説明

エスカレータシステム

【課題】地震などにより、エスカレータ設備が自動停止したとき、キーを持たない保守員、あるいは建屋内にいる保守員以外の人に簡単な操作を行わせるだけで、エスカレータ設備を再起動させる。
【解決手段】 地震などが発生して、エスカレータ設備2が自動停止した後、エスカレータ設備2に取り付けられている操作盤12の非常時運転スイッチ16と、非常停止ボタン17が同時に押されたとき、制御装置3によって、再起動条件が満たされていると判断して、エスカレータ設備2の運転を再開させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震などの災害が発生し、エスカレータ設備を自動停止したとき、指定されたキーを持たない人でもエスカレータ設備を再起動できるようにしたエスカレータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ビルなどに設置されているエスカレータシステムでは、地震などの災害が発生したとき、エスカレータ設備を自動的に停止させて、人身事故などの重大事故の発生を未然に防止している。
【0003】
地震発生時のエスカレータの運転制御の従来例としては、特許文献1に記載の「エスカレータの地震時制御装置」がある。
【特許文献1】特開平9−286584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のエスカレータシステムでは、地震などが発生し、エスカレータ設備が自動停止すると、保守員がエスカレータ設備の各部を点検して、安全を確認した後、指定されたキーを使用してキースイッチを操作することによって再起動するようにしている。
【0005】
このため、管理対象となっているエスカレータ設備の数が多い場合には、地震発生などに起因して自動停止した全てのエスカレータ設備の運転を再開させるのに多大な時間がかかってしまうという問題があった。
【0006】
そこで、このような問題を解決する方法として、各建屋に保守員を常駐させたり、保守員の人数を増やしたりして、地震発生時における管理対象となっている全エスカレータ設備の安全確認時間を短縮させることも考えられる。しかし、このような問題解決方法では、労力、人件費がかかりすぎ、保守コストが増大してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑み、地震などの災害発生により、エスカレータ設備が自動停止したとき、キーを持たない保守員や建屋内にいる保守員以外の人でも、エスカレータ設備を再起動させることができ、保守コストを増大させることなく、利用者の利便性を大幅に向上させることができるエスカレータシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1に記載のように、建屋の上階と下階とを跨ぐように配置されるエスカレータ設備を持つエスカレータシステムにおいて、前記エスカレータ設備の操作盤に設けられた非常時運転スイッチと、前記エスカレータ設備が非常停止している状態で、前記非常時運転スイッチが所定操作されたとき、前記エスカレータ設備の運転を再開させる制御部とを備えたことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の他の態様は、請求項4に記載のように、建屋の上階と下階とを跨ぐように配置されるエスカレータ設備を持つエスカレータシステムにおいて、前記エスカレータ設備の操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号を入力する操作信号入力手段と、前記エスカレータ設備が非常停止している状態で、前記操作信号入力手段を介して入力した前記操作信号が予め設定されている再起動条件を満たしているかどうかを判定する判定手段と、判定の結果、入力した操作信号が前記再起動条件を満たしている場合には、前記エスカレータ設備の運転を再開させる運転再開制御手段とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、エスカレータ設備が非常停止している状態で、操作盤の操作内容が再起動条件を満たしたとき、エスカレータ設備の運転を再開させるようにしたので、地震などによりエスカレータ設備が自動停止しても、キーを持たない保守員や建屋内にいる保守員以外の人でも、エスカレータ設備を再起動させることができ、保守コストを増大させることなく、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
〈実施の形態の構成〉
図1は本発明によるエスカレータシステムの一実施形態を示す概略構成図である。
【0012】
この図に示すエスカレータシステム1は、建屋の上階側と下階側とを跨ぐように設置されるエスカレータ設備2と、エスカレータ設備2の運転を制御する制御装置3とを備えており、制御装置3によってエスカレータ設備2の運転を制御して乗客を搬送する。
【0013】
エスカレータ設備2は、骨組みとなるトラス機構4と、このトラス機構4の上部に配置される手すり機構5とを備えている。
【0014】
トラス機構4の内部には、駆動機6、ブレーキ7、主駆動装置8、ガイドレール9、踏段チェーン10、および踏段鎖歯車11などが配置されている。また、上階側と下階側には、各々操作盤12が設けられている。手すり機構5は、移動手すり13、欄干14などを備えている。そして、建屋側の商用電源から電源電圧が供給され、制御装置3から運転指示が出力されると、トラス機構4内に配置された駆動機6が駆動されて踏段チェーン10が走行される。これにより、各踏段15が移動するとともに、手すり機構5に設けられた移動手すり13が走行されて乗客が移動される。
【0015】
また、制御装置3は、図2に示すように、上階および下階の各操作盤12からの操作信号を入力する操作信号入力手段21Aと、エスカレータ設備2が非常停止している状態で、操作信号入力手段21Aを介して入力した操作信号が予め設定されている再起動条件を満たしているかどうかを判定する判定手段22と、再起動条件を判定パターンとして記憶する判定パターン記憶手段23と、判定手段22の判定の結果、入力した操作信号が再起動条件を満たしている場合には、エスカレータ設備2の運転を再開させる運転再開制御手段24と、地震発生時や運転再開時などにおいてスピーカやブザ、ディスプレイなどで構成された案内装置(図示せず)に対して各種の案内指示を報知する報知手段25とを備えている。
【0016】
各操作盤12は、図3に示すように、運転停止/開始用のキースイッチ31と、運転方向切換用のキースイッチ32と、非常時に押すことでエスカレータ設備2を停止させる非常停止スイッチ33とを備える一方、特に本実施形態では、非常時運転停止スイッチ34を設ける構成となっている。
【0017】
非常時運転スイッチ34は、図4に示すように、接点部35と、ボタン操作部36とから構成されている。通常時は接点部35は開状態となっており、所定震度以上の地震が発生したときに地震センサ(図示は省略する)から供給される地震発生信号により閉状態となり、ボタン操作部36の操作により操作信号を制御装置3へ出力可能に構成されている。
【0018】
前述した制御装置3の判定パターン記憶手段23には、操作盤12の設けられた非常時運転スイッチ34の所定操作、例えば係員によって、所定時間内に2回押圧(いわゆるダブルクリック)された場合に出力される操作信号が供給された場合に再起動条件を満たしていると判定するパターンなどが設定される。また、運転方向の判定パターンとして、上階側の非常時運転スイッチ34からの操作信号が供給された場合にはダウン運転、下階側の非常時運転スイッチ34からの操作信号が供給された場合にはアップ運転が設定される。あるいは、非常時運転スイッチ34からの操作信号が供給された場合には全てのエスカレータ設備2を非常出口のある方向に運転するパターンが設定される。さらに、非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ34との組み合わせの判定パターンも設定される。例えば、非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ34とが同時に所定時間押圧されたときに出力される操作信号パターン、非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ34とが所定の順番で操作されたときに出力される操作信号パターンなどが設定される。また、運転方向も上階側の非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ34とが所定操作された場合にはダウン運転、下階側の非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ34とが初手操作された場合にはアップ運転、あるいは非常出口が設定されている場合には、全てのエスカレータ設備2を非常出口のある方向に運転する等の種々のパターンを設定することができる。
【0019】
〈実施の形態の動作〉
次に、図1乃至図4を参照してエスカレータシステム1の動作を説明する。
【0020】
ここで、再起動条件を満たす再起動方法としては、(1)非常時運転スイッチ34のみによる再起動方法と、(2)非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ運転スイッチ34との組み合わせによる再起動方法とがある。
【0021】
(1)非常時運転スイッチ34のみによる再起動方法
まず、建屋側の商用電源から電源電圧が供給されているとき、制御装置3によって、設定スイッチなどで指定された運転内容、予め登録されている運転パターンで指定された走行速度、各操作盤12からの指示内容、例えば各操作盤12に設けられた各キースイッチ31,32のいずれかにキー(図示は省略する)が差し込まれて、指定されたアップ/ダウン指示、停止/ブザ指示などの指示内容に応じた上り運転指示、または下り運転指示などが生成されて、エスカレータ設備2に供給される。
【0022】
これにより、トラス機構4内に配置された駆動機6が起動されて、踏段チェーン10の走行が開始され、各踏段15の移動が開始される。同時に、手すり機構5に設けられた移動手すり13の走行が開始されて、乗客の搬送が開始される。
【0023】
このような状況で、地震などが発生して地震センサから地震発生信号が出力されると、制御装置3によってこれが検知される。制御装置3の報知手段25からは、エスカレータ設備2の音声案内装置(図示は省略する)に対してガイダンス指令が出力され、ブザ音とともに音声案内装置のスピーカから「減速運転を開始します」などのアナウンスがされる。次いで、エスカレータ設備2の駆動機4が順次、減速された後、「運転を停止します」などのアナウンスがされる。そして、エスカレータ設備2のブレーキ7が動作して、踏段チェーン10の走行、移動手すり13の走行が停止される。
【0024】
一方、操作盤12の非常時運転スイッチ34に設けられた接点部35は地震センサからの地震発生信号によって閉状態となる。この状態で、例えば下階側の操作盤12に設けられた非常時運転スイッチ34のボタン操作部36が、係員によって、例えば、所定時間内に2回押圧(いわゆるダブルクリック)されると、所定時間内に2回の操作信号が制御装置3に供給される。制御装置3の操作信号入力手段21Aを介して2回の操作信号が入力されると、判定手段22では、この操作信号が判定パターン記憶手段23に記憶された判定パターンと一致するか否かが判定される。この場合のパターンは「所定時間内の2度の操作信号入力」であるので、判定パターンと合致することになり、運転再開制御手段24に対して運転再開指令が出力されるとともに、報知手段25に運転を再開する旨の指示が出力される。そして、先ず、音声案内装置からブザ音とともに「運転を再開します」という音声案内がされる。その後、駆動機6が起動されて運転が再開される。
【0025】
この場合、判定パターン記憶手段23には、運転方向の指示情報も記憶されており、例えば、地震発生時において、上階側の非常時運転スイッチ34が所定操作された場合には、ダウン運転、下階側の非常時運転スイッチ34が所定操作された場合には、アップ運転するようにしても良い。または、地震発生時において、非常時運転スイッチ34が所定操作された場合には全てのエスカレータ設備2の運転方向を非常口方向に向くように運転するようにしても良い。
【0026】
(2)非常停止スイッチ33と非常時運転スイッチ運転スイッチ34との組み合わせによる再起動方法
地震などが発生して地震センサから地震発生信号が出力されると、制御装置3によってこれが検知される。制御装置3の報知手段25からは、エスカレータ設備2の音声案内装置(図示は省略する)に対してガイダンス指令が出力され、ブザ音とともに音声案内装置のスピーカから「減速運転を開始します」などのアナウンスがされる。次いで、エスカレータ設備2の駆動機4が順次、減速された後、「運転を停止します」などのアナウンスがされる。そして、エスカレータ設備2のブレーキ7が動作して、踏段チェーン10の走行、移動手すり13の走行が停止される。
【0027】
一方、操作盤12の非常時運転スイッチ34に設けられた接点部35は地震センサからの地震発生信号によって閉状態となる。この状態で、例えば下階側の操作盤12に設けられた非常時運転スイッチ34のボタン操作部36と非常停止スイッチ33が係員によって同時に所定時間だけ押圧されると、この操作信号が制御装置3の操作信号入力手段21Aに供給される。
【0028】
操作信号入力手段21Aを介して操作信号が入力されると、判定手段22では、この操作信号が判定パターン記憶手段23に記憶された判定パターンと一致するか否かが判定される。この場合のパターンは「非常時運転スイッチ34の操作信号と非常停止スイッチ33の操作信号が同時に所定時間入力」に相当するので、判定パターンと合致することになり、運転再開制御手段24に対して運転再開指令が出力されるとともに、報知手段25に運転を再開する旨の指示が出力される。そして、先ず、音声案内装置からブザ音とともに「運転を再開します」という音声案内がされる。その後、駆動機6が起動されて運転が再開される。
【0029】
この場合、判定パターン記憶手段23には、運転方向の指示情報も記憶されており、例えば、地震発生時において、上階側の非常時運転スイッチ34と非常衛視スイッチ33との組み合わせが所定操作された場合には、ダウン運転、下階側の非常時運転スイッチ34と非常停止スイッチ33との組み合わせが所定操作された場合には、アップ運転するようにしても良い。または、地震発生時において、非常時運転スイッチ34と非常停止スイッチ33との組み合わせが所定操作された場合には全てのエスカレータ設備2の運転方向を非常口方向に向くように運転するようにしても良い。
【0030】
〈実施の形態の効果〉
このように、この実施形態では、地震が発生して、エスカレータ設備2が自動停止した後、エスカレータ設備2に取り付けられている操作盤12の非常時運転スイッチ34の操作内容、または、非常停止ボタン33と非常時運転スイッチ34の操作内容によってエスカレータ設備2の運転を再開させるようにしていた。このため、地震により、エスカレータ設備2が自動停止したとき、キーを持たない保守員、あるいは建屋内にいる保守員以外の人に簡単な操作を行わせるだけで、エスカレータ設備2を再起動させることができ、これによって人件費などの保守コストを増大させることなく、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0031】
〈変形例〉
なお、上述した実施形態では、地震発生時に地震センサから地震発生信号が出力された場合、非常時運転スイッチ34に設けられた接点部35が閉状態となり、制御装置3への操作信号を出力可能に構成した。しかし、非常時運転スイッチ34に接点部35を設けないでボタン操作部36のみの構成にする一方、図5に示すように、制御装置3の操作信号入力手段21Bを接点部41と入力部42とで構成するようにしても良い。
【0032】
この場合、非常時運転スイッチ34はボタン操作部36を押圧することで操作信号を制御装置3側に出力することができるが、操作信号入力手段21Bの接点部41は、通常時は開状態となっており、外部からの入力信号を取り込むことができない。しかし、地震センサから地震発生信号が供給されると接点が閉状態となり、入力信号の取り込みが可能となる。これによって、非常時運転スイッチ34からの操作信号の入力が可能となる。判定手段22は、この非常時運転スイッチ34が所定操作された場合、または、非常時運転スイッチ34と非常停止スイッチ33の組み合わせが所定操作された場合に、運転再開を判定することが可能となる。
【0033】
また、上述した実施形態では、災害発生時として地震発生時を想定したが、これに限られず、火災発生時に火災報知器からの火災発生信号によって運転を停止させたエスカレータ設備2の運転再開にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明によるエスカレータシステムの一実施形態を示す概略構成図。
【図2】制御装置の詳細な構成を示すブロック図。
【図3】操作盤の詳細な構成を示す正面図。
【図4】非常時運転スイッチの構成を示すブロック図。
【図5】制御装置の変形例である操作信号入力手段の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0035】
1:エスカレータシステム
2:エスカレータ設備
3:制御装置
4:トラス機構
5:手すり機構
6:駆動機
7:ブレーキ
8:主駆動装置
9:ガイドレール
10:踏段チェーン
11:踏段鎖歯車
12:操作盤
13:移動手すり
14:欄干
15:踏段
21A,21B:操作信号入力手段
22:判定手段
23:判定パターン記憶手段
24:運転再開制御手段
31,32:キースイッチ
33:非常停止ボタン
34:非常時運転スイッチ
35,41:接点部
42:入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋の上階と下階とを跨ぐように配置されるエスカレータ設備を持つエスカレータシステムにおいて、
前記エスカレータ設備の操作盤に設けられた非常時運転スイッチと、
前記エスカレータ設備が非常停止している状態で、前記非常時運転スイッチが所定操作されたとき、前記エスカレータ設備の運転を再開させる制御部と、
を備えたことを特徴とするエスカレータシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のエスカレータシステムにおいて、
前記非常時運転スイッチは、災害発生時に災害発生センサから出力される災害発生信号に基づいて接点が切り替わり、前記所定操作による操作信号を運転再開指令として前記制御部に出力可能に構成される、
ことを特徴とするエスカレータシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のエスカレータシステムにおいて、
前記災害発生センサは,地震センサで構成され、
前記非常時運転スイッチは、所定強度以上の地震が発生した場合に地震センサから出力される地震発生信号に基づいて接点が切り替わり、
前記制御部は、所定の強度以上の地震が発生した場合に地震センサから出力される地震発生信号に基づいて前記非常時運転スイッチから出力される操作信号を受け付ける、
ことを特徴とするエスカレータシステム。
【請求項4】
建屋の上階と下階とを跨ぐように配置されるエスカレータ設備を持つエスカレータシステムにおいて、
前記エスカレータ設備の操作盤に設けられた操作スイッチからの操作信号を入力する操作信号入力手段と、
前記エスカレータ設備が非常停止している状態で、前記操作信号入力手段を介して入力した前記操作信号が予め設定されている再起動条件を満たしているかどうかを判定する判定手段と、
判定の結果、入力した操作信号が前記再起動条件を満たしている場合には、前記エスカレータ設備の運転を再開させる運転再開制御手段と、
を備えたことを特徴とするエスカレータシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のエスカレータシステムにおいて、
前記判定手段は、前記操作信号入力手段により入力された操作信号が前記操作盤に設けられた複数の操作スイッチが同時に操作されたときに出力される信号であるとき、または前記操作スイッチが予め決められた順序で操作されたときに出力される信号であるとき、夫々再起動条件を満たしていると判定する、
ことを特徴とするエスカレータシステム。
【請求項6】
請求項4または5に記載のエスカレータシステムにおいて、
前記運転再開制御手段は、前記判定手段により操作信号が前記再起動条件を満たしていると判定されたとき、非常口方向に前記エスカレータ設備の運転を再開させる、
ことを特徴とするエスカレータシステム。
【請求項7】
請求項4または5に記載のエスカレータシステムにおいて、
前記運転再開制御手段は、前記操作信号入力手段が入力した前記操作信号の内、前記エスカレータ設備の下階側に設けられた前記操作盤からの操作信号が前記再起動条件を満たしているとき、前記エスカレータ設備を上り運転させ、また前記エスカレータ設備の上階側に設けられた前記操作盤からの操作信号が再起動条件を満たしているとき、前記エスカレータ設備を下り運転させる、
ことを特徴とするエスカレータシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−254081(P2007−254081A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−79383(P2006−79383)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】