローカル番号であるアドレス帳エントリは、電話102が国104から国106へローミングする場合には役立たない。別の例として、長距離電話コール108Bを行うのに使用されるエリアコード+ローカル番号である最近リストエントリも、電話102が国104から国106へローミングする場合には役立たない。
【0024】
1つの実施形態において、電話102は、電話コールを首尾良く発信するのに適切でないローカル、長距離又は別の形式の電話番号を修正するのに使用される国際アシストモジュール154を備えている。図1Bは、最近リスト及びアドレス帳に記憶された電話番号を使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するのに使用される電話102の一実施形態のブロック図である。図1Bにおいて、電話102は、国104から国106へローミングしており、国104は、電話102の母国である。1つの実施形態において、電話の母国は、電話102の初期電話サービスに関連した国である。例えば、1つの実施形態において、米国内のセルラー電話サービスを受ける電話については、その電話の母国が米国である。別の実施形態では、母国は、電話キャリアサービスがどのように編成されるかに基づき、複数の国々、又は国の区域となる。電話102は、その母国以外の地理的エリアへローミングするので、記憶され又は与えられる電話番号が役立たないことがある。この実施形態では、国際アシストモジュール154は、電話番号を受け取り、そしてその受け取った電話番号を、電話コールを発信できる新たな電話番号へ変換する。1つの実施形態では、ローミング中の電話は、電話のホームキャリアによりサービスする地理的領域の外側の電話である。
【0025】
例えば、1つの実施形態では、電話102は、アドレス帳に記憶されたローカル番号を使用して国際電話コール158Aを行うよう試みる。国際アシストモジュール154は、エリアコード、カントリコード及び国際プレフィックスをローカル番号に追加して、完全に適格化された電話番号を生成し、そしてその番号を、電話コールを発信する電話モジュールへ通す。1つの実施形態では、電話102は、国106において完全に適格化された電話番号を使用して電話コールを完了することができる。別の実施形態では、完全に適格化された電話番号は、ブラジル又は日本のような国では役立たない。この実施形態では、国際アシストモジュール154は、異なるルールを適用して、電話番号を、それらの位置に適したものへ変換する。
【0026】
別の実施形態では、電話102は、国内電話コールのための無効電話番号を直すように電話番号をリライトするのに使用できる国内アシストモジュール(図示せず)を備えている。例えば、1つの実施形態では、国内アシストモジュールは、電話番号が、国際プレフィックス、カントリコード、国内プレフィックス、エリアコード、及びローカル番号を含むことを識別することができる。この実施形態では、国内アシストモジュールは、国内プレフィックスをドロップして、完全に適格化された電話番号を与える。別の実施形態では、国内アシストモジュールは、電話番号を、先導するカントリコード及びエリアコードを有するが国際プレフィックスはもたないものとして識別する。この実施形態では、国内アシストモジュールは、国際プレフィックスを電話番号の前に付加する。
【0027】
1つの実施形態では、国内アシストモジュールは、現在の国の1組のルールを使用し、1つのルールにおけるパターンと電話番号との間に一致があるかどうか決定する。ルールの一例は、11文字の米国電話が“1”で始まることである。別の実施形態では、国内アシストモジュールは、1つ以上の文字を電話番号に追加して、一致があるかどうか調べることができる。例えば、1つの実施形態では、国内アシストモジュールは、“+”を電話番号に追加して、その国の1つのルールに対して一致があるかどうか調べる。
【0028】
図2ABは、完全に適格化された電話番号202及び完全に適格化されない電話番号252の実施形態のブロック図である。図2Aにおいて、完全に適格化された電話番号202は、国際プレフィックス204、カントリコード206、エリアコード208、及びローカル番号210を含む。1つの実施形態において、国際プレフィックス204は、他の国々にアクセスするために使用される1−3文字コードである。例えば、1つの実施形態において、国際プレフィックスは、“011”、“00”、“+”、等である。カントリコード206は、電話番号がどの国のものであるか指定する1−4数字コードである。例えば、1つの実施形態において、カントリコードは、“1”、“44”、“33”、“91”、等である。エリアコード208は、通常、電話に関連した(又は移動電話の場合には一度関連した)国の地理的エリアを指示する。ローカル番号210は、ローカルエア内でこのローカル番号が指定された電話を独特に識別する電話番号である。1つの実施形態では、完全に適格化された電話番号202は、ダイヤルされる電話番号に対してローカルな地理的位置を含む任意の地理的位置から首尾良くダイヤルすることができる。別の実施形態では、完全に適格化された電話番号は、ブラジル又は日本のような国では役立たないことがある。
【0029】
逆に、完全に適格化されない電話番号252は、完全に適格化された電話番号202が有する異なる成分を全て有するのではなく、及び/又は付加的な成分を有する。例えば、1つの実施形態において、完全に適格化されない電話番号252は、国内プレフィックス254、エリアコード256、及びローカル番号258を含む。この実施形態では、完全に適格化されない電話番号252は、国際プレフィックスもカントリコードも含まない。更に、完全に適格化されない電話番号252は、完全に適格化された電話番号202には存在しない成分を含むことができる。例えば、1つの実施形態において、完全に適格化されない電話番号252は、国内電話システムにアクセスするのに使用される国内プレフィックス254を含むことができる。別の実施形態では、完全に適格化されない電話番号252は、国内電話システムにおいて特定キャリアを指定するのに使用されるキャリアコード(図示せず)を含むことができる。完全に適格化されない電話番号252は、電話が地理的に位置している同じ国内で又はローカルなコールを行うのに使用されてもよい。別の実施形態では、完全に適格化されない電話番号252は、ローカル番号258、又はローカル番号258及びエリアコード256を含んでもよい。
【0030】
図3は、ダイヤラー、アドレス帳エントリ又は電話URL或いは最近リストエントリから受け取った電話番号に対して国際アシストを使用するプロセス300の一実施形態のフローチャートである。図3において、プロセス300は、ブロック301で、電話番号を受け取ることにより開始し、更に、電話番号をどのように処理するか判断する。1つの実施形態では、電話番号がダイヤラーからの場合には、プロセス300は、ブロック302へ進み、ダイヤラーのための電話番号を処理する。1つの実施形態では、ダイヤラーは、(例えば、物理的なキーパッド又はバーチャル数字キーパッドにおいて入力された)ユーザからの電話番号を受け取るのに使用される電話のコンポーネントである。電話番号がアドレス帳から又は電話URLの形態で受け取られる場合には、プロセス300は、ブロック306へ進み、ブロック306−316において付加的な処理が行われる。1つの実施形態では、アドレス帳を使用して、共通に使用される電話番号(例えば、既知の連絡先のリスト、お気に入り、等)を記憶する。別の実施形態では、電話URLを使用して、電話で実行される別のアプリケーションからプロセス300へ電話番号を通信する。例えば、1つの実施形態において、プロセス300は、ウェブブラウザから電話URLを受け取る。この例では、ユーザは、ウェブブラウザのウェブページ上のリンクをアクチベートして、電話URLをプロセス300へ送信させる。この例は、ウェブページに電話番号が表示される場合に行われ、ウェブブラウザは、電話番号を、電話URLへのリンクとして表示させるようにフォーマットする。更に別の実施形態では、電話番号が最近リストから受け取られる場合に、プロセス300は、ブロック318へ進み、ブロック318−330において付加的な処理が行われる。
【0031】
ブロック302において、プロセス300は、ダイヤラーから受け取られた電話番号を処理することにより開始する。1つの実施形態において、プロセス300は、電話番号について国際アシストを遂行しない。この実施形態では、プロセス300が国際アシストを遂行しないのは、ユーザが電話番号をダイヤラーへタイプする場合に、ユーザがその現在位置に対して電話番号を正しくダイヤルすると仮定するからである。例えば、1つの実施形態において、ユーザは、短い番号(例えば、511)又は非常番号(例えば、211、911、等)をダイヤルする。別の実施形態では、プロセス300は、ダイヤラーから受け取った電話番号について国際アシストを遂行する。
【0032】
電話番号がアドレス帳エントリ又は電話URLから受け取られた場合に、プロセス300は、ブロック306において、受け取った電話番号を処理することにより開始する。ブロック308において、プロセス300は、電話がローミングしているかどうか決定する。1つの実施形態において、ローミングしている電話とは、電話のホームキャリアによりサービスされる地理的領域の外側にある電話である。例えば、1つの実施形態において、プロセス300は、現在電話にサービスしているキャリアとホームキャリアとを比較し、電話がローミングしているかどうか決定する。電話がローミングしていない(例えば、現在キャリアがホームキャリアである)場合には、プロセス300は、ブロック310において、電話番号について国際アシストを遂行しない。
【0033】
電話がローミングしている場合、プロセス300は、ブロック312において、電話番号が、完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス300は、電話番号が、確認された国際プレフィックスで、その後、カントリコードで、その後、エリアコードで、そしてカントリコードと一貫したローカル番号でフォーマットされたかどうか決定することにより、電話番号が、完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、“011 33 7 11223344”であるフランスの電話番号は、完全に適格化された電話番号であり、そして“0 7 11223344”は、完全に適格化された電話番号ではない。
【0034】
電話番号が、完全に適格化された電話番号である場合には、プロセス300は、ブロック314において、国際アシストを遂行しない。1つの実施形態において、プロセス300は、電話が存在する地理的領域において完全に適格化された電話番号が使用可能であるので、国際アシストを遂行しない。
【0035】
電話番号が、完全に適格化された電話番号でない場合には、プロセス300は、ブロック316において、電話に記憶された国情報を使用して国際アシストを遂行する。1つの実施形態において、プロセス300は、(もしあれば)電話プレフィックスを除去し、電話番号に対するマッチングルールを見出し、そしてマッチングルールを適用することにより、国際アシストを遂行する。国際アシストを遂行することは、図4について以下に更に述べる。
【0036】
電話番号が最近リストのエントリから受け取られた場合には、プロセス300は、ブロック318において、その受け取られた電話番号を処理することにより開始する。ブロック320において、プロセス300は、それが最近リストのエントリに関連した国を知っているかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス300は、電話番号がカントリコードを含むかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、カントリコードは、コールがなされるときに記憶される。このカントリコードは、コールがなされたときに電話があった場所をプロセス300が知ることができるようにする。別の実施形態では、プロセス300は、最近の番号をアドレス帳エントリ又はウェブページに一致させることにより国情報を決定するように試み、そして電話番号と共に記憶された国情報を抽出する。例えば、1つの実施形態において、アドレスは、アドレス帳エントリにおいて関連付けられてもよいし、又はアドレスは、電話番号と共にウェブページにあってもよい。最近リストエントリが関連国情報をもたない場合に、プロセス300は、前記ブロック308へ進む。
【0037】
最近リストエントリの電話番号が関連国情報を有する場合には、プロセス300は、ブロック322において、この電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス300は、図3のブロック312で上述したように、電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。電話番号が完全に適格化された電話番号である場合には、プロセス300は、ブロック324において、国際アシストを遂行しない。
【0038】
電話番号が、完全に適格化された電話番号でない(例えば、完全に適格化されない電話番号である)場合には、プロセス300は、ブロック326において、前記ブロック320で決定された国が、電話が位置する現在の国であるかどうか決定する。1つの実施形態では、プロセス300は、電話の現在キャリアに基づいて現在の国を決定するが、別の実施形態では、プロセス300は、異なる形態(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)、アドレス帳エントリにおけるストリートアドレス、等)で現在の国を決定する。最近の国が現在の国と同じである場合には、プロセス300は、ブロック328において、国際アシストを遂行しない。最近の国が現在の国とは異なる場合には、プロセス300は、ブロック330において、最近の国の情報を使用して電話番号の国際アシストを遂行する。1つの実施形態において、プロセス300は、(もしあれば)電話プレフィックスを除去し、電話番号に対するマッチングルールを見出し、そしてマッチングルールを適用することにより、国際アシストを遂行する。国際アシストを遂行することは、図4について以下に更に述べる。
【0039】
図4は、電話コールに対して国際アシストを遂行するためのプロセス400の一実施形態のフローチャートである。1つの実施形態において、プロセス400は、図3のブロック316又は330で上述したように国際アシストを遂行する。図4において、プロセス400は、ブロック402において、電話番号及び関連国情報を受け取ることにより開始する。ブロック404において、プロセス400は、電話番号が国際プレフィックスを有するかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス400は、電話番号の最初の1−3文字を検査しそしてそれらの文字が確認された国際プレフィックスに一致するかどうか決定することにより、電話番号が国際プレフィックスを有するかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、電話番号“011 33 7 11223344”は、“011”が国際プレフィックスとして確認されるので、国際プレフィックスを含んでいる。別の実施形態では、電話番号“0 7 11223344”は、第2文字として“7”を伴い国際プレフィックスがないので、国際プレフィックスを含んでいない。電話番号が国際プレフィックスを含む場合には、プロセス400は、ブロック406において、その国際プレフィックスを除去する。例えば、1つの実施形態において、電話番号が“011 33 7 11223344”である場合には、プロセス400は、電話番号を“33 7 11223344”へ変換する。国際プレフィックスに遭遇しこれを除去すると、プロセス400は、見つけた国際プレフィックスの直後のカントリコードを探す。プロセス400は、更に、このカントリコードを除去し、そしてプロセス400は、カントリコードで示された国についてパターンがどのようであるかを知って、残りの数字を処理する(例えば、一致するパターンをサーチする)。プロセス400は、ブロック408へ進む。
【0040】
ブロック408において、プロセス400は、電話番号が国内プレフィックスを有するかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス400は、電話番号の最初の文字を検査しそしてその文字が確認された国内プレフィックスに一致するかどうか決定することにより、電話番号が国内プレフィックスを有するかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、国内プレフィックスは、電話番号の始めの“0”又は“1”である。例えば、1つの実施形態において、電話番号“0 7 11223344”は、先導文字が“0”であるので、国内プレフィックスを含む。電話番号が国内プレフィックスを含む場合には、プロセス400は、電話番号から国内プレフィックスを除去する。例えば、1つの実施形態において、電話番号が“0 7 11223344”である場合には、プロセス400は、電話番号を“7 11223344”へ変換する。プロセス400は、ブロック412へ進む。国内プレフィックスがない場合には、プロセス400は、ブロック412へ進む。
【0041】
ブロック412において、プロセス400は、電話番号を処理するのに使用できるマッチングルールをサーチする。1つの実施形態において、プロセス400は、ブロック402で受け取った国情報を使用して、その国に特定の1組のフォーマットルールを選択する。1つの実施形態において、これらルールの各々は、文字のパターンを定義し、これは、電話番号がこのパターンに一致するかどうか決定するのに使用される。このパターンは、パターンに対する文字の数及び各文字位置における有効数字の範囲より成る。例えば、1つの実施形態において、パターンは、最初の文字の数字範囲が0−1であり且つ文字位置1−8の数字範囲が0−9である9文字パターンを定義する。別の実施形態では、パターンは、パターン内に可変数の文字を有することができる。これは、可変長さのローカル番号又はエリアコードで国をサポートするのに使用される。
【0042】
電話番号がパターンに一致する場合には、プロセス400は、ブロック414において、電話番号がルールに一致することを決定する。1つの実施形態において、プロセス400は、電話番号の最初の文字をパターン内の第1文字位置に一致させることで、ルールの一致を決定する。更に、あるパターンは、その国にとって他のパターンよりも優先権が高い。例えば、1つの実施形態において、非常番号のパターン(例えば、“911”)は、典型的なローカル番号+エリアコードのパターンよりも優先権が高い。
【0043】
プロセス400が、ブロック414において、マッチングルールを見つけた場合には、プロセス400は、ブロック416において、そのマッチングルールに関連したアクションを適用する。1つの実施形態において、プロセス400は、マッチングルールに関連した国際プレフィックス及びカントリコードを、ブロック402で受け取った電話番号の前に付加する。例えば、1つの実施形態において、“7 11223344”をフランスの電話のエリアコード及びローカル番号として識別することにより、プロセス400は、フランスの国際プレフィックス及びカントリコードを前に付加して、“011 33 7 11223344”として電話番号を与える。プロセス400がマッチングルールを見つけない場合には、プロセス400は、ブロック418において、電話番号について何もアクションを行わない。
【0044】
図5は、国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際アシストモジュール154の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、国際アシストモジュール154は、ダイヤラーモジュール502、アドレス帳アシストモジュール504、及び最近アシストモジュール506を含む。ダイヤラーモジュール502は、図3のブロック302−304で述べたようにダイヤラー殻受け取った電話番号を処理する。アドレス帳アシストモジュール504は、図3のブロック306−316で述べたようにアドレス帳エントリ又は電話URLから受け取った電話番号を処理する。最近アシストモジュール506は、図3のブロック308−316及び318−330で述べたように最近リストエントリから受け取った電話番号を処理する。
【0045】
図6は、アドレス帳エントリ又は電話URLを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するアドレス帳アシストモジュール504の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、アドレス帳アシストモジュール504は、ローミングモジュール602、適格化電話番号モジュール604、及び国際電話番号アシストモジュール800を含む。ローミングモジュール602は、図3のブロック308で述べたように、電話がローミングしているかどうか決定する。適格化電話番号モジュール604は、図3のブロック312で述べたように、電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。国際電話番号アシストモジュール800は、図3のブロック316で述べたように、電話の国情報を使用して国際アシストを遂行する。
【0046】
図7は、最近リストエントリを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する最近アシストモジュール506の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、最近アシストモジュール506は、最近の国のモジュール702、電話番号適格化モジュール704、比較国モジュール706、及び国際電話番号アシストモジュール800を含む。最近の国のモジュール702は、図3のブロック320で上述したように、最近リストエントリが関連国情報を有するかどうか決定する。電話番号適格化モジュール704は、図3のブロック322で上述したように、電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。比較国モジュール706は、図3のブロック326で上述したように、国情報を比較する。国際電話番号アシストモジュール800は、図3のブロック330で上述したように、最近の国情報を使用して国際アシストを遂行する。
【0047】
図8は、国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際電話番号アシストモジュール800の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、国際電話番号アシストモジュール800は、受信電話番号モジュール802、除去国際プレフィックスモジュール804、除去国内プレフィックスモジュール806、サーチマッチングルールモジュール808、及び適用マッチングルールモジュール810を含む。受信電話番号モジュール802は、図4のブロック402で上述したように、電話番号を受け取る。除去国際プレフィックスモジュール804は、図4のブロック406で上述したように、国際プレフィックスを除去する。除去国内プレフィックスモジュール806は、図4のブロック410で上述したように、国内プレフィックスを除去する。サーチマッチングルールモジュール808は、図4のブロック412で上述したように、マッチングルールをサーチする。適用マッチングルールモジュール810は、図4のブロック416で上述したように、マッチングルールを適用する。
【0048】
図9は、本発明の一実施形態に使用されるデータ処理システム900の一例を示す。例えば、このシステム900は、図1に示す電話102を含めて具現化される。図9は、コンピュータシステムの種々のコンポーネントを示すが、そのような細部は、本発明に密接に関連していないので、それらコンポーネントを相互接続する仕方又は特定のアーキテクチャーを表現するものではないことに注意されたい。又、より少数のコンポーネント又はおそらくより多数のコンポーネントを有するネットワークコンピュータ並びに他のデータ処理システム或いは他の消費者向け電子装置も、本発明に使用できることが明らかであろう。
【0049】
図9に示したように、データ処理システムの一形態であるコンピュータシステム900は、バス903を備え、これは、マイクロプロセッサ905、ROM(リードオンリメモリ)907、揮発性RAM909、及び不揮発性メモリ911に結合される。マイクロプロセッサ905は、これらメモリ907、909、911からインストラクションを検索し、そしてそのインストラクションを実行して、上述したオペレーションを遂行する。バス903は、これら種々のコンポーネントを一緒に相互接続すると共に、これらコンポーネント905、907、909及び911を、ディスプレイコントローラ・ディスプレイ装置913に相互接続し、且つマウス、キーボード、モデム、ネットワークインターフェイス、プリンタ、及びこの技術で良く知られた他の装置である入力/出力装置のような周辺装置に相互接続する。典型的に、入力/出力装置915は、入力/出力コントローラ917を通してシステムに結合される。揮発性RAM(ランダムアクセスメモリ)909は、典型的に、メモリのデータをリフレッシュし又は維持するために常時電力を必要とするダイナミックRAM(DRAM)として具現化される。
【0050】
大量記憶装置911は、典型的に、システムから電力が除去された後もデータ(例えば、大量のデータ)を維持する磁気ハードドライブ又は磁気光学ドライブ又は光学ドライブ又はDVD RAM又はフラッシュメモリ或いは他の形式のメモリである。典型的に、大量記憶装置911もランダムアクセスメモリであるが、これは必要とされない。図9は、大量記憶装置911がデータ処理システムの残りのコンポーネントに直結されるローカル装置であることを示しているが、本発明は、システムから離れた不揮発性メモリ、例えば、モデム、イーサネット(登録商標)インターフェイス又はワイヤレスネットワークのようなネットワークインターフェイスを通してデータ処理システムに結合されるネットワーク記憶装置を使用することが明らかであろう。バス903は、この技術で良く知られたように種々のブリッジ、コントローラ及び/又はアダプタを通して互いに接続される1つ以上のバスを含む。
【0051】
図10は、本発明の一実施形態に使用される別のデータ処理システム1000の一例を示す。例えば、システム1000は、図1に示す装置102A−Bとして具現化されてもよい。図10に示すデータ処理システム1000は、1つ以上のマイクロプロセッサであるか又はチップ集積回路上のシステムである処理システム1011を備えると共に、処理システムにより実行するためのデータ及びプログラムを記憶するメモリ1001も備えている。又、システム1000は、例えば、バックミュージックを再生するためのマイクロホン及びスピーカを含むか、或いはスピーカ及びマイクロホンを通して電話機能を与えるオーディオ入力/出力サブシステム1005も備えている。
【0052】
ディスプレイコントローラ・ディスプレイ装置1009は、ユーザのためのビジュアルユーザインターフェイスをなし、このデジタルインターフェイスは、OS Xオペレーティングシステムソフトウェアを実行するときにマッキントッシュコンピュータ上に示され又はiOSオペレーティングシステムを実行するときにアップルiPhone上に示されるもの、等と同様のグラフィックユーザインターフェイスを含む。又、システム1000は、図10のシステム1000のような別のデータ処理システムと通信するための1つ以上のワイヤレストランシーバ1003も備えている。ワイヤレストランシーバは、WLANトランシーバ、赤外線トランシーバ、ブルーツーストランシーバ、及び/又はワイヤレスセルラー電話トランシーバである。ある実施形態では、図示されていない付加的なコンポーネントも、システム1000の一部分であり、そしてある実施形態では、図10に示すものより少数のコンポーネントがデータ処理システムに使用されてもよい。システム1000は、更に、図15のシステム1500のような別のデータ処理システムと通信するために1つ以上の通信ポート1017も備えている。通信ポートは、USBポート、Firewire(登録商標)ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェイス、等である。
【0053】
又、データ処理システム1000は、ユーザがこのシステムに入力を与えることができるようにするために設けられた1つ以上の入力装置1013も備えている。これらの入力装置は、キーボードであるか、又はキーボード又はタッチパネル又はマルチタッチパネルである。又、データ処理システム1000は、ドックのためのコネクタである任意の入力/出力装置1015も備えている。この技術で良く知られたように種々のコンポーネントを相互接続するために、図示されていない1つ以上のバスが使用されることが明らかである。図10に示すデータ処理システムは、ハンドヘルドコンピュータ又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又はPDA状の機能をもつセルラー電話、又はセルラー電話を含むハンドヘルドコンピュータ、又はiPodのようなメディアプレーヤ、又はこれら装置の特徴又は機能を結合する装置、例えば、1つの装置又は埋設装置又は他の消費者向け電子装置においてPDA及びセルラー電話と結合されたメディアプレーヤである。他の実施形態では、データ処理システム1000は、別の装置内のネットワークコンピュータ又は埋設処理装置、或いは図10に示すものより少数のコンポーネント又はおそらくそれより多数のコンポーネントを有する他の形式のデータ処理システムである。
【0054】
本発明の少なくともある実施形態は、ポータブルミュージック及び/又はビデオメディアプレーヤのようなデジタルメディアプレーヤの一部分であり、これは、メディアを提示するためのメディア処理システム、メディアを記憶するための記憶装置を含み、そして更に、アンテナシステム及びメディア処理システムに結合された高周波(RF)トランシーバ(例えば、セルラー電話のためのRFトランシーバ)を含む。ある実施形態では、リモート記憶装置に記憶されたメディアは、RFトランシーバを経てメディアプレーヤへ送信される。メディアは、例えば、ミュージック又は他のオーディオ、スチール写真又は動画の1つ以上である。
【0055】
ポータブルメディアプレーヤは、メディア選択装置、例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社から入手できるIPOD(登録商標)又はiPod Nano(登録商標)メディアプレーヤ上のクリックホイール入力装置、タッチスクリーン入力装置、プッシュボタン装置、移動ポインティング入力装置、又は他の入力装置を含む。このメディア選択装置は、記憶装置及び/又はリモート記憶装置に記憶されたメディアを選択するのに使用される。ポータブルメディアプレーヤは、少なくともある実施形態では、入力装置を通して選択されて、スピーカ又はイヤホンを経て、又はディスプレイ装置に、或いはディスプレイ装置とスピーカ又はイヤホンとの両方に提示されるメディアのタイトル又は他の指示子を表示するためにメディア処理システムに結合されたディスプレイ装置を含む。ポータブルメディアプレーヤの例が、米国特許第7,345,671号及び米国特許公告第2004/0224638号に開示されており、これらは両方とも参考としてここに援用される。
【0056】
上述された各部分は、専用ロジック回路のようなロジック回路、又はプログラムコードインストラクションを実行するマイクロコントローラ又は他の形態の処理コアで具現化される。従って、前記説明で教示されたプロセスは、インストラクションを実行するマシンが幾つかの機能を遂行するようにさせるマシン実行可能なインストラクションのようなプログラムコードで遂行される。この点について、「マシン」とは、中間形態の(又は抽象的な)インストラクションをプロセッサ特有のインストラクションへと変換するマシン(例えば、「バーチャルマシン」(例えば、Java(登録商標)バーチャルマシン)、インタープリター、コモンランゲッジランタイム、高レベル言語のバーチャルマシン、等の抽象的実行環境)、及び/又はインストラクションを実行するように設計された半導体チップ上に配置された電子回路(例えば、トランジスタで具現化された「ロジック回路」)、例えば、汎用プロセッサ及び/又は特殊目的プロセッサである。前記説明で教示されるプロセスは、プログラムコードを実行せずにプロセス(又はその一部分)を遂行するように設計された電子回路によって遂行されてもよい(マシンとは別に又はマシンと組み合わせて)。
【0057】
又、本発明は、ここに述べるオペレーションを遂行するための装置にも係る。この装置は、要求される目的に対して特に構成されてもよいし、又はコンピュータに記憶されたコンピュータプログラムにより選択的にアクチベートされ又は再構成される汎用コンピュータを備えてもよい。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、これに限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、光学ディスク、CD−ROM及び磁気−光学ディスクを含む任意の形式のディスク、リードオンリメモリ(ROM)、RAM、EPROM、EEPROM、磁気又は光学カード、或いはコンピュータシステムバスに各々結合されそして電子的インストラクションを記憶するのに適した任意の形式の媒体に記憶される。
【0058】
マシン読み取り可能な媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)により読み取りできる形態で情報を記憶又は送信するためのメカニズムを含む。例えば、マシン読み取り可能な媒体は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、等を含む。
【0059】
プログラムコードを記憶するために製造物品が使用される。プログラムコードを記憶する製造物品は、これに限定されないが、1つ以上のメモリ(例えば、1つ以上のフラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(スタティック、ダイナミック、等))、光学ディスク、CD−ROM、DVD ROM、EPROM、EEPROM、磁気又は光学カード、或いは電子的インストラクションを記憶するのに適した他の形式のマシン読み取り可能な媒体として実施される。プログラムコードは、伝播媒体で実施されるデータ信号により(例えば、通信リンク(例えば、ネットワーク接続)を経て)リモートコンピュータ(例えば、サーバー)から要求側コンピュータ(例えば、クライアント)へダウンロードされてもよい。
【0060】
以上の詳細な説明は、コンピュータメモリ内のデータビットに対するオペレーションのアルゴリズム及び記号表現に関して表わされた。これらのアルゴリズム記述及び表現は、データ処理分野の当業者が自分の仕事の実体をその分野の他の当業者に最も効率的に伝達するために使用するツールである。アルゴリズムとは、ここでは、一般的に、望ましい結果を導く自己矛盾のないオペレーションシーケンスであると考えられる。オペレーションは、物理量の物理的操作を要求するものである。通常、必ずしもそうでないが、これらの量は、記憶、転送、合成、比較、その他、操作することのできる電気的又は磁気的信号の形態をとる。主として、慣用上、これらの信号は、ビット、値、エレメント、記号、キャラクタ、期間、数、等として参照するのが便利であると分かっている。
【0061】
しかしながら、これら及び同様の用語は、全て、適当な物理量に関連付けられ、そしてそれらの量に適用される便宜的表示に過ぎないことを銘記されたい。特に指示のない限り、以上の説明から明らかなように、この説明全体を通して、「決定」「受信」「変換」「送信」「識別」「発信」「記憶」「挿入」「転送」、等の用語を使用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理的(電子的)量として表されたデータを操作し、そしてコンピュータシステムのメモリ又はレジスタ或いは他のそのような情報記憶、伝達又は表示装置内で物理的量として同様に表される他のデータへと変換するコンピューティングシステム又は同様の電子的コンピューティング装置のアクション及び処理を指すものである。
【0062】
ここに述べるプロセス及び表示は、特定のコンピュータ又は他の装置に固有に関係していない。種々の汎用システムを、ここに述べる技術に基づくプログラムと共に使用してもよいし、又はここに述べるオペレーションを遂行するように更に特殊な装置を構成するのが便利であると分かっている。種々のこれらシステムに要求される構造は、以上の説明から明らかとなろう。更に、本発明は、特定のプログラミング言語を参照して説明していない。上述した本発明の教示を具現化するのに種々のプログラミング言語を使用できることが明らかであろう。
【0063】
以上の説明は、本発明の幾つかの例示的実施形態を単に例示するものである。当業者であれば、そのような説明、添付図面及び特許請求の範囲から、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の変更がなされ得ることが容易に明らかであろう。
【符号の説明】
【0064】
102:電話
108A:ローカル電話コール
108B:長距離電話コール
108C:国際電話コール
154:国際アシストモジュール
158A:国際電話コール
202:完全に適格化された電話番号
204:国際プレフィックス
206:カントリコード
208:エリアコード
210:ローカル番号
252:完全に適格化されない電話番号
254:国内プレフィックス
256:エリアコード
258:ローカル番号
502:ダイヤラーモジュール
504:アドレス帳アシストモジュール
506:最近アシストモジュール
602:ローミングモジュール
604:適格化電話番号モジュール
702:最近の国のモジュール
704:電話番号適格化モジュール
706:比較国モジュール
800:国際電話番号アシストモジュール
802:受信電話番号モジュール
804:除去国際プレフィックスモジュール
806:除去国内プレフィックスモジュール
808:サーチマッチングルールモジュール
810:適用マッチングルールモジュール
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、アドレス処理に係り、より詳細には、電話番号の処理に係る。
【0002】
関連出願:本出願は、参考としてここに援用する2011年6月3日に出願された同時係争中のプロビジョナル特許出願第61/493,388号の優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0003】
電話コールを受信する電話の地理的位置に基づき電話コールを発信するのに使用できる異なる形式の電話番号がある。ローカル番号は、電話番号に最小桁数を必要とし、ローカル電話コールを行うのに使用することができる。例えば、米国では、ローカル番号は、7桁で構成される。ローカルコールエリア以外の国のエリアへの電話コールは、ローカル番号に加えてエリアコードを必要とする。国と国との間でなされる電話コールは、電話番号に対して更に別のプレフィックス、例えば、国際プレフィックス及びカントリ(国)コードを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日の近代的な電話では、電話番号を検索容易に記憶することができる(例えば、アドレス帳)。記憶される電話番号は、ローカル番号、遠距離番号又は国際番号である。電話コールを発信するためにこの記憶された電話番号を首尾良く使用できるかどうかは、その記憶された電話番号をもつ電話の地理的位置に一部分依存する。例えば、記憶された電話番号がローカル番号であり、そして電話がその電話に関連した母国の異なる地理的エリア又は異なる国へローミングした場合には、記憶されたローカル電話番号が役立たない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
入力電話番号を電話の位置に基づいて変換する方法及び装置が開示される。例示的実施形態では、装置は、入力電話番号を受信し、この入力電話番号は、装置において電話コールを発信するのに使用される。装置は、更に、入力電話番号の内容及び装置の位置に基づいて、入力電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。入力電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、装置は、電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した電話番号へと変換する。
【0006】
更に別の実施形態において、入力電話番号を処理する方法を1つ以上の処理ユニットで遂行するための実行可能なインストラクションをマシン読み取り可能な媒体が有している。一実施形態では、その方法は、入力電話番号を受信することを含み、入力電話番号は、電話において電話コールを発信するのに使用されるもので、プレフィックスを含む。この方法は、更に、入力電話番号からプレフィックスを除去し、入力電話番号のためのマッチングルールを電話の位置に基づいて決定する。更に、この方法は、そのマッチングルールを入力電話番号に適用して、電話コールを発信するのに適した変換された電話番号を生成することを含む。
【0007】
別の実施形態において、入力電話番号を処理する方法を1つ以上の処理ユニットで遂行するための実行可能なインストラクションをマシン読み取り可能な媒体が有している。一実施形態では、その方法は、入力電話番号を受信することを含み、入力電話番号は、電話において電話コールを発信するのに使用される。この方法は、更に、入力電話番号の内容及び電話の位置に基づいて、入力電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。入力電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、この方法は、入力電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した変換された電話番号へ変換する。
【0008】
他の方法及び装置も開示される。
【0009】
本発明は、同様の要素が同じ参照番号で示された添付図面に例示されるが、これに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】ローカル、長距離及び国際の電話コールを発信するのに使用されるシステムの一実施形態のブロック図である。
【図1B】最近リスト及びアドレス帳に記憶された電話番号を使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するのに使用されるシステムの一実施形態のブロック図である。
【図2A】完全に適格化された電話番号の実施形態のブロック図である。
【図2B】完全に適格化されない電話番号の実施形態のブロック図である。
【図3】アドレス帳エントリ又は電話URLを使用するか或いは最近リストを使用して、ダイヤラーからの電話コールに対して国際アシストを使用するプロセスの一実施形態のフローチャートである。
【図4】電話コールに対して国際アシストを遂行するためのプロセスの一実施形態のフローチャートである。
【図5】国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図6】アドレス帳エントリを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するアドレス帳アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図7】最近リストエントリを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する最近アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図8】国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際電話番号アシストモジュールの一実施形態のブロック図である。
【図9】ここに述べる実施形態に関連して使用される典型的なコンピュータシステムの一例を示す。
【図10】本発明の一実施形態に使用されるデータ処理システムの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
電話の位置に基づいて電話番号を変換する方法及び装置について説明する。以下の説明において、本発明の実施形態を完全に説明するために多数の特定の細部を述べる。しかしながら、当業者であれば、これら特定の細部がなくても本発明の実施形態を具現化できることが明らかであろう。他の例では、この説明の理解を不明瞭にしないために、良く知られたコンポーネント、構造及び技術は、詳細に示さない。
【0012】
本明細書において、「1つの実施形態」又は「一実施形態」を言及するときには、その実施形態に関連して述べる特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の種々の場所に「一実施形態」又は「1つの実施形態」の句が現れるときは、必ずしも全てが同じ実施形態を指すものではない
【0013】
以下の説明及び特許請求の範囲において、「結合(coupled)」及び「接続(connected)」並びにそれから派生する語が使用される。これらの語は、互いに同意語として意図されないことを理解されたい。「結合」とは、互いに直接物理的又は電気的に接触しているものも、していないものも、2つ以上の要素が、互いに協働し又は相互作用することを示すのに使用される。「接続」とは、互いに結合された2つ以上の要素間に連絡が確立されることを示すのに使用される。
【0014】
図面に示すプロセスは、ハードウェア(例えば、回路、専用ロジック、等)、ソフトウェア(例えば、汎用コンピュータシステム又は専用マシンで実行される)、或いは両方の組合せを含む処理ロジックにより遂行される。これらプロセスは、幾つかの逐次の動作に関して以下に述べるが、それら動作の幾つかは、異なる順序で遂行されてもよいことが明らかである。更に、ある動作は、逐次ではなく、並列に遂行されてもよい。
【0015】
「サーバー」「クライアント」及び「装置」という語は、一般的に、データ処理システムを指すものであって、特に、サーバー、クライアント、及び/又は装置の特定のフォームファクタを指すものではない。
【0016】
電話の位置に基づき電話番号を変換する方法及び装置について説明する。この装置は、電話番号を受信し、この電話番号は、装置において電話コールを発信するのに使用される。装置は、更に、電話番号の内容及び装置の位置に基づいて、電話番号が電話コールを発信するのに適しているかどうか決定する。電話番号が電話コールを発信するのに適していない場合には、装置は、電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適した電話番号に変換する。
【0017】
電話の位置に基づき電話番号を変換する方法及び装置について説明する。例示的な実施形態において、この装置は、最近リストエントリ、アドレス帳エントリ、又は電話ユニフォームリソースロケータ(URL)から電話番号を受信する。この装置は、電話番号を分析し、電話番号の内容及び装置の位置に基づいて、その電話番号が電話コールを発信するのに適したものであるかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、この装置は、電話番号が完全に適格化された電話番号でないかどうか決定する。別の実施形態では、この装置は、電話番号が装置の位置と一貫したものでないかどうか決定する。電話番号が電話コールを発信するのに適したものでない場合には、この装置は、その電話番号を、電話コールを発信するのに適した電話番号へ変換する。
【0018】
1つの実施形態において、この装置は、入力電話番号から国際及び/又は国内プレフィックスを除去することにより電話番号を変換する。この装置は、更に、プレフィックスが除去された後に入力電話番号を変換するのに使用されるマッチングルールを決定する。この装置は、マッチングルールを適用する。
【0019】
図1Aは、ローカル、長距離及び国際の電話コールを発信するのに使用される電話102の一実施形態のブロック図である。図1Aにおいて、電話102は、異なる形式の電話番号を使用して電話コールを行うことができる。電話102は、セルラー電話、スマートホン、ワイヤレス電話、等、及び/又は電話コールを行うことのできる他の装置である。1つの実施形態では、電話102は、ローカル電話番号を使用してローカル電話コール108Aを行うことができる。この実施形態では、ローカル電話番号は、ローカル電話番号として最小桁数を含むが、他の考えられる電話番号成分、例えば、エリアコード、カントリコード、キャリアコード、国際プレフィックス、及び/又はこの分野で知られた他の形式の電話番号成分は含まない。
【0020】
1つの実施形態では、電話コール108Aをダイヤルするのに使用されるローカル電話番号は、アドレス帳に記憶され、最近ダイヤルした電話番号の「最近(Recent)」リストに記憶され、別のアプリケーションから電話のユニフォームリソースロケータ(URL)を経て受け取られ、電話のユーザによって電話ダイヤラーへ入力され、及び/又はこの技術で知られた別のメカニズムへ入力されるローカルフォーマットの電話番号である。この技術で知られたように、ローカル電話番号フォーマットは、ローカル番号のためのローカルカントリに依存する。例えば、1つの実施形態において、ローカル電話番号は、米国ではXXX−XXXX、フランスではXX XX XX XX、等のフォーマットを有する。
【0021】
別の実施形態では、電話102は、長距離電話番号を使用して長距離電話コール108Bを行うことができる。この実施形態では、長距離電話番号は、エリアコード+ローカル番号を含むが、他の考えられる電話番号成分、例えば、カントリコード、キャリアコード、国際プレフィックス、及び/又はこの技術で知られた他の形式の電話番号成分は含まない。電話コール108Bをダイヤルするのに使用される長距離電話番号は、アドレス帳に記憶され、「最近」リストに記憶され、別のアプリケーションから電話のURLを経て受け取られ、電話のユーザにより電話ダイヤラーへ入力され、及び/又はこの技術で知られた別のメカニズムへ入力される長距離フォーマットの電話番号である。この技術で知られたように、長距離電話番号フォーマットは、長距離番号のためのローカルカントリに依存する。例えば、1つの実施形態において、長距離電話番号は、米国ではXXX−XXX−XXXX、フランスではX XX XX XX XX、等のフォーマットを有する。
【0022】
更に別の実施形態では、電話102は、国際電話番号を使用して国際電話コール108Cを行うことができる。この実施形態では、国際電話番号は、国際プレフィックス、カントリコード、エリアコード+ローカル番号を含むものである。電話コール108Cをダイヤルするのに使用される国際電話番号は、アドレス帳に記憶され、「最近」リストに記憶され、別のアプリケーションから電話のURLを経て受け取られ、電話のユーザにより電話ダイヤラーへ入力され、及び/又はこの技術で知られた別のメカニズムへ入力される国際フォーマットの電話番号である。例えば、1つの実施形態において、国際電話番号は、米国では+1−XXX−XXX−XXXX、フランスでは011 33 X XX XX XX XX、等のフォーマットを有する。
【0023】
1つの実施形態において、電話(例えば、アドレス帳エントリ、「最近」リストエントリ、等)に記憶されるか、或いは電話(電話URL、等)に使用できるようにされた電話番号を使用することに伴う問題は、それらの電話番号が適切にフォーマットされなかったり、電話が現在存在する地理的位置に対して電話コールを首尾良く行うに必要な情報を含んでいなかったりすることがある。例えば、電話が異なる地理的エリア(例えば、電話の母国である国の異なる部分、電話の母国でない異なる国、等)へローミングする場合には、電話に記憶されるか又は電話に与えられるローカル又は長距離電話番号は、電話コールを首尾良く発信するに必要な情報を含まないことがある。例えば、1つの実施形態では、ローカル電話コール108Aを行うのに使用されるローカル番号であるアドレス帳エントリは、電話102が国104から国106へローミングする場合には役立たない。別の例として、長距離電話コール108Bを行うのに使用されるエリアコード+ローカル番号である最近リストエントリも、電話102が国104から国106へローミングする場合には役立たない。
【0024】
1つの実施形態において、電話102は、電話コールを首尾良く発信するのに適切でないローカル、長距離又は別の形式の電話番号を修正するのに使用される国際アシストモジュール154を備えている。図1Bは、最近リスト及びアドレス帳に記憶された電話番号を使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するのに使用される電話102の一実施形態のブロック図である。図1Bにおいて、電話102は、国104から国106へローミングしており、国104は、電話102の母国である。1つの実施形態において、電話の母国は、電話102の初期電話サービスに関連した国である。例えば、1つの実施形態において、米国内のセルラー電話サービスを受ける電話については、その電話の母国が米国である。別の実施形態では、母国は、電話キャリアサービスがどのように編成されるかに基づき、複数の国々、又は国の区域となる。電話102は、その母国以外の地理的エリアへローミングするので、記憶され又は与えられる電話番号が役立たないことがある。この実施形態では、国際アシストモジュール154は、電話番号を受け取り、そしてその受け取った電話番号を、電話コールを発信できる新たな電話番号へ変換する。1つの実施形態では、ローミング中の電話は、電話のホームキャリアによりサービスする地理的領域の外側の電話である。
【0025】
例えば、1つの実施形態では、電話102は、アドレス帳に記憶されたローカル番号を使用して国際電話コール158Aを行うよう試みる。国際アシストモジュール154は、エリアコード、カントリコード及び国際プレフィックスをローカル番号に追加して、完全に適格化された電話番号を生成し、そしてその番号を、電話コールを発信する電話モジュールへ通す。1つの実施形態では、電話102は、国106において完全に適格化された電話番号を使用して電話コールを完了することができる。別の実施形態では、完全に適格化された電話番号は、ブラジル又は日本のような国では役立たない。この実施形態では、国際アシストモジュール154は、異なるルールを適用して、電話番号を、それらの位置に適したものへ変換する。
【0026】
別の実施形態では、電話102は、国内電話コールのための無効電話番号を直すように電話番号をリライトするのに使用できる国内アシストモジュール(図示せず)を備えている。例えば、1つの実施形態では、国内アシストモジュールは、電話番号が、国際プレフィックス、カントリコード、国内プレフィックス、エリアコード、及びローカル番号を含むことを識別することができる。この実施形態では、国内アシストモジュールは、国内プレフィックスをドロップして、完全に適格化された電話番号を与える。別の実施形態では、国内アシストモジュールは、電話番号を、先導するカントリコード及びエリアコードを有するが国際プレフィックスはもたないものとして識別する。この実施形態では、国内アシストモジュールは、国際プレフィックスを電話番号の前に付加する。
【0027】
1つの実施形態では、国内アシストモジュールは、現在の国の1組のルールを使用し、1つのルールにおけるパターンと電話番号との間に一致があるかどうか決定する。ルールの一例は、11文字の米国電話が“1”で始まることである。別の実施形態では、国内アシストモジュールは、1つ以上の文字を電話番号に追加して、一致があるかどうか調べることができる。例えば、1つの実施形態では、国内アシストモジュールは、“+”を電話番号に追加して、その国の1つのルールに対して一致があるかどうか調べる。
【0028】
図2ABは、完全に適格化された電話番号202及び完全に適格化されない電話番号252の実施形態のブロック図である。図2Aにおいて、完全に適格化された電話番号202は、国際プレフィックス204、カントリコード206、エリアコード208、及びローカル番号210を含む。1つの実施形態において、国際プレフィックス204は、他の国々にアクセスするために使用される1−3文字コードである。例えば、1つの実施形態において、国際プレフィックスは、“011”、“00”、“+”、等である。カントリコード206は、電話番号がどの国のものであるか指定する1−4数字コードである。例えば、1つの実施形態において、カントリコードは、“1”、“44”、“33”、“91”、等である。エリアコード208は、通常、電話に関連した(又は移動電話の場合には一度関連した)国の地理的エリアを指示する。ローカル番号210は、ローカルエア内でこのローカル番号が指定された電話を独特に識別する電話番号である。1つの実施形態では、完全に適格化された電話番号202は、ダイヤルされる電話番号に対してローカルな地理的位置を含む任意の地理的位置から首尾良くダイヤルすることができる。別の実施形態では、完全に適格化された電話番号は、ブラジル又は日本のような国では役立たないことがある。
【0029】
逆に、完全に適格化されない電話番号252は、完全に適格化された電話番号202が有する異なる成分を全て有するのではなく、及び/又は付加的な成分を有する。例えば、1つの実施形態において、完全に適格化されない電話番号252は、国内プレフィックス254、エリアコード256、及びローカル番号258を含む。この実施形態では、完全に適格化されない電話番号252は、国際プレフィックスもカントリコードも含まない。更に、完全に適格化されない電話番号252は、完全に適格化された電話番号202には存在しない成分を含むことができる。例えば、1つの実施形態において、完全に適格化されない電話番号252は、国内電話システムにアクセスするのに使用される国内プレフィックス254を含むことができる。別の実施形態では、完全に適格化されない電話番号252は、国内電話システムにおいて特定キャリアを指定するのに使用されるキャリアコード(図示せず)を含むことができる。完全に適格化されない電話番号252は、電話が地理的に位置している同じ国内で又はローカルなコールを行うのに使用されてもよい。別の実施形態では、完全に適格化されない電話番号252は、ローカル番号258、又はローカル番号258及びエリアコード256を含んでもよい。
【0030】
図3は、ダイヤラー、アドレス帳エントリ又は電話URL或いは最近リストエントリから受け取った電話番号に対して国際アシストを使用するプロセス300の一実施形態のフローチャートである。図3において、プロセス300は、ブロック301で、電話番号を受け取ることにより開始し、更に、電話番号をどのように処理するか判断する。1つの実施形態では、電話番号がダイヤラーからの場合には、プロセス300は、ブロック302へ進み、ダイヤラーのための電話番号を処理する。1つの実施形態では、ダイヤラーは、(例えば、物理的なキーパッド又はバーチャル数字キーパッドにおいて入力された)ユーザからの電話番号を受け取るのに使用される電話のコンポーネントである。電話番号がアドレス帳から又は電話URLの形態で受け取られる場合には、プロセス300は、ブロック306へ進み、ブロック306−316において付加的な処理が行われる。1つの実施形態では、アドレス帳を使用して、共通に使用される電話番号(例えば、既知の連絡先のリスト、お気に入り、等)を記憶する。別の実施形態では、電話URLを使用して、電話で実行される別のアプリケーションからプロセス300へ電話番号を通信する。例えば、1つの実施形態において、プロセス300は、ウェブブラウザから電話URLを受け取る。この例では、ユーザは、ウェブブラウザのウェブページ上のリンクをアクチベートして、電話URLをプロセス300へ送信させる。この例は、ウェブページに電話番号が表示される場合に行われ、ウェブブラウザは、電話番号を、電話URLへのリンクとして表示させるようにフォーマットする。更に別の実施形態では、電話番号が最近リストから受け取られる場合に、プロセス300は、ブロック318へ進み、ブロック318−330において付加的な処理が行われる。
【0031】
ブロック302において、プロセス300は、ダイヤラーから受け取られた電話番号を処理することにより開始する。1つの実施形態において、プロセス300は、電話番号について国際アシストを遂行しない。この実施形態では、プロセス300が国際アシストを遂行しないのは、ユーザが電話番号をダイヤラーへタイプする場合に、ユーザがその現在位置に対して電話番号を正しくダイヤルすると仮定するからである。例えば、1つの実施形態において、ユーザは、短い番号(例えば、511)又は非常番号(例えば、211、911、等)をダイヤルする。別の実施形態では、プロセス300は、ダイヤラーから受け取った電話番号について国際アシストを遂行する。
【0032】
電話番号がアドレス帳エントリ又は電話URLから受け取られた場合に、プロセス300は、ブロック306において、受け取った電話番号を処理することにより開始する。ブロック308において、プロセス300は、電話がローミングしているかどうか決定する。1つの実施形態において、ローミングしている電話とは、電話のホームキャリアによりサービスされる地理的領域の外側にある電話である。例えば、1つの実施形態において、プロセス300は、現在電話にサービスしているキャリアとホームキャリアとを比較し、電話がローミングしているかどうか決定する。電話がローミングしていない(例えば、現在キャリアがホームキャリアである)場合には、プロセス300は、ブロック310において、電話番号について国際アシストを遂行しない。
【0033】
電話がローミングしている場合、プロセス300は、ブロック312において、電話番号が、完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス300は、電話番号が、確認された国際プレフィックスで、その後、カントリコードで、その後、エリアコードで、そしてカントリコードと一貫したローカル番号でフォーマットされたかどうか決定することにより、電話番号が、完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、“011 33 7 11223344”であるフランスの電話番号は、完全に適格化された電話番号であり、そして“0 7 11223344”は、完全に適格化された電話番号ではない。
【0034】
電話番号が、完全に適格化された電話番号である場合には、プロセス300は、ブロック314において、国際アシストを遂行しない。1つの実施形態において、プロセス300は、電話が存在する地理的領域において完全に適格化された電話番号が使用可能であるので、国際アシストを遂行しない。
【0035】
電話番号が、完全に適格化された電話番号でない場合には、プロセス300は、ブロック316において、電話に記憶された国情報を使用して国際アシストを遂行する。1つの実施形態において、プロセス300は、(もしあれば)電話プレフィックスを除去し、電話番号に対するマッチングルールを見出し、そしてマッチングルールを適用することにより、国際アシストを遂行する。国際アシストを遂行することは、図4について以下に更に述べる。
【0036】
電話番号が最近リストのエントリから受け取られた場合には、プロセス300は、ブロック318において、その受け取られた電話番号を処理することにより開始する。ブロック320において、プロセス300は、それが最近リストのエントリに関連した国を知っているかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス300は、電話番号がカントリコードを含むかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、カントリコードは、コールがなされるときに記憶される。このカントリコードは、コールがなされたときに電話があった場所をプロセス300が知ることができるようにする。別の実施形態では、プロセス300は、最近の番号をアドレス帳エントリ又はウェブページに一致させることにより国情報を決定するように試み、そして電話番号と共に記憶された国情報を抽出する。例えば、1つの実施形態において、アドレスは、アドレス帳エントリにおいて関連付けられてもよいし、又はアドレスは、電話番号と共にウェブページにあってもよい。最近リストエントリが関連国情報をもたない場合に、プロセス300は、前記ブロック308へ進む。
【0037】
最近リストエントリの電話番号が関連国情報を有する場合には、プロセス300は、ブロック322において、この電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス300は、図3のブロック312で上述したように、電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。電話番号が完全に適格化された電話番号である場合には、プロセス300は、ブロック324において、国際アシストを遂行しない。
【0038】
電話番号が、完全に適格化された電話番号でない(例えば、完全に適格化されない電話番号である)場合には、プロセス300は、ブロック326において、前記ブロック320で決定された国が、電話が位置する現在の国であるかどうか決定する。1つの実施形態では、プロセス300は、電話の現在キャリアに基づいて現在の国を決定するが、別の実施形態では、プロセス300は、異なる形態(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)、アドレス帳エントリにおけるストリートアドレス、等)で現在の国を決定する。最近の国が現在の国と同じである場合には、プロセス300は、ブロック328において、国際アシストを遂行しない。最近の国が現在の国とは異なる場合には、プロセス300は、ブロック330において、最近の国の情報を使用して電話番号の国際アシストを遂行する。1つの実施形態において、プロセス300は、(もしあれば)電話プレフィックスを除去し、電話番号に対するマッチングルールを見出し、そしてマッチングルールを適用することにより、国際アシストを遂行する。国際アシストを遂行することは、図4について以下に更に述べる。
【0039】
図4は、電話コールに対して国際アシストを遂行するためのプロセス400の一実施形態のフローチャートである。1つの実施形態において、プロセス400は、図3のブロック316又は330で上述したように国際アシストを遂行する。図4において、プロセス400は、ブロック402において、電話番号及び関連国情報を受け取ることにより開始する。ブロック404において、プロセス400は、電話番号が国際プレフィックスを有するかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス400は、電話番号の最初の1−3文字を検査しそしてそれらの文字が確認された国際プレフィックスに一致するかどうか決定することにより、電話番号が国際プレフィックスを有するかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、電話番号“011 33 7 11223344”は、“011”が国際プレフィックスとして確認されるので、国際プレフィックスを含んでいる。別の実施形態では、電話番号“0 7 11223344”は、第2文字として“7”を伴い国際プレフィックスがないので、国際プレフィックスを含んでいない。電話番号が国際プレフィックスを含む場合には、プロセス400は、ブロック406において、その国際プレフィックスを除去する。例えば、1つの実施形態において、電話番号が“011 33 7 11223344”である場合には、プロセス400は、電話番号を“33 7 11223344”へ変換する。国際プレフィックスに遭遇しこれを除去すると、プロセス400は、見つけた国際プレフィックスの直後のカントリコードを探す。プロセス400は、更に、このカントリコードを除去し、そしてプロセス400は、カントリコードで示された国についてパターンがどのようであるかを知って、残りの数字を処理する(例えば、一致するパターンをサーチする)。プロセス400は、ブロック408へ進む。
【0040】
ブロック408において、プロセス400は、電話番号が国内プレフィックスを有するかどうか決定する。1つの実施形態において、プロセス400は、電話番号の最初の文字を検査しそしてその文字が確認された国内プレフィックスに一致するかどうか決定することにより、電話番号が国内プレフィックスを有するかどうか決定する。例えば、1つの実施形態において、国内プレフィックスは、電話番号の始めの“0”又は“1”である。例えば、1つの実施形態において、電話番号“0 7 11223344”は、先導文字が“0”であるので、国内プレフィックスを含む。電話番号が国内プレフィックスを含む場合には、プロセス400は、電話番号から国内プレフィックスを除去する。例えば、1つの実施形態において、電話番号が“0 7 11223344”である場合には、プロセス400は、電話番号を“7 11223344”へ変換する。プロセス400は、ブロック412へ進む。国内プレフィックスがない場合には、プロセス400は、ブロック412へ進む。
【0041】
ブロック412において、プロセス400は、電話番号を処理するのに使用できるマッチングルールをサーチする。1つの実施形態において、プロセス400は、ブロック402で受け取った国情報を使用して、その国に特定の1組のフォーマットルールを選択する。1つの実施形態において、これらルールの各々は、文字のパターンを定義し、これは、電話番号がこのパターンに一致するかどうか決定するのに使用される。このパターンは、パターンに対する文字の数及び各文字位置における有効数字の範囲より成る。例えば、1つの実施形態において、パターンは、最初の文字の数字範囲が0−1であり且つ文字位置1−8の数字範囲が0−9である9文字パターンを定義する。別の実施形態では、パターンは、パターン内に可変数の文字を有することができる。これは、可変長さのローカル番号又はエリアコードで国をサポートするのに使用される。
【0042】
電話番号がパターンに一致する場合には、プロセス400は、ブロック414において、電話番号がルールに一致することを決定する。1つの実施形態において、プロセス400は、電話番号の最初の文字をパターン内の第1文字位置に一致させることで、ルールの一致を決定する。更に、あるパターンは、その国にとって他のパターンよりも優先権が高い。例えば、1つの実施形態において、非常番号のパターン(例えば、“911”)は、典型的なローカル番号+エリアコードのパターンよりも優先権が高い。
【0043】
プロセス400が、ブロック414において、マッチングルールを見つけた場合には、プロセス400は、ブロック416において、そのマッチングルールに関連したアクションを適用する。1つの実施形態において、プロセス400は、マッチングルールに関連した国際プレフィックス及びカントリコードを、ブロック402で受け取った電話番号の前に付加する。例えば、1つの実施形態において、“7 11223344”をフランスの電話のエリアコード及びローカル番号として識別することにより、プロセス400は、フランスの国際プレフィックス及びカントリコードを前に付加して、“011 33 7 11223344”として電話番号を与える。プロセス400がマッチングルールを見つけない場合には、プロセス400は、ブロック418において、電話番号について何もアクションを行わない。
【0044】
図5は、国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際アシストモジュール154の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、国際アシストモジュール154は、ダイヤラーモジュール502、アドレス帳アシストモジュール504、及び最近アシストモジュール506を含む。ダイヤラーモジュール502は、図3のブロック302−304で述べたようにダイヤラー殻受け取った電話番号を処理する。アドレス帳アシストモジュール504は、図3のブロック306−316で述べたようにアドレス帳エントリ又は電話URLから受け取った電話番号を処理する。最近アシストモジュール506は、図3のブロック308−316及び318−330で述べたように最近リストエントリから受け取った電話番号を処理する。
【0045】
図6は、アドレス帳エントリ又は電話URLを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行するアドレス帳アシストモジュール504の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、アドレス帳アシストモジュール504は、ローミングモジュール602、適格化電話番号モジュール604、及び国際電話番号アシストモジュール800を含む。ローミングモジュール602は、図3のブロック308で述べたように、電話がローミングしているかどうか決定する。適格化電話番号モジュール604は、図3のブロック312で述べたように、電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。国際電話番号アシストモジュール800は、図3のブロック316で述べたように、電話の国情報を使用して国際アシストを遂行する。
【0046】
図7は、最近リストエントリを使用して国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する最近アシストモジュール506の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、最近アシストモジュール506は、最近の国のモジュール702、電話番号適格化モジュール704、比較国モジュール706、及び国際電話番号アシストモジュール800を含む。最近の国のモジュール702は、図3のブロック320で上述したように、最近リストエントリが関連国情報を有するかどうか決定する。電話番号適格化モジュール704は、図3のブロック322で上述したように、電話番号が完全に適格化された電話番号であるかどうか決定する。比較国モジュール706は、図3のブロック326で上述したように、国情報を比較する。国際電話番号アシストモジュール800は、図3のブロック330で上述したように、最近の国情報を使用して国際アシストを遂行する。
【0047】
図8は、国際電話コールを行う際に国際アシストを遂行する国際電話番号アシストモジュール800の一実施形態のブロック図である。1つの実施形態において、国際電話番号アシストモジュール800は、受信電話番号モジュール802、除去国際プレフィックスモジュール804、除去国内プレフィックスモジュール806、サーチマッチングルールモジュール808、及び適用マッチングルールモジュール810を含む。受信電話番号モジュール802は、図4のブロック402で上述したように、電話番号を受け取る。除去国際プレフィックスモジュール804は、図4のブロック406で上述したように、国際プレフィックスを除去する。除去国内プレフィックスモジュール806は、図4のブロック410で上述したように、国内プレフィックスを除去する。サーチマッチングルールモジュール808は、図4のブロック412で上述したように、マッチングルールをサーチする。適用マッチングルールモジュール810は、図4のブロック416で上述したように、マッチングルールを適用する。
【0048】
図9は、本発明の一実施形態に使用されるデータ処理システム900の一例を示す。例えば、このシステム900は、図1に示す電話102を含めて具現化される。図9は、コンピュータシステムの種々のコンポーネントを示すが、そのような細部は、本発明に密接に関連していないので、それらコンポーネントを相互接続する仕方又は特定のアーキテクチャーを表現するものではないことに注意されたい。又、より少数のコンポーネント又はおそらくより多数のコンポーネントを有するネットワークコンピュータ並びに他のデータ処理システム或いは他の消費者向け電子装置も、本発明に使用できることが明らかであろう。
【0049】
図9に示したように、データ処理システムの一形態であるコンピュータシステム900は、バス903を備え、これは、マイクロプロセッサ905、ROM(リードオンリメモリ)907、揮発性RAM909、及び不揮発性メモリ911に結合される。マイクロプロセッサ905は、これらメモリ907、909、911からインストラクションを検索し、そしてそのインストラクションを実行して、上述したオペレーションを遂行する。バス903は、これら種々のコンポーネントを一緒に相互接続すると共に、これらコンポーネント905、907、909及び911を、ディスプレイコントローラ・ディスプレイ装置913に相互接続し、且つマウス、キーボード、モデム、ネットワークインターフェイス、プリンタ、及びこの技術で良く知られた他の装置である入力/出力装置のような周辺装置に相互接続する。典型的に、入力/出力装置915は、入力/出力コントローラ917を通してシステムに結合される。揮発性RAM(ランダムアクセスメモリ)909は、典型的に、メモリのデータをリフレッシュし又は維持するために常時電力を必要とするダイナミックRAM(DRAM)として具現化される。
【0050】
大量記憶装置911は、典型的に、システムから電力が除去された後もデータ(例えば、大量のデータ)を維持する磁気ハードドライブ又は磁気光学ドライブ又は光学ドライブ又はDVD RAM又はフラッシュメモリ或いは他の形式のメモリである。典型的に、大量記憶装置911もランダムアクセスメモリであるが、これは必要とされない。図9は、大量記憶装置911がデータ処理システムの残りのコンポーネントに直結されるローカル装置であることを示しているが、本発明は、システムから離れた不揮発性メモリ、例えば、モデム、イーサネット(登録商標)インターフェイス又はワイヤレスネットワークのようなネットワークインターフェイスを通してデータ処理システムに結合されるネットワーク記憶装置を使用することが明らかであろう。バス903は、この技術で良く知られたように種々のブリッジ、コントローラ及び/又はアダプタを通して互いに接続される1つ以上のバスを含む。
【0051】
図10は、本発明の一実施形態に使用される別のデータ処理システム1000の一例を示す。例えば、システム1000は、図1に示す装置102A−Bとして具現化されてもよい。図10に示すデータ処理システム1000は、1つ以上のマイクロプロセッサであるか又はチップ集積回路上のシステムである処理システム1011を備えると共に、処理システムにより実行するためのデータ及びプログラムを記憶するメモリ1001も備えている。又、システム1000は、例えば、バックミュージックを再生するためのマイクロホン及びスピーカを含むか、或いはスピーカ及びマイクロホンを通して電話機能を与えるオーディオ入力/出力サブシステム1005も備えている。
【0052】
ディスプレイコントローラ・ディスプレイ装置1009は、ユーザのためのビジュアルユーザインターフェイスをなし、このデジタルインターフェイスは、OS Xオペレーティングシステムソフトウェアを実行するときにマッキントッシュコンピュータ上に示され又はiOSオペレーティングシステムを実行するときにアップルiPhone上に示されるもの、等と同様のグラフィックユーザインターフェイスを含む。又、システム1000は、図10のシステム1000のような別のデータ処理システムと通信するための1つ以上のワイヤレストランシーバ1003も備えている。ワイヤレストランシーバは、WLANトランシーバ、赤外線トランシーバ、ブルーツーストランシーバ、及び/又はワイヤレスセルラー電話トランシーバである。ある実施形態では、図示されていない付加的なコンポーネントも、システム1000の一部分であり、そしてある実施形態では、図10に示すものより少数のコンポーネントがデータ処理システムに使用されてもよい。システム1000は、更に、図15のシステム1500のような別のデータ処理システムと通信するために1つ以上の通信ポート1017も備えている。通信ポートは、USBポート、Firewire(登録商標)ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェイス、等である。
【0053】
又、データ処理システム1000は、ユーザがこのシステムに入力を与えることができるようにするために設けられた1つ以上の入力装置1013も備えている。これらの入力装置は、キーボードであるか、又はキーボード又はタッチパネル又はマルチタッチパネルである。又、データ処理システム1000は、ドックのためのコネクタである任意の入力/出力装置1015も備えている。この技術で良く知られたように種々のコンポーネントを相互接続するために、図示されていない1つ以上のバスが使用されることが明らかである。図10に示すデータ処理システムは、ハンドヘルドコンピュータ又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、又はPDA状の機能をもつセルラー電話、又はセルラー電話を含むハンドヘルドコンピュータ、又はiPodのようなメディアプレーヤ、又はこれら装置の特徴又は機能を結合する装置、例えば、1つの装置又は埋設装置又は他の消費者向け電子装置においてPDA及びセルラー電話と結合されたメディアプレーヤである。他の実施形態では、データ処理システム1000は、別の装置内のネットワークコンピュータ又は埋設処理装置、或いは図10に示すものより少数のコンポーネント又はおそらくそれより多数のコンポーネントを有する他の形式のデータ処理システムである。
【0054】
本発明の少なくともある実施形態は、ポータブルミュージック及び/又はビデオメディアプレーヤのようなデジタルメディアプレーヤの一部分であり、これは、メディアを提示するためのメディア処理システム、メディアを記憶するための記憶装置を含み、そして更に、アンテナシステム及びメディア処理システムに結合された高周波(RF)トランシーバ(例えば、セルラー電話のためのRFトランシーバ)を含む。ある実施形態では、リモート記憶装置に記憶されたメディアは、RFトランシーバを経てメディアプレーヤへ送信される。メディアは、例えば、ミュージック又は他のオーディオ、スチール写真又は動画の1つ以上である。
【0055】
ポータブルメディアプレーヤは、メディア選択装置、例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社から入手できるIPOD(登録商標)又はiPod Nano(登録商標)メディアプレーヤ上のクリックホイール入力装置、タッチスクリーン入力装置、プッシュボタン装置、移動ポインティング入力装置、又は他の入力装置を含む。このメディア選択装置は、記憶装置及び/又はリモート記憶装置に記憶されたメディアを選択するのに使用される。ポータブルメディアプレーヤは、少なくともある実施形態では、入力装置を通して選択されて、スピーカ又はイヤホンを経て、又はディスプレイ装置に、或いはディスプレイ装置とスピーカ又はイヤホンとの両方に提示されるメディアのタイトル又は他の指示子を表示するためにメディア処理システムに結合されたディスプレイ装置を含む。ポータブルメディアプレーヤの例が、米国特許第7,345,671号及び米国特許公告第2004/0224638号に開示されており、これらは両方とも参考としてここに援用される。
【0056】
上述された各部分は、専用ロジック回路のようなロジック回路、又はプログラムコードインストラクションを実行するマイクロコントローラ又は他の形態の処理コアで具現化される。従って、前記説明で教示されたプロセスは、インストラクションを実行するマシンが幾つかの機能を遂行するようにさせるマシン実行可能なインストラクションのようなプログラムコードで遂行される。この点について、「マシン」とは、中間形態の(又は抽象的な)インストラクションをプロセッサ特有のインストラクションへと変換するマシン(例えば、「バーチャルマシン」(例えば、Java(登録商標)バーチャルマシン)、インタープリター、コモンランゲッジランタイム、高レベル言語のバーチャルマシン、等の抽象的実行環境)、及び/又はインストラクションを実行するように設計された半導体チップ上に配置された電子回路(例えば、トランジスタで具現化された「ロジック回路」)、例えば、汎用プロセッサ及び/又は特殊目的プロセッサである。前記説明で教示されるプロセスは、プログラムコードを実行せずにプロセス(又はその一部分)を遂行するように設計された電子回路によって遂行されてもよい(マシンとは別に又はマシンと組み合わせて)。
【0057】
又、本発明は、ここに述べるオペレーションを遂行するための装置にも係る。この装置は、要求される目的に対して特に構成されてもよいし、又はコンピュータに記憶されたコンピュータプログラムにより選択的にアクチベートされ又は再構成される汎用コンピュータを備えてもよい。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、これに限定されないが、フロッピー(登録商標)ディスク、光学ディスク、CD−ROM及び磁気−光学ディスクを含む任意の形式のディスク、リードオンリメモリ(ROM)、RAM、EPROM、EEPROM、磁気又は光学カード、或いはコンピュータシステムバスに各々結合されそして電子的インストラクションを記憶するのに適した任意の形式の媒体に記憶される。
【0058】
マシン読み取り可能な媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)により読み取りできる形態で情報を記憶又は送信するためのメカニズムを含む。例えば、マシン読み取り可能な媒体は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、等を含む。
【0059】
プログラムコードを記憶するために製造物品が使用される。プログラムコードを記憶する製造物品は、これに限定されないが、1つ以上のメモリ(例えば、1つ以上のフラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(スタティック、ダイナミック、等))、光学ディスク、CD−ROM、DVD ROM、EPROM、EEPROM、磁気又は光学カード、或いは電子的インストラクションを記憶するのに適した他の形式のマシン読み取り可能な媒体として実施される。プログラムコードは、伝播媒体で実施されるデータ信号により(例えば、通信リンク(例えば、ネットワーク接続)を経て)リモートコンピュータ(例えば、サーバー)から要求側コンピュータ(例えば、クライアント)へダウンロードされてもよい。
【0060】
以上の詳細な説明は、コンピュータメモリ内のデータビットに対するオペレーションのアルゴリズム及び記号表現に関して表わされた。これらのアルゴリズム記述及び表現は、データ処理分野の当業者が自分の仕事の実体をその分野の他の当業者に最も効率的に伝達するために使用するツールである。アルゴリズムとは、ここでは、一般的に、望ましい結果を導く自己矛盾のないオペレーションシーケンスであると考えられる。オペレーションは、物理量の物理的操作を要求するものである。通常、必ずしもそうでないが、これらの量は、記憶、転送、合成、比較、その他、操作することのできる電気的又は磁気的信号の形態をとる。主として、慣用上、これらの信号は、ビット、値、エレメント、記号、キャラクタ、期間、数、等として参照するのが便利であると分かっている。
【0061】
しかしながら、これら及び同様の用語は、全て、適当な物理量に関連付けられ、そしてそれらの量に適用される便宜的表示に過ぎないことを銘記されたい。特に指示のない限り、以上の説明から明らかなように、この説明全体を通して、「決定」「受信」「変換」「送信」「識別」「発信」「記憶」「挿入」「転送」、等の用語を使用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理的(電子的)量として表されたデータを操作し、そしてコンピュータシステムのメモリ又はレジスタ或いは他のそのような情報記憶、伝達又は表示装置内で物理的量として同様に表される他のデータへと変換するコンピューティングシステム又は同様の電子的コンピューティング装置のアクション及び処理を指すものである。
【0062】
ここに述べるプロセス及び表示は、特定のコンピュータ又は他の装置に固有に関係していない。種々の汎用システムを、ここに述べる技術に基づくプログラムと共に使用してもよいし、又はここに述べるオペレーションを遂行するように更に特殊な装置を構成するのが便利であると分かっている。種々のこれらシステムに要求される構造は、以上の説明から明らかとなろう。更に、本発明は、特定のプログラミング言語を参照して説明していない。上述した本発明の教示を具現化するのに種々のプログラミング言語を使用できることが明らかであろう。
【0063】
以上の説明は、本発明の幾つかの例示的実施形態を単に例示するものである。当業者であれば、そのような説明、添付図面及び特許請求の範囲から、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに種々の変更がなされ得ることが容易に明らかであろう。
【符号の説明】
【0064】
102:電話
108A:ローカル電話コール
108B:長距離電話コール
108C:国際電話コール
154:国際アシストモジュール
158A:国際電話コール
202:完全に適格化された電話番号
204:国際プレフィックス
206:カントリコード
208:エリアコード
210:ローカル番号
252:完全に適格化されない電話番号
254:国内プレフィックス
256:エリアコード
258:ローカル番号
502:ダイヤラーモジュール
504:アドレス帳アシストモジュール
506:最近アシストモジュール
602:ローミングモジュール
604:適格化電話番号モジュール
702:最近の国のモジュール
704:電話番号適格化モジュール
706:比較国モジュール
800:国際電話番号アシストモジュール
802:受信電話番号モジュール
804:除去国際プレフィックスモジュール
806:除去国内プレフィックスモジュール
808:サーチマッチングルールモジュール
810:適用マッチングルールモジュール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話において電話コールを発信するのに使用される入力電話番号を受け取り、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当であるかどうかを前記入力電話番号の内容及び電話の位置に基づいて決定し、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当でない場合には、前記入力電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適当な変換された電話番号へと変換する、
ことを含む入力電話番号処理方法を1つ以上の処理ユニットが遂行するようにさせるための実行可能なインストラクションを有する非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項2】
電話コールを発信するのに適当な前記変換された電話番号は、完全に適格化された電話番号である、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項3】
前記完全に適格化された電話番号は、国際プレフィックス、カントリコード、エリアコード、及びローカル番号を含む、請求項2に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項4】
前記変換された電話番号を使用して電話コールを開始することを更に含む、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項5】
前記入力電話番号は、完全に適格化された電話番号ではない、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項6】
前記入力電話番号を変換することは、
前記入力電話番号が国際プレフィックスを含む場合には、その国際プレフィックスを前記入力電話番号から除去し、
前記入力電話番号が国内プレフィックスを含む場合には、その国内プレフィックスを前記入力電話番号から除去し、
電話の位置に基づいて前記入力電話番号に対するマッチングルールを決定し、
そのマッチングルールを前記入力電話番号に適用する、
ことを含む請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項7】
前記マッチングルールは、電話の位置に対して特定のフォーマットルールである、請求項6に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項8】
前記入力電話番号は、最近リストエントリ、アドレス帳エントリ、及び電話ユニフォームリソースロケータ(URL)より成るグループから選択される、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項9】
前記電話の位置は、電話に記憶された国情報である、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項10】
前記電話の位置は、電話の現在キャリアに基づく、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項11】
電話において電話コールを発信するのに使用される入力電話番号であって、プレフィックスを含む入力電話番号を受け取り、
前記プレフィックスを前記入力電話番号から除去し、
電話の位置に基づいて前記入力電話番号に対するマッチングルールを決定し、
そのマッチングルールを前記入力電話番号に適用して、電話コールを発信するのに適当な変換された電話番号を生成する、
ことを含む入力電話番号処理方法を1つ以上の処理ユニットが遂行するようにさせるための実行可能なインストラクションを有する非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項12】
前記プレフィックスは、国際プレフィックス及び国内プレフィックスより成るグループから選択される、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項13】
前記マッチングルールは、電話の位置に対して特定のフォーマットルールである、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項14】
前記入力電話番号は、最近リストエントリ、アドレス帳エントリ、及び電話ユニフォームリソースロケータ(URL)より成るグループから選択される、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項15】
前記電話の位置は、電話に記憶された国情報である、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項16】
前記電話の位置は、電話の現在キャリアに基づく、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項17】
電話において電話コールを発信するのに使用される入力電話番号を受け取る手段と、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当であるかどうかを前記入力電話番号の内容及び電話の位置に基づいて決定する手段と、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当でない場合には、前記入力電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適当な変換された電話番号へと変換する手段と、
を備えた装置。
【請求項18】
電話コールを発信するのに適当な前記変換された電話番号は、完全に適格化された電話番号である、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記完全に適格化された電話番号は、国際プレフィックス、カントリコード、エリアコード、及びローカル番号を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記入力電話番号を変換する手段は、
前記入力電話番号が国際プレフィックスを含む場合に、その国際プレフィックスを前記入力電話番号から除去する手段と、
前記入力電話番号が国内プレフィックスを含む場合に、その国内プレフィックスを前記入力電話番号から除去する手段と、
電話の位置に基づいて前記入力電話番号に対するマッチングルールを決定する手段と、
そのマッチングルールを前記入力電話番号に適用する手段と、
を含む請求項17に記載の装置。
【請求項1】
電話において電話コールを発信するのに使用される入力電話番号を受け取り、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当であるかどうかを前記入力電話番号の内容及び電話の位置に基づいて決定し、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当でない場合には、前記入力電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適当な変換された電話番号へと変換する、
ことを含む入力電話番号処理方法を1つ以上の処理ユニットが遂行するようにさせるための実行可能なインストラクションを有する非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項2】
電話コールを発信するのに適当な前記変換された電話番号は、完全に適格化された電話番号である、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項3】
前記完全に適格化された電話番号は、国際プレフィックス、カントリコード、エリアコード、及びローカル番号を含む、請求項2に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項4】
前記変換された電話番号を使用して電話コールを開始することを更に含む、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項5】
前記入力電話番号は、完全に適格化された電話番号ではない、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項6】
前記入力電話番号を変換することは、
前記入力電話番号が国際プレフィックスを含む場合には、その国際プレフィックスを前記入力電話番号から除去し、
前記入力電話番号が国内プレフィックスを含む場合には、その国内プレフィックスを前記入力電話番号から除去し、
電話の位置に基づいて前記入力電話番号に対するマッチングルールを決定し、
そのマッチングルールを前記入力電話番号に適用する、
ことを含む請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項7】
前記マッチングルールは、電話の位置に対して特定のフォーマットルールである、請求項6に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項8】
前記入力電話番号は、最近リストエントリ、アドレス帳エントリ、及び電話ユニフォームリソースロケータ(URL)より成るグループから選択される、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項9】
前記電話の位置は、電話に記憶された国情報である、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項10】
前記電話の位置は、電話の現在キャリアに基づく、請求項1に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項11】
電話において電話コールを発信するのに使用される入力電話番号であって、プレフィックスを含む入力電話番号を受け取り、
前記プレフィックスを前記入力電話番号から除去し、
電話の位置に基づいて前記入力電話番号に対するマッチングルールを決定し、
そのマッチングルールを前記入力電話番号に適用して、電話コールを発信するのに適当な変換された電話番号を生成する、
ことを含む入力電話番号処理方法を1つ以上の処理ユニットが遂行するようにさせるための実行可能なインストラクションを有する非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項12】
前記プレフィックスは、国際プレフィックス及び国内プレフィックスより成るグループから選択される、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項13】
前記マッチングルールは、電話の位置に対して特定のフォーマットルールである、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項14】
前記入力電話番号は、最近リストエントリ、アドレス帳エントリ、及び電話ユニフォームリソースロケータ(URL)より成るグループから選択される、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項15】
前記電話の位置は、電話に記憶された国情報である、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項16】
前記電話の位置は、電話の現在キャリアに基づく、請求項11に記載の非一時的マシン読み取り可能な媒体。
【請求項17】
電話において電話コールを発信するのに使用される入力電話番号を受け取る手段と、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当であるかどうかを前記入力電話番号の内容及び電話の位置に基づいて決定する手段と、
前記入力電話番号が電話コールを発信するのに適当でない場合には、前記入力電話番号を、電話コールの発信に使用するのに適当な変換された電話番号へと変換する手段と、
を備えた装置。
【請求項18】
電話コールを発信するのに適当な前記変換された電話番号は、完全に適格化された電話番号である、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記完全に適格化された電話番号は、国際プレフィックス、カントリコード、エリアコード、及びローカル番号を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記入力電話番号を変換する手段は、
前記入力電話番号が国際プレフィックスを含む場合に、その国際プレフィックスを前記入力電話番号から除去する手段と、
前記入力電話番号が国内プレフィックスを含む場合に、その国内プレフィックスを前記入力電話番号から除去する手段と、
電話の位置に基づいて前記入力電話番号に対するマッチングルールを決定する手段と、
そのマッチングルールを前記入力電話番号に適用する手段と、
を含む請求項17に記載の装置。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−253777(P2012−253777A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−138205(P2012−138205)
【出願日】平成24年6月1日(2012.6.1)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−138205(P2012−138205)
【出願日】平成24年6月1日(2012.6.1)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
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