説明

エアークラッカー

【目的】パーティー、誕生日、結婚式などのお祝いの場にクラッカーを使用すると火薬を包んだ紙が爆発する際、紙が粉末でる。また、安全面でも火薬を使用しないで、空気の圧力でクラッカーを使用出来るようにする。
【構成】可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を二枚に合わせ両端を長手方向に溶着し短方向は開放のチューブを作成し、別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状の重ね合わせた内側にチューブを配置し一部外部に出し、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、チューブの通路を残して一体に溶着した袋体を作り、袋体の一部を内側に折り返し、その中に紙テープを複数個挿入して口部分を破れ易い紙等で接着して封じる。溶着されていないチューブの通路に細い管、たとえばストローのようなものを挿入し、口に咥えて袋体を膨らませ、ストローを引き抜き、膨らませた袋体の胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、破れる際に音が生じ同時に内に有る紙テープを押し出し、紙テープが解けながら飛び散るエアークラッカー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は袋体の一部を折り返し、円筒状に巻いた小さな軽い材料で出来たテープ(以下、紙テープと記す)を具備し、袋体を呼気で膨らませ、袋体を握り、圧力によって、袋体の折り返した内ある紙テープを飛ばし、紙テープが解けるようにしたエアークラッカーに関する。
【背景技術】
【0002】
パーティー、結婚式、誕生日などのお祝いの席で、その場を盛り上げる為にクラッカーが使用されている。飲食物にクラッカーの火薬を包んだ紙が粉々になり降り注ぐ難点があり、クラッカーを使用した後の片付けが残る。紙テープに関しては従来より使用後にはまとめ易く、片付け易いことは周知の事実である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のクラッカーは紙テープを飛び出させる為に少量の火薬を使用している。火薬を紙で包み、クラッカーに付いている紐を引くと爆発して紙テープを飛ばし、紙テープが解ける。その爆発の際に火薬を包んでいる紙が粉々に成りながらテープと一緒に飛散する。又、火薬を使用している為、輸送、大量の保管、販売等に制限が生じる不便さがある。
【0004】
そこで本発明は火薬を使用せず、空気の圧力で紙テープを飛ばすことで、紙が粉々になる飛散する要因を排除でき、輸送、大量の保管、販売に制限がなくなる利便性が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を二枚に合わせ両端を長手方向に溶着し短方向は開放のチューブを作成し、別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状の重ね合わせた内側にチューブを配置し一部外部に出し、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、チューブの通路を残して一体に溶着した袋体を作り、袋体の一部を内側に折り返し、その中に紙テープを複数個挿入して口部分を破れ易い紙等で接着して封じる。溶着されていないチューブの通路に細い管、たとえばストローのようなものを挿入し、口に咥えて袋体を膨らませ、ストローを引き抜き、膨らませた袋体の胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、破れる際に音が生じ同時に内に有る紙テープを押し出し、紙テープが解けながら飛び散るエアークラッカー。
【0006】
また、本発明は溶着可能な合成樹脂製の吹き口に前記述のチューブを溶着し、別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を二枚重ね合わせた内側にチューブを溶着した吹き口を配置して、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、袋体を作り前記述の構造を成して吹き口より袋体を膨らませて胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、破れる際に音が生じ同時に内に有る紙テープを押し出し、テープが解けながら飛び散るエアークラッカー。
【0007】
吹き口に逆止弁を付帯し、型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を二枚重ね合わせた内側に逆止弁を付帯した吹き口を配置して、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、袋体を作り前記述の構造を成して吹き口より袋体を膨らませて胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、破れる際に音が生じ同時に内に有る紙テープを押し出し、テープが解けながら飛び散るエアークラッカー。
【発明の効果】
【0008】
本発明のエアークラッカーは溶着形成された袋体の全体が可撓性を有する合成樹脂製のフィルム材で形成されているため、空気の挿入口にあたる部分にストロー、吹き口、逆止弁付き吹き口から呼気を吹き込み容易に膨らますことが出来、又、手で握る圧力も容易に加えることが出来、封印した紙を破る圧力が働き、袋体に具備した紙テープを飛ばすことが出来る。火薬を使用せずに空気の圧力で紙テープを飛ばす為、紙の粉がでなく、飲食をしている場所に於いても使用でき、子供にも容易に使用でき、保管、販売にも制限がない利便性を図ることが出来る効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を実施するための最良の形態については、図1は呼気で膨らませた使用状態の斜視図で、図1を引用して説明すると、可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を二枚に合わせ両端を長手方向に溶着し短方向は開放のチューブを作成し別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状の重ね合わせた内側にチューブを配置し一部外部に出し、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、チューブの通路を残して一体に溶着した袋体を作り、袋体の一部を内側に折り返し、その中に小さい紙テープを複数個挿入して口部分を破れ易い紙等で接着して封じる。溶着されていないチューブの通路に細い管、たとえばストローのようなものを挿入し、口に咥えて袋体を膨らませることが出来る
【実施例1】
【0010】
図2は請求項1に係わるエアークラッカーに使用されるチューブの一例の斜視図である。可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状シート1を上下に重ね合わせ両端を長手方向に溶着2し短方向は開放のチューブ3を作成する。
【0011】
図3はエアークラッカーの溶着した平面図の一例である。別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状のシート4を重ね合わせた内側にチューブ3を配置し一部外部に出し、型抜きした溶着フイルム状のシート4の端面周囲を溶着5し、チューブ3の通路を残して一体に溶着した袋体6を作り、袋体6の一部折返し部7を内側に折り返す。
【0012】
図4はエアークラッカーの一例の断面図である。折返し部7の中に紙テープ8を複数個挿入して口部分を破れ易い紙9などで接着して封じる。溶着されていないチューブ3の通路に細い管、たとえばストロー10のようなものを挿入し、口に咥えて袋体6を膨らませ、ストロー10を引き抜くと、チューブ3のフィルム状シート1が密着し膨らました空気がチューブ3から漏れないようになり、図1の膨らませた袋体6の胴部11を握り、圧力を加えることで内側に折返し部7を押し上げ入り口に貼られた破れ易い紙9を破り、破れる際に破裂音が生じ、同時に内に有る紙テープ8を押し出し、紙テープ8が解けながら飛び散る。
【実施例2】
【0013】
図5は請求項2に係わる吹き口の一例の斜視図である。溶着可能な合成樹脂製の吹き口12にフィルム状シート13を溶着15し、フィルム状シート13は吹き口12からの空気が通過できるようにチューブになっている。
図6は口に咥えて膨らます吹き口の拡大部分断面図を示す。型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状シート16を重ね合わせた内側に吹き口12にフィルム状シート13を溶着15した吹き口12を配置して、型抜きした溶着フイルム状シート16の端面周囲を図3の如く溶着5し、図1の状態に膨らませた袋体6の胴部11を握り、圧力を加えることで内側に折返し部7を押し上げ入り口に貼られた破れ易い紙9を破り、破れる際に破裂音が生じ、同時に内に有る紙テープ8を押し出し、紙テープ8が解けながら飛び散る。
【実施例3】
【0014】
図7は請求項3に係わる口に咥えて膨らます逆止弁付き吹き口の一例の断面図を示す。溶着可能な合成樹脂製の吹き口17に空気が戻らないようにする為に、一端が固定された薄い膜18が具備され弁の役目をし、空気が吹き込まれると膜18が倒れ、開放し空気がながれ、膨らました空気が外に出ようとすれば膜18が吹き口17の壁に密着して閉じる逆止弁付き吹き口19にフィルム状シート20が溶着され、空気が逆止弁付き吹き口19から吹き込まれ、膜18を押しのけフィルム状シート13を通して流れる。
【0015】
図8は口に咥えて膨らます吹き口の拡大部分断面図を示す。別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状シート21を重ね合わせた内側にフィルム状シート20を溶着した逆止弁付き吹き口19を配置して、型抜きした溶着フイルム状シート21の端面周囲を図3の如く溶着5し、逆止弁付き吹き口19より呼気を入れ図1の状態に膨らませた袋体6の胴部11を握り、圧力を加えることで内側に折返し部7を押し上げ入り口に貼られた破れ易い紙9を破り、破れる際に破裂音が生じ、同時に内に有る紙テープ8を押し出し、紙テープ8が解けながら飛び散る。
【産業上の利用可能性】
【0016】
パーティー、結婚式、誕生日などのお祝いの席で、その場を盛り上げる為に火薬入りのクラッカーが使用されている。クラッカーを使用した時に床そして飲食物にクラッカーの火薬を包んだ紙が粉々になり降り注ぐ難点があり、クラッカーを使用した後の片付けが残る。製作工程、輸送、販売においても少量とはいえ火薬を使用しているために細心の注意が必要であり、本発明は呼気で膨らました袋体を手の握る圧力で封印して有る紙を破り、破れる際に破裂音が生じ紙テープを飛ばし解ける。火薬入りのクラッカーと同じような音が紙が破れるときに生じるため火薬を使用しないエアークラッカーができる。又、紙テープに関しては従来より使用後にはまとめ易く、片付け易いことは周知の事実である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】使用状態の斜視図
【図2】チューブの一例の斜視図
【図3】エアークラッカーの平面図の一例
【図4】エアークラッカーの一例の断面図
【図5】請求項2に係わる吹き口の一例の斜視図
【図6】口に咥えて膨らます吹き口の拡大部分断面図
【図7】請求項3に係わる口に咥えて膨らます逆止弁付き吹き口の一例の断面図
【図8】口に咥えて膨らます吹き口の拡大部分断面図
【符号の説明】
【0019】
1. フィルム状シート
2. 溶着
3. チューブ
4. シート
5. 溶着
6. 袋体
7. 折返し部
8. 紙テープ
9. 紙
10.ストロー
11.胴部
12.吹き口
13.フィルム状シート
15.溶着
16.フィル厶状シート
17.吹き口
18.膜
19.逆止弁付き吹き口
20.フィルム状シート
21.フィルム状シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を二枚に合わせ両端を長手方向に溶着し短方向は開放のチューブを作成し、別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状の重ね合わせた内側にチューブを配置し一部外部に出し、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、チューブの通路を残して一体に溶着した袋体を作り、袋体の一部を内側に折り返し、その中に小さく薄く軽い紙等で作られ、丸く巻かれたテープを複数個挿入して口部分を破れ易い紙等で接着して封じる。溶着されていないチューブの通路に細い管、たとえばストローのようなものを挿入し、口に咥えて袋体を膨らませ、ストローを引き抜き、膨らませた袋体の胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、同時に内に有るテープを押し出し、テープが解けながら飛び散ることを特徴としたエアークラッカー。
【請求項2】
溶着可能な合成樹脂製の吹き口に上記請求項のチューブを溶着し、別に型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状の重ね合わせた内側にチューブを溶着した吹き口を配置して、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、袋体をつくり上記請求項1の構造を成して吹き口より袋体を膨らませて胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、同時に内に有るテープを押し出し、テープが解けながら飛び散ることを特徴としたエアークラッカー。
【請求項3】
請求項2の吹き口に逆止弁を付帯し、型抜きした可撓性を有する合成樹脂製の溶着フイルム状を重ね合わせた内側に逆止弁を付帯した吹き口を配置して、型抜きした溶着フイルム状の端面周囲を溶着し、袋体をつくり上記請求項1の構造を成して吹き口より袋体を膨らませて胴部を握り、圧力を加えることで内側に折り返した部分が入り口に貼られた紙を破り、同時に内に有るテープを押し出し、テープが解けながら飛び散ることを特徴としたエアークラッカー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−71256(P2006−71256A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−282720(P2004−282720)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(591046548)ユニテクニカ株式会社 (2)
【Fターム(参考)】