説明

オーディオシステム

【課題】複数の受信機が関連を持ちながらオーディオデータを受信して放音する場合において、ある受信機の放音が抑止されているときに適切な状態で放音の抑止を解除しうるオーディオシステムを提供する。
【解決手段】無線通信機能を備えたスピーカ装置20とSW30は、各々と無線接続された通信装置からオーディオストリームデータを受信して放音する。SW30は、通信装置との間の無線接続が切断されたときに、それ以後の放音を抑止する。スピーカ装置20は、SWが放音を抑止している状態か否かを検出し、SW30が放音を抑止している状態であれば、放音の抑止を解除する放音抑止解除コマンドをSW30に送信する。SW30は、通信装置との無線接続が再開したときに、スピーカ装置から送信される放音抑止解除コマンドに従って放音の抑止を解除して放音を再開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオシステムに関し、特に、オーディオデータを受信する受信機間における制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1には、オーディオアンプにサブウーファーが有線接続され、オーディオアンプからサブウーファーへオーディオ信号を伝送し、サブウーファーにおいて当該オーディオ信号の低域成分を抽出して出力するように構成されたオーディオシステムが開示されている。
このオーディオシステムのオーディオアンプには、サブウーファーの電源をオーディオアンプ側からコントロールするためのサブウーファー用の電源ボタンが設けられており、サブウーファー用の電源ボタンがユーザによって押下された場合には、オーディオアンプからサブウーファーに対し、可聴帯域のオーディオ信号の周波数より高い高周波信号をオーディオ信号と合成してサブウーファーに出力する。サブウーファーでは、合成信号から低域のオーディオ信号を抽出すると共に、高周波成分の信号を抽出することにより電源のオンオフを切替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−140824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、同じオーディオデータを複数の受信機で受信し、同時に出力するような場合に、ある受信機と送信機との通信が切断される等の障害が発生したとき、障害発生時に意図しない放音を行わないために、その受信機において自動的に電源をオフにしたり、ミュートする等、放音を抑止するよう設定されている場合がある。
このような場合、その受信機と送信機との通信が再接続された際、その受信機が放音を再開することはできる。しかし、複数の受信機が帯域などを分担し、全体として関連しながらオーディオデータの音を放音する場合には、通信の復帰に伴って放音を開始すると、必ずしも以前の送信機からのオーディオデータを受信するとも限らず、またその他予期せぬ状態の発生も懸念され、ユーザが意図しない音が放音されてしまうこともある。
本発明は、複数の受信機が関連を持ちながらオーディオデータを受信して放音する場合において、ある受信機の放音が抑止されているときに適切な状態で放音の抑止を解除しうるオーディオシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の請求項1に係るオーディオシステムは、外部装置と無線接続され、当該外部装置からオーディオストリームデータを各々受信する第1オーディオ装置と第2オーディオ装置とを含み、前記第1オーディオ装置は、前記オーディオストリームデータに基づく音を放音する放音手段と、前記外部装置との間の無線接続が切断されたことを契機として、それ以後の前記放音手段による放音を抑止する放音抑止手段と、前記第2オーディオ装置からの要求に応じて、前記放音抑止手段により放音が抑止されているか否かを示す放音抑止情報を前記第2オーディオ装置へ送信する放音抑止情報送信手段と、前記第2オーディオ装置から放音の抑止を解除する解除指示を受信した場合に、前記放音抑止手段による放音の抑止を解除させる放音抑止制御手段とを備え、前記第2オーディオ装置は、前記オーディオストリームデータに基づく音を放音する放音手段と、前記第1オーディオ装置に前記放音抑止情報を要求する放音抑止情報要求手段と、放音を抑止していることを示す前記放音抑止情報を前記第1オーディオ装置から受信した場合に、前記解除指示を前記第1オーディオ装置へ送信する解除指示送信手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係るオーディオシステムは、前記請求項1の構成において、前記放音抑止情報送信手段は、前記外部装置との無線接続が切断され、当該外部装置との無線接続が再開した場合において、前記第2オーディオ装置から前記要求がなされたときに、前記放音抑止情報を前記第2オーディオ装置へ送信することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る前記第1オーディオ装置は、前記請求項1又は2の構成において、前記第2オーディオ装置からの要求に応じて、自装置を示す識別情報を送信する応答手段を備え、前記第2オーディオ装置は、前記第1オーディオ装置から送信される前記識別情報の受信の有無により、前記第1オーディオ装置が無線通信可能な範囲に存在するか否かを検出する検出手段を備え、前記放音抑止情報要求手段は、前記検出手段により前記第1オーディオ装置が無線通信可能な範囲に存在することが検出された場合に、検出された前記第1オーディオ装置を指定して前記放音抑止情報を要求することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係るオーディオシステムは、前記請求項1〜3の何れか一項の構成において、前記第2オーディオ装置は、前記第1オーディオ装置が現時点において放音を抑止すべきか否かを示す設定情報を予め記憶する記憶手段を備え、前記解除指示送信手段は、放音を抑止していることを示す前記放音抑止情報を前記第1オーディオ装置から受信した場合に、前記記憶手段に記憶されている前記設定情報に基づいて、前記第1オーディオ装置が自発的に放音を抑止している状態か否かを判断し、自発的に放音を抑止している状態であると判断したときに、前記解除指示を前記第1オーディオ装置へ送信することを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に係るオーディオシステムは、前記請求項1〜4の何れか一項の構成において、前記第1オーディオ装置における放音に関する放音制御情報を記憶する記憶手段を備え、前記解除指示送信手段は、前記解除指示と共に、前記記憶手段に記憶されている前記放音制御情報を前記第1オーディオ装置へ送信し、前記第1オーディオ装置の放音抑止制御手段は、前記解除指示と前記放音制御情報とを受信した場合に、前記解除指示に従って前記放音抑止手段による放音の抑止を解除させると共に、前記放音手段の放音処理を前記放音制御情報に従ったものに設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の構成によれば、第1オーディオ装置における放音の抑止状態を、第2オーディオ装置の制御の下で自動解除することができる。
【0011】
請求項2の構成によれば、第1オーディオ装置と外部装置との無線接続が切断されているときに、第1オーディオ装置から第2オーディオ装置に放音抑止情報が送信されないため、第1オーディオ装置が放音を抑止していたとしても第2オーディオ装置から第1オーディオ装置へ解除指示が送信されない。従って、第1オーディオ装置と外部装置との無線接続が切断中は、第1オーディオ装置が放音を抑止していても放音の抑止を解除しないように制御することができ、第1オーディオ装置と外部装置との無線接続が切断中に、第1オーディオ装置から意図しない音が放音されることを防止することができる。
【0012】
請求項3の構成によれば、放音抑止情報の要求を第1オーディオ装置に対して確実に送信することができる。
【0013】
請求項4の構成によれば、第1オーディオ装置による放音の抑止が予め設定されたものでない場合に、第1オーディオ装置による放音の抑止を第2オーディオ装置によって解除することができる。
【0014】
また、請求項5の構成によれば、第1オーディオ装置の放音が再開したときに、第2オーディオ装置と第1オーディオ装置の放音を自動調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係るオーディオシステムのシステム構成例を示す図である。
【図2】実施形態におけるスピーカ装置のブロック図である。
【図3】(a)は、スピーカ装置だけで放音する場合の設定情報のデータ例を示す図である。(b)は、スピーカ装置とサブウーファー装置とで放音する場合の設定情報のデータ例を示す図である。
【図4】実施形態におけるコマンドの構成例を示す図である。
【図5】実施形態におけるサブウーファー装置のブロック図である。
【図6】実施形態における通信装置のブロック図である。
【図7】実施形態に係るオーディオシステムの動作フローを示す図である。
【図8】実施形態におけるミュート処理及び応答制御処理を示す動作フローである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<概要>
図1は、本実施形態におけるオーディオシステムのシステム構成図である。図1に示すように、オーディオシステム1は、それぞれ通信機能を有するスピーカ装置20、低域の音を放音するサブウーファー装置(以下、SWと言う。)30、及び通信装置40を含んで構成されており、通信装置40とスピーカ装置20、通信装置40とSW30との間は無線リンクが確立されている。
【0017】
通信装置40は、携帯オーディオ機器41と通信モジュール42とで構成されており、両者は着脱自在になっている。携帯オーディオ機器41が通信モジュール42に装着されると、通信モジュール42は、携帯オーディオ機器41が出力する楽曲等のオーディオデータをパケット化し、通信モジュール42を介してブロードキャストでストリーム伝送する。スピーカ装置20とSW30は、通信装置40が出力するオーディオデータを各々受信し、予め各装置において設定されたボリューム値や帯域に従って放音する。
【0018】
SW30は、通信装置40との無線接続が切断された場合には、ミュート処理を行って放音を抑止し、通信装置40との無線接続の再開後は、スピーカ装置20からのミュート処理を解除する指示がなされるまでは、放音を抑止した状態(以下、ミュート状態と言う)を維持する。
【0019】
スピーカ装置20は、SW30と無線接続を行い、ミュート状態か否かを示す放音抑止情報をSW30へ要求してSW30がミュート状態か否かを検出する。SW30がミュート状態であれば、SW30と通信装置40の無線接続の再開時にミュート状態を解除する指示をSW30に送信することで、SW30の放音を再開させる。以下、上記各装置の詳細について説明する。
【0020】
<構成>
(スピーカ装置20の構成)
図2は、スピーカ装置20のブロック図であり、以下、図2に示す各部について説明する。無線通信部211は、通信制御部212の制御の下、他の装置との間で無線通信を行う。無線通信部211は、電波の強度に応じた通信範囲内において通信接続可能な他の装置を検出して、物理層レベルでの無線リンクを確立する。また、無線通信部211は、通信装置40との間で無線リンクが確立して通信可能な状態となった場合には、通信装置40から送信されるオーディオストリームデータを受信して通信制御部212へ送出する。
【0021】
通信制御部212は、制御部214の制御の下、他の装置との無線リンクの確立や無線リンクの切断、無線リンクが確立された装置との間でデータの送受信を行う等の各種通信処理を行うよう無線通信部211を制御する機能と、受信したオーディオデータを音声処理部215へ送出する機能を有する。
なお、本実施形態では、スピーカ装置20とSW30の各々が通信モジュール42と無線接続されている状態の場合には、スピーカ装置20とSW30との間で無線リンクを確立して無線通信することができるが、SW30と通信モジュール42との間で無線接続されていない状態の場合には、スピーカ装置20とSW30との間で無線通信することができない。
【0022】
記憶部213は、不揮発性メモリなどの記憶媒体であり、自装置およびSW30の再生帯域を記憶するとともに、放音のボリューム値や、放音を抑止するか否かを示すミュート設定を記憶する。ボリュームは、操作者が操作部20aを操作することによって適宜値が変化するが、変化する毎に記憶部213内のボリューム値を更新するようになっている。
また、ミュート設定は、例えば、通信装置40との無線接続を切断して新たな通信装置40と無線接続を行う場合等や、ユーザ操作によってミュート処理が指示された場合など、放音を抑止すべき状態である場合に自装置とSW30をミュート状態に設定する。なお、以下において、上記したボリューム値、帯域、ミュート設定等を設定情報という。
【0023】
ここで、本実施形態における設定情報の例を図3に示す。図3(a)は、スピーカ装置20だけで放音を行う場合の設定情報のデータ例を示している。図3(a)に示すように、本実施形態では、ユーザ操作により現在設定されているボリューム値と、スピーカ装置20の再生帯域が記憶されている。この例では、「0」〜「255」の範囲で値をとるボリューム値として「125」が設定されており、再生帯域として40Hz〜33kHzが設定されている。
【0024】
また、図3(b)は、スピーカ装置20とSW30の双方で放音を行う場合の設定情報のデータ例を示している。図3(b)に示すように、この場合には、スピーカ装置20とSW30の各々のボリューム値と帯域とミュート設定を示す情報が設定される。帯域は、デフォルト値が決められているが、ユーザ操作によって帯域の変更ができるようになっている。また、ミュート設定には、ユーザ操作等により放音を抑止すべき状態であるときに、「1」が設定され、放音を抑止すべきでない状態、つまり、ユーザ操作によりミュート処理が指示されていない状態等の場合に「0」が設定される。このミュート設定は、SW30が自発的にミュート処理を行っているか否かを判断する際に参照される。即ち、ミュート設定において「0」が設定されているにも関わらず、SW30がミュート状態であれば、自発的にミュート処理を行ったものと判断される。
【0025】
なお、本実施形態では、設定情報のボリューム値と同じボリューム値がスピーカ装置20とSW30に設定される例であるが、スピーカ装置20に対するSW30のボリューム値の比率等が予め設定されている場合には、スピーカ装置20に現在設定されているボリューム値に対する、スピーカ装置20とSW30の比率に応じたボリューム値を各々設定するようにしてもよい。更に、上記の例では、ボリュームと帯域について設定されている例であるが、放音の遅延時間や音響効果に関する情報等が設定情報に含まれてもよい。
【0026】
図2の説明に戻る。制御部214は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含んで構成されており、CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムをRAMにロードして実行することにより、スピーカ装置20の各部を制御する機能を有する。特に、制御部214は、自装置が通信装置40からオーディオデータを受信している間、SW30がミュート状態か否かを検出する。そして、SW30がミュート状態であれば、図3(b)に示す設定情報のミュート設定に基づき、SW30の自発的なミュート処理によるミュート状態の場合に、そのミュート状態を解除する指示のコマンドをSW30に送信する。
【0027】
ここで、本実施形態で用いるコマンドの構成例について図4を用いて説明する。図4は、スピーカ装置20からSW30に対して送信するコマンドの一例を示す図である。図4に示すように、コマンドデータは、例えば16バイトで構成されており、ヘッダー部とコマンド部とが含まれている。
【0028】
ヘッダー部には、コマンドのシーケンスナンバーを示すopcodeと、コマンドデータのデータ長と、送信する装置を示す宛先NodeIDと、送信元の装置を示す送り元NodeIDとが含まれている。宛先NodeIDと送り元NodeIDは、SW30とスピーカ装置20の間でデータのやりとりを行う際に各装置のIDが設定される。本実施形態では、これらのIDは、通信装置40と無線リンクが確立された際に、各装置を識別するIDとして通信装置40により割当てられる。
【0029】
コマンド部には、機器ID、コントロールID、Data0・・・Data6のデータ部が含まれている。機器IDには、SW等の機器種別を示す情報が設定される。コントロールIDは、コマンドの実体を示す情報として、無線接続状態の通知、ミュート状態か否かを要求する指示、ミュート状態を解除する指示や、ボリューム値変更の通知、帯域の設定指示などを表す情報が設定される。また、データ部には、各コマンドIDに対応するコマンドで指示する内容のデータが設定される。
【0030】
図2に戻り、スピーカ装置20の構成の説明を続ける。音声処理部215は、DSP(Digital Signal Processor)等で構成されており、制御部214の制御の下、スピーカ装置20の設定情報に基づいて、通信制御部212から送出されたオーディオデータからスピーカ装置20の再生帯域に対応するオーディオデータを抽出する等の音響処理を行い、D/A変換したオーディオ信号を増幅部216へ送出する機能を有する。
【0031】
増幅部216は、制御部214の制御の下、入力されたオーディオ信号を増幅して放音部217に送出する。放音部217は、本実施形態においては複数のスピーカによってスピーカアレイが構成され、増幅部216から入力されたオーディオ信号の各チャンネルに対応した音響ビームを出力する。
【0032】
操作部218は、ユーザからの指示を入力するための操作子(ボタン、つまみ、スイッチを含む)を有し、操作子に対するユーザ操作に応じた操作信号を出力する。例えば、ユーザは、ボリュームを調節するつまみを操作することでスピーカ装置20において現在設定されているボリュームを変更することができる。また、ユーザは、ミュート処理を指示するボタンを押下することで、スピーカ装置20をミュート状態に設定することができる。
【0033】
表示部219は、制御部213の制御の下、スピーカ装置20を操作するためのメニュー画面や設定情報の変更を行う設定画面などを表示する機能を有する。次に、SW30の構成について説明する。
【0034】
(SW30の構成)
図5は、SW30の構成を示すブロック図である。無線通信部311は、通信制御部312の制御の下、上述した無線通信部211と同様に、他の装置との間で無線通信を行う。
通信制御部312は、上述した通信制御部212と同様、無線通信部311による各種通信処理を制御する機能を有すると共に、通信装置40との無線通信が切断された場合には、スピーカ装置20からの要求に対する応答は不可能となり、また、放音部314からの放音を停止させる。
【0035】
音声処理部313は、SW30において設定された再生帯域に基づき、無線通信部311から送出されたオーディオデータから低域のオーディオデータを抽出するなどの音響処理を行い、D/A変換したオーディオ信号を放音部314へ送出する機能を有する。
【0036】
放音部314は、音声処理部313により出力されたオーディオ信号を設定されたボリューム値に応じた増幅率で増幅し、増幅したオーディオ信号を放音するスピーカを有する。また、放音部314は、通信制御部312から通信切断情報を受付けた場合にミュート処理を行い、スピーカから放音しないよう制御する。以上がSW30の構成である。次に、通信装置40の構成について説明する。
【0037】
(通信装置40の構成)
図6は、通信装置40の構成を示すブロック図である。図6に示すように、通信装置40は、携帯オーディオ機器41および通信モジュール42を含んで構成されている。携帯オーディオ機器41は、電池等の電源部(図示略)から電力が供給されており、通信モジュール42は、インターフェース416と421を介して接続されている。本実施形態では、通信モジュール42は、携帯オーディオ機器41と接続されることで、携帯オーディオ機器41内の電源部(図示略)から電力が供給される構成となっているが、通信モジュール42内の各部に電力を供給する電池が通信モジュール42内部に設けられていてもよい。以下、各装置の各部について説明する。
【0038】
携帯オーディオ機器41は、制御部411、記憶部412、操作部413、表示部414、音声出力部415、及びインターフェース416を含んで構成されている。制御部411は、CPU、ROM、及びRAMを含んで構成されており、CPUは、ROMから制御プログラムをRAMに読み出して実行することにより、携帯オーディオ機器41の各部を制御する機能を有する。具体的には、通信モジュール42がインターフェース416に接続された際には、後述する記憶部412内のオーディオデータのうち、ユーザによって選択されたオーディオデータをインターフェース416に送出し、通信モジュール42へ出力する。
【0039】
記憶部412は、例えばハードディスク、不揮発性メモリなどの記憶手段であって、楽曲や映像等のコンテンツデータや、コンテンツを再生する際のボリューム値等の情報を記憶する。操作部413は、ユーザが操作を行うための操作子を有し、操作子に対するユーザ操作を示す操作信号を制御部411へ送出する機能を有する。この操作子は、例えば、回転操作可能な操作子等であり、操作子の時計回りの回転操作によりボリューム値を増加させたり、反時計回りの回転操作によりボリューム値を減少させる等を指示することができる。
【0040】
表示部414は、液晶等のディスプレイで構成されており、制御部411の制御の下、動画や静止画等の画像を表示する機能を有する。音声出力部415は、ヘッドホンなどの放音手段を接続する接続端子を有し、制御部411から入力されるオーディオ信号を放音手段から出力する機能を有する。インターフェース416は、通信モジュール42等の外部機器と接続し、外部機器との間でやりとりされるデータを仲介する接続端子である。
【0041】
次に、通信モジュール42の構成について説明する。通信モジュール42は、インターフェース421、無線通信部422、及び通信制御部423を含んで構成されている。
無線通信部422と通信制御部423は、上述したスピーカ装置20の無線通信部211及び通信制御部212と同様、外部装置との間で無線通信を行う機能を有する。
【0042】
また、インターフェース421は、携帯オーディオ機器41のインターフェース416と同様、外部機器と接続し、接続された機器との間でデータの授受を仲介する接続端子である。本実施形態では、携帯オーディオ機器41と接続され、携帯オーディオ機器41からオーディオデータを受け取って無線通信部422へ送出する。
【0043】
<動作>
次に、本実施形態のオーディオシステム1の動作について説明する。通信装置40、スピーカ装置20、SW30の電源がオンされ、通信装置40から、オーディオデータを伝送するマスタ装置として機能するためのマスタ要求がブロードキャスト送信される。一方、スピーカ装置20及びSW30は、マスタ装置が通信範囲内にあるかどうかを検索し、通信装置40のマスタ要求を受信すると、通信装置40との間に無線リンクを確立する。
【0044】
そして、通信装置40の通信モジュール42により、スピーカ装置20とSW30に対して各々を識別するIDが割当てられ、各装置に対し、割当てたIDと通信モジュール42を識別するIDとを含む接続要求信号が送信される。スピーカ装置20とSW30は、割当てられたIDと通信モジュール42を識別するIDを自装置内に記憶し、接続要求信号に対する応答信号を通信装置40に対して送信する。これにより通信装置40とスピーカ装置20、及び、通信装置40とSW30の間で無線通信可能な状態となり、通信装置40からスピーカ装置20とSW30に対してオーディオデータのストリーム伝送が可能となる状態に遷移する。
【0045】
ここで、携帯オーディオ機器41において、ユーザ操作によりオーディオデータが選択されて再生指示がなされると、通信装置40からスピーカ装置20とSW30に対してオーディオデータのストリーム伝送が開始される。以下、上記の状態においてスピーカ装置20とSW30が行う動作について、図7の動作フローを用いて説明する。なお、スピーカ装置20の設定情報(図3(b))において、SWのミュート設定は「0」、即ち、ミュート状態ではない設定がなされているものとして説明を行う。
【0046】
スピーカ装置20の制御部213は、通信装置40から無線通信部211を介してオーディオデータを順次受信し、記憶部213に記憶されている設定情報(図3(a))に従った再生帯域に対応するオーディオデータを受信したオーディオデータから抽出し、A/D変換したオーディオ信号を増幅部216へ送出する。増幅部216は、入力されたオーディオ信号を、設定情報(図3(a))に設定されているボリューム値に応じた増幅率で増幅して放音部217に送出し、放音部217により放音される(ステップS11)。これにより、スピーカ装置20が単独で放音する場合の設定情報に基づいて再生帯域が決められるため、中高域のオーディオデータの音が放音される。
【0047】
一方、SW30においても、スピーカ装置20と同様に、通信装置40から無線通信部311を介してオーディオデータを順次受信し、受信したオーディオデータから低域のオーディオデータを音声処理部313において抽出し、放音部314において予め設定されている増幅率に従ってオーディオ信号を増幅して放音する(ステップS21)。これにより、SW30からは低域のオーディオデータの音が放音される。
【0048】
スピーカ装置20の制御部213は、通信制御部212を制御し、無線通信部211からスピーカ装置20のIDを含む検出信号を出力し、無線接続可能なSWの検出を行う(ステップS12)。
【0049】
SW30の通信制御部312は、ステップS12においてスピーカ装置20から送信された検出信号を、無線通信部311を介して受信し、SW30に割当てられたIDを含む応答信号をスピーカ装置20へ送信する(ステップS22)。
【0050】
スピーカ装置20の無線通信部211において、SW30からの応答信号を受信した場合、つまり、SW30を検出した場合には(ステップS12:YES)、スピーカ装置20とSW30とは無線通信が可能な状態となる。そして、制御部214は、記憶部213に記憶されている図3(b)に示す設定情報からSWに関するボリューム値や帯域の情報を各々抽出した放音制御情報を含む各コマンドをSW30に送信すると共に、図3(b)に示す自装置の設定情報に応じた帯域、ボリューム値となるように音声処理部215を制御する。これにより、SWがあるときに応じて設定された帯域のオーディオ信号がスピーカ装置20から出力されて放音される。(ステップS13)。
【0051】
一方、SW30の通信制御部312は、無線通信部311を介してスピーカ装置20から受信したボリューム値や帯域を指示する各コマンドを音声処理部313及び放音部314へ送出する。音声処理部313は、無線通信部311を介して順次受信しているオーディオデータから、コマンドで指示された帯域のオーディオ信号を放音部314へ送出する。放音部314は、コマンドで指示されたボリューム値に応じて、入力されたオーディオ信号を増幅して放音する(ステップS23)。
【0052】
スピーカ装置20の制御部214は、予め設定された一定時間毎に、SW30の無線接続の状態を検出する。即ち、制御部214は、通信制御部212により無線接続の状態を確認するコマンドを無線通信部211を介してSW30に送信する(ステップS14)。
【0053】
SW30は、通信装置40との無線接続の状態に応じて、ステップS14においてスピーカ装置20から送信されたコマンドに対し、自装置に割当てられたIDを含む応答信号を送信する(ステップS24)。
【0054】
ここで、SW30が通信装置40との無線接続の状態に応じて行うミュート処理及び応答制御処理について図8を用いて説明する。SW30においてオーディオデータを受信して放音を行っている場合に、ユーザによって通信装置40が移動される等により、通信装置40との無線接続が切断されたとき(ステップS211:NO)、SW30の通信制御部312は、無線接続が切断されたことを示す通信切断情報を放音部314へ送出し、放音部314によりミュート処理を行う。また、通信装置40との無線接続が切断されたことによりスピーカ装置20との間で無線通信ができず、スピーカ装置20への応答ができない状態となる(ステップS212)。この場合には、図7のステップS14において、スピーカ装置20からの無線接続の状態を確認するコマンドを無線通信部311は受信できず、スピーカ装置20への応答信号の送信もできなくなる。
【0055】
その後、通信装置40との無線接続が再開した場合には(ステップS213:YES)、スピーカ装置20との無線通信が可能となり、通信制御部312は、スピーカ装置20に対して応答可能な状態となる(ステップS214)。通信制御部312は、この状態に移行した場合、図7のステップS14において、スピーカ装置20から無線接続状態の通知を要求するコマンドを受信した際、自装置のIDを含む応答信号を無線通信部311を介してスピーカ装置20へ送信する。
なお、ステップS213における通信装置40との無線接続が再開したか否かの判断は、以下のようにして行う。SW30の通信制御部312により、通信装置40との無線接続の切断後、自装置内に保持している通信モジュール42のIDを有するマスタ装置を検索する処理を行う。そして、当該IDを有するマスタ装置、即ち、通信モジュール42を検索できた場合に、自装置に割当てられたIDを含む接続要求を通信モジュール42に送信し、無線リンクが確立したときに無線接続が再開したと判断する。
【0056】
また、ステップS211において、通信装置40との無線接続が切断されなければ(ステップS211:YES)、ミュート処理及び応答制御処理を終了する。また、ステップS213において、通信制御部312は、通信装置40との無線接続が再開するまでは(ステップS213:NO)、ミュート状態で待機する。
【0057】
図7に戻り、スピーカ装置20の制御部214は、ステップS14において送信したコマンドに対する応答信号を、無線通信部211を介してSW30から受信した場合には(ステップS15:YES)、SW30と通信装置40との間が無線接続されていると判断し、ミュート状態か否かの通知を指示するコマンドを、通信制御部212により無線通信部211を介してSW30に送信する(ステップS16)。
【0058】
SW30の通信制御部312は、スピーカ装置20からミュート状態か否かの通知を指示するコマンドを、無線通信部311を介して受信すると、放音部314においてミュート状態か否かを確認し、ミュート状態か否かを示す情報を含む応答信号を、無線通信部311を介してスピーカ装置20へ送信する(ステップS25)。
【0059】
スピーカ装置20の制御部214は、SW30からミュート状態を示す応答信号を無線通信部211において受信した場合(ステップS17:YES)、記憶部213の設定情報におけるSWのミュート設定を参照する。そして、現在のSW30のミュート設定がミュート状態でないことを確認すると、SW30が自発的にミュート処理を行ったものと判断し、制御部214は、ミュート状態の解除を指示するコマンドを、通信制御部212により無線通信部211を介してSW30に送信する(ステップS18)。
【0060】
SW30の通信制御部312は、無線通信部311を介して受信したミュート状態の解除を指示するコマンドを放音部314へ送出し、放音部314においてミュート処理を解除してオーディオ信号をスピーカに出力し、放音を再開する(ステップS26)。
【0061】
なお、ステップS12において、スピーカ装置20の制御部214は、SW30を検出できなかった場合には(ステップS12:NO)、スピーカ装置20だけで放音する場合の設定情報に基づいてオーディオ信号をスピーカから出力して放音を継続する。
【0062】
また、ステップS15において、スピーカ装置20の制御部214は、ステップS14において送信したコマンドに対する応答信号を、無線通信部211を介してSW30から受信しなかった場合(ステップS15:NO)、又は、ステップS17においてミュート状態でない旨の応答信号を受信した場合(ステップS17:NO)、ステップS14に戻り、SW30の無線接続の状態を確認する処理を行う。
【0063】
上述した実施形態では、スピーカ装置20は、SW30が自発的にミュート処理を行ったか否かを確認することができる。また、SW30と通信装置40との無線接続が切断されてSW30が自発的にミュート処理した場合には、SW30と通信装置40との無線接続が再開された際に、スピーカ装置20によりSW30の放音を再開させることができる。
【0064】
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、以下の変形例も含まれる。
【0065】
(1)上述した実施形態では、SW30の無線接続状態を確認するコマンドに対する応答信号をSW30から受信した場合に、ミュート状態か否かをSW30に確認する例(ステップS14〜S17)について説明したが、無線接続状態の確認処理を省略し、ミュート状態か否かの確認処理のみを行うようにしてもよい。
【0066】
(2)上述した実施形態では、SW30が通信装置40と無線接続されていないときは、SW30とスピーカ装置20との間の無線通信を行うことができない例について説明したが、通信装置40と無線接続されていない場合でも、スピーカ装置20との間の無線通信を行うことができる構成である場合には、スピーカ装置20からの要求に応じて応答するようにしてもよい。この場合には、スピーカ装置20において、SW30との無線接続の状態を確認する処理(ステップS14、S15)を行う代わりに、SW30と通信装置40との無線接続状態の通知を指示するコマンドを一定時間毎に送信する。そして、SW30から通信装置40との無線接続が切断された旨の応答信号を受信した後、通信装置40との無線接続が再開した旨の応答信号を受信した場合に、SW30がミュート状態であればミュート状態を解除する指示のコマンドをSW30に送信するように構成する。
【0067】
(3)また、上述した実施形態では、スピーカ装置20において、SW30との無線接続を確認することにより、SW30が通信装置40と無線接続された状態か否かを判断する例について説明したが、スピーカ装置20は、通信装置40を介してSW30と通信装置40との無線接続の状態を確認するようにしてもよい。具体的には、例えば、通信装置40とSW30との無線接続が切断された際に、無線接続が切断される前に割当てられたSW30のIDを通信装置40から消去し、SW30が再接続された際に別のIDを通信装置40が割当てるようにする。スピーカ装置20は、SW30との無線リンク確立時のSW30のIDしか認識していないため、そのIDが通信装置40において設定されているか否かを通信装置40に対して逐次確認することによりSW30が無線接続されているか否か判断する。
【0068】
(4)また、上述した実施形態では、SW30がミュート状態である場合に、スピーカ装置20からミュート状態を解除する指示のコマンドのみをSW30に送信する例について説明したが、コマンドと共にSW30に対応する放音制御情報を送信するようにしてもよい。この場合、例えば、SW30がミュート状態であるときに、スピーカ装置20においてボリューム等を変更する操作が行われた場合には、変更操作に応じて設定情報を更新し、更新した設定情報からSW30に対応するボリューム値や帯域等の情報を抽出した放音制御情報を含む各コマンドと、ミュート状態を解除する指示のコマンドとを順次送信する
【0069】
(5)上述した実施形態では、スピーカ装置20が通信装置40からオーディオデータを受信する際にSW30の検出を行う例について説明したが、例えば、オーディオデータを受信する前に、スピーカ装置20と通信装置40との間で無線リンクが確立したときに行うようにしてもよい。
【0070】
(6)上述した実施形態では、通信装置40からオーディオデータを受信する受信機は、スピーカ装置20とSW30である例について説明したが、受信機は3台以上であってもよい。このような場合には、受信機の中からコマンドを送信するマスタ装置を設定し、コマンドを送信するマスタ装置が他の受信機の検出を行って無線リンクを確立する。
そして、そのマスタ装置が、各受信機に対し、無線接続の状態を確認する処理とミュート状態か否かを確認する処理を行い、自発的にミュート処理を行っている受信機にミュート状態を解除する指示のコマンドを送信し、そのコマンドを受信した各受信機においてミュート処理を解除する。
なお、コマンドを送信するマスタ装置の設定は、ユーザ操作による手動で行ってもよいし、例えば、受信機に有線接続されている機器数や機器種別、又は受信機に設けられている機能に応じてマスタ装置として振舞うか否かを定める等の、予め定められたアルゴリズムに従ってマスタ装置を自動設定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
1・・・オーディオシステム、20・・・スピーカ装置(第2オーディオ装置)、30・・・サブウーファー装置(第1オーディオ装置)、40・・・通信装置(外部装置)、41・・・携帯オーディオ機器、42・・・通信モジュール、211,422・・・無線通信部、212,423・・・通信制御部、213,412・・・記憶部、214,411・・・制御部、215,313・・・音声処理部、216・・・増幅部、217,314・・・放音部、218,413・・・操作部、219,414・・・表示部、311・・・無線通信部、415・・・音声出力部、416,421・・・インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置と無線接続され、当該外部装置からオーディオストリームデータを各々受信する第1オーディオ装置と第2オーディオ装置とを含み、
前記第1オーディオ装置は、
前記オーディオストリームデータに基づく音を放音する放音手段と、
前記外部装置との間の無線接続が切断されたことを契機として、それ以後の前記放音手段による放音を抑止する放音抑止手段と、
前記第2オーディオ装置からの要求に応じて、前記放音抑止手段により放音が抑止されているか否かを示す放音抑止情報を前記第2オーディオ装置へ送信する放音抑止情報送信手段と、
前記第2オーディオ装置から放音の抑止を解除する解除指示を受信した場合に、前記放音抑止手段による放音の抑止を解除させる放音抑止制御手段とを備え、
前記第2オーディオ装置は、
前記オーディオストリームデータに基づく音を放音する放音手段と、
前記第1オーディオ装置に前記放音抑止情報を要求する放音抑止情報要求手段と、
放音を抑止していることを示す前記放音抑止情報を前記第1オーディオ装置から受信した場合に、前記解除指示を前記第1オーディオ装置へ送信する解除指示送信手段とを備える
ことを特徴とするオーディオシステム。
【請求項2】
前記放音抑止情報送信手段は、前記外部装置との無線接続が切断され、当該外部装置との無線接続が再開した場合において、前記第2オーディオ装置から前記要求を受付けたときに、前記放音抑止情報を前記第2オーディオ装置へ送信することを特徴とする請求項1記載のオーディオシステム。
【請求項3】
前記第1オーディオ装置は、前記第2オーディオ装置からの要求に応じて、自装置を示す識別情報を送信する応答手段を備え、
前記第2オーディオ装置は、前記第1オーディオ装置から送信される前記識別情報の受信の有無により、前記第1オーディオ装置が無線通信可能な範囲に存在するか否かを検出する検出手段を備え、
前記放音抑止情報要求手段は、前記検出手段により前記第1オーディオ装置が無線通信可能な範囲に存在することが検出された場合に、検出された前記第1オーディオ装置を指定して前記放音抑止情報を要求することを特徴とする請求項1又は2に記載のオーディオシステム。
【請求項4】
前記第2オーディオ装置は、
前記第1オーディオ装置が現時点において放音を抑止すべきか否かを示す設定情報を予め記憶する記憶手段を備え、
前記解除指示送信手段は、放音を抑止していることを示す前記放音抑止情報を前記第1オーディオ装置から受信した場合に、前記記憶手段に記憶されている前記設定情報に基づいて、前記第1オーディオ装置が自発的に放音を抑止している状態か否かを判断し、自発的に放音を抑止している状態であると判断したときに、前記解除指示を前記第1オーディオ装置へ送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のオーディオシステム。
【請求項5】
前記第2オーディオ装置は、
前記第1オーディオ装置における放音に関する放音制御情報を記憶する記憶手段を備え、
前記解除指示送信手段は、前記解除指示と共に、前記記憶手段に記憶されている前記放音制御情報を前記第1オーディオ装置へ送信し、
前記第1オーディオ装置の放音抑止制御手段は、前記解除指示と前記放音制御情報とを受信した場合に、前記解除指示に従って前記放音抑止手段による放音の抑止を解除させると共に、前記放音手段の放音処理を前記放音制御情報に従ったものに設定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオーディオシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−61628(P2011−61628A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−210935(P2009−210935)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】