説明

エアフィルタ装置

【課題】エアフィルタ装置において、フィルタ枠を高いシール性を確保しつつフィルタ取付面に取り付ける。
【解決手段】フィルタ枠の背面20Aにガスケット40を取り付ける。フィルタ枠20の背面20Aにおける縁部に、フィルタ枠20から内周側に向けて立設する第1の立設部33Aを設ける。第1の立設部33Aの内面に、ラバーマグネット50を取り付ける。ラバーマグネット50の磁力によって、フィルタ枠20をフィルタ取付面16に固定させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の微粒粉塵等を除去するためのエアフィルタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアフィルタ装置は、例えば天板、地板及び両側板で四角枠形にされたフィルタ枠内部に、濾材が収納されて構成されるのが一般的である。エアフィルタ装置は、フィルタ枠背面に対向するように配置された四角枠形状のフィルタ取付面に取り付けられて使用される場合がある。このとき、フィルタ枠は、その背面に取り付けられたガスケットを介してフィルタ取付面に接続されるとともに、前面側から例えば押さえバーによって押さえつけられる。
【0003】
押さえバーは、その両端が天板及び地板の外周面より外側に延出するように、天板及び地板間に掛け渡される。押さえバーの両端には貫通穴が設けられ、フィルタ取付面に立設されたボルトが通される。そして、押さえバーは、その前面側からボルトに螺合されたナットの締付力によって、フィルタ枠を押さえつける。
【0004】
このようなエアフィルタ装置では、フィルタ枠とフィルタ取付面の間のシール性を良好にするために、押さえバーからガスケットに作用される力を均一にする必要があるが、ナットの締付によって、そのような力を均一にするのは難しい。さらに、ボルトをフィルタ取付面に取り付けるにはジグ等が必要で、作業性が悪いという問題もある。
【0005】
また特許文献1に記載されるように従来、フィルタ枠は、ケーシングに取り付けられるとき、フィルタ枠の外周面に設けられたラバーマグネットによって、ケーシングに固定されることがある。しかし、特許文献1の構成では、ラバーマグネットがケーシングに直接密着されている。このような構成では、ラバーマグネットとケーシングの間のシール性が十分に確保できないため、エアフィルタ装置のシール性を良好なものとすることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実公平3−9777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、フィルタ枠とフィルタ取付面の間のシール性を良好にすることが可能なエアフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るエアフィルタ装置は、内部に濾材が配置されるフィルタ枠と、フィルタ枠の背面に取り付けられるガスケットを備え、フィルタ枠が、その背面側に配置されたフィルタ取付面に、ガスケットを介して取り付けられるものであって、フィルタ枠に取り付けられるとともに、磁力によってフィルタ枠をフィルタ取付面に吸着させ、ガスケットをフィルタ取付面に押し付けるマグネットを備えることを特徴とする。
【0009】
フィルタ枠は、その背面における縁部にフィルタ取付面に沿うように立設する立設部を有することが好ましい。立設部の外面はフィルタ枠の背面の一部を構成する。本発明の第1の態様では、上記マグネットは、立設部の内面に取り付けられることが好ましい。この場合、立設部には、貫通孔が設けられたほうが良く、マグネットは貫通孔を覆うように立設部の内面に取り付けられる。
【0010】
本発明の別の態様では、マグネットは、フィルタ枠の背面において、ガスケットに隣り合うように配置される。マグネットとガスケットの隣り合う側面は、互いに一致した形状の波形に形成され、これら側面同士が噛み合うように配置されることが好ましい。この場合、ガスケットの厚さは、マグネットの厚さよりも大きいほうが良い。
【0011】
上記いずれの態様でも、ガスケットは、フィルタ枠において、マグネットよりも外周側に配置されることが好ましい。なお、フィルタ枠の背面に、マグネットと、ガスケットがこの順に重ねられて取り付けられても良い。マグネットは、ラバーマグネットであることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、マグネットの磁力によってガスケットがフィルタ取付面に押し付けられた状態で、フィルタ枠がフィルタ取付面に取り付けられるので、簡単な構成でフィルタ枠とフィルタ取付面との間のシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態のエアフィルタ装置を前面側から見た斜視図である。
【図2】第1の実施形態のフィルタ枠を背面側から見た斜視図である。
【図3】第1の実施形態のエアフィルタ装置の左側板部付近を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態の左側板部の斜視断面図である。
【図5】第2の実施形態のエアフィルタ装置の左側板部付近を示す断面図である。
【図6】第2の実施形態のガスケットとラバーマグネットを示す部分斜視図である。
【図7】第2の実施形態のガスケット及びラバーマグネットの変形例を示す平面図である。
【図8】第2の実施形態のガスケット及びラバーマグネットの変形例を示す平面図である。
【図9】第3の実施形態のエアフィルタ装置の左側板部付近を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照に説明する。
図1〜4は、本発明に係る第1の実施形態のエアフィルタ装置を示す。まず、図1、2を用いてエアフィルタ装置の全体構造を説明する。
【0015】
エアフィルタ装置10は、プリーツ状に折られた濾材11と、前後方向に開口するフィルタ枠20とを備える。フィルタ枠20は、フィルタ取付板15に取り付けられて使用される。フィルタ取付板15は、フィルタ装置が装着されるための不図示の空調設備等に固定され、または空調設備等の一部を構成するものである。
【0016】
図1、2から明らかなように、フィルタ枠20は、互いに対向する天板部21及び地板部22と、互いに対向する左側板部23及び右側板部24とを備える。天板部21及び地板部22は、略矩形の板状部材であって左右方向に延在する。左側板部23及び右側板部24は、略矩形の板状部材であって上下方向に延在する。フィルタ枠20は、左側板部23が天地板部21、22の一端を連結するとともに、右側板部24が天地板部21、22の他端を連結して四角枠形を呈する。フィルタ枠20の内部には、濾材11が配置される。
【0017】
フィルタ取付板15は、フィルタ枠20の形状に応じた四角枠形を呈する板状部材であって、フィルタ枠20の背面側に配置される。フィルタ取付板15の前面は、フィルタ枠20が取り付けられるためのフィルタ取付面16である。フィルタ取付面16には、フィルタ枠20を支持するためのL字状の支持部材17、17が取り付けられる。
【0018】
フィルタ枠20の背面20Aにはガスケット40が貼付されている。ガスケット40は、フィルタ枠20の形状に応じて四角枠形を呈する。フィルタ枠20は、以下に詳述するようにマグネットラバー50(図3、4参照)の磁力によって、ガスケット40を介して、フィルタ取付面16に固定される。フィルタ取付面16に固定されたフィルタ枠20は、フィルタ枠20の下側に配置された支持部材17、17によって支持される。
【0019】
フィルタ取付面16(すなわち、フィルタ取付板15)は、マグネットとの間に磁力を発生させることが可能な鉄等の磁性体から形成される。一方、フィルタ枠20は、上記磁性体から形成されても良いが、アルミニウム等の磁性体以外の金属から形成されても良い。なお、フィルタ枠20の背面20Aにおける縁部には、以下で詳述するように、第1の立設部31A〜34Aが設けられる。また、フィルタ枠20の前面20Bにおける縁部には、第2の立設部31B〜34Bが設けられる。
【0020】
次に、図3、4を参照にして、フィルタ枠20の構造についてさらに詳細に説明する。なお、図3、4では左側板部23の構造についてのみ示すが、その他の板部21、22、24の構造も同様である。
【0021】
フィルタ枠20は中空フレームであって、左側板部23は、その長手方向(上下方向)に貫通する中空部33X〜33Zを有する。背面20A、前面20Bにおける左側板部23の縁部23A、23B(すなわち、フィルタ枠20の内縁部)には、第1及び第2の立設部33A、33Bが立設される。第1及び第2の立設部33A、33Bは、左側板部23の内面23Cに直角に連設される板状部材である。第1及び第2の立設部33A、33Bは、縁部23A,23Bからフィルタ枠20の内周側(すなわち、左側板部23に対向する右側板部24(図1、2参照))に向かって、立ち上げられている。第1及び第2の立設部33A、33Bは、左側板部23の長手方向における一端から他端まで設けられ、左側板部23と共に上下方向に延在する。
【0022】
第1の立設部33A(背面側の立設部)は、フィルタ取付面16に沿うように配置され、フィルタ取付面16に略平行となる。第1の立設部33Aの外面は、左側板部23の一方の側面とともに、フィルタ枠20の背面20Aを構成する。第2の立設部33Bの外面も同様に、左側板部23の他方の側面とともに、フィルタ枠20の前面20Bを構成する。濾材11は、第1及び第2の立設部33A、33Bの間に配置され、濾材11の外周面は、左側板部23の内面23Cにシール剤等によって接着される。
【0023】
第1の立設部33A(背面側の立設部)には、前後方向に開口する貫通孔28が設けられる。貫通孔28は、左側板部23の長手方向(すなわち、上下方向)に沿って延在する略矩形の長孔である。貫通孔28は、左側板部23の長手方向に沿って複数並べられる。
【0024】
再び図1、2を参照にして説明すると、天地板部21、22及び右側板部24は、左側板部23と同様の構造を有し、それぞれ背面側の第1の立設部31A、32A、34A、及び前面側の第2の立設部31B、32B、34Bを備える。両側板部23、24の第1の立設部33A、34Aの上下方向(長手方向)における両端部それぞれは、天地板部21、22の第1の立設部31A、32Aの左側及び右側それぞれの端部に接続する。これにより、第1の立設部31A〜34Aは、フィルタ枠20の背面20Aにおいて、フィルタ枠20の全周にわたって設けられ四角枠形を呈する。同様に第2の立設部31B〜34Bは、フィルタ枠20の前面20Bにおいて接続されて図1に示すように四角枠形を呈する。
【0025】
次に、図3、4を参照にしてラバーマグネットについて詳細に説明する。ラバーマグネット50は、例えば磁石粉末をゴムに混合して形成した伸縮性を有する板状のものである。ラバーマグネット50は、第1の立設部33Aの内面に、例えば接着剤によって貼付される。ラバーマグネット50は、第1の立設部33Aと略同じ長さを有する細長の矩形を呈し、第1の立設部33Aの長手方向における一端(上端)から他端(下端)まで延在する。これにより、ラバーマグネット50は、複数の貫通孔28を覆い塞ぐ。右側板部24及び天地板部21、22の第1の立設部31A、32A、34Aの内面にも同様にラバーマグネット50が設けられる。
【0026】
両側板部23、24のラバーマグネット50は、第1の立設部33A、34Aと同様に、その長手方向における両端部が、天地板部21、22のラバーマグネット50の長手方向における端部に接続される。すなわち、ラバーマグネット50は、第1の立設部33A〜34Aと同様に、4つが接続されることにより、フィルタ枠20の全周にわたって設けられ四角枠形を呈する。
【0027】
フィルタ枠20の背面20Aにはガスケット40が接着剤等によって貼付されている。ガスケット40はゴム等の弾性材料で形成される。ガスケット40は、フィルタ枠20において、貫通孔28やラバーマグネット50よりも外周側に配置され、例えば図3、4に示すように、第1の立設部33Aの基部を構成する左側板部23の側面に貼付される。
【0028】
但し図3に示すように、ガスケット40の一部は、背面20A側から見ると、ラバーマグネット50の一部に重ねられている。具体的には、背面20A側から見ると、四角枠形のガスケット40は、その内周側の側部40Aをラバーマグネット50の外周側の側部50Bに重ねつつ、ラバーマグネット50を囲むように配置される。
【0029】
フィルタ枠20がフィルタ取付面16に取り付けられるとき、図3に示すように、フィルタ枠20は、ガスケット40がフィルタ取付面16に密着するように配置される。このように配置されたフィルタ枠20のラバーマグネット50は、フィルタ取付面16に近接する。そのため、フィルタ枠20はラバーマグネット50とともに、ラバーマグネット50とフィルタ取付面16との間で発生する磁力によって、フィルタ取付面16に吸着される。これによりフィルタ枠20は、ガスケット40を介してフィルタ取付面16に固定される。このとき、ガスケット40は、磁力によって、フィルタ取付面16に押し付けられ、圧縮した状態でフィルタ取付面16に密着する。また、ガスケット40には、全周にわたって、ラバーマグネット50から均一な力が作用される。そのため、フィルタ枠20の背面20Aとフィルタ取付面16との間のシール性は良好なものになる。
【0030】
以上のように、本実施形態では、フィルタ取付面16上にフィルタ枠20を配置させるだけで、ラバーマグネット50の磁力によって高いシール性を確保しつつ、フィルタ枠20をフィルタ取付面16に取り付けることができる。
【0031】
また、第1の立設部31A〜34Aに貫通孔28が設けられたため、ラバーマグネット50とフィルタ取付面16との間の磁力は、フィルタ枠20によってあまり妨げられない。したがって、フィルタ枠20を強力な磁力によってフィルタ取付面16に固着させることが可能になる。
【0032】
なお、本実施形態では、ラバーマグネット50はフィルタ枠20において、四角枠形に配置されたが、四角枠形に配置されなくても良い。例えば、ラバーマグネット50は、側板部23、24や天地板部21、22の長さよりも短くされ、側板部23、24それぞれと、天板部21および地板部22それぞれの接続部分(フィルタ枠の隅部)には設けられなくても良い。さらに、フィルタ取付板15(すなわち、フィルタ取付面16)は、全体が磁性体で形成されたが、フィルタ枠20に対向する部分のみ磁性体で形成されても良いし、またそのフィルタ枠20に対向する部分のみがマグネットで形成されていても良い。
【0033】
図5、6は本発明の第2の実施形態に係るフィルタ装置を示すための図である。以下、第2の実施形態のエアフィルタ装置について第1の実施形態との相違点を説明する。第1の実施形態では、ラバーマグネット50は第1の立設部31A〜34Aの内面に貼付されるが、本実施形態では、第1の立設部31A〜34Aの外面、すなわち、フィルタ枠20の背面20Aに貼付される。また、第1の立設部31A〜34Aには、貫通孔28が設けられない。
【0034】
一方、ガスケット40は、第1の実施形態と同様に、立設部31A〜34Aの基部を構成する例えば左側板部23の側面に貼付される。これにより、ガスケット40は、フィルタ枠20の背面20Aにおいてラバーマグネット50の外周側に位置し、かつラバーマグネット50に隣り合うように配置される。これにより、ガスケット40の内周側の側面41は、ラバーマグネット50の外周側の側面51に隣り合うように配置される。
【0035】
本実施形態では、ガスケット40の内周側の側面41は、波形に形成されるとともに、ラバーマグネット50の外周側の側面51は、ガスケット40の内周側の側面41に一致した形状の波形に形成される。波形は、正弦波状の曲線的な波形である。ガスケット40及びラバーマグネット50は、これら側面41、51同士が当接し、互いに噛み合うように配置される。なお、力が作用されていない状態のガスケット40の厚さ(前後方向における長さ)D1は、ラバーマグネット50の厚さD2よりも大きい。
【0036】
フィルタ枠20は、ラバーマグネット50とともに、ラバーマグネット50とフィルタ取付面16との間で発生する磁力によって、フィルタ取付面16に吸着され、ガスケット40を介してフィルタ取付面16に固定される。これにより、本実施形態でも、ガスケット40は、磁力によってフィルタ取付面16に押し付けられるため、圧縮した状態でフィルタ取付面16に密着する。したがって、フィルタ枠20とフィルタ取付面16の間のシール性は良好なものとなる。さらに、ラバーマグネット50とガスケット40が、噛み合うように配置されたため、ラバーマグネット50とフィルタ取付面16の間に生じる磁力によって、ガスケット40はフィルタ取付面16に押し付けられやすくなる。
【0037】
なお、ラバーマグネット50及びガスケット40の側面の波形は、正弦波状であったが、互いに一致する形状であれば良く、他の形状でも良い。例えば波形は、図7、8に示すように、矩形の凹凸が交互に連続した矩形波、V字形が連続した三角波等であっても良い。
【0038】
なお、第1及び第2の実施形態では、ラバーマグネット50は接着剤によってフィルタ枠20(立設部31A〜34A)に接着される構成を示したが、フィルタ枠20が磁性体で形成される場合、ラバーマグネット50は磁力によってフィルタ枠20に固着されても良い。
【0039】
図9は、本発明の第3の実施形態のフィルタ装置を示す断面図である。以下、本実施形態におけるエアフィルタ装置について、第1の実施形態との相違点を説明する。本実施形態では、フィルタ枠20の背面20Aに、ラバーマグネット50と、ガスケット40がこの順に重ねられて取り付けられている。
【0040】
具体的には、ラバーマグネット50は、フィルタ枠20の背面20Aと略一致する形状の四角枠形を呈する。すなわち、ラバーマグネット50は、例えば左側板部23において、第1の立設部31Aの外面、及び左側板部23の側面の両方に跨るように配置される。ラバーマグネット50は、シール性を有する接着剤等によってフィルタ枠20の背面20Aに貼付される。ガスケット40も同様に、四角枠形を呈し、ラバーマグネット50の背面に接着剤によって貼付される。
【0041】
本実施形態でも、フィルタ枠20は、ラバーマグネット50とともに、ラバーマグネット50とフィルタ取付面16との間で発生する磁力によって、フィルタ取付面16に吸着される。これにより、本実施形態では、フィルタ枠20は、ラバーマグネット50及びガスケット40を介してフィルタ取付面16に固定される。このとき、ガスケット40は、ラバーマグネット50の磁力によって、フィルタ取付面16に押し付けられ、圧縮した状態でフィルタ取付面16に密着する。したがって、本実施形態でも、フィルタ枠20とフィルタ取付面16との間のシール性は良好なものになる。
【符号の説明】
【0042】
10 エアフィルタ装置
11 濾材
12 支持体
16 フィルタ取付面
20 フィルタ枠
28 貫通孔
31A〜34A 第1の立設部
40 ガスケット
50 ラバーマグネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に濾材が配置されるフィルタ枠と、前記フィルタ枠の背面に取り付けられるガスケットを備え、前記フィルタ枠が、その背面側に配置されたフィルタ取付面に、前記ガスケットを介して取り付けられるエアフィルタ装置において、
前記フィルタ枠に取り付けられるとともに、磁力によって前記フィルタ枠を前記フィルタ取付面に吸着させ、前記ガスケットを前記フィルタ取付面に押し付けるマグネットを備えることを特徴とするエアフィルタ装置。
【請求項2】
前記フィルタ枠は、その背面における縁部に前記フィルタ取付面に沿うように立設する立設部を有し、前記立設部の外面はフィルタ枠の背面の一部を構成し、
前記マグネットは、前記立設部の内面に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ装置。
【請求項3】
前記立設部には、貫通孔が設けられており、前記マグネットは前記貫通孔を覆うように前記立設部の内面に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のエアフィルタ装置。
【請求項4】
前記マグネットは、前記フィルタ枠の背面において、前記ガスケットに隣り合うように配置されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ装置。
【請求項5】
前記マグネットと前記ガスケットの隣り合う側面は、互いに一致した形状の波形に形成され、前記側面同士は噛み合うように配置されることを特徴とする請求項4に記載のエアフィルタ装置。
【請求項6】
前記ガスケットの厚さは、前記マグネットの厚さよりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のエアフィルタ装置。
【請求項7】
前記ガスケットが、前記フィルタ枠において、前記マグネットよりも外周側に配置されることを特徴する請求項1に記載のエアフィルタ装置。
【請求項8】
前記フィルタ枠の背面に、前記マグネットと、前記ガスケットがこの順に重ねられて取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ装置。
【請求項9】
前記マグネットは、ラバーマグネットであることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−183261(P2011−183261A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48825(P2010−48825)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000111085)ニッタ株式会社 (588)
【Fターム(参考)】