説明

エアコン装置

【課題】エアコン装置において、空調エリアの状態がわからないため不要な方向や家具などの物品に直接冷暖気を送り非効率である。
【解決手段】エアコン装置に超音波センサを搭載し、この超音波センサにパルスバースト電気信号を入力することで超音波センサからその入力パルスバースト電気信号に応じた超音波信号が発振され、発振された超音波信号は障害物に到達した後、その障害物で反射し、超音波信号の一部は同じ超音波センサに戻ってくる。超音波センサはその反射信号を受信することで往復時間より障害物までの距離を検出している。この原理を用い、エアコン装置から空調エリアの壁までの距離や物品の配置など、空調エリアの状態を把握することが出来、風向や出力を適正化し効率の良い空調を行う事が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調を行うエアコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の実施の形態に関わるエアコン装置において、冷房や暖房、除湿を行うものであるが被空調エリアの大きさや、家具などの物品の有無を問わず空調を行っている。この場合、不要な方向や物品に直接冷暖気を送り、非効率な空調を行いエネルギー効率が下がってしまっている。また近年の大型化する被空調エリアにおいて仕切り扉などで分割された場合、出力の切り替えが柔軟に出来ないため非効率である。
【非特許文献1】谷腰欣司著 「超音波とその使い方−超音波送受波器・超音波モータ」 日刊工業新聞 1994年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとしている課題は、従来の実施の形態に関わるエアコン装置において、空調エリアの状態がわからないため不要な方向や物品に直接冷暖気を送り非効率である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
エアコン装置に超音波センサを搭載し、この超音波センサにパルスバースト電気信号を入力することで超音波センサからその入力パルスバースト電気信号に応じた超音波信号が発振され、発振された超音波信号は障害物に到達した後、その障害物で反射し、超音波信号の一部は同じ超音波センサに戻ってくる。超音波センサはその反射信号を受信することで往復時間より障害物までの距離を検出している。この原理を用い、エアコンから空調エリアの壁までの距離や物品の配置など、空調エリアの状態を把握することが出来、風向や出力を適正化し効率の良い空調を行う事が出来る。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、空調環境の状態を把握することで効率の良い空調を行うという利点を持つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
エアコン装置に正面、側面、下面に直接的、もしくは間接的に超音波センサを搭載し、被空調エリアの大きさや、物品の状態を把握し、風向や出力を適正化することで効率の良い空調を行う事が実現出来る。
【実施例】
【0007】
図1に本発明の実施の形態に関わるエアコン装置の概略図を表す。図1において、エアコン筐体1に超音波センサ2aを搭載し、正面を向けて固定、あるいは斜め下を向け設置し、また、これを可動構造とし空調エリアを走査することが出来る。
図2に本発明の別の実施の形態に関わる実施の形態に関わるエアコン装置の概略図を示す。図2においてエアコン筐体1の正面に超音波センサ2a、側面に超音波センサ2b、2c、下面に2dを搭載し4方向の空調エリアを検出する事が出来る様にしたもの。
図3に本発明の実施の形態に関わるエアコン装置の設置状態の概略図を示す。図3においてエアコン筐体1に超音波センサ2aを搭載して空調エリア3のエアコン設置の反対側の壁4や家具やテーブルなどの障害物となる物品5までの距離と位置を検出するという模式図である。この場合、障害物により気流が乱れるなどで空調効率を下げてしまっている。また、仕切り扉6を被空調エリアの中央付近に波線で示している。この仕切り扉6は空調エリアの使用状況により時折開閉され空調エリアの大きさが変わってしまう。
【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明は、一般家庭や業務用のエアコン装置全般的に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施の形態に関わるエアコン装置の概略図
【図2】本発明の別の実施の形態に関わるエアコン装置の概略図
【図3】本発明の別の実施の形態に関わるエアコンの設置状態の概略図
【符号の説明】
【0010】
1 エアコン筐体
2a 超音波センサ(正面搭載)
2b 超音波センサ(側面搭載)
2c 超音波センサ(側面搭載)
2d 超音波センサ(下面搭載)
3 空調エリア
4 エアコン設置の反対側の壁
5 家具などの物品
6 仕切り壁


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコン装置に超音波センサを搭載し、これにより被空調エリアの状態を検出しその環境に最適なる風の方向、強度等を調整する機能を具備したことを特徴とするエアコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−48497(P2010−48497A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−214538(P2008−214538)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(000229081)日本セラミック株式会社 (129)
【Fターム(参考)】