エーテル型リン脂質の測定方法
【課題】試料中のエーテル型リン脂質の測定方法及び測定用組成物を提供する。
【解決手段】試料中のコリン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、酵素Bを用いて、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程を含む前記方法を提供する。また、試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、酵素B’を用いて、試料中のエタノールアミン型リゾエーテル型リン脂質を、エタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程を含む前記方法を提供する。
【解決手段】試料中のコリン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、酵素Bを用いて、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程を含む前記方法を提供する。また、試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、酵素B’を用いて、試料中のエタノールアミン型リゾエーテル型リン脂質を、エタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程を含む前記方法を提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料中のコリン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、(b)以下の工程(b1)又は(b2)を行う工程:
(b1)酵素Bを用いて、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b2)酵素Bを用いて、コリン型のエーテル型リン脂質をコリンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;
を含む前記方法。
【請求項2】
試料中のコリン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、以下の(a)〜(c)の工程:
(a)酵素Aを用いて、試料中のコリン型のエーテル型リン脂質をコリン型のリゾエーテル型リン脂質と脂肪酸に分解する工程;
(b)以下の工程(b1)又は(b2)を行う工程:
(b1)酵素Bを用いて、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b2)酵素Bを用いて、コリン型のエーテル型リン脂質をコリンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;及び
(c)工程(b)で得られたコリンの濃度を測定する工程;
を含む前記方法。
【請求項3】
前記試料がホスファチジルコリン及び/又はリゾホスファチジルコリンを含み、前記工程(b)に先立って、以下の工程(a1)及び/又は工程(a2):
(a1)酵素A1を用いて、ホスファチジルコリンをリゾホスファチジルコリンと脂肪酸に分解する工程;及び/又は
(a2)酵素A2を用いて、リゾホスファチジルコリンを分解し、実質的に消去する工程;
を含む、請求項1又は2に記載の測定方法。
【請求項4】
工程(a2)が、酵素A2を用いて、リゾホスファチジルコリンをグリセロホスフォコリンと脂肪酸に分解し、実質的に消去する工程である、請求項3に記載の測定方法。
【請求項5】
前記試料がコリンを含み、前記工程(b)に先立って、
(p)試料中のコリンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項6】
前記試料がスフィンゴミエリンを含み、前記工程(b)に先立って、
(q)酵素Qを用いて、スフィンゴミエリンをセラミドとホスフォリルコリンに分解し、実質的に消去する工程(ただし、酵素Qはコリン型のエーテル型リン脂質類に作用しない)
を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項7】
工程(q)が、低濃度界面活性剤の存在下、酵素Qを用いて、スフィンゴミエリンをセラミドとホスフォリルコリンに分解し、実質的に消去する工程(ただし、酵素Qはコリン型のエーテル型リン脂質類に作用しない)である、請求項6に記載の測定方法。
【請求項8】
前記工程(a1)及び(a2)の後であって、前記工程(b)に先立って、
(r)グリセロホスフォコリンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項3〜7のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項9】
前記工程(c)が、コリンを分解して得られた過酸化水素を定量する方法を用いて行われる、請求項2〜8のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項10】
前記コリン型のエーテル型リン脂質類が、コリン型のプラズマローゲン類であり、
前記コリン型のリゾエーテル型リン脂質が、コリン型のリゾプラズマローゲンであり、
前記コリン型のエーテル型リン脂質が、コリン型のプラズマローゲンである、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項11】
試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、(b’)以下の工程(b’1)又は(b’2)を行う工程:
(b’1)酵素B’を用いて、試料中のエタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質を、エタノールアミンとリゾリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b’2)酵素B’を用いて、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質をエタノールアミンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質をエタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;
を含む前記方法。
【請求項12】
試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、以下の(a’)〜(c’)の工程:
(a’)酵素A’を用いて、試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質をエタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質と脂肪酸に分解する工程;
(b’)以下の工程(b’1)又は(b’2)を行う工程:
(b’1)酵素B’を用いて、エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質をエタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b’2)酵素B’を用いて、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質をエタノールアミンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質をエタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;及び
(c’)工程(b’)で得られたエタノールアミンの濃度を測定する工程;
を含む前記方法。
【請求項13】
前記試料がホスファチジルエタノールアミン及び/又はリゾホスファチジルエタノールアミンを含み、前記工程(b’)に先立って、以下の工程(a’1)及び/又は(a’2):
(a’1)酵素A’1を用いて、ホスファチジルエタノールアミンをリゾホスファチジルエタノールアミンと脂肪酸に分解する工程;及び/又は
(a’2)酵素A’2を用いて、リゾホスファチジルエタノールアミンを分解し、実質的に消去する工程;
を含む、請求項11又は12に記載の測定方法。
【請求項14】
工程(a’2)が、酵素A’2を用いて、リゾホスファチジルエタノールアミンをグリセロホスフォエタノールアミンと脂肪酸に分解し、実質的に消去する工程である、請求項13に記載の測定方法。
【請求項15】
前記試料がエタノールアミンを含み、前記工程(b’)に先立って、
(p’)試料中のエタノールアミンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項11〜14のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項16】
前記工程(a’1)及び(a’2)の後であって、前記工程(b’)に先立って、
(r’)グリセロホスフォエタノールアミンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項13〜15のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項17】
前記工程(a’)、(a’1)、(a’2)、(b’)、(c’)、(p’)及び(r’)のいずれか1以上の工程が弱アルカリ性条件下で実施される、請求項11〜16のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項18】
前記工程(c’)が、エタノールアミンを分解して得られた過酸化水素を定量する方法を用いて行われる、請求項12〜17のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項19】
全工程が30分以内に完了する、請求項11〜18のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項20】
前記エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類が、エタノールアミン型のプラズマローゲン類であり、
前記エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質が、エタノールアミン型のリゾプラズマローゲンであり、
前記エタノールアミン型のエーテル型リン脂質が、エタノールアミン型のプラズマローゲンである、請求項11〜19のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項21】
以下の成分:
(i)ホスファチジルコリンをリゾホスファチジルコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;
(ii)リゾホスファチジルコリンをグリセロホスフォコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;
及び
(iii)ホスフォリパーゼD(PLD);
を含有する、コリン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項22】
(iv)コリンオキシダーゼ(COD);
(v)グリセロホスフォコリンホスフォジエステラーゼ(GPCP);及び
(vi)スフィンゴミエリンをセラミドとホスフォリルコリンに分解する作用を有する酵素であって、コリン型のエーテル型リン脂質類に作用しない酵素;
よりなる群から選択されるいずれか1以上の成分をさらに含有する、請求項21に記載のコリン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項23】
ホスファチジルコリンをリゾホスファチジルコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素、及び
リゾホスファチジルコリンをグリセロホスフォコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素を含有する組成物1;並びに
ホスフォリパーゼD(PLD)を含有する組成物2;
を含む、コリン型のエーテル型リン脂質類測定用キット。
【請求項24】
前記コリン型のエーテル型リン脂質類が、コリン型のプラズマローゲン類である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の組成物又はキット。
【請求項25】
以下の成分:
(i’)ホスファチジルエタノールアミンをリゾホスファチジルエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;
(ii’)リゾホスファチジルエタノールアミンをグリセロホスフォエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;及び
(iii’)ホスフォリパーゼD(PLD)
を含有する、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項26】
さらに以下の成分:
(iv’)エタノールアミンをアルデヒドとアンモニアと過酸化水素に分解する作用を有する酵素;及び/又は
(v’)グリセロホスフォコリンホスフォジエステラーゼ(GPCP);
を含有する、請求項22に記載のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項27】
ホスファチジルエタノールアミンをリゾホスファチジルエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素、及び
リゾホスファチジルエタノールアミンをグリセロホスフォエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素
を含有する組成物1’;並びに
ホスフォリパーゼD(PLD)を含有する組成物2’;
を含む、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類測定用キット。
【請求項28】
前記エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類が、エタノールアミン型のプラズマローゲン類である、請求項25〜27のいずれか1項に記載の組成物又はキット。
【請求項29】
試料中のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、以下の(a’’)〜(c’’)の工程:
(a’’)酵素A’’を用いて、以下の反応で試料中のエーテル型リン脂質をリゾエーテル型リン脂質と脂肪酸に分解する工程;
【化1】
(式中、
R1は、炭化水素基であり、
R2は、水素又は炭化水素基であり、
Xは、コリン、エタノールアミン、セリン、イノシトール、エタノール又はこれらの誘導体である)
(b’’)以下の工程(b’’1)又は(b’’2)を行う工程:
(b’’1)酵素B’’を用いて、以下の反応でリゾエーテル型リン脂質を分解する工程;
【化2】
(式中、
R1は、炭化水素基であり、
Xは、コリン、エタノールアミン、セリン、イノシトール、エタノール又はこれらの誘導体である);又は
(b’’2)酵素B’’を用いて、上記(b’’1)に示した反応でリゾエーテル型リン脂質を
分解し、以下の反応でエーテル型リン脂質を分解する工程;
【化3】
(式中、
R1は、炭化水素基であり、
R2は、水素又は炭化水素基であり、
Xは、コリン、エタノールアミン、セリン、イノシトール、エタノール又はこれらの誘導体である);並びに
(c’’)工程(b’’)で得られたXの濃度を測定する工程;
(但し、ここで、上記工程(a’’)〜(c’’)におけるXは全て同一である)
を含む、前記方法。
【請求項1】
試料中のコリン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、(b)以下の工程(b1)又は(b2)を行う工程:
(b1)酵素Bを用いて、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b2)酵素Bを用いて、コリン型のエーテル型リン脂質をコリンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;
を含む前記方法。
【請求項2】
試料中のコリン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、以下の(a)〜(c)の工程:
(a)酵素Aを用いて、試料中のコリン型のエーテル型リン脂質をコリン型のリゾエーテル型リン脂質と脂肪酸に分解する工程;
(b)以下の工程(b1)又は(b2)を行う工程:
(b1)酵素Bを用いて、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b2)酵素Bを用いて、コリン型のエーテル型リン脂質をコリンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、コリン型のリゾエーテル型リン脂質をコリンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;及び
(c)工程(b)で得られたコリンの濃度を測定する工程;
を含む前記方法。
【請求項3】
前記試料がホスファチジルコリン及び/又はリゾホスファチジルコリンを含み、前記工程(b)に先立って、以下の工程(a1)及び/又は工程(a2):
(a1)酵素A1を用いて、ホスファチジルコリンをリゾホスファチジルコリンと脂肪酸に分解する工程;及び/又は
(a2)酵素A2を用いて、リゾホスファチジルコリンを分解し、実質的に消去する工程;
を含む、請求項1又は2に記載の測定方法。
【請求項4】
工程(a2)が、酵素A2を用いて、リゾホスファチジルコリンをグリセロホスフォコリンと脂肪酸に分解し、実質的に消去する工程である、請求項3に記載の測定方法。
【請求項5】
前記試料がコリンを含み、前記工程(b)に先立って、
(p)試料中のコリンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項6】
前記試料がスフィンゴミエリンを含み、前記工程(b)に先立って、
(q)酵素Qを用いて、スフィンゴミエリンをセラミドとホスフォリルコリンに分解し、実質的に消去する工程(ただし、酵素Qはコリン型のエーテル型リン脂質類に作用しない)
を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項7】
工程(q)が、低濃度界面活性剤の存在下、酵素Qを用いて、スフィンゴミエリンをセラミドとホスフォリルコリンに分解し、実質的に消去する工程(ただし、酵素Qはコリン型のエーテル型リン脂質類に作用しない)である、請求項6に記載の測定方法。
【請求項8】
前記工程(a1)及び(a2)の後であって、前記工程(b)に先立って、
(r)グリセロホスフォコリンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項3〜7のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項9】
前記工程(c)が、コリンを分解して得られた過酸化水素を定量する方法を用いて行われる、請求項2〜8のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項10】
前記コリン型のエーテル型リン脂質類が、コリン型のプラズマローゲン類であり、
前記コリン型のリゾエーテル型リン脂質が、コリン型のリゾプラズマローゲンであり、
前記コリン型のエーテル型リン脂質が、コリン型のプラズマローゲンである、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項11】
試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、(b’)以下の工程(b’1)又は(b’2)を行う工程:
(b’1)酵素B’を用いて、試料中のエタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質を、エタノールアミンとリゾリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b’2)酵素B’を用いて、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質をエタノールアミンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質をエタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;
を含む前記方法。
【請求項12】
試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、以下の(a’)〜(c’)の工程:
(a’)酵素A’を用いて、試料中のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質をエタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質と脂肪酸に分解する工程;
(b’)以下の工程(b’1)又は(b’2)を行う工程:
(b’1)酵素B’を用いて、エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質をエタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;又は
(b’2)酵素B’を用いて、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質をエタノールアミンとエーテル型ホスファチジン酸に分解し、エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質をエタノールアミンとリゾエーテル型ホスファチジン酸に分解する工程;及び
(c’)工程(b’)で得られたエタノールアミンの濃度を測定する工程;
を含む前記方法。
【請求項13】
前記試料がホスファチジルエタノールアミン及び/又はリゾホスファチジルエタノールアミンを含み、前記工程(b’)に先立って、以下の工程(a’1)及び/又は(a’2):
(a’1)酵素A’1を用いて、ホスファチジルエタノールアミンをリゾホスファチジルエタノールアミンと脂肪酸に分解する工程;及び/又は
(a’2)酵素A’2を用いて、リゾホスファチジルエタノールアミンを分解し、実質的に消去する工程;
を含む、請求項11又は12に記載の測定方法。
【請求項14】
工程(a’2)が、酵素A’2を用いて、リゾホスファチジルエタノールアミンをグリセロホスフォエタノールアミンと脂肪酸に分解し、実質的に消去する工程である、請求項13に記載の測定方法。
【請求項15】
前記試料がエタノールアミンを含み、前記工程(b’)に先立って、
(p’)試料中のエタノールアミンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項11〜14のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項16】
前記工程(a’1)及び(a’2)の後であって、前記工程(b’)に先立って、
(r’)グリセロホスフォエタノールアミンを分解し、実質的に消去する工程
を含む、請求項13〜15のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項17】
前記工程(a’)、(a’1)、(a’2)、(b’)、(c’)、(p’)及び(r’)のいずれか1以上の工程が弱アルカリ性条件下で実施される、請求項11〜16のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項18】
前記工程(c’)が、エタノールアミンを分解して得られた過酸化水素を定量する方法を用いて行われる、請求項12〜17のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項19】
全工程が30分以内に完了する、請求項11〜18のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項20】
前記エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類が、エタノールアミン型のプラズマローゲン類であり、
前記エタノールアミン型のリゾエーテル型リン脂質が、エタノールアミン型のリゾプラズマローゲンであり、
前記エタノールアミン型のエーテル型リン脂質が、エタノールアミン型のプラズマローゲンである、請求項11〜19のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項21】
以下の成分:
(i)ホスファチジルコリンをリゾホスファチジルコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;
(ii)リゾホスファチジルコリンをグリセロホスフォコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;
及び
(iii)ホスフォリパーゼD(PLD);
を含有する、コリン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項22】
(iv)コリンオキシダーゼ(COD);
(v)グリセロホスフォコリンホスフォジエステラーゼ(GPCP);及び
(vi)スフィンゴミエリンをセラミドとホスフォリルコリンに分解する作用を有する酵素であって、コリン型のエーテル型リン脂質類に作用しない酵素;
よりなる群から選択されるいずれか1以上の成分をさらに含有する、請求項21に記載のコリン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項23】
ホスファチジルコリンをリゾホスファチジルコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素、及び
リゾホスファチジルコリンをグリセロホスフォコリンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素を含有する組成物1;並びに
ホスフォリパーゼD(PLD)を含有する組成物2;
を含む、コリン型のエーテル型リン脂質類測定用キット。
【請求項24】
前記コリン型のエーテル型リン脂質類が、コリン型のプラズマローゲン類である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の組成物又はキット。
【請求項25】
以下の成分:
(i’)ホスファチジルエタノールアミンをリゾホスファチジルエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;
(ii’)リゾホスファチジルエタノールアミンをグリセロホスフォエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素;及び
(iii’)ホスフォリパーゼD(PLD)
を含有する、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項26】
さらに以下の成分:
(iv’)エタノールアミンをアルデヒドとアンモニアと過酸化水素に分解する作用を有する酵素;及び/又は
(v’)グリセロホスフォコリンホスフォジエステラーゼ(GPCP);
を含有する、請求項22に記載のエタノールアミン型のエーテル型リン脂質類測定用組成物。
【請求項27】
ホスファチジルエタノールアミンをリゾホスファチジルエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素、及び
リゾホスファチジルエタノールアミンをグリセロホスフォエタノールアミンと脂肪酸に分解する作用を有する酵素
を含有する組成物1’;並びに
ホスフォリパーゼD(PLD)を含有する組成物2’;
を含む、エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類測定用キット。
【請求項28】
前記エタノールアミン型のエーテル型リン脂質類が、エタノールアミン型のプラズマローゲン類である、請求項25〜27のいずれか1項に記載の組成物又はキット。
【請求項29】
試料中のエーテル型リン脂質類の測定方法であって、以下の(a’’)〜(c’’)の工程:
(a’’)酵素A’’を用いて、以下の反応で試料中のエーテル型リン脂質をリゾエーテル型リン脂質と脂肪酸に分解する工程;
【化1】
(式中、
R1は、炭化水素基であり、
R2は、水素又は炭化水素基であり、
Xは、コリン、エタノールアミン、セリン、イノシトール、エタノール又はこれらの誘導体である)
(b’’)以下の工程(b’’1)又は(b’’2)を行う工程:
(b’’1)酵素B’’を用いて、以下の反応でリゾエーテル型リン脂質を分解する工程;
【化2】
(式中、
R1は、炭化水素基であり、
Xは、コリン、エタノールアミン、セリン、イノシトール、エタノール又はこれらの誘導体である);又は
(b’’2)酵素B’’を用いて、上記(b’’1)に示した反応でリゾエーテル型リン脂質を
分解し、以下の反応でエーテル型リン脂質を分解する工程;
【化3】
(式中、
R1は、炭化水素基であり、
R2は、水素又は炭化水素基であり、
Xは、コリン、エタノールアミン、セリン、イノシトール、エタノール又はこれらの誘導体である);並びに
(c’’)工程(b’’)で得られたXの濃度を測定する工程;
(但し、ここで、上記工程(a’’)〜(c’’)におけるXは全て同一である)
を含む、前記方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−210179(P2012−210179A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77355(P2011−77355)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(303046299)旭化成ファーマ株式会社 (105)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(303046299)旭化成ファーマ株式会社 (105)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]