説明

オゾン分解装置及び改質装置及び画像形成装置

【課題】プラズマ放電時に生じるオゾンガスを効率よく吸収することができると共に長寿命で吸収を行うことが可能なオゾン分解装置、これを備えた改質装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】オゾンガスが吸引されるダクト63aを有し、ダクト63aより吸引されたオゾンガスを通過の際に分解するオゾン分解装置63において、触媒を有する触媒層63cと、通過するオゾンガスを拡散させる拡散処理層63eと、活性炭を有する活性炭層63dとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において、画像形成が施されること等によって形成されたシート状被加工物の被加工面にプラズマを接触させて同面の改質を行う改質装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂フィルム等の被加工物の被加工面にプラズマを接触させて同面の改質を行う技術が種々提案(例えば「特許文献1」ないし「特許文献5」参照)されており、本願出願人も特願2008−132446において、インクジェット印刷前の記録用メディアの表面をプラズマにより改質する技術を提案している。また、インク画像定着のためにプラズマを用いる技術も種々提案されている(例えば「特許文献6」ないし「特許文献8」参照)。
【0003】
プラズマを用いるこれらのような技術において、被加工物を移動させながらプラズマを接触させる構成が知られており(例えば「特許文献3」ないし「特許文献8」参照)、このような構成ではプラズマの接触の均一性を向上することが可能である。均一性をさらに向上するためには、プラズマを発生させる電極を被加工物の移動方向に複数配置すると共に、電極をローラ状として被加工物の移動方向に沿って回転するように構成することが望ましい。これにより、プラズマを発生させることに起因する電極の表面部位における劣化が電極の周面において分散されると共に、特に電極が被加工物に接触配置されている場合、被加工物に付着している汚れが電極に転移しても電極の周面に汚れが分散されることから、電極によるプラズマの発生性能が経時的に維持されるという利点もある。
【0004】
上述した被加工物を移動させながらプラズマを接触させる構成の一例を図12に示す。同図において被加工物としてのシートは、電極と搬送ベルトとの間を図の矢印方向に搬送される。電極には高圧電源が接続されており、搬送ベルトはその基体がポリイミド等からなる絶縁体を使用し、搬送ベルトの下方にはガラス板、カウンタ電極、絶縁体が順に配設されている。この構成において高圧電源から電極に高電圧が印加されることによりカウンタ電極との間での放電(大気圧プラズマ放電、誘電体バリア放電)が生じ、沿面放電によるプラズマが形成される。この沿面放電によるプラズマはシートの被加工面に対する接触面積が大きいため、被加工面改質時におけるムラの発生が抑制されて改質の均一性が高い精度で確保される。
【0005】
このようにプラズマを発生させる装置を有する画像形成装置では、プラズマ放電によって発生するオゾンを含む物質を機外に排出するための通気装置を設けたものが知られているが、このような物質がそのまま大気中に放散されることは好ましくないため、効率よくこれ等の物質を吸収する技術が、例えば「特許文献9」、「特許文献10」に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3897863号公報
【特許文献2】特開平10−78682号公報
【特許文献3】特許第3870605号公報
【特許文献4】特開2001−64421号公報
【特許文献5】特開2008−12919号公報
【特許文献6】特開2007−106105号公報
【特許文献7】特開2008−296526号公報
【特許文献8】特開2008−297506号公報
【特許文献9】特許第3099334号公報
【特許文献10】特許第4432361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
複写機等により画像形成がなされた画像形成物に対し、その表面を保護したり艶出しや艶消し等の視覚的効果を与えて付加価値を高めたりするためにニス等のコート材を後処理で塗布する場合がある。この場合には、画像形成物を例えばニスコータと呼ばれるニス塗布装置に投入してその表面にコート材を塗布することとなるが、画像形成物の画像形成面には撥水性を有する部分が多々存在しており、結果的にニスを弾いてしまい一面均一にコート材を塗布することができなかった。この原因は、画像形成に用いられるトナー粒子に含有されたワックスや複写機の定着装置に用いられるシリコンオイル等の影響によるものと考えられる。
【0008】
上述の問題点を解決すべく本発明者等は数々の実験を行った結果、上述したプラズマを用いた表面改質により、空気中の成分や画像形成物自体に含まれている成分等によって形成された種々の親水性官能基等の基が被加工面に形成されて表面エネルギが高くなり、撥水性を有する部分が親水化されてコート材の塗布が可能となることを見出した。この表面改質は、上述した沿面放電によるプラズマ処理によって好適に達成され、良好な沿面放電が行われないとプラズマが画像形成面に均一に付与されずに放電ムラが発生し、画像形成面に撥水性を有する部分が残存してコート材が均一に塗布されず、良好な画像形成物を得ることができないことが判明した。
【0009】
プラズマ放電を行う改質装置を有する画像形成装置では、プラズマ放電時に生じる物質、特にオゾンガスを吸収する機構が不可欠である。従来の技術では、オゾンガスを分解吸収する手段を備えた画像形成装置が開示されているが、この構成ではオゾン分解層内の通気し易い部分にオゾンガスが集中して通過するため、オゾン分解効率が低くなると共にオゾン分解層が部分的に劣化して短寿命となってしまうという問題点がある。
【0010】
本発明は上述した問題点を解決し、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において画像形成が施されること等により形成されたシート状の被加工物の被加工面にプラズマを接触させて同面の改質を行う改質装置を備えた画像形成装置であって、プラズマ放電時に生じるオゾンガスを効率よく吸収することができると共に長寿命で吸収を行うことが可能なオゾン分解装置、これを備えた改質装置及びこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明は、オゾンガスが吸引されるダクトを有し、前記ダクトより吸引されたオゾンガスを通過の際に分解するオゾン分解装置であって、触媒を有する触媒層と、通過するオゾンガスを拡散させる拡散処理層と、活性炭を有する活性炭層とを有することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のオゾン分解装置において、さらに前記拡散処理層は前記触媒層と前記活性炭層との間に配設されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のオゾン分解装置において、さらに前記拡散処理層は前記触媒層よりもオゾンガス通過経路の上流側に配設されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、さらに前記拡散処理層は層内のオゾンガスを攪拌する攪拌部材を有することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、さらに前記拡散処理層は多孔質部材を有することを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、さらに前記拡散処理層は外気を取り入れる外気導入手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、さらに前記活性炭層よりもオゾンガス通過経路の下流側にオゾンガスを吸引する吸引手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、さらに前記ダクトとの連結部は末広がりとなる形状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、さらに前記拡散処理層に加温手段を設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載のオゾン分解装置を有し、被加工物の被加工面を改質する改質装置であることを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載のオゾン分解装置を有し、画像形成済みの被加工物の被加工面を改質する画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、触媒層と活性炭層との間にオゾンガスを拡散させるための拡散処理層を有しているため、ダクトより吸引されたオゾンガスは活性炭層のほぼ全域にわたって通過することとなり、これによりオゾンガスの分解効率を高めると共に活性炭層の部分的な劣化を防止して寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態を適用可能な改質装置を備えた画像形成装置の概略正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いられる改質手段の概略図である。
【図3】本発明の一実施形態に用いられる改質手段及びカバー部材の概略斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に用いられる撹拌部材を説明する概略図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に用いられる多孔質部材を説明する概略図である。
【図6】(a)本発明の第3の実施形態(b)本発明の第3の実施形態の変形例に用いられるオゾン分解装置を説明する概略図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に用いられるオゾン分解装置を説明する概略図である。
【図8】本発明の一実施形態に用いられるオゾン分解装置を説明する概略図である。
【図9】本発明の一実施形態に用いられるオゾン分解装置のダクトと筒状体とを接続する部分の形状を説明する概略図である。
【図10】(a)本発明の第5の実施形態(b)本発明の第5の実施形態の変形例に用いられるオゾン分解装置を説明する概略図である。
【図11】本発明の各実施形態に用いられるオゾン分解装置の概略図である。
【図12】本発明の改質処理に用いられる沿面放電により出力されるプラズマを説明するための概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の第1の実施形態を適用可能な画像形成装置の概略図である。この画像形成装置1は、図示しない画像読取部または外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行う。画像形成装置1は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、コート紙、OHPシート、カード、ハガキ等の厚紙や封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成を行い、画像形成後の記録媒体を表面改質が必要な被加工物Sとなり得る出力物とすることが可能である。
【0025】
画像形成装置1は、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体である円筒状の感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kを平行配設したタンデム方式を採用しており、本体2の記録紙排出部には後述する改質装置100が接続され、本体2と改質装置100とによって画像形成装置1が構成されている。
【0026】
感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kは本体2の図示しないフレームに回転自在に支持され、中間転写体としての転写ベルト10の移動方向であるA1方向の上流側からこの順で並んでいる。各符号の数字の後に付されたY、M、C、Kは、イエロ、マゼンタ、シアン、黒用の部材であることを示している。各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kはそれぞれ、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成するための作像ステーションである画像形成ユニットに備えられており、各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kは、本体2の内部上方に配設された無端ベルトからなる転写ベルト10の外周面側すなわち作像面側に位置している。
【0027】
転写ベルト10は、各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kに対峙しながら矢印A1方向に移動可能であり、各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kに形成されたトナー像は矢印A1方向に移動する転写ベルト10に対してそれぞれ重畳転写され、その後に記録媒体である転写紙Sに一括転写される。転写ベルト10に対する重畳転写は、転写ベルト10がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kに形成されたトナー像が転写ベルト10の同じ位置に重ねて転写されるように、転写ベルト10を挟んで各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kに対向する位置に配設された1次転写ローラ62Y、62M、62C、62Kによる電圧印加によってA1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
【0028】
画像形成装置1は、本体2内に4つの画像形成ユニットと、各感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kの下方に対向して配設され転写ベルト10を備えた中間転写ユニットとしての転写ベルトユニットと、転写ベルト10に対向して配設され転写ベルト10に当接し、転写ベルト10への当接位置において転写ベルト10と同方向に回転する転写部材としての2次転写ローラ3と、画像転写後の転写紙Sを搬送するローラ対23及び無端ベルト24を有する搬送コンベヤ4と、各画像形成ユニットの上方に対向して配設された潜像形成手段である光走査装置21とを有している。転写ベルト10は、駆動ローラ5、従動ローラ14、テンションローラ15、2次転写バックアップローラ16等の複数のローラに巻回されており、図示しない駆動手段によって矢印A1方向に走行駆動される。転写ベルト10の近傍には、転写ベルト10のクリーニングを行うベルトクリーニング装置17が配設されている。
【0029】
また画像形成装置1は本体2内の下方に、感光体ドラム40Y、40M、40C、40Kと転写ベルト10との間に向けて搬送される転写紙Sを多数枚積載可能なシート給送装置43を有している。シート給送装置43は、転写紙Sを積載する給紙トレイ44、給紙トレイ44上の転写紙Sを給紙する給紙ローラ42、給紙された転写紙Sを1枚ずつに分離する分離ローラ45、搬送ガイド板46及び複数の搬送ローラ対47、シート給送装置43から給紙路48を経て搬送されてきた転写紙Sを、各画像形成ユニットによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで転写ベルト10と2次転写ローラ3とにより形成される2次転写ニップ部22に向けて繰り出すレジストローラ対49、給紙路53を経て転写紙Sをレジストローラ対49へと給紙するための手差しトレイ51及び給紙ローラ50等を有している。
【0030】
また画像形成装置1は、トナー像を転写された転写紙Sに同トナー像を定着させるためのベルト定着方式を採用した定着装置25と、定着済みの転写紙Sを本体2の外部に排出する排紙ローラ対6を有している。定着装置25は、ベルトユニット26、ベルトユニット26に圧接された加圧ローラ27等を有している。ベルトユニット26は、無端状の定着ベルトと、定着ベルトを張架しながら無端移動させる定着ローラと、定着ローラと共に定着ベルトを巻き掛け内部に図示しない熱源を有する加熱ローラとを有している。定着装置25は、ベルトユニット26と加圧ローラ27との圧接部である定着部にトナー像を担持した転写紙Sを挟み込む態様で通すことで、熱と圧力との作用により担持したトナー像を転写紙Sの表面に定着する。定着装置25は、シリコンオイル等の離型剤を用いないオイルレス定着方式を採用している。
【0031】
各画像形成ユニットについて、そのうちの一つの感光体ドラム40Yを備えた画像形成ユニットの構成を代表して説明する。なお、他の画像形成ユニットの構成も実質的に同一である。感光体ドラム40Yを備えた画像形成ユニットは、感光体ドラム40Yの周囲に、図中反時計方向であるその移動方向に沿って、1次転写ローラ62Y、クリーニング装置18Y、除電ランプを備えた図示しない除電装置、帯電装置19Y、現像装置20Y等を有している。
【0032】
光走査装置21は、感光体ドラム40Yに帯電装置19Yが対向した帯電領域と現像装置20Yが対向した現像領域との間の領域に、画像情報に応じて変換した光情報に基づいて光変調及び偏向されたレーザ光Lを走査しながら照射し、帯電装置19Yにより帯電された後の感光体ドラム40Yの表面の被走査面をスポット照射によって露光し、現像装置20Yによってイエロトナー像として可視像化される静電潜像を画像情報に応じて書き込む。
【0033】
現像装置20Yは、感光体ドラム40Yに近接対向して配設された現像ローラと、現像ローラ上の現像剤を一定の高さに規制する図示しないドクターブレードと、現像剤を攪拌すると共に現像ローラに現像剤を供給するための図示しない搬送スクリュと、これらを収容した図示しない現像ケースと、直流成分の現像バイアスを現像ローラに印加する図示しないバイアス印加手段等とを有している。
【0034】
現像装置20内に収容されている現像剤は磁性キャリアとイエロトナーとを含む二成分現像剤であり、この現像剤には画像形成ユニットの上方に配設されたトナーボトルからイエロトナーが補給及び供給され、搬送スクリュによって供給されたイエロトナーと現像剤とが攪拌搬送されながら攪拌混合され、摩擦帯電されて現像ローラに供給され担持される。
【0035】
上述した画像形成装置1において、シート給送装置43を除いた各部材によって画像形成手段30が構成されている。以下に画像形成装置1の動作について説明する。
感光体ドラム40Yは、回転に伴って帯電装置19Yにより表面を一様にマイナス帯電された後、光走査装置21からのレーザ光Lの露光走査によりイエロ色に対応した静電潜像を形成される。この静電潜像は現像装置20Yにより現像剤中のイエロ色のトナーにより現像され、現像により得られたイエロ色のトナー像は1次転写ローラ62YによりA1方向に移動する転写ベルト10に1次転写され、転写後に残留した残留トナーはクリーニング装置18Yにより除去される。次いで、除電装置により残留電荷が除去されて帯電装置19Yによる次の除電及び帯電に供される。
【0036】
他の感光体ドラム40M、40C、40Kにおいても同様に各色のトナー像が形成等され、形成された各色のトナー像は1次転写ローラ62M、62C、62Kにより矢印A1方向に移動する転写ベルト10上の同じ位置に順次1次転写される。転写ベルト10上に重ね合わされたトナー像は、転写ベルト10のA1方向の回転に伴い2次転写ローラ3との対向位置である2次転写ニップ部22まで移動して転写紙Sに密着し、2次転写バイアスやニップ圧の作用によって転写紙Sに2次転写され、転写紙S上にフルカラー画像が形成される。
【0037】
転写ベルト10と2次転写ローラ3との間に搬送されてきた転写紙Sはシート給送装置43から繰り出されてフィードされ、レジストローラ対49によって転写ベルト10上のトナー像の先端部が2次転写ローラ3に対向するタイミングで送り出される。転写紙Sは、全ての色のトナー像を一括転写されて担持すると、搬送コンベヤ4によって搬送されて定着装置25に進入し、加圧ローラ27とベルトユニット26との間の定着部を通過する際に熱と圧力との作用により担持したトナー像を定着され、転写紙S上にフルカラー画像が定着される。この定着の際、トナー像を構成しているトナー粒子中に含有されているワックスがトナー像表面に染み出し、トナー像表面が離型性を有する撥水性の膜でコーティングされ、トナー像が定着ベルトに付着することを防止あるいは抑制する。定着装置25を通過した定着済みの転写紙Sは、排紙ローラ対6を経て機外に排出される。
【0038】
このようにして画像形成装置1によって画像形成が行われた転写紙Sは、画像形成装置1の出力物となる。この出力物は、主にトナー像が形成されている領域において表面に撥水性を有している。この出力物に親水性を要する加工を良好に行うためには、加工に先立ってこの出力物表面を被加工面としてその撥水性の部分を親水化する改質(後処理)を行う必要がある。また、転写紙Sに対して良好な定着性を得るためには、画像形成に先立って転写紙Sの画像形成面を改質(前処理)する必要がある。なお定着装置25が、定着ベルトにシリコンオイル等の撥水性を有する離型剤を塗布するオイル塗布タイプである場合にも、定着ベルトに塗布された離型剤が転写紙に転移することから出力物の表面は撥水性を有することとなり、離型性を含む同表面を被改質面として親水化する改質を行う必要がある。
【0039】
次に、画像形成前及び画像形成後の転写紙Sに改質を行う改質装置100について説明する。改質装置100は、本体70の上部に給紙装置71を有しており、本体70の内部に改質手段72及びカバー部材60を、本体70の左端に排紙トレイ73を有している。
【0040】
給紙装置71は、転写紙Sを複数枚載置可能な給紙トレイ74、複数枚の転写紙Sを1枚ずつに分離する分離ローラ対75等を有している。給紙トレイ74上に積載された複数枚の転写紙Sは、分離ローラ対75によって分離給送されて本体70内へと送られる。
【0041】
図2は改質手段72を示している。改質手段72は、本体70に固定された支持体76、支持体76に回転自在に支持され図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラ77、支持体76に回転自在に支持された従動ローラ78、各ローラ77,78に巻回された誘電体ベルト79、支持体76に支持されたカウンタ電極80、支持体76に支持され従動ローラ78を押圧して誘電体ベルト79に張力を与える圧縮ばね81、図示しないハウジングを介して支持体76に固定された高圧接点82、圧縮ばね83を介して図示しない支持部材に回転自在に支持された2個の放電電極ローラ84等を有している。誘電体ベルト79を介してカウンタ電極80と各放電電極ローラ84との対向部において対向電極部85が形成されている。
【0042】
誘電体ベルト79は被加工物である転写紙Sの幅よりも大きな幅を有しており、例えばポリイミド等の絶縁体によって構成され、表面層は実質的に絶縁性の抵抗値を有している。駆動ローラ77が図示しない駆動手段によって回転駆動されることにより誘電体ベルト79が図2において反時計回り方向に走行駆動される。図示しない駆動手段は回転速度可変であり、これに応じて誘電体ベルト79の走行速度も可変に構成されている。各ローラ77,78は共に接地されており、これにより誘電体ベルト79の静電気帯電を抑制することができる。
【0043】
アルミニウムの平板により構成されたカウンタ電極80はアースされており、その幅は誘電体ベルト79よりも短くなるように構成されている。またカウンタ電極80の上面には図示しないガラス板が配置されており、これがカウンタ電極80の絶縁層として機能する。ローラ状の放電電極である放電電極ローラ84はそれぞれ同一形状の金属ローラであり、誘電体ベルト79の幅方向に延在しそれぞれの回転中心が誘電体ベルト79の移動面と平行な同一直線上に位置するように配設されている。各放電電極ローラ84は誘電体ベルト79の幅よりも長く形成されており、その外表面である金属部分が露出あるいは誘電体または絶縁体で被覆されている。圧縮ばね83は各ローラ84を所定の圧接力で誘電体ベルト79に接触させており、誘電体ベルト79と各ローラ84との間に不定期の厚さの転写紙Sが搬送されてきても対応可能となるように構成されている。各ローラ84には、プラズマを形成するための高圧電源からの電圧が各圧縮ばね83を介してそれぞれ供給される。
【0044】
本体70内には、分離ローラ対75より分離給送された転写紙Sを改質手段72へと搬送する複数の搬送ローラ対86,87,88,89、改質手段72から搬送された転写紙Sを搬送する搬送ローラ対90、転写紙Sを排紙トレイ73へと排出する排紙ローラ対91、及び排紙ローラ対6より排出された転写紙Sを本体70内へと搬入する搬入ローラ対92が配設されている。
【0045】
誘電体ベルト79を介して支持体76と対向する位置には、図3に示すカバー部材60が配設されている。カバー部材60は、対向電極部85においてプラズマが生成された際に発生するオゾンガスが外部に放散することを防止すべく、対向電極部85の全域を覆うように設けられており、誘電体ベルト79の上方に3mm程度の隙間を有する状態で配置されている。カバー部材60の装置奥側に位置する一端にはダクト部60aが形成されている。ダクト部60aはホース61を介して空気を吸引する図示しない吸引手段に接続されており、図示しない吸引手段が作動することによりプラズマ生成時に発生するオゾンが吸引される。ホース61と図示しない吸引手段との間には後述するオゾン分解装置が配設されており、オゾンガスはこのオゾン分解装置を通過する際に分解されて大気へと戻される。
【0046】
上述した改質装置100を用いて転写紙Sの前処理を行うには、給紙トレイ74上に改質を行う転写紙Sをセットし、画像形成装置1または改質装置100に設けられた図示しない操作パネル上のスタートキーを押下する。これにより分離ローラ対75が駆動して給紙トレイ74上の転写紙Sが1枚分離給送され、各搬送ローラ対86,87,88,89が駆動して転写紙Sが改質手段72へと送られる。改質手段72へと送られた転写紙Sは対向電極部85へと運ばれて放電電極ローラ84の駆動によりプラズマを照射されて改質され、その後各ローラ対90,91により搬送されて排紙トレイ73上に排出される。放電電極ローラ84の駆動に先立ち図示しない吸引手段が駆動され、発生したオゾンガスがカバー部材60内よりダクト部60aを介して吸引される。転写紙Sが複数枚の場合にはこの動作が繰り返し行われ、複数枚の改質された転写紙Sが排紙トレイ73上にスタックされる。
【0047】
前処理が行われた転写紙Sに対して画像形成動作及び後処理を行う場合には、排紙トレイ73上の転写紙Sを給紙トレイ44あるいは手差しトレイ51上にセットし、画像形成装置1の図示しない操作パネルを操作してシート給送装置43から画像形成手段30への転写紙Sの給送を開始する。このとき、画像形成装置1における画像形成速度と合致するように駆動ローラ77及び各ローラ対89,90,91,92の回転速度が調整される。これにより改質装置100において転写紙Sのジャムが生じることなく、かつ速やかに転写紙Sの改質が行われる。なお、給紙トレイ44に転写紙Sをセットする際には改質された面が下向きとなるように、手差しトレイ51に転写紙Sをセットする際には改質された面が上向きとなるように留意する。
【0048】
シート給送装置43より給送された転写紙Sは、2次転写ニップ部22においてその改質面に画像を転写され定着装置25において画像を定着された後、排紙ローラ対6によって本体2より排出される。本体2より排出された転写紙Sは搬入ローラ対92によって本体70内に搬入され、搬送ローラ対89を介して改質手段72へと送られる。改質手段72へと送られた転写紙Sは、その画像形成面が対向電極部85を通過する際に放電電極ローラ84からの放電により発生したプラズマによって改質(後処理)され、改質後の転写紙Sは搬送ローラ対90を経由して排紙ローラ対91によって本体70の外部へと排出され、排紙トレイ73上にスタックされる。
【0049】
上述した図示しない吸引手段の作動時において、プラズマ生成時に発生するオゾンガスがダクト部60aより吸引されるが、吸引したオゾンガスを無処理のまま大気に戻すことは環境上好ましくない。そこで、ダクト部60aと図示しない吸引手段との間のホース61上にオゾンガスを分解するオゾン分解装置を設け、オゾンガスを分解した後に大気に戻すことが一般的に行われている。しかし、従来のオゾン分解装置では、オゾン分解装置内の通気し易い部分にオゾンガスが集中して通過するため、オゾンガスの分解効率が低いと共にオゾン分解装置が部分的に劣化して寿命が短いという問題点がある。本発明はこの問題点を解決するものであり、以下に本発明のオゾン分解装置を説明する。
【0050】
図8は、本発明の一実施形態に用いられるオゾン分解装置を示している。同図においてオゾン分解装置63は、円柱形の筒状体63bの上部にホース61と接続されオゾンガスが吸引されるダクト63aを有し、ダクト63aと筒状体63bとを連結する連結部63fは末広がりとなる形状に形成されている。筒状体63bの内部には、それぞれオゾンガスの分解を行う触媒を有する触媒層63c及び活性炭を有する活性炭層63dが設けられ、触媒層63cと活性炭層63dとの間には空間である拡散処理層63eが配設されている。オゾン分解装置63の最下方には、空気を吸引する吸引手段であるファン64が配設されている。ファン64によって吸引されたオゾンガスは、オゾン分解装置63を通過して分解された後、図示しない排気手段に送られて排気される。
【0051】
従来のオゾン分解装置では拡散処理層63eを有していないため、オゾン分解装置内を通過するオゾンガスの流路が集中し易く、オゾンガスの分解効率が低いと共に活性炭層が部分的に劣化してしまうが、第1の実施形態で示したオゾン分解装置63では後述する拡散処理層63eを有しているため通過するオゾンガスの分布が均一化され、上述の問題点を解消することができる。
【0052】
図4は、本発明の第1の実施形態に用いられ、拡散処理層63e内のオゾンガスを積極的に拡散させるべく攪拌する攪拌部材63hを示している。攪拌部材63hとしては複数の羽根状部材を有するプロペラが挙げられ、図4に示した例において攪拌部材63hは活性炭層63dの上流側位置に固定されている。この構成により、拡散処理層63e内の中央部を流れ易い気流が攪拌部材63hの各羽根状部材によって外側へと拡散され活性炭層63dに進入する気流が均一化されることにより、オゾンガスの分解効率を高めると共に活性炭層63dの部分的な劣化を防止して寿命を延ばすことができる。この例では攪拌部材63hを固定する構成としたが、攪拌部材63の中央部に支軸を設けて回転自在とし、攪拌部材63hを気流によりまたは図示しない駆動手段により回転させる構成としてもよい。
【0053】
図5は、本発明の第2の実施形態に用いられ、拡散処理層63e内に配設された多孔質部材63iを示している。多孔質部材63iとしてはスポンジあるいは金属板や樹脂板等にパンチ穴をあけたもの等が挙げられる。この構成により、拡散処理層63e内の気流が多孔質部材63iを通過すると、多孔質部材63iの下流側において乱流が生じて気流が拡散され、活性炭層63dに接触するオゾンガスの流速分布や濃度分布が緩和され、オゾンガスの分解効率を高めると共に活性炭層63dの部分的な劣化を防止して寿命を延ばすことができる。なお、多孔質部材63iとして金属板や樹脂板等にパンチ穴をあけたものを用いることにより、形成する穴径、穴数、穴分布により所望の気流拡散及び流速制御設計が容易となる利点がある。
【0054】
図6(a)は、本発明の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態では、拡散処理層63eが外気導入手段としてのスリット63jを有している。スリット63jは筒状体63bに設けられており、その隙間が調整自在に構成されている。ファン64を作動させることにより、ダクト63aよりオゾンガスがオゾン分解装置63内に吸引されると共に、スリット63jより外気が拡散処理層63e内に導入される。スリット63jより拡散処理層63e内に導入される外気量は少量であり、拡散処理層63e内に導入されるオゾンガス気流量を100とした場合に30程度が目安である。過剰量の外気導入は、ファン64作動時におけるオゾンガス吸引量を低下させるために好ましくない。この構成により、拡散処理層63e内の高濃度オゾンガスが外気により希釈され、活性炭層63dへの高濃度オゾンガスの接触が防止されて活性炭層63dの寿命を延ばすことができる。
【0055】
図6(b)は、本発明の第3の実施形態の変形例を示している。この変形例では、拡散処理層63eが外気導入手段としての導入管63kを有している。導入管63kとしてはベンチュリ管等が挙げられ、その内径が制御可能に構成され、外気導入量が制御可能に構成されている。この構成によっても第3の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0056】
図7は、本発明の第4の実施形態を示している。この第4の実施形態では、上述した第1ないし第3の実施形態で示した拡散処理層63e内に、さらに加温手段としてのヒータ63lを設けている。一般的に二酸化マンガン系のオゾン分解触媒は40℃程度で最も効率よくオゾンを分解することが知られている。しかし、加温しすぎるとオゾン分解効率が低下するため、温度センサを併用して温度調節を行うとさらによい。この構成により、上述した各実施形態に比して触媒層63c及び活性炭層63dをさらに活性化させて分解効率を高めることができる。なお上述の改質装置100では、オゾン発生源が熱源となり、排気風量との兼ね合いで排出されるガスの温度は時間と共に上昇して40℃程度で飽和し、触媒層63cは排出されるガスの温度で加温されるため、ヒータ63lを40℃でガスが飽和されるまでの初期時における性能補助部材として用いてもよい。また、拡散処理層63e内に加え触媒層63cの上流側に配置してもよい。
【0057】
従来のオゾン分解装置では、触媒層と活性炭層とが連結または少ない空間を介して接続されており、ホース61より吸引されたオゾンガスは、図8中に破線で示すように、活性炭層の通気し易い中央部分のみを通過するため、オゾンガスの分解効率が低くかつ活性炭層が部分的に劣化してしまう。本願発明のオゾン分解装置63では、触媒層63cと活性炭層63dとの間にオゾンガスを拡散させるための拡散処理層63eを有しているため、ホース61より吸引されたオゾンガスは、図8中に一点鎖線で示すように活性炭層63dのほぼ全域にわたって通過することとなり、これによりオゾンガスの分解効率を高めると共に活性炭層63dの部分的な劣化を防止して寿命を延ばすことができる。これは、触媒層63cよりも下流側では層の断面積が大きくなっているために通過するオゾンガスの流速が低くなり、触媒層63cと活性炭層63dとの間に拡散処理層63eを設けても流路抵抗が生じにくいためである。この拡散処理層63eとしては、オゾン分解装置63のサイズにもよるが、通常サイズ(筒状体63dの直径が100mm程度)であれば20mm以上設けることが好ましい。
【0058】
ここで、連結部63fの形状について考察する。本発明のオゾン分解装置63では、ダクト63aと筒状体63bとを連結する連結部63fが図9(b)に示すように末広がりとなる形状に形成されているが、連結部の形状としては図9(a)に符号63gで示すように直線的な形状とすることも可能である。連結部63fを用いた場合におけるダクト63aから吸引されるオゾンガスの気流は、図9(d)に示すように、ダクト63aと連結部63fとがなだらかに連結されていることから連結部63fに沿って小さな渦流が複数生じ、結果としてダクト63a通過後の気流の流路が広がることとなる。これに対して連結部63gを用いた場合におけるダクト63aから吸引されるオゾンガスの気流は、図9(c)に示すように、ダクト63aと連結部とが急激な段差を介して連結されていることから段差部内部に大きな渦流が生じ、結果としてダクト63a通過後の気流は中央の狭い流路を通ることとなる。このことから、ダクト63aと筒状体63bとの連結部の形状を末広がりとなる形状とした方が、気流の通過する流路が広がり易くなるので、本発明には有利である。
【0059】
図10(a)は、本発明の第5の実施形態に用いられるオゾン分解装置63−1を示している。このオゾン分解装置63−1は、触媒層63cの上流側に拡散処理層63eを有する点においてオゾン分解装置63と相違している。この構成によっても拡散処理層63eにおいてオゾンガスが拡散されるので、従来のオゾン分解装置に比してオゾンガスの分解効率を高めると共に活性炭層63dの部分的な劣化を防止して寿命を延ばすことができる。
【0060】
図10(b)は、本発明の第5の実施形態の変形例を示している。このオゾン分解装置63−2は、触媒層63cと活性炭層63dとの間にさらに拡散処理層63eを有する点において第5の実施形態と相違している。この構成によれば、2つの拡散処理層63eによってさらにオゾンガスが拡散されるので、第5の実施形態で示したオゾン分解装置63−1よりもさらにオゾンガスの分解効率を高めると共に活性炭層63dの部分的な劣化を防止して寿命を延ばすことができる。
【0061】
上述した各実施形態では、図11にも示すように活性炭層63dよりも下流側にファン64を配置している。これは、触媒層63cよりも上流側にファン64を配置すると、オゾンガスによりファン64が劣化してしまうことを防止するためである。ファン64を活性炭層よりも下流側に配置することにより触媒層63c及び活性炭層63dにおけるオゾンガスの気流が中央に集中し易くなるが、本発明では拡散処理層63eを設けることによりこれを防止している。
【0062】
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0063】
1 画像形成装置
63,63−1,63−2 オゾン分解装置
63a ダクト
63c 触媒層
63d 活性炭層
63e 拡散処理層
63f 連結部
63h 攪拌部材
63i 多孔質部材
63j 外気導入手段(スリット)
63k 外気導入手段(導入管)
63l 加温手段(ヒータ)
64 吸引手段(ファン)
100 改質装置
S 被加工物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オゾンガスが吸引されるダクトを有し、前記ダクトより吸引されたオゾンガスを通過の際に分解するオゾン分解装置であって、
触媒を有する触媒層と、通過するオゾンガスを拡散させる拡散処理層と、活性炭を有する活性炭層とを有することを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項2】
請求項1記載のオゾン分解装置において、
前記拡散処理層は前記触媒層と前記活性炭層との間に配設されていることを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のオゾン分解装置において、
前記拡散処理層は前記触媒層よりもオゾンガス通過経路の上流側に配設されていることを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、
前記拡散処理層は層内のオゾンガスを攪拌する攪拌部材を有することを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項5】
請求項1ないし3の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、
前記拡散処理層は多孔質部材を有することを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項6】
請求項1ないし3の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、
前記拡散処理層は外気を取り入れる外気導入手段を有することを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、
前記活性炭層よりもオゾンガス通過経路の下流側にオゾンガスを吸引する吸引手段を有することを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項8】
請求項1ないし7の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、
前記ダクトとの連結部は末広がりとなる形状に形成されていることを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか1つに記載のオゾン分解装置において、
前記拡散処理層に加温手段を設けたことを特徴とするオゾン分解装置。
【請求項10】
請求項1ないし9の何れか1つに記載のオゾン分解装置を有し、被加工物の被加工面を改質することを特徴とする改質装置。
【請求項11】
請求項1ないし9の何れか1つに記載のオゾン分解装置を有し、画像形成済みの被加工物の被加工面を改質することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2012−133208(P2012−133208A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286468(P2010−286468)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000221937)東北リコー株式会社 (509)
【Fターム(参考)】