説明

エンジン冷却装置

【課題】本発明は、走行風で、十分にラジエータやエンジンを冷却させるエンジン冷却装置を提供する。
【解決手段】本発明のエンジン冷却装置は、ラジエータ5を経てラジエータ後方のエンジン8へ走行風を導く第1の風路16と、第1の風路16のラジエータの出口側から分岐して、第1の風路とは異なる方向からエンジンへ向かい、冷却用ファン27の風を冷却風としてエンジンへ導く第2の風路17と、第1の風路と第2の風路とを切り換え、走行風による冷却と冷却用ファンによる冷却とで風路16,17を使い分ける風路切換手段31a,31bとを有する構造を採用した。同構成により、走行風は、冷却用ファンの通過のない第1の風路、ラジエータを経て、直接的にエンジンへ導かれるから、十分な流速、風量をもつ走行風でラジエータやエンジンの冷却が行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラジエータの下流側に冷却用ファンを配置したエンジン冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックなど車両の多くは、車体のフロントグリルなどに形成されている空気取入口にラジエータを配置し、ラジエータの後方にエンジンを配置して、空気取入口から導入される走行風により、ラジエータを冷却したり、エンジンやエンジンルームを冷却したりしている。
こうしたエンジン冷却装置は、エンジンの高負荷状態、走行風が期待できないなど、走行風によるラジエータの冷却が期待できない状況に対処することが求められる。そのため、一般にエンジン冷却装置では、ラジエータとエンジンとの間に冷却用ファンを設けて、冷却用ファンの運転でも、ラジエータやエンジンやエンジンルームの冷却が行えるようにしている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−100656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、冷却用ファンは、風が通る領域を遮るように配置される。このため、走行風で冷却するときは、停止している冷却用ファンが走行風の流通を妨げ、ラジエータの熱交換性を低下させたり、エンジン(エンジンルームを含む)の冷却を妨げたりする。
そこで、本発明の目的は、走行風で、十分にラジエータやエンジンを冷却させるエンジン冷却装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、上記目的を達成するためにエンジン冷却装置は、車両の走行風をラジエータを経てラジエータ後方のエンジンへ導く第1の風路と、第1の風路のラジエータの出口側から分岐して、第1の風路とは異なる方向からエンジンへ向かい、冷却用ファンにより生成される風を冷却風としてエンジンへ導く第2の風路と、第1の風路と第2の風路とを切り換え、走行風による冷却と冷却用ファンによる冷却とで風路を使い分ける風路切換手段とを有する構造を採用した。
【0006】
同構成によると、走行風で冷却するときには、走行風は、冷却用ファンを通過しない第1の風路、ラジエータを経て、直接的にエンジンへ導かれる。そして、冷却用ファンで冷却するときだけ、同ファンからの冷却風が第2の風路(冷却用ファンを通過する風路)を通じて、エンジンへ導かれる。こうした風路の切換えにより、走行風は、冷却用ファンの影響を受けずにラジエータやエンジンへ導かれる。これにより、ラジエータやエンジンは、十分な流速、風量の走行風で冷却される。
【0007】
請求項2の発明は、上記目的に加え、冷却用ファンが生成した冷却風で、効果的にエンジンの冷却が行えるよう、第2の風路は、冷却風がエンジンの前側からエンジン側部へ向けて吹き出されるように形成した。
請求項3の発明は、上記目的に加え、エンジンの熱害を受けやすい部位が重点的に冷却風で冷却されるよう、第2の風路の冷却風の吹出方向は、可変可能としたことにある。
請求項4の発明は、上記目的に加え、簡単な構造で風路の切換えが行えるよう、風路切換手段は、外部からの指令により風路の開口を開閉する開閉フィン機構を採用したことにある。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、風路の切換えにより、走行風が冷却用ファンの影響を受けずにラジエータやエンジンへ導くことができるうえ、冷却用ファンで得られる冷却風も十分にラジエータやエンジンへ導くことができる。
したがって、十分な流速、風量をもつ走行風や冷却用ファンの冷却風で、ラジエータやエンジンを冷却することができ、ラジエータの冷却性能の向上が図れるうえ、エンジン(エンジンルームを含む)を効果的に冷却することができる。しかも、冷却用ファンを通る経路は、エンジンの熱害を受けやすい部位へ冷却風を送ることが可能なので、エンジンの効果的な冷却に大きく寄与する。
【0009】
請求項2の発明によれば、さらに冷却用ファンが生成した冷却風で、効果的にエンジンを冷却することができる。
請求項3の発明によれば、さらにエンジンの熱害を受けやすい部位を重点的に冷却することができる。
請求項4の発明によれば、さらに簡単な構造で風路の切換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態のエンジン冷却装置を示す斜視図。
【図2】同エンジン冷却装置の平断面図。
【図3】図2中のA−A線に沿うエンジン冷却装置の背面図。
【図4】図3中のB−B線に沿う断面図。
【図5】冷却用ファンで生成される冷却風を送風しているときを示す平断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態のエンジン冷却装置を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を図1ないし図5に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は車両であるところの例えばキャブオーバ形トラックのエンジン冷却装置の全体を示していて、図2〜図4は同装置の各部それぞれの断面を示している。
まず、トラックの基本的な構造を概略的に説明すると、図1中1は、車両前部に有するキャブ(図示しない)の最前部に形成されているフロントグリルを示している。フロントグリル1には空気取入口2が形成されている。キャブの床板部1a(一部だけ図示)の下部には、空気取入口2と連なるエンジンルーム3が形成されていて、空気取入口2から走行風がエンジンルーム3へ導入される構造となっている。
【0012】
空気取入口2の内側の地点には、角形のラジエータ5が設置されている。ラジエータ5は、エンジン冷却水を冷却する熱交換器である。このラジエータ5の後方の地点には、エンジン、例えば多気筒のレシプロディーゼルエンジン8(以下、単にエンジン8という)が据え付けられている。エンジン8は、エンジンルーム3の大部分を占めるように据え付けられている。
【0013】
同エンジン8は、周知のようにピストン(図示しない)を収めたシリンダブロック9、動弁系(図示しない)や吸・排気側のマニホールド12(排気側しか図示せず)やEGRクーラ11などが付いたシリンダヘッド13、オイルパン14、燃料噴射装置(図示しない)などから構成される。なお、EGRクーラ11は、ここではシリンダヘッド13を挟んだ排気マニホールド10とは反対側に配置してある。
【0014】
このエンジン8の冷却系統を構成する冷却水路が、ラジエータホース(いずれも図示しない)を介して上記ラジエータ5と接続してある。
なお、エンジン8の出力部は、トランスミッション、プロペラシャフト、デファレンシャ(いずれも図示しない)を介して、車両後部の走行輪(後輪:図示しない)に連結され、走行に必要な駆動力が走行輪へ伝達される。
【0015】
ラジエータ5とエンジン8の前部との間には、走行風を十分にエンジン8やエンジンルーム3へ導けるようにした切換式の風路構造15が設けられている。同風路構造15は、走行風用の風路16(本願の第1の風路に相当)と、それから分岐したファン用の風路17(本願の第2の風路に相当)とを用い、これら風路16,17を切換機構18(本願の風路切換手段に相当)によって使い分ける構造で構成されている。
【0016】
具体的には走行風用の風路16は、図1〜図4にも示されるように例えばラジエータ5の後面(出口)外周部に装着された角形の短ダクト20から構成されている。短ダクト20は、ラジエータ5の後面(出口)から後方のエンジン8の近くまで直線的に突き出ている。これで、空気取入口2から導入される走行風が、ラジエータ5を通過し、そのまま短ダクト20の出口20aから、エンジン8へ導けるようにしている。
【0017】
またファン用の風路17は、短ダクト20の車幅(左右)方向両側に設けた左右一対のファン用ダクト22から形成されている。ファン用ダクト22は、いずれも短ダクト20の側部から、エンジン8側へ向け斜め後方に張り出したダクトから構成される。さらに述べるとファン用ダクト22は、短ダクト20の側部形状にならう扁平な断面をもつ扁平形のダクトから構成される。同ダクトの基端が短ダクト20の左右両側部に形成されている中継口21と連通している。つまり、ファン用ダクト20は、ラジエータ5の出口側から分岐させてある。
【0018】
一対のファン用ダクト22の先端側(前部)のうち、エンジン8と向き合う側面部分には、それぞれ円形の吹出口24が形成されている。この後傾したファン用ダクト22により、先の短ダクト20とは異なる方向から風をエンジン8へ向かわせる構造にしている。吹出口24は、特にエンジン8の熱害を受けやすい箇所、ここでは排気マニホールド12やEGRクーラ11の有る方向に向いている。各吹出口24には、冷却用ファン、例えば電動機25でプロペラ26を回転させるファン、いわゆるプロペラファン27が据え付けられ、プロペラファン25で生成された冷却風が、先の短ダクト20とは異なる経路、すなわちファン用ダクト22を通り、エンジン8やエンジンルーム3へ導けるようにしている。
【0019】
また切換機構18は、例えば短ダクト20の出口20a(風路の開口)と中継口21(風路の開口)に、フィン機構31a,31b(本願の開閉フィン機構に相当)を設けた構造が用いられている。
具体的には出口20aのフィン機構31aは、例えば図1〜図4に示されるように出口20aを開閉する帯板状の複数の横形フィン32(開閉部材)を、出口20aの上下方向に沿って複数段、回動可能に配設し、これら横形フィン32を、駆動源、例えばソレノイド33と、同ソレノイド33の励・消磁に伴う直線方向の動きを回動方向の動きに変えるレバー機構34(伝達機構)とを用いて、図4中の実線で示す出口20aを全開にする全開位置a、二点鎖線で示す出口20aを全閉にする全閉位置bに切り換え可能とした構造が用いられる。なお、レバー機構34は詳細には図示していない。
【0020】
また各中継口21のフィン機構31bは、例えば図1および図2に示されるように縦長の中継口20aを開閉する帯板状の縦形フィン35(開閉部材)を各中継口21に回動可能に据え付け、一方の縦形フィン35を駆動源、例えばサーボモータ36で直接的に駆動し、他方の縦形フィン35をサーボモータ36から例えばベルト機構37(伝達機構)で中継させた駆動力で間接的に駆動して、一対の縦形フィン35をシンクロさせながら、図2中の実線で示す中継口21を全閉にする全閉位置x、二点鎖線で示す中継口21を全開にする全開位置yに切換可能とした構造が用いられる。なお、ベルト機構37は、ベルト部材37aの一部だけしか図示していない(図1)。
【0021】
電動機25(プロペラファン27)、ソレノイド33(フィン機構31a)、サーボモータ36(フィン機構31b)は、図1に示されるように制御部39(例えばマイクロコンピュータおよびその周辺機器で構成されるもの)に接続されている。制御部39には、例えば車速やエンジン冷却水の温度やエンジンルーム3内の温度から、走行風で冷却が賄えると判断したとき、プロペラファン27の運転を停止し、横形フィン32を全開(全開位置a)、縦形フィン35を全閉(全閉位置x)に位置決める制御が施されている。さらに制御部39には、走行風では冷却が不十分で冷却用ファンによる冷却を要すると判断したとき、プロペラファン27を運転させ、横形フィン32を全閉(全閉位置b)、縦形フィン35を全開(全開位置y)に位置決める制御が施されている。むろん制御部39は、このために各種センサ(図示しない)からエンジン8の冷却水温情報、エンジンルーム温度情報、車速情報など、ファン運転やフィン切換えを判断するために必要な情報が入力されたり、同判断に必要な設定が施されたりしてある。
【0022】
つまり、外部からの指令により制御されるフィン機構21a,31bによって、出口20a、中継口21は開閉され、ファン運転時は、プロペラファン27を通過する経路で、プロペラファン27で生成される冷却風をエンジン8へ導き、ファン停止時は、ファンを通過しない経路で、空気取入口2から取り込まれる走行風をダイレクトにエンジン8に導けるようにしている。これで、風路16,17の使い分けが可能なエンジン冷却装置40を構成している。
【0023】
このエンジン冷却装置40の作用について説明すると、今、例えば車両の低車速、高負荷運転により、エンジン冷却水温やエンジンルーム3の温度が上昇し、冷却用ファンによる冷却が必要となったとする。
このときは、制御部39の指令により、図5に示されるように横形フィン32は、ソレノイド33の作動により、全閉位置bに位置決められ、縦形フィン35は、サーボモータ36の作動により、全開位置yに位置決められる。すると、図5に示されるようにラジエータ5の出口側からエンジン8までの間には、風路15とは異なる経路、すなわちラジエータ5の出口側から分岐してエンジン8へ向かう経路が形成される。プロペラファン27は、経路の形成と共に運転される。
【0024】
すると、プロペラファン27で生成される気流により、フロントグリル1の空気取入口2から外気が取り入れられる。この外気が冷却風となる。この冷却風が、ラジエータ5、両側の風路17を経て、各吹出口24に至り、エンジン8の前側から両側部へ向け吹き出される。これで、ラジエータ5やエンジン8やエンジンルーム3は冷却され、上昇した各部の温度が低下する。特に吹出口24の吹出方向は、エンジン8の熱害を受けやすい部位、ここではシリンダヘッド13の片側に有る排気マニホールド12、その反対側に有るEGRクーラ11に向いているので、排気マニホールド12を含むその周辺やEGRクーラ11を含むその周辺は効果的に冷却される。
【0025】
また車両の走行中に得られる走行風を用いて、ラジエータ5やエンジン8やエンジンルーム3を冷却するとする(プロペラファン27は停止)。このときは、制御部39の指令により、図2に示されるように横形フィン32は、ソレノイド33の作動により、全開位置aに位置決められ、縦形フィン35は、サーボモータ36の作動により、全閉位置xに位置決められる。すると、ラジエータ5の出口からエンジン8までの間には、プロペラファン27(冷却用ファン)を通らずに、最も短い距離でエンジン8へ向かう直線状の経路が形成される。
【0026】
これにより、フロントグリル1の空気取入口2から取り入れられた走行風は、そのまま冷却風として、ラジエータ5、風路16を経て、出口20aから、エンジン8の前側へ向け一直線状に吹き出される。これで、ラジエータ5やエンジン8やエンジンルーム3は冷却され、上昇した各部の温度が低下する。
このときの走行風が流れる経路には、従来のような風の流通の妨げる冷却用ファンはないから、十分な流速や流量をもつ冷却風が、ラジエータ5やエンジン8やエンジンルーム3に導入される。
【0027】
したがって、風路16,17の使い分けから、走行風はプロペラファン27(冷却用ファン)の影響を受けずにすみ、損失を抑えた十分な流速や流量をもつ走行風で、ラジエータ5やエンジン8やエンジンルーム3の冷却が行える。その結果、ラジエータ5を高い冷却性能で冷却できるうえ、エンジン5やエンジンルーム3も効果的に冷却でき、高い冷却効果が確保できる。
【0028】
しかも、風路17は、冷却風をエンジン8の前側からエンジン側部へ吹き出すレイアウトとしてあるので、プロペラファン27の冷却風でエンジン8を効果的に冷却できる。特にプロペラファン27(冷却用ファン)を通る経路は、自由度が高く、冷却風をエンジン8の熱害を受けやすい部位、ここではエンジン8の側部に配置されている排気マニホールド12やEGRクーラ11などへ導けるので、エンジン8の効果的な冷却に大きく寄与する。
【0029】
そのうえ、風路16,17の切換えは、風路16,17の開口の開閉を行うフィン機構31a、31b(開閉フィン機構)を用いたから、簡単な構造ですむ。特に横形フィン32や縦形フィン35などの開閉部材を用い、同フィン32,35をソレノイド33やサーボモータ36などの駆動源で駆動すると、簡単に外部からの指令で風路16,17の切換が行える。
【0030】
図6は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例で、風路17の吹出方向を可変可能としたものである。具体的には、各吹出口24に配置されるプロペラファン27を、上下方向、左右方向に変位可能な取付台42を介して、ファン用ダクト22に据え付けて、各吹出口24の向きを可変可能としたものである。
【0031】
このようにすると、取付台42の変位機能から、プロペラファン27の姿勢を変えるだけで、簡単に冷却風をエンジン8の熱がこもりやすい地点、例えばエンジン8の上部とその直上のキャブ床板部1aとの間に存する隙間などへ送風することができる。そのため、エンジン8の熱害を受けやすい部位を重点的に冷却することができ、一層、冷却の自由度が増す。
なお、吹出方向の可変は、上下・左右方向に可変可能な取付台でなく、首振り可能にプロペラファン27を据え付ける機構を用いても構わない。
但し、図6において第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。
【0032】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。
例えば上述した実施形態では、ラジエータの両側に張り出すように一対の第2の風路を形成したが、これに限らず、ラジエータの片側からだけ張り出す第2の風路を用いてもよい。また上述の実施形態のような複数個所に設けたフィン機構でなく、他の機構で風路の切換えを行うようにしてもよい。さらにフィン機構は、二箇所に設けたが、第2の風路に係る圧力損失が十分に小さい場合、第1の風路の出口の一箇所にだけフィン機構を設けただけでも風路の切換えが行えるので、フィン機構の数量も限定されるものではない。また上述の実施形態では本発明をトラックのエンジン冷却装置に適用したが、これに限らず、他の乗用車などの車両のエンジン冷却装置に本発明を適用しても構わない。もちろん、ラジエータは、インタークーラが装着された構造でも構わない。
【符号の説明】
【0033】
5 ラジエータ
8 エンジン
16 走行風用の風路(第1の風路)
17 ファン用の風路(第2の風路)
31a,31b フィン機構(開閉フィン機構、風路切換手段)
40 エンジン冷却装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行風を、ラジエータを経て当該ラジエータ後方のエンジンへ導く第1の風路と、
冷却用ファンを有し、前記第1の風路の前記ラジエータの出口側から分岐して前記第1の風路とは異なる方向から前記エンジンへ向かい、前記冷却用ファンにより生成される風を冷却風として前記エンジンへ導く第2の風路と、
前記第1の風路と前記第2の風路とを切り換え、前記走行風による冷却と前記冷却用ファンによる冷却とで風路を使い分ける風路切換手段と
を具備したことを特徴とするエンジン冷却装置。
【請求項2】
前記第2の風路は、前記冷却風が前記エンジンの前側からエンジン側部へ向けて吹き出されるように形成してあることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却装置。
【請求項3】
前記第2の風路の吹出方向は、可変可能としてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン冷却装置。
【請求項4】
前記風路切換手段は、外部からの指令により風路の開口を開閉する開閉フィン機構で構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のエンジン冷却装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−82745(P2012−82745A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229598(P2010−229598)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【出願人】(303002158)三菱ふそうトラック・バス株式会社 (1,037)