インデックスラベル
【課題】貼り付けられた部材をより破れにくくさせるインデックスラベルを提供する。
【解決手段】インデックスラベル1は、1つの態様として、第1の表示部11、第1の貼り付け部13及び第1の補強部15を含むフェイス材層2と、フェイス材層2の裏面に配置される接着剤層3とを備えている。第1の表示部11は、Y方向に幅W1を有し、Y方向に平行な第1及び第2の端辺11a,11bと、X方向に傾斜して延在する第3及び第4の端辺11c,11dとを有している。第1の貼り付け部13は、第1の表示部11の第1の端辺11aに連結し、第1の表示部11の幅W1よりも長い幅W3を有している。第1の補強部15は、第1の表示部11の第3の端辺11cに隣接し、第1の貼り付け部13に連接して配置される。
【解決手段】インデックスラベル1は、1つの態様として、第1の表示部11、第1の貼り付け部13及び第1の補強部15を含むフェイス材層2と、フェイス材層2の裏面に配置される接着剤層3とを備えている。第1の表示部11は、Y方向に幅W1を有し、Y方向に平行な第1及び第2の端辺11a,11bと、X方向に傾斜して延在する第3及び第4の端辺11c,11dとを有している。第1の貼り付け部13は、第1の表示部11の第1の端辺11aに連結し、第1の表示部11の幅W1よりも長い幅W3を有している。第1の補強部15は、第1の表示部11の第3の端辺11cに隣接し、第1の貼り付け部13に連接して配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インデックスラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、本やノートといったシート状の部材の端縁に貼り付けて見出しとして使用する種々のインデックスラベルが提案されている。特許文献1には、一対の表示部と一対の表示部の一方から延びる貼り付け部とを有するインデックスラベルが記載されている。特許文献2には、一対の表示部と一対の表示部を覆う透明体とを有するインデックスラベルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6594933号明細書
【特許文献2】実公平3−18219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のインデックスラベルでは、インデックスラベルをシート状の部材の端縁に貼り付けた後にそのラベルを指でつまんで持ち上げたりした際、ラベルが貼り付けられたシート状の部材の端縁とインデックスラベルとの境目で、シート状の部材が破れたりする場合がある。したがって、シート状の部材をより破れにくくするインデックスラベルが要請されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、1つの態様において、第1の表示部、第1の貼り付け部、及び補強部を含み、単一又は複数の層で構成される基材と、少なくとも第1の貼り付け部及び補強部に対応する基材の裏面に配置される接着剤層とを備えたインデックスラベルである。このインデックスラベルでは、第1の表示部は、第1の方向に所定の幅を有し、且つ、第1の方向に平行な第1及び第2の端辺と、第1の方向に交差する第2の方向に平行又は非平行に延在する第3及び第4の端辺とを有している。第1の貼り付け部は、第1の表示部の第1の端辺に連結し、且つ、第1の方向に第1の表示部の幅よりも長い幅を有している。補強部は、第1の表示部の第3又は第4の端辺の少なくとも一方に隣接し、且つ、第1の貼り付け部に連接して配置される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、貼り付けられたシート状の部材をより破れにくくさせるインデックスラベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図2】図1におけるII-II線断面図である。
【図3】図1におけるIII-III線断面図である。
【図4】図1におけるIV-IV線断面図である。
【図5】図1に示すインデックスラベルをシートに貼り付ける最初の状態を示す概略平面図である。
【図6】図1に示すインデックスラベルをシートに貼り付ける中間の状態を示す概略平面図である。
【図7】図1に示すインデックスラベルをシートに貼り付ける最終の状態を示す概略平面図である。
【図8】図7の状態を裏面側からみた概略平面図である。
【図9】図7のIX-IX線断面図である。
【図10】第2実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図11】図10のXI-XI線断面図である。
【図12】第3実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図13】第4実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図14】第5実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図15】第6実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図16】第7実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図17】第8実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図18】引張試験に用いたインデックスラベルの平面構造を示す模式的平面図である。
【図19】引張試験に用いたインデックスラベルの層構造を示す模式的断面図である。
【図20】引張試験に用いるシートを示す模式的平面図である。
【図21】引張試験に用いるSUS板を示す模式的平面図である。
【図22】引張試験を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記インデックスラベルは、第1の表示部の第3又は第4の端辺の少なくとも一方に隣接し、且つ、第1の貼り付け部に連接して配置される補強部を備えている。このため、このインデックスラベルによれば、インデックスラベルが貼り付けられた書籍、ノート、手帳、書類などのシート状の部材において比較的破れやすいインデックスラベルとの境目付近に補強部を位置させることができるため、シート状の部材をより破れにくくさせることができる。
【0009】
上記インデックスラベルの他の態様において、第1の貼り付け部の幅は、第1の表示部の幅と補強部の第1の方向における幅との和に等しくしてもよい。これにより、第1の貼り付け部の幅を長めに設定することができると共に、補強部の配置箇所を確保することができる。第1表示部、補強部および第1貼り付け部の各要素をコンパクトに無駄なく、基材上に配置することができる。
【0010】
上記インデックスラベルの他の態様において、第1の貼り付け部及び補強部に対応する基材は、透明プラスチック層で形成してもよい。これにより、インデックスラベルをシート状部材の端縁に貼り付けた際に、シート状部材の端縁に記載されている文字等をインデックスラベルによって隠してしまうといったことを防止することができる。
【0011】
上記インデックスラベルの他の態様において、補強部は、第1の貼り付け部側の一端から第2の方向における他端に向かって、第1の方向における内側に傾斜させてもよい。これにより、貼り付けられたシート状部材の端縁とインデックスラベルとの境目に集中する変形応力をインデックスラベルの内側方向に分散させることができ、シート状部材をより一層破れにくくさせることができる。
【0012】
上記インデックスラベルの他の態様において、基材は、第1の表示部の第2の端辺を対称軸として第1の表示部に線対称に配置される第2の表示部を更に含んでもよい。これにより、両面に表示部を設けることができる。
【0013】
上記インデックスラベルの他の態様において、基材は、第2の表示部に連結される第2の貼り付け部であって、第1の表示部の第2の端辺を対称軸として第1の貼り付け部と線対称に配置される第2の貼り付け部を更に含んでもよい。これにより、貼り付けられたシート状部材の端縁とインデックスラベルとの境目に集中する変形応力を第2の貼り付け部によっても抑止することができ、シート状部材をより一層破れにくくさせることができる。
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明に係るインデックスラベルは、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面の寸法比率は、必ずしも実際の寸法比率とは一致していない。
【0015】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。図2〜図4は、それぞれ図1におけるII-II線断面図、III-III線断面図、IV-IV線断面図である。図1〜図4に示されるように、インデックスラベル1は、単一の層で構成されるフェイス材層2(基材)と、フェイス材層2の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。剥離ライナー4は、例えばシリコーン樹脂などの剥離性材料の薄い層がその上面側にコーティングされており、接着剤層3を有するインデックスラベル1を剥離可能な状態で保持する。
【0016】
接着剤層3は、フェイス材層2と同じ平面形状を呈し、感圧性接着剤から形成される層である。接着剤層3を構成する感圧性接着剤としては、例えばアクリル系感圧性接着剤、シリコーン系感圧性接着剤、合成ゴム系感圧性接着剤、天然ゴム系感圧性接着剤、ウレタン系感圧式接着剤などを用いることができる。また、永久接着型感圧性接着剤、再剥離性感圧式接着剤のいずれも用いることができる。アクリル系感圧式接着剤の具体例としては、例えば東亞合成株式会社製アロンタック(商標)HV−C9500、東亞合成株式会社製アロンタック(商標)HV−C7559、DIC株式会社製ファインタックCT−5030、トーヨーケム株式会社製BPW6112、トーヨーケム株式会社製BPW6116などが挙げられる。
【0017】
フェイス材層2は、図1に示されるように、矩形形状の一部(台形形状の部分2箇所)を切り欠いた形状を呈しており、例えば、上質紙、コート紙、マットコート紙、再生紙、グラシン紙、クラフト紙、合成紙、和紙などの紙や、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルムなどのプラスチックフィルムから形成される層である。フェイス材層2は、第1の表示部11と、第2の表示部12と、第1の貼り付け部13と、第2の貼り付け部14と、第1の補強部15と、第2の補強部16とを含んで構成される。なお、フェイス材層2には、予め枠線などの印刷がされていてもよい。
【0018】
第1の表示部11は、鉛筆やペンなどで見出しを書き込んだり又はプリンターで見出しを印刷したりするための部分であり、インデックスラベル1をシートSに貼り付けた際に表側の見出しとして機能する(図7参照)。第1の表示部11は、Y方向(第1の方向)に平行な第1及び第2の端辺11a,11bと、Y方向に直交するX方向(第2の方向)に対して傾斜(非平行)して延在する第3及び第4の端辺11c,11dとからなる台形形状を呈している。第1の表示部11は、第1端辺11aの幅が例えばW1である。
【0019】
第2の表示部12は、第1の表示部11と同様、鉛筆やペンなどで見出しを書き込んだり又はプリンターで見出しを印刷したりするための部分であり、インデックスラベル1を書籍、ノート、手帳、書類などのシートSに貼り付けた際に裏側の見出しとして機能する(図8参照)。第2の表示部12は、第1の表示部11との境界線となる第2の端辺11bを挟んで、第1の表示部11と線対称な形状となっており、同様な台形形状を呈している。なお、図1の図面中、説明の便宜のため、第1及び第2の表示部11,12、第1及び第2の貼り付け部13,14、および第1及び第2の補強部の各領域の境界を破線で描いている。第1及び第2の表示部11,12の間には、第2の端辺11bの破線上に、ミシン目が形成されてもよい。このミシン目は、インデックスラベル1をシートSに貼り付けるために第2の表示部12を裏側に折り曲げる際の起点として機能する。第1及び第2の表示部11,12のX方向における長さは共にL1である。
【0020】
第1の貼り付け部13は、図1及び図2に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3aを介して、シートSの表側にインデックスラベル1を貼り付けるための部分である(図5参照)。第1の貼り付け部13は、第1の表示部11の第1の端辺11aに連結するように形成されている。第1の貼り付け部13は、第1の表示部11の幅W1よりも長い幅W3を長手方向とする長方形形状を呈している。このように表示部11よりも幅が長いことにより、第1の貼り付け部13は、シートSにインデックスラベル1を貼り付ける機能に加え、従来、破れやすかったシートSの部分を補強する作用も奏する。
【0021】
第1の貼り付け部13の幅W3と第1の表示部11の幅W1との差分値としては、例えば、最小が2mm又は3mmであり、最大が10mm、20mm又は30mmである。幅W3と幅W1との差分値を最小で2mmとしたのは、その差分値が2mm未満であると、第1の貼り付け部13による補強強化が十分でない場合があるからである。一方、幅W3と幅W1との差分値を最大で30mmとしたのは、その差分値が30mmよりも長くなると、貼り付けられたシートSに記載されている表示内容をインデックスラベル1によって隠してしまう可能性が高くなるからである。
【0022】
第2の貼り付け部14は、図1及び図4に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3bを介して、シートSの裏側にインデックスラベル1を貼り付けるための部分である(図8参照)。第2の貼り付け部14は、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の貼り付け部13と線対称な長方形形状を呈している。第2の貼り付け部14は、第2の表示部12の第1の端辺12aに連結するように形成されている。第1の端辺12aは、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の端辺11aと線対称な辺である。第2の貼り付け部14は、第1の貼り付け部13と同様に、第1及び第2の表示部11,12の幅W1よりも長い幅W3を有している。つまり、第2の貼り付け部14の幅と第1の貼り付け部13の幅とは同じである。
【0023】
また、第1及び第2の貼り付け部13,14のX方向における長さは同じ長さL2である。その長さL2としては、例えば、最小で2mm、3mm又は4mmであり、最大で10mm、15mm又は20mmである。第1及び第2の貼り付け部13,14の長さL2を2mm以上としたのは、長さL2が2mm未満であると、第1及び第2の貼り付け部13,14による補強強化が十分でない場合があり、また、インデックスラベル1が、貼り付けたシートSから剥がれてしまう場合があるからである。一方、第1及び第2の貼り付け部13,14の長さL2を最大で20mmとしたのは、長さL2が20mmよりも長くなると、貼り付けられたシートSに記載されている表示内容をインデックスラベル1によって隠してしまう可能性が高くなるからである。
【0024】
第1の補強部15は、図1及び図3に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3cを介して、第2の貼り付け部14の上面の一部を覆うように貼り付けされ、インデックスラベル1の貼り付けを補強する部分である(図8参照)。第1の補強部15は、第1の貼り付け部13のY方向における一方の端部15aに連接して形成されており、第1の表示部11のY方向における一方の端辺11cに隣接するように配置される。第1の表示部11と第1の補強部15との間である端辺11cに沿って切り込みが形成されており、第1の表示部11と第1の補強部15とは互いに分離されている。第1の補強部15は、台形形状を呈しており、第1の貼り付け部13側の一端からX方向における他端に向かって、Y方向における内側に傾斜するように形成されている。
【0025】
第1の補強部15と第1の貼り付け部13との間には、端辺15aの破線上に、ミシン目が形成されてもよい。このミシン目は、インデックスラベル1をシートSに貼り付けるために第2の表示部12を裏側に折り曲げた後に(図6参照)、更に第1の補強部15を裏側に折り曲げる際の起点として機能する。
【0026】
第2の補強部16は、図1及び図3に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3eを介して、第1の補強部15と同様に、第2の貼り付け部14の上面の一部を覆うように貼り付けされ、インデックスラベル1の貼り付けを補強する部分である(図8参照)。第2の補強部16は、Y方向におけるインデックスラベル1の中心線を対称軸として第1の補強部15と線対称となる台形形状を呈している。第2の補強部16は、第1の貼り付け部13のY方向における他方の端部16aに連接して形成されており、第1の表示部11のY方向における他方の端辺11dに隣接するように配置される。第1の表示部11と第2の補強部16との間である端辺11dに沿って切り込みが形成されており、第1の表示部11と第2の補強部16とは互いに分離されている。
【0027】
第2の補強部16と第1の貼り付け部13との間には、端辺16aの破線上に、ミシン目が形成されてもよい。このミシン目は、インデックスラベル1をシートSに貼り付けるために第2の表示部12を裏側に折り曲げた後に、更に第2の補強部16を裏側に折り曲げる際の起点として機能する。
【0028】
第1及び第2の補強部15,16のY方向における幅(端辺15a,16aに対応する部分)は同じ幅W2であり、第1の表示部11の幅W1と第1及び第2の補強部15,16の幅W2,W2の和が第1又は第2の貼り付け部13,14の幅W3に等しくなっている。第1及び第2の補強部15,16の長さL3は、例えば、最小で2mm又は3mmであり、最大で第1及び第2の表示部の長さL1の2倍である。第1及び第2の補強部15,16の長さL3を2mm以上としたのは、長さL2が2mm未満であると、第1及び第2の補強部15,16による補強強化が十分でない場合があるからである。
【0029】
一方、第1及び第2の補強部15,16の長さL3を最大で長さL1の2倍としたのは、長さL3が長さL1の2倍よりも長くなると、表示部11,12や貼り付け部13,14と共に同一平面上に効率的に配置させることが難しくなるからである。図1に示されるように、第1及び第2の補強部15,16の長さL3が第2の貼り付け部14の長さL2と等しいか、それよりも少し短いと、第1及び第2の補強部15,16を折り返した際に第2の貼り付け部14からはみ出してしまうことを防止でき、また、貼り付けられたシートSに記載されている内容を隠してしまうことを低減することができる。
【0030】
続いて、上述した構成を有するインデックスラベル1を、シートSに貼り付けるための貼り付け方法について、図5〜図9を参照して説明する。
【0031】
まず、インデックスラベル1を剥離ライナー4から剥離する。そして、図5に示されるように、剥離したインデックスラベル1の第1の貼り付け部13に対応する接着剤層3aを、シートSの表面の端縁に貼り付ける。
【0032】
続いて、図6に示されるように、第2の表示部12及び第2の貼り付け部14を、第2の端辺11bに沿った破線(ミシン目)を起点として裏側に折り返す。この折り返しにより、第2の貼り付け部14に対応する接着剤層3bがシートSの裏面の端縁に貼り付けられる。第1及び第2の表示部11,12も、この折り返しにより、接着剤層3d等を介して、互いに貼り付けられる。
【0033】
続いて、図7〜図9に示されるように、第1及び第2の補強部15,16を端辺15a,16aに沿った破線(ミシン目)を起点としてそれぞれ裏側に折り返す。この折り返しにより、第1及び第2の補強部15,16が、対応する接着剤層3c,3eを介して第2の貼り付け部14上の両端部に貼り付けられる。図9では、便宜上、接着剤層3の記載を省略している。なお、インデックスラベル1の貼り付けにあたり、上述した方法に代えて、第1の貼り付け部13をシートSに貼り付ける前に第2の貼り付け部14をシートSに最初に貼り付けるようにしてもよいし、第2の表示部12及び第2の貼り付け部14を折り返す前に補強部15,16を先に折り返すようにしてもよい。
【0034】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル1は、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部15,16を備えている。このため、このインデックスラベル1によれば、インデックスラベル1が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル1との境目付近に補強部15,16を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。
【0035】
インデックスラベル1では、第1及び第2の貼り付け部13,14の幅W3は、第1又は第2の表示部11,12の幅W1と補強部15,16の幅W2,W2との和に等しい。このような構成により、第1及び第2の貼り付け部13,14の幅W3を長めに設定できると共に、補強部15,16の配置箇所をコンパクトに確保することもできる。
【0036】
インデックスラベル1では、補強部15,16は、第1の貼り付け部13側の一端からX方向における他端に向かって、Y方向における内側にそれぞれ傾斜するような台形形状となっている。これにより、貼り付けられたシートSの端縁とインデックスラベル1との境目に集中しやすい変形応力をインデックスラベル1の内側方向に分散させることができ、シートSをより一層破れにくくさせることができる。
【0037】
インデックスラベル1では、フェイス材層2は、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の表示部11に線対称に配置される第2の表示部12を更に含んでいる。これにより、インデックスラベル1では、その両面に表示部を設けることができる。
【0038】
インデックスラベル1では、フェイス材層2は、第2の表示部12に連結され、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の貼り付け部13と線対称に配置される第2の貼り付け部14を更に含んでいる。これにより、インデックスラベル1では、貼り付けられたシートSの端縁とインデックスラベル1との境目に集中する変形応力を、第2の貼り付け部14によっても抑止することができ、シートSをより一層破れにくくさせることができる。
【0039】
[第2実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第2実施形態について説明する。本実施形態に係るインデックスラベル21は、図10に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の材料構成(層構成)が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0040】
図10は、第2実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。図11は、図10におけるXI-XI線断面図である。図10及び図11に示されるように、インデックスラベル21は、複数の層で構成されるフェイス材層2,22と、各フェイス材層2,22の下面全体にそれぞれ配置される接着剤層3,33とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。
【0041】
フェイス材層2,22は、図11に示されるように、二層から構成されており、上側の層(上層)22は、透明プラスチック層で形成されており、下側の層(下層)2は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成されている。透明プラスチック層で形成される上層22は、第1実施形態と同様に、矩形形状の一部(台形形状の部分2箇所)を切り欠いた形状を呈している。一方、紙から構成される下層2は、第1及び第2の表示部11,12に対応する部分のみを含むように形成されている。フェイス材層の下層2が第1及び第2の表示部11,12のみを含んで構成されるため、この下層2の下側に配置される接着剤層3も表示部11,12に対応する領域のみに配置されている。
【0042】
フェイス材層の上層22に用いる透明プラスチックフィルムの具体例としては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルムなどを用いることができる。本実施形態では、フェイス材層2,22は、上述したように、プラスチック材料や紙材料を組み合わせて用いている。
【0043】
フェイス材層の上層22は、第1実施形態と同様に、第1の貼り付け部23と、第2の貼り付け部24と、第1の補強部25と、第2の補強部26とを含んで構成される。第1及び第2の貼り付け部23,24や第1及び第2の補強部25,26は、透明プラスチック層から形成されている点を除けば、第一実施形態における第1及び第2の貼り付け部13,14や第1及び第2の補強部25,26と同様である。フェイス材層22は、更に、第1の表示カバー部27と、第2の表示カバー部28とを備えている。
【0044】
第1の表示カバー部27は、その下に位置する第1の表示部11と同じ形状を呈しており、接着剤層33を介して、第1の表示部11を覆う部分である。第2の表示カバー部28は、その下に位置する第2の表示部12と同じ形状を呈しており、接着剤層33を介して、第2の表示部12を覆う部分である。第1及び第2の表示カバー部27,28は、透明プラスチック層から形成されているため、第1及び第2の表示部11,12に記載等された見出しを隠してしまうことがなく、紙からなる表示部11,12を擦れや水分や汚れといったものから保護することができる。
【0045】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル21でも、第1実施形態と同様に、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部23に連接して配置される補強部25,26を備えている。このため、このインデックスラベル21によれば、インデックスラベル21が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル21との境目付近に補強部25,26を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。
【0046】
インデックスラベル21では、第1及び第2の貼り付け部23,24及び補強部25,26に対応するフェイス材層22は、透明プラスチック層で形成されている。このため、インデックスラベル21をシートSの端縁に貼り付けた際に、シートSの端縁に記載されている文字等をインデックスラベル21によって隠してしまうといったことを一層防止することができる。
【0047】
[第3実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第3実施形態について説明する。図12は、第3実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル31は、図12に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0048】
インデックスラベル31は、図12に示されるように、フェイス材層32と、フェイス材層32の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層32は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部37,38と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部35,36とを含んで構成される。第1及び第2の表示部37,38や第1及び第2の補強部35,36は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の表示部11,12や第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0049】
第1の表示部37は、略矩形形状を呈しており、第2の表示部38との境界線37b側において両角部が内側に丸められており、第1の貼り付け部13側において、両角部が外側に丸められている。第2の表示部38は、境界線37bを介して、第1の表示部37と線対称となる略矩形形状を呈している。なお、第1の表示部37において、第3及び第4の端辺37c,37dは、X方向に平行に延在している。
【0050】
第1の補強部35は、略矩形形状を呈しており、第1の貼り付け部13側において、一方の角部が内側に丸められており、第2の貼り付け部14側において、一方の角部が外側に丸められている。第2の補強部36は、Y方向におけるインデックスラベル31の中心線を対称軸として第1の補強部35と線対称となる略矩形形状を呈している。
【0051】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル31でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部37の第3及び第4の端辺37c,37dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部35,36を備えている。このため、このインデックスラベル31によれば、インデックスラベル31が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル31との境目付近に補強部35,36を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第3の実施形態においても発揮される。
【0052】
[第4実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第4実施形態について説明する。図13は、第4実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル41は、図13に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0053】
インデックスラベル41は、図13に示されるように、フェイス材層42と、フェイス材層42の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層42は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部47,48と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部45,46とを含んで構成される。第1及び第2の表示部47,48や第1及び第2の補強部45,46は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の表示部11,12や第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0054】
第1及び第2の表示部47,48は、それぞれ矩形形状を呈しており、第2の表示部48は、境界線47bを介して、第1の表示部47と線対称な形状を呈している。第1及び第2の補強部45,46は、それぞれ矩形形状を呈しており、第2の補強部46は、Y方向におけるインデックスラベル41の中心線を対称軸として第1の補強部45と線対称な形状を呈している。
【0055】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル41でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部47の第3及び第4の端辺47c,47dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部45,46を備えている。このため、このインデックスラベル41によれば、インデックスラベル41が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル41との境目付近に補強部45,46を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第4の実施形態においても発揮される。
【0056】
[第5実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第5実施形態について説明する。図14は、第5実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル51は、図14に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0057】
インデックスラベル51は、図14に示されるように、フェイス材層52と、フェイス材層52の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層52は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部11,12と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部55,56とを含んで構成される。第1及び第2の補強部55,56は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0058】
第1及び第2の補強部55,56は、それぞれ矩形形状を呈しており、第2の補強部56は、Y方向におけるインデックスラベル51の中心線を対称軸として第1の補強部55と線対称な形状を呈している。
【0059】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル51でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部55,56を備えている。このため、このインデックスラベル51によれば、インデックスラベル51が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル51との境目付近に補強部55,56を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第5の実施形態においても発揮される。
【0060】
[第6実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第6実施形態について説明する。図15は、第6実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル61は、図15に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0061】
インデックスラベル61は、図15に示されるように、フェイス材層62と、フェイス材層62の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層62は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部11,12と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部65,66とを含んで構成される。第1及び第2の補強部65,66は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0062】
第1の補強部65は、第1実施形態における第1の補強部15を2つ組み合わせた五角形形状を呈している。第1の補強部65と第1及び第2の表示部11,12との間には切り込みが形成されており、第1の補強部65と第1及び第2の表示部11,12とは互いに分離されている。また、第1の補強部65と第2の貼り付け部14との間にも切り込みが形成されており、第1の補強部65と第2の貼り付け部14とは互いに分離されている。
【0063】
第2の補強部66は、Y方向におけるインデックスラベル61の中心線を対称軸として第1の補強部65と線対称な五角形形状を呈している。第2の補強部66と第1及び第2の表示部11,12との間には切り込みが形成されており、第2の補強部66と第1及び第2の表示部11,12とは互いに分離されている。また、第2の補強部66と第2の貼り付け部14との間にも切り込みが形成されており、第2の補強部66と第2の貼り付け部14とは互いに分離されている。
【0064】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル61でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部65,66を備えている。このため、このインデックスラベル61によれば、インデックスラベル61が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル61との境目付近に補強部65,66を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第6の実施形態においても発揮される。
【0065】
[第7実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第7実施形態について説明する。図16は、第7実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル71は、図16に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0066】
インデックスラベル71は、図16に示されるように、フェイス材層72と、フェイス材層72の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層72は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部11,12と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部15,76とを含んで構成される。第2の補強部76は、配置箇所が異なる点を除けば、第1実施形態における第2の補強部16と同様である。
【0067】
第2の補強部76は、第1実施形態における第2の補強部16を、端辺11bに沿った中心線を基準として線対称となる位置に配置箇所を変更したものであり、台形形状を呈している。第2の補強部76は、第2の貼り付け部14のY方向における他方の端部に連接して形成されており、第2の表示部12のY方向における他方の端辺12dに隣接するように配置されている。第2の表示部12と第2の補強部76との間である端辺12dに沿って切り込みが形成されており、第2の表示部12と第2の補強部76とは互いに分離されている。なお、第2の補強部76は、インデックスラベル71をシートSに貼り付ける際、その下側に配置される接着剤層3の一部を介して、第1の貼り付け部13の上面の一部を覆うように貼り付けされる。
【0068】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル71でも、第1実施形態等と同様に、第1又は第2の表示部11,12の端辺11c,12dに隣接し、且つ、第1又は第2の貼り付け部13,14に連接して配置される補強部15,76を備えている。このため、このインデックスラベル71によれば、インデックスラベル71が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル71との境目付近に補強部15,76を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第7の実施形態においても発揮される。
【0069】
[第8実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第8実施形態について説明する。図17は、第8実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル81は、図17に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、フェイス材層82が第2の貼り付け部14を有していない点で相違する。
【0070】
本実施形態に係るインデックスラベル81でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部11の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部15,16を備えている。このため、このインデックスラベル81によれば、インデックスラベル81が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル81との境目付近に補強部15,16を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第8の実施形態においても発揮される。
【実施例】
【0071】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0072】
(実施例1)
まず、第1実施形態で示した構成を有するインデックスラベルT1を用意した。このインデックスラベルT1のそれぞれの寸法は、図18(a)に示すとおりであった。また、このインデックスラベルT1は、紙ラベルであり、図19(a)に示すように、80μmの紙(Paper)の下面に、アクリル系感圧性接着剤(Acrylic adhesive)を塗布した層構成であり、80μmのライナー(Liner)の上に配置した。
【0073】
続いて、コピー用紙Pを図20に示されるように200mm×70mmの形状にカットした。そして、図18(a)に示されるインデックスラベルT1を、このコピー用紙Pに貼り付けた。貼り付けの際に、インデックスラベルT1の中心線C1とコピー用紙Pの中心線C2とを同一直線状になるようにした。その後、カットしたコピー用紙Pを図20に示す線L1,L2で図示裏側に向かって斜めに折り返した。
【0074】
続いて、図21に示されるように、コピー用紙Pよりも長手方向の寸法が短い150mm×70mmのSUS板Bを用意した。そして、コピー用紙Pの線L1,L2を、このSUS板Bの短手方向の端面それぞれに重なるようにし、コピー用紙Pを,その両端部P1,P2がSUS板Bの裏面側に来るように折り返して、両面テープで固定した。コピー用紙Pは、斜めに折り曲げられて固定されているため、図22に示されるように、図示手前側が開口するような半ドーム形状となった。このコピー用紙Pは、SUS板Bの表面側では、SUS板Bに貼り付けられないようにされていた。
【0075】
続いて、図20及び図22に示すように、インデックスラベルT1の右半分を引張試験機のチャックHで挟むように固定した。このように偏った固定としたのは、貼り付けられたインデックスラベルT1を偏って持った際に、シートSが破れてしまうことが多いのを考慮したものであった。SUS板Bを水平面に置き、その後、図22に示されるように、100mm/分の速度で、鉛直方向にチャックHで固定したインデックスラベルT1の引っ張りを行った。そして、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、10.5[N]であった。
【0076】
(比較例1)
実施例1(実施形態1)におけるインデックスラベルT1の補強部15,16を除いた点以外は同じ構成のインデックスラベルT2を用意した。このインデックスラベルT2のそれぞれの寸法は、図18(b)に示すとおりであった。また、このインデックスラベルT2は、実施例1と同様に紙ラベルであり、図19(a)に示す層構成とした。続いて、このインデックスラベルT2に対して、実施例1と同様の引張試験を行い、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、9.0[N]であった。
【0077】
(実施例2)
続いて、紙とプラスチックフィルムからなる二層構造のフェイス材層を有するインデックスラベルT3を用意した。すなわち、このインデックスラベルT3は、ラミネートラベルであり、図19(b)に示すように、80μmの紙の下面にアクリル系感圧性接着剤を塗布した層構成に加え、20μmのOPPフィルムをアクリル系感圧性接着剤によってその上に配置したものであった。このインデックスラベルT3のそれぞれの寸法は、図18(a)に示すとおりであった。続いて、このインデックスラベルT3に対して、実施例1等と同様の引張試験を行い、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、10.6[N]であった。
【0078】
(比較例2)
実施例2におけるインデックスラベルT3の補強部25,26を除いた点以外は同じ構成のインデックスラベルT4を用意した。このインデックスラベルT4のそれぞれの寸法は、図18(b)に示すとおりであった。また、このインデックスラベルT4は、実施例2と同様にラミネートラベルであり、図19(b)に示す層構成とした。続いて、このインデックスラベルT4に対して、実施例1等と同様の引張試験を行い、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、8.9[N]であった。
【0079】
このように、インデックスラベルに補強部15,16,25,26を設けることにより、破断する際の最大強度が17%〜19%(約2割)も向上し、インデックスシートを貼り付けたシートSをより破れにくくさせることができることが確認された。
【符号の説明】
【0080】
1,21,31,41,51,61,71,81…インデックスラベル、2,22,32,42,52,62,72,82…フェイス材層、3,33…接着剤層、11,37,47…第1の表示部、11a…第1の端辺、11b…第2の端辺、11c…第3の端辺、11d…第4の端辺、12,38,48…第2の表示部、13,23…第1の貼り付け部、14,24…第2の貼り付け部、15,25,35,45,55,65…第1の補強部、16,26,36,46,56,66,76…第2の補強部、S…シート。
【技術分野】
【0001】
本発明は、インデックスラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、本やノートといったシート状の部材の端縁に貼り付けて見出しとして使用する種々のインデックスラベルが提案されている。特許文献1には、一対の表示部と一対の表示部の一方から延びる貼り付け部とを有するインデックスラベルが記載されている。特許文献2には、一対の表示部と一対の表示部を覆う透明体とを有するインデックスラベルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6594933号明細書
【特許文献2】実公平3−18219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のインデックスラベルでは、インデックスラベルをシート状の部材の端縁に貼り付けた後にそのラベルを指でつまんで持ち上げたりした際、ラベルが貼り付けられたシート状の部材の端縁とインデックスラベルとの境目で、シート状の部材が破れたりする場合がある。したがって、シート状の部材をより破れにくくするインデックスラベルが要請されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、1つの態様において、第1の表示部、第1の貼り付け部、及び補強部を含み、単一又は複数の層で構成される基材と、少なくとも第1の貼り付け部及び補強部に対応する基材の裏面に配置される接着剤層とを備えたインデックスラベルである。このインデックスラベルでは、第1の表示部は、第1の方向に所定の幅を有し、且つ、第1の方向に平行な第1及び第2の端辺と、第1の方向に交差する第2の方向に平行又は非平行に延在する第3及び第4の端辺とを有している。第1の貼り付け部は、第1の表示部の第1の端辺に連結し、且つ、第1の方向に第1の表示部の幅よりも長い幅を有している。補強部は、第1の表示部の第3又は第4の端辺の少なくとも一方に隣接し、且つ、第1の貼り付け部に連接して配置される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、貼り付けられたシート状の部材をより破れにくくさせるインデックスラベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図2】図1におけるII-II線断面図である。
【図3】図1におけるIII-III線断面図である。
【図4】図1におけるIV-IV線断面図である。
【図5】図1に示すインデックスラベルをシートに貼り付ける最初の状態を示す概略平面図である。
【図6】図1に示すインデックスラベルをシートに貼り付ける中間の状態を示す概略平面図である。
【図7】図1に示すインデックスラベルをシートに貼り付ける最終の状態を示す概略平面図である。
【図8】図7の状態を裏面側からみた概略平面図である。
【図9】図7のIX-IX線断面図である。
【図10】第2実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図11】図10のXI-XI線断面図である。
【図12】第3実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図13】第4実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図14】第5実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図15】第6実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図16】第7実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図17】第8実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。
【図18】引張試験に用いたインデックスラベルの平面構造を示す模式的平面図である。
【図19】引張試験に用いたインデックスラベルの層構造を示す模式的断面図である。
【図20】引張試験に用いるシートを示す模式的平面図である。
【図21】引張試験に用いるSUS板を示す模式的平面図である。
【図22】引張試験を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記インデックスラベルは、第1の表示部の第3又は第4の端辺の少なくとも一方に隣接し、且つ、第1の貼り付け部に連接して配置される補強部を備えている。このため、このインデックスラベルによれば、インデックスラベルが貼り付けられた書籍、ノート、手帳、書類などのシート状の部材において比較的破れやすいインデックスラベルとの境目付近に補強部を位置させることができるため、シート状の部材をより破れにくくさせることができる。
【0009】
上記インデックスラベルの他の態様において、第1の貼り付け部の幅は、第1の表示部の幅と補強部の第1の方向における幅との和に等しくしてもよい。これにより、第1の貼り付け部の幅を長めに設定することができると共に、補強部の配置箇所を確保することができる。第1表示部、補強部および第1貼り付け部の各要素をコンパクトに無駄なく、基材上に配置することができる。
【0010】
上記インデックスラベルの他の態様において、第1の貼り付け部及び補強部に対応する基材は、透明プラスチック層で形成してもよい。これにより、インデックスラベルをシート状部材の端縁に貼り付けた際に、シート状部材の端縁に記載されている文字等をインデックスラベルによって隠してしまうといったことを防止することができる。
【0011】
上記インデックスラベルの他の態様において、補強部は、第1の貼り付け部側の一端から第2の方向における他端に向かって、第1の方向における内側に傾斜させてもよい。これにより、貼り付けられたシート状部材の端縁とインデックスラベルとの境目に集中する変形応力をインデックスラベルの内側方向に分散させることができ、シート状部材をより一層破れにくくさせることができる。
【0012】
上記インデックスラベルの他の態様において、基材は、第1の表示部の第2の端辺を対称軸として第1の表示部に線対称に配置される第2の表示部を更に含んでもよい。これにより、両面に表示部を設けることができる。
【0013】
上記インデックスラベルの他の態様において、基材は、第2の表示部に連結される第2の貼り付け部であって、第1の表示部の第2の端辺を対称軸として第1の貼り付け部と線対称に配置される第2の貼り付け部を更に含んでもよい。これにより、貼り付けられたシート状部材の端縁とインデックスラベルとの境目に集中する変形応力を第2の貼り付け部によっても抑止することができ、シート状部材をより一層破れにくくさせることができる。
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明に係るインデックスラベルは、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面の寸法比率は、必ずしも実際の寸法比率とは一致していない。
【0015】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。図2〜図4は、それぞれ図1におけるII-II線断面図、III-III線断面図、IV-IV線断面図である。図1〜図4に示されるように、インデックスラベル1は、単一の層で構成されるフェイス材層2(基材)と、フェイス材層2の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。剥離ライナー4は、例えばシリコーン樹脂などの剥離性材料の薄い層がその上面側にコーティングされており、接着剤層3を有するインデックスラベル1を剥離可能な状態で保持する。
【0016】
接着剤層3は、フェイス材層2と同じ平面形状を呈し、感圧性接着剤から形成される層である。接着剤層3を構成する感圧性接着剤としては、例えばアクリル系感圧性接着剤、シリコーン系感圧性接着剤、合成ゴム系感圧性接着剤、天然ゴム系感圧性接着剤、ウレタン系感圧式接着剤などを用いることができる。また、永久接着型感圧性接着剤、再剥離性感圧式接着剤のいずれも用いることができる。アクリル系感圧式接着剤の具体例としては、例えば東亞合成株式会社製アロンタック(商標)HV−C9500、東亞合成株式会社製アロンタック(商標)HV−C7559、DIC株式会社製ファインタックCT−5030、トーヨーケム株式会社製BPW6112、トーヨーケム株式会社製BPW6116などが挙げられる。
【0017】
フェイス材層2は、図1に示されるように、矩形形状の一部(台形形状の部分2箇所)を切り欠いた形状を呈しており、例えば、上質紙、コート紙、マットコート紙、再生紙、グラシン紙、クラフト紙、合成紙、和紙などの紙や、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルムなどのプラスチックフィルムから形成される層である。フェイス材層2は、第1の表示部11と、第2の表示部12と、第1の貼り付け部13と、第2の貼り付け部14と、第1の補強部15と、第2の補強部16とを含んで構成される。なお、フェイス材層2には、予め枠線などの印刷がされていてもよい。
【0018】
第1の表示部11は、鉛筆やペンなどで見出しを書き込んだり又はプリンターで見出しを印刷したりするための部分であり、インデックスラベル1をシートSに貼り付けた際に表側の見出しとして機能する(図7参照)。第1の表示部11は、Y方向(第1の方向)に平行な第1及び第2の端辺11a,11bと、Y方向に直交するX方向(第2の方向)に対して傾斜(非平行)して延在する第3及び第4の端辺11c,11dとからなる台形形状を呈している。第1の表示部11は、第1端辺11aの幅が例えばW1である。
【0019】
第2の表示部12は、第1の表示部11と同様、鉛筆やペンなどで見出しを書き込んだり又はプリンターで見出しを印刷したりするための部分であり、インデックスラベル1を書籍、ノート、手帳、書類などのシートSに貼り付けた際に裏側の見出しとして機能する(図8参照)。第2の表示部12は、第1の表示部11との境界線となる第2の端辺11bを挟んで、第1の表示部11と線対称な形状となっており、同様な台形形状を呈している。なお、図1の図面中、説明の便宜のため、第1及び第2の表示部11,12、第1及び第2の貼り付け部13,14、および第1及び第2の補強部の各領域の境界を破線で描いている。第1及び第2の表示部11,12の間には、第2の端辺11bの破線上に、ミシン目が形成されてもよい。このミシン目は、インデックスラベル1をシートSに貼り付けるために第2の表示部12を裏側に折り曲げる際の起点として機能する。第1及び第2の表示部11,12のX方向における長さは共にL1である。
【0020】
第1の貼り付け部13は、図1及び図2に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3aを介して、シートSの表側にインデックスラベル1を貼り付けるための部分である(図5参照)。第1の貼り付け部13は、第1の表示部11の第1の端辺11aに連結するように形成されている。第1の貼り付け部13は、第1の表示部11の幅W1よりも長い幅W3を長手方向とする長方形形状を呈している。このように表示部11よりも幅が長いことにより、第1の貼り付け部13は、シートSにインデックスラベル1を貼り付ける機能に加え、従来、破れやすかったシートSの部分を補強する作用も奏する。
【0021】
第1の貼り付け部13の幅W3と第1の表示部11の幅W1との差分値としては、例えば、最小が2mm又は3mmであり、最大が10mm、20mm又は30mmである。幅W3と幅W1との差分値を最小で2mmとしたのは、その差分値が2mm未満であると、第1の貼り付け部13による補強強化が十分でない場合があるからである。一方、幅W3と幅W1との差分値を最大で30mmとしたのは、その差分値が30mmよりも長くなると、貼り付けられたシートSに記載されている表示内容をインデックスラベル1によって隠してしまう可能性が高くなるからである。
【0022】
第2の貼り付け部14は、図1及び図4に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3bを介して、シートSの裏側にインデックスラベル1を貼り付けるための部分である(図8参照)。第2の貼り付け部14は、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の貼り付け部13と線対称な長方形形状を呈している。第2の貼り付け部14は、第2の表示部12の第1の端辺12aに連結するように形成されている。第1の端辺12aは、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の端辺11aと線対称な辺である。第2の貼り付け部14は、第1の貼り付け部13と同様に、第1及び第2の表示部11,12の幅W1よりも長い幅W3を有している。つまり、第2の貼り付け部14の幅と第1の貼り付け部13の幅とは同じである。
【0023】
また、第1及び第2の貼り付け部13,14のX方向における長さは同じ長さL2である。その長さL2としては、例えば、最小で2mm、3mm又は4mmであり、最大で10mm、15mm又は20mmである。第1及び第2の貼り付け部13,14の長さL2を2mm以上としたのは、長さL2が2mm未満であると、第1及び第2の貼り付け部13,14による補強強化が十分でない場合があり、また、インデックスラベル1が、貼り付けたシートSから剥がれてしまう場合があるからである。一方、第1及び第2の貼り付け部13,14の長さL2を最大で20mmとしたのは、長さL2が20mmよりも長くなると、貼り付けられたシートSに記載されている表示内容をインデックスラベル1によって隠してしまう可能性が高くなるからである。
【0024】
第1の補強部15は、図1及び図3に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3cを介して、第2の貼り付け部14の上面の一部を覆うように貼り付けされ、インデックスラベル1の貼り付けを補強する部分である(図8参照)。第1の補強部15は、第1の貼り付け部13のY方向における一方の端部15aに連接して形成されており、第1の表示部11のY方向における一方の端辺11cに隣接するように配置される。第1の表示部11と第1の補強部15との間である端辺11cに沿って切り込みが形成されており、第1の表示部11と第1の補強部15とは互いに分離されている。第1の補強部15は、台形形状を呈しており、第1の貼り付け部13側の一端からX方向における他端に向かって、Y方向における内側に傾斜するように形成されている。
【0025】
第1の補強部15と第1の貼り付け部13との間には、端辺15aの破線上に、ミシン目が形成されてもよい。このミシン目は、インデックスラベル1をシートSに貼り付けるために第2の表示部12を裏側に折り曲げた後に(図6参照)、更に第1の補強部15を裏側に折り曲げる際の起点として機能する。
【0026】
第2の補強部16は、図1及び図3に示されるように、フェイス材層2の下側に配置される接着剤層3の一部3eを介して、第1の補強部15と同様に、第2の貼り付け部14の上面の一部を覆うように貼り付けされ、インデックスラベル1の貼り付けを補強する部分である(図8参照)。第2の補強部16は、Y方向におけるインデックスラベル1の中心線を対称軸として第1の補強部15と線対称となる台形形状を呈している。第2の補強部16は、第1の貼り付け部13のY方向における他方の端部16aに連接して形成されており、第1の表示部11のY方向における他方の端辺11dに隣接するように配置される。第1の表示部11と第2の補強部16との間である端辺11dに沿って切り込みが形成されており、第1の表示部11と第2の補強部16とは互いに分離されている。
【0027】
第2の補強部16と第1の貼り付け部13との間には、端辺16aの破線上に、ミシン目が形成されてもよい。このミシン目は、インデックスラベル1をシートSに貼り付けるために第2の表示部12を裏側に折り曲げた後に、更に第2の補強部16を裏側に折り曲げる際の起点として機能する。
【0028】
第1及び第2の補強部15,16のY方向における幅(端辺15a,16aに対応する部分)は同じ幅W2であり、第1の表示部11の幅W1と第1及び第2の補強部15,16の幅W2,W2の和が第1又は第2の貼り付け部13,14の幅W3に等しくなっている。第1及び第2の補強部15,16の長さL3は、例えば、最小で2mm又は3mmであり、最大で第1及び第2の表示部の長さL1の2倍である。第1及び第2の補強部15,16の長さL3を2mm以上としたのは、長さL2が2mm未満であると、第1及び第2の補強部15,16による補強強化が十分でない場合があるからである。
【0029】
一方、第1及び第2の補強部15,16の長さL3を最大で長さL1の2倍としたのは、長さL3が長さL1の2倍よりも長くなると、表示部11,12や貼り付け部13,14と共に同一平面上に効率的に配置させることが難しくなるからである。図1に示されるように、第1及び第2の補強部15,16の長さL3が第2の貼り付け部14の長さL2と等しいか、それよりも少し短いと、第1及び第2の補強部15,16を折り返した際に第2の貼り付け部14からはみ出してしまうことを防止でき、また、貼り付けられたシートSに記載されている内容を隠してしまうことを低減することができる。
【0030】
続いて、上述した構成を有するインデックスラベル1を、シートSに貼り付けるための貼り付け方法について、図5〜図9を参照して説明する。
【0031】
まず、インデックスラベル1を剥離ライナー4から剥離する。そして、図5に示されるように、剥離したインデックスラベル1の第1の貼り付け部13に対応する接着剤層3aを、シートSの表面の端縁に貼り付ける。
【0032】
続いて、図6に示されるように、第2の表示部12及び第2の貼り付け部14を、第2の端辺11bに沿った破線(ミシン目)を起点として裏側に折り返す。この折り返しにより、第2の貼り付け部14に対応する接着剤層3bがシートSの裏面の端縁に貼り付けられる。第1及び第2の表示部11,12も、この折り返しにより、接着剤層3d等を介して、互いに貼り付けられる。
【0033】
続いて、図7〜図9に示されるように、第1及び第2の補強部15,16を端辺15a,16aに沿った破線(ミシン目)を起点としてそれぞれ裏側に折り返す。この折り返しにより、第1及び第2の補強部15,16が、対応する接着剤層3c,3eを介して第2の貼り付け部14上の両端部に貼り付けられる。図9では、便宜上、接着剤層3の記載を省略している。なお、インデックスラベル1の貼り付けにあたり、上述した方法に代えて、第1の貼り付け部13をシートSに貼り付ける前に第2の貼り付け部14をシートSに最初に貼り付けるようにしてもよいし、第2の表示部12及び第2の貼り付け部14を折り返す前に補強部15,16を先に折り返すようにしてもよい。
【0034】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル1は、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部15,16を備えている。このため、このインデックスラベル1によれば、インデックスラベル1が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル1との境目付近に補強部15,16を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。
【0035】
インデックスラベル1では、第1及び第2の貼り付け部13,14の幅W3は、第1又は第2の表示部11,12の幅W1と補強部15,16の幅W2,W2との和に等しい。このような構成により、第1及び第2の貼り付け部13,14の幅W3を長めに設定できると共に、補強部15,16の配置箇所をコンパクトに確保することもできる。
【0036】
インデックスラベル1では、補強部15,16は、第1の貼り付け部13側の一端からX方向における他端に向かって、Y方向における内側にそれぞれ傾斜するような台形形状となっている。これにより、貼り付けられたシートSの端縁とインデックスラベル1との境目に集中しやすい変形応力をインデックスラベル1の内側方向に分散させることができ、シートSをより一層破れにくくさせることができる。
【0037】
インデックスラベル1では、フェイス材層2は、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の表示部11に線対称に配置される第2の表示部12を更に含んでいる。これにより、インデックスラベル1では、その両面に表示部を設けることができる。
【0038】
インデックスラベル1では、フェイス材層2は、第2の表示部12に連結され、第1の表示部11の第2の端辺11bを対称軸として第1の貼り付け部13と線対称に配置される第2の貼り付け部14を更に含んでいる。これにより、インデックスラベル1では、貼り付けられたシートSの端縁とインデックスラベル1との境目に集中する変形応力を、第2の貼り付け部14によっても抑止することができ、シートSをより一層破れにくくさせることができる。
【0039】
[第2実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第2実施形態について説明する。本実施形態に係るインデックスラベル21は、図10に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の材料構成(層構成)が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0040】
図10は、第2実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。図11は、図10におけるXI-XI線断面図である。図10及び図11に示されるように、インデックスラベル21は、複数の層で構成されるフェイス材層2,22と、各フェイス材層2,22の下面全体にそれぞれ配置される接着剤層3,33とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。
【0041】
フェイス材層2,22は、図11に示されるように、二層から構成されており、上側の層(上層)22は、透明プラスチック層で形成されており、下側の層(下層)2は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成されている。透明プラスチック層で形成される上層22は、第1実施形態と同様に、矩形形状の一部(台形形状の部分2箇所)を切り欠いた形状を呈している。一方、紙から構成される下層2は、第1及び第2の表示部11,12に対応する部分のみを含むように形成されている。フェイス材層の下層2が第1及び第2の表示部11,12のみを含んで構成されるため、この下層2の下側に配置される接着剤層3も表示部11,12に対応する領域のみに配置されている。
【0042】
フェイス材層の上層22に用いる透明プラスチックフィルムの具体例としては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアクリルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリウレタンフィルムなどを用いることができる。本実施形態では、フェイス材層2,22は、上述したように、プラスチック材料や紙材料を組み合わせて用いている。
【0043】
フェイス材層の上層22は、第1実施形態と同様に、第1の貼り付け部23と、第2の貼り付け部24と、第1の補強部25と、第2の補強部26とを含んで構成される。第1及び第2の貼り付け部23,24や第1及び第2の補強部25,26は、透明プラスチック層から形成されている点を除けば、第一実施形態における第1及び第2の貼り付け部13,14や第1及び第2の補強部25,26と同様である。フェイス材層22は、更に、第1の表示カバー部27と、第2の表示カバー部28とを備えている。
【0044】
第1の表示カバー部27は、その下に位置する第1の表示部11と同じ形状を呈しており、接着剤層33を介して、第1の表示部11を覆う部分である。第2の表示カバー部28は、その下に位置する第2の表示部12と同じ形状を呈しており、接着剤層33を介して、第2の表示部12を覆う部分である。第1及び第2の表示カバー部27,28は、透明プラスチック層から形成されているため、第1及び第2の表示部11,12に記載等された見出しを隠してしまうことがなく、紙からなる表示部11,12を擦れや水分や汚れといったものから保護することができる。
【0045】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル21でも、第1実施形態と同様に、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部23に連接して配置される補強部25,26を備えている。このため、このインデックスラベル21によれば、インデックスラベル21が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル21との境目付近に補強部25,26を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。
【0046】
インデックスラベル21では、第1及び第2の貼り付け部23,24及び補強部25,26に対応するフェイス材層22は、透明プラスチック層で形成されている。このため、インデックスラベル21をシートSの端縁に貼り付けた際に、シートSの端縁に記載されている文字等をインデックスラベル21によって隠してしまうといったことを一層防止することができる。
【0047】
[第3実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第3実施形態について説明する。図12は、第3実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル31は、図12に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0048】
インデックスラベル31は、図12に示されるように、フェイス材層32と、フェイス材層32の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層32は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部37,38と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部35,36とを含んで構成される。第1及び第2の表示部37,38や第1及び第2の補強部35,36は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の表示部11,12や第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0049】
第1の表示部37は、略矩形形状を呈しており、第2の表示部38との境界線37b側において両角部が内側に丸められており、第1の貼り付け部13側において、両角部が外側に丸められている。第2の表示部38は、境界線37bを介して、第1の表示部37と線対称となる略矩形形状を呈している。なお、第1の表示部37において、第3及び第4の端辺37c,37dは、X方向に平行に延在している。
【0050】
第1の補強部35は、略矩形形状を呈しており、第1の貼り付け部13側において、一方の角部が内側に丸められており、第2の貼り付け部14側において、一方の角部が外側に丸められている。第2の補強部36は、Y方向におけるインデックスラベル31の中心線を対称軸として第1の補強部35と線対称となる略矩形形状を呈している。
【0051】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル31でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部37の第3及び第4の端辺37c,37dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部35,36を備えている。このため、このインデックスラベル31によれば、インデックスラベル31が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル31との境目付近に補強部35,36を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第3の実施形態においても発揮される。
【0052】
[第4実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第4実施形態について説明する。図13は、第4実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル41は、図13に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0053】
インデックスラベル41は、図13に示されるように、フェイス材層42と、フェイス材層42の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層42は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部47,48と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部45,46とを含んで構成される。第1及び第2の表示部47,48や第1及び第2の補強部45,46は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の表示部11,12や第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0054】
第1及び第2の表示部47,48は、それぞれ矩形形状を呈しており、第2の表示部48は、境界線47bを介して、第1の表示部47と線対称な形状を呈している。第1及び第2の補強部45,46は、それぞれ矩形形状を呈しており、第2の補強部46は、Y方向におけるインデックスラベル41の中心線を対称軸として第1の補強部45と線対称な形状を呈している。
【0055】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル41でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部47の第3及び第4の端辺47c,47dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部45,46を備えている。このため、このインデックスラベル41によれば、インデックスラベル41が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル41との境目付近に補強部45,46を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第4の実施形態においても発揮される。
【0056】
[第5実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第5実施形態について説明する。図14は、第5実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル51は、図14に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0057】
インデックスラベル51は、図14に示されるように、フェイス材層52と、フェイス材層52の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層52は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部11,12と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部55,56とを含んで構成される。第1及び第2の補強部55,56は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0058】
第1及び第2の補強部55,56は、それぞれ矩形形状を呈しており、第2の補強部56は、Y方向におけるインデックスラベル51の中心線を対称軸として第1の補強部55と線対称な形状を呈している。
【0059】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル51でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部55,56を備えている。このため、このインデックスラベル51によれば、インデックスラベル51が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル51との境目付近に補強部55,56を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第5の実施形態においても発揮される。
【0060】
[第6実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第6実施形態について説明する。図15は、第6実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル61は、図15に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0061】
インデックスラベル61は、図15に示されるように、フェイス材層62と、フェイス材層62の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層62は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部11,12と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部65,66とを含んで構成される。第1及び第2の補強部65,66は、平面形状が異なる点を除けば、第1実施形態における第1及び第2の補強部15,16と同様である。
【0062】
第1の補強部65は、第1実施形態における第1の補強部15を2つ組み合わせた五角形形状を呈している。第1の補強部65と第1及び第2の表示部11,12との間には切り込みが形成されており、第1の補強部65と第1及び第2の表示部11,12とは互いに分離されている。また、第1の補強部65と第2の貼り付け部14との間にも切り込みが形成されており、第1の補強部65と第2の貼り付け部14とは互いに分離されている。
【0063】
第2の補強部66は、Y方向におけるインデックスラベル61の中心線を対称軸として第1の補強部65と線対称な五角形形状を呈している。第2の補強部66と第1及び第2の表示部11,12との間には切り込みが形成されており、第2の補強部66と第1及び第2の表示部11,12とは互いに分離されている。また、第2の補強部66と第2の貼り付け部14との間にも切り込みが形成されており、第2の補強部66と第2の貼り付け部14とは互いに分離されている。
【0064】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル61でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部11の第3及び第4の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部65,66を備えている。このため、このインデックスラベル61によれば、インデックスラベル61が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル61との境目付近に補強部65,66を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第6の実施形態においても発揮される。
【0065】
[第7実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第7実施形態について説明する。図16は、第7実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル71は、図16に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、一部の平面形状が異なっている。以下、相違する点を中心に説明する。
【0066】
インデックスラベル71は、図16に示されるように、フェイス材層72と、フェイス材層72の下面全体に配置される接着剤層3とを備えており、剥離ライナー4上に配置されている。フェイス材層72は、第1実施形態と同様に紙またはプラスチックフィルムから形成され、第1及び第2の表示部11,12と、第1及び第2の貼り付け部13,14と、第1及び第2の補強部15,76とを含んで構成される。第2の補強部76は、配置箇所が異なる点を除けば、第1実施形態における第2の補強部16と同様である。
【0067】
第2の補強部76は、第1実施形態における第2の補強部16を、端辺11bに沿った中心線を基準として線対称となる位置に配置箇所を変更したものであり、台形形状を呈している。第2の補強部76は、第2の貼り付け部14のY方向における他方の端部に連接して形成されており、第2の表示部12のY方向における他方の端辺12dに隣接するように配置されている。第2の表示部12と第2の補強部76との間である端辺12dに沿って切り込みが形成されており、第2の表示部12と第2の補強部76とは互いに分離されている。なお、第2の補強部76は、インデックスラベル71をシートSに貼り付ける際、その下側に配置される接着剤層3の一部を介して、第1の貼り付け部13の上面の一部を覆うように貼り付けされる。
【0068】
以上のように、本実施形態に係るインデックスラベル71でも、第1実施形態等と同様に、第1又は第2の表示部11,12の端辺11c,12dに隣接し、且つ、第1又は第2の貼り付け部13,14に連接して配置される補強部15,76を備えている。このため、このインデックスラベル71によれば、インデックスラベル71が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル71との境目付近に補強部15,76を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第7の実施形態においても発揮される。
【0069】
[第8実施形態]
続いて、本発明に係るインデックスラベルの第8実施形態について説明する。図17は、第8実施形態に係るインデックスラベルの平面図である。本実施形態に係るインデックスラベル81は、図17に示されるように、第1実施形態に係るインデックスラベル1と略同様の平面形状を呈するものの、フェイス材層82が第2の貼り付け部14を有していない点で相違する。
【0070】
本実施形態に係るインデックスラベル81でも、第1実施形態等と同様に、第1の表示部11の端辺11c,11dに隣接し、且つ、第1の貼り付け部13に連接して配置される補強部15,16を備えている。このため、このインデックスラベル81によれば、インデックスラベル81が貼り付けられたシートSにおいて比較的破れやすいインデックスラベル81との境目付近に補強部15,16を位置させることができるため、シートSをより破れにくくさせることができる。なお、第1実施形態と共通する構成による作用効果は第8の実施形態においても発揮される。
【実施例】
【0071】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0072】
(実施例1)
まず、第1実施形態で示した構成を有するインデックスラベルT1を用意した。このインデックスラベルT1のそれぞれの寸法は、図18(a)に示すとおりであった。また、このインデックスラベルT1は、紙ラベルであり、図19(a)に示すように、80μmの紙(Paper)の下面に、アクリル系感圧性接着剤(Acrylic adhesive)を塗布した層構成であり、80μmのライナー(Liner)の上に配置した。
【0073】
続いて、コピー用紙Pを図20に示されるように200mm×70mmの形状にカットした。そして、図18(a)に示されるインデックスラベルT1を、このコピー用紙Pに貼り付けた。貼り付けの際に、インデックスラベルT1の中心線C1とコピー用紙Pの中心線C2とを同一直線状になるようにした。その後、カットしたコピー用紙Pを図20に示す線L1,L2で図示裏側に向かって斜めに折り返した。
【0074】
続いて、図21に示されるように、コピー用紙Pよりも長手方向の寸法が短い150mm×70mmのSUS板Bを用意した。そして、コピー用紙Pの線L1,L2を、このSUS板Bの短手方向の端面それぞれに重なるようにし、コピー用紙Pを,その両端部P1,P2がSUS板Bの裏面側に来るように折り返して、両面テープで固定した。コピー用紙Pは、斜めに折り曲げられて固定されているため、図22に示されるように、図示手前側が開口するような半ドーム形状となった。このコピー用紙Pは、SUS板Bの表面側では、SUS板Bに貼り付けられないようにされていた。
【0075】
続いて、図20及び図22に示すように、インデックスラベルT1の右半分を引張試験機のチャックHで挟むように固定した。このように偏った固定としたのは、貼り付けられたインデックスラベルT1を偏って持った際に、シートSが破れてしまうことが多いのを考慮したものであった。SUS板Bを水平面に置き、その後、図22に示されるように、100mm/分の速度で、鉛直方向にチャックHで固定したインデックスラベルT1の引っ張りを行った。そして、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、10.5[N]であった。
【0076】
(比較例1)
実施例1(実施形態1)におけるインデックスラベルT1の補強部15,16を除いた点以外は同じ構成のインデックスラベルT2を用意した。このインデックスラベルT2のそれぞれの寸法は、図18(b)に示すとおりであった。また、このインデックスラベルT2は、実施例1と同様に紙ラベルであり、図19(a)に示す層構成とした。続いて、このインデックスラベルT2に対して、実施例1と同様の引張試験を行い、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、9.0[N]であった。
【0077】
(実施例2)
続いて、紙とプラスチックフィルムからなる二層構造のフェイス材層を有するインデックスラベルT3を用意した。すなわち、このインデックスラベルT3は、ラミネートラベルであり、図19(b)に示すように、80μmの紙の下面にアクリル系感圧性接着剤を塗布した層構成に加え、20μmのOPPフィルムをアクリル系感圧性接着剤によってその上に配置したものであった。このインデックスラベルT3のそれぞれの寸法は、図18(a)に示すとおりであった。続いて、このインデックスラベルT3に対して、実施例1等と同様の引張試験を行い、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、10.6[N]であった。
【0078】
(比較例2)
実施例2におけるインデックスラベルT3の補強部25,26を除いた点以外は同じ構成のインデックスラベルT4を用意した。このインデックスラベルT4のそれぞれの寸法は、図18(b)に示すとおりであった。また、このインデックスラベルT4は、実施例2と同様にラミネートラベルであり、図19(b)に示す層構成とした。続いて、このインデックスラベルT4に対して、実施例1等と同様の引張試験を行い、コピー用紙Pが破断した際の最大強度を記録したところ、8.9[N]であった。
【0079】
このように、インデックスラベルに補強部15,16,25,26を設けることにより、破断する際の最大強度が17%〜19%(約2割)も向上し、インデックスシートを貼り付けたシートSをより破れにくくさせることができることが確認された。
【符号の説明】
【0080】
1,21,31,41,51,61,71,81…インデックスラベル、2,22,32,42,52,62,72,82…フェイス材層、3,33…接着剤層、11,37,47…第1の表示部、11a…第1の端辺、11b…第2の端辺、11c…第3の端辺、11d…第4の端辺、12,38,48…第2の表示部、13,23…第1の貼り付け部、14,24…第2の貼り付け部、15,25,35,45,55,65…第1の補強部、16,26,36,46,56,66,76…第2の補強部、S…シート。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示部、第1の貼り付け部、及び補強部を含み、単一又は複数の層で構成される基材と、
少なくとも前記第1の貼り付け部及び前記補強部に対応する前記基材の裏面に配置される接着剤層と、を備え、
前記第1の表示部は、前記第1の方向に所定の幅を有し、且つ、前記第1の方向に平行な第1及び第2の端辺と、前記第1の方向に交差する第2の方向に平行又は非平行に延在する第3及び第4の端辺とを有し、
前記第1の貼り付け部は、前記第1の表示部の前記第1の端辺に連結し、且つ、前記第1の方向に前記第1の表示部の幅よりも長い幅を有し、
前記補強部は、前記第1の表示部の前記第3又は第4の端辺の少なくとも一方に隣接し、且つ、前記第1の貼り付け部に連接して配置される、
インデックスラベル。
【請求項2】
前記第1の貼り付け部の前記幅は、前記第1の表示部の前記幅と前記補強部の前記第1の方向における幅との和に等しい、請求項1に記載のインデックスラベル。
【請求項3】
前記第1の貼り付け部及び前記補強部に対応する前記基材は、透明プラスチック層で形成されている、請求項1又は2に記載のインデックスラベル。
【請求項4】
前記補強部は、前記第1の貼り付け部側の一端から前記第2の方向における他端に向かって、前記第1の方向における内側に傾斜している、請求項1〜3の何れか一項に記載のインデックスラベル。
【請求項5】
前記基材は、前記第1の表示部の前記第2の端辺を対称軸として前記第1の表示部に線対称に配置される第2の表示部を更に含む、請求項1〜4の何れか一項に記載のインデックスラベル。
【請求項6】
前記基材は、前記第2の表示部に連結される第2の貼り付け部であって、前記第1の表示部の第2の端辺を対称軸として前記第1の貼り付け部と線対称に配置される第2の貼り付け部を更に含む、請求項5に記載のインデックスラベル。
【請求項1】
第1の表示部、第1の貼り付け部、及び補強部を含み、単一又は複数の層で構成される基材と、
少なくとも前記第1の貼り付け部及び前記補強部に対応する前記基材の裏面に配置される接着剤層と、を備え、
前記第1の表示部は、前記第1の方向に所定の幅を有し、且つ、前記第1の方向に平行な第1及び第2の端辺と、前記第1の方向に交差する第2の方向に平行又は非平行に延在する第3及び第4の端辺とを有し、
前記第1の貼り付け部は、前記第1の表示部の前記第1の端辺に連結し、且つ、前記第1の方向に前記第1の表示部の幅よりも長い幅を有し、
前記補強部は、前記第1の表示部の前記第3又は第4の端辺の少なくとも一方に隣接し、且つ、前記第1の貼り付け部に連接して配置される、
インデックスラベル。
【請求項2】
前記第1の貼り付け部の前記幅は、前記第1の表示部の前記幅と前記補強部の前記第1の方向における幅との和に等しい、請求項1に記載のインデックスラベル。
【請求項3】
前記第1の貼り付け部及び前記補強部に対応する前記基材は、透明プラスチック層で形成されている、請求項1又は2に記載のインデックスラベル。
【請求項4】
前記補強部は、前記第1の貼り付け部側の一端から前記第2の方向における他端に向かって、前記第1の方向における内側に傾斜している、請求項1〜3の何れか一項に記載のインデックスラベル。
【請求項5】
前記基材は、前記第1の表示部の前記第2の端辺を対称軸として前記第1の表示部に線対称に配置される第2の表示部を更に含む、請求項1〜4の何れか一項に記載のインデックスラベル。
【請求項6】
前記基材は、前記第2の表示部に連結される第2の貼り付け部であって、前記第1の表示部の第2の端辺を対称軸として前記第1の貼り付け部と線対称に配置される第2の貼り付け部を更に含む、請求項5に記載のインデックスラベル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2013−10195(P2013−10195A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142860(P2011−142860)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
[ Back to top ]